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JP6211323B2 - 改善された制御装置を有する、圧力下で食品を調理するための調理器具 - Google Patents

改善された制御装置を有する、圧力下で食品を調理するための調理器具 Download PDF

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Description

本発明は、圧力下で食品を調理するための調理器具の一般的技術分野に関し、詳細にはこのような器具は、家庭用であり、このような器具は、少なくとも1つの容器と、密閉された調理用筐体を形成するように容器に取り付けられるように設計された蓋とを有し、このような器具は、容器内に入っている食品が蒸気圧力下で調理されるのを可能にするように設計されている。
したがって、本発明は、より詳細には、
容器、および密閉された調理用筐体を画成するように前記容器に取り付けられるように設計された蓋、
蓋を容器に固定する固定位置と、蓋を容器から外すことができる固定解除位置との間で蓋を移動させるように取り付けられる少なくとも1つの固定部材、
前記少なくとも1つの固定部材の移動を制御するための制御装置であって、この制御装置が、前記少なくとも1つの固定部材を移動させるような形で使用者によって動作されるのに適する作動部材を含み、前記作動部材が移動可能な形で取り付けられる、制御装置
を少なくとも含んだ、圧力下で食品を調理するための器具に関する。
当然、蓋を容器に固定する固定位置と、蓋を容器から外すことができる固定解除位置との間で蓋上を半径方向に並進して移動するように取り付けられる例えばジョー(jaws)などの固定部材を装備する圧力調理器など、特に家庭用の、圧力下で食品を調理するための圧力調理器具は既に知られている。
このタイプの圧力調理器では、使用者がジョーの径方向の移動を制御することができ、ジョーを半径方向に移動させることができるように、ジョーの移動を制御するための制御装置が用意される。このタイプの既知の圧力調理器は、一般に、使用者にとってアクセス可能な作動部材を含む、ジョーの移動を制御するための制御装置を実装し、したがって、前記使用者は、作動部材を動作させることにより、それぞれ、圧力調理器を開けて蓋を取るためまたは調理サイクルの開始前に蓋を容器の上に固定するために、固定解除位置または固定位置に向かわせるようにジョーを半径方向に移動させることができるようになる。
既知の制御装置、およびこのような制御装置に組み込まれる作動部材は、一般に、回転ボタン/ノブまたはプッシュボタンのいずれかを組み込む、それぞれ、ジョーを開け、その後ジョーを閉じるための2つの分離した作動部材を実装する。例えば、既知の装置は、固定部材を固定解除するために実質的に垂直方向に動作する作動ボタンを含んだ制御装置を実装し、このボタンは、固定解除を実施するために半径方向に動作するプッシュボタンに組み合わされる。
当然、2つの作動部材が存在することにより、制御装置の動力伝達機構が複雑になり、また最終的には、多様な洗練レベルでありかつ覚えることが冗長となり得、また作動エラーを引き起こす可能性もある制御運動と動作運動とを組み合わせることを強いられる使用者にとっての人間工学が複雑となる可能性がある。
既知の制御装置はまた、ジョーを移動させるかまたはジョーを固定解除するために相当な力を作用させることを使用者に要求する可能性があり、これによって現在既知である装置の別の弱点となる可能性もある。
したがって、本発明に課せられる目的は、上で言及した種々の弱点を改善すること、ならびに容器上の蓋を固定するためのおよび固定解除するための制御を単純化するのを可能にする、圧力下で食品を調理するための新規の圧力調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、使用者にとって完全に安全であるような形でジョーを固定/固定解除するのを制御することを可能にする、圧力下で食品を調理するための新規の圧力調理器具を提案することである。
本発明のさらに別の目的は、特に人間工学的であり、かつ大きな作動力を作用させる必要がない形で蓋を固定/固定解除するのを可能にする新規の圧力調理器具を提案することである。
