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JP6354250B2 - ドア開度調整装置 - Google Patents

ドア開度調整装置 Download PDF

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JP6354250B2
JP6354250B2 JP2014064614A JP2014064614A JP6354250B2 JP 6354250 B2 JP6354250 B2 JP 6354250B2 JP 2014064614 A JP2014064614 A JP 2014064614A JP 2014064614 A JP2014064614 A JP 2014064614A JP 6354250 B2 JP6354250 B2 JP 6354250B2
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Description

本発明は、ドア開度調整装置に関するものである。
一般に、車両のドアは、ヒンジを介して車両のボデーに回動自在に連結されており、ヒンジ周りを回動することで開閉作動する。また、ドア及びボデーの間にはドアチェック機構が介設されており、該ドアチェック機構によってドアを所定の開度で保持するようになっている。すなわち、ドアチェック機構は、ボデーに回動自在に連結されたチェックリンクと、ドア内に固定されチェックリンクが挿通されるドアチェックとを有しており、該ドアチェックをチェックリンクと係合させてその移動に抵抗力を付加することでドアを所定の開度で保持する。
なお、例えば特許文献1では、ドアを任意の開度で保持可能にするために、チェックリンクの移動に拘束力を付加する締付け機構を設けることが提案されている。
特開2007−39981号公報
ところで、こうしたドアの保持は、チェックリンクの移動に付加される力に調整の余地があるにしても、該力を超える外力が加わると保持している開度を超えてドアが開作動する可能性がある。
本発明の目的は、調整された開度を超えてドアが開くことをより堅固に規制することができるドア開度調整装置を提供することにある。
上記課題を解決するドア開度調整装置は、車両のボデーに回動自在に連結され、該ボデーに回動自在に連結されるドア内に進入する先端部にストッパ部を有するチェックリンクと、前記ドア内に固定され、該ドアの回動に伴う前記チェックリンクの移動方向とは異なる方向に延在するガイド孔が形成されたガイド部材と、複数段の段差部を有し、前記ガイド孔の延在方向に間隔をあけて該ガイド孔に移動自在に挿入される複数のガイド突部が突設され、前記複数段の段差部のいずれか一つに前記ストッパ部を当接させることで、前記ドアの一方向への回動に伴う開作動を規制する調整部材とを備え、前記複数のガイド突部の少なくとも一つは、前記ストッパ部及び該ストッパ部に当接する一の段の前記段差部を前記チェックリンクの移動方向に結ぶ延長線上に配置され、前記調整部材は、前記チェックリンクの移動方向及び前記ガイド孔の延在方向とは異なる並設方向で前記チェックリンクを挟むことが可能なように、前記複数段の段差部及び前記複数のガイド突部の設けられた調整壁を一対で有し、前記ガイド部材は、前記並設方向で前記調整部材を挟むように、前記ガイド孔の形成された支持壁を一対で有し、前記チェックリンクは、前記両調整壁の前記複数段の段差部のいずれか一つにそれぞれ当接可能なように、前記ストッパ部を一対で有する。
この構成によれば、前記ドアの一方向への回動に伴う開作動は、前記チェックリンクの前記ストッパ部が前記調整部材の前記複数段の段差部のいずれか一つに当接することで規制される。そして、前記ガイド孔に沿って前記複数のガイド突部を移動させつつ前記調整部材を移動させ、前記ストッパ部が当接する前記段差部を変更することで、前記ドアの最大の開度を調整することができる。この場合、前記ストッパ部が当接する前記調整部材は、前記ドア内に固定される前記ガイド部材の前記ガイド孔に前記複数のガイド突部が挿入されていることで、調整された開度を超えて前記ドアが開くことをより堅固に規制することができる。特に、前記複数のガイド突部の少なくとも一つは、前記ストッパ部及び該ストッパ部が当接する一の段の前記段差部を前記チェックリンクの移動方向に結ぶ延長線上に配置されることで、当該段の前記段差部に前記ストッパ部が当接する状態では、該ストッパ部から前記段差部に入力される荷重をその作用方向に前記ガイド突部及び前記ガイド孔間で支えることができ、調整された開度を超えて前記ドアが開くことをいっそう堅固に規制することができる。
