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JP6218576B2 - 回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材 - Google Patents

回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材 Download PDF

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Description

この発明は、主に空気調和装置や家電製品等に用いられる永久磁石を用いた回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材に関するものである。
一般に、電気機器の1つとして冷暖房などの空気調和を行う空気調和装置は、送風を行うためのファンおよびそのファンを回転駆動するための回転電機を備えている。近年、このような装置に使用する回転電機として、メンテナンスやエネルギー効率に優位性のあるブラシレスDCモータが採用されることが多くなっている。
このブラシレスDCモータには、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)方式(以下、PWM方式と記載)のインバータが用いられる。回転電機であるブラシレスDCモータが、PWM方式のインバータで駆動される場合、巻線の中性点電位がゼロとならないため、軸受の外輪と内輪間に電位差(以下、軸電圧と記載)を発生させる。軸電圧は、インバータのスイッチングによる高周波成分を含んでおり、軸電圧が軸受内部の油膜の絶縁破壊電圧に達すると、軸受内部に微小電流が流れ、軸受内部に電食が発生する。電食が進行した場合、軸受内輪、軸受外輪または軸受玉に波状摩耗減少が発生し、モータ音が次第に大きくなることが知られている。
特許文献1に係る回転電機の回転子は、永久磁石、回転子ヨーク、ボスを樹脂でモールドし、これらを固定している。回転子ヨークの内周には一定の距離をおいて出力軸と勘合し、出力伝達部となるボスが設けられている。この構成により、回転子ヨークと出力軸との間が絶縁され、回転子ヨークに発生した電流が出力軸に伝達せず、駆動音の原因となる軸受の電食等が発生しにくくなる。
特許第4552267号公報(4頁[0028]段落、図2)
ところで、特許文献1に係る発明では、回転子ヨークと出力軸を勘合し、出力伝達部となるボスは略円弧状をしており、回転子ヨークとボスはそれぞれにおいて一体構造をとって、一つのプレス金型で回転子ヨークとボスを、回転子としたときと同じ配置で打抜いている。
このような回転電機の構造および製造方法を採用すると、回転子ヨークとボス間の材料が無駄となってしまい、回転子の製造コスト増を招く。また、永久磁石を回転子ヨークの外周面に貼りつけるSPM(Surface Permanent Magnet)型回転子の場合、回転子ヨークの肉厚は磁気飽和しない程度の厚みでよく、薄肉にしたい要求があると回転子ヨーク内径とボス外径の差が大きくなり、更なる材料の歩留り悪化の原因となる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、軸受等の電食を抑制でき、回転子ヨーク(外側鉄心)とボス部(内側鉄心)の材料使用量を減少させ、プレス加工費も抑制可能とし、これにより安価な回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機の回転子は、
鉄心片を積層して構成された円筒状の積層回転子鉄心と、前記積層回転子鉄心に、周方向に等間隔に保持した永久磁石と、
前記積層回転子鉄心の中心に挿入された回転軸を備えた回転電機の回転子において、
前記積層回転子鉄心は、回転軸が締結される積層内側鉄心と、
前記積層内側鉄心の周囲を取り囲むように配置され、周方向に複数個の分割積層外側鉄心に分割された積層外側鉄心と、
前記積層内側鉄心と前記積層外側鉄心の間に形成され、前記積層内側鉄心と前記積層外側鉄心を結合する連結部材とからなり、
前記積層内側鉄心の内部には前記分割積層外側鉄心と同形状の肉抜き部が形成されているものである。
この発明に係る回転電機は、
上述の回転電機の回転子と、
円環状のヨーク部と、前記ヨーク部から内側に突出するティース部、前記ティース部に巻回した固定子巻線とを有し、
前記回転子を、内側に収納する固定子とを有するものである。
この発明に係る回転子の製造方法は、
鉄心片を積層して構成された円筒状の積層回転子鉄心と、前記積層回転子鉄心に、周方向に等間隔に保持された永久磁石と、
前記積層回転子鉄心の中心に挿入された回転軸とを備えた回転子の製造方法であって、
前記回転軸が締結される積層内側鉄心を構成する内側鉄心片と、
前記積層内側鉄心の周囲を取り囲むように配置され、周方向に複数個の分割積層外側鉄心に分割された積層外側鉄心を構成する分割外側鉄心片を同じ板材から切り出す際に、
前記分割外側鉄心片を、前記内側鉄心片の内部から肉抜きして切り出す鉄心片切出工程を有するものである。
この発明に係る回転電機の製造方法は、
上述の回転子の製造方法において、
前記回転子を収納する固定子の一層分の鉄心片を、前記板材から同時に切り出すものである。
この発明に係る回転子の鉄心部材は、
複数の鉄心片からなる回転子の積層回転子鉄心用の鉄心部材であって、
前記積層回転子鉄心のうち、回転軸挿入部を有する積層内側鉄心の一つの層を構成する1枚の内側鉄心片と、
前記積層内側鉄心の外周に絶縁性の連結部材を介して結合される積層外側鉄心を、周方向に等分した複数の分割積層外側鉄心の、前記一つの層と同一の層を構成するそれぞれ1枚、全部で前記分割積層外側鉄心の数と同数の分割外側鉄心片からなり、
前記分割外側鉄心片の内、少なくとも2枚の前記分割外側鉄心片は、前記内側鉄心片の内部から切り抜かれているものである。
この発明に係る、回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材によれば、回転子ヨークと出力軸との間が絶縁され、回転子ヨークに発生した電流が出力軸に伝達せず、回転電機の駆動騒音の原因となる軸受の電食等が発生しにくくなる。
さらに、分割外側鉄心片は、鉄心部材を切り出す磁性材料の内側鉄心片の内側となる部分から切り出されるため、先行例と比べ回転子鉄心の使用材料を低減することができ、安価な回転電機の回転子、回転電機を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る回転電機の断面概略図である。 図1に示す回転電機の回転子の斜視図である。 図2に示す回転子を回転軸の中心軸を通る平面で切断した断面図と、図3(a)のA−A線での断面図である。 本発明の実施の形態1に係る固定子鉄心を構成する固定子鉄心片の平面図、固定子鉄心片を打ち抜く際の板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図、積層固定子の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る回転電機の分割積層外側鉄心の平面図と積層外側鉄心の平面図である。 金型の中で積層して嵌合された積層外側鉄心の平面図と断面図である。 本発明の実施の形態1に係る積層回転子鉄心の一つの積層を構成する鉄心片をプレスで打ち抜く際の板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。 複数の分割積層外側鉄心の結合前の配置を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る積層回転子鉄心の一つの積層を構成する鉄心片をプレスで打ち抜く際の板材上での各鉄心片のレイアウトを示す他の例図である。 