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JP6354625B2 - 印字装置 - Google Patents

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JP6354625B2 JP2015045077A JP2015045077A JP6354625B2 JP 6354625 B2 JP6354625 B2 JP 6354625B2 JP 2015045077 A JP2015045077 A JP 2015045077A JP 2015045077 A JP2015045077 A JP 2015045077A JP 6354625 B2 JP6354625 B2 JP 6354625B2
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Description

本発明は、被印字媒体に印字を行う印字装置に関する。
被印字媒体に印字を形成する印字装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印字装置(印字ラベル作成装置)では、操作者の所望の複数のテキスト文字に加え、画像やシンボル等からなるマーク部を印字形成することができる。
特開2013−193325号公報
上記従来技術では、複数のテキスト文字の、搬送方向に沿った傍ら(すなわち重なり合わない位置)に上記マーク部が印字形成されるのみである。このマーク部を、テキスト文字あるいはテキスト文字を構成する所定の文字要素を包囲するように印字形成できれば、多彩な印字を表現性豊かに形成することができるはずである。上記従来技術では、そのような点までは特に配慮されていなかった。
本発明の目的は、テキスト文字や文字要素ごとに適宜のマーク部で包囲した態様の印字を形成することで、多彩な印字を表現性豊かに形成できる印字装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し、印字を形成する印字手段と、前記被印字媒体に対し印字形成される複数のテキスト文字を操作入力するための操作手段と、前記被印字媒体に形成される前記テキスト文字又は当該テキスト文字を構成する所定の文字要素にそれぞれ個別に適用するために予め用意されるとともに、それぞれが所定の外枠を備える複数種類のマーク部を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数種類のマーク部の中から1種類以上のマーク部を設定する設定手段と、を有する印字装置であって、前記マーク部について、予め複数段階の前記外枠のサイズが用意されており、前記印字装置は、さらに、前記設定手段により設定された前記マーク部の前記外枠を、前記操作手段により入力された各テキスト文字又は各文字要素がはみ出すことなく当該外枠内に配置可能なサイズとするように調整するサイズ調整手段であって、前記外枠を、前記複数段階の前記サイズのうち、前記マーク部のドットイメージと前記各テキスト文字又は前記各文字要素のドットイメージとを重ねたドットイメージから前記マーク部のドットイメージを差し引いたときのドットの残存がない、最小段階のサイズに調整するサイズ調整手段と、前記サイズ調整手段によりサイズ調整された各外枠内に、対応するテキスト文字又は文字要素を配置した態様で、印字データを生成する印字データ生成手段と、前記印字データに対応した印字を前記被印字媒体に行うために前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する連携制御手段と、を有することを特徴とする。
本願発明の印字装置においては、操作者が意図する所望の複数のテキスト文字を表記する印字を被印字媒体に形成することができる。そして、その作成時において、各テキスト文字(又はそれを構成する文字要素)を、画像やシンボル等からなるマーク部の外枠内に配置して印字形成することができる。
すなわち、記憶手段に、複数種類の上記マーク部が記憶されている。各マーク部は、所定の外枠を備えている。そして、操作手段を介して操作者が入力した上記複数のテキスト文字(又は文字要素)に対し、設定手段が、上記記憶手段に記憶された複数種類のマーク部から1種類以上のマーク部を選択し、当該テキスト文字(又は文字要素)に使用するマーク部として設定する。印字データ生成手段は、上記設定したマーク部の外枠内に、各テキスト文字(又は各文字要素)をそれぞれ配置した態様で、印字データを生成する。その際、各テキスト文字(又は各文字要素)を包囲する各マークの外枠のサイズが、各テキスト文字(又は各文字要素)に対応してそれぞれサイズ調整される。そして、この生成された印字データに基づき、連携制御手段の制御によって、対応する印字が形成される。