また、前記ドアの一方向への回動に伴う開作動は、前記チェックリンクの前記両ストッパ部が前記両調整壁の前記複数段の段差部のいずれか一つにそれぞれ当接することで規制される。そして、前記両ストッパ部が当接する前記調整部材は、前記両支持壁に挟まれた状態で各々の前記ガイド孔に前記複数のガイド突部が挿入されていることで、調整された開度を超えて前記ドアが開くことをいっそう堅固に規制することができる。この場合、前記チェックリンクは、該チェックリンクを前記並設方向で挟む前記両調整壁(段差部)に前記両ストッパ部がそれぞれ当接することで、前記チェックリンクの姿勢をより安定化することができる。また、前記ガイド部材は、前記調整部材を前記並設方向で挟む前記両支持壁の各々の前記ガイド孔に前記複数のガイド突部が挿入されていることで、前記両ストッパ部から前記調整部材に入力された荷重を両持ちの状態でいっそう堅固に支えることができる。
上記ドア開度調整装置について、前記ガイド突部は、前記ガイド孔との摺接部位に平面部を有することが好ましい。
この構成によれば、前記ストッパ部から前記段差部に入力される荷重を前記ガイド突部及び前記ガイド孔間で支える際、前記平面部により面で行われることで、例えば一点に荷重が集中する場合に比べて保持強度をより増加することができる。
上記ドア開度調整装置について、前記ガイド部材は、前記ドアの前記チェックリンクが挿通される壁部に当接する状態で該壁部に取着される取付壁を有することが好ましい。
この構成によれば、前記ガイド部材は、前記取付壁が前記ドアの前記壁部に当接する状態で該壁部に取着される。従って、前記ストッパ部から一の段の前記段差部に入力される荷重は、前記ガイド突部及び前記ガイド孔間を経て前記取付壁から前記壁部に入力される。この場合、前記壁部は、これに当接する前記取付壁の全面から荷重を受けることになり、例えば一部に集中して荷重を受ける場合に比べて、前記壁部の保持強度をより増加することができる。
上記ドア開度調整装置について、前記取付壁に当接する状態で該取付壁に取着され、前記チェックリンクが挿通されるとともに前記調整部材から解放された状態にある前記ストッパ部を当接させることで、前記ドアの一方向への回動に伴う開作動を全開位置で規制するドアチェックを備えることが好ましい。
この構成によれば、前記ドアの一方向への回動に伴う開作動は、前記調整部材から解放された状態にある前記ストッパ部が前記ドアチェックに当接することで前記全開位置で規制される。このとき、前記ストッパ部から前記ドアチェックに入力される荷重は、前記取付壁を介して前記壁部に入力される。この場合、前記壁部は、これに当接する前記取付壁の全面から荷重を受けることになり、例えば前記ドアチェックから集中して荷重を受ける場合に比べて、前記壁部の保持強度をより増加することができる。
本発明は、調整された開度を超えてドアが開くことをより堅固に規制できる効果がある。
本発明の一実施形態が適用される車両を示す側面図。 (a)、(b)は、同実施形態の動作を示す平面図。 同実施形態を示す側面図。 図3の4−4線に沿った断面図。 同実施形態を示す分解斜視図。 (a)〜(c)は、同実施形態の動作を示す側面図。 本発明の変形形態を示す概略図。
以下、ドア開度調整装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。特に、ドアについての車両の幅方向(車内側、車外側)は、閉じていると見なしてのそれをいう。
図1に示すように、車両のボデー1の側部には、乗降用の開口2が形成されるとともに、該開口2の前方の縁部2aには、車両の高さ方向に並設された一対のドアヒンジ3によりドア4が回動自在に連結されている。ドア4は、ドアヒンジ3の周りに一方向及び他方向に回動することで開閉作動する。
また、縁部2aには、例えば金属棒に樹脂を一体化した成形材からなる略長尺状のチェックリンク11の基端部がドア4の開閉方向に合わせて回動自在に連結されるとともに、ドア4には、チェックリンク11のドア4内に進入する先端部がその長手方向に移動可能に挿通されるドアチェック16が締結されている。チェックリンク11及びドアチェック16は、ドアチェック機構10を構成する。