本発明に課せられるこれらの目的は、以下の構成を備える圧力下で食品を調理するための調理器具によって達成され。当該調理器具は、容器、および密閉された調理用筐体を画成するように前記容器に取り付けられるように設計された蓋、蓋を容器に固定する固定位置(a locking position)と、蓋を容器から外すことができる固定解除位置(an unlocking position)との間で蓋を移動させるように取り付けられている少なくとも1つの固定部材、前記少なくとも1つの固定部材の移動を制御するための制御装置であって、この制御装置は、前記少なくとも1つの固定部材を移動させるような形で使用者によって動作されるのに適する作動部材を含み、前記作動部材が移動可能な形で取り付けられている、制御装置、を少なくとも含み、前記器具は、前記少なくとも1つの固定部材が、位置決め用の弾性戻し手段によりその固定位置に向かうように付勢されるような形で蓋に取り付けられ、それにより、固定位置が固定部材の解放位置(a rest position)に対応するようになり、作動部材が前記固定位置に対応する安定した解放位置を取るような形で、かつ弾性戻し手段からの作用に逆らう使用者による作動部材への作用により、固定部材を、安定しない位置であるその固定解除位置に向かうように移動させるような形で、作動部材が前記少なくとも1つの固定部材に駆動連結されるように取り付けられ、調理器具が、器具内部に行き渡る圧力の作用下で密閉のためのハイ位置および漏洩のためのロー位置を取るのに適する、蓋に取り付けられた少なくとも1つの固定弁を装備し、前記固定弁が、前記少なくとも1つの固定部材が固定位置にあるときに、自由にそのハイ位置を取るように取り付けられ、これによって前記少なくとも1つの固定部材をその固定位置で固定することを特徴とする。
単に限定されることの無い実例として与えられる、添付図面を参照して以下の説明を読むことにより本発明の他の特徴および利点が明白となり、より明確に理解され得る。
本発明の食品調理器具を示している、蓋の上から見た図である。 圧力下で食品を調理するための本発明の圧力調理器具を示す断面図である。 本発明の食品調理器具の蓋の一実施形態の詳細を示す上から見た斜視図である。 固定位置にある固定/固定解除ジョーを備える、圧力下で食品を調理するための本発明の圧力調理器具の蓋を上から見た斜視図である。 固定解除位置にある固定/固定解除ジョーを備える、圧力下で食品を調理するための本発明の圧力調理器具の蓋を上から見た斜視図である。
図1から図5に示されるように、この例では家庭で使用されるための圧力調理器である、圧力下で食品を調理するための本発明の圧力調理器具1は、少なくとも1つの容器2と、密閉される調理のための筐体を形成するために容器2に取り付けられるように設計された蓋3とを含む。
示される例、特に、単に実例として与えられる図2においては、圧力下で食品を調理するための本発明の圧力調理器具1は、対称の回転軸X−X’を中心とする実質的に円筒形状の容器2と、環状のリップシールガスケット4を介して、前記容器の頂開口部のところで、容器2に密閉的に取り付けられる実質的に円形状の蓋3とを含む。
当然、一変形形態によって、圧力下で食品を調理するためのこの圧力調理器具は円形以外の任意の形状も有することができ、例えば容器2および蓋3は、例えば卵形となることも可能である。
容器2および蓋3は、ステンレス鋼などの金属材料から既知の手法で作られ、容器2は、例えばホットスタンピングにより容器2に固定される、熱を放散するのに適する底部5を有する。
容器2は、また、容器2を掴むためのハンドル6を装備し、例えば、器具から実質的に半径方向外向きに突出する2つのハンドルを備え、理解されるように、本発明の意味では、この「半径」方向は、器具がその通常の作動位置にあるときに実質的に垂直となる器具の軸XX’を基準として定義される。
また、本発明の意味では、器具の中心のその軸XX’に向かって延びる半径方向に対応する内向きの半径方向と、器具の外側に向かって延びる、すなわち軸X−X’から離れる外向きの半径方向とは、区別される。
図に示されるように、蓋3は、器具の作動中に圧力に良好に抵抗するのに適する特性を有する形状および厚さの円形金属ディスクの形態である。
やはり示されるように、本発明の食品調理器具1は少なくとも1つの作動弁7を有し、この作動弁7の感度は、例えば、種々の圧力設定値の間で使用者によって調整され得、また、前記作動弁は、筐体内に行き渡る圧力レベルに反応して前記弁が自由に摺動するのを可能にする貫通孔を介して蓋3に取り付けられる。
圧力下で食品を調理するための本発明の圧力調理器具1はまた、蓋3を容器2に固定する固定位置(図1および図4)と蓋3を容器2から取り外すことができる固定解除位置(図5)との間で蓋3上を移動するように取り付けられている少なくとも1つの固定部材10を含んでいる。
