JP6340792B2 - 映像表示システムおよび映像表示システムを構成する映像送信装置と映像受信表示装置との間の映像無線伝送規格に従った接続方法、並びに、映像送信装置および映像受信表示装置 - Google Patents
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Description
(a)映像表示システム、映像表示方法。
(b)映像表示システムおける映像送信装置と映像受信表示装置との間の映像無線通信規格に従った接続方法。
(c)映像表示システムに対応する映像送信装置、映像表示システムに対応する映像受信表示装置。
A1.映像表示システムの構成:
図1は、本発明の第1実施形態における映像表示システム1000の概略構成を示す説明図である。映像表示システム1000は、頭部装着型表示装置100と、Miracastアダプター300と、映像機器400と、表示装置500と、コンピューター600と、を備えている。頭部装着型表示装置100および表示装置500は、「映像表示装置」あるいは「画像表示装置」とも呼ばれる。映像表示システム1000は、以下で説明するように、Miracastに非対応の映像機器400で再生される映像を、Miracastに対応のMiracastアダプター300からMiracastに対応の頭部装着型表示装置100へ無線伝送し、頭部装着型表示装置100において表示させるシステムである。また、映像表示システム1000は、頭部装着型表示装置100に表示されている映像や再生される映像を、頭部装着型表示装置100からMiracastアダプター300に無線伝送し、Miracastに非対応のTV500において表示させるシステムでもある。Miracastは、1対1の直接的な無線通信により映像や音声(以下、単に「映像等」と略す)を伝送するための映像無線伝送規格の一つとして、Wi-Fi Allianceによって策定された規格である。Miracastによる伝送は、映像の伝送(具体的には映像情報の伝送)のみの場合と、映像および音声の伝送(具体的には映像情報および音声情報を含む伝送)の場合と、音声の伝送のみの場合の、いずれにも適用される。なお、Miracastアダプター300が本発明の映像送信装置に相当し、HMD100が本発明の映像受信表示装置に相当する。
図2は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)100の構成を機能的に示すブロック図である。制御部10は、入力情報取得部110と、記憶部120と、電源130と、無線通信部132と、GPSモジュール134と、CPU140と、インターフェイス180と、送信部(Tx)51および52と、を備え、各部は図示しないバスにより相互に接続されている。
図4は、Miracastアダプター300の構成を機能的に示すブロック図である。Miracastアダプター300は、図1に示した、電源ボタン301と、パススルーボタン303と、Miracast切替スイッチ305と、点灯部307(LED307A,307B)と、に加えて、CPU310と、記憶部320と、電源330と、USBインターフェイス340と、HDMI送受信部350と、Wi−Fi送受信部360と、を備えている。各部は図示しないバスにより相互に接続されている。
(1)Miracastアダプターがソースモードの場合
Miracastアダプターがソースモードの場合、すなわち、Miracastアダプター300が映像送信側のソースデバイスであり、HMD100を映像受信側のシンクデバイスである場合において、ソースデバイスとシンクデバイスとの間のMiracastに従った接続(以下、「Miracast接続」とも呼ぶ)の手順について説明する。
Miracastアダプターがパススルーモードの場合、すなわち、Miracast切替スイッチ305がソースモードMTxとされている状態で、パススルーボタン303がONとされてパススルーモードが選択された場合におけるMiracastアダプター300の動作について説明する。
Miracastアダプター300をシンクモードの場合、すなわち、Miracastアダプター300を映像受信側のシンクデバイスであり、HMD100を映像送信側のソースデバイスである場合において、ソースデバイスとシンクデバイスとの間のMiracastに従った接続の手順について説明する。なお、シンクデバイスとしてのMiracastアダプター300と、Miracastに対応したHDM100との間のMiracast接続の手順は、従来のMiracastに対応したシンクデバイスとしてのアダプターと、従来のMiracastに対応したソースデバイスとの間のMiracast接続の手順と同様である。そこで、以下では、シンクデバイスとしてのMiracastアダプター300と、Miracastに対応したHDM100との間のMiracast接続の手順の概略を説明するものとする。
