JP6229153B2 - Blower with active silencer - Google Patents
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Description
本発明は、主に住宅やビルなどでの換気空調のために用いられる送風機で、運転時に発生する騒音を消音するための能動消音装置を備えた送風機に関するものである。 The present invention relates to a blower mainly used for ventilation and air conditioning in a house, a building, etc., and provided with an active silencer for silencing noise generated during operation.
近年、住宅やオフィスビルなどに換気空調のために設置される送風機は運転時に発生する騒音を低下することが求められている。このような課題を解決する手段の一つとして、換気扇内に能動消音装置を搭載するという方法が挙げられる。 In recent years, blowers installed for ventilation and air conditioning in homes and office buildings have been required to reduce noise generated during operation. One means for solving such a problem is a method of mounting an active silencer in a ventilation fan.
従来、ダクト用能動消音ユニットとしては、図3の断面図に示すように、ダクト101の内部に上流側から適宜間隔をそれぞれ設けて順次付設された内部原音のリファレンスマイク102、消音用スピーカ103、エラーマイク104と、それらとそれぞれ接続された演算制御器105とから構成されるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
Conventionally, as the active silencer unit for ducts, as shown in the cross-sectional view of FIG. 3, a
この種の装置において、ダクト101内を気流106とともに伝搬する発生音は、リファレンスマイク102で周波数等が検出され、演算制御器105で上記原音と逆位相の信号が作成され、それが消音用スピーカ103からダクト101内に放出され上記原音をキャンセル消音し、エラーマイク104が内部音をモニターし、演算制御器105でエラーマイク104の出力が零になるように消音用スピーカ103を自動的に調整している。
In this type of device, the generated sound propagating in the
このような能動消音ユニットは、一次元音場において伝播する騒音を消音するものであり、送風路を伝播する騒音においては、平面波で伝播する周波数までの制御が可能である。 Such an active silencing unit silences the noise propagating in the one-dimensional sound field, and the noise propagating through the air passage can be controlled up to the frequency propagating through the plane wave.
しかしながら、平面波で伝播する周波数はダクト口径によって変化し、ダクト口径が大きい場合には平面波になる上限周波数が低くなる。消音したい周波数が上限周波数より高い場合、騒音は一次元音場と仮定できなくなり消音することができない。 However, the frequency propagated by the plane wave varies depending on the duct diameter, and when the duct diameter is large, the upper limit frequency that becomes a plane wave becomes low. If the frequency to be silenced is higher than the upper limit frequency, the noise cannot be assumed to be a one-dimensional sound field and cannot be silenced.
このため、大口径の通風路用の能動消音ユニットとして、消音用通風路を分割して、口径の小さいダクト(小口径ダクト)の組み合わせとし、各小口径ダクトにおいて平面波で伝播する騒音の上限周波数を高周波化して制御するものが知られている(例えば特許文献2参照)。 For this reason, as an active silencing unit for large-diameter ventilation paths, the silencing ventilation path is divided into a combination of small-diameter ducts (small-diameter ducts), and the upper limit frequency of noise propagated by plane waves in each small-diameter duct Is known to control the frequency by increasing the frequency (see, for example, Patent Document 2).
以下、その能動消音ユニットについて図4を参照しながら説明する。 Hereinafter, the active silencer unit will be described with reference to FIG.
図4に示すように、大口径ダクトを同口径の小口径ダクト201、202、203、204に分割し、各口径ダクトの同じ位置にスピーカ103が設置されている。また、小口径ダクト201に、スピーカ103の設置位置より上流側にリファレンスマイク102、下流側にエラーマイク104を設置する。そして、リファレンスマイク102、エラーマイク104で検出される騒音信号は演算制御器105に入力され、演算制御器105はこれらの騒音信号に基づいてスピーカ103に出力する駆動信号を生成し、各小口径ダクトに設置したスピーカ103にこの駆動信号を出力し、同一の打ち消し音によって各小口径ダクトを伝播する騒音を消音する。このとき、大口径ダクトを小口径ダクトに分割しているため、平面波で伝播する周波数の上限を高くし、高周波数まで消音することができる。
As shown in FIG. 4, the large-diameter duct is divided into small-
なお、図4において、図3に示す構成要素と同じ又は同様の構成要素は同一の参照符号によって指示している。 In FIG. 4, the same or similar components as those shown in FIG. 3 are indicated by the same reference numerals.