内側鉄心と、一体型の外側鉄心を有する回転子の断面図等(比較例)である。 分割外側鉄心片と内側鉄心片を別々のプレス金型で打ち抜く場合の板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図(比較例)である。 本発明の本実施の形態2に係る回転子の断面図である。 本発明の本実施の形態2に係る回転子用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。 本発明の本実施の形態3に係る回転子の断面図である。 本発明の本実施の形態3に係る回転子用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る分割積層外側鉄心の平面図である。 本発明の実施の形態4に係る分割積層外側鉄心の平面図である。 本発明の実施の形態4に係る分割積層外側鉄心の他の例を示す平面図である。 本発明の本実施の形態5に係る回転子の断面図である。 本発明の本実施の形態6に係る回転子の断面図と図20(a)のA−A断面図である。 本発明の本実施の形態7に係る回転子の断面図である。 本発明の本実施の形態7に係る回転子用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。 本発明の本実施の形態8に係る回転子の断面図である。 本発明の本実施の形態8に係る回転子用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態9に係る分割積層外側鉄心の平面図である。 本発明の本実施の形態9に係る回転子の断面図である。 本発明の本実施の形態9に係る回転子用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態10に係る分割積層外側鉄心の平面図である。 本発明の本実施の形態10に係る回転子の断面図である。 本発明の本実施の形態10に係る回転子用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。 本発明の本実施の形態11に係る回転電機の分割積層固定子ユニット鉄心の平面図である。 本発明の本実施の形態11に係る分割積層固定子ユニット鉄心を4個、環状に配置した積層固定子鉄心の平面図である。 本発明の本実施の形態11に係る回転子の鉄心を構成する一層の鉄心片と分割固定子ユニット鉄心を構成する一層用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて説明する。なお、特に説明しない限り、本明細書で使用する「周方向」、「径方向」、「軸方向」とは、回転子、及び回転電機の「周方向」、「径方向」、「軸方向」をいうものとする。
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転電機100の断面概略図である。回転電機100は、ブラシレスDCモータである。
図2は、回転電機100に使用する回転子1の斜視図である。
図3(a)は、回転子1を回転軸12の中心軸を通る平面で切断した断面図である。
図3(b)は、図3(a)のA−A線で切断した断面図である。
回転電機100(ブラシレスDCモータ)は、PWM方式で駆動される。また、本実施の形態では、回転子1が固定子2の内周側に回転自在に配置されたインナーロータ型のブラシレスDCモータの例を挙げて説明する。さらに、本実施の形態では、永久磁石3が回転子鉄心の表面に貼り付けられたSPM型回転子であり、磁石個数が10個の例である。
図1に示すように、分割積層固定子鉄心21には絶縁材料からなるインシュレータを介して、固定子巻線22が巻装されている。この固定子巻線22は、PWM方式のインバータと電気的に接続されている。固定子2は、積層固定子鉄心20と固定子巻線22およびインシュレータが樹脂によってモールド成形され、円筒状の形状をしている。
図4(a)は、積層固定子鉄心20を構成する固定子鉄心片4の平面図である。
図4(b)は、複数の固定子鉄心片4を磁性鋼板からプレスで打ち抜く際のレイアウトを示す図である。
図4(c)は、積層固定子鉄心20の平面図である。
図4(b)に示すように、固定子鉄心片4は、磁性鋼板(以後、板材という)からプレスにより二列抜きで打ち抜かれる。このとき、二列の固定子鉄心片4が一方の列の互いに隣接するティース部4a分の間に、他方の列のティース部4a部分が、互い違いに向き合って入るように配置される。
積層固定子鉄心20は、固定子鉄心片4を複数枚積層した分割積層固定子鉄心21を環状に12個組み合わせて構成されている。また、各部材は接着や溶接、カシメ等により一体に固定されている。
分割積層固定子鉄心21は、全体形状が略T字状であり、積層ティース部21aと積層ヨーク部21bとから構成される。積層ティース部21aは、積層ヨーク部21bの内周側から略直角に径方向に延びていて、積層ヨーク部21bの外周部は円弧状になっている。また、積層ティース部21aの内周側の先端部21cの両側が左右に広がる傘状であり、先端部21cは、円弧状になっている。
このようにして得られた複数の分割積層固定子鉄心21に対して固定子巻線22を施した後、環状に並べ、接触面を接着や溶接等により固着することで、図1に示すような固定子2を得ることができる。固定子鉄心片4の製造時に上述のような配列を採用にすることで、一列に固定子鉄心片を打ち抜く場合に比べ、積層固定子鉄心20の製造に使用する材料の量を低減できる。
図1、図2に示すように、固定子2の内周側には、空隙を介して回転子1が挿入されている。回転子1は、最外周部から内周側の回転軸12に向かって、永久磁石3、積層回転子鉄心5の外側部を構成する積層外側鉄心50、樹脂等から成る連結部材52、積層回転子鉄心5の内側部を構成する積層内側鉄心53とから構成されている。
積層内側鉄心53の中心部には、回転軸12が挿通されている。回転軸12にはローレット加工が施されており、これを積層内側鉄心53に嵌合することで積層内側鉄心53に結合している。このような構成により、積層外側鉄心50と回転軸12との間が絶縁され、積層外側鉄心50に発生した電流が回転軸12に伝達せず、音の原因となる軸受の電食等が発生しにくくなる。
積層内側鉄心53と積層外側鉄心50は、それぞれ薄板状の鉄心片を複数枚積層することで構成されている。また、これらの鉄心片は接着や溶接、カシメ等により一体に固定されている(図示無し)。積層内側鉄心53の外周面と積層外側鉄心50の内周面は、樹脂等から成る連結部材52を間に挟んでこれと一体に成形することで結合されている。
永久磁石3は、積層外側鉄心50の外周部に接着剤で接着されている。本実施の形態では、永久磁石3は、回転軸12を中心として周方向に均等に10個配置されている。また、積層外側鉄心50は、周方向に複数の分割積層外側鉄心51に分割されている。本実施の形態では、積層外側鉄心50は、永久磁石3の個数と同じ10個の分割積層外側鉄心51に分割されている。
図5(a)は、分割積層外側鉄心51の平面図である。
図5(b)は、複数の分割積層外側鉄心51を環状に嵌合した積層外側鉄心50の平面図である。
分割積層外側鉄心51は、それぞれの周方向端部に設けた蟻溝状の凹部51pと蟻桟状の凸部51qとを互いに嵌合している。この凹部51pは、分割積層外側鉄心51の内部に軸方向に伸びる蟻溝として形成され、分割積層外側鉄心51の周方向端部側における径方向の幅(寸法L2)が、周方向端部から遠い先端部における径方向の幅(寸法L1)より大きくなるように設定されている。