以上の結果、操作者が、複数のテキスト文字の入力操作を行うと、各テキスト文字(又は各文字要素)ごとに適宜のマーク部の外枠が包囲した(言い替えれば各マーク部の外枠内に各テキスト文字又は各文字要素がそれぞれ配置された)態様で、かつ、その外枠の大きさがテキスト文字(又は文字要素)に対応して大小調整された態様で、印字を形成することができる。
したがって、テキスト文字の傍らにマーク部を配置するだけの従来手法に比べ、テキスト文字において種々多様な表現態様を実現することができる。特に、テキスト文字(又は文字要素)ごとに大きさが種々変わるマーク部外枠により当該テキスト文字(又は文字要素)が包囲されるので、高いデザイン性を備えた印字形成を実現することができる。この結果、操作者の用途や好みに応じ、多彩な印字を表現性豊かに形成することができるので、利便性を向上することができる。
本発明によれば、テキスト文字や文字要素ごとに適宜のマーク部で包囲した態様の印字を形成することで、多彩な印字を表現性豊かに形成することができる。
本発明の一実施形態における印字装置を斜め上方向から見た外観を表す斜視図である。 下カバーを開放した状態の印字装置を斜め下方向から見た外観を表す斜視図である。 カートリッジの内部構造を模式的に表す拡大平面図である。 印字装置の制御系を表す機能ブロック図である。 マーク部の外枠の複数段階のサイズを表すサイズテーブルである。 マーク部の外枠のサイズが、当該外枠内に配置されるテキスト文字等に応じて調整されて、印字ラベルが作成される流れを表す説明図である。 外枠のサイズをテキスト文字等に対応して調整する手法を表す説明図である。 CPUによって実行される制御手順を表すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のラベル作成装置の概略構成について、図1〜図3を用いて説明する。図1において、この印字ラベル作成装置1(印字装置に相当)は、所望の印字を行った印字済みラベル用テープを所定の長さに切断することにより、印字ラベルL(後述の図6等参照)を作成する。なお、本実施形態において印字ラベル作成装置1の前・後・左・右・上・下というときは、図1及び図2等に示す方向を指す。
<全体概略構成>
図1及び図2に示すように、印字ラベル作成装置1の筐体2は、装置下面を構成する下カバー15と、装置側面を構成する横カバー16と、装置上面を構成する上カバー17とにより構成されている。上カバー17には、前方向から後方向に向けて、文字入力等の種々の操作が行われるキーボード3(操作手段に相当)、印字ラベル作成装置1の各種機能を実行させるための機能キー群4、及び、入力した文字や記号等を表示するための液晶ディスプレイ5が設けられている。機能キー群4には、この例では、電源スイッチ4B、印刷キー4C等が含まれている。また横カバー16の右側後方には、印刷された印刷済ラベル用テープ109(後述の図3参照)をカットするためのカッターレバー7が設けられている。
印字ラベル作成装置1の上側後方には、カートリッジ8を着脱可能なカートリッジホルダ9が設けられている。このカートリッジホルダ9は、印字ラベル作成装置1の前端部を回転軸として開閉可能に構成された上記下カバー15を閉じると覆われ、下カバー15を開放すると露出する。
また、図2に示すように、印字ラベル作成装置1の上側後方には、カートリッジホルダ9に隣接して、電池BT(後述の図4参照)を複数個収納可能な電池収納部70が設けられている。なお、図2中、符号60は、外部電源としてのACアダプタ220(後述の図4参照)の出力プラグが接続されるDCジャックである。
<カートリッジ>
図3に示すように、カートリッジ8は、筐体8Aと、この筐体8A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である、透明なカバーフィルム103(被印字媒体に相当)が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のインクリボン105を巻取るリボン巻き取りローラ106と、カートリッジ8のテープ排出部の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27と、を有する。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ印字済みラベル用テープ109としつつ、図3中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており、詳細な図示を省略するが、内側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、適宜の粘着剤からなる貼り合わせ用粘着層、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム、適宜の粘着剤からなる貼り付け用粘着層、剥離紙の順序で積層され構成されている。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103の裏面に、インクリボン105がサーマルヘッド23(印字手段に相当)に押圧されて当接させられる。
