以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明における動画表示システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態の動画表示システムは、1又は複数の複合機100、1又は複数のサーバ200がローカルエリアネットワーク(LAN)150を介して接続され、情報の送受信を行う構成となっている。
複合機100は、メンテナンスやエラー解除の作業の対象となる機器であり、ディスプレイを備え、作業を支援するための動画を表示することができるようになっている。
サーバ200は、複合機からユーザにより登録された作業を支援するための動画を受け付け、データベースに蓄積し、複合機から要求があれば、該動画を配信できるようになっている。
次に、図2を参照して、図1の複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。
複合機100は、大略的に、操作部108、プリンタ部112、カメラ115、コントローラユニット116及びディスプレイ119によって構成されている。
複合機100の全体的な制御を行うコントローラユニット116は、CPU101、RAM102、ROM103、HDD104、NetworkI/F105、外部I/F106、操作部I/F108、RIP110、プリンタI/F111、画像処理部122及び外部I/F117を備える。
CPU101は、ROM103に格納された制御プログラムを読み出し、複合機100で実行される読取制御や、画像形成制御、送信制御等の制御を行う。
RAM102は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。
HDD104は、画像データ、動画データ、各種のプログラム、各種の情報テーブル、各種の設定情報を記憶する。
NetworkI/F105は、有線または無線LAN150を介して、外部装置への画像データ、動画データ、情報の送信と、外部装置からの各種の情報(データ)の受信とを行う。
操作部I/F107は、操作部108とのインタフェース部である。また、操作部I/F107は、操作部108から入力した情報をCPU101に伝える役割をする。
RIP110は、外部装置から送信された情報をビットマップの画像情報に変換を行い、プリンタI/F111を介して、プリンタ部112に送信する。
画像処理部122は、カメラ115等で生成された画像データの変形、縮小、拡大等の加工を行う。
カメラ115で生成した画像データは、外部I/F117を介して取得する。
操作部108は、ユーザの操作を受け付けて、ワイプ使用設定、再生設定、ワイプ表示設定等の各種設定を行うと、操作部I/F107を介してコントローラユニット116に転送し、RAM102または、HDD104に設定した値を保存する。
プリンタ部112は、コントローラユニット116から転送された印刷画像データをシート(用紙)等の記憶媒体への印刷を行う。
カメラ115は、撮影した画像データや、動画データを外部I/F117を介してコントロールユニット116に転送し、RAM102または、HDD104に画像データや、動画データを保存する。
ディスプレイ119は、コントローラユニット116から外部I/F106を介して転送された制御情報に従い、表示する内容を更新する。
Image BUS I/F120は、画像データを変換し高速で転送する。
次に、図3を参照して、図1のサーバ200のハードウェア構成の一例を説明する。
サーバ200は、大略的に、操作部208、コントローラユニット216及びディスプレイ219によって構成されている。
サーバ200の全体的な制御を行うコントローラユニット216は、CPU201、RAM202、ROM203、HDD204、NetworkI/F205、ImageBUS I/F206、操作部I/F207、外部I/F208を備える。
CPU201は、ROM203に格納された制御プログラムを読み出し、サーバ200で実行されるプログラム実行制御、送受信制御等の制御を行う。
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。
HDD204は、画像データ、動画データ、各種のプログラム、各種の情報テーブル、各種の設定情報を記憶する。
NetworkI/F205は、有線または無線LAN150を介して、外部装置への画像データ、動画データ、情報の送信と、外部装置からの各種の情報(データ)の受信とを行う。
操作部I/F207は、操作部208とのインタフェース部である。また、操作部I/F207は、操作部208から入力した情報をCPU201に伝える役割をする。
ディスプレイ219は、コントローラユニット216から外部I/F208を介して転送された制御情報に従い、表示する内容を更新する。
図4は、本発明における動画表示システムの複合機100の機能構成図である。
図4に示される各部の機能は、複合機100のCPU101が、ROM103または、HDD104に格納された制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
次に図4を参照して、メンテナンス動画関連の基本動作について説明する。
メンテナンス動画とは、複合機で発生した障害を復旧するためのメンテナンス手順を示す情報を表示する画面である。
複合機100は、画面管理部401と、デバイス管理部405と、動画管理部409を備える。
画面管理部401は、画面表示処理を制御する。画面管理部401は、画面表示部402と、画面制御部403と、イベント制御部404を備える。
画面表示部402は、ディスプレイ119に表示する画面を生成して、ディスプレイ119に表示する。また、動画管理部409が再生するメンテナンス動画を、ディスプレイ119に表示する。すなわち、画面管理部401および動画管理部409は、メンテナンス作業を支援する動画をディスプレイ119に表示する。
画面制御部403は、イベント制御部404から通知されるイベント情報を受け取り、受け取ったイベント情報を基づいて、どの画面を最前面に切り替えるかを判断する。
イベント制御部404は、デバイス管理部405から通知されるデバイス状況イベントを受信する。デバイス状況イベントをイベント情報として画面制御部403や、動画管理部409に通知する。さらに、イベント制御部404は、複合機で発生した画面に関わるイベントを統括的に管理し、画面制御部403や、動画管理部409に通知する。
デバイス管理部405は、複合機の状況を管理する。デバイス管理部405は、ジョブ管理部406と、ジャム検知部407と、消耗品管理部408を備える。
ジョブ管理部406は、現在処理中であるジョブの開始時刻、ジョブタイプ、文書名、枚数、部数、ステイプル有無などのジョブの設定等のジョブ情報を、RAM102もしくは、HDD104に保存する。ジョブ管理部406は、必要に応じてジョブ情報をイベント制御部404に通知する。
ジャム検知部407と消耗品管理部408は、例えば、ジャムや、消耗品の残量が所定量以下になった際、ジャム検知部407によってジャムが検知すること、消耗品管理部408によって消耗品の残量が所定量以下となったことが検知された場合に、検知された情報をイベント情報としてイベント制御部404に通知する。
動画管理部409は、画面表示部402が表示する画面上で再生される動画を管理する。動画管理部409は、動画制御部410と、動画データ管理部411を備える。動画制御部410は、動画データの再生、一時停止、終了などの制御を行う。動画制御部410は、イベント制御部404から受信したイベント情報に基づき、再生する動画データを決定して、必要に応じた動画データを動画データ管理部411から取得する。
動画データ管理部411は、動画データをRAM102もしくはHDD104に保存し、管理する。
[第1の実施形態]
図を参照して、本システムの第1の実施形態の処理フローについて説明する。
図5は第1の実施形態によるメンテナンス動画再生処理の処理フローの一例である。
本処理は、複合機100側の処理は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。
ステップS501では、複合機100にエラーが発生した場合に、そのエラー内容に基づき、HDD104に保持しているメンテナンス動画の再生処理を開始する。
ステップS502では、ユーザ登録動画使用設定を取得する。ユーザ登録動画使用設定は、図28に示すユーザ登録動画使用設定画面から設定し、設定内容をRAM102もしくはHDD104に保持している。