また凸部51qは、分割積層外側鉄心51から周方向に突出し、軸方向に伸びる蟻桟として形成され、分割積層外側鉄心51の根本部における径方向の幅は前述のL1とし、先端部における径方向の幅を前述の寸法L2とする。このときL1<L2とすれば、各分割積層外側鉄心51の位置決めが容易となり、さらに回転軸12の径方向にそれぞれの分割積層外側鉄心51が抜けることもないという効果がある。
また、分割積層外側鉄心51の内周側には、径方向外側に向かって形成された周り止め凹部51tを備える。これにより、樹脂である連結部材52が噛み合って回転反力による周方向の回り止めをすることができる。本例では周り止め凹部51tとしたが凸部としても回り止めの効果を得ることができる。なお、凹部とすると、回転子鉄心歩留まりがより高く、凸部とすると回り止めの力を大きく取ることができる。製造する回転電機にとって有利な方を選択すればよい。さらに、積層内側鉄心53の外周部にも同様の凹部53tを軸方向に設けており、連結部材52の回り止めの力を大きくすることができる。この凹部を凸部としても同様に回り止めの効果を得ることができる。
図3(b)に示すように、隣接する分割積層外側鉄心51同士の接合部51sは、全て、永久磁石3の内周面の周方向中央部分に位置するように配置させている。このように分割積層外側鉄心51の接合部51sを配置すると、永久磁石3を分割積層外側鉄心51の外周面に接着する際に、凹部51pと凸部51qとの間の隙間に接着剤が入り込むため、さらに強固な固定ができる。
また、本実施の形態の回転子1の場合、永久磁石3からでる磁力の通り道(磁路)は、図3(b)の矢印Bに示すように、永久磁石3→分割積層外側鉄心51→隣接する永久磁石3となる。この磁路に分割積層外側鉄心51の接合部51s(分割面)がないため、磁気抵抗の増加を抑制可能な回転子1を得ることができる。
各分割積層外側鉄心51には1個の孔51mを有している。この孔51mは、積層内側鉄心53と各分割積層外側鉄心51とを連結部材52で一体に成形する際に、金型内での位置決めとして使用することができ、生産性を高めることができる。
図6(a)は、金型7の中で積層して嵌合された積層外側鉄心50の平面図である。
図6(b)は、その断面図である。
図6(a)、(b)に示すように、例えば、積層回転子鉄心5を一体に成形する金型7に、分割積層外側鉄心51の孔51mが挿入されるボス71を設ける。分割積層外側鉄心51の外周面51nを金型7の内周面72に合わせることで積層回転子鉄心5の各分割積層外側鉄心51の同軸を出し、ボス71と孔51mを合わせることで周方向の位置決めをすることができる。
また、本実施の形態では孔51mの位置が全ての分割積層外側鉄心51について同一位置となる配置としたが、全て異なる配置とすることもできる。このようにすることで、積層回転子鉄心5を一体に成形する際の位置決めが容易となることに加え、各分割積層外側鉄心51を構成する鉄心片の区別をすることができ、部材管理が容易となる。
積層内側鉄心53の内部には分割積層外側鉄心51と同形状の肉抜き部53a〜53fが形成されている。この肉抜き部53a〜53fは、図3(b)における回転軸12の中心0を中心として点対称となる形状をしている。このように配置することで、回転子1のバランスがとれ、回転軸12が偏芯しにくくなり、偏芯により発生する音を抑制することができる。
図1に示すように、回転子1の回転軸12には、回転軸12を支持する2つの軸受31a、31bが設置されている。軸受31a、31bは複数の鉄製玉を有した円筒形状の軸受であり、軸受の内輪が回転軸12を回転可能に支持している。図1では、回転軸12がブラシレスDCモータ内部から突出した側となる出力軸側において、軸受31aが回転軸12を支持し、その反対側(以下、反出力軸側と記載)において、軸受31bが回転軸12を支持している。そして、これらの軸受31a、31bは、それぞれハウジングにより外輪が固定されている。図1では、出力軸側の軸受31aの外輪がハウジング部3a(絶縁性部材=樹脂)により固定されており、反主力軸側の軸受31b(導電性部材=金属)の外輪がハウジング部3bにより固定されている。以上の構成により、回転軸12が一対の軸受31a、31bに支持され、回転軸12が回転自在に回転する。本実施例では、軸受31a側に波ワッシャ32が配置されている。
また、本ブラシレスDCモータには制御回路や駆動回路および永久磁石3の位置を検出するための素子等を実装したプリント基板が内蔵されている。例えば、プリント基板には固定子巻線22に電流を流すためのインバータが実装される。またプリント基板上で、固定子巻線22の結線接続を行っている(図示無し)。
次に、回転子1の製造方法について説明する。
図7は、回転子1の積層回転子鉄心5の一つの積層を構成する鉄心片をプレスで打ち抜く際の板材1w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。
図7に示すように、積層回転子鉄心5は、一層分の積層外側鉄心50を構成する全ての分割積層外側鉄心51用の分割外側鉄心片8a〜8jと積層内側鉄心53用の内側鉄心片6を、同一のプレス金型を使用して同一の板材1wから順次打ち抜いて積層し、これらを結合して製造する。
このとき、内側鉄心片6の内部から6枚の分割外側鉄心片8a〜8fを打ち抜き、内側鉄心片6の外部から4枚の分割外側鉄心片8g〜8jを打ち抜いている(鉄心片切出工程)。また、図の矢印Dの方向は板材1wの圧延方向を示している。矢印Eの方向は、板材1wの圧延方向と垂直となる方向である。ところで、分割積層外側鉄心51の磁路は、図3(b)に示す通り、矢印Bに沿う径方向の経路成分が長い。このため、板材1wの圧延方向を矢印Dの方向と一致させることで、より磁気抵抗の小さい回転子1を得ることができる。これにより、より少材料化が可能な回転子1を得ることができる。
図8(a)は、各分割積層外側鉄心51の結合前の配置を示す図である(分割積層外側鉄心51は偶数)。
図8(b)は、各分割積層外側鉄心51の結合前の配置を示す図である(分割積層外側鉄心51は奇数)。
なお、図8(a)、(b)は、各分割積層外側鉄心51a〜51jを、回転軸12を中心として均等に周方向に配置したものを、直線状に表現した模式図である。また、点線で示した最右部の分割積層外側鉄心51aは、最左部の分割積層外側鉄心51aと同一物であることを示すことで、周方向配置を模式的に表した。
上述の方法で製造した分割外側鉄心片8a〜8jを、内側鉄心片6の内部と外部から一旦切り出して積層し、又は金型内でそのまま積層してから取り出して各分割積層外側鉄心51a〜51jを構成する。その後、図8(a)に示すように、各分割積層外側鉄心51a〜51jを下、上、下、上・・・と配置し、この状態で凹部51p(蟻溝)と凸部51q(蟻桟)の位置を合わせて位置決めし、回転軸12の軸方向から相互に圧入することで環状の積層外側鉄心50を得ることができる。
上述の説明では、分割積層外側鉄心51a〜51jの10個(偶数)であったが、これが奇数となった場合について説明する。
図8(b)は、分割積層外側鉄心の個数が11個の場合を示す模式図である。このとき、各分割積層外側鉄心51a〜51kを下、上、下、上・・・と配置すると、分割積層外側鉄心51kは下側に配置されることになる。
この場合、一方の隣接する分割積層外側鉄心51jとは上下方向から互いに圧入することが可能である。しかし、もう一方の隣接する分割積層外側鉄心51aとの関係では、いずれも回転軸12の軸方向位置が図8(b)に示す下側となり一致しているため、互いに凹凸部を圧入できない。これを解決するためには、例えば、分割積層外側鉄心51aと分割積層外側鉄心51k同士を先に圧入しておいて、その後、他の分割積層外側鉄心とともに、上下に配置するといった作業が必要となる。これでは生産性が低下してしまう。このため、図8(a)のように、1台の回転子を構成する分割積層外側鉄心の数を偶数とすることにより、回転子1及び回転電機100の生産性を高めることが可能である。