チェックリンク11は、ドア4の開閉作動に応じて、その基端部を中心に揺動しつつドアチェック16(ドア4)に対しその長手方向に相対移動する。すなわち、図2(a)、(b)に示すように、縁部2aには、車内側に凹む略平面状の取付面5が形成されており、該取付面5には、例えば金属板からなるブラケット12が締結されている。一方、ドア4は、車外側に臨むように広がるドアアウタパネル6及びその車内側に配置される箱形のドアインナパネル7を有しており、ドアアウタパネル6の縁端及びドアインナパネル7の開口端同士が接合されることで略密閉された内部空間を形成する。なお、ドア4は、各ドアヒンジ3の軸3aを中心に回動することで開閉作動する。
チェックリンク11の基端部は、ブラケット12において車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結されており、チェックリンク11の先端部は、取付面5の後方でこれに対向するドアインナパネル7の壁部8を通ってドア4内に進入している。一方、ドアチェック16は、ドア4内で壁部8に締結されており、ドア4内に進入するチェックリンク11の先端部が挿通されている。以上により、チェックリンク11は、ドア4の開閉作動に応じて、その基端部を中心に揺動しつつドアチェック16に対しその長手方向に相対移動する。そして、図2(a)から図2(b)への変化で示すように、例えばドア4の開作動時には、チェックリンク11はドアチェック16等を通ってドア4内から引っ込む。反対に、ドア4の閉作動時には、チェックリンク11はドアチェック16等を通ってドア4内に進入する。つまり、チェックリンク11のドアチェック16に対する相対位置は、ドア4の開閉位置(開度)に一義的に対応している。具体的には、ドアチェック16からドア4内に突出するチェックリンク11の長さLが長いほど開度が小さく、反対に当該長さLが短いほど開度が大きくなる。
図3に示すように、チェックリンク11には、長手方向に間隔をおいて上下一対の谷部13,14が複数形成されており、ドアチェック16には、いずれかの一対の谷部13,14を挟み込むことでチェックリンク11の長手方向の移動を軽微に規制する一対のローラ(図示略)が内蔵されている。従って、ドアチェック16によりチェックリンク11の長手方向の移動が軽微に規制される状態では、ドア4が対応する開閉位置(開度)で軽微に保持される。
また、図4に併せ示すように、チェックリンク11の先端には、車両の幅方向両側にそれぞれ延出する一対の突片状のストッパ部15が形成されている。これらストッパ部15は、ドア4の開作動に伴いチェックリンク11がドアチェック16等を通ってドア4内から引っ込もうとするときに、ドアチェック16に当接することでそれ以上のドア4の開作動を規制する(図2(b)参照)。このときのドア4の開閉位置(開度)が全開位置に相当する。
ドア4の壁部8には、例えば金属板からなるガイド部材20が取着されている。このガイド部材20は、車両の高さ方向に延在する略帯状の取付壁21と、該取付壁21の車両の幅方向両端(車外側端及び車内側端)から後方に延びる一対の支持壁22とを有して後方に開口する略U字形状を呈する。そして、ガイド部材20は、取付壁21が壁部8及びドアチェック16間に挟まれた状態で、該ドアチェック16と共に壁部8に締結(いわゆる共締め)されている。取付壁21は、ドアチェック16を包囲するようにその当接面よりも十分に大きな面積を有している。
なお、各支持壁22には、車両の高さ方向に延在する略四角形のガイド孔23が形成されている。また、ガイド部材20は、両支持壁22の先端部の上縁同士を接続する天板部24を有する。この天板部24の中央部には、車両の高さ方向に開口する略円形の挿通孔25が形成されている。