以上説明した第1実施形態では、Miracastアダプター300が映像伝送側のソースデバイスとなり、HMD100が映像受信側のシンクデバイスとなる場合において、従来のように、使用者がソースデバイス側でシンクデバイスを選択してMiracast接続の確立を図ることができない。しかしながら、上記したように、ソースデバイスとシンクデバイスとの間でのWi-Fi DirectによるP2Pの接続の確立のための処理中に、シンクデバイスからソースデバイスに対して送信されたシンクデバイスのデバイスネームを、Wi-Fi DirectによるP2Pの接続の確立の後で、あらかじめ登録されている接続可能デバイスリストDLと照合することにより、ソースデバイスは接続対象となるシンクデバイスを特定することができる。これにより、ソースデバイスは、特定したシンクデバイスを選択してMiracast接続の確立を図るための手続きを継続して実行し、Miracast接続の確立を図ることが可能である。すなわち、ソースデバイスとシンクデバイスとの間で交わす手続を、ソースデバイス側でシンクデバイスを選択してMiracast接続の確立を図る場合に対して何ら変更することなく、Miracast接続の確立を図ることが可能である。これにより、Miracastアダプター300のように表示部も操作部も装備しないソースデバイスは、接続すべきシンクデバイスを選択することができないため、ソースデバイスからシンクデバイスへのMiracastの手順に従った接続を行なうことができない、という問題を解決することができる。
本発明の第2実施形態では、第1実施形態に例示したMiracast接続の確立のための手続きとは異なり、ソースデバイスにおいて接続対象となるシンクデバイスを選択するために新たな手続きを設けた場合について説明する。なお、本実施形態における映像表示システムは、第1実施形態における映像表示システム1000と同じであり、図示および説明は省略する。
C1.変形例1:
上記第1実施形態では、HMD100の固有の識別情報であるデバイスネームをMiracastに従って接続許可対象であることを示す接続許可識別情報としている。そして、ソースデバイスとしてのMiracastアダプター300では、Wi-Fi DirectによるP2Pの接続の確立のための処理中にシンクデバイスとしてのHMD100から送信されてくるデバイスネームを、接続可能デバイスリストDLと照合することにより、接続可能か否か判定している。しかしながら、これに限定されるものではなく、Wi-Fi DirectによるP2Pの接続の確立の処理中にシンクデバイスから送信されてくる他の固有の識別情報を接続許可識別情報として利用し、ソースデバイスにあらかじめ登録されている識別情報と整合するか否かによって、接続可能か否か判定するようにしてもよい。例えば、MACアドレスをHMD100に固有の識別情報として利用し、接続可能なシンクデバイスの識別情報としてあらかじめ登録されたMACアドレスによるフィルターを通過すか否か、すなわち、あらかじめ登録されているMACアドレスと整合するか否かによって、接続可能か否か判定することができる。
上記第2実施形態では、シンクデバイスとしてのHMD100では、ソースデバイスとしてのMiracastアダプター300が提供する接続許可を示す固有情報を、Miracastアダプター300の筐体表面に添付されているQRコード等を読み取ることによって取得する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、Miracastアダプター300の筐体表面に添付されている特定表示パターン、例えば、Miracast認定表示、装置のロゴ等を、接続許可を示す固有情報としてカメラ67によって読み取るようにしてもよい。また、Miracastアダプター300の点灯部307において接続許可を示す固有情報に対応する特定の発光パターンを発光させ、HMD100でこの特定の発光パターンを読み取るようにしてもよい。また、Miracastアダプター300に赤外線発光部を設けて、その赤外線発光部において接続許可を示す固有情報に対応する特定の発光パターンを、例えば、IrDA(Infrared Data Association)に従って発光させ、HMD100でこの発光パターンを読み取るようにしてもよい。また、Miracastアダプター300にRFID(Radio Frequency Identification)タグを設けて、HMD100でRFIDに含まれている接続許可を示す固有情報を読み取るようにしてもよい。また、Miracastアダプター300にスピーカーを設けて、スピーカーが発する固有情報を、HMD100のマイクロホンで集音して読み取るようにしてもよい。すなわち、ソースデバイスとしてのMiracastアダプター300が提供する接続許可を示す種々の固有情報を、シンクデバイスとしてのHMD100で取得するものであればよい。
上記第2実施形態では、Miracast接続のためのアプリケーションを実行後に、ソースデバイスの固有情報の取得動作を実行する(図12のステップS101)ものとして説明した。しかしながら、まず、ソースデバイスの固有情報を取得するためのアプリケーション、第2実施形態では、QRコードを読み取るためのアプリケーションを動作させ、ソースデバイスの固有情報の取得をトリガーとして、Miracast接続のためのアプリケーションを実行するようにしてもよい。
上記第1実施形態において、上記第2実施形態と同様に、ソースデバイスの固有情報の取得動作を追加してもよい。この場合において、固有情報をソースデバイスのデバイスネームあるいはMACアドレスとすればよい。この場合には、シンクデバイスにおいて、使用者が対象ソースデバイスを選択する(ステップS106)必要はなく、取得した固有情報に基づいて自動的に対象ソースデバイスを選択することができる。また、上記変形例3と同様に、ソースデバイスの固有情報の取得をトリガーとして、Miracast接続のためのアプリケーションを実行するようにしてもよい。
