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JP6358205B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP6358205B2 JP2015176275A JP2015176275A JP6358205B2 JP 6358205 B2 JP6358205 B2 JP 6358205B2 JP 2015176275 A JP2015176275 A JP 2015176275A JP 2015176275 A JP2015176275 A JP 2015176275A JP 6358205 B2 JP6358205 B2 JP 6358205B2
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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、シートを搬送する搬送ローラー対と、搬送ローラー対に駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、装置本体内に配置され、用紙(シート)をニップして搬送する定着ローラー対などの搬送ローラー対を備えた画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、搬送ローラー対が回転駆動するための駆動力を駆動源から搬送ローラー対に伝達する回転駆動力伝達機構と、搬送ローラー対を押圧することにより搬送ローラー対にニップ力を付与する押圧機構と、駆動源から押圧機構に駆動力を伝達するニップ駆動力伝達機構と、が設けられる。
ところで、搬送ローラー対で用紙ジャムが発生した場合や、搬送ローラー対を装置本体から取り外す場合には、回転駆動力伝達機構の駆動力伝達を解除したり、ニップ駆動力伝達機構の駆動力伝達を解除したりする必要がある。
なお、カバー部材の開動作に連動して回転駆動力伝達機構の駆動力伝達を解除する解除機構を備えた画像形成装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2011−203528号公報
しかしながら、従来の画像形成装置では、搬送ローラー対で用紙ジャムが発生した場合や、搬送ローラー対を装置本体から取り外す場合に、回転駆動力伝達機構の駆動力伝達の解除とニップ駆動力伝達機構の駆動力伝達の解除とを別々に行う必要があるので、解除作業が煩雑であるという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、回転駆動力伝達機構の駆動力伝達の解除とニップ駆動力伝達機構の駆動力伝達の解除とを1つの解除作業で行うことによって、解除作業を簡単にすることが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成の画像形成装置は、装置本体と、装置本体内に配置され、シートをニップして搬送する搬送ローラー対と、搬送ローラー対が回転駆動するための駆動力を第1駆動源から搬送ローラー対に伝達する回転駆動力伝達機構と、搬送ローラー対を構成する一方のローラーを他方のローラーに対して押圧することにより搬送ローラー対にニップ力を付与する押圧機構と、第2駆動源から押圧機構に駆動力を伝達するニップ駆動力伝達機構と、装置本体の一側面に開閉可能に設けられるカバー部材と、カバー部材の開動作に連動して、回転駆動力伝達機構およびニップ駆動力伝達機構の駆動力伝達を解除する解除機構と、を備える。
本発明の第1の構成によれば、回転駆動力伝達機構およびニップ駆動力伝達機構の駆動力伝達を解除する解除機構を備える。これにより、例えば搬送ローラー対で用紙ジャムが発生した場合や、搬送ローラー対を装置本体から取り外す場合に、1つの解除機構を操作することによって、回転駆動力伝達機構の駆動力伝達の解除とニップ駆動力伝達機構の駆動力伝達の解除との両方を行うことができるので、解除作業を簡単にすることができる。
また、解除機構は、カバー部材の開動作に連動して、回転駆動力伝達機構およびニップ駆動力伝達機構の駆動力伝達を解除する。これにより、カバー部材を開くだけで2つの駆動力伝達を解除することができるので、解除作業をより簡単にすることができる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の構造を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の定着装置の定着ローラー対および押圧機構の構造を示した図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の定着装置の定着ローラー対および押圧機構の構造を示した図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の回転駆動力伝達機構、ニップ駆動力伝達機構および解除機構周辺の構造をフレームの一方面側から示した斜視図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の回転駆動力伝達機構、ニップ駆動力伝達機構および解除機構周辺の構造をフレームの他方面側から示した斜視図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の第1伝達装置の構造を示した分解図