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JP6233824B1 - 画像検査装置、生産システム、画像検査方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

画像検査装置、生産システム、画像検査方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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JP6233824B1 JP2017085745A JP2017085745A JP6233824B1 JP 6233824 B1 JP6233824 B1 JP 6233824B1 JP 2017085745 A JP2017085745 A JP 2017085745A JP 2017085745 A JP2017085745 A JP 2017085745A JP 6233824 B1 JP6233824 B1 JP 6233824B1
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Abstract

【課題】カラー画像に対する検出精度が高いうえに直交率が高く、また、判定処理のための演算時間が早く、かつ、初期設定が容易であり、コストが安い画像検査装置を提供することすること。【解決手段】本発明の画像検査装置1は、検査対象をカラー画像40として撮影する撮影手段18と、前記カラー画像40をメッシュ状に区切るメッシュ手段31と、前記カラー画像40を所定のグレイスケールに変換する前処理手段32と、基準画像記憶手段と、前記メッシュ手段31及び前記前処理手段32により前記メッシュ状の複数の区画に区切られ、かつ、前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段18により撮影された検査画像40T及び前記基準画像40Rについて、前記メッシュ状の複数の区画毎に、所定のパラメータに基づいて類似度を判定する、テンプレートマッチングを含む判定手段34と、インターフェイス手段30と、を備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、回路基板に実装された部品の状態、回路基板の配線パターン、半田ボール、傷、汚れ等を検査する画像検査装置、当該画像検査装置を備える生産システム、画像検査装置、プログラム、及び、当該プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
回路基板の実装検査には従来から三次元(3D)画像検査が広く行われている。3D画像検査の手段としては、例えばレーザー光を使うもの、モアレ光を投射するもの、複数の方向からカメラで撮影するもの等があったが、いずれも初期設定の工数が多く、設定に多大な労力と時間を費やしていた。また、プリント基板の印刷状態のわずかな変化やプリント基板のロットの違いにより不良品であると誤判定されることも多く、その度に再調整が必要となり、この再調整に多くの工数が必要であった。さらに、画像検査のための演算も複雑になり、検査時間が長くかかる問題があった。特に多品種少量生産を行う場合には、初期設定等に手間がかかると、目視検査の方が速いという結果になり、検査を自動化するメリットを享受できない。少量生産において、リフロー後の検査で実装機での問題が発見された場合には、既に生産が終了していることもある。この場合、より前工程であるリフロー前に検査装置を追加して、実装機へのフィードバックを早めることが有効であるが、初期設定に多大な工数を要し、かつ、コストの高い検査装置を追加することは困難であった。
検査時間を短縮するために、二次元(2D)画像検査の採用も検討されている。特許文献1〜特許文献3に開示されているように、2D画像検査においては、撮像画面を複数の区画に分割し、各区画について基準となる画像と比較して回路基板の良否を判定する手段が提案されている。
特許文献1には、プリント基板の撮像画像を複数の区画に分割し、その区画に対応してそれぞれ独立して記憶部に記憶されている基準画像データと比較して、画像処理によるプリント基板の良否判定を行う手段が開示されている。画像を各区画に分割する際にはプリント基板上のフィデューシャルマークを基準にして位置設定を行う。良否の判定は、撮像画像と基準画像データとの差分要素を抽出し、その差分要素の面積が予め設定された上限差分面積以下であるか否かにより行われる。基準画像データは、最初は一つ又は複数の良品基板のサンプル画像からなるが、検査が進行するにつれて検査結果を反映して適宜追加されるようになっている。
特許文献2には、マクロレベルの異常(例えば、成膜工程における条件の相違に基づくコントラスト等の成膜結果の逐次変化等で、肉眼で観察される範囲のもの)を客観的に検出するために、比較基準マクロ画像及び検査対象マクロ画像をそれぞれ縦横に複数の区画に分割して部分領域を設定し、互いに位置が対応する各部分領域についてゼロ平均正規化相互相関(ZNCC:Zero-mean Normalized Cross-Correlation)による画像マッチングを行う手段が開示されている。特許文献2では、この画像マッチングの結果、各部分領域のうち最小値を定量的な評価値である類似度として算出している。
特許文献3には、プリント基板における導電性パターン等の外観調査装置として、複数に分割された被検査基板の画像と、同じく対応するように分割された標準パターン画像とを対比する際に、標準パターン画像を相対的に移動させつつ比較を行うことにより、位置決め誤差があっても比較検査が可能な手段が開示されている。被検査基板の画像と標準パターン画像との比較には、分割された区画ごとに2値化した信号が用いられている。
特開2008−051781号公報 特開2012−013644号公報 特公平06−021769号公報
上記特許文献1に記載の画像検査装置では、画像を各区画に分割する際にはプリント基板上のフィデューシャルマークを基準にして位置設定を行っているが、位置決め誤差を完全に排除することは難しく、精密かつ高価な装置が必要とされる。また、部品の取付位置にずれがあると不良品と判断されてしまうため、直行率が低下する。さらに、カラー画像に対する判定処理が十分に検討されていないため、判定の精度の最適化が困難である。
上記特許文献2に記載の画像検査装置では、演算負荷に対する対策が開示されておらず、演算時間が長くなる恐れがある。また、カラー画像に対する判定処理が十分に検討されていないため、判定の精度の最適化が困難である。
上記特許文献3に記載の画像検査装置では、位置決め誤差があっても比較検査が可能であるが、2値化した信号を用いているために、カラー画像に対する正確な判定処理ができないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、カラー画像に対する検出精度が高いうえに直行率が高く、また、判定処理のための演算が速く、かつ、初期設定が容易であり、コストが安い画像検査装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記画像検査装置を用いた生産システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、上記画像検査装置を用いた画像検査方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記画像検査装置のためのプログラムを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、上記プログラムを記憶した記憶媒体を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成できる。すなわち、本発明の第1の態様の画像検査装置は、検査対象をカラー画像として撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を指定されたメッシュサイズに基づいてメッシュ状の複数の区画に区切るメッシュ手段と、
前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を設定値に基づいて所定のグレイスケール画像に変換する前処理手段と、
前記撮影手段によって撮影された、予め選定された基準となる検査対象の前記カラー画像を基準画像として記憶する基準画像記憶手段と、
前記メッシュ手段及び前記前処理手段により前記メッシュ状の複数の区画に区切られ、かつ、前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段により撮影された検査画像及び前記基準画像について、前記メッシュ状の複数の区画毎に所定のパラメータに基づいて類似度を演算し、前記メッシュ状の複数の区画毎に基準画像と検査画像とを相対的に移動させる所定の探索範囲において前記類似度が一番高くなる位置を探索する、テンプレートマッチングを含む判定手段と、
前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つを設定すると共に、判定結果を報知するインターフェイス手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様の画像検査装置は、第1の態様の画像検査装置において、前記カラー画像は前記メッシュ手段により前記メッシュ状の複数の区画に区切られた後に、前記前処理手段により前記所定のグレイスケール画像に変換されることを特徴とする。
本発明の第3の態様の画像検査装置は、検査対象をカラー画像として撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を指定されたメッシュサイズに基づいてメッシュ状の複数の区画に区切るメッシュ手段と、
前記メッシュ手段により区切られたメッシュ状の複数の区画ごとに、前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を設定値に基づいて所定のグレイスケール画像に変換する前処理手段と、
前記撮影手段によって撮影された、予め選定された基準となる検査対象の前記カラー画像を基準画像として記憶する基準画像記憶手段と、
前記メッシュ手段によってメッシュ状の複数の区画に区切られた後に、前記前処理手段により前記複数の区画ごとに前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段により撮影された検査画像及び前記基準画像について、前記メッシュ状の複数の区画毎に、所定のパラメータに基づいて類似度を判定する、テンプレートマッチングを含む判定手段と、