上記実施形態では、HMD100は、制御部10と画像表示部20とが接続部40を介して接続されている別体型の構造を例に説明したが、これに限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、画像表示部20内に制御部10が全て含まれた一体型の構造であってもよく、また、制御部10の一部が含まれた構造であってもよい。また、制御部10に備える電源130を独立して形成し、交換可能な構造としてもよい。制御部に形成された構成が画像表示部内に重複して形成されていてもよい。例えば、CPUが制御部と画像表示部との両方に形成されていてもよく、制御部のCPUと、HMDのCPUとで、それぞれが行う機能が区別されているようにしてもよい。また、制御部をパーソナルコンピューター(PC)に内蔵し、PCのモニターに代えて画像表示部が使用される態様であってもよく、また、制御部と画像表示部とを一体化して、使用者の衣服に取り付けられるウェアラブルコンピューターの態様であってもよい。
上記実施形態では、Miracastに非対応の映像機器400や表示装置500にHMDIケーブルを介してMiracastアダプター300を接続する構成として説明したが、これに限定されるものではなく、Miracastに非対応の映像機器や表示装置等のHDMIの入出力端子に差し込む構造のプラグイン型構造のアダプターとしてもよい。
上記実施形態では、Miracastに対応したHMD100と、Miracastアダプター300と、を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、HMDに替えて、プロジェクターや、スマートフォン、パーソナルコンピューター(PC)、タブレット端末、携帯型電子機器(メディアプレーヤー、携帯電話など)等の種々のMiracastに対応しシンクデバイスとして機能可能な種々の装置に適用可能である。
上記実施形態では、Wi-Fi Allianceによって策定された映像無線伝送規格の一つであるMiracastを例に説明したが、これに限定されるものではなく、1対1の直接的な無線通信により映像等を伝送するための種々の映像無線伝送規格に適用することができる。
12…点灯部
14…タッチパッド
16…十字キー
18…電源スイッチ
20…画像表示部
21…右保持部
22…右表示駆動部
23…左保持部
24…左表示駆動部
26…右光学像表示部
28…左光学像表示部
30…イヤホンプラグ
32…右イヤホン
34…左イヤホン
40…接続部
42…右コード
44…左コード
46…連結部材
48…本体コード
51…送信部
52…送信部
53…受信部
67…カメラ
100…頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ,HMD)
110…入力情報取得部(操作取得部)
120…記憶部
130…電源
132…無線通信部
140…CPU
160…画像処理部
170…音声処理部
175…カメラ制御部
180…インターフェイス
190…表示制御部
195…Miracast制御部
201…右バックライト制御部(表示駆動部)
202…左バックライト制御部(表示駆動部)
221…右バックライト(表示駆動部)
222…左バックライト(表示駆動部)
251…右投写光学系(表示駆動部)
252…左投写光学系(表示駆動部)
261…右導光板
262…左導光板
300…Miracastアダプター
301…電源ボタン
303…パススルーボタン
305…Miracast切替スイッチ
307…点灯部
307A,307B…LED
310…CPU
311…OS
312…USB制御部
313…HDMI制御部
314…Wi−Fi制御部
315…パススルー制御部
316…Miracast制御部
320…記憶部
322…Miracast設定情報
330…電源
332…ACアダプター
340…USBインターフェイス
350…HDMI送受信部
360…Wi−Fi送受信部
400…映像機器(BDレコーダー)
500…表示装置(TV)
600…コンピューター
1000…映像表示システム
DL…接続可能デバイスリスト
PCLK…クロック信号
Data…画像データ
VSync…垂直同期信号
HSync…水平同期信号
Data1…右眼用画像データ
Data2…左眼用画像データ
EA…終了アイコン
OA…外部装置
SC…外景
SD…表示画面
RE…右眼
LE…左眼
VI…虚像
CP…確認画面
SP…映像再生画面
VR…視野
ST…スタートボタン
MV…メニュー画面
Claims (4)
- 映像送信装置から映像受信表示装置に対して、1対1の直接的な無線通信により映像を伝送するための映像無線伝送規格に従って映像を伝送して表示を行なう映像表示システムであって、
前記映像受信表示装置は、前記映像送信装置との間で前記映像無線伝送規格に従った第1の接続のために実行する前記映像送信装置との間でのピアツーピアの第2の接続の確立の際に、前記映像無線伝送規格に従った接続対象であることを示す接続識別情報を、前記映像送信装置に対して送信し、