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の第1伝達装置の構造を示した図であり、入力ギアと連結部材とが係合している状態を示した図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の第1伝達装置の構造を示した図であり、入力ギアと連結部材とが係合していない状態を示した図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の第2伝達装置周辺の構造を示した図であり、第3付勢部材の付勢力によってカップリング部が左方向(装置本体の内側)に移動された状態を示した図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の第2伝達装置周辺の構造を示した図であり、当接片によって第2伝達装置の入力ギアが右方向(装置本体の外側)に移動された状態を示した図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の解除機構周辺の構造をフレームの他方面側から示した図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の解除機構の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の当接片周辺の構造をフレームの一方面側から示した斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図13を参照して、本発明の一実施形態による定着装置13を備えた画像形成装置100について説明する。
画像形成装置100(ここではカラープリンター)は、本実施形態では、異なる4色(イエロー、シアン、マゼンタおよびブラック)に対応する4つの感光体ドラム(像担持体)1a、1b、1cおよび1dを並列配置して画像形成を行う、4連タンデム型のカラープリンターである。
画像形成装置100の装置本体内には、4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、図1では左側から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(イエロー、シアン、マゼンタおよびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程によりイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a〜1dがそれぞれ配設されており、さらに図1において反時計回りに回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ローラー9において用紙(シート)P上に一度に転写され、さらに、定着装置13において記録媒体の一例としての用紙P上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される用紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。中間転写ベルト8および二次転写ローラー9は、ベルト駆動モーター(図示せず)により感光体ドラム1a〜1dと同一線速で回転駆動される。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー17が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転可能に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲および下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2cおよび2dと、各感光体ドラム1a〜1dに対して画像データに基づく露光を行う露光ユニット5と、感光体ドラム1a〜1d上に形成される静電潜像をトナーで現像する現像ユニット3a、3b、3cおよび3dと、感光体ドラム1a〜1d上でトナー像の転写後に残留した現像剤(トナー)を回収、除去するクリーニング装置7a、7b、7cおよび7dとが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット5によって画像データに基づいて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像ユニット3a〜3dは、感光体ドラム1a〜1dに対向配置された現像ローラーを備え、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。
なお、後述のトナー像の形成によって各現像ユニット3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a〜4dから各現像ユニット3a〜3dにトナーが補給される。このトナーは、現像ユニット3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット5の露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング装置7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、従動ローラー10及び駆動ローラー11に掛け渡されており、上記ベルト駆動モーターによる駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が反時計回りに回転を開始すると、用紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラー9と中間転写ベルト8とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、ニップ部において用紙P上にフルカラー画像が二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着装置13へと搬送される。