前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つを設定すると共に、判定結果を報知するインターフェイス手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様の画像検査装置は、第1〜第3のいずれかの態様の画像検査装置において、前記検査対象は基板であることを特徴とする。
本発明の第5の態様の画像検査装置は、第1〜第4のいずれかの態様の画像検査装置において、前記画像検査装置はさらに検査対象を照明する照明手段を備えることを特徴とする。
本発明の第6の態様の画像検査装置は、第1〜第5のいずれかの態様の画像検査装置において、前記基準画像を編集可能であることを特徴とする。
本発明の第7の態様の画像検査装置は、第1〜第6のいずれかの態様の画像検査装置において、前記基準画像を複数用いることを特徴とする。
本発明の第8の態様の画像検査装置は、第1〜第7のいずれかの態様の画像検査装置において、前記複数の区画のそれぞれは周囲の区画と重なる重なり領域を有していることを特徴とする。
本発明の第9の態様の画像検査装置は、第1〜第8のいずれかの態様の画像検査装置において、前記前処理手段において前記設定値により、三原色の混合割合、トーンカーブ、階調及びフィルタの少なくとも1つを設定可能であることを特徴とする。
本発明の第10の態様の画像検査装置は、第1〜第9のいずれかの態様の画像検査装置において、前記判定手段において前記パラメータにより、探索範囲、前記区画の重なり量及び前記テンプレートマッチングを含む手法の少なくとも1つを設定可能であることを特徴とする。
本発明の第11の態様の画像検査装置は、第1〜第10のいずれかの画像検査装置において、前記判定手段において前記テンプレートマッチングを含む手法は、メッシュ内の画像の状態に応じて設定されることを特徴とする。
本発明の第12の態様の画像検査装置は、第1〜第11の態様の画像検査装置において、前記判定手段はさらに平均輝度及び/又はグレイ化後の標準偏差値の差により類似度を判定することを特徴とする。
本発明の第13の態様の画像検査装置は、第1〜第12のいずれかの態様の画像検査装置において、前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つは、プリセット値として設定可能であることを特徴とする。
本発明の第14態様の画像検査装置は、第1〜第13のいずれかの態様の画像検査装置において、前記画像検査装置はさらに検査対象における検査範囲を設定する手段を備えることを特徴とする。
本発明の第15態様の画像検査装置は、第14の態様の画像検査装置において、前記検査範囲の少なくとも一部は自動設定可能であることを特徴とする。
本発明の第16態様の画像検査装置は、第14又は第15の態様の画像検査装置において、前記検査範囲の少なくとも一部は基板のCADデータに基づいて設定されることを特徴とする。
本発明の第17態様の生産システムは、第1〜第16のいずれかの態様の画像検査装置において、前記基準画像の少なくとも一部は、前記撮影手段によって撮影された画像ではなく、基板のCADデータに基づいて生成されたものであることを特徴とする。
本発明の第18の態様の生産システムは、第1〜第17のいずれかの態様の画像検査装を備えることを特徴とする。
本発明の第19の態様の画像検査方法は、撮影手段により検査対象をカラー画像として撮影する工程と、
メッシュ手段により前記カラー画像を指定されたメッシュサイズに基づいてメッシュ状の複数の区画に区切る工程と、
前処理手段により前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を設定値に基づいて所定のグレイスケール画像に変換する工程と、
前記撮影手段によって撮影された、予め選定された基準となる検査対象の前記カラー画像を基準画像として記憶する工程と、
前記メッシュ手段及び前記前処理手段により前記メッシュ状の複数の区画に区切られ、かつ、前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段により撮影された検査画像及び前記基準画像について、前記メッシュ状の複数の区画毎に基準画像と検査画像とを相対的に移動させる所定の探索範囲において前記類似度が一番高くなる位置を探索する、テンプレートマッチングを含む判定手段により類似度を判定する工程と、
前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つを設定すると共に、判定結果を報知する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第20の態様の画像検査方法は、撮影手段により検査対象をカラー画像として撮影する工程と、
メッシュ手段により前記カラー画像を指定されたメッシュサイズに基づいてメッシュ状の複数の区画に区切る工程と、
前記メッシュ手段により区切られたメッシュ状の複数の区画ごとに、前処理手段により前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を設定値に基づいて所定のグレイスケール画像に変換する工程と、
前記撮影手段によって撮影された、予め選定された基準となる検査対象の前記カラー画像を基準画像として記憶する工程と、
前記メッシュ手段によってメッシュ状の複数の区画に区切られた後に、前記前処理手段により前記複数の区画ごとに前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段により撮影された検査画像及び前記基準画像について、前記メッシュ状の複数の区画毎に、所定のパラメータに基づいてテンプレートマッチングを含む判定手段により類似度を判定する工程と、
前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つを設定すると共に、判定結果を報知するインターフェイス手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第21の態様のプログラムは、第19又は第20の態様の画像検査方法を画像処理装置又は生産システムによって実行させるように、当該画像処理装置又は生産システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作することを特徴とする。
本発明の第22の態様のプログラムは、第21の態様のプログラムにおいて、追加的なアドインプログラムをさらに備えることを特徴とする。
本発明の第23の態様のプログラムは、第21又は第22の態様のプログラムにおいて、モジュール化された検査機能をさらに追加することが可能なことを特徴とする。
本発明の第24の態様の記憶媒体は、第21〜第23のいずれかの態様のプログラムを記憶したことを特徴とする。
本発明の第1の態様のブラシによれば、メッシュ手段、前処理手段及び判定手段を備えているためカラー画像に対する検出精度が高いうえに直行率が高く、かつ、並列処理により判定処理のための演算を速くすることができる。また、予め選定された基準となる検査対象のカラー画像を基準画像として用いることにより、初期設定が容易である。さらに、ソフトウエアの改良により、高価な装置を必要としないため、コストが安い画像検査装置を提供することができる。
本発明の第2又は第3の態様の画像検査装置によれば、区画ごとに最適な前処理を行うことができるため、より検出精度が高いうえにより直行率を高くすることができる。
本発明の第4の態様の画像検査装置によれば、基板の画像検査を行う画像検査装置を提供することができる
本発明の第5の態様の画像検査装置によれば、検査対象を適切に照明することにより、判定精度を高めることができる
本発明の第6の態様の画像検査装置によれば、基準画像を最適化することができる。
本発明の第7の態様の画像検査装置によれば、部品の位置ずれを不良品と判定してしまうことを防ぎ、直行率を高めることができる。
本発明の第8の態様の画像検査装置によれば、複数の区画のそれぞれは周囲の区画と重なる重なり領域を有しているため、各区画の境界付近の判定精度を向上することができる。
本発明の第9の態様の画像検査装置によれば、前処理手段において、三原色の混合割合、トーンカーブ、階調及びフィルタを適切に設定値により、判定精度を向上することができる。
本発明の第10の態様の画像検査装置によれば、判定手段において、パラメータにより、探索範囲、区画の重なり量及びマッチング手法を適切に設定することにより、判定精度を向上することができる。
本発明の第11の態様の画像検査装置によれば、メッシュ内の画像の状態に応じてテンプレートマッチングを含む手法を設定することにより、判定精度を向上することができる。
本発明の第12の態様の画像検査装置によれば、判定手段に平均輝度及び/又はグレイ化後の標準偏差値の差を用いた類似度の判定をさらに加えることにより、判定精度をより向上することができる。
本発明の第13の態様の画像検査装置によれば、メッシュサイズ、設定値及びパラメータをプリセット値として設定可能とすることにより、初期設定をより簡略化することができる。
本発明の第14の態様の画像検査装置によれば、検査対象における検査範囲を適切に設定することができる。
本発明の第15の態様の画像検査装置によれば、検査対象における検査範囲を自動化できるため、初期設定をより簡略化することができる。
本発明の第16の態様の画像検査装置によれば、検査範囲の設定に基板のCADデータを用いることができるので、検査範囲の初期設定を正確かつ容易に行うことができる。
本発明の第17の態様の画像検査装置によれば、基準画像として基板のCADデータに基づいて生成されたものを用いることができるため、初期設定の工数をより低減することができる。
本発明の第18の態様の生産システムによれば、上記画像検査装置の効果を奏する生産システムを提供することができる。
本発明の第19の態様の画像検査方法によれば、メッシュ手段、前処理手段及び判定手段を備えているためカラー画像に対する検出精度が高いうえに直行率が高く、かつ、並列処理により判定処理のための演算を速くすることができる。また、予め選定された基準となる検査対象のカラー画像を基準画像として用いることにより、初期設定が容易である。さらに、ソフトウエアの改良により、高価な装置を必要としないため、コストが安い画像検査装置を提供することができる。
本発明の第20の態様の画像検査方法によれば、区画ごとに最適な前処理を行うことができるため、より検出精度が高いうえにより直行率を高くすることができる。
本発明の第21の態様のプログラムによれば、上記画像検査方法の効果を奏するプログラムを提供することができる。
本発明の第22の態様のプログラムによれば、追加的なアドインプログラムをさらに備えることにより、例えばハードウエアの通信態様への対応、I/Oとのマッチングへの対応、及び、生産システムにおけるシーケンサの通信への対応等を適切に行うことができる。