図9は、回転子1の積層回転子鉄心5の一つの積層を構成する鉄心片をプレスで打ち抜く際の板材2w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。図7の板材1w上での各鉄心片のレイアウトでは、内側鉄心片6の中心0を中心として内側鉄心片6が点対称な形状となるように内側鉄心片6の内部から切り出す分割外側鉄心片8a〜8f及び外部から切り出す分割外側鉄心片8g〜8jを配置した。
これに対して図9に示す板材2w上での各鉄心片のレイアウトでは、内側鉄心片6の内部の形状は、図7の場合と同様に中心0を中心とした点対称であるが、内側鉄心片6の外部で打ち抜く分割外側鉄心片8g〜8jは、中心0を中心として非点対称であり、板材2wの長辺方向の中心線C−Cに対して線対象に、複数の分割外側鉄心8g〜8jが並列に並ぶような配置としている。このような配置とすることで図7の板材1wに比べて材料の使用量を抑制することが可能となると同時に、積層回転子鉄心5の回転軸12に対する重量バランスが保たれる。
次に、どの程度の材料節約効果があるかを説明する。板材1w、板材2wはいずれも四角形状で供給され、この内部から必要な形状の各鉄心片をプレスにより切り出して形成する。これらを比較例と比較する。
図10(a)は、内側鉄心片と一体型の外側鉄心を有する回転子(比較例)の断面図である。
図10(b)は、図10(a)のA−A線での断面図である。
図10(c)は、回転子を構成する外側鉄心と内側鉄心を同一のプレス金型で打ち抜く場合の板材3w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。
図7、図9、図10では外側鉄心片、内側鉄心片、連結部材、回転軸用の穴等、全ての部材の外形寸法を同一としている。図10に示す外側鉄心片8xは、環状の1枚物であるため、内側鉄心片6xの外部から外側鉄心片8xを打ち抜いて製造する。この場合、内側鉄心片6xと外側鉄心片8xの間の領域は廃材となり、無駄が多い。このとき、必要となる板材3wの材料面積S3は、S3=L5a×L6aとなる。これと同様に、図7で必要となる板材1wの材料面積S1はS1=L1a×L2aとなり、図9で必要となる材料面積S2はS2=L3a×L4aとなる。これらにおいて、S3を100%として、S3に対するS1、S2の比率を表1に示す。(全ての条件で、材料縁から打ち抜き輪郭までの距離xを一定として試算)
Figure 0006218576
このように、各板材からの打ち抜きレイアウトを、図7のレイアウト、更には図9のレイアウトとすることで、材料の使用量を低減することができ、少ない材料で安価な回転電機100の回転子1を提供することができる。
次に、分割外側鉄心片と内側鉄心片を別々のプレス金型で打ち抜く場合に使用する板材の使用量とも比較をする。
図11(a)、(b)は、分割外側鉄心片8yと内側鉄心片6yを別々のプレス金型で打ち抜く場合の板材4aw、4bw上での各鉄心片のレイアウトを示す図(比較例)である。
この場合、分割外側鉄心片8yを打ち抜くプレスショット数に加え、内側鉄心片6yを打ち抜くプレスショット数が必要となる。分割外側鉄心片8yだけを考えても、必要なプレスショット数は分割外側鉄心片8yの分割数が増加すればするほど増加する。これに対し、本実施の形態では回転子1を構成する全ての分割外側鉄心片8と内側鉄心片6を同一金型で同一の板材から一緒に打ち抜くことができるため、プレスショット数が少なく、生産性の良い安価な回転子1と回転電機100を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る、回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材によれば、積層外側鉄心と積層内側鉄心の材料使用量を減少させつつ、回転時における回転子のバランスが取れるので、電食を抑制でき、かつ、生産性の良い安価な回転電機の回転子1と、その回転子を使用する回転電機100を提供することができる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図12は、本実施の形態に係る回転子201の断面図である。
図13は、回転子201用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材20w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。
回転子201の鉄心以外の構成は、回転子1と同じであるため説明を省略する。
図12に示すように、積層外側鉄心250は、周方向に均等に5個の分割積層外側鉄心251に分割されている。また、回り止め用の凹部251tは、各分割積層外側鉄心251に2個配置されている。また、図13に示すように、分割外側鉄心片208a、208bは、内側鉄心片206の内部から打ち抜かれ、分割外側鉄心片208c〜208eは内側鉄心片206の外部から打ち抜かれることで製造される。
図13の配置で各分割外側鉄心片208a〜208eと内側鉄心片206を打ち抜いて、上述した分割外側鉄心片の積層方法でこれらを積層し、環状に組み立てて積層外側鉄心250を製造する。この積層外側鉄心250と積層内側鉄心253を連結部材252で一体化したあと、積層外側鉄心250の外周面に永久磁石3を接着剤で固定する。そして回転軸12を積層内側鉄心253の回転子挿入部に入れることで、回転子201を得ることができる。
各分割積層外側鉄心251同士の全ての接合部251sは、実施の形態1と同様に永久磁石3の中央部に位置するように配置されているが、接合部251sの数は、回転子1の場合の半分となっている。
本発明の実施の形態2に係る、回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材によれば、実施の形態1と同様に回転子201の製造に必要となる板材の使用量を低減することができる。
また、実施の形態1に比べ、分割外側鉄心の接合部(分割面)の数が少なく、磁気抵抗の増加を抑制することができ、より小型化が可能な(材料使用量が低減可能な)回転子を得ることができる。さらに、実施の形態1に比べ、分割外側鉄心の分割数が少ないため、部品点数が少ない回転子を得ることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図14は、本実施の形態に係る回転子301の断面図である。
図15は、回転子301用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材30w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。
実施の形態1との違いは、積層内側鉄心353の外径が大きいことと、それに合わせて連結部材352の外径が小さくなったこと、また、内側鉄心片306の内部に全ての分割外側鉄心片308を配置したことである。本実施の形態では、積層内側鉄心353と積層外側鉄心350を構成する全ての内側鉄心片306、分割外側鉄心片308を同一のプレス金型および同一の板材から打ち抜いて回転子を構成できる。
このように、回転電機の仕様によっては本実施例のように、回転子301を構成する全ての分割外側鉄心片308を内側鉄心片306の内部から切り出すように配置することが可能であるため、より板材の使用量、プレス加工の工数を低減可能な回転子301を得ることができる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図16は、実施の形態1に係る分割積層外側鉄心51の平面図である。
図17は、本実施の形態に係る分割積層外側鉄心451の平面図である。