図5に併せ示すように、ガイド部材20には、両支持壁22間に挟まれる状態で、例えば金属板からなる調整部材30が支持されている。この調整部材30は、両支持壁22の内壁面に沿ってそれぞれ広がる一対の調整壁31を有する。両調整壁31間の車両の幅方向の距離は、基本的にチェックリンク11の両ストッパ部15の先端間の距離よりも大きく設定されている。各調整壁31は、その上端部32の後方への延出長が下端部33の後方への延出長よりも長くなる略L字状に成形されている。そして、両調整壁31は、上端部32の下端から更に後方に延びるとともに後端から互いに近付く車両の幅方向に屈曲する略L字状の延出片34を有する。各延出片34の後端面は第1段の段差部34aを形成する。また、両調整壁31は、下端部33の車両の高さ方向中間部から更に後方に延びるとともに後端から互いに近付く車両の幅方向に屈曲する略L字状の延出片35を有する。各延出片35の後端面は第2段の段差部35aを形成する。つまり、両調整壁31間の車両の幅方向の距離は、段差部34a,35aの位置で縮小されている。両段差部34a間の当該方向の距離及び両段差部35a間の当該方向の距離は、互いに同等であって、チェックリンク11の両ストッパ部15の先端間の距離よりも小さく設定されている。第2段の段差部35aは、第1段の段差部34aよりも前方且つ下方に位置することはいうまでもない。
なお、各調整壁31には、車両の高さ方向に間隔をあけて一対の略円形の取付孔36,37が形成されている。取付孔36,37は、延出片34,35(段差部34a,35a)の前方にそれぞれ配置されており、それらの内径は、ガイド孔23の短手方向の開口幅と同等に設定されている。また、調整部材30は、両調整壁31(上端部32)の上縁同士を接続する天板部38を有する。この天板部38の中央部には、車両の高さ方向に開口する略円形の挿通孔39が形成されている。
調整部材30は、各調整壁31において、車両の高さ方向に並設された一対のガイド突部としてのガイドピン41,42により、ガイド部材20に車両の高さ方向に移動自在に支持されている。すなわち、ガイドピン41,42は、ガイド孔23の短手方向の開口幅よりも大きい直径を有する略円盤状の頭部41a,42aを有するとともに、ガイド孔23の短手方向の開口幅と同等の直径を有して頭部41a,42aの中央部から突出する略円柱状の挿入部41b,42bを有する。調整部材30は、各支持壁22の外側からガイド孔23に挿通されたガイドピン41,42の挿入部41b,42bが取付孔36,37にそれぞれ挿通・締結されることでガイド部材20に支持される。このとき、調整部材30は、挿入部41bがガイド孔23の上端に当接する位置から挿入部42bがガイド孔23の下端に当接する位置までの範囲でガイド部材20に対する車両の高さ方向の移動が可能である。
なお、調整部材30の挿通孔39は、ガイド部材20の挿通孔25と互いに略同心で車両の高さ方向に対向するように設定されている。そして、両天板部24,38間には、例えばコイルスプリングからなる圧縮スプリング43が介装されている。この圧縮スプリング43は、両端末が挿通孔25,39の周縁部にそれぞれ圧接しており、ガイド部材20に対して調整部材30を下方に常時付勢する。
また、挿通孔25,39には、基本的に車両の高さ方向に延びるケーブル44の下側の端末45が圧縮スプリング43と共に順次挿入されている。そして、端末45は、挿通孔39の下方で天板部38に抜け止めされている。このケーブル44の上側の端末は、車室内(例えばドアトリム上)に露出する調整ダイヤル46に接続されており、該調整ダイヤル46を回動操作することで、天板部24及び端末45間の車両の高さ方向の距離を伸縮可能に構成されている。すなわち、圧縮スプリング43により下方に付勢される調整部材30は、調整ダイヤル46の一方向への回動操作に伴い天板部24及び端末45間の距離が短縮することでガイド部材20に対して上昇し、調整ダイヤル46の逆方向への回動操作に伴い天板部24及び端末45間の距離が伸長することでガイド部材20に対して下降する。このとき、各ガイド孔23に両ガイドピン41,42を摺動させることで調整部材30の移動が案内される。なお、調整ダイヤル46は、例えばその回動操作に伴ってケーブル44を巻き取り・巻き出しする周知の機構を搭載するものであればよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、図6(a)に示すように、調整ダイヤル46の回動操作により調整部材30の位置を調整して、チェックリンク11の前方への移動軌跡上に延出片34(第1段の段差部34a)を配置したとする。この状態では、ドア4の開作動は、これに伴ってドア4内から引っ込むチェックリンク11の各ストッパ部15が第1段の段差部34aに当接することで規制される。このとき、ドアチェック16からドア4内に突出するチェックリンク11の長さLはL1となって、ドア4の開作動は第1の開度で規制される。なお、ガイドピン41は、ストッパ部15及び第1段の段差部34aをチェックリンク11の移動方向に結ぶ延長線E1上に配置されている。従って、ストッパ部15から第1段の段差部34aに入力される荷重は、その作用方向にガイドピン41及びガイド孔23間で支えられる。