本発明の第23の態様のプログラムによれば、モジュール化された検査機能をさらに追加することにより、外観検査に加え、例えばバーコード読み取り、抵抗カラーバー検査、寸法計測、文字読み取り、LED点灯検査等の機能を容易に追加することができる。
本発明の第24の態様の記憶媒体によれば、上記プログラムの効果を奏する記憶媒体を提供することができる。

第1実施形態の画像検査装置の外観斜視図である。 図1の透過斜視図である。 カメラの撮像範囲の説明図である。 画像検査装置のブロック図である。 図5Aはメッシュ状の複数の区画に区切る前の基準画像であり、図5Bは自動メッシュを適応した後の基準画像である。 図6Aは各メッシュのパラメータを編集中の基準画像であり、図6Bは各メッシュのパラメータを編集後の基準画像である。 判定結果表示画面である。 メッシュパラメータ数値の設定画面である。 生産システムの構成図である。 第2実施形態の画像検査装置の外観図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る画像検査装置を説明する。但し、以下に示す実施形態は本発明の技術思想を具体化するための画像検査装置を例示するものであって、本発明をこれらに特定するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る画像検査装置1について、図1〜図9を参照して説明する。
まず、図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る画像検査装置1の概略構成について説明する。なお、図1は本発明の第1実施形態に係る画像検査装置1の外観斜視図であり、図2は図1の透過斜視図であり、図3はカメラ18a〜18dの撮像範囲の説明図であり、図4は画像検査装置1のブロック図である。
<画像検査装置1の概略構成>
画像検出装置1は、2D画像検査を行う装置であり、画像検査装置本体10及びパーソナルコンピュータ本体(以下「PC本体」という。)25とからなる。画像検査装置本体10は略直方体形状であり、正面下部には、検査対象となる基板20を搭載すると共に、基板20の取り出し位置(図2の状態)と収容位置(図1の状態)との間を摺動可能なスライドテーブル11が設けられている。また、画像検査装置本体10の正面上部には表示灯13が設けられており、基板の良否の判定結果を表示することができるようになっている。例えば、2個の表示灯13が設けられており、一方の表示灯は緑色に発光することにより基板が良品であることを表示し、他方の表示灯は赤色に発光することにより基板が不良品であることを表示する。スライドテーブル11の正面側には操作者が取り出し位置と収容位置との間でスライドテーブル11を摺動させるために把持するハンドル12が設けられている。
画像検査装置本体10には、スライドテーブル11を収容位置で固定するためのストッパ23が設けられている。例えば、ストッパ23はスライドテーブル収容部22の側面の正面寄りに設けられているL字状の部材であり、ストッパのL字の一辺は、操作者が操作可能なネジにより、ネジを緩めた状態では回転可能に、ネジを締めた状態では固定可能に、スライドテーブル収容部22の側面に取り付けられている。これにより、ストッパのL字の他辺は、スライドテーブル11に係合する係合位置と、かかる係合を解除する解除位置との間で180度回転移動できる。基板を搭載したスライドテーブル11を収容位置で固定する時には、ストッパ23を係合位置で固定する。一方、基板を着脱するためにスライドテーブル11を引き出す時には、ストッパ23を解除位置に合わせる。
スライドテーブル11の上面には、検査対象となる基板20を所定の位置に位置決めして搭載するために、基板20の4辺に対応する位置に、それぞれ第1基準ブロック14、第2基準ブロック15、第1可動ブロック16、及び、第2可動ブロック17が設けられている。各ブロック14〜17の基板20が当接する側の上方には、各ブロック14〜17の長手方向と直交する断面がL字状となる切り欠きが、同じ高さまで設けられている。基板20の4辺は各切り欠きによって所定の高さで支持される。基板20の下面に当たる位置には必要に応じて各切り欠きと対応する高さのバックアップピンを設けることにより、基板20の下面を所定の高さで支持することができる。基板20が薄い場合や、スリットが多くたわみが生じる場合には、バックアップピンを併用することにより基板20を水平に保つことができる。
第1基準ブロック14及び第2基準ブロック15は固定されており、平面視で第1基準ブロック14の基板20側面との当接面と第2基準ブロック15の基板20側面との当接面とが交わる点が、基板20の原点21とされている。図2では第1基準ブロック14と第2基準ブロック15とが接する位置に設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明は第1基準ブロック14と第2基準ブロック15とが原点21から離れている態様も含む。この場合、平面視で第1基準ブロック14の基板当接面の延長線と、第2基準ブロック15の基板当接面の延長線との交点が基板20の原点21に設定される。
基板20をスライドテーブル11に搭載する際には、基板20の4辺の中の原点21寄りの2辺を第1基準ブロック14及び第2基準ブロック15に当接させて位置決めする。この状態で、第1可動ブロック16及び第2可動ブロック17を基板20の他の2辺に当接するまで移動させ、基板20を各ブロック14〜17に設けられた切り欠きに支持する。第1可動ブロック16及び第2可動ブロック17はボルトにより固定されているので、このボルトを緩めて第1可動ブロック16及び第2可動ブロック17を基板20の他の2辺に当接するまで移動させ、再びボルトを締めることにより、各ブロック14〜17によって基板20を位置決めした状態で固定することができる。このボルトを締めるためには例えば六角レンチを用いることができる。
画像検査装置本体10の天井面内側にはスライドテーブル11に搭載された基板20を撮影するために撮影手段としての4台の固定式のカメラ18a〜18dが設けられている。カメラ18a〜18dは基板20のカラー画像40を撮影するものである。第1実施形態ではカメラ18a〜18dは4台設けられているが、本発明はこれに限定されず、カメラ18a〜18dの台数は1台であっても、複数台であってもよく、例えば6台であってもよい。カメラ18a〜18dとしては、例えば1400万画素のUSBカメラを用いることができる。また、カメラ18a〜18dのレンズとしては、被写界深度が深い広角レンズを用いることができる。これに対し、従来の画像検査装置には挟角レンズが採用されることが多いが、挟角レンズは被写界深度が浅いため、高さの異なる全ての部品に対してピントを合わせることが困難である。このため挟角レンズを用いたカメラ18の場合には、カメラ18を三軸ロボットで移動させながら、高さ方向にカメラを移動させて各部品に対して焦点を合わせながら撮影する必要があるため、移動機構が複雑になる問題、移動時の振動の問題、得られた画像の倍率調整の問題等がある。第1実施形態のカメラ18a〜18dには広角レンズが採用されているため、広い範囲を一度に撮影でき、また、光学分解能は例えば40μm/pexelである。また、一番高さの低い部品を基準にして焦点を設定しておけば、ほぼ全ての高さの部品に対してピントがあった状態のカラー画像40を得ることができる。従って、カメラ18a〜18dは固定式であり、かつ、絞りも必要ないため、カメラには可動部がなく、低コストで、高寿命であると共に、小型化も可能である。
基板20に搭載する部品には若干の色のバラツキがある。また、標準機93、異型機94等(図9参照)のマウンタにより、部品を基板20に搭載する際にも搭載位置に若干のバラツキが生じることがある。画像検査において、カメラ18a〜18dの光学分解能を必要以上に高くすると、ごく僅かなバラツキが不良判定されてしまい、直行率が低下する恐れがある。また、後述のLED照明19についても、必要以上に色の再現度が高い照明を用いると、ごく僅かなバラツキが不良判定されてしまい、直行率が低下する恐れがある。そのため、第1実施形態の画像検査装置本体10では、カメラ18a〜18d及びLED照明19として、FA専用品ではなく、汎用のUSBカメラ及び一般照明を用いている。
広角レンズで撮影した画像は球面状に湾曲することがあるので、ハフ変換やアフィン変換などの画像処理を施すことにより、画像の歪みを補正することが望ましい。また、基板20を置き換えた場合には、原点21の位置を厳密に保持することは困難であるため、カラー画像40上の複数の特徴点を抽出することにより、各カラー画像40の原点21をアライメント較正する。
4台のカメラ18a〜18dは、例えば330mm×250mmの大きさのMサイズの基板20の全体を漏れなく撮影できるように、縦2列、横2列に配列されている。各カメラ18a〜18dの撮像範囲は図3に示すように、基板20を完全に含む範囲で、かつ、相互に重なり合う領域が含まれるように設定されている。
カメラ18a〜18dと基板20との間の画像検査装置本体10の内部には、照明手段として、4面の内壁にそれぞれ1個ずつ、合計4個の平板型のLED照明19が設けられている。LED照明19は白色の面状光源であり、正面及び背面のLED照明19は基板20へ向けて斜めに配光され、両側面のLED照明19は側面に対して垂直な方向へ配光されている。両側面に設けたLED照明19は正面及び背面に設けたLED照明19よりも基板20に近い位置(低い位置)に設けられている。このよう各LED照明19の配光を適切に設定すると共に、各LED照明19の輝度を制御することにより、カメラ18a〜18dにより影やテカリのないカラー画像を撮影することができる。
PC本体25には、インターフェイス手段30として、ディスプレイ26、キーボード27及びマウス28が設けられている。また、PC本体25は電源ケーブルを介して商用電源(図示省略)から給電されると共に、例えばUSBケーブルによって画像検査装置本体10と接続されている。PC本体25には、画像検査プログラム35がインストールされており、メッシュ手段31、前処理手段32、基準画像記憶手段33、及び、判定手段34の機能を備えている。また、PC本体25は、カメラ18a〜18dの設定及び制御を行い、撮影されたカラー画像を処理する。さらに、PC本体25は各LED照明19を制御することにより、カメラ18a〜18dにより影やテカリのないカラー画像を撮影することができる。操作者は、ディスプレイ26に表示される画像を見ながら、キーボード27及びマウス28を用いて、各種設定及び画像検査を行う。また、基板20を画像検査した判定結果はディスプレイ26に表示されると共に、表示灯13にも表示される。なお、図1ではPC本体25としてノートパソコンが例示されており、ノートパソコンの場合にはディスプレイ26及びキーボード27がPC本体25に一体に設けられている。また、PC本体25としては例えばタブレット端末であってもよく、タブレット端末の場合には、キーボード27及びマウス28を省略することができる。
