JP6222117B2 - 二成分現像剤 - Google Patents
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Description
(式1) 4.5≦MDc/MDt≦6.5
(式2) (2/5)X+Y≦20 (ただし、10≦X≦40)
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(式1) 4.5≦MDc/MDt≦6.5
(式2) (2/5)X+Y≦20 (ただし、10≦X≦40)
(式)円形度=(粒子像と同じ投影面積を持つ円の周囲長)/(粒子投影像の周囲長)
(a)水系媒体中において、結着樹脂による結着樹脂粒子を形成して当該結着樹脂粒子が分散されてなる結着樹脂粒子分散液を調製する工程、
(b)水系媒体において、結着樹脂を凝集させてトナー母体粒子となる樹脂粒子を得る工程(凝集・融着工程)
(c)冷却工程
(d)濾過、洗浄、乾燥工程
式(a):MO・Fe2O3
式(b):MFe2O4
スキャナー112は、コンタクトガラス上の原稿Dを光学的に走査して読み取る。原稿Dからの反射光がCCDセンサー112aにより読み取られ、入力画像データとなる。入力画像データは、画像処理部30において所定の画像処理が施され、露光装置411に送られる。
(式3) 5.0≦MDc/MDt≦6.0
(式4) (2/5)X+Y≦16 (ただし、14≦X≦35)
n−ドデシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に撹拌、溶解させた溶液を撹拌しながら、当該溶液中に銅フタロシアニン24.5質量部を徐々に添加した。次いで、撹拌装置「クレアミックスWモーション CLM−0.8」(エム・テクニック株式会社製)を用いて分散処理を行うことにより、当該溶液中における銅フタロシアニン粒子の体積基準のメディアン径が126nmである着色剤微粒子分散液(A1)を調製した。
三ツ口フラスコに、1,9−ノナンジオール300gと、ドデカン二酸250gと、触媒Ti(OBu)4 (カルボン酸モノマーに対し、0.014質量%)とを入れた混合液を調製し、その後、減圧操作により容器内の空気を減圧した。さらに、窒素ガスを上記三ツ口フラスコに導入して当該フラスコ内を不活性雰囲気とし、上記混合液を機械撹拌しながら180℃で6時間還流を行った。その後、減圧蒸留にて未反応のモノマー成分を除去し、220℃まで徐々に昇温を行って12時間撹拌を行った。粘稠な状態となったところで冷却することにより、結晶性ポリエステル樹脂(B1)を得た。得られた結晶性ポリエステル樹脂(B1)の重量平均分子量(Mw)は19,500であった。また、結晶性ポリエステル樹脂(B1)の融点は、75℃であった。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ポリオキシエチレン(2)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4gおよびイオン交換水3000gを仕込み、得られた混合液の窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、当該混合液の温度を80℃に昇温させた。昇温後、過硫酸カリウム10gをイオン交換水200gに溶解させた溶液を上記混合液に添加し、当該混合液の液温75℃とし、下記組成の単量体混合液を1時間かけて上記混合液に滴下し、その後、当該混合液を75℃にて2時間加熱、撹拌することにより上記単量体の重合を行い、樹脂粒子(C1)の分散液を調製した。
スチレン 568g
アクリル酸n−ブチル 164g
メタクリル酸 68g
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ポリオキシエチレン(2)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム2gをイオン交換水3000gに溶解させた溶液を仕込み、得られた混合液を80℃に加熱した。
樹脂粒子(C1) 42g(固形分換算)
ワックス 70g
結晶性ポリエステル樹脂(B1) 70g
スチレン 195g
アクリル酸n−ブチル 91g
メタクリル酸 20g
n−オクチルメルカプタン 3g
上記の樹脂粒子(C2)の分散液に、さらに、過硫酸カリウム10gをイオン交換水200gに溶解させた溶液を添加し、得られた分散液を80℃に維持し、下記組成の単量体混合液を1時間かけて上記分散液に滴下した。滴下終了後、得られた分散液を2時間にわたって加熱撹拌することにより上記単量体の重合を行い、その後、上記分散液を28℃まで冷却し、コア用樹脂微粒子(C3)の分散液を調製した。
スチレン 298g
アクリル酸n−ブチル 137g
アクリル酸n−ステアリル 50g
メタクリル酸 64g
n−オクチルメルカプタン 6g