図28に示すユーザ登録動画使用設定画面では、ユーザ登録動画使用可否は複合機使用者が、非表示ボタン2800にて不使用、表示ボタン2801にて使用を設定する。
図5のフローの説明に戻る。
ステップS503では、ステップS502で読み込んだユーザ登録動画使用設定の設定内容からユーザ登録動画を使用するか否かを判定する。使用すると判定された場合は処理をステップS504に移す。使用しないと判定された場合は処理をステップS509に移す。
ステップS504では、複合機100からサーバ200に対して、ユーザ登録動画の配信要求を送信する。
ステップS505では、複合機100からの要求を受けて、サーバ200にて後述するユーザ登録動画配信処理を実行し、複合機100に要求されたユーザ登録動画を送信する。
ステップS506では、複合機100にて、サーバ200から送信されたユーザ登録動画を受信する。
ステップS507では、ステップS506にて受信したユーザ登録動画が存在するかどうかを判定する。存在する場合はステップS508に処理を移し、存在しない場合にはステップS510に処理を移す。
ステップS508では、後述するユーザ登録動画選択処理を実行し、再生するユーザ登録動画を選択する。
ステップS509では、後述するメンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理を実行する。
ステップS510では、メンテナンス動画再生を終了する。
以上でメンテナンス動画再生処理を終了する。
図6を参照して、ユーザ登録動画配信処理について説明する。
本処理は、サーバ200側にて、ROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU202が実行する。
ステップS601では、複合機100から送信された配信対象動画情報を受信する。配信対象動画情報には、メンテナンス動画の種類を表すメンテナンス動画IDが含まれている。
ステップS602では、受信した配信対象動画情報をもとに、、RAM202またはHDD204に格納されたユーザ登録動画の中から、対応するユーザ登録動画を検索する。
ステップS603では、検索されたユーザ登録動画を複合機100に送信する。
以上でユーザ登録動画配信処理を終了する。
図7を参照して、ユーザ登録動画選択処理について説明する。
本処理は、複合機100側にて、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。
ステップS701では、ユーザ登録動画選択設定を取得する。ユーザ登録動画選択設定は、図28に示すユーザ登録動画使用設定画面から設定し、設定内容をRAM102もしくはHDD104に保持している。
図28に示すユーザ登録動画使用設定画面では、複合機使用者が表示ボタン2801を選択した後、ユーザ登録動画選択方法として、自動選択ボタン2802にて自動選択、ユーザ選択ボタン2806にてユーザ選択を設定する。また、自動選択ボタン2802を使用者が選択した場合、動画数設定欄2803に設定した数分のユーザ登録動画をワイプ表示する設定となる。動画数設定欄2803の設定数は、+ボタン2804で増加、−ボタン2805で減少させることができる。また、動画数設定欄2803は直接編集も可能である。
図7のフローの説明に戻る。
ステップS702では、ユーザ登録動画選択方法が自動選択か、ユーザ選択かを判定する。自動選択の場合は処理をステップS703に移し、ユーザ選択の場合は処理をステップS706に移す。
ステップS703では、使用者による動画数設定があるかどうかを判定する。動画数設定がある場合は処理をステップS704に移し、動画数設定がない場合は処理をステップS705に移す。
ステップS704では、設定された動画数分、ユーザ登録動画登録日時の新しいものからユーザ登録動画を選択する。
ステップS705では、予めRAM102またはHDD104に初期値として設定されている動画数の規定数分、ユーザ登録動画登録日時の新しいものからユーザ登録動画を選択する。
ステップS706では、ユーザ登録動画選択画面を表示し、使用者に再生表示するユーザ登録動画を選択させる。
図29にユーザ登録動画選択画面の一例を示す。ユーザ登録動画一覧2900にはサーバ200から受信したユーザ登録動画の一覧が表示される。選択チェック2901をチェックすることにより使用者が再生表示するユーザ登録動画を選択する。保存ボタン2902にて選択内容を確定し保存する。
図7のフローの説明に戻る。
ステップS707では、ユーザ登録動画選択画面にて使用者に再生表示するユーザ登録動画を選択させる。
ステップS708では、ユーザ登録動画選択画面にて使用者が再生表示すると設定したユーザ登録動画を選択結果として取得する。
以上でユーザ登録動画選択処理を終了する。
図8を参照して、メンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理について説明する。
本処理は、複合機100側にて、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。
ステップS801では、ユーザ登録動画再生設定を取得する。ユーザ登録動画再生設定は、図28に示すユーザ登録動画使用設定画面から設定し、設定内容をRAM102もしくはHDD104に保持している。
図28に示すユーザ登録動画使用設定画面では、ユーザ登録動画再生設定は複合機使用者が、チャプター開始時2809、または、注意喚起時2810を選択する。本実施例におけるチャプター開始時とはメンテナンス動画を構成する1動画ファイルの再生開始時とする。注意喚起時とは、使用者が設定したユーザ登録動画再生開始時間であり、図47に示すユーザ登録動画管理テーブルのユーザ登録動画再生開始時間4702に格納されている。チャプター開始時2809が選択された場合には、ユーザ登録動画は対応するメンテナンス動画が開始と同時に、注意喚起時2810が選択された場合には、ユーザ登録動画は事前に設定されたユーザ登録動画再生開始時間に従って再生が開始される。
図8のフローの説明に戻る。
ステップS802からステップS808まで、対象となる各メンテナンス動画に対して処理を繰り返し実行する。
ステップS803では、メンテナンス動画の再生を開始する。メンテナンス動画再生機能は、メーカにて複合機の出荷・導入時から装備されているものであり、複合機100の標準機能である。
図27にメンテナンス動画再生画面の一例を示す。複合機100のディスプレイ119にメンテナンス動画再生画面2700が表示される。
図8のフローの説明に戻る。
ステップS804では、前記メンテナンス動画に対応したユーザ登録動画が存在するかどうか判定する。判定対象となるユーザ登録動画は、図7のユーザ登録動画選択処理により選択されたものである。存在する場合は処理をステップS805に移す。存在しない場合は処理をステップS807に移す。
ステップS805では、ユーザ登録動画再生設定が、チャプター開始時か、注意喚起時かに従い、それぞれの再生開始時点に到達したかどうかを判定する。チャプター開始時であれば、メンテナンス動画の再生が開始されているので即時に開始し、注意喚起時であれば、使用者が設定したユーザ登録動画再生開始時間が経過後、再生を開始する。到達した場合は処理をステップS806に移し、到達していない場合は到達するまで待つ。
ステップS806では、ユーザ登録動画をワイプ画面にて再生する。ワイプ画面とは、表示画面の一部に表示される表示枠であり、メンテナンス動画の表示内容を妨げない範囲で表示される。本実施例では、ユーザ登録動画の再生中は、メンテナンス動画の再生を一時停止させているが、メンテナンス動画を並行して再生してもよい。
ステップS807では、複合機100のステータスから、障害が残っているかどうかを判定する。障害が残っている場合はステップS702に戻って次のメンテナンス動画について処理を繰り返し、障害が残っていない場合はメンテナンス動画に対する繰り返し処理から抜ける。
以上でメンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理を終了する。
次に、図9を参照して、ユーザ登録動画登録処理について説明する。
本処理は、図5のメンテナンス動画再生処理に先行して実行され、同処理にて再生されるユーザ登録動画を登録する処理である。