実施の形態1では、図16に示すように、分割積層外側鉄心51の外周面の、軸方向に垂直な断面を円弧R2とし、分割積層外側鉄心51の内周面の、軸方向に垂直な断面を円弧R1とするとき、R1とR2の曲率中心0は一致していた。そのため、分割積層外側鉄心51の内周面に周り止め凹部51tを設けていた。
本実施の形態では、図17に示すように、分割積層外側鉄心451の外周面の、軸方向に垂直な断面を円弧R402とし、分割積層外側鉄心451の内周面の、軸方向に垂直な断面を円弧R401とするとき、R401とR402の曲率中心は一致しない。これにより、周り止め凹部を設けなくても、周り止めの効果を奏することができるし、周り止め凹部451tを設ければ更に周り止めの効果が高くなる。
図18に示すように内周面の、軸方向に垂直な断面が直線状となるような分割積層外側鉄心451dを用い、周り止め凹部の代わりに周り止め凸部451duを設けても同様の効果を奏する。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1〜4と異なる部分を中心に説明する。
図19は、本実施の形態に係る回転子501の断面図である。
実施の形態1では、SPM型回転子の例を示したが、本実施の形態ではIPM (Interior Permanent Magnet)型の回転子501の例を説明する。
実施の形態1では、永久磁石3が積層外側鉄心50の外周部に保持されていた。本実施の形態は、各永久磁石3が各分割積層外側鉄心551の内部に保持される点が実施の形態1と異なる。また永久磁石3の固定方法も異なる。
永久磁石3は、分割積層外側鉄心551の内部にある磁石挿入部551dに配置される。また、分割積層外側鉄心551と永久磁石3および積層内側鉄心553は、樹脂等から構成される連結部材552で一体に成形して固定されている。さらに、連結部材552は、分割積層外側鉄心551の軸方向の両端部を覆っている。分割積層外側鉄心551の構成は、実施の形態1で挙げた形状から永久磁石3が入る磁石挿入部551d(穴)を追加すれば良い。
本発明の実施の形態に係る、回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材によれば、積層外側鉄心550と回転軸12との間が絶縁され、積層外側鉄心550に発生した電流が回転軸に伝達せず、音の原因となる軸受の電食等が発生しにくくなる。また、接着剤の使用量の削減、接着時間の削減を図ることができ、回転子501、回転電機の生産性を向上することができる。このように、IPM型の回転子501であっても、電食を抑制でき、積層外側鉄心550と積層内側鉄心553の材料使用量を減少させ、かつ、プレス加工費も抑制可能で、安価な回転電機の回転子501、回転電機を提供することができる。
実施の形態6.
以下、本発明の実施の形態6に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図20(a)は、本実施の形態に係る回転子601の断面図である。
図20(b)は、図20(a)のA−A線での断面図である。
実施の形態1に係る回転子1と、本実施の形態に係る回転子601では、永久磁石3の固定方法および連結部材652の形状が異なる。その他の構造は同じであるため説明を省略する。
ただし、説明の簡略化のために、図20(b)としては、積層内側鉄心53の内部の肉抜き部53a〜53fが、実施の形態1の図3(b)に比べて回転軸12の中心0を中心としてやや回転させた状態のものを使用する。
本実施の形態では、連結部材552を用いて、永久磁石3の外周全体を覆うことにより積層内側鉄心53と各分割積層外側鉄心51および永久磁石3を相互に固定している。このようにすることで、接着剤の接着時間の削減を図ることができ、回転子及び回転電機の生産性を向上することができる。また、積層内側鉄心53の内部の分割外側鉄心片を打ち抜いた部分である肉抜き部53a、53b、53c、53dの内部に、連結部材552を充填して一体として成形するので、各部材をより強固に結合することができる。
実施の形態7.
以下、本発明の実施の形態7に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図21は、本実施の形態に係る回転子701の断面図である。
図22は、回転子701用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材70w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。実施の形態1と本実施の形態の違いは、積層内側鉄心753の積層厚みH2と各分割積層外側鉄心751の積層厚みH1が異なることである。本実施の形態では、H1=α×H2(α=2以上の整数)の関係が成り立ち、α=2の例である。
また、連結部材752が各分割積層外側鉄心751の軸方向の端部751a、751bと積層内側鉄心753の軸方向の端部の外周部753aにまで一体に成形されていることが異なる。また、分割積層外側鉄心751と積層内側鉄心753を同時に打ち抜く板材上での各鉄心片のレイアウトも異なる。さらに、分割積層外側鉄心751から積層外側鉄心750を構成する製造方法が異なる。
本実施の形態では、積層外側鉄心750の周方向の分割数、すなわち分割積層外側鉄心751の数は10であるが、それぞれの分割積層外側鉄心は、軸方向にもさらに2グループに分割されている(積層外側鉄心750Xの軸方向上方に、積層外側鉄心750Yが重ねて配置される)。積層外側鉄心750Xと積層外側鉄心750Yの軸方向の分割面は、カシメや溶接、接着等で固定されておらず、連結部材を一体に成形することで結合している。
図22に示すように、本実施の形態の回転子701では、1つの内側鉄心片706と、積層外側鉄心750を周方向に分割した数(10個)より多い(α倍の)20個の分割外側鉄心片708を同一プレス金型を用いて同一の板材70wから打ち抜く。このとき、カシメや溶接や接着等により各鉄心片を固定した状態の積層の厚みを、各分割積層外側鉄心751も積層内側鉄心753もH2とする。このようにして製造した分割積層外側鉄心751a1〜751j1、751a2〜751j2を、積層内側鉄心753の内部と外部から一旦取り出す。
その後、図8(a)と同様に、各分割積層外側鉄心751a1〜751j1を下、上、下、上・・・と配置し、この状態で周方向の凹部と凸部を位置決めし、軸方向から上側の分割積層外側鉄心群と下側の分割積層外側鉄心群を互いに圧入することで1個の環状の積層外側鉄心750X(積層厚みはH2)を得ることができる。同様にこれを繰り返し、各分割積層外側鉄心751a2〜751j2を環状に組み立てて、積層外側鉄心750Y(積層厚みはH2)を得ることができる。さらに、これらの2つの積層外側鉄心750X、750Y(それぞれ積層厚みはH2)を軸方向に重ねることで、一台分に必要な積層厚みH1の積層外側鉄心750を得ることができる。
そして、各積層外側鉄心750X、750Yを出力軸方向に2段に重ねた状態で、連結部材752により積層内側鉄心753と一体に成形することで、2つの積層外側鉄心750X、750Yの積層方向に分割された箇所についても固定することができる。
このように、積層外側鉄心750の積層厚みをH1、積層内側鉄心753の積層厚みH2とすると、H1>H2であり、H1=α×H2(2以上の整数、本例ではα=2)としたことにより、積層内側鉄心753の積層厚みを半分にできる。これにより、回転子701の材料使用量を低減することができプレス回数を低減して安価な回転電機の回転子701を提供することができる。
以上から、本例では、電食を抑制でき、積層外側鉄心と積層内側鉄心の材料使用量を減少させ、かつ、生産性の悪化の抑制が可能で安価な回転電機の回転子701を提供することができる。
実施の形態8.