上記特許文献2に記載の能動消音装置の送風機への適用を考えた場合、能動消音装置の圧力損失を上昇させないように風路の口径を十分に大きくする必要がある。しかし、送風機の騒音の主体となる周波数が高い場合、その騒音を消音するには風路の分割数を多くする必要があり、構造が複雑になるという課題がある。
When considering application of the active silencer described in
そこで本発明は、上記課題を解決するものであり、風路の分割数が少なく、風路の圧力損失の上昇を抑制し、高周波数の騒音を消音することができる能動消音装置とそれを用いた送風機を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention solves the above-described problems, and an active silencer that uses a small number of air passage divisions, suppresses an increase in pressure loss in the air passage, and can mute high-frequency noise. The purpose is to provide a blower.
そして、本発明は上記目的を達成するために、空気を吸込む吸込口と空気を排気する吐出口を備えるスクロール状のケーシングと遠心羽根車とモータとを備えた送風部と、内部が複数の小風路に区画され、少なくともひとつの前記小風路の口径が他の前記小風路の口径より小さく形成され、前記小風路それぞれに音波を検知するマイクロホンと音波を放出するスピーカとを備えたダクト状の能動消音装置とを備えた送風機において、前記ケーシングの舌部に対向する前記小風路の口径が他の風路の口径より小さいことを特徴とする送風機とするものであり、これによって所期の目的を達成するものである。 In order to achieve the above object, the present invention provides a scroll-shaped casing having a suction port for sucking air and a discharge port for exhausting air, a blower unit having a centrifugal impeller and a motor, and a plurality of small insides. The small air passage is divided into air passages, each of which has a diameter smaller than that of the other small air passages, and each of the small air passages includes a microphone that detects sound waves and a speaker that emits sound waves. In a blower provided with a duct-like active silencer, the blower is characterized in that the diameter of the small air passage facing the tongue of the casing is smaller than the diameter of the other air passage , It achieves the intended purpose.
本発明によれば、風路の分割数が少なく、風路の圧力損失の上昇を抑制し、高周波数の騒音を消音することができる能動消音装置とそれを用いた送風機を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the number of division | segmentation of an air path is small, the rise of the pressure loss of an air path can be suppressed, and the active silencer which can mute the high frequency noise, and a blower using the same can be provided. .
本発明の請求項1記載の能動消音装置は、内部が複数の小風路に区画され、小風路それぞれに音波を検知するマイクロホンと音波を放出するスピーカを備えたダクト状の能動消音装置で、少なくともひとつの小風路の口径が他の小風路の口径より小さいという構成を有する。
The active silencer according to
これにより、風路の分割数を多くすることなく、他の小風路より小さい口径の小風路(以下小口径風路と称す)により高周波数の騒音の一部を消音でき、また小口径風路以外の小風路の口径が大きいためダクト状の能動消音装置による圧力損失の上昇を抑制することができることができるという効果を奏する。 This makes it possible to mute a part of high-frequency noise by using a small air passage having a smaller diameter than the other small air passages (hereinafter referred to as a small air passage) without increasing the number of divided air passages. Since the diameter of the small air passage other than the air passage is large, an increase in pressure loss due to the duct-shaped active silencer can be suppressed.
また、本発明の請求項2記載の送風機は、空気を吸込む吸込口と空気を排気する吐出口を備えるスクロール状のケーシングと遠心羽根車とモータを備えた送風部を備え、ケーシングの吸込口に請求項1記載の能動消音装置を配置した送風機で、能動消音装置のケーシングの舌部に対向する小風路の口径が他の風路の口径より小さいという構成を有する。
Moreover, the blower according to
これにより、送風部で発生する騒音のうち、ケーシングの舌部から発生する高周波数の騒音が、高周波数の消音能力が高い小口径風路に伝播しやすくなり、能動消音装置の消音効果を高めることができるという効果を奏する。 As a result, high-frequency noise generated from the tongue of the casing among the noise generated in the blower section is easily propagated to a small-diameter air passage having a high-frequency silencing capability, thereby enhancing the silencing effect of the active silencing device. There is an effect that can be.