このとき、上記のカートリッジ8の構成に対応して、カートリッジホルダ9には、上記使用済みのインクリボン105を巻き取るためのリボン巻き取りローラ駆動軸107と、印字済みラベル用テープ109を搬送するための上記テープ送りローラ27を駆動するためのテープ送りローラ駆動軸108(搬送手段に相当)とが設けられている。またカートリッジホルダ9には、カバーフィルム103に所望の印刷を行う上記サーマルヘッド23が、カートリッジ8の装着時にカートリッジ8の開口部14(図2参照)に位置するように設けられている。
リボン巻き取りローラ106及びテープ送りローラ27は、カートリッジ8外に設けた例えばパルスモータである駆動モータ211(後述の図4参照)の駆動力が、図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻き取りローラ駆動軸107及び上記テープ送りローラ駆動軸108に伝達されることによって、互いに連動し回転駆動される。
上記構成において、カートリッジ8が上記カートリッジホルダ9に装着されロールホルダがリリース位置(図示省略)から図3に示す印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が、上記サーマルヘッド23と、このサーマルヘッド23に対向して設けたプラテンローラ26との間に狭持される。これとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が、テープ送りローラ27と、テープ送りローラ27に対向して設けた圧着ローラ28との間に狭持される。そして、上記駆動モータの駆動力によって、リボン巻き取りローラ106及びテープ送りローラ27が、図3中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記圧着ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、圧着ローラ28及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。
一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、サーマルヘッド制御回路217(後述の図4参照)によりサーマルヘッド23に設けられた複数の発熱素子が通電され、発熱する。このとき、カバーフィルム103の裏面側(すなわち上記基材テープと接着される側)には、リボン巻き取りローラ106により駆動されるインクリボン105が、上記サーマルヘッド23に押圧されて当接させられる。この結果、カバーフィルム103の裏面に、所望の印字内容の印字データに対応した印字(詳細は後述)が印刷される。
そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが、上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28の押圧により上記貼り合わせ用粘着層により接着されて一体化され、印字済みラベル用テープ109として形成され、カートリッジ8外へと排出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻き取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻き取りローラ106に巻取られる。
カートリッジ8外へ排出された印字済みラベル用テープ109の搬送経路の下流側には、固定刃40と可動刃41を備えた切断機構42が設けられている。上記カッターレバー7が操作されることにより可動刃41が動作し、上記印字済みラベル用テープ109が切断され、印字ラベルL(後述の図6等参照)が生成される。
<制御系>
次に、図4を用いて、印字ラベル作成装置1の制御系について説明する。
図4において、印字ラベル作成装置1は、所定の演算を行うCPU212を有している。
CPU212には、上記液晶ディスプレイ5と、EEPROM214と、RAM213と、が接続されている。またCPU212は、ACアダプタ220に接続され印字ラベル作成装置1の電源のオン・オフ処理を行う電源回路215と、上記リボン巻き取りローラ駆動軸107及び上記テープ送りローラ駆動軸108を駆動する駆動モータ211の駆動制御を行うモータ駆動回路216と、上記サーマルヘッド23の発熱素子の通電制御を行うサーマルヘッド制御回路217とに接続されている。