本処理は、カメラ315、複合機100、サーバ200にて実行される。カメラ315は動画撮影が可能で、複合機100と通信可能に接続されている。複合機100側の処理は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行し、また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。ただし、表示、操作する画面については、複合機100のディスプレイ119でもよいし、カメラ115の画面でもよい。
ステップS901では、カメラ315にてユーザ動画が撮影され、カメラ315に保存される。
ステップS902では、カメラ315にてユーザ登録動画として登録するユーザ動画を選択し、選択されたユーザ動画を複合機100に送信する。
ステップS903では、複合機100にてカメラ315から送信されたユーザ動画を受信する。
ステップS904では、受信したユーザ動画をユーザ登録動画として対応付けるメンテナンス動画を選択する。選択方法については、メンテナンス動画の一覧から使用者に選択させてもよいし、メンテナンス動画再生中であれば、再生中のメンテナンス動画を自動的に選択してもよい。
ステップS905では、後述するユーザ登録動画再生開始時間設定処理を実行し、ユーザ登録動画再生開始時間を設定する。
ステップS906では、図30に示すユーザ登録動画登録画面にて登録内容を確認し、登録ボタンを押下することにより、ユーザ登録動画(データ)とともに、対応するメンテナンス動画情報、設定されたユーザ登録動画再生開始時間、および、ユーザ登録動画から取得される再生時間、複合機から取得される機器情報等の付属情報を複合機100からサーバ200へ送信する。
ステップS907では、サーバ200にて、複合機100から送信されたユーザ登録動画と付属情報を受信する。
ステップS908では、受信したユーザ登録動画と付属情報を、RAM202またはHDD204に格納されたユーザ登録動画管理テーブルに登録する。
以上でユーザ登録動画登録処理を終了する。
図30にユーザ登録動画登録処理にて表示するユーザ登録動画登録画面の一例を示す。
本画面例は、ユーザ動画を撮影したカメラ315(本例はスマートフォンのカメラ機能を想定)のディスプレイに画面表示しているが、複合機100のディスプレイ119に画面表示してもよい。
サムネイル表示部3000は、使用者が撮影した動画のサムネイルを表示する。
機種名3001は、ユーザ登録動画を撮影した対象機種名である。
撮影日時3002は、ユーザ登録動画の撮影日時である。
動画ファイル名3003は、ユーザ登録動画を関連付けるメンテナンス動画ファイル名である。
再生開始時間3004は、ユーザ登録動画の再生タイミングを決定付ける再生開始時間を表し、選択すると後述するユーザ登録動画再生開始時間設定処理へ遷移する。再生開始時間3004は使用者が直接、時間を指定しても構わない。また、再生開始時間3004に00:00が指定された場合は、メンテナンス動画のチャプター開始時にユーザ登録動画の再生を開始することを表す。
キャンセルボタン3005が押下されると、設定を破棄する。
登録ボタン3006が押下されると、設定が確定され、サーバ200に設定内容が送信されて登録される。
図47にユーザ登録動画管理テーブルのデータ構成の一例を示す。
ユーザ登録動画ID4701は、ユーザ登録動画を一意に管理するIDである。ユーザ登録動画ID4701は本実施例においては登録順に割り振っているが、一意になるものであればその他の方法を用いても構わない
ユーザ登録動画再生開始時間4702は、ユーザ登録動画の再生タイミングを決定付ける再生開始時間を示す。メンテナンス動画再生中、いつユーザ登録動画を再生開始するかの情報である。00:00が設定された場合は、メンテナンス動画のチャプター開始時を表す。
ユーザ登録動画再生時間4703は、ユーザ登録動画そのものの再生時間を表す情報である。
ユーザ登録動画登録日時4704は、ユーザ登録動画をデータベースに登録した日時である。
機種名4705は、ユーザ登録動画の対象となる複合機の機種名である。
メンテナンス動画ID4706は、ユーザ登録動画を関連付けるメンテナンス動画を特定するためのキー情報である。
メンテナンス動画ファイル名4707は、ユーザ登録動画を関連付けるメンテナンス動画のファイル名である。
図10を参照して、ユーザ登録動画再生開始時間設定処理について説明する。
本処理は、複合機100側にて、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。ただし、表示、操作する画面については、複合機100のディスプレイ119でもよいし、カメラ115の画面でもよい。
ステップS1001では、図30に示すユーザ登録動画登録画面にて再生開始時間3004が選択されると、図31に示すように、ユーザ登録動画登録画面上に、メッセージ3100「ユーザ登録動画の再生を開始したい箇所まで動画を進めて、開始位置決定ボタンを押下して下さい」をポップアップ表示する。
ステップS1002では、図32の再生開始時間設定画面を表示し、メンテナンス動画を再生し、使用者が撮影したユーザ登録動画を再生したい任意のタイミングを選択する。
ステップS1003では、開始位置決定ボタンが押下されるまで待機し、押下されれば処理をステップS1004に移す。
ステップS1004では、メンテナンス動画が再生開始してからの時間を取得し、ユーザ動画再生開示時間とする。
ステップS1005では、ユーザ登録動画登録画面に遷移する。
以上でユーザ登録動画再生開始時間設定処理を終了する。
図31にユーザ登録動画再生開始時間設定処理にて最初に表示するメッセージの一例を示す。
ポップアップウィンドウ3100は、図30に示すユーザ登録動画登録画面にて再生開始時間3004が選択されると表示され、メッセージを出力する。
OKボタン3101が押下されると、ユーザ登録動画再生開始時間設定画面に遷移する。
図32にユーザ登録動画再生開始時間設定処理にて表示するユーザ登録動画再生開始時間設定画面の一例を示す。
メンテナンス動画再生画面3200は、メンテナンス動画を再生表示する。
シークバー3201は、メンテナンス動画再生時間を表す。
スライダー3202は、メンテナンス動画再生開始してから経過した時間を表し、ユーザ登録動画を再生開始する時間を設定する。
キャンセルボタン3202が押下されると、ユーザ登録動画再生開始時間に00:00が設定され、ユーザ登録動画登録画面に戻る。
開始位置決定ボタン3204が押下されると、メンテナンス動画を再生開始してから経過した時間をユーザ登録動画再生開始時間に設定し、ユーザ登録動画登録画面に戻る。
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態である、管理者が使用者が属するグループ・組織や使用している機器に対するユーザ登録動画の選択設定を実施する場合について説明する。選択設定されることにより、使用者や使用機器に対して選択された登録動画のみの再生表示が可能となる。
ここでは、第1の実施形態との差異を主に説明し、同一の構成については同一の記号を用いる。
なお、本実施例における管理者は、複合機の管理者を想定して説明するが、メンテナンス動画を提供するメーカ側の管理者でも構わず、限定するものではない。また選択設定についても複合機の管理者が自組織に所属する使用者や使用機器に対して設定することを想定して説明するが、メーカ側が全使用者や全機器を対象として設定してもよく、限定するものではない。
メンテナンス動画再生処理については、第1の実施形態(図5)と同じである。ただし、ユーザ登録動画選択処理が一部異なり、詳細を後述する。
ユーザ登録動画配信処理については、第1の実施形態(図6)と同じである。
図11を参照して、第2の実施形態のユーザ動画選択処理について説明する。
ステップS1101では、サーバ200から受信したユーザ登録動画の中から、現在の使用者や使用機器に対応付けられたユーザ登録動画を取得する。本実施例では対応付けのキーとして、企業ID、部門ID、機器IDを使用しているが、ユーザ登録動画の選択設定を実施する単位であれば何でもよい。
ステップS1102〜S1109は、第1の実施形態(図7)のステップS701〜S708と処理内容としては同じであるが、ステップS1101にて選択取得されたユーザ登録動画を対象とする点が第1の実施形態と異なる。
以上で第2の実施形態のユーザ登録動画選択処理を終了する。
メンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理については、第1の実施形態(図8)と同じである。
ユーザ登録動画登録処理については、第1の実施形態(図9)と同じである。
ユーザ登録動画再生開始時間設定処理については、第1の実施形態(図10)と同じである。