定着装置13に搬送された用紙Pは、加熱ローラー(加熱回転体)31と加圧ローラー(加圧回転体)32とで構成される定着ローラー対30の定着ニップ部N(図2参照)によって搬送される際に加熱および加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、搬送ローラー対15を経て用紙搬送路18の分岐部に配置された分岐部材21によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路22に送られて両面コピーされた後に)、排出ローラー対19を介して排出トレイ20に排出される。なお、定着ローラー対30は、本発明の「搬送ローラー対」の一例である。
用紙搬送路18は、具体的には、搬送ローラー対15の下流側において左右二股に分岐し、一方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は排出トレイ20に連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は両面搬送路22に連通するように構成されている。用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置13を通過した用紙Pの一部を一旦排出ローラー対19から装置外部にまで突出させる。
その後、排出ローラー対19を逆回転させるとともに分岐部材21を略水平に揺動させることにより、用紙Pは分岐部材21の上面に沿って両面搬送路22へ案内され、画像面を反転させた状態で二次転写ローラー9に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラー9により用紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着装置13に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ20に排出される。
図2および図3に示すように、定着装置13は、加熱ローラー31および加圧ローラー32からなる定着ローラー対30と、定着ローラー対30にニップ力を付与する押圧機構40と、を含む定着ユニットを備えている。
加熱ローラー31は、熱伝導性に優れたアルミニウムや鉄等の金属から成る円筒形状の芯金上に、離型性に優れるPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素系樹脂をコーティングした、いわゆるハードローラーが用いられており、芯金の内部には図示しないハロゲンヒーター等の熱源が設けられている。また、加熱ローラー31の一方端部には、回転駆動力が入力される入力ギア31aが設けられている。
加圧ローラー32は、合成樹脂、金属その他材料から構成される円筒形状の基材上にシリコンゴム等の弾性層が形成され、この弾性層の表面がフッ素系樹脂等の離型性に優れた樹脂で覆われたものが用いられている。
加熱ローラー31と加圧ローラー32は、互いに所定の圧力で圧接し、且つ平行となるように配置されている。そして、加熱ローラー31と加圧ローラー32との定着ニップ部Nへと搬送される用紙Pを、加熱及び加圧することにより粉体状態のトナーを溶融定着させるよう構成されている。
押圧機構40は、加圧ローラー32の少なくとも一方端部に設けられている。押圧機構40は、加圧ローラー32の回転軸32aを回転可能に支持する軸受部材41と、軸受部材41から所定の間隔を隔てて配置される被押圧片42と、圧縮バネからなる第1付勢部材43と、偏芯カム44と、によって構成されている。
軸受部材41には、回転軸32aと直交する方向(図2の右方向)に突出する突出部41aが形成されている。被押圧片42には、突出部41aに向かって突出する突出部42aが形成されている。そして、第1付勢部材43は、突出部41aおよび42aに巻装され、軸受部材41および被押圧片42を互いに離間する方向に付勢する。偏芯カム44は、被押圧片42を軸受部材41に向かって押圧する。偏芯カム44は、回転軸44aを中心として回転することによって、被押圧片42と軸受部材41との間の距離を変更する。偏芯カム44が図2の位置に配置されると、第1付勢部材43の付勢力は最大になり、ニップ部Nのニップ力は最大になる。一方、偏芯カム44が図3の位置に配置されると、第1付勢部材43の付勢力は最小になり、ニップ部Nのニップ力は最小になる。
加熱ローラー31および加圧ローラー32の軸方向の一方側(図2の紙面に対して奥側)には図4および図5に示すように、第1駆動モーター(第1駆動源)51と、第2駆動モーター(第2駆動源)52と、第1駆動モーター51から定着ローラー対30に駆動力を伝達する回転駆動力伝達機構60と、第2駆動モーター52から押圧機構40に駆動力を伝達するニップ駆動力伝達機構70と、解除機構80と、これらが固定される板金製のフレーム50と、が設けられている。