PC本体25では、複数のプロセッサコアを有するマルチコアプロセッサを採用することが望ましい。マルチコアプロセッサでは、各プロセッサコアは基本的に独立しているため、各プロセッサコアは他のプロセッサコアの影響を受けることなく操作可能である。マルチコアプロセッサにより並列処理を行うことにより、演算速度を向上させることができる。コアの数は2以上であればよく、コアの数が多いほど、同時により多くの演算を行うことができるため、より演算速度を向上させることができる。画像検査プログラム35はマルチコアプロセッサに並列処理を行わせるようにプログラミングされている。画像検査プログラム35では、メッシュ毎に前処理及びテンプレートマッチングを行うため、並列処理による演算速度向上の効果が高い。また、本発明ではマルチコアプロセッサに限定するものではなく、PC本体において列処理が行えるものであればよく、例えばマルチプロセッサを採用することもできる。
画像検査装置本体10の仕様に応じて、カメラ18a〜18dの仕様、台数及び配置は異なり、また、LED照明19の仕様、個数及び配置は異なっている。そこで、画像検査装置本体10の仕様に合わせて画像検査プログラム35の初期設定を行うことにより、画像検査プログラム35を多様な仕様の画像検査装置本体10に対して共用することができる。この初期設定は画像検査装置1の出荷前に行っておくことが望ましい。
<基板20の画像検査の手順>
次に、基板20の画像検査の手順について説明する。
最初に良品基板20Rのカラー画像40である基準画像40Rの取得を行う。ディスプレイ26に表示されている良品基板20Rの撮影スタートボタンをクリックすると、PC本体25と画像検査装置本体10とが通信状態となり、PC本体25はカメラ18a〜18d及びLED照明19を制御し、カメラ18a〜18dからの画像データを受信できる状態となる。操作者は事前に良品であることが確認されている良品基板20Rを用意し、スライドテーブル11に良品基板20Rを搭載する。操作者はハンドル12を掴んで、スライドテーブル11をスライドテーブル収容部22の奥まで押し込むと、検査装置本体10の電源がオンとなり、LED照明19が点灯する。4台のカメラ18a〜18dが順に、すなわち、カメラ18aから始め、次に、カメラb、カメラ18c、カメラ18dの順番で、良品基板20Rの所定の領域を撮影し、撮影された基準画像40RのデータはPC本体25に送信され、基準画像記憶手段33に記憶される。各カメラ18a〜18dの撮影時には、良品基板20Rの各カメラ18a〜18dの撮像範囲に相当する部分の照明が最適となるように各LED照明19を制御してもよい。4台のカメラ18a〜18dの撮影が全て終了すると、ディスプレイ26には良品基板20Rの基準画像40Rの取得が終了した旨が表示される。ここで、ディスプレイ26に表示されている通信停止ボタンをクリックしてPC本体25と画像検査装置本体10との通信を停止する。なお、ここでは、4台のカメラ18a〜18dが順に良品基板20Rを撮影する態様を説明したが、本発明はこれに限定されず、4台のカメラ18a〜18dの中の複数のカメラが同時に撮影するようにしてもよいし、全てのカメラが同時に撮影するようにしてもよい。
次に良品基板20Rの基準画像40Rに対して、メッシュ手段31及び前処理手段32を用いて、検査詳細設定を行う。ディスプレイ26に表示されている4個の基準画像40Rの中から設定したい基準画像40Rをマウスで選択すると、詳細設定用の画面に対応する基準画像40Rが表示される。
本発明の画像検査では、検査範囲全体に所定のピクセルサイズのメッシュがマッピングされており、各メッシュに対して前処理を行った上で、メッシュ単位で基準画像40Rとテスト画像40Tとのテンプレートマッチングを行うことで不良個所を検出する。マッチングにはメッシュ毎に予めプリセットされた3種類のパラメータ、すなわち、「標準[1]」、「甘め[2]」及び「厳しめ[3]」の3種類のパラメータから所望のものを選択できる他、「検査対象からはずす[0]」設定も選ぶことができる。初期設定状態ではシステムの自動判定により必要箇所に標準[1]パラメータのメッシュを配置する「自動メッシュ」が適応されているが、この他には、全メッシュが標準パラメータ設定となる「全セット」及び全メッシュを検査対象からはずす「クリア」を選択することができ、さらに、手動で各メッシュのパラメータを調整することもできる。例えば全セットを選択した場合には、手動で検査不要部分を検査対象からはずす[0]設定にすることで設定を完了させ、また、クリアを選択した場合には、手動で検査が必要な部分に3種類のパラメータを設定する。このように手動によるパラメータの調整が可能なので、最初は検査対象箇所全てを標準[1]に設定しておき、実際の生産での検査結果に応じて、部分的に甘め[2]又は厳しめ「3」に変更して最適な設定としていくことができる。
自動メッシュ、全セット、クリアのいずれの方法を選択しても、その後の手動でのメッシュの設定方法は共通であるので、ここでは自動メッシュを選択した後に手動でメッシュを設定する方法を、図5及び図6を用いて説明する。なお、図5Aはメッシュ状の複数の区画に区切る前の基準画像40Rであり、図5Bは自動メッシュを適応した後の基準画像40Rであり、図6Aは各メッシュのパラメータを編集中の基準画像40Rであり、図6Bは各メッシュのパラメータを編集後の基準画像40Rである。
図5Aのメッシュ状の複数の区画に区切る前の基準画像40Rに対して、自動メッシュを適応すると、図5Bのようにシステムの自動判定により必要箇所に標準[1]パラメータのメッシュが配置される。図6Aではマウス28の操作により表示倍率を上げた状態を示している。パラメータの設定変更したい部分をマウス28の操作により選択してエリアを確定すると、コンテキストメニューが表示される。このメニューの中から標準[1]、甘め[2]、厳しめ[3]、又は、検査対象からはずす[0]パラメータをマウス28の操作により選択すると、選択されているエリア内の全てのメッシュが、その選択されたパラメータに変更される。このような手動での変更を繰り返し、所望の編集が完了したら、ディスプレイ26に表示されているOKボタンをクリックすることにより、詳細設定を完了させる(図6B参照)。なお、プリセット値を用いた設定の他に、後述のように、メッシュ手段31、前処理手段32、及び、判定手段34の詳細設定を変更することもできる(図8参照)。
次に基板検査を実施する。ディスプレイ26に表示されている検査基板20Tの撮影スタートボタンをクリックすると、PC本体25と画像検査装置本体10とが通信状態となり、PC本体25はカメラ18a〜18d及びLED照明19を制御し、カメラ18a〜18dからの画像データを受信できる状態となる。操作者はスライドテーブル11に検査基板20Tを搭載する。操作者はハンドル12を掴んで、スライドテーブル11をスライドテーブル収容部22の奥まで押し込むと、検査装置本体10の電源がオンとなり、LED照明19が点灯する。4台のカメラ18a〜18dが順に、すなわち、カメラ18aから始め、次に、カメラb、カメラ18c、カメラ18dの順番で、検査基板20Tの所定の領域を撮影し、撮影されたテスト画像40TのデータはPC本体25に送信される。各カメラ18a〜18dの撮影時には、検査基板20Tの各カメラ18a〜18dの撮像範囲に相当する部分の照明が最適となるように各LED照明19を制御してもよい。なお、ここでは、4台のカメラ18a〜18dが順に検査基板20Tを撮影する態様を説明したが、本発明はこれに限定されず、4台のカメラ18a〜18dの中の複数のカメラが同時に撮影するようにしてもよいし、全てのカメラが同時に撮影するようにしてもよい。
4枚のテスト画像40Tは順番に検査が実施される。各テスト画像40Tはメッシュ手段31及び前処理手段32で画像処理された後に、判定手段34によって、基準画像記憶手段33に記憶される基準画像40Rとのテンプレートマッチングが行われることにより、良否の判定が行われる。良否の判定は、部品の不良だけではなく、実装検査に必要とされる、はんだボール、傷、汚れ等についても対応している。4枚のテスト画像40Tの検査を実施して全ての検査で良品であると判断されると、「ピンポン」という音と共に表示灯13が緑色に点灯し、ディスプレイ26には検査が完了した旨表示され、検査基板20Tが良品であることを操作者に報知する。操作者はスライドテーブルを引き出し、次の検査基板20Tに入れ替えて検査を続行する。全ての検査基板20Tの検査が終了したら、ディスプレイ26に表示されている通信停止ボタンをクリックしてPC本体25と画像検査装置本体10との通信を停止し、検査が完了する。
4枚のテスト画像40Tの中、いずれかの検査で不良品であると判定された場合、「ブブー」という音と共に表示灯13が赤色に点灯し、ディスプレイ26には不良個所が表示される(図7参照)ことにより、検査基板20Tが不良品である可能性があることを操作者に報知すると共に、検査が中断される。ディスプレイ26にはメッシュ41によりマッピングされたテスト画像40Tが表示されると共に、不良判定部分に赤色の矩形(図7を参照。)が表示される。また、マウス28の操作により、テスト画像40Tを所望の倍率に拡大することもできる。さらに、画面の左上に不良判定部分の拡大画像を基準画像40Rとテスト画像40Tとを並べてカラー表示することもできる。
この時、ほとんどの検査箇所が不良判定された場合には、例えば、スライドテーブル11が奥まで押し込まれていないこと、検査基板20Tがスライドテーブル11に逆向きに搭載されていること、第1可動ブロック16又は第2可動ブロック17が緩んでいて検査基板20Tがずれていること、又は、LED照明19が点灯していないこと等の可能性があるため、操作者は検査基板20Tをスライドテーブル11に搭載し直す。
不良個所が数個から数十個の場合は、操作者はテスト画像40Tの目視検査を行う。マウス28の操作により画面を拡大し、テスト画像40Tと基準画像40Rとを切り替えて確認することができる。また、別の目視調査の方法として、不良判定箇所を順次、手動で良品判定に変更することも可能である。マウス28で選択したメッシュのテスト画像40Tと基準画像40Rとを並べて拡大表示することにより、良品であると判断した場合には、キーボードの操作により選択したメッシュの判定を良品判定に変更することができる。この操作を行うと、次の不良判定箇所が自動的に選択される。このような操作を繰り返し、最終的に全てのメッシュを良品判定に変更すると、このテスト画像40T全体が良品判定に変更され、自動的に次のテスト画像40Tの検査に移行する。