図12を参照して、第2の実施形態のユーザ登録動画選択編集処理について説明する。
本処理は、複合機100、サーバ200にて実行される。複合機100側の処理は、RAM102またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行し、また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。
ステップS1201では、HDD104に格納されているメンテナンス動画の一覧を取得する。
ステップS1202からステップS1206まで、一覧取得したメンテナンス動画に対して処理を繰り返し実行する
ステップS1203では、複合機100からサーバ200に対して、メンテナンス動画に対応付けられたユーザ登録動画リストの配信要求を送信する。
ステップS1204では、サーバ200にて後述するユーザ登録動画リスト配信処理を実行し、、複合機100にユーザ登録動画リストを送信する。
ステップS1205では、複合機100にて、サーバ200から送信されたユーザ登録動画リストを受信する。
ステップS1207では、受信した全てのユーザ動画リストをもとに、図33に示すユーザ登録動画選択設定画面にユーザ登録動画一覧を表示する。
ステップS1208では、図33に示すユーザ登録動画選択設定画面のユーザ登録動画一覧から表示させるユーザ動画を選択させ、対応付ける企業ID/部門ID/機器IDを選択または直接入力させることにより、ユーザ登録動画の選択設定を実施する。
ステップS1209では、複合機100からサーバ200へ、ユーザ登録動画の選択設定情報を送信する。
ステップS1210では、サーバ200にて複合機100から送信されたユーザ登録動画の選択設定情報を受信する。
ステップS1211では、サーバ200にて、、RAM202またはHDD204に格納したユーザ登録動画使用決定テーブルに、受信したユーザ登録動画の選択設定情報を登録する。
以上で第2の実施形態のユーザ登録動画選択編集処理を終了する。
図33は第2の実施形態のユーザ登録動画選択編集処理で表示するユーザ登録動画選択設定画面の一例である。
ユーザ登録動画一覧3300にサーバから受信したユーザ登録動画の一覧が表示される。
選択設定チェック欄3301をチェック/チェック解除することにより、ユーザ登録動画の選択設定/解除を選択する。
企業ID/部門ID/機器ID入力欄3302では、ユーザ登録動画を選択設定する対象である、使用者が属する企業、部門、または使用している機器に対するIDを選択または直接入力する。
選択終了ボタン3303を押下することにより、選択設定内容が確定し、サーバ200に設定情報が送信され登録される。
以上で第2の実施形態のユーザ登録動画選択編集処理を終了する。
図48にユーザ登録使用決定テーブルのデータ構成の一例を示す。
管理ID4801は、設定情報を一意に識別するためのIDを表す。管理ID4801は本実施例においては登録順に割り振るが、一意になるものであればその他の方法を用いても構わない。
企業ID/部門ID/機器ID4802は、ユーザ登録動画を選択設定する対象のIDを表す。本実施例では、使用者が属する企業、部門、または、使用機器を表すIDを登録する。また、本実施例では本IDはメーカが一元的に発行することを想定しているが、一意になるのであれば、自動発行等、他の方法を用いてもよい。
ユーザ登録動画ID4803は、使用者が選択設定を行ったユーザ登録動画のIDを表す。
図13を参照して、ユーザ登録動画リスト配信処理について説明する。
本処理は、サーバ200側にて、ROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。
ステップS1301では、複合機100から送信されたメンテナンス動画情報を受信する。
ステップS1302では、受信したメンテナンス動画情報に含まれるメンテナンス動画IDをキーとして、メンテナンス動画に対応付けられたユーザ登録動画を検索する。
ステップS1303では、検索されたユーザ登録動画に対するユーザ登録動画ID、再生時間等のユーザ動画管理テーブルの項目を編集し、ユーザ登録動画リストとして、複合機100に送信する。
以上でユーザ登録動画リスト配信処理を終了する。
[第3の実施形態]
以下、第3の実施形態である、管理者がユーザ登録動画に対して必須設定を実施する場合について説明する。必須設定されることにより、使用者は重要なユーザ登録動画を確実に再生表示させることが可能となる。
ここでは、第1の実施形態との差異を主に説明し、同一の構成については同一の記号を用いる。
なお、本実施例における管理者は、複合機の管理者を想定して説明するが、メンテナンス動画を提供するメーカ側の管理者でも構わず、限定するものではない。
図14を参照して、第3の実施形態のメンテナンス動画再生処理について説明する。
本処理は、複合機100側の処理は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。
ステップS1401では、複合機100にエラーが発生した場合に、そのエラー内容に基づき、HDD104に保持しているメンテナンス動画の再生処理を開始する。
ステップS1402では、複合機100からサーバ200に対して、メンテナンス動画に対応付けられたユーザ登録動画リストの配信要求を送信する。
ステップS1403では、サーバ200にて図13に示すユーザ登録動画リスト配信処理を実行し、複合機100にユーザ登録動画リストを送信する。
ステップS1404では、複合機100にて、サーバ200から送信されたユーザ登録動画リストを受信する。
ステップS1405では、ユーザ登録動画使用設定を取得する。ユーザ登録動画使用設定は、図28に示すユーザ登録動画使用設定画面から設定し、設定内容をRAM102もしくはHDD104に保持している。
ステップS1406では、ステップS1405で読み込んだユーザ登録動画使用設定の設定内容からユーザ登録動画を使用するか否かを判定する。使用すると判定された場合は処理をステップS1407に移し、使用しないと判定された場合は処理をステップS1408に移す。
ステップS1407では、ステップS1404にて受信したユーザ登録動画リストをもとに、ユーザ登録動画が存在するか判定する。存在すると判定された場合は処理をステップS1409に移し、存在しないと判定された場合は処理をステップS1413に移す。なお本実施例ではサーバ200から受信したユーザ登録動画リストをもとに判定しているが、都度サーバに問い合わせるようにしてもよい。
ステップ1408では、ステップS1404にて受信したユーザ登録動画リストをもとに、必須動画フラグが1に設定されたユーザ登録動画(以下、必須ユーザ登録動画)が存在するか判定する。存在すると判定された場合は処理をステップS1409に移し、。存在しないと判定された場合は処理をステップS1413に移す。なお本実施例ではサーバ200から受信したユーザ登録動画リストをもとに判定しているが、都度サーバに問い合わせるようにしてもよい。
ステップS1409では、複合機100からサーバ200に対して、ユーザ登録動画の配信要求を送信する。このとき、ユーザ登録動画を使用しない、かつ、必須ユーザ登録動画が存在する場合には、必須ユーザ登録動画のみの配信要求とする。
ステップS1410では、複合機100からの要求を受けて、サーバ200にて図6に示すユーザ登録動画配信処理を実行し、複合機100に要求されたユーザ登録動画を送信する。
ステップS1411では、複合機100にて、サーバ200から送信されたユーザ登録動画を受信する。
ステップS1412では、第1の実施形態(図5)のステップS508と同様に、ユーザ登録動画選択処理を実行して、再生するユーザ登録動画を選択する。ただし、必須ユーザ動画については、必ず再生するため選択の対象から除外してもよいし、図29に示すユーザ登録動画選択画面の選択チェック2901をチェックして変更不可の状態で表示してもよい。
ステップS1413では、後述する第3の実施形態のメンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理を実行する。
ステップS1414では、メンテナンス動画再生を終了する。
以上で第3の実施形態のメンテナンス動画再生処理を終了する。
ユーザ登録動画配信処理については、第1の実施形態(図6)と同じである。
ユーザ登録動画選択処理については、第1の実施形態(図7)と同じである。
図15を参照して、第3の実施形態のメンテナンス動画/ユーザ動画再生処理について説明する。