EEPROM214には、各種制御プログラム(後述の図8のフローを実行する制御プログラムを含む)が記憶されている。CPU212は、RAM213の一時記憶機能を利用しつつEEPROM214に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによって印字ラベル作成装置1全体の制御を行う。
また、EEPROM214内には、それぞれが所定の外枠(後述する外枠F11,F12,F13,F14,F15,F16・・・を参照)を備える、複数種類の画像やシンボル等のマーク部(後述するマーク部M11,M12,M13,M14,M15,M16・・・を参照)を記憶したマーク記憶部214a(記憶手段に相当)を備えている。各マーク部は、図5のサイズテーブルに示すように、各種類ごとに予め複数段階(この例では大・中・小の3段階又は大・小の2段階)のサイズが用意されて、マーク記憶部214aに記憶されている。
<実施形態の特徴>
上記のようにして生成される印字ラベルLには、複数の文字列Tと、複数のマーク部とが印字形成される(後述の図6参照)。本実施形態の最大の特徴は、各文字列Tに対し、操作者が所望のマーク部を選択すると、各テキスト文字が選択したマーク部により包囲されるとともに、そのマーク部の外枠のサイズが各文字列Tのサイズに応じて自動的に調整されることにある。以下、その詳細を順を追って説明する。
<テキスト文字の入力>
本実施形態では、例えば、まず図6(a)に示すように、操作者によるキーボード3又は機能キー群4等の適宜の操作により、上記液晶ディスプレイ5に、上記文字列T等の入力を行うためのテキスト編集画面5Aが表示される。この状態で、図6(b)に示すように、操作者は、上記キーボード3等を用いて少なくとも1つのテキスト文字(又はテキスト文字を構成する文字要素)からなる文字列の入力を行う。この例では、「Mark.7」の文字列T(「M」「a」「r」「k」「7」の5個のテキスト文字と上記文字要素としてのピリオド「.」とを含む)が入力されている。
<マーク部の選択>
その後、上記テキスト編集画面5Aにおいて、例えば上記機能キー群4を用いて、予め用意され上記マーク記憶部214aに記憶されていた複数のマーク部M11,M12,M13,M14,M15,M16・・・が、例えばスクロールにより一覧可能に表示される。
この例では、上記マーク部として、「ハート型」の外枠F11を備えたマーク部M11と、「星型」の外枠F12を備えたマーク部M12と、「ダイヤ型」の外枠F13を備えたマーク部M13と、「楕円型」の外枠F14を備えたマーク部M14と、「太陽型」の外枠F15を備えたマーク部M15と、「兜型」の外枠F16を備えたマーク部M16、等が上記EEPROM214のマーク記憶部214aに記憶されている。これらマーク部M11〜M16等は、一覧可能にテキスト編集画面5A(又は別画面若しくは別ウィンドウ等でもよい)に表示される。
操作者は、上記マーク部M11〜M16等のうち、上記文字列Tの各テキスト文字等(上記の例ではピリオドを含む)にそれぞれ個別に適用したいと意図する、1つ(複数を選択可能としてもよい)のマーク部を選択する、選択操作を行う。
この例では、図6(c)に示すように、操作者によるキーボード3又は機能キー群4等の適宜の操作により、上記テキスト編集画面5Aにおいて、「ハート型」の外枠F11を備えた上記マーク部M11が選択されている。なお、このとき、「マークをこれにしますか?」の確認メッセージが併せて表示されている。
上記確認メッセージに対応して操作者がキーボード3又は機能キー群4等を用いて適宜の確認操作を行うと、上記CPU212により、以上の入力結果・選択結果に対応して、マーク部M11の外枠F11のサイズが、上記サイズテーブルにしたがい、「M」「a」「r」「k」「7」の各テキスト文字と「.」に応じてそれぞれ調整される。すなわち、各テキスト文字及び文字要素(以下適宜、これらを「テキスト文字等」と総称する。文字要素はこの例ではピリオドである)が外枠F11からはみ出すことなく外枠F11内に配置される態様、言い替えれば各テキスト文字等が1つごとにマーク部M11の外枠F11で囲まれた態様、の印字ラベルLが生成される。この例では、上記文字列T中の大文字の「M」の文字T1が大サイズのハート型のマーク部M11の外枠F11で囲まれ、小文字の「a」の文字T2、小文字の「r」の文字T3、小文字の「k」の文字T4がそれぞれ中サイズのハート型のマーク部M11の外枠F11で囲まれ、「.」のピリオドT5が小サイズのハート型のマーク部M11の外枠F11で囲まれ、数字「7」の文字T6が大サイズのハート型のマーク部M11の外枠F11で囲まれた態様の、印字ラベルLが生成される(図6(d)参照)。