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付けた反応容器に、ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム2.0gをイオン交換水3000gに溶解させた界面活性剤溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、当該溶液の温度を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム10gをイオン交換水200gに溶解させた開始剤溶液を添加し、下記組成の単量体混合液を上記溶液に3時間かけて滴下した。滴下後、得られた混合液を80℃にて1時間にわたって加熱、撹拌して上記単量体の重合を行い、シェル用樹脂微粒子(D1)の分散液を調製した。
スチレン 564g
アクリル酸n−ブチル 140g
メタクリル酸 96g
n−オクチルメルカプタン 12g
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、コア用樹脂微粒子(C3)の分散液360g(固形分換算)と、イオン交換水1100gと、着色剤微粒子の分散液(A1)の50gとを仕込み、得られた分散液の温度を30℃に調整した後、当該分散液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えて当該分散液のpHを10に調整した。次いで、塩化マグネシウム60gをイオン交換水60gに溶解した水溶液を、撹拌下、30℃にて10分間かけて上記分散液に添加した。添加後、分散液を30℃に3分間保持した後に昇温を開始し、上記分散液を60分間かけて85℃まで昇温し、当該分散液の温度を85℃に保持したまま粒子成長反応を継続し、プレコア粒子(1)の分散液を調製した。
凝集・融着工程にて生成したコアシェル粒子(1)の分散液を遠心分離機で固液分離し、コアシェル粒子のウェットケーキを形成した。当該ウェットケーキを、前記遠心分離機で濾液の電気伝導度が5μS/cmになるまで35℃のイオン交換水で洗浄し、その後「フラッシュジェットドライヤー」(株式会社セイシン企業製)に移し、水分量が0.8質量%となるまで乾燥して、トナー母体粒子1を作製した。トナー母体粒子1の球状トナー母体微粒子の存在割合Xは、8.2%であった。
上記樹脂粒子の平均円形度が0.953、0.955、0.960、0.965、0.970、0.985および0.987のそれぞれになった時点で当該樹脂粒子の分散液の温度を30℃に冷却した以外はトナー母体粒子1と同様にして、トナー母体粒子2〜8のそれぞれを作製した。トナー母体粒子2および3の上記Xはともに10.1%であり、トナー母体粒子4の上記Xは14.0%であり、トナー母体粒子5の上記Xは17.4%であり、トナー母体粒子6の上記Xは19.6%であり、トナー母体粒子7の上記Xは29.3%であり、トナー母体粒子8の上記Xは32.1%であった。
トナー母体粒子1に下記の粉体を下記の量で添加し、ヘンシェルミキサー型式「FM20C/I」(日本コークス工業株式会社製)に添加し、羽根先端周速が40m/sとなるようにして撹拌翼の回転数を設定して15分間撹拌し、トナー粒子1を作製した。
ゾルゲルシリカ 2.0質量%
疎水性シリカ 2.5質量%
疎水性酸化チタン 0.5質量%
トナー母体粒子1に代えてトナー母体粒子2〜19のそれぞれを用いる以外はトナー粒子1と同様にして、トナー粒子2〜19のそれぞれを得た。
0.3質量%のベンゼンスルホン酸ナトリウムの水溶液中に、メタクリル酸シクロヘキシルおよびメタクリル酸メチルを1:1のモル比で添加し、単量体総量の0.5質量%にあたる量の過硫酸カリウムを添加して乳化重合を行い、得られた分散液中の樹脂粒子を当該分散液のスプレードライによって乾燥することで、芯材被覆用樹脂である被覆材1を作製した。得られた被覆材1の重量平均分子量Mwは50万であった。被覆材1のMwは、前述の結晶性ポリエステル樹脂(B1)と同様にして、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めた。
体積平均径が15μmであるMn−Mg系のフェライト粒子を芯材粒子として準備した。水平撹拌羽根付き高速撹拌混合機に、上記フェライト粒子の100質量部と、被覆材1の4.5質量部とを投入し、水平回転翼の周速が8m/secとなる条件で、22℃で15分間混合撹拌した。その後、120℃で50分間混合して、機械的衝撃力(メカノケミカル法)の作用で上記芯材粒子の表面に被覆材1を被覆させて、キャリア粒子1を作製した。キャリア粒子1の体積分布基準のメディアン径D50cは15.5μmであり、キャリア粒子1中のキャリア微粒子の存在割合Yは2.4%であった。
被覆材1の投入量を変える以外はキャリア粒子1と同様にして、キャリア粒子2〜16をそれぞれ作製した。キャリア粒子2において、D50cは16.0μmであり、上記Yは2.4%であった。
トナー粒子2およびキャリア粒子11を、二成分現像剤におけるトナー粒子の含有量(トナー濃度)が7質量%となるようにして混合して二成分現像剤1を作製した。当該混合には、V型混合機を用いた。混合時間は30分間とした。また、トナー粒子とキャリア粒子との組み合わせを下記表1、2に示す組み合わせに変更する以外は、二成分現像剤1と同様にして、二成分現像剤2〜22およびC1〜C20をそれぞれ作製した。二成分現像剤1〜22におけるトナー粒子とキャリア粒子の組み合わせと諸物性値を表1および表2に、二成分現像剤C1〜C20におけるトナー粒子とキャリア粒子の組み合わせと諸物性値を表3および表4に、それぞれ示す。