本処理は、複合機100側にて、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。
ステップS1501では、ユーザ登録動画再生設定を取得する。ユーザ登録動画再生設定は、図28に示すユーザ登録動画使用設定画面から設定し、設定内容をRAM102もしくはHDD104に保持している。
ステップS1502では、必須ユーザ登録動画全画面表示設定を取得する。必須ユーザ登録動画全画面表示設定は、図28に示すユーザ登録動画使用設定画面から設定し、設定内容をRAM102もしくはHDD104に保持している。
図28に示すユーザ登録動画使用設定画面では、必須ユーザ登録動画全画面表示設定は複合機使用者が、OFF2807、または、ON2808を選択する。
図15のフローの説明に戻る。
ステップS1503からステップS1510まで、対象となる各メンテナンス動画に対して処理を繰り返し実行する。
ステップS1504では、メンテナンス動画の再生を開始する。
ステップS1505では、前記メンテナンス動画に対応したユーザ登録動画/必須ユーザ登録動画が存在するかどうか判定する。判定対象となるユーザ登録動画は、図14のユーザ登録動画選択処理により選択されたものであり、必須ユーザ登録動画はメンテナンス動画に対応したもの全てである。存在する場合は処理をステップS1506に移す。存在しない場合は処理をステップS1509に移す。
ステップS1506では、ユーザ登録動画再生設定が、チャプター開始時か、注意喚起時かに従い、それぞれの再生開始時点に到達したかどうかを判定する。チャプター開始時であれば、メンテナンス動画の再生が開始されているので即時に開始し、注意喚起時であれば、使用者が設定したユーザ登録動画再生開始時間が経過後、再生を開始する。到達した場合は処理をステップS1507に移し、到達していない場合は到達するまで待つ。
ステップS1507では、再生するユーザ登録動画が必須ユーザ登録動画であり、かつ、必須ユーザ登録動画全画面表示設定がONかどうかを判定する。Yesの場合は処理をステップS1508に移し、Noの場合は処理をステップS1509に移す。
ステップS1508では、必須ユーザ登録動画を全画面にて再生表示する。このとき、メンテナンス動画は必須ユーザ登録動画に隠れてしまうため、再生を一時停止する。
図35に必須ユーザ動画の全画面表示の画面イメージを示す。ユーザ登録動画3500が全画面にて再生表示される。
図15のフローの説明に戻る。
ステップS1509では、ユーザ登録動画をワイプ画面にて再生する。本実施例では、ユーザ登録動画の再生中は、メンテナンス動画の再生を一時停止させているが、メンテナンス動画を並行して再生してもよい。
ステップS1510では、複合機100のステータスから、障害が残っているかどうかを判定する。障害が残っている場合はステップS1503に戻って次のメンテナンス動画について処理を繰り返し、障害が残っていない場合はメンテナンス動画に対する繰り返し処理から抜ける。
以上で第3の実施形態のメンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理を終了する。
ユーザ登録動画登録処理については、第1の実施形態(図9)と同じである。
ユーザ登録動画再生開始時間設定処理については、第1の実施形態(図10)と同じである。
図16を参照して、第3の実施形態のユーザ登録動画必須設定編集処理について説明する。
本処理は、複合機100、サーバ200にて実行される。複合機100側の処理は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行し、また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。
ステップS1601からS1606までは、第2の実施形態のユーザ登録動画選択編集処理(図12)のステップS1201からS1206と同じであるため省略する。
ステップS1607では、受信した全てのユーザ動画リストをもとに、図34に示すユーザ登録動画必須設定画面にユーザ登録動画一覧を表示する。
ステップS1608では、図34に示すユーザ登録動画必須設定画面のユーザ登録動画一覧から必須設定するユーザ登録動画を選択させることにより、ユーザ登録動画の必須設定を実施する。
ステップS1609では、複合機100からサーバ200へ、ユーザ登録動画の必須設定情報を送信する。
ステップS1610では、サーバ200にて複合機100から送信されたユーザ登録動画の必須設定情報を受信する。
ステップS1611では、サーバ200にて、、RAM202またはHDD204に格納した図49に示すユーザ登録動画管理テーブルに、受信したユーザ登録動画の必須設定情報を登録する。
以上で第3の実施形態のユーザ登録動画必須設定編集処理を終了する。
図34は第3の実施形態のユーザ登録動画必須設定編集処理で表示するユーザ登録動画必須設定画面の一例である。
ユーザ登録動画一覧3400にサーバから受信したユーザ登録動画の一覧が表示される。
選択設定チェック欄3401をチェック/チェック解除することにより、ユーザ登録動画の必須設定/解除を設定する。
選択終了ボタン3302を押下することにより、必須設定内容が確定し、サーバ200に設定情報が送信され登録される。
図49に第3の実施形態で登録されるユーザ登録動画管理テーブルのデータ構成の一例を示す。
第1の実施形態で登録されるユーザ登録動画管理テーブル(図47)と対比すると、4901から4907までは、4701から4707と同じであり、異なる点は必須動画フラグ4908が追加されている。
必須動画フラグ4908は、必須設定の場合は1が、必須設定でない場合は0が設定される。
[第4の実施形態]
以下、第4の実施形態である、メンテナンス動画上にユーザ登録動画の説明箇所を表す吹き出しを表示し、吹き出しを指定することによりユーザ登録動画を再生表示する場合について説明する。吹き出し表示されることにより、使用者がメンテナンス動画とユーザ登録動画の関連性をより把握できる。
ここでは、第1の実施形態との差異を主に説明し、同一の構成については同一の記号を用いる。
なお、本実施例では表示方法として吹き出しを使用しているが、アイコンや記号等、メンテナンス動画上のユーザ動画の説明箇所を指定できるオブジェクトであればよく、限定するものではない。
メンテナンス動画再生処理については、第1の実施形態(図5)と同じである。ただし、メンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理が一部異なり、詳細を後述する。
ユーザ登録動画配信処理については、第1の実施形態(図6)と同じである。
ユーザ登録動画選択処理については、第1の実施形態(図7)と同じである。
図17を参照して、第4の実施形態のメンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理について説明する。 本処理は、複合機100側にて、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。
ステップS1701では、ユーザ登録動画再生設定を取得する。ユーザ登録動画再生設定は、図28に示すユーザ登録動画使用設定画面から設定し、設定内容をRAM102もしくはHDD104に保持している。
ステップS1702からステップS1712まで、対象となる各メンテナンス動画に対して処理を繰り返し実行する。
ステップS1703では、メンテナンス動画の再生を開始する。
ステップS1704では、前記メンテナンス動画に対応したユーザ登録動画が存在するかどうか判定する。判定対象となるユーザ登録動画は、ユーザ登録動画選択処理により選択されたものである。存在する場合は処理をステップS1705に移す。存在しない場合は処理をステップS1711に移す。
ステップS1705では、ユーザ登録動画再生設定が、チャプター開始時か、注意喚起時かに従い、それぞれの再生開始時点に到達したかどうかを判定する。チャプター開始時であれば、メンテナンス動画の再生が開始されているので即時に吹き出し表示を開始し、注意喚起時であれば、使用者が設定したユーザ登録動画再生開始時間が経過後、吹き出し表示を開始する。到達した場合は処理をステップS1706に移し、到達していない場合は到達するまで待つ。
ステップS1706では、図50で示すユーザ登録動画管理テーブルに設定されている吹き出し表示座標の位置に吹き出しを表示する。
図36に吹き出し表示の画面イメージを示す。メンテナンス画面上のユーザ動画が対応する説明箇所に吹き出し3600が表示される。