また、別の例として、例えば操作者が上記テキスト編集画面5Aにおいて「ストッパー」の文字列Tを入力し、「星型」の外枠F12を備えたマーク部M12を選択した場合は、図6(e)に示すように、上記文字列T中の「ス」の文字T1、「ト」の文字T2がそれぞれ大サイズの星型のマーク部M12の外枠F12で囲まれ、促音の「ツ」(但し図示のように促音としての通常よりも小さい文字である)の文字T3が中サイズの星型のマーク部M12の外枠F12で囲まれ、「パ」のうちの「ハ」の文字T4が大サイズの星型のマーク部M12の外枠F12で囲まれ、文字要素としての「゜」の半濁点T4′が小サイズの星型のマーク部M12の外枠F12で囲まれ、「ー」の文字(長音文字)T5が大サイズの星型のマーク部M12の外枠F12で囲まれた態様の、印字ラベルLが生成される。
また、さらに別の例として、例えば操作者が上記テキスト編集画面5Aにおいて「2014−35」(但し図示のようにハイフンは通常より短い半角文字分の長さである)からなる文字列Tを入力し、ダイヤ型の外枠F13を備えたマーク部13を選択した場合は、図6(f)に示すように、上記文字列T中の「2」の文字T1、「0」の文字T2、「1」の文字T3、「4」の文字T4がそれぞれ大サイズのダイヤ型のマーク部M13の外枠F13で囲まれ、文字要素である「−」のハイフンT5が小サイズのダイヤ型のマーク部M13の外枠F13で囲まれ、「3」の文字T6、数字の「5」の文字T7がそれぞれ大サイズのダイヤ型のマーク部M13の外枠F13で囲まれた態様の、印字ラベルLが生成される。
<マーク部の外枠のサイズ調整>
ここで、上記CPU212による、各マーク部の外枠のサイズを各テキスト文字等に対応させるサイズ調整の手法の一例を図7を用いて説明する。ここでは、上述した、ハート型の外枠F11を備えたマーク部M11を、「M」の文字T1に適用する場合を例にとって説明する。
まず、図7(a)に示すマーク部M11のドットイメージ(ドットパターンによるイメージ。以下同様)と、文字T1のドットイメージを、図7(b)に示すように加え合わせ、図7(c)に示すように、マーク部M11と文字T1とを重ねたドットイメージを形成する。但しこの場合、図示のようにマーク部M11の外枠F11の内部はすべて塗りつぶされたドットパターンを適用する。
次に、図7(d)に示すように、上記マーク部M11と文字T1とを重ねたドットイメージから、マーク部M11分のドットイメージを差し引く。
そして、その差し引いた結果において、図7(e)に示すように、少しでもドットイメージのドットDが残存していれば、文字T1がマーク部M11の外枠F11からはみ出していることになる。その場合は、上記サイズテーブルを参照して、外枠F11のサイズを1段階大きくし、上記図7(a)〜図7(d)を繰り返す。そして、上記同様にドットイメージを差し引いた結果、ドットDの残存がなければ、マーク部M11は、文字T1がはみ出すことのない最小段階のサイズに調整されたことになる。これにより、当該サイズが、文字T1に対し適用されるマーク部M11の外枠F11のサイズに決定される。以上の工程を、文字列Tの各テキスト文字等ごとに小さい外枠のマーク部から順に行い(上記図5に示した例では、小サイズ→中サイズ→大サイズの順)、各文字ごとにドットDの残存がなくなった時点のサイズを、各文字に適用する外枠のサイズとする。
<制御手順>
以上説明した手法を実現するために、CPU212によって実行される処理手順を表すフローを図8に示す。
図8において、例えば操作者が上記機能キー群4の上記電源スイッチ4Bを操作することにより、このフローが開始される。
まず、ステップS10では、CPU212は、液晶ディスプレイ5に制御信号を出力し、前述のテキスト編集画面5Aを表示させる(上記図6(a)参照)。ステップS10が終了すると、ステップS20に移る。
ステップS20では、CPU212は、操作者がキーボード3を介して実行した前述の文字列Tの入力操作を受付ける(上記図6(b)参照)。ステップS20が終了すると、ステップS30に移る。
ステップS30では、CPU212は、ステップS20で入力を受け付けた文字列Tに対し、上記マーク記憶部214aに記憶されたマーク部M11〜M16等のうちいずれか1つを選択する操作が、適宜の機能キー群4又はキーボード3等を介してなされたか否かを判定する。上記選択操作がなされていない場合は、ステップS30の判定が満たされず(S30:NO)、ステップS30の判定が満たされるまでループ待機する。上記選択操作がなされた場合は、ステップS30の判定が満たされ(S30:YES)、ステップS40に移行する。
ステップS40では、CPU212は、上記ステップS30で選択されたマーク部(前述の例では、「ハート型」のマーク部M11。以下同様)を、使用するマークとして設定する。なお、このステップS40を実行するCPU212が、各請求項記載の設定手段として機能する。なお、上記ステップS30の選択操作において、いずれか1つではなく複数のマーク部を選択可能としてもよく、その場合はこのステップS40で当該選択された複数のマーク部が使用するマークとして設定される。ステップS40が終了すると、ステップS50に移る。