次に、検査設定を最適化する方法について説明する。直行率を高めるために、検査作業の中で不良判定であると誤判定品されやすい箇所や部品については、検査設定を見直す必要がある。例えば、アルミ電解コンデンサ等の部品の表面の印字部分を検査しなくてもよい場合には、検査対象からはずす[0]か、甘め[2]パラメータに変更する。また、例えば、基準画像40Rの部品がずれている場合には、基準画像40Rを部分的に入れ替えることが可能である。テスト画像40T上で入れ替えたい部分をマウス28で選択して、コンテキストメニューを表示させ、「基準画像を入れ替える」を選ぶことで、テスト画像40T上の選択された部分の画像で基準画像40Rの対応する部分が書き換えられる。さらに、例えば、極性のない部品の逆マウントについて、印字の向きが基準画像40Rと異なることから、誤って不良判定してしまう場合には、印字部分を逆画像と混合することで、どちら向きでも良品判定されるように変更することが可能である。テスト画像40T上で混合したい部分をマウス28で選択して、コンテキストメニューを表示させ、「基準画像と混合する」を選ぶことで、テスト画像40T上の選択された部分が基準画像40Rの対応部分に混合される。また、基準画像40Rをテスト画像40Tと入れ替えることも可能である。この場合、4枚の基準画像40Rの中から1枚を対応する対応するテスト画像40Tと入れ替えることもできるし、また、4枚の基準画像40Rの全てをテスト画像40Tと入れ替えることもできる。
第1実施形態の画像検査装置1は、基板20の検査装置であり、実装部品の状態の検査に加え、基板20の印刷配線パターンの検査、防水及び絶縁用のコーティングの範囲の検査等にも使用できる。防水及び絶縁用のコーティングの範囲の検査の場合には、ブラックライトを照射することにより、コーティング剤の塗布範囲が発光する性質を利用する。
<メッシュパラメータ数値の詳細設定について>
プリセット値を用いた設定の他に、メッシュ手段31、前処理手段32、及び、判定手段34に関するメッシュパラメータ数値の詳細設定を変更することも可能である。メッシュパラメータ数値はメッシュ毎に設定される。図8を用いて、メッシュパラメータ数値の詳細設定について説明する。なお、図8はメッシュパラメータ数値の設定画面である。
プリセット値としては、標準50、甘め51、及び、厳しめ52の3つのパラメータの中から選択ができ、このパラメータに対応して、前処理60、マッチング条件80、及び、判定基準85等の多くのメッシュパラメータ数値が設定されている。図8は、プリセット値として標準50が選択された場合の、各メッシュパラメータ数値を示している。
メッシュサイズ53は、1つのメッシュの大きさを、ピクセル(Pixel)単位で表したものである。メッシュサイズ53が小さいと判定は厳しくなり、メッシュサイズ53が大きいと判定は甘めになる傾向があり、図8では20ピクセルに設定されている。メッシュサイズ53は3ピクセル以上が望ましい。自動メッシュ54、全セット55、及び、クリア56は、前述のとおり、検査対象範囲を選択する際に用いるものである。自動メッシュ54は、初期設定状態で選択されているもので、システムの自動判定により必要箇所のメッシュを標準50に設定する。全セット55は、全メッシュを標準50に設定する。また、クリア56は、全メッシュを検査対象からはずす。
前処理60には、グレイ化61、コントラスト70、及び、フィルタ74の設定項目がある。グレイ化61では、RGB平均62とRGBブレンド63とH67とS68とV69との中から1つを選択することができる。RGB平均62は、RGBそれぞれの輝度を平均したものである。RGBブレンド63は、RGBそれぞれの輝度を0〜1の数値の割合64〜66で混合したものである。H67は色合いの値を輝度値にするものである。S68は彩度の値を輝度地にするものである。V69は強度の値を輝度値にするものである。
コントラスト70の3個の項目、リニア71、S字曲線72、及び、減色73は、0〜10までの整数で規定され、0の項目は不使用となる。リニア71は直線的なコントラスト強調であり、S字曲線72はS字カーブを用いたコントラスト強調であり、減色73は階調減算手法によるコントラスト強調である。
フィルタ74の3個の項目、ガウシアン75、メディアン76、及び、ノイズ低減77は、0〜10までの整数で規定され、0の項目は不使用となる。ガウシアン75はガウシアンフィルタによる平滑化であり、エッジを滑らかにすることによりノイズを低減するものである。メディアン76はメディアンフィルターによる平滑化であり、粒状のノイズを低減するものである。ノイズ低減77は輪郭を保持したノイズ除去であり、境界線を残して画像をぼやかすことによるノイズを低減するものである。
マッチング条件80は、判定の条件となるパラメータであり、探索範囲81、重なり量82、及び、マッチング手法83とからなる。探索範囲81はピクセル(Pixel)を単位とする、メッシュ毎のずれの最大許容量である。テンプレートマッチングを行う時に、基準画面40Rに対してテスト画面40Tを移動させ、一番一致率が高くなる位置を探索する。探索範囲81はテスト画像40Tを移動させる最大範囲である。重なり量82はピクセル(Pixel)を単位とするメッシュ同士の重なり量である。マッチング手法83は、テンプレートマッチングに使用するアルゴリズムを選択するもので、例えばAUTO−1、AUTO−2、ZNCC、NCC、CC、SSD、SADの中から選択するものである。AUTO−1はメッシュ内のコントラストに応じてテンプレートマッチングに使用するアルゴリズムを複数の中から自動選択するもので、かつ、厳しめの設定とするものである。AUTO−2はメッシュ内のコントラストに応じてテンプレートマッチングに使用するアルゴリズムを複数の中から自動選択するもので、かつ、標準の設定とするものである。ZNCC(Zero-mean Normalized Cross-Correlation)はゼロ平均正規化相互相関手法である。NCCはマッチング値を−1〜1に正規化した正規化相互相関手法である。CC(Cross Correlation)は2枚の画像間の相関を類似度とする相互相関マッチング手法である、SSD(Sum of Squared Difference)は同じ位置の画素の輝度値の差の2乗の合計が用いられる手法である。SAD(Sum of Absolute Difference)は同じ位置の画素の輝度値の差の絶対値の合計が用いられる手法である。なお、ZNCCでは、平均明るさ変動を吸収できる。
判定基準85では、判定方法として、一致率(%)86、輝度差(%)87、及び、偏差誤差(%)88の3つの方法の採用(チェックを入れる)、不採用(チェックをはずす)、及び、採用する場合には設定値(%)を指定できる。一致率(%)86は、テンプレートマッチングの一致率のしきい値であり、一致率は1.0(100%)が完全一致である。輝度差(%)87は、メッシュ内平均輝度差の最大許容量である。偏差誤差(%)88はメッシュ内輝度標準偏差値の差の最大許容値である。
図8には省略されているが、初期値パラメータ設定ボタンを設け、現在の設定値を次回からの初期値とすることができるようにしてもよい。
<生産システム90について>
図9を用いて画像検査装置1を用いた生産システム90について説明する。なお、図9は生産システム90の構成図である。
基板20は、はんだ印刷機91、標準機93、異型機94、及び、リフロー炉96において順に処理されることにより、基板20に部品がはんだ付けされる。はんだ印刷機91では、基板20における部品をはんだ付けする位置にペースト状のはんだを印刷する。標準機93では、基板20の所定の位置に標準部品を搭載する。異型機94では基板20の所定の位置に異型部品を搭載する。リフロー炉96では、基板20を高温の炉に通し、基板20に対して部品をはんだ付けする。リフロー炉96の加熱方法としては、例えば、赤外線方式、熱風方式、気相はんだ付け(VPS;ベーパーフェーズソルダリング)方式がある。
生産システム90においては、各処理装置91、93、94、96の後に、複数の画像検査装置92、95、97、99が設けられており、不良品を早期に発見すると共に、前段の処理装置91、93、94、96への早期のフィードバックを可能にしている。はんだ印刷機91の後段には、はんだ印刷検査装置92が設けられ、異型機94の後段にはリフロー前部品搭載検査装置95が設けられ、リフロー炉96の後段には3Dはんだ及び部品搭載検査装置97が設けられ、最後には検査員による目視検査98、及び、オフライン部品搭載検査装置99が設けられている。これらの画像検査装置92、95、97、99は全て設けられる必要はなく、必要なものを選択することができる。
第1実施形態にかかる画像検査装置1は、特に、リフロー前部品搭載検査装置95及び/又はオフライン部品搭載検査装置99として設けられることが有効である。リフロー前部品搭載検査装置95においては、リフロー半田付けの前に部品の搭載不良等の不良を判別することができるので修理が不要となり、かつ、印刷機91、標準機93及び異型機94に対して早期のフィードバックが可能となる。リフロー前部品搭載検査装置95として、高価な検査装置又は設定に長時間を要する検査装置を配置することは困難であるが、本発明の画像検査装置1は、設定が簡単でコストも安く、しかも、検出精度が高いうえに直行率が高いため、リフロー前部品搭載検査装置95として採用すると高い効果が得られる。ここで、画像検査装置1をリフロー前部品搭載検査装置95として生産システム90に組み込む際には、画像検査装置1における基板20のスライドテーブル11への搭載、及び、基板20のスライドテーブル11からの取り出しを自動的に行う装置を追加すれば、後述のように画像検査プログラム35を生産システム10のシーケンサとマッチングを図ることにより、生産システム10を自動化することができる。なお、画像検査装置1を操作するための操作者を配置するようにし生産システム10における検査の一部を手動で行うようにすることも可能である。
また、オフライン部品搭載検査装置99として、本発明の画像検査装置1を採用すれば、設定が簡単でコストも安く、しかも、検出精度が高いうえに直行率が高いため、特に、多品種少量生産の生産システムにおいては高い効果を奏し、しかも、基板修理後の確認検査としても有効である。これにより、検査員による目視検査98の負担を軽減し、かつ、高価で設定に長時間を要する3Dはんだ及び部品搭載検査装置97を省略することができる。
<第1実施形態の作用及び効果>