以下、本発明の実施の形態8に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図23は、本実施の形態に係る回転子801の断面図である。
図24は、回転子801用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材80w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。実施の形態1とは、積層外側鉄心850の分割数と、分割積層外側鉄心851の形状、そのプレス金型におけるレイアウトが異なる。
その他は、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
本実施の形態では、実施の形態1で示した2個の分割積層外側鉄心851の外周部の間に薄肉の連結部51vを設けた分割積層外側ユニット鉄心55a〜55eを使用する。連結部51vは、薄肉で構成されているので、2個の分割積層外側鉄心851の外周面が連続する曲面となるように同一平面状で折り曲げることが可能な形状となっている。
積層内側鉄心853には、図23に示すように、軸方向の断面が分割積層外側ユニット鉄心を連結部51vで略V字形状となるように外周側に折曲げた形状と同じ形状をした肉抜き部853a〜853dが形成されている。また、図24に示すように、プレス金型での鉄心片のレイアウトでは、内側鉄心片806の内部からは、前述した略V字形状の分割外側ユニット鉄心片808a〜808dが打ち抜かれ、内側鉄心片の外部からは分割外側ユニット鉄心片808eが打ち抜かれる。このとき分割外側ユニット鉄心片808eは略V字状ではなく、2枚の分割外側鉄心片808が連結部を介して直線状になるようにして配置されている。
次に、回転子801の製造方法を説明する。
図24の状態で打ち抜いて積層された各分割積層外側ユニット鉄心55a〜55eと、積層内側鉄心853を金型から抜き出す。次に、各分割積層外側ユニット鉄心55a〜55eを中間の連結部51vにおいて、2個の分割積層外側鉄心851の隣接する周方向の端面同士が(図24、分割外側ユニット鉄心片808d、端部a、b参照)が密着するように折り曲げ、このように変形した5個の分割積層外側ユニット鉄心55a〜55eを使って、実施の形態1で説明した組み立て方法で組み立てることにより、環状の積層外側鉄心850を得ることができる。
次に、積層外側鉄心850と積層内側鉄心853を連結部材852で一体化したあと、積層外側鉄心850の外周部に永久磁石3を接着剤で固定する。そして回転軸12を内側鉄心の回転子挿入部854に入れることで、回転子801を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る、回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材によれば、実施の形態1に比べ、分割積層外側鉄心851を連結部51vを介して複数個連結したため、部品点数が少ない回転子801を得ることができる。
また、回転子801を構成する各鉄心片を打ち抜く際の各鉄心片のレイアウトでは、内側鉄心片806の内部においては回転軸挿入穴806hを取り囲むように略V字状の分割外側ユニット鉄心片808a〜808dを配置して打ち抜くことができ、材料歩留まりを向上することができる。さらに内側鉄心片806の外部においても、連結部51vを介して直線状に分割外側鉄心片808を並べた分割外側ユニット鉄心片808eが打ち抜かれるため、略V字状の分割外側ユニット鉄心片を打ち抜く場合に比べて材料歩留まりを高めることができる。
さらに、分割外側ユニット鉄心片808a〜808eの折り曲げ可能な連結手段として単純な薄肉部を形成するだけで済むために製造が容易である。
以上から、電食を抑制でき、積層外側鉄心850と積層内側鉄心853の材料使用量を減少させ、かつ、生産性の悪化を抑制可能で、安価な回転電機の回転子801を提供することができる。
実施の形態9.
以下、本発明の実施の形態9に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図25は、分割積層外側鉄心951の平面図である。
図26は、本実施の形態に係る回転子901の断面図である。
図27は、回転子901用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材90w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。
実施の形態1とは、分割外側鉄心の形状と、そのプレス金型での鉄心片のレイアウトが異なる。その他は、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
図25〜図27に示すように、分割積層外側鉄心951の外周面の、軸方向に垂直な断面を円弧R902とし、分割積層外側鉄心951の内周面の、軸方向に垂直な断面を円弧R901とするとき、円弧R902の曲率中心は、回転軸12の中心軸上の点0と一致し、円弧R901の曲率中心は、回転軸12の中心軸上の点0と一致せず点0より外周側に位置する。また、回り止めとして径方向内側に突出する凸部951uを有する。
図27に示すように、プレス金型では同一の板材90wから積層内側鉄心953と積層外側鉄心950の同一の積層を構成する全ての鉄心片を同時に打ち抜いている。内側鉄心片906の内部から分割外側鉄心片908a〜908fが打ち抜かれ、内側鉄心片906の外部から分割外側鉄心片908g〜908jが打ち抜かれる。このとき、実施の形態1では、内側鉄心片6と、分割外側鉄心片8g〜8jの間には隙間があった。本例ではこの隙間をなくし、内側鉄心片906の外周部と分割外側鉄心片の内周部の境界をそれぞれ同形状の円弧R903、R901となるように一度で打ち抜いて構成する。このとき、分割外側鉄心片908g〜908jの外周部の円弧R902の曲率中心は、回転子挿入穴906hの中心0とは異なる位置(積層外側鉄心950として組み立てたときに回転軸12の中心となるよう)に配置される。これにより、円弧R903と円弧R901の曲率半径は等しく、円弧R902と、円弧R903及び円弧R901の曲率半径は異なることになる。
このようにすることで、実施の形態1と比べてプレス打ち抜き時の鉄心片の隙間をなくすことができるため、板材90wの歩留まりをさらに向上することができる。
また、分割外側鉄心の回り止めの凸部951uについても、鉄心片をプレス打ち抜きする際に、同じ形状を有する凹部を内側鉄心片906に同時に構成することができるため、より生産性の高い回転子901を得ることができる。さらに、実施の形態1で示した回転子(図3(b))では、連結部材52の外周の軸方向に垂直な断面が円形状(回り止め部を除く)であることに対し、本実施の形態では、図26に示すように曲率中心の異なる円弧が、連続する形状となっている。このため、より回り止めの効果を大きくすることができる。
なお、本構造の回転子901では、積層内側鉄心953の外周部と、積層外側鉄心950の内周部は樹脂等から構成される連結部材952で一体化するため、高い寸法精度は必要とされない。このため、本実施例のように、内側鉄心片906の外周部と、分割外側鉄心片908の内周部を境界として打ち抜いて両鉄心片を構成したとしても、回転電機として必要な精度には影響しない。
実施の形態10.