ステップS50では、CPU212は、上記ステップS40で設定されたマーク部M11の外枠F11のサイズを、上記マーク記憶部214aに記憶されたサイズテーブル(図5参照)を参照しつつ、上記図7(a)〜(e)で説明した手法により、上記ステップS20で受け付けた文字列Tの各テキスト文字等ごとに調整する。なお、このステップS50を実行するCPU212が、各請求項記載のサイズ調整手段として機能する。ステップS50が終了すると、ステップS60に移る。
ステップS60では、CPU212は、上記印刷キー4Cが押されたか否かを判定する。印刷キー4Cが押されていない場合は、ステップS60の判定が満たされず(S60:NO)、ステップS60の判定が満たされるまでループ待機する。印刷キー4Cが押された場合は、ステップS60の判定が満たされ(S60:YES)、ステップS70に移行する。
ステップS70では、CPU212は、上記ステップS40で設定されたマーク部M11の外枠F11内に、上記ステップS20で操作入力された上記文字列Tの各テキスト文字等を(はみ出さないようにしつつ)配置した態様の、印字データを生成する。なお、このステップS70を実行するCPU212が各請求項記載の印字データ生成手段として機能する。ステップS70が終了すると、ステップS80に移る。
ステップS80では、CPU212は、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によりテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻き取りローラ駆動軸107を駆動開始する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109(以下適宜、単にカバーフィルム103等」という)の搬送が開始される。その後、ステップS90に移る。
ステップS90では、CPU212は、上記ステップS70で生成された印字データに基づき、上記のようにして搬送されるカバーフィルム103等が所定の印字領域の開始位置まで搬送されたかどうか(印字領域の前端にサーマルヘッド23が正対する搬送方向位置になるまでカバーフィルム103等が搬送されたかどうか)、を判定する。この判定は、例えばステッピングモータからなる上記駆動モータ211のパルス数をカウントする等、公知の適宜の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等が印字領域の開始位置まで搬送されていなければステップS90の判定が満たされず(S90:NO)、ステップS90の判定が満たされるまでループ待機する。カバーフィルム103等が印字領域の開始位置まで搬送されたらステップS90の判定が満たされ(S90:YES)、ステップS100に移る。
ステップS100では、CPU212は、ステップS70で生成された印字データに基づきサーマルヘッド23の発熱素子に通電を行う印字処理を行う。これにより、カバーフィルム103に、上記通電された発熱素子によりインクリボン105のインクが転写され、上記印字データに対応した印字が形成される。その後、ステップS110に移る。
ステップS110では、CPU212は、搬送されるカバーフィルム103等が印字領域の終了位置まで搬送されたかどうか(印字領域の後端にサーマルヘッド23が正対する搬送方向位置になるまでカバーフィルム103等が搬送されたかどうか)、を判定する。この判定も上記同様の公知の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等が印字領域の終了位置まで搬送されていなければステップS100の判定が満たされず(S110:NO)、ステップS100に戻って同様の手順を繰り返す。カバーフィルム103等が印字領域の終了位置まで搬送されていればステップS110の判定が満たされ(S110:YES)、ステップS120に移る。
ステップS120では、CPU212は、上記ステップS70で生成された印字データに基づき、搬送されるカバーフィルム103等が、上記印字データに基づき印字領域よりラベル後端側に設定される所定の切断位置まで搬送されたかどうか(上記切断位置に上記可動刃41が正対する搬送方向位置になるまで、印字済みラベル用テープ109が搬送されたかどうか)、を判定する。この判定も、前述と同様の公知の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等が切断位置まで搬送されていなければステップS120の判定が満たされず(S120:NO)、ステップS120の判定が満たされるまでループ待機する。カバーフィルム103等が切断位置まで搬送されたらステップS120の判定が満たされ(S120:YES)、ステップS130に移る。