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図1、図2を参照しながら説明する。
(Embodiment 1)
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
図1、図2に示すように、本実施の形態の能動消音装置1を用いた送風機2は、空気を吸込む吸込口3と空気を排気する吐出口4を備えるスクロール状のケーシング5と、遠心羽根車6(本実施の形態では直径200mm、羽根枚数50枚とする)と、遠心羽根車6を回転させるモータ7を備えた送風部8を備え、角ダクト状の能動消音装置1が送風部8のケーシング5の吸込口3に一端が対向するように配置されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
角ダクト状の能動消音装置1は内部が4つの方形の小風路9に区画され、小風路9それぞれに、小風路9内を伝播する騒音を検出するリファレンスマイクロホン10と、リファレンスマイクロホン10によって検出された騒音とは逆位相の音を放出するスピーカ11と、スピーカ11から放出された音によって減衰した騒音を検出するエラーマイクロホン12と、これらを接続してコントロールする演算制御器(図示せず)を備える。4つの小風路9のうち3つの小風路9の断面は一辺が150mm、他辺が120mmの長方形で、1つの小風路9の断面は一辺が80mmの正方形であり、他の小風路9より口径が小さい(この小風路を以下小口径風路13と称す)。能動消音装置1の各小風路9が消音可能な周波数fは、小風路9の幅Lによってf<音速/(2L)で決まるため、小口径風路13が消音可能な周波数の上限は他の小風路9よりも高い。小口径風路13の上限周波数は、音速を345m/sとすると2156Hzであり、他の小風路9は1150Hzである。小口径風路13はケーシング5の舌部14に対向する位置になるように配置されている。
The square duct-shaped
上記構成により、送風部8のモータ7により遠心羽根車6を回転させる(本実施の形態では回転数は1000rpm)と、遠心羽根車6の昇圧作用により、能動消音装置1の流入口15からそれぞれの小風路9に流入した空気がケーシング5の吸込口3から送風部8へと流れ込み、吐出口4から排気される。同時に、送風部8のケーシング5の吸込口3から騒音が放出されるが、その騒音には、風きり音、乱流音、過擦音などの周波数に幅をもつ騒音と、ケーシング5の舌部14と遠心羽根車6の干渉で発生する干渉音とその高調波によるピーク音がある。ケーシング5の舌部14と遠心羽根車6の干渉で発生する干渉音の1次周波数は羽根枚数と回転数から決まり、本実施の形態では833Hzであり、その2次周波数は倍の1667Hzである。それらの騒音は、ダクト状の能動消音装置1のそれぞれの小風路9を伝播し、能動消音装置1の流入口15から放出される。騒音が各小風路9を通過する際、能動消音装置1の消音効果により騒音が低減される。
With the above configuration, when the centrifugal impeller 6 is rotated by the
このとき、消音可能な周波数の上限が高い小口径風路13により他の小風路9で消音できない高周波数の騒音の一部を消音することができる。また小口径風路13以外の小風路9の口径が大きいため、風路の分割数を多くしなくても小風路9の断面積の合計は送風部8が送風する風量に対し十分な面積なっており、圧力損失を上昇させない。
At this time, part of the high-frequency noise that cannot be silenced by the other
また、ケーシング5の舌部14と遠心羽根車6の干渉で発生する干渉音の2次周波数は1667Hzであるため、能動消音装置1の小口径風路13でのみ消音できる。ケーシング5の舌部14に対向する位置に小口径風路13を配置しているため、ケーシング5の舌部14から発生する干渉音の2次周波数の騒音が小口径風路13に伝播しやすくなり、能動消音装置1の消音効果を高めることができる。
Further, since the secondary frequency of the interference sound generated by the interference between the
本発明にかかる能動消音装置とそれを用いた送風機は、静音性が求められる家庭もしくは店舗用の排気設備などに有用である。 The active silencer and the blower using the active silencer according to the present invention are useful for home or store exhaust facilities where quietness is required.
1 能動消音装置
2 送風機
3 吸込口
4 吐出口
5 ケーシング
6 遠心羽根車
7 モータ
8 送風部
9 小風路
10 リファレンスマイクロホン
11 スピーカ
12 エラーマイクロホン
13 小口径風路
14 舌部
15 流入口
DESCRIPTION OF
Claims (1)
内部が複数の小風路に区画され、少なくともひとつの前記小風路の口径が他の前記小風路の口径より小さく形成され、前記小風路それぞれに音波を検知するマイクロホンと音波を放出するスピーカとを備えたダクト状の能動消音装置とを備えた送風機において、The inside is partitioned into a plurality of small air passages, the diameter of at least one of the small air passages is smaller than the diameter of the other small air passages, and a microphone and sound waves are detected in each of the small air passages. In a blower equipped with a duct-shaped active silencer equipped with a speaker,
前記ケーシングの舌部に対向する前記小風路の口径が他の風路の口径より小さいことを特徴とする送風機。The blower characterized in that the diameter of the small air passage facing the tongue portion of the casing is smaller than the diameter of other air passages.
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