また、図6(b)に示すように、調整ダイヤル46の回動操作により調整部材30の位置を調整して、チェックリンク11の前方への移動軌跡上に延出片35(第2段の段差部35a)を配置したとする。この状態では、ドア4の開作動は、これに伴ってドア4内から引っ込むチェックリンク11のか各ストッパ部15が第2段の段差部35aに当接することで規制される。このとき、ドアチェック16からドア4内に突出するチェックリンク11の長さLはL2(<L1)となって、ドア4の開作動は第1の開度よりも大きい第2の開度で規制される。なお、ガイドピン42は、ストッパ部15及び第2段の段差部35aをチェックリンク11の移動方向に結ぶ延長線E2上に配置されている。従って、ストッパ部15から第2段の段差部35aに入力される荷重は、その作用方向にガイドピン42及びガイド孔23間で支えられる。
さらに、図6(c)に示すように、調整ダイヤル46の回動操作により調整部材30の位置を調整して、調整部材30(厳密には延出片35)をドアチェック16の上方に配置したとする。この状態では、ドア4の開作動は、これに伴ってドア4内から引っ込むチェックリンク11の両ストッパ部15がドアチェック16に当接することで規制される。このとき、ドアチェック16からドア4内に突出するチェックリンク11の長さLは零となって、ドア4の開作動は全開位置で規制される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ドア4の一方向への回動に伴う開作動は、チェックリンク11の各ストッパ部15が調整部材30の段差部34a,35aのいずれか一つに当接することで規制される。そして、各ガイド孔23に沿ってガイドピン41,42を移動させつつ調整部材30を移動させ、各ストッパ部15が当接する段差部34a,35aを変更することで、ドア4の最大の開度を調整することができる。この場合、両ストッパ部15が当接する調整部材30は、ドア4内に固定されるガイド部材20の各ガイド孔23にガイドピン41,42(挿入部41b,42b)が挿入されていることで、調整された開度を超えて前記ドアが開くことをより堅固に規制することができる。特に、ガイドピン41,42は、各ストッパ部15及び該ストッパ部15が当接する段差部34a,35aをチェックリンク11の移動方向に結ぶ延長線E1,E2上に配置される。このため、当該段差部34a,35aに各ストッパ部15が当接する状態では、該ストッパ部15から段差部34a,35aに入力される荷重をその作用方向にガイドピン41,42及びガイド孔23間で支えることができ、調整された開度を超えてドア4が開くことをいっそう堅固に規制することができる。
(2)本実施形態では、ガイド部材20は、取付壁21がドア4の壁部8に当接する状態で該壁部8に取着される。従って、各ストッパ部15から段差部34a,35aに入力される荷重は、ガイドピン41,42及びガイド孔23間を経て取付壁21から壁部8に入力される。この場合、壁部8は、これに当接する取付壁21の全面から荷重を受けることになり、例えば一部に集中して荷重を受ける場合に比べて、壁部8の保持強度をより増加することができる。
(3)本実施形態では、ドア4の一方向への回動に伴う開作動は、調整部材30(段差部34a,35a)から解放された状態にある各ストッパ部15がドアチェック16に当接することで全開位置で規制される。このとき、各ストッパ部15からドアチェック16に入力される荷重は、取付壁21を介して壁部8に入力される。この場合、壁部8は、これに当接する取付壁21の全面から荷重を受けることになり、例えばドアチェック16から集中して荷重を受ける場合に比べて、壁部8の保持強度をより増加することができる。