前記映像送信装置は、前記接続識別情報が、前記映像送信装置に格納されている接続識別情報と整合する場合に、前記映像受信表示装置との間での前記映像無線伝送規格に従った前記第1の接続の処理を実行し、
前記接続識別情報は前記映像送信装置が提供する固有情報であり、
前記映像受信表示装置は、前記固有情報を取得するための固有情報取得装置を備え、前記ピアツーピアの前記第2の接続の確立の処理の開始前に、前記固有情報取得装置によって前記映像送信装置が提供する固有情報を取得し、前記ピアツーピアの前記第2の接続の確立後に、取得した前記固有情報を前記接続識別情報として前記映像送信装置に送信し、
前記映像送信装置が提供する固有情報の取得は、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられたQRコード(登録商標)の情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられた特定表示パターンの情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられたRFタグの情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられた発光部が発光する特定発光パターンの表す情報を読み取ることと、
のうちのいずれかによって実行される
ことを特徴とする映像表示システム。 - 請求項1に記載の映像表示システムにおいて、
前記映像受信表示装置は、頭部装着型表示装置であり、
前記固有情報は、前記映像送信装置が前記頭部装着型表示装置でシースルー表示される際に、前記映像送信装置に重ねて表示されることを特徴とする映像表示システム。 - 映像送信側の映像送信装置から映像受信側の映像受信表示装置に対して、1対1の直接的な無線通信により映像を伝送するための映像無線伝送規格に従って映像を伝送して表示を行なう映像表示システムにおいて、前記映像送信装置と前記映像受信表示装置との間の前記映像無線伝送規格に従った接続方法であって、
前記映像受信表示装置において、前記映像送信装置との間で前記映像無線伝送規格に従った第1の接続のために実行する前記映像送信装置との間でのピアツーピアの第2の接続の確立の際に、前記映像無線伝送規格に従った接続対象であることを示す接続識別情報を、前記映像送信装置に対して送信し、
前記映像送信装置において、前記接続識別情報が、前記映像送信装置に格納されている接続識別情報と整合する場合には、前記映像受信表示装置との間での前記映像無線伝送規格に従った前記第1の接続の処理を実行し、
前記接続識別情報は前記映像送信装置が提供する固有情報であり、
前記映像受信表示装置において、前記固有情報を取得するための固有情報取得装置を備え、前記ピアツーピアの前記第2の接続の確立の処理の開始前に、前記固有情報取得装置によって前記映像送信装置が提供する固有情報を取得し、前記ピアツーピアの前記第2の接続の確立後に、取得した前記固有情報を前記接続識別情報として前記映像送信装置に送信し、
前記映像送信装置が提供する固有情報の取得は、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられたQRコードの情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられた特定表示パターンの情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられたRFタグの情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられた発光部が発光する特定発光パターンの表す情報を読み取ることと、
のうちのいずれかによって実行される
ことを特徴とする接続方法。 - 映像送信装置から映像受信表示装置に対して、1対1の直接的な無線通信により映像を伝送するための映像無線伝送規格に従って映像を伝送して表示を行なう映像表示システムに対応する映像受信表示装置であって、
前記映像送信装置が提供する固有情報を取得するための固有情報取得装置を備え、
前記映像受信表示装置との間で前記映像無線伝送規格に従った第1の接続のために実行する前記映像受信表示装置との間でのピアツーピアの第2の接続の確立の処理の開始前に、前記固有情報取得装置によって前記映像送信装置が提供する固有情報を取得し、前記ピアツーピアの前記第2の接続の確立後に、取得した前記固有情報を、前記映像無線伝送規格に従った接続対象であることを示す接続識別情報として前記映像送信装置に送信し、
前記映像送信装置が提供する固有情報の取得は、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられたQRコードの情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられた特定表示パターンの情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられたRFタグの情報を読み取ることと、
前記固有情報取得装置が前記映像送信装置に設けられた発光部が発光する特定発光パターンの表す情報を読み取ることと、
のうちのいずれかによって実行される
ことを特徴とする映像受信表示装置。
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