評価装置として、市販のデジタルフルカラー複合機「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタ株式会社製、「bizhub」は同社の登録商標)を用いた。二成分現像剤1〜22およびC1〜C20のそれぞれを装填し、高温高湿(30℃・80%RH)環境で、A4版の上質紙(65g/m2 )上にテスト画像として印字率5%の帯状ベタ画像を10万枚形成する印刷(耐久印刷)を行った。
印刷初期と10万枚の耐久印刷後のそれぞれで、二成分現像剤1〜22およびC1〜C20のそれぞれを用いた階調率32段階の階調パターンの画像を出力した。そして、この画像における粒状性の評価は、階調パターンをCCDで読み取り、得られた読み取り値にMTF(Modulation Transfer Function)補正を考慮したフーリエ変換処理を施し、人間の比視感度にあわせたGI値(Graininess Index)を測定し、最大GI値を求めた。GI値は、小さいほど良く、小さいほど画像の粒状感が少ないことを表している。なお、このGI値は、日本画像学会誌39(2)、84・93(2000)に掲載されている値である。下記評価基準にしたがって、初期および耐久印刷後のそれぞれの上記画像における階調パターンの粒状性を評価した。
◎:GIiが0.170未満
○:GIiが0.170以上0.180未満
×:GIiが0.180以上
◎:ΔGIが0以上0.010未満
○:ΔGIが0.010以上0.020未満
×:ΔGIが0.020以上
上記耐久印刷後に、使用した二成分現像剤を当該評価装置から取り出し、当該二成分現像剤を界面活性剤水溶液で洗浄することで上記二成分現像剤からキャリア粒子を採取した。このキャリア粒子3gをメチルエチルケトン100mLに溶解し、得られた溶液における波長630nmの光の透過率を求め、以下の基準により判定した。
◎:透過率が95%以上
○:透過率が95%未満90%以上
×:透過率が90%未満
(式1) 4.5≦MDc/MDt≦6.5
(式2) (2/5)X+Y≦20
(式3) 5.0≦MDc/MDt≦6.0
(式4) (2/5)X+Y≦16 (ただし、14≦X≦35)
30 画像処理部
40 画像形成部
41Y、41M、41C、41K 画像形成ユニット
42 中間転写ユニット
43 二次転写ユニット
50 用紙搬送部
51 給紙部
51a、51b、51c 給紙トレイユニット
52 排紙部
52a 排紙ローラー
53 搬送経路部
53a レジストローラー対
60 定着装置
62 定着ローラー
63 発熱ベルト
64 加圧ローラー
110 画像読取部
111 給紙装置
112 スキャナー
112a CCDセンサー
411 露光装置
412 現像装置
413 感光体ドラム
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー
423、431 支持ローラー
423A バックアップローラー
426 ベルトクリーニング装置
431A 二次転写ローラー
432 二次転写ベルト
D 原稿
S 用紙
Claims (6)
- トナー粒子とキャリア粒子とを含有する静電潜像現像用の二成分現像剤において、
前記トナー粒子の個数平均粒径MDtは、3.5〜5.0μmであり、
前記キャリア粒子の体積平均粒径をMDcとし、前記トナー粒子の、個数分布基準における粒径が3.0μm以上4.5μm未満であり、かつ円形度が0.980以上の粒子の存在割合をX%とし、前記キャリア粒子の、体積分布基準における粒径が(2/3)×MDc以下の粒子の存在割合をY%としたときに、下記式1および式2を満たすことを特徴とする二成分現像剤。
(式1) 4.5≦MDc/MDt≦6.5
(式2) (2/5)X+Y≦20 (ただし、10≦X≦40) - 下記式3および式4を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の二成分現像剤。
(式3) 5.0≦MDc/MDt≦6.0
(式4) (2/5)X+Y≦16 (ただし、14≦X≦35) - 前記トナー粒子は、トナー母体粒子を含み、
前記トナー母体粒子は、水系媒体中に分散された結着樹脂の粒子と着色剤の粒子とを凝集・融合して得られるトナー母体粒子であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の二成分現像剤。 - 前記結着樹脂は、結晶性樹脂を含むことを特徴とする、請求項3に記載の二成分現像剤。
- 前記トナー粒子は、外添剤をさらに含み、
前記外添剤は、ゾル・ゲル法で作製されたシリカ粒子を含み、
前記シリカ粒子の個数平均一次粒子径は、70〜200nmであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の二成分現像剤。 - 前記キャリア粒子は、芯材粒子と、その表面を被覆する被覆材の層とを有し、
前記被覆材は、シクロアルキル基を有する樹脂を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の二成分現像剤。
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