画像検査装置本体10には複雑な構成が無く、カメラ18a〜18dは固定式であり、かつ、カメラ18a〜18dには絞りも不要であるため、断線や故障する箇所が少ないという利点があるうえ、画像検査装置本体10の製造が容易であり、かつ、コストを抑えることができる。例えば、FA用カメラやFA用照明でなく、USBカメラ及び一般照明を用いることができる。また、I/O用にシーケンサは必要なく、IOボードで代用可能である。広角レンズを備えた固定式の4台のUSBカメラにより、基板20をそれぞれ1回ずつ撮影するだけでカラー画像40を得ることができ、基板20の撮影を短時間で完了することができる。広角レンズを採用することにより、被写界深度を深くすることができるため、部品の高さの影響を受けず、かつ、基板20の広い範囲を適切に撮影することができる。本実施形態の例ではMサイズ(330mm×250mm)の基板20について、0.6mm×0.3mmのサイズのチップ(0603チップ)の検査を行うことができるが、カメラの数や仕様を変更することにより、様々なサイズの基板20に対応することが可能である。また、画像検査装置本体10の4面の内壁にそれぞれ1個ずつ、合計4個設けられた平板型のLED照明19のそれぞれの輝度を適切に制御することにより、影やテカリのないカラー画像を取得することができる。
PC本体25としては、FA用PCは必要なく、汎用PCを使用できる。マルチコアプロセッサ搭載のPCを採用すれば、画像検査プログラム35において並列処理を行えるようにすることにより、演算速度を大幅に改善することが可能である。メッシュ毎に前処理及びテンプレートマッチングを行うため、並列処理による演算速度の改善効果が高い。
基準画像40Rの設定が簡単であるため、特に多品種少量生産を行う生産システムに適している。良品基板20Rをカメラ18a〜18dで撮影して取得したカラー画像40を基準画像40Rとして用いることができる。メッシュ毎に前処理及びテンプレートマッチングの設定を行う必要があるが、自動メッシュ54を選択することにより、システムの自動判定により必要箇所に標準[1]50パラメータのメッシュを配置することができる。この他、全メッシュが標準[1]50パラメータ設定となる全セット55、及び、全メッシュを検査対象からはずす[0]クリア56の選択も可能であり、また、この選択の後に、メッシュ毎に予めプリセットされた3種類のパラメータ、すなわち、「標準[1]」、「甘め[2]」及び「厳しめ[3]」の3種類のパラメータから所望のものを選択できる他、「検査対象からはずす[0]」設定も選ぶことができる。プリセットされた3種類のパラメータを用いることにより、メッシュ毎の詳細設定を容易に行うことができる。さらに、プリセット値を用いた設定の他に、メッシュ手段31、前処理手段32、及び、判定手段34に関するメッシュパラメータ数値の詳細設定を変更することも可能である。
メッシュ毎に前処理を行い、前処理における画像処理により適切なグレイスケールを取得し、グレイスケールに基づいてテンプレートマッチングを行うため、検出精度が高いうえに直行率が高く、かつ、マルチコアプロセッサにより並列処理を行うことにより、判定処理のための演算速度を向上することができる。また、各メッシュの状態に応じて、テンプレートマッチングのためのアルゴリズムを複数種類の中から適切に選択することができるから、より検出精度が高いうえに直行率が高くすることができる。例えばAUTO−1又はAUTO−2を選択した場合には、メッシュ内のコントラストに応じてテンプレートマッチングに使用するアルゴリズムが複数の中から自動選択される。
第1実施形態にかかる画像検査装置1は、生産システム90において、特に、リフロー前部品搭載検査装置95及び/又はオフライン部品搭載検査装置99として設けることが有効である。リフロー前部品搭載検査装置95においては、リフロー半田付けの前に部品の搭載不良等の不良を判別することができるので修理が不要となり、かつ、印刷機91、標準機93及び異型機94に対して早期のフィードバックが可能となる。また、オフライン部品搭載検査装置99として、本発明の画像検査装置1を採用すれば、設定が簡単でコストも安く、しかも、検出精度が高いうえに直行率が高いため、特に、多品種少量生産の生産システムにおいては高い効果を奏し、しかも、基板修理後の確認検査としても有効である。これにより、検査員による目視検査98の負担を軽減し、かつ、高価で設定に長時間を要する3Dはんだ及び部品搭載検査装置97を省略することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る画像検査装置1Aについて、図10を参照して説明する。図1〜図9と共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。なお、図10は、第2実施形態の画像検査装置1Aの外観図である。
第2実施形態の画像検査装置1Aは、PC本体25を画像検査装置本体10Aに組み込んで、オールインワンタイプとした点で第1実施形態の画像検査装置1と異なる。画像検査装置本体10Aの内部にはPC本体25が組み込まれており、画像検査装置本体10Aの上部にはモニターアーム57を介して、LCDモニター26Aが取り付けられている。また、画像検査装置本体10の正面上部には表示灯13Aが設けられており、基板の良否の判定結果を表示することができるようになっている。例えば、3個の表示灯13Aが設けられており、青色に発光することにより検査準備完了を表示するものと、緑色に発光することにより基板が良品であることを表示するものと、及び、赤色に発光することにより基板が不良品であることを表示するものとからなる。
インターフェイス手段30として、LCDモニター26Aに加え、ワイヤレスキーボード27A及びワイヤレスマウス28Aが設けられている。スライドテーブル11、ストッパ23、カメラ18a〜18d、及び、LED照明等の構成については、第1実施形態と同一であるので、その説明は省略する。
第2実施形態の画像検査装置1Aによれば、オールインタイプであるため、画像検査装置本体10AにPC本体25及びLCDモニター26Aが組み込まれており、別途のPC本体25を設ける必要が無い。操作者はLCDモニター26Aに表示される画像を見ながら付属のワイヤレスキーボード27A及びワイヤレスマウス28Aを用いて、各種設定及び画像検査を行う。別途のPC本体25を設ける必要が無いので、PC本体25と画像検査装置本体10AとをUSBケーブルで接続する必要が無く、かつ、PC本体25用の電源ケーブルを商用電源に接続する必要もないため、配線を省略することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係る画像検査装置1Bについて説明する。図1〜図10と共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。第3実施形態に係る画像検査装置1Bは、自動メッシュ54の際、及び/又は、基準画像40Rの取得の際に、基板20のCADデータを利用する点で、第1実施形態に係る画像検査装置1と異なる。
まず、自動メッシュ54の際に、基板20のCADデータを利用する方法について説明する。第1実施形態では自動メッシュ54を選択すると、システムの自動判定により必要箇所に標準[1]パラメータのメッシュが配置されるが、第3実施形態ではPC本体25に基板20のCADデータを記憶させておき、システムの自動判定の際に、システムが基板20のCADデータを利用できるようにする。PC本体25に基板20のCADデータを記憶させるためには、例えば通信ネットワークを経由してCADデータを読み込むこともできるし、又は、リムーバブルメモリにCADデータを記憶させるようにすることもできる。CADデータを利用するので、検査が必要な場所と検査が不要な場所とを正確に判定することができるため、標準[1]パラメータのメッシュをより正確に配置することができる。さらには、標準[1]パラメータの設定だけではなく、CADデータを利用して、特定の部品の有無や配線パターンの状態等を判断して、標準[1]、甘め[2]又は厳しめ「3」の各パラメータをシステムが自動判定して、各メッシュに各パラメータを設定するようにしてもよい。
自動メッシュ54を選択した後に手動でメッシュを設定することもできるが、この手動でのメッシュを設定する際にも、CADデータを活用できる。例えば、基準画像40RとCADデータにより描かれた基板20の画像とを入れ替えて表示させることにより、両画面を見比べて確認しながら、手動によって、標準[1]、甘め[2]又は厳しめ「3」の各パラメータをより適切に設定することが可能である。
次に、基準画像40Rの取得の際に、基板20のCADデータを利用する方法について説明する。第1実施形態では、良品基板20Rをカメラ18a〜18dで撮影して得られたカラー画像40を基準画像40Rとして取得しているが、この基準画像40Rの一部又は全部をCADデータにより描かれた基板20の画像とを入れ替えることも可能である。CADデータにより描かれた基板20の画像上で入れ替えたい部分をマウス28で選択して、コンテキストメニューを表示させ、「基準画像を入れ替える」を選ぶことで、CADデータの画像上の選択された部分の画像で基準画像40Rの対応する部分が書き換えられる。
また、CADデータにより描かれた基板20の画像と基準画像40Rとを混合したい場合には、CADデータの画像上で混合したい部分をマウス28で選択して、コンテキストメニューを表示させ、「基準画像と混合する」を選ぶことで、CADデータの画像上の選択された部分が基準画像40Rの対応部分に混合される。さらに、基準画像40RをCADデータの画像と入れ替えることも可能である。この場合、4枚の基準画像40Rの中から1枚を対応する対応するCADデータの画像と入れ替えることもできるし、また、4枚の基準画像40Rの全てをCADデータの画像と入れ替えることもできる。CADデータを用いることにより基準画像40Rをより理想的な画像に近づけることができるため、より検出精度を高めたうえに直行率を高めることが可能となる。例えば、基板20の配線パターンの検査等には基準画像40RとしてCADデータを用いることが有効となる。
なお、第3実施形態について第1実施形態との差について説明したが、第3実施形態の画像検査装置1Bに第2実施形態の態様を含めることもできる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係る画像検査装置1Cについて説明する。図1〜図10と共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。第4実施形態に係る画像検査装置1Cは、複数の基準画像40Rを用いる点で、第1実施形態に係る画像検査装置1と異なる。