(4)本実施形態では、調整部材30は、車両の幅方向(チェックリンク11の移動方向及びガイド孔23の延在方向とは異なる並設方向)でチェックリンク11を挟むことが可能なように、段差部34a,35a及びガイドピン41,42の設けられた調整壁31を一対で有する。また、ガイド部材20は、車両の幅方向で調整部材30を挟むように、ガイド孔23が形成された支持壁22を一対で有する。さらに、チェックリンク11は、両調整壁31の段差部34a,35aのいずれか一つにそれぞれ当接可能なように、ストッパ部15を一対で有する。従って、ドア4の開作動は、チェックリンク11の両ストッパ部15が両調整壁31の段差部34a,35aのいずれか一つにそれぞれ当接することで規制される。そして、両ストッパ部15が当接する調整部材30は、両支持壁22に挟まれた状態で各々のガイド孔23にガイドピン41,42が挿入されていることで、調整された開度を超えてドア4が開くことをいっそう堅固に規制することができる。この場合、チェックリンク11は、該チェックリンク11を車両の幅方向で挟む両調整壁31(段差部34a,35a)に両ストッパ部15がそれぞれ当接することで、チェックリンク11の姿勢をより安定化することができる。また、ガイド部材20は、調整部材30を車両の幅方向で挟む両支持壁22の各々のガイド孔23にガイドピン41,42が挿入されていることで、両ストッパ部15から調整部材30に入力された荷重を両持ちの状態でいっそう堅固に支えることができる。
(5)本実施形態では、ガイド部材20の各支持壁22の外側からガイド孔23に挿通されたガイドピン41,42の挿入部41b,42bを、調整部材30の各調整壁31の取付孔36,37にそれぞれ挿通・締結することで、ガイド部材20に調整部材30が組み付けられる。従って、ガイド孔23が支持壁22の板厚方向以外には開口しない閉じた形状であっても、調整部材30の組付性を損ねることはない。
(6)本実施形態では、ドア4の最大の開度を調整することで、例えば狭い場所であっても安心してドア4を開けることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図7に示すように、ガイド孔23の短手方向の開口幅よりも大きい直径を有する略円盤状の頭部51aを有するとともに、該頭部51aの中央部から突出してガイド孔23に嵌挿される略扁平円柱状の挿入部51bを有するガイドピン51を採用してもよい。すなわち、挿入部51bは、円柱の外周部を切り欠くことで、ガイド孔23との摺接部位に、対向配置された互いに平行な一対の平面部52を有する。この場合、ストッパ部15から段差部34a,35aに入力される荷重をガイドピン51及びガイド孔23間で支える際、平面部52により面で行われることで、例えば一点に荷重が集中する場合に比べて保持強度をより増加することができる。なお、ガイドピンは、ガイド孔23との摺接部位に互いに平行な一対の平面部を有する形状(いわゆる二面幅形状)であれば、例えば略長方形や六角形の柱状であってもよい。
・前記実施形態において、ケーブル44を伸縮するように操作できるのであれば、調整ダイヤル46に代えてレバーなどを採用してもよい。また、ケーブル44を電動で伸縮するアクチュエータを備える場合、該アクチュエータの駆動を操作する操作スイッチを採用してもよい。この場合、操作スイッチの設置位置は、ドアトリムに限らず、例えばダッシュボード等の車両の任意の部位であってもよい。また、ドア4とその外側の障害物との離間距離を取得する取得部材(例えば距離センサ、カメラなど)を備える場合、取得された離間距離に応じてアクチュエータの駆動をマイコン等の制御装置で制御してもよい。
・前記実施形態において、調整部材30の両調整壁31がチェックリンク11の両ストッパ部15よりも内側に位置するのであれば、延出片(34,35)を車両の幅方向に非屈曲としてもよい。この場合、非屈曲となる延出片の後端面が段差部を形成する。
・前記実施形態において、チェックリンク11の両ストッパ部15の片側を省略してもよい。この場合、調整部材は、残した側のストッパ部15が当接可能な片側の調整壁31のみの構造であってもよい。同様に、ガイド部材は、残した側の調整壁に設けたガイドピン(ガイド突部)が挿入されるガイド孔を有する片側の支持壁のみの構造であってもよい。
・前記実施形態においては、両ストッパ部15から調整部材30を解放する際に該調整部材30を上方に移動させるようにしたが、例えば下方に移動させるようにしてもよい。
・前記実施形態において、ガイド部材20のガイド孔23の延在方向、即ちガイド部材20に対する調整部材30の移動方向は、車両の高さ方向に限定されるものではなく、例えば車両の幅方向であってもよい。この場合、チェックリンク11を挟む調整壁31の並設方向を、例えば車両の高さ方向に一致させればよい。