第1駆動モーター51は、フレーム50の一方面(外側の面)50aに固定されており、ギア部51aは、フレーム50の貫通穴を介して他方面(内側の面)50b側に突出している。
第2駆動モーター52は、フレーム50の一方面50aに取り付けられた板金53に固定されている。
回転駆動力伝達機構60は、フレーム50の他方面50bに配置されている。回転駆動力伝達機構60は、2段ギアからなる中間ギア61と、中間ギア61に係合する中間ギア62と、駆動力の伝達および伝達解除が可能な第1伝達装置63と、によって構成されている。
中間ギア61は、第1駆動モーター51のギア部51aに係合し、第1駆動モーター51から回転駆動力が入力される大径部61aと、大径部61aと一体で形成され中間ギア62に係合する小径部61bと、を含んでいる。
中間ギア62は、中間ギア61からの回転駆動力を第1伝達装置63に伝達する。
第1伝達装置63は図6〜図8に示すように、中間ギア62に係合し中間ギア62からの回転駆動力が入力される入力ギア63aと、入力ギア63aに係合する連結部材63bと、連結部材63bに係合し入力ギア63aからの回転駆動力を加熱ローラー31の入力ギア31a(図2参照)に出力する出力ギア63cと、入力ギア63aと連結部材63bとの間に配置される圧縮バネからなる第2付勢部材63dと、これらが取り付けられる軸部63eと、を含んでいる。
軸部63eは、フレーム50の他方面50bに固定されているとともに、入力ギア63a、連結部材63bおよび出力ギア63cを回転可能に支持している。入力ギア63aには、突起部63aaが設けられており、出力ギア63cには、突起部63caが設けられている。連結部材63bには、突起部63aaに係合する突起部63baと、突起部63caに係合する突起部63bbと、が設けられている。また、入力ギア63aの突起部63aaとは反対側の部分には、円錐台状部63abが設けられている。
入力ギア63aは、後述するように解除機構80によって図7の位置と図8の位置とに選択配置される。入力ギア63aが図7の位置に配置された状態では、突起部63aaと突起部63baとが係合するとともに、突起部63bbと突起部63caとが係合するため、入力ギア63aに入力された回転駆動力は、連結部材63bを介して出力ギア63cに伝達され、出力ギア63cから加熱ローラー31に出力される。その一方、入力ギア63aが図8の位置に配置された状態では、突起部63aaと突起部63baとの係合が解除されるため、入力ギア63aに入力された回転駆動力は、出力ギア63cに伝達されない。なお、第2付勢部材63dによって連結部材63bは出力ギア63cに向かって付勢されているので、突起部63bbと突起部63caとは常時係合している。
ニップ駆動力伝達機構70は図4および図5に示すように、第2駆動モーター52からの回転駆動力を押圧機構40に伝達するものであり、複数の中間ギア71と、中間ギア71からの回転駆動力を押圧機構40に伝達する第2伝達装置72と、によって構成されている。
複数の中間ギア71は、第2駆動モーター52からの回転駆動力を第2伝達装置72に伝達する駆動力伝達列を構成している。
第2伝達装置72は図9および図10に示すように、中間ギア71に係合し中間ギア71からの回転駆動力が入力される入力ギア(上流側伝達部材)72aと、入力ギア72aからの回転駆動力を押圧機構40に出力するカップリング部(下流側伝達部材)72bと、カップリング部72bとフレーム50の他方面50bとの間に配置される圧縮バネからなる第3付勢部材72cと、これらが取り付けられる軸部72dと、を含んでいる。
軸部72dは、軸部72dの軸方向に移動可能に、フレーム50および板金53に軸受を介して取り付けられているとともに、フレーム50および板金53を貫通している。
入力ギア72aは、フレーム50の一方面50a側に配置されているとともに、軸部72dに固定され、軸部72dと一体で回転する。カップリング部72bは、フレーム50の他方面50b側に配置されているとともに、軸部72dに固定され、軸部72dと一体で回転する。このため、入力ギア72aが回転すると、カップリング部72bも回転する。
また、入力ギア72aおよびカップリング部72bは、軸部72dと一体で軸部72dの軸方向(図9の左右方向、後述する解除レバー81の移動方向と直交する方向)に移動し、図9の位置と図10の位置とに選択配置されるように構成されている。第3付勢部材72cの付勢力によってカップリング部72bが図9の位置に配置された状態では、カップリング部72bは押圧部材40の偏芯カム44の回転軸44a(図2参照)に設けられた図示しないカップリング部と係合(連結)するため、入力ギア72aに入力された回転駆動力は、偏芯カム44に伝達される。その一方、後述する当接片92によって入力ギア72aが図10の位置に配置された状態では、カップリング部72bと押圧部材40の偏芯カム44の回転軸44aに設けられた図示しないカップリング部との係合(連結)が解除されるため、入力ギア72aに入力された回転駆動力は、偏芯カム44に伝達されない。
解除機構80は、後述するカバー部材100aの開動作に連動して、回転駆動力伝達機構60およびニップ駆動力伝達機構70の駆動力伝達を解除するものである。具体的には、解除機構80は図11に示すように、フレーム50の他方面50b側に配置され、水平方向(図11の左右方向)に往復移動可能な解除レバー81と、解除レバー81を図11の右方向に付勢する圧縮バネからなる第4付勢部材(解除バネ)82と、によって構成されている。