図17のフローの説明に戻る。
ステップS1707では、吹き出し部分が押下されたかを判定する。押下された場合は処理をステップS1708に進め、押下されていない場合は処理をステップS1709に進める。
ステップS1708では、押下された吹き出しに対応したユーザ登録動画を再生する。
ステップS1709では、吹き出し表示開始から予め設定された時間を経過したかを判定する。経過した場合は処理をステップS1710に進め、経過していない場合はステップS1707に戻る。
ステップS1710では、吹き出しを非表示にする。
ステップS1711では、複合機100のステータスから、障害が残っているかどうかを判定する。障害が残っている場合はステップS1702に戻って次のメンテナンス動画について処理を繰り返し、障害が残っていない場合はメンテナンス動画に対する繰り返し処理から抜ける。
以上で第4の実施形態のメンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理を終了する。
図18を参照して、第4の実施形態のユーザ登録動画登録処理について説明する。
本処理は、図17のメンテナンス動画再生処理に先行して実行され、同処理にて再生されるユーザ登録動画を登録する処理である。
本処理は、カメラ315、複合機100、サーバ200にて実行される。カメラ315は動画撮影が可能で、複合機100と通信可能に接続されている。複合機100側の処理は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行し、また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。ただし、表示、操作する画面については、複合機100のディスプレイ119でもよいし、カメラ115の画面でもよい。
ステップS1801〜S1804およびステップS1806〜S1809は、第1の実施形態(図9)のステップS901〜S904およびステップS905〜S908と同じ処理内容である。ステップS905が追加されている点が異なる。
ステップS905では、後述するユーザ登録動画吹き出し設定処理を実行することにより、ユーザ動画に対して吹き出し表示の設定を実施する。
以上で、第4の実施形態のユーザ登録動画登録処理を終了する。
図19を参照して、第4の実施形態のユーザ登録動画吹き出し設定処理について説明する。
本処理は、複合機100側にて、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。
ステップ1901では、再生中のメンテナンス動画上の吹き出しの決定を要求するメッセージを出力する。図37にメッセージ出力の画面イメージを示す。
図37では、ユーザ登録動画吹き出し設定処理を開始するメッセージ3700が表示され、OKボタン3701を押下することにより、図38のユーザ登録動画吹き出し表示登録画面に遷移する。
図19のフローの説明に戻る。
ステップS1902では、図38に示すユーザ登録動画吹き出し設定画面にて、メンテナンス動画上でタッチされたかを判定する。タッチされた場合、処理をステップS1903に移し、タッチされていない場合は、タッチされるまで待機する。
ステップS1903では、タッチされた位置に吹き出し表示箇所を表す印を表示する。ただし、印ではなく、吹き出しそのものでもよく、吹き出し表示箇所がわかるものであればよい。
図38にユーザ登録動画吹き出し表示登録画面の画面イメージを示す。
吹き出し表示箇所3800は、メンテナンス動画上でタッチされることにより指定され印が表示される。
キャンセルボタン3801が押下されると、吹き出し表示箇所3800が非表示となり、再度吹き出し表示箇所3800の指定が可能となる。
決定ボタン3802が押下されると、吹き出し表示箇所3800が確定される。
図19のフローの説明に戻る。
ステップS1904では、吹き出し表示箇所を確認するメッセージをポップアップ表示し、ユーザに確認させる。図39に確認メッセージ表示の画面イメージを示す。メッセージ3900が表示され、キャンセルボタン3901、または、OKボタン3902を押下させる。
ステップS1905では、OKボタンが押下されたか判定する。押下された場合は処理をステップS1906に、押下されていない場合は処理をステップS1908に移す。
ステップS1906では、吹き出し表示箇所から吹き出し表示座標を取得し、吹き出し表示箇所を確定する。図40に確定後に表示される画面イメージを示す。吹き出し設定確定後は吹き出し表示設定4005に済が表示され、吹き出し表示箇所が確定されたことがわかる。
ステップS1907では、吹き出し表示箇所を表す印を非表示にする。
ステップS1908では、キャンセルボタンが押下されたか判定する。押下された場合はステップS1909にて吹き出し表示箇所を表す印を非表示にして、ステップS1902に戻る。押下されていない場合はステップS1905に戻る。
以上で第4の実施形態のユーザ登録動画吹き出し設定処理を終了する。
図50に第4の実施形態で登録されるユーザ登録動画管理テーブルのデータ構成の一例を示す。
第1の実施形態で登録されるユーザ登録動画管理テーブル(図47)と対比すると、5001から5007までは、4701から4707と同じであり、異なる点は吹き出し表示座標5008が追加されている。
吹き出し表示座標5008は、吹き出しを表示する位置を、メンテナンス動画の左上隅からの縦方向、横方向の画素数にて表す。
[第5の実施形態]
以下、第5の実施形態である、メンテナンス動画を視聴しメンテナンス作業を実施しているユーザに対して、実施中のメンテナンス箇所に対応する清掃等の作業(付随作業と呼ぶ)に関する動画を通知して、再生する場合について説明する。直接メンテナンス作業には関連しないが、メンテナンス作業を実施している箇所について清掃等の動画を表示し、メンテナンス作業と同時に作業を実施させることにより、作業効率を向上し、機器の故障確率を減らすことができる。
ここでは、第1および第3の実施形態との差異を主に説明し、同一の構成については同一の記号を用いる。
なお、本実施例においては清掃動画として説明するが、部品交換に関する動画でもよく限定するものではない。
メンテナンス動画再生処理については、第1の実施形態(図5)と同じである。ただし、メンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理が一部異なり、詳細を後述する。
ユーザ登録動画配信処理については、第1の実施形態(図6)と同じである。
ユーザ登録動画選択処理については、第1の実施形態(図7)と同じである。
図20を参照して、第5の実施形態のメンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理について説明する。
本処理は、複合機100側にて、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。
ステップS2001では、ユーザ登録動画再生設定を取得する。ユーザ登録動画再生設定は、図28に示すユーザ登録動画使用設定画面から設定し、設定内容をRAM102もしくはHDD104に保持している。
ステップS2002からステップS2013まで、対象となる各メンテナンス動画に対して処理を繰り返し実行する。
ステップS2003では、メンテナンス動画の再生を開始する。
ステップS2004では、前記メンテナンス動画に対応したユーザ登録動画が存在するかどうか判定する。判定対象となるユーザ登録動画は、ユーザ登録動画選択処理により選択されたものである。存在する場合は処理をステップS2005に移す。存在しない場合は処理をステップS2012に移す。
ステップS2005では、ユーザ登録動画再生設定が、チャプター開始時か、注意喚起時かに従い、それぞれの再生開始時点に到達したかどうかを判定する。チャプター開始時であれば、メンテナンス動画の再生が開始されているので即時に開始し、注意喚起時であれば、使用者が設定したユーザ登録動画再生開始時間が経過後、再生を開始する。到達した場合は処理をステップS2006に移し、到達していない場合は到達するまで待つ。
ステップS2006では、ユーザ登録動画が清掃動画かどうかを判定する。判定基準としては、図51で示すユーザ登録動画管理テーブルに設定されている清掃動画区分により判定する。清掃動画の場合は処理をステップS2007に移し、清掃動画でない場合は処理をステップS2011に移す。