第1実施形態の画像検査装置1では、基準画像40Rが1つであるため、良品基板20Rが複数種類存在する場合には、直行率が低下する恐れがある。第1実施形態では、基準画像40Rの一部を混合することにより、例えば、極性のない部品の逆マウントについて、印字の向きが基準画像40Rと異なることから、誤って不良判定してしまう場合に対応していたが、複数の良品画像の態様によっては、基準画像の混合だけでは対処できない場合もあり得る。そこで、本実施形態の画像検査装置1Cでは、複数の基準画像記憶手段33を有しており、基準画像40Rを複数記憶させておくことにより、あるいは、少なくとも基準画像40Rの所定の一部を複数記憶させておくことにより、直行率を向上させるものである。第1の基準画像40Rに基づいて検査を行い、良品であると判定された場合には検査を終了するが、不良であると判定された場合には、第2の基準画像40Rに基づいて再度検査を行う。このように複数の基準画像40Rに基づいて繰り返し検査を行うことにより、どれか1つの基準画像40Rに対して良品でると判断された場合には基板20は良品であると判断され、全ての基準画像40Rに対して不良であると判定された場合にのみ、基板20が不良であると判断されることにより、直行率を改善することができる。
基準画像40Rの所定の一部が複数記憶される場合については、まず第1の基準画像40Rに基づいて画像全体の検査を行い、良品であると判定された場合には検査を終了するが、不良であると判定された場合には、画像の所定の一部についてのみ第2の基準画像40Rに基づいて再度検査を行う。このように画像の所定の一部については複数の基準画像40Rに基づいて繰り返し検査を行うことにより、どれか1つの基準画像40Rに対して良品であると判断された場合には基板20は良品であると判断され、全ての基準画像40Rに対して不良であると判定された場合にのみ、基板20が不良であると判断されることにより、直行率を改善することができる。
なお、第4実施形態について第1実施形態との差について説明したが、第4実施形態の画像検査装置1Cに第2乃至第3実施形態の態様も含めることもできる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態に係る画像検査装置1Dについて説明する。図1〜図10と共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。第5実施形態に係る画像検査装置1Dは、カメラの台数と配置の点で、第1実施形態に係る画像検査装置1と異なる。
まず、複数台のカメラ18を一列に配置したものを、一軸ロボットで移動させる態様を説明する。第1実施形態では4台の固定カメラ18a〜18dを用いたが、より大きな基板20を撮影する場合には、カメラの台数を多くする必要がある。そこで、カメラ18の台数を少なくするために、複数台、例えば3台のカメラを等間隔で一列に配置したものを、一軸ロボットによりカメラ18の配置方向と直交する方向へ移動させることにより、カメラ18の撮影範囲を広げることができる。すなわち、カメラ18が初期位置にある状態で撮影した後に、一軸ロボットでカメラ18を所定の位置まで移動させて撮影し、この操作を繰り返すことにより、カメラ18による撮影範囲を広げることができる。固定カメラ18a〜18dに比べて、一軸ロボットによるカメラ18の可動機構を設ける必要はあるが、一軸ロボットは構造が簡単であるため、装置の大型化や複雑化を抑えたうえで、カメラの数を少なくすることによるコストの低減を図ることができる。
ここでは、カメラ18をX方向(横方向)へ移動可能な一軸ロボットを用いる例を説明したが、一軸ロボットに替えて、カメラ18をX方向(横方向)及びY方向(縦方向)に移動可能な二軸ロボット、あるいは、カメラ18をX方向(横方向)、Y方向(縦方向)及びZ方向(高さ方向)に移動可能な三軸ロボットを用いることも可能である。二軸ロボット又は三軸ロボットを採用した場合には、カメラ18の台数は複数台に限らず、一台であってもよい。また、三軸ロボットを採用した場合には、部品の高さに応じてカメラ18を高さ方向へ移動させることができるため、定焦点カメラ18を用いて最適な画像を取得することが可能である。
次に、1台のカメラ18を多関節型アームロボットで移動させる態様を説明する。固定カメラ18の場合や、一軸、二軸、三軸ロボットでカメラ18を移動させる場合と異なり、カメラ18を多関節型アームロボットで移動させる場合には、カメラ18による撮影位置、姿勢及び角度を自由に設定することができるため、二次元の画像検査装置1Dでありながら、疑似的に三次元の画像検査装置と同様な画像検査を実現することが可能である。様々な位置において、所望の姿勢と角度の画像が取得できるため、より検出精度が高いうえに直行率も高い検査を実施することが可能である。
なお、第5実施形態について第1実施形態との差について説明したが、第5実施形態の画像検査装置1Dに第2乃至第4実施形態の態様も含めることもできる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態に係る画像検査装置1Eについて説明する。図1〜図10と共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。第6実施形態に係る画像検査装置1Eの画像検査プログラム35は、追加的なアドインプログラムをさらに備える点で、第1実施形態に係る画像検査装置1と異なる。
画像検査プログラム35には、初期設定、メッシュ処理、前処理及びテンプレートマッチング等が全て完成アプリとして組み込まれている。このため、画像検査プログラム35は、仕様が異なる画像検査装置本体10に対しても、例えばカメラの台数、カメラの種類、装置のサイズ等に応じて初期設定値を調整することにより対応可能である。画像検査装置1Eが画像検査装置本体10と画像検査プログラム35とがセットで提供される場合には、出荷時に画像検査プログラム35の初期設定が完了している。
既存の生産システムに画像検査装置1Eを組み込む際には、完成アプリである画像検査プログラム35に対して、アドインプログラムを追加することで対応可能である。例えば、生産システムのハードウエアの通信形態とのマッチングを図る場合、生産システムのI/Oとのマッチングを図る場合、あるいは、生産システムのシーケンサとのマッチングを図る場合には、追加的なアドインプログラムにより対応することが可能である。
なお、第6実施形態について第1実施形態との差について説明したが、第6実施形態の画像検査装置1Eに第2乃至第5実施形態の態様を含めることもできる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態に係る画像検査装置1Fについて説明する。図1〜図10と共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。第7実施形態に係る画像検査装置1Fの画像検査プログラム35は、検査機能がモジュール化されており、必要な検査機能だけを選択して採用することができる点で、第1実施形態に係る画像検査装置1と異なる。
画像検査プログラム35は、基板20の外観検査を行う機能を備えており、この外観検査機能はモジュール化されている。外観検査の他の機能としては、例えば、バーコード読み取り機能、抵抗カラーバー検査機能、寸法計測機能、文字読み取り機能、LED点灯検査機能等の機能がモジュール化されており、必要な機能モジュールだけを画像検査プログラム35に組み込むことが可能である。各検査機能がモジュール化されていることにより、所望の検査機能だけを選択することができることに加え、画像検査装置1Fの導入後に必要になった機能を追加することも可能となる。
なお、第7実施形態について第1実施形態との差について説明したが、第7実施形態の画像検査装置1Fに第2乃至第6実施形態の態様を含めることもできる。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態に係る画像検査装置1Gについて説明する。図1〜図10と共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。第8実施形態に係る画像検査装置1Gは、基板20の検査以外の用途へ適用した点で、第1実施形態に係る画像検査装置1と異なる。
まず、画像検査装置1Gを医療現場、又は、介護現場へ適用した態様を説明する。要介護者がベッドから落下しないように、あるいは、不適切な姿勢を取らないようにするために、要介護者を拘束具でベッドに拘束する場合があるが、要介護者の姿勢を随時監視し、不適切な姿勢となった場合に報知することができれば、要介護者を拘束具で拘束する頻度を低減できる効果が期待できる。そこで、本発明の画像検査装置1Gを適用し、ベッド全体を撮影できるようにカメラ18を設け、基準画像40Rとして要介護者の適切な姿勢を記憶し、所定の時間間隔で、要介護者の状態をカメラ18で撮影してテスト画像40Tを取得する。そして、メッシュ毎に基準画像40Rに対してテスト画像40Tをテンプレートマッチングにより判定することにより、要介護者の姿勢が適切であるかどうかを所定の時間間隔ごとに判断し、要介護者の姿勢が不良である場合に、介護者に報知することができる。カメラ18を赤外線カメラとすれば、ベッドが暗い環境にある場合でも、要介護者の姿勢を判定することができる。
次に、画像検査装置1Gを防犯のための監視カメラに適用した態様を説明する。本発明を防犯カメラに適用し、監視領域の全体を撮影するカメラ18を設け、カメラ18で撮影された画像の中から侵入者がいない状態の画像を基準画像40Rとして記憶し、所定の時間間隔で、監視領域をカメラ18で撮影してテスト画像40Tを取得する。そして、メッシュ毎に基準画像40Rに対してテスト画像40Tをテンプレートマッチングにより判定することにより、監視領域に侵入者が存在する否かを所定の時間間隔ごとに判断し、監視領域に侵入者がいる場合に、監視者に侵入者の存在を報知することができる。カメラ18を赤外線カメラとすれば、監視領域が暗い環境にある場合でも、侵入者の存在を適切に判定することができる。
さらに、画像検査装置1Gを獣害防止のための監視カメラに適用した態様を説明する。本発明を獣害防止のための監視カメラに適用し、監視領域の全体を撮影するカメラ18を設け、カメラ18で撮影された画像の中から害獣が存在しない状態の画像を基準画像40Rとして記憶し、所定の時間間隔で、監視領域をカメラ18で撮影してテスト画像40Tを取得する。そして、メッシュ毎に基準画像40Rに対してテスト画像40Tをテンプレートマッチングにより判定することにより、監視領域に害獣が存在する否かを所定の時間間隔ごとに判断し、監視領域に害獣が存在する場合に、監視者に害獣の存在を報知することができる。また、害獣が存在すると判定した場合に、自動的に警報手段を駆動することにより、害獣を追い払うようにすることも可能である。また、カメラ18を赤外線カメラとすれば、監視領域が暗い場合でも、害獣の存在を適切に判定することができる。
なお、第8実施形態について第1実施形態との差について説明したが、第8実施形態の画像検査装置1Gに第2乃至第7実施形態の態様を含めることもできる。
1…画像検査装置 10…画像検査装置本体 11…スライドテーブル
12…ハンドル 13…表示灯 14…第1基準ブロック
15…第2基準ブロック 16…第1可動ブロック 17…第2可動ブロック