ステップS130では、CPU212は、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によるテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻き取りローラ駆動軸107の駆動を停止する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。なお、上記ステップS80〜ステップS130を実行するCPU212が各請求項記載の連携制御手段として機能する。ステップS130が終了すると、ステップS140に移る。
ステップS140では、CPU212は、液晶ディスプレイ5に制御信号を出力する。これにより、操作者に対し、カッターレバー7を操作し切断機構42を動作させ上記印字済みラベル用テープ109を切断するよう促す、適宜の表示が液晶ディスプレイ5において行われる。操作者がカッターレバー7を操作することで、印字済みラベル用テープ109の切断が行われる。この結果、上記ステップS40で設定されたマーク部M11内に上記ステップS20で操作入力された文字列Tの各テキスト文字や文字要素を配置した態様の印字が形成された、印字ラベルLが生成される(図5(d)参照)。その後、このフローを終了する。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態では、操作者が、複数のテキスト文字や文字要素を含む文字列Tの入力操作を行うとともに、各テキスト文字等に適用したいマーク部の選択を行うことで、各テキスト文字等T1〜T6を包囲する各マーク部M11の外枠F11のサイズが、各テキスト文字等T1〜T6に対応してそれぞれサイズ調整される。これにより、各テキスト文字等T1〜T6がマーク部M11の外枠F11内に配置された態様の印字ラベルLを作成することができる(図6(d)参照)。
したがって、テキスト文字の傍らにマーク部を配置するだけの従来手法に比べ、テキスト文字において種々多様な表現態様を実現することができる。特に、テキスト文字等T1〜T6ごとに大きさが種々変わるマーク部M11の外枠F11により当該テキスト文字等T1〜T6が包囲されるので、高いデザイン性を備えた印字形成を実現することができる。この結果、操作者の用途や好みに応じ、多彩な印字を表現性豊かに形成することができるので、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、各マーク部について、予め複数段階(上記の例では3段階)の外枠のサイズが用意されている。そして、設定されたマーク部M11の外枠F11のサイズを、上記複数段階のうち、各テキスト文字等T1〜T6のドットイメージの大きさに対応した段階のサイズに調整する。このように、マーク部の外枠を、予め決められた複数のサイズから選択してサイズ調整を行うことにより、簡単な処理で迅速かつ円滑にサイズ調整を行うことができる。
また、本実施形態では特に、設定されたマーク部M11の外枠F11を、上記複数段階の外枠のサイズのうち、各テキスト文字等T1〜T6がはみ出すことなく当該外枠F11内に配置可能な、最小段階のサイズに調整する(図7参照)。これにより、大きなテキスト文字(例えばアルファベットの大文字やカタカナ文字。図6(d)の文字T1,T6、図6(e)の文字T1,T2,T4,T5、図6(f)の文字T1,T2,T3,T4,T6,T7参照)には当該文字がちょうど入るような比較的大きな外枠(前述の大サイズ)に包囲される。また、小さなテキスト文字(例えばアルファベットの小文字や仮名の促音。図6(d)の文字T2,T3,T4、図6(e)の文字T3参照)や、文字要素(例えば濁点、半濁点、句点、読点、ピリオド等。図6(d)のピリオドT5、図6(e)の半濁点T4′、図6(f)のハイフンT5参照)には、当該文字又は文字要素がちょうど入るような比較的小さな外枠(前述の中サイズ及び小サイズ)に包囲される。これにより、視覚的に調和した、審美性の高いデザインを実現することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、印字ラベル作成装置1において、上記のように各テキスト文字等に合わせて外枠のサイズ調整を行うサイズ調整モードと、サイズ調整を行わず各テキスト文字等に対し同一の大きさの外枠を適用するサイズ非調整モードとが、(適宜の機能キー群4又はキーボード3等の操作により)選択可能に備えられていてもよい。この場合、サイズ調整モードでは、前述のようにしてサイズ調整された各外枠内に、対応するテキスト文字等が配置された態様で印字データが生成される一方、サイズ非調整モードでは、各テキスト文字に共通の同一サイズに設定された各外枠内に、対応するテキスト文字等が配置された態様で印字データが生成される。この場合、ユーザの用途や好みにより、外枠のサイズ調整を行って印字形成を行う手法と、そのようなサイズ調整を行わず一律大きさの外枠で印字形成を行う手法と、を選択的に切り替えて行うことができるので、さらに利便性を向上することができる。