ステップS2007では、確認メッセージ「メンテナンス箇所に関連する清掃動画を再生しますか?」をポップアップ表示する。図41に確認メッセージ表示の画面イメージを示す。図41では、メッセージ4100が表示され、Noボタン4101とYesボタン4102が用意されている。
ステップS2008では、図41に示す確認メッセージ表示画面でYesボタンが押下されたかを判定する。押下された場合は処理をステップS2009に進め、押下されていない場合は処理をステップS2010に移す。
ステップS2009では、ユーザ登録動画(清掃動画)を再生表示する。
ステップS2010では、図41に示す確認メッセージ表示画面でNoボタンが押下されたかを判定する。押下された場合は処理をステップS2011に進め、押下されていない場合はステップS2007に戻る。
ステップS2011では、ユーザ登録動画が清掃動画ではないので、そのままユーザ登録動画を再生表示する。
ステップS2012では、複合機100のステータスから、障害が残っているかどうかを判定する。障害が残っている場合はステップS2002に戻って次のメンテナンス動画について処理を繰り返し、障害が残っていない場合はメンテナンス動画に対する繰り返し処理から抜ける。
以上で第5の実施形態のメンテナンス動画/ユーザ登録動画再生処理を終了する。
ユーザ登録動画登録処理については、第1の実施形態(図9)と同じである。
ユーザ登録動画再生開始時間設定処理については、第1の実施形態(図10)と同じである。
図21を参照して、第5の実施形態のユーザ登録動画清掃設定編集処理について説明する。
本処理は、複合機100、サーバ200にて実行される。複合機100側の処理は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行し、また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。
ステップS2101〜S2106は第3の実施形態のユーザ登録動画必須設定編集処理(図16)のステップS1601〜S1606と同じである。
ステップS2107では、受信した全てのユーザ動画リストをもとに、図42に示すユーザ登録動画清掃設定画面にユーザ登録動画一覧を表示する。
ステップS2108では、図42に示すユーザ登録動画必須設定画面のユーザ登録動画一覧から清掃動画に設定するユーザ登録動画を選択させることにより、ユーザ登録動画の清掃設定を実施する。
ステップS2109では、複合機100からサーバ200へ、ユーザ登録動画の清掃設定情報を送信する。
ステップS2110では、サーバ200にて複合機100から送信されたユーザ登録動画の清掃設定情報を受信する。
ステップS2111では、サーバ200にて、、RAM202またはHDD204に格納した図51に示すユーザ登録動画管理テーブルに、受信したユーザ登録動画の清掃設定情報を登録する。
以上で第5の実施形態のユーザ登録動画清掃設定編集処理を終了する。
図42は第5の実施形態のユーザ登録動画清掃設定編集処理で表示するユーザ登録動画清掃設定画面の一例である。
ユーザ登録動画一覧4200にサーバから受信したユーザ登録動画の一覧が表示される。
選択設定チェック欄4201をチェック/チェック解除することにより、ユーザ登録動画の清掃設定/解除を設定する。
選択終了ボタン4202を押下することにより、清掃設定内容が確定し、サーバ200に設定情報が送信され登録される。
上記では、ユーザ登録動画清掃設定画面から一括してユーザ登録動画の清掃設定を実施する方法について説明したが、ユーザ登録動画の登録時に都度、清掃設定をしてもよい。その場合に表示するユーザ登録動画清掃設定画面の画面イメージを図43に示す。ユーザ登録動画の登録時に、図43のユーザ登録動画清掃設定画面にて清掃動画登録チェック4305をチェック/チェック解除することにより、清掃設定の設定/解除を実施する。
図51に第5の実施形態で登録されるユーザ登録動画管理テーブルのデータ構成の一例を示す。
第1の実施形態で登録されるユーザ登録動画管理テーブル(図47)と対比すると、5101から5107までは、4701から4707と同じであり、異なる点は清掃動画フラグ5108が追加されている。
清掃動画フラグ5108は、清掃設定の場合は1が、清掃設定でない場合は0が設定される。
[第6の実施形態]
以下、第6の実施形態である、メンテナンス動画とユーザ登録動画とを管理者の設定に従って切り替える場合について説明する。メーカから出荷時に提供されたメンテナンス動画に対し、よりユーザの状況に適合した内容とできるユーザ登録動画を主に表示することにより、効率的にメンテナンス作業を進めることが可能となる。
なお、本実施例における管理者は、複合機の管理者を想定して説明するが、メンテナンス動画を提供するメーカ側の管理者でも構わず、限定するものではない。
メンテナンス動画とユーザ登録動画を切り替えた後のメンテナンス動画再生処理やユーザ登録動画登録処理については、第1乃至第5のいずれかの実施形態と同じであり、ここでは、メンテナンス動画とユーザ登録動画を切り替える方法について説明する。
図22は第6の実施形態によるメンテナンス動画・ユーザ登録動画切替設定処理の処理フローの一例である。
本処理は、複合機100側の処理は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。
ステップS2201では、後述するユーザ登録動画エラー解除数更新処理により、ユーザ登録動画に対するエラー解除数を更新する。本処理はユーザ登録動画を再生終了するごとに実行される。
ステップS2202では、後述する切替候補ユーザ登録動画一覧取得処理により、メンテナンス動画に対して切替候補となるユーザ登録動画の一覧を取得する。なお、本処理の目的は切替候補となるユーザ登録動画が存在するかどうかを確認するためであり、一覧ではなく単に有無の結果のみを取得してもよい。また、全てのユーザ登録動画の一覧を取得して、複合機側で切替候補となるかどうかを判断してもよい。
ステップS2203では、メンテナンス動画に対して切替候補となるユーザ登録動画が存在するか判定する。存在する場合は処理をステップS2204に進め、存在しない場合は本フローを終了する。
ステップS2204では、メンテナンス動画とユーザ登録動画の切替を実施するか否かの選択を促す画面を表示し、切替実施の有無を受け付ける。図44に画面イメージを示す。図44では、ポップアップ画面4401に切替可能なメンテナンス画面が存在することを表示し、切替実施する場合には切替選択ボタン4402を、切替実施しない場合にはキャンセルボタン4403を押下させる。
ステップS2205では、ステップS2204の受付結果に従い、メンテナンス動画とユーザ登録動画の切替実施有無を判定する。切替実施する場合には処理をステップS2203に進め、切替実施しない場合には本フローを終了する。
ステップS2206では、後述する切替候補ユーザ登録動画取得処理により、メンテナンス動画に対して切替候補となるユーザ登録動画を取得する。
ステップS2207では、切替候補ユーザ登録動画の一覧を表示する。この一覧は、ユーザ登録動画に対するエラー解除数の多いものから順に表示される。
ステップS2208では、切替候補ユーザ登録動画の一覧から、切替を実施するユーザ登録動画の選択を受け付ける。
図45にステップS2207〜S2208で表示する画面イメージを示す。ユーザ登録動画一覧4502に切替候補ユーザ登録動画の一覧を表示し、選択チェック4501にて切替を実施するユーザ登録動画を選択し、選択終了ボタン4503を押下することで選択が確定する。
図22のフローの説明に戻る。
ステップS2209では、選択されたユーザ登録動画を新たなメンテナンス動画として複合機100のRAM102もしくはHDD104に保存する。その際、切り替えられたオリジナルのメンテナンス動画は復元時に使用するため、RAM102もしくはHDD104に保存する。
また、切り替えられたオリジナルのメンテナンス動画を、他のユーザ登録動画と同様に管理できるよう、サーバ200のRAM202もしくはHDD204のユーザ登録動画の格納領域に保存し、図52に示すユーザ登録動画管理テーブルに登録してもよい。こうすることにより、オリジナルのメンテナンス動画か、ユーザ登録動画かを区別することなく、統一した管理が可能となる。
また、上記では、複合機100側でメンテナンス動画を格納、管理している例として説明したが、サーバ200側でメンテナンス動画を格納、管理する構成であってもよい。その場合、選択されたユーザ登録動画を新たなメンテナンス動画としてサーバ200のRAM202もしくはHDD204に保存する。また、切り替えられたオリジナルのメンテナンス動画は復元時に使用するため、RAM202もしくはHDD204に保存する。