以下、本発明の実施の形態10に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態9と異なる部分を中心に説明する。
図28は、分割積層外側鉄心1051の平面図である。
図29は、本実施の形態に係る回転子1001の断面図である。
図30は、回転子1001用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材100w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。
本実施の形態は、実施の形態9とは、積層外側鉄心1050を構成する分割積層外側鉄心の数と形状、およびプレス金型での鉄心片のレイアウトが異なる。その他は、実施の形態9と同じであるため説明を省略する。図29に示すように、積層外側鉄心1050は、周方向に均等に6個の分割積層外側鉄心1051に分割されている。また、回り止め凸部1051uは、各分割積層外側鉄心に2個ずつ配置している。
図30に示すように、4枚の分割外側鉄心片1008a〜1008dは、内側鉄心片1006の内部から打ち抜かれ、2枚の分割外側鉄心片1008e〜1008fは、内側鉄心片1006の外部から打ち抜かれることで製造される。
図30の配置で打ち抜かれた各分割外側鉄心片1008と内側鉄心片1006を金型内で積層して抜き出し、実施の形態1で示した分割積層外側鉄心の組み立て方法で環状に組み立てて積層外側鉄心1050を製造する。
この積層外側鉄心1050と積層内側鉄心1053を連結部材1052で一体化したあと、積層外側鉄心1050の外周面に永久磁石3を接着剤で固定する。そして回転軸12を積層内側鉄心1053の中心に入れることで、回転子1001を得ることができる。
各分割外側鉄心の接合部1051sの数は、実施の形態1の接合部に比べて半分となっている。このようにすることで、従来例に比べ回転子鉄心の製造に必要となる板材使用量を低減することができる。さらに、実施の形態1に比べ、積層外側鉄心1050の分割数が少ないため、部品点数が少ない回転子1001を得ることができる。
また、実施の形態1に比べ、積層外側鉄心1050の分割面数が少なく、磁気抵抗の増加を抑制することができ、より小型化が可能な(材料使用量が低減可能な)回転子1001を得ることができる。このように、本発明の実施の形態に係る、回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材によれば、電食を抑制でき、積層外側鉄心1050と積層内側鉄心1053の材料使用量を減少させ、かつ、生産性の悪化を抑制可能で、安価な回転電機の回転子1001を提供することができる。
実施の形態11.
以下、本発明の実施の形態11に係る回転電機の回転子、回転電機、回転子の製造方法、回転電機の製造方法、回転子の鉄心部材を、図を用いて実施の形態1〜10と異なる部分を中心に説明する。
図31は、回転電機の分割積層固定子ユニット鉄心1125の平面図である。
図32は、分割積層固定子ユニット鉄心1125を4個、環状に配置した積層固定子鉄心1120の平面図である。
図33は、回転子の鉄心を構成する一層の鉄心片と分割固定子ユニット鉄心を構成する一層用の鉄心片を打ち抜くプレス金型における板材1100w上での各鉄心片のレイアウトを示す図である。
本実施の形態では、積層外側鉄心を構成する全ての分割積層外側鉄心と積層内側鉄心および積層固定子鉄心を構成する全ての分割積層固定子ユニット鉄心1125の同一層を形成する鉄心片を、同一プレス金型および同一板材から同時に打ち抜く。
分割積層固定子ユニット鉄心1125は、同一平面上で折り曲げ可能な連結部1125vを介して複数の分割積層固定子鉄心1121を連結している。連結部1125vは薄肉によって構成している。また分割積層固定子鉄心1121の連結数は3個として1個の分割積層固定子ユニット鉄心1125を構成し、4個の分割積層固定子ユニット鉄心1125を環状に配置することで積層固定子鉄心1120を構成する。
また、分割積層固定子鉄心1121のヨークの外周側は円弧状ではなく、直線状になっている。図33に示すように、この分割積層固定子ユニット鉄心1125用の鉄心片は、二列抜きで打ち抜かれる。このとき、二列の分割固定子ユニット鉄心片1104が、一方の列の互いに隣接するティース部1104aの間に、他方の列のティース部1104aが向き合って入るように配置される。このようにすることで、一列で打ち抜く場合に比べ、固定子鉄心の材料使用量を低減している。また、ヨークの外周側を円弧状ではなく、直線状としたことにより、プレスで打ち抜かれる材料幅を小さくできるため、材料使用量を低減することができる。また、回転電機の製造時に必要となるプレス回数を減少させることができる。
実施の形態1に係る製造方法では、固定子鉄心片を打ち抜くプレス回数に加え、回転子鉄心片を打ち抜く回数が必要となるが、本実施の形態では、固定子鉄心と回転子鉄心を構成する鉄心片を同一プレス金型で製造するため、プレス回数を一度に集約でき、生産性が向上する。また、分割積層固定子ユニット鉄心1125の折り曲げ可能な連結手段として単純な薄肉部を形成するだけで済むために製造が容易となる。
このようにして得られた複数の分割積層固定子ユニット鉄心1125に対して巻線を施した後、ヨークが外周側にティースが内周側になるように連結部1125vを同一平面上で折り曲げ、環状に並べ、隣接する分割積層固定子ユニット鉄心1125の接合面を接着や溶接等により固着することで、図32に示すような積層固定子鉄心1120を得ることができる。(巻線やインシュレータは省略し、固定鉄心の状態のみを図示した)
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 回転電機、
1,201,301,501,601,701,801,901,1001 回転子、
12 回転軸、
1w,2w,3w,4aw,20w,30w,70w,80w,90w,100w,1100w 板材、
2 固定子、20,1120 積層固定子鉄心、21,1121 分割積層固定子鉄心、21a 積層ティース部、21b 積層ヨーク部、21c 先端部、22 固定子巻線、3 永久磁石、3a ハウジング部、3b ハウジング部、31a 軸受、
31b 軸受、32 波ワッシャ、4 固定子鉄心片、4a ティース部、
5 積層回転子鉄心、
50,250,350,550,750,750X,750Y 積層外側鉄心、
51,51a〜51k,251,451d,551,751,751a1〜751j1,751a2〜751j2,851,951,1051 分割積層外側鉄心、
51m 孔、51n 外周面、51p 凹部、
51q,451du,951u,1051u 凸部、51s 接合部、
51t,53t,251t,451t 凹部、51v 連結部、
52,252,352,552,652,752,852,952,1052 連結部材、
53,253,353,553,753,853,953,1053 積層内側鉄心、
53a〜53f 肉抜き部、55a〜55e 分割積層外側ユニット鉄心、
6,6x,206,306,706,806,1006 内側鉄心片、7 金型、
71 ボス、72 内周面、
8,8a〜8g,8y,208a,308,708,808,908,908a〜908g,1008 分割外側鉄心片、