18…カメラ 19…LED照明 20…基板
20R…良品基板 20T…テスト基板 21…原点
22…スライドテーブル収容部 23…ストッパ 25…PC本体
26…ディスプレイ 27…キーボード 28…マウス
31…メッシュ手段 32…前処理手段 33…基準画像記憶手段
34…判定手段 35…画像検査プログラム 40…カラー画像
40R…基準画像 40T…テスト画像 41…メッシュ
50…標準 51…甘め 52…厳しめ
53…メッシュサイズ 54…自動メッシュ 55…全セット
56…クリア 57…モニターアーム 60…前処理
61…グレイ化 62…RGB平均 63…RGBブレンド
64〜66…割合 67…H 68…S
69…V 70…コントラスト 71…リニア
72…S字曲線 73…減色 74…フィルタ
75…ガウシアン 76…メディアン 77…ノイズ低減
80…マッチング条件 81…探索範囲 82…重なり量
83…マッチング手法 85…判定基準 86…一致率(%)
87…輝度差(%) 88…偏差誤差(%) 90…生産システム
91…印刷機 92…印刷検査装置 93…標準機
94…異型機 95…リフロー前部品搭載検査装置 96…リフロー炉
97…部品搭載検査装置 98…目視検査 99…オフライン部品搭載検査装置

Claims (24)

  1. 検査対象をカラー画像として撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を指定されたメッシュサイズに基づいてメッシュ状の複数の区画に区切るメッシュ手段と、
    前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を設定値に基づいて所定のグレイスケール画像に変換する前処理手段と、
    前記撮影手段によって撮影された、予め選定された基準となる検査対象の前記カラー画像を基準画像として記憶する基準画像記憶手段と、
    前記メッシュ手段及び前記前処理手段により前記メッシュ状の複数の区画に区切られ、かつ、前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段により撮影された検査画像及び前記基準画像について、前記メッシュ状の複数の区画毎に所定のパラメータに基づいて類似度を演算し、前記メッシュ状の複数の区画毎に基準画像と検査画像とを相対的に移動させる所定の探索範囲において前記類似度が一番高くなる位置を探索する、テンプレートマッチングを含む判定手段と、
    前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つを設定すると共に、判定結果を報知するインターフェイス手段と、
    を備えることを特徴とする画像検査装置。
  2. 前記カラー画像は前記メッシュ手段により前記メッシュ状の複数の区画に区切られた後に、前記前処理手段により前記所定のグレイスケール画像に変換されることを特徴とする請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 検査対象をカラー画像として撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を指定されたメッシュサイズに基づいてメッシュ状の複数の区画に区切るメッシュ手段と、
    前記メッシュ手段により区切られたメッシュ状の複数の区画ごとに、前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を設定値に基づいて所定のグレイスケール画像に変換する前処理手段と、
    前記撮影手段によって撮影された、予め選定された基準となる検査対象の前記カラー画像を基準画像として記憶する基準画像記憶手段と、
    前記メッシュ手段によってメッシュ状の複数の区画に区切られた後に、前記前処理手段により前記複数の区画ごとに前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段により撮影された検査画像及び前記基準画像について、前記メッシュ状の複数の区画毎に、所定のパラメータに基づいて類似度を判定する、テンプレートマッチングを含む判定手段と、
    前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つを設定すると共に、判定結果を報知するインターフェイス手段と、
    を備えることを特徴とする画像検査装置。
  4. 前記検査対象は基板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  5. 前記画像検査装置はさらに検査対象を照明する照明手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  6. 前記基準画像を編集可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  7. 前記基準画像を複数用いることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  8. 前記複数の区画のそれぞれは周囲の区画と重なる重なり領域を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  9. 前記前処理手段において前記設定値により、三原色の混合割合、トーンカーブ、階調及びフィルタの少なくとも1つを設定可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  10. 前記判定手段において前記パラメータにより、探索範囲、前記区画の重なり量及び前記テンプレートマッチングを含む手法の少なくとも1つを設定可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  11. 前記判定手段において前記テンプレートマッチングを含む手法は、メッシュ内の画像の状態に応じて設定されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  12. 前記判定手段はさらに平均輝度及び/又はグレイ化後の標準偏差値の差により類似度を判定することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  13. 前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つは、プリセット値として設定可能であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  14. 前記画像検査装置はさらに検査対象における検査範囲を設定する手段を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  15. 前記検査範囲の少なくとも一部は自動設定可能であることを特徴とする請求項14に記載の画像検査装置。
  16. 前記検査範囲の少なくとも一部は基板のCADデータに基づいて設定されることを特徴とする請求項14又は15に記載の画像検査装置。
  17. 前記基準画像の少なくとも一部は、前記撮影手段によって撮影された画像ではなく、基板のCADデータに基づいて生成されたものであることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の画像検査装置を備えることを特徴とする生産システム。
  19. 撮影手段により検査対象をカラー画像として撮影する工程と、
    メッシュ手段により前記カラー画像を指定されたメッシュサイズに基づいてメッシュ状の複数の区画に区切る工程と、
    前処理手段により前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を設定値に基づいて所定のグレイスケール画像に変換する工程と、
    前記撮影手段によって撮影された、予め選定された基準となる検査対象の前記カラー画像を基準画像として記憶する工程と、
    前記メッシュ手段及び前記前処理手段により前記メッシュ状の複数の区画に区切られ、かつ、前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段により撮影された検査画像及び前記基準画像について、前記メッシュ状の複数の区画毎に基準画像と検査画像とを相対的に移動させる所定の探索範囲において前記類似度が一番高くなる位置を探索する、テンプレートマッチングを含む判定手段により類似度を判定する工程と、
    前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つを設定すると共に、判定結果を報知する工程と、
    を備えることを特徴とする画像検査方法。
  20. 撮影手段により検査対象をカラー画像として撮影する工程と、
    メッシュ手段により前記カラー画像を指定されたメッシュサイズに基づいてメッシュ状の複数の区画に区切る工程と、
    前記メッシュ手段により区切られたメッシュ状の複数の区画ごとに、前処理手段により前記撮影手段により撮影された前記カラー画像を設定値に基づいて所定のグレイスケール画像に変換する工程と、
    前記撮影手段によって撮影された、予め選定された基準となる検査対象の前記カラー画像を基準画像として記憶する工程と、
    前記メッシュ手段によってメッシュ状の複数の区画に区切られた後に、前記前処理手段により前記複数の区画ごとに前記所定のグレイスケールに変換された前記撮像手段により撮影された検査画像及び前記基準画像について、前記メッシュ状の複数の区画毎に、所定のパラメータに基づいてテンプレートマッチングを含む判定手段により類似度を判定する工程と、
    前記メッシュサイズ、前記設定値及び前記パラメータの少なくとも1つを設定すると共に、判定結果を報知するインターフェイス手段と、
    を備えることを特徴とする画像検査方法。
  21. 請求項19又は20に記載の画像検査方法を画像処理装置又は生産システムによって実行させるように、当該画像処理装置又は生産システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作することを特徴とするプログラム。
  22. 追加的なアドインプログラムをさらに備えることを特徴とする請求項21に記載のプログラム。
  23. モジュール化された検査機能をさらに追加することが可能なことを特徴とする請求項21又は22に記載のプログラム。
  24. 請求項21〜23のいずれか1項に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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