解除レバー81は図11および図12に示すように、第4付勢部材82の一部を収納する収納部81aと、中間ギア62の軸部が挿通される開口部81bと、第1伝達装置63の軸部63eが挿通される開口部81cと、収納部81aとは反対側の端部に設けられる当接部81dと、他の部分に比べて外側(フレーム50の一方面50a側)に突出する突出傾斜部(傾斜部、突出部)81eと、を含んでいる。
開口部81bおよび81cは、解除レバー81の図11の左右方向の移動を許容するように、図11の左右方向に延びるように形成されている。
当接部81dは、装置本体の一側面に開閉可能に設けられるカバー部材100aが閉じた状態(図11の状態)で、カバー部材100aに押圧される。カバー部材100aが閉じられた状態(図11の状態)では、解除レバー81は第4付勢部材82を圧縮する位置に配置される。一方、カバー部材100aが開かれると、解除レバー81は、第4付勢部材82の付勢力によって図11の位置から右方向(カバー部材100aの開放方向)に向かって移動する。
また、開口部81cは、第4付勢部材82から遠い側に配置され、軸部63eをガイドするガイド部81caと、第4付勢部材82から近い側に配置され、入力ギア63aの円錐台状部63abが入り込む受入部81cbと、を有する。このため、カバー部材100aが閉じて解除レバー81が図11の位置に配置された状態では、軸部63eはガイド部81ca内に配置されるので、第1伝達装置63は図7の状態になり、入力ギア63aに入力された回転駆動力は出力ギア63cに伝達される。一方、カバー部材100aが開いて解除レバー81が図11の位置から右方向に移動された状態では、円錐台状部63abは受入部81cbに入り込むので、第1伝達装置63は図8の状態になり、入力ギア63aに入力された回転駆動力は出力ギア63cに伝達されない。
突出傾斜部81eは、傾斜面81eaを有するとともに、フレーム50の開口部50cを介して一方面50a側(図11の紙面に対して奥側)に突出する。
フレーム50の一方面50aには図13に示すように、開口部50cの近傍に保持部材91が固定されている。保持部材91は、当接片92の回動軸92aを回動可能に保持している。
当接片92の一部は、開口部50cを臨む位置(開口部50cに対向する位置)に配置されており、解除レバー81がカバー部材100aの方向(図13の左方向)に移動すると、突出傾斜部81eの傾斜面81eaが当接片92を図10の右方向に押圧する。
当接片92には、第2伝達装置72の軸部72dよりも径が大きく、第2伝達装置72の軸部72dが挿通される開口部92b(図13参照)が形成されている。また、当接片92は、フレーム50の一方面50aと第2伝達装置72の入力ギア72aとの間に配置されており、当接片92が回動軸92aを中心として回動することにより、入力ギア72aが軸部72dの軸方向に移動する。
カバー部材100aが閉じて解除レバー81が図11の位置に配置された状態では、突出傾斜部81eは当接片92に接触しないので、第3付勢部材72cの付勢力によってカップリング部72bが図9の位置に配置された状態になり、入力ギア72aに入力された回転駆動力は、偏芯カム44に伝達される。一方、カバー部材100aが開いて解除レバー81が図11の位置から右方向に移動された状態では、突出傾斜部81eの傾斜面81eaが当接片92を図9の右方向に押圧するので、当接片92によって入力ギア72aが図10の位置に配置された状態になり、入力ギア72aに入力された回転駆動力は、偏芯カム44に伝達されない。
本実施形態では、上記のように、回転駆動力伝達機構60およびニップ駆動力伝達機構70の駆動力伝達を解除する解除機構80を備える。これにより、例えば定着ローラー対30で用紙ジャムが発生した場合や、定着ローラー対30および押圧機構40を含む定着ユニットを装置本体から取り外す場合に、1つの解除機構80を操作することによって、回転駆動力伝達機構60の駆動力伝達の解除とニップ駆動力伝達機構70の駆動力伝達の解除との両方を行うことができるので、解除作業を簡単にすることができる。
また、解除機構80は、カバー部材100aの開動作に連動して、回転駆動力伝達機構60およびニップ駆動力伝達機構70の駆動力伝達を解除する。これにより、カバー部材100aを開くだけで2つの駆動力伝達を解除することができるので、解除作業をより簡単にすることができる。
また、上記のように、ニップ駆動力伝達機構70の第2伝達装置72は、第2駆動モーター52からの回転駆動力が伝達される入力ギア72aと、回転駆動力を押圧機構40に伝達するカップリング部72bと、入力ギア72aおよびカップリング部72bが固定される軸部72dと、を含み、入力ギア72aが軸部72dの軸方向に移動することにより、カップリング部72bと押圧機構40とが連結または連結解除される。これにより、ニップ駆動力伝達機構70の駆動力伝達の解除を容易に行うことができる。
また、上記のように、解除機構80は、解除レバー81と、解除レバー81をカバー部材100aに向かって付勢する第4付勢部材82と、を含む。これにより、カバー部材100aの開動作に連動して解除レバー81が移動し、入力ギア72aが軸部72dの軸方向に移動するので、ニップ駆動力伝達機構70の駆動力伝達の解除をより容易に行うことができる。