8x 外側鉄心片、808a〜808e 分割外側ユニット鉄心片、
251s,1051s 接合部、551d 磁石挿入部、751a 端部、
753a 外周部、806h 回転軸挿入穴、854 回転子挿入部、
906h 回転子挿入穴、1104 分割固定子ユニット鉄心片、
1104a ティース部、1125 分割積層固定子ユニット鉄心、1125v連結部。

Claims (25)

  1. 鉄心片を積層して構成された円筒状の積層回転子鉄心と、前記積層回転子鉄心に、周方向に等間隔に保持した永久磁石と、
    前記積層回転子鉄心の中心に挿入された回転軸を備えた回転電機の回転子において、
    前記積層回転子鉄心は、回転軸が締結される積層内側鉄心と、
    前記積層内側鉄心の周囲を取り囲むように配置され、周方向に複数個の分割積層外側鉄心に分割された積層外側鉄心と、
    前記積層内側鉄心と前記積層外側鉄心の間に形成され、前記積層内側鉄心と前記積層外側鉄心を結合する連結部材とからなり、
    前記積層内側鉄心の内部には前記分割積層外側鉄心と同形状の肉抜き部が形成されている回転電機の回転子。
  2. 前記積層内側鉄心は、前記積層内側鉄心の中心に対して点対称である請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記分割積層外側鉄心の内周側には、径方向に向かって形成された凹部または凸部を有する請求項1または請求項2に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記積層内側鉄心の外周側には、径方向に向かって形成された凹部または凸部を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記積層外側鉄心の外周から求める曲率中心と、
    前記分割積層外側鉄心の内周から求める曲率中心とが異なる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記積層内側鉄心の外周から求める曲率半径と、
    前記分割積層外側鉄心の内周から求める曲率半径とが同一である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記積層内側鉄心の外周から求める曲率中心と、
    前記分割積層外側鉄心の内周から求める曲率中心とが異なる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  8. 前記肉抜き部は、前記分割積層外側鉄心の外周側に相当する部分が前記積層内側鉄心の中心側になるように配置されている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  9. 前記肉抜き部は、2以上の前記分割積層外側鉄心が、それぞれの前記分割積層外側鉄心の外周部で薄肉連結された分割積層外側鉄心ユニットと同形状である請求項8に記載の回転電機の回転子。
  10. 前記肉抜き部は、前記分割積層外側鉄心ユニットの隣接する前記分割積層外側鉄心同士が薄肉連結を頂点として外周側にV字状に折り曲げられた形状と同形状である請求項9に記載の回転電機の回転子。
  11. 前記積層外側鉄心の積層方向の厚みをH1、前記積層内側鉄心の積層方向の厚みをH2とするとき、H1>H2であり、H1=α×H2(α=2以上の整数)である請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  12. 全ての隣接する前記分割積層外側鉄心同士の接合部が前記永久磁石の周方向中央部に位置するように配置されている請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  13. 全ての前記永久磁石の周方向中央部が、隣接する前記分割積層外側鉄心同士の接合部に位置するように配置されている請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  14. 隣接する前記分割積層外側鉄心同士は、それぞれの周方向端部に設けられた凹部と凸部により互いに嵌合されている請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  15. 前記凹部は蟻溝であり、前記凸部は、蟻桟である請求項14に記載の回転電機の回転子。
  16. 前記連結部材は樹脂である請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  17. 前記積層内側鉄心の前記肉抜き部内にも前記連結部材が充填されている請求項16に記載の回転電機の回転子。
  18. 前記永久磁石は、前記積層内側鉄心及び各前記分割積層外側鉄心と、前記樹脂で一体成形されている請求項16または請求項17に記載の回転電機の回転子。
  19. 前記永久磁石と前記分割積層外側鉄心の間に接着剤を有する請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  20. 請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の回転電機の回転子と、
    円環状のヨーク部と、前記ヨーク部から内側に突出するティース部、前記ティース部に巻回した固定子巻線とを有し、
    前記回転子を、内側に収納する固定子とを有する回転電機。
  21. 鉄心片を積層して構成された円筒状の積層回転子鉄心と、前記積層回転子鉄心に、周方向に等間隔に保持された永久磁石と、
    前記積層回転子鉄心の中心に挿入された回転軸とを備えた回転子の製造方法であって、
    前記回転軸が締結される積層内側鉄心を構成する内側鉄心片と、
    前記積層内側鉄心の周囲を取り囲むように配置され、周方向に複数個の分割積層外側鉄心に分割された積層外側鉄心を構成する分割外側鉄心片を同じ板材から切り出す際に、
    前記分割外側鉄心片を、前記内側鉄心片の内部から肉抜きして切り出す鉄心片切出工程を有する回転子の製造方法。
  22. 前記鉄心片切出工程において、前記積層外側鉄心と前記積層内側鉄心の同一層を構成するすべての鉄心片を同時に、同一板材から打ち抜く請求項21に記載の回転子の製造方法。
  23. 前記鉄心片切出工程において、前記内側鉄心片から全ての前記分割外側鉄心片を打ち抜く請求項22に記載の回転子の製造方法。
  24. 請求項21から請求項23のいずれか1項に記載の回転子の製造方法において、
    前記回転子を収納する固定子の一層分の鉄心片を、前記板材から同時に切り出す回転電機の製造方法。
  25. 複数の鉄心片からなる回転子の積層回転子鉄心用の鉄心部材であって、
    前記積層回転子鉄心のうち、回転軸挿入部を有する積層内側鉄心の一つの層を構成する1枚の内側鉄心片と、
    前記積層内側鉄心の外周に絶縁性の連結部材を介して結合される積層外側鉄心を、周方向に等分した複数の分割積層外側鉄心の、前記一つの層と同一の層を構成するそれぞれ1枚、全部で前記分割積層外側鉄心の数と同数の分割外側鉄心片からなり、
    前記分割外側鉄心片の内、少なくとも2枚の前記分割外側鉄心片は、前記内側鉄心片の内部から切り抜かれている回転子の鉄心部材。
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