なお、以上は、印字装置として、被印字媒体としての被印字テープに所望の印刷を行って印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置に対し本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、被印字媒体として、例えばA4、A3、B4、B5サイズ等の通常の被印刷用紙に、画像を形成したり文字を印刷するプリンタや、バッテリ電源により駆動される携帯用プリンタに対し、本発明を適用してもよい。この場合も同様の効果を得る。
なお、以上において、図4等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図8に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字ラベル作成装置(印字装置)
3 キーボード(操作手段)
23 サーマルヘッド(印字手段)
103 カバーフィルム(被印字媒体)
108 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)
212 CPU
214 EEPROM
214a マーク記憶部(記憶手段)
F11〜16 外枠
L 印字ラベル
M11〜16 マーク部
T 文字列

Claims (3)

  1. 被印字媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し、印字を形成する印字手段と、
    記被印字媒体に対し印字形成される複数のテキスト文字を操作入力するための操作手段と、
    前記被印字媒体に形成される前記テキスト文字又は当該テキスト文字を構成する所定の文字要素にそれぞれ個別に適用するために予め用意されるとともに、それぞれが所定の外枠を備える複数種類のマーク部を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数種類のマーク部の中から1種類以上のマーク部を設定する設定手段と、
    を有する印字装置であって、
    前記マーク部について、予め複数段階の前記外枠のサイズが用意されており、
    前記印字装置は、さらに、
    前記設定手段により設定された前記マーク部の前記外枠を、前記操作手段により入力された各テキスト文字又は各文字要素がはみ出すことなく当該外枠内に配置可能なサイズとするように調整するサイズ調整手段であって、前記外枠を、前記複数段階の前記サイズのうち、前記マーク部のドットイメージと前記各テキスト文字又は前記各文字要素のドットイメージとを重ねたドットイメージから前記マーク部のドットイメージを差し引いたときのドットの残存がない、最小段階のサイズに調整するサイズ調整手段と、
    前記サイズ調整手段によりサイズ調整された各外枠内に、対応するテキスト文字又は文字要素を配置した態様で、印字データを生成する印字データ生成手段と、
    前記印字データに対応した印字を前記被印字媒体に行うために前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する連携制御手段と、
    を有することを特徴とする印字装置。
  2. 請求項1記載の印字装置において、
    前記連携制御手段は、
    前記印字データに対応した印字が形成された前記被印字媒体により印字ラベルを作成するように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する
    ことを特徴とする印字装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印字装置において、
    前記サイズ調整手段によるサイズ調整を行うサイズ調整モードと、前記サイズ調整手段によるサイズ調整を行わないサイズ非調整モードと、を選択可能に備えており、
    前記印字データ生成手段は、
    前記サイズ調整モードでは、前記サイズ調整手段によりサイズ調整された各外枠内に、対応するテキスト文字を配置した態様で、前記印字データを生成し、
    前記サイズ非調整モードでは、各テキスト文字に共通の同一サイズに設定された各外枠内に、対応するテキスト文字を配置した態様で、前記印字データを生成する
    ことを特徴とする印字装置。
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