また、上記のように、カバー部材100aの開放方向に解除レバー81が移動することによって、当接片92が突出傾斜部81eの傾斜面81eaに押圧されて入力ギア72aを図10の右方向(解除レバー81の移動方向と直交する方向)に移動させる。これにより、解除レバー81の移動方向と軸部72dの軸方向とが直交する場合であっても、解除レバー81の移動により、入力ギア72aを軸部72dの軸方向に容易に移動させることができる。
また、上記のように、解除機構80には、フレーム50の開口部50cを介して一方面50a側に突出する突出傾斜部81eが形成されている。これにより、入力ギア72aと、回転駆動力伝達機構60および解除機構80と、がフレーム50を挟んで反対側に配置されている場合であっても、1つの解除機構80によって、回転駆動力伝達機構60の駆動力伝達の解除とニップ駆動力伝達機構70の駆動力伝達の解除との両方を容易に行うことができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、カラープリンターに本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限らない。言うまでもなく、モノクロプリンター、カラー複写機、モノクロ複写機、デジタル複合機、ファクシミリ等の、搬送ローラー対と、搬送ローラー対に駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、を備えた種々の画像形成装置に本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、シートをニップして搬送する搬送ローラー対として定着ローラー対30を用いた例について示したが、定着ローラー対30以外の搬送ローラー対を用いてもよい。
30 定着ローラー対(搬送ローラー対)
40 押圧機構
50 フレーム
50a 一方面
50b 他方面
50c 開口部
51 第1駆動モーター(第1駆動源)
52 第2駆動モーター(第2駆動源)
60 回転駆動力伝達機構
70 ニップ駆動力伝達機構
72a 入力ギア(上流側伝達部材)
72b カップリング部(下流側伝達部材)
72d 軸部
80 解除機構
81 解除レバー
81e 突出傾斜部(傾斜部、突出部)
81ea 傾斜面
82 第4付勢部材(解除バネ)
92 当接片
100 画像形成装置
100a カバー部材
P 用紙(シート)

Claims (4)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体内に配置され、シートをニップして搬送する搬送ローラー対と、
    前記搬送ローラー対が回転駆動するための駆動力を第1駆動源から前記搬送ローラー対に伝達する回転駆動力伝達機構と、
    前記搬送ローラー対を構成する一方のローラーを他方のローラーに対して押圧することにより前記搬送ローラー対にニップ力を付与する押圧機構と、
    第2駆動源から前記押圧機構に駆動力を伝達するニップ駆動力伝達機構と、
    前記装置本体の一側面に開閉可能に設けられるカバー部材と、
    前記カバー部材の開動作に連動して、前記回転駆動力伝達機構および前記ニップ駆動力伝達機構の駆動力伝達を解除する解除機構と、
    を備え
    前記ニップ駆動力伝達機構は、前記第2駆動源からの回転駆動力が伝達される上流側伝達部材と、前記上流側伝達部材からの回転駆動力を前記押圧機構に伝達する下流側伝達部材と、前記上流側伝達部材および前記下流側伝達部材が固定される軸部と、を含み、
    前記上流側伝達部材が前記軸部の軸方向に移動することにより、前記下流側伝達部材と前記押圧機構とが連結または連結解除されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記解除機構は、前記カバー部材の開動作に連動して前記カバー部材の開放方向に移動するとともに、前記上流側伝達部材を前記軸部の軸方向に移動させるための解除レバーと、前記解除レバーを前記カバー部材に向かって付勢する解除バネと、を含むことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記解除レバーの移動に連動して前記上流側伝達部材を移動させる当接片を備え、
    前記解除レバーには、前記当接片に接触可能な傾斜部が形成されており、
    前記カバー部材の開動作に連動して前記カバー部材の開放方向に前記解除レバーが移動することによって、前記当接片が前記傾斜部に押圧されて前記上流側伝達部材を前記解除レバーの移動方向と略直交する方向に移動させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記回転駆動力伝達機構および前記ニップ駆動力伝達機構が取り付けられるフレームを備え、
    前記ニップ駆動力伝達機構の上流側伝達部材は、前記フレームの一方面側に配置され、
    前記ニップ駆動力伝達機構の下流側伝達部材、前記回転駆動力伝達機構および前記解除レバーは、前記フレームの他方面側に配置され、
    前記解除レバーには、前記フレームの開口部を介して前記一方面側に突出し、前記カバー部材の開動作に連動して前記上流側伝達部材を移動させるための突出部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
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