以上で第6の実施形態のメンテナンス動画・ユーザ登録動画切替設定処理を終了する。
図23を参照して、第6の実施形態のユーザ登録動画エラー解除数更新処理について説明する。
ステップS2301では、ユーザ登録動画が再生終了したかを判定し、終了していない場合には終了するまで待機する。
ステップS2302では、複合機100の状況を取得し、エラーが解除されたかどうかを判定する。エラーが解除された場合には処理をステップS2303に進め、エラーが解除されなかった場合には本フローを終了する。
ステップS2303では、複合機100からサーバ200に対してエラー解除数のインクリメント依頼を行う。その際ステップS2301にて再生終了したユーザ登録動画のIDを送信する。
ステップS2304では、サーバ200にて、複合機100からエラー解除数更新依頼を受信し、受信したユーザ登録動画のIDをキーとして、図52に示すユーザ登録動画管理テーブルのエラー解除数をインクリメントする。
本実施例では、ユーザ登録動画の再生終了時にエラーが解除されたかをチェックする形態としたが、エラー解除時に再生しているユーザ登録動画があるか確認し、再生しているユーザ登録動画があれば、再生していたユーザ登録動画のエラー解除数のインクリメント依頼を行うようにしても良い。
以上で第6の実施形態のユーザ登録動画エラー解除数更新処理を終了する。
図24を参照して、第6の実施形態の切替候補ユーザ登録動画一覧取得処理について説明する。
ステップS2401では、複合機100からサーバ200に、切替候補ユーザ登録動画の一覧取得依頼を行う。確認依頼時に予め設定してある切替ユーザ登録動画規定数を送信する。切替ユーザ登録動画規定数は後述する図46に示す画面にて設定する。
ステップS2402では、サーバ200にて、複合機100からの切替候補ユーザ登録動画の一覧取得依頼を受信する。
ステップS2403では、サーバ200にて、図52に示すユーザ動画管理テーブルを検索して、切替候補となる、エラー解除数が受信した切替ユーザ登録動画規定数を超えるユーザ登録動画の存在を確認する。
ステップS2404では、サーバ200から複合機100に、切替候補ユーザ登録動画の一覧を送信する。
ステップS2405では、複合機100にて、サーバ100から送信された切替候補ユーザ登録動画の一覧を受信する。
以上で第6の実施形態の切替候補ユーザ登録動画存在確認処理を終了する。
図25を参照して、第6の実施形態の切替候補ユーザ登録動画取得処理について説明する。
ステップS2501では、複合機100からサーバ200に切替候補ユーザ登録動画の取得依頼を行う。取得依頼時に予め設定してある切替ユーザ登録動画規定数を送信する。切替ユーザ登録動画規定数は後述する図46に示す画面にて設定する。
ステップS2502では、サーバ200にて、複合機100からの切替候補ユーザ登録動画の取得依頼を受信する。
ステップS2503では、サーバ200にて、図52に示すユーザ動画管理テーブルを検索して、切替候補となる、エラー解除数が受信した切替ユーザ登録動画規定数を超えるユーザ登録動画の一覧を取得し、対応するユーザ登録動画を取得する。
ステップS2504では、取得したユーザ登録動画の一覧をエラー解除数で降順にソートする。ただし本処理は複合機100でステップS2405にて結果を受信した後で実施してもよい。
ステップS2505では、サーバ200から複合機100に、切替候補ユーザ登録動画とその一覧を送信する。
ステップS2506では、複合機100にて、サーバ200から送信された切替候補ユーザ登録動画とその一覧を受信する。
以上で第6の実施形態の切替候補ユーザ登録動画取得処理を終了する。
図46に切替ユーザ登録動画規定数設定の画面イメージを示す。切替ユーザ登録動画規定数4601を設定する。増減ボタン4602にて切替ユーザ登録動画規定数の増減ができ、また、該規定数の直接入力も可能である。設定終了ボタン4603を押下することで設定終了となる。
図52に第6の実施形態で登録されるユーザ登録動画管理テーブルのデータ構成の一例を示す。
第1の実施形態で登録されるユーザ登録動画管理テーブル(図47)と対比すると、5201から5207までは、4701から4707と同じであり、異なる点はエラー解除数5208が追加されている。
エラー解除数5208は、当該ユーザ登録動画の再生終了時にエラーが解除された回数である。
なお、本実施例では、エラー解除数をメンテナンス動画とユーザ登録動画の切替の判断基準に使用しているが、再生回数や、使用者による評価点数など、ユーザ登録動画の有効性を表す項目であればよい。
[第7の実施形態]
以下、第7の実施形態である、メンテナンス動画とユーザ登録動画とを自動で切り替える場合について説明する。メーカから出荷時に提供されたメンテナンス動画に対し、よりユーザの状況に適合した内容とできるユーザ登録動画を主に表示することにより、効率的にメンテナンス作業を進めることが可能となるとともに、エラー解除の回数の多いユーザ登録動画を選択することにより、エラー解除の可能性を高めることができる。
図26は第7の実施形態によるメンテナンス動画・ユーザ登録動画自動切替設定処理の処理フローの一例である。
本処理は、複合機100側の処理は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムをCPU101が実行する。また、サーバ側の処理はROM203またはHDD204に格納されたプログラムをCPU201が実行する。
ステップS2601では、図23に示す前述のユーザ登録動画エラー解除数更新処理により、ユーザ登録動画に対するエラー解除数を更新する。本処理はユーザ登録動画を再生終了するごとに実行される。
ステップS2602では、図24に示す前述の切替候補ユーザ登録動画一覧取得処理により、メンテナンス動画に対して切替候補となるユーザ登録動画の一覧を取得する。なお、本処理の目的は切替候補となるユーザ登録動画が存在するかどうかを確認するためであり、一覧ではなく単に有無の結果のみを取得してもよい。また、全てのユーザ登録動画の一覧を取得して、複合機側で切替候補となるかどうかを判断してもよい。
ステップS2603では、メンテナンス動画に対して切替候補となるユーザ登録動画が存在するか判定する。存在する場合は処理をステップS2604に進め、存在しない場合は本フローを終了する。
ステップS2604では、複合機100からサーバ200に切替ユーザ登録動画の取得依頼を行う。本実施例で、切替ユーザ登録動画は、エラー解除数が最も多いユーザ登録動画を指す。
ステップS2605では、サーバ200にて、複合機100からの切替ユーザ登録動画の取得依頼を受信する。
ステップS2606では、サーバ200にて、図52に示すユーザ動画管理テーブルを検索して、エラー解除数が最も多いユーザ登録動画のIDを取得し、IDに対応するユーザ登録動画を取得する。
ステップS2607では、サーバ200から複合機100に、切替ユーザ登録動画を送信する。
ステップS2608では、複合機100にて、サーバ200から送信された切替ユーザ登録動画を受信する。
ステップS2609では、受信した切替ユーザ登録動画を新たなメンテナンス動画として複合機100のRAM102もしくはHDD104に保存する。その際、切り替えられたオリジナルのメンテナンス動画は復元時に使用するため、RAM102もしくはHDD104に保存する。
また、切り替えられたオリジナルのメンテナンス動画を、他のユーザ登録動画と同様に管理できるよう、サーバ200のRAM202もしくはHDD204のユーザ登録動画の格納領域に保存し、図52に示すユーザ登録動画管理テーブルに登録してもよい。こうすることにより、オリジナルのメンテナンス動画か、ユーザ登録動画かを区別することなく、統一した管理が可能となる。
また、上記では、複合機100側でメンテナンス動画を格納、管理している例として説明したが、サーバ200側でメンテナンス動画を格納、管理する構成であってもよい。その場合、選択されたユーザ登録動画を新たなメンテナンス動画としてサーバ200のRAM202もしくはHDD204に保存する。また、切り替えられたオリジナルのメンテナンス動画は復元時に使用するため、RAM202もしくはHDD204に保存する。
以上で第7の実施形態のメンテナンス動画・ユーザ登録動画自動切替設定処理を終了する。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。