・前記実施形態において、ドアチェック16は、ドア4の壁部8及びガイド部材20(取付壁21)間に配置されていてもよい。
・前記実施形態において、ドアチェック16を省略してもよい。この場合、ドア4の全開位置を調整部材30で規定してもよい。
・前記実施形態において、ガイド部材20の取付壁21を省略してもよい。この場合、例えば支持壁22をドア4に適宜の固定部材にて固定すればよい。
・前記実施形態において、ガイドピン41,42に代えて、調整部材30に一体に設けられたガイド突部を採用してもよい。
・前記実施形態において、調整部材30の各調整壁31は、3つ以上の段差部を有していてもよい。つまり、調整部材の段差部の段数は、「3」以上であってもよい。また、調整部材の段差部の段数と、ガイド孔に挿入されるガイド突部(ガイドピン)の個数とは互いに異なっていてもよい。要は、複数のガイド突部の少なくとも一つが、ストッパ部及び該ストッパ部に当接する一の段の段差部をチェックリンク11の移動方向に結ぶ延長線上に配置されていればよい。
なお、当該延長線上にガイド突部が配置される状態にあるときにストッパ部が当接している段差部は、これに対応して調整されるドア4の開度が使用頻度の高いものに相当していることがより好ましい。また、例えばドア4の開度の使用頻度に差異が見出せない場合には、例えばストッパ部及び該ストッパ部が当接する両端の段差部をチェックリンク11の移動方向に結ぶ延長線にガイド突部を配置してもよい。
・前記実施形態において、ガイド孔23の上端又は下端は開放されていてもよい。
・前記実施形態において、ケーブル44に代えて、例えばプッシュプルケーブルを採用してもよい。この場合、圧縮スプリング43を省略してもよい。
・本発明は、例えば車両の後部に設けられるドアに適用してもよい。
E1,E2…延長線、1…ボデー、4…ドア、8…壁部、11…チェックリンク、15…ストッパ部、16…ドアチェック、20…ガイド部材、21…取付壁、22…支持壁、23…ガイド孔、30…調整部材、31…調整壁、34a…第1段の段差部(段差部)、35a…第2段の段差部(段差部)、41,42…ガイドピン(ガイド突部)、52…平面部。

Claims (4)

  1. 車両のボデーに回動自在に連結され、該ボデーに回動自在に連結されるドア内に進入する先端部にストッパ部を有するチェックリンクと、
    前記ドア内に固定され、該ドアの回動に伴う前記チェックリンクの移動方向とは異なる方向に延在するガイド孔が形成されたガイド部材と、
    複数段の段差部を有し、前記ガイド孔の延在方向に間隔をあけて該ガイド孔に移動自在に挿入される複数のガイド突部が突設され、前記複数段の段差部のいずれか一つに前記ストッパ部を当接させることで、前記ドアの一方向への回動に伴う開作動を規制する調整部材とを備え、
    前記複数のガイド突部の少なくとも一つは、前記ストッパ部及び該ストッパ部に当接する一の段の前記段差部を前記チェックリンクの移動方向に結ぶ延長線上に配置され
    前記調整部材は、前記チェックリンクの移動方向及び前記ガイド孔の延在方向とは異なる並設方向で前記チェックリンクを挟むことが可能なように、前記複数段の段差部及び前記複数のガイド突部の設けられた調整壁を一対で有し、
    前記ガイド部材は、前記並設方向で前記調整部材を挟むように、前記ガイド孔の形成された支持壁を一対で有し、
    前記チェックリンクは、前記両調整壁の前記複数段の段差部のいずれか一つにそれぞれ当接可能なように、前記ストッパ部を一対で有した、ドア開度調整装置。
  2. 請求項1に記載のドア開度調整装置において、
    前記ガイド突部は、前記ガイド孔との摺接部位に平面部を有した、ドア開度調整装置。
  3. 請求項1又は2に記載のドア開度調整装置において、
    前記ガイド部材は、前記ドアの前記チェックリンクが挿通される壁部に当接する状態で該壁部に取着される取付壁を有した、ドア開度調整装置。
  4. 請求項3に記載のドア開度調整装置において、
    前記取付壁に当接する状態で該取付壁に取着され、前記チェックリンクが挿通されるとともに前記調整部材から解放された状態にある前記ストッパ部を当接させることで、前記ドアの一方向への回動に伴う開作動を全開位置で規制するドアチェックを備えた、ドア開度調整装置。
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