図に示されるように、本発明の好適な一変形形態では、前記少なくとも1つの固定部材10は蓋3上で半径方向に並進移動するように取り付けられる。しかし、本発明の範囲を超えることなく、例えば蓋3上で回転するなどの何らかの他の運動で移動するように前記少なくとも1つの固定部材10を取り付けることも可能である。
図に単に例として示されるように、前記少なくとも1つの固定部材10は、有利には円弧形状またはセグメント形状(the shape of a segment)である溝形断面の金属プレートの形態であるジョー(a jaw)によって形成され、この場合、当業者にはよく知られる形で容器2の垂れ下がった周囲頂縁部9の周りをクランプ(clamp)するのに適するような形になっている。示されない一変形形態では、固定部材10は、半径方向外向きおよび半径方向内向きに並進移動することにより適切なオリフィス(orifices)を介して蓋の周りで固定されるようになるラジアルセグメント(radial segments)で構成され得る。
しかし、本発明の好適な一変形形態では、円形弓形のジョー(複数可)の形態の1つまたは複数の固定部材10が使用され、この場合、前記少なくとも1つの固定部材10は好適には少なくとも1つのジョーによって形成される。
図に示されるように、さらに好適には、本発明の食品調理器具は、蓋3上で互いに直径方向に向かい合って取り付けられる少なくとも2つのジョーを固定部材として含み、各ジョーは、ジョーから蓋3の中心に向かって半径方向に延在する駆動アーム11に固定される。
駆動アーム11は、有利には、蓋3の頂面を覆って案内され、一方の端部12を介して例えば圧接により、対応するジョー10のその中央部分に接続され、もう一方の端部13が駆動ピン14を介して制御装置15に接続される。
したがって、圧力下で食品を調理するための本発明の調理器具1は、また、前記少なくとも1つの固定部材10の移動を制御するための少なくとも1つの制御装置15を有し、前記制御装置15は、前記少なくとも1つの固定部材10を移動させるように使用者によって作動されるのに適した作動部材16を含み、前記作動部材16は、移動可能となるように取り付けられている。
図に示されるように、本発明の好適な一変形形態では、作動部材16は蓋3上で半径方向に並進移動可能となるように取り付けられている。本発明の範囲を超えずに、作動部材16は他の幾何学的構成形状で並進移動するように取り付けられてもよく、例えば、蓋3上で軸方向または傾斜方向に移動してもよい。
特に図3に示されるように、本発明の重要な特性によると、前記少なくとも1つの固定部材10は、その固定位置に向かうように位置決め用の弾性戻し手段17によって付勢されるように蓋3に取り付けられ、それにより、固定位置が固定部材10の解放位置(a rest position)に対応する。
さらに、作動部材16が前記固定位置に対応する安定した解放位置を取るような形で、かつ弾性戻し手段17からの作用に逆らうような使用者による作動部材16への作用により、固定部材10を安定しない位置であるその固定解除位置に向かうように移動させる形で、作動部材16は前記少なくとも1つの固定部材10に駆動連結されるように取り付けられる。
したがって、本発明のこの駆動連結構成では、位置決め用の弾性戻し手段17により径方向内向きに働く戻し作用により、前記少なくとも1つの固定部材10が特には蓋3の周囲部に押し付けられるので、前記少なくとも1つの固定部材10をその安定した解放位置に向かうように継続的に付勢することが可能である。
このような構成は、例えば半径方向内向きに押圧することにより作動部材16を作動させている間、前記少なくとも1つの固定部材10が、半径方向外向きに摺動して、その固定解除位置(図4)を取ることが可能であり、それにより、作動部材16を解放するだけで、弾性戻し手段17の作用下で固定部材10が自動で容器2に固定することが可能になることが要求される。
このような構成により、使用者により積極的に起動されるのに適するたった1つの単一作動部材すなわち作動部材16しか必要でないので、器具を特に簡単に人間工学的に作動させることが可能となり、それにより、必要となる作動作用も単純化され、器具を固定/固定解除するのに関連する動作を覚えることが容易となる。
提案されるこの構成は、固定解除位置が安定した位置ではない限りにおいて、特に単純化され、それにより、制御機構が単純化され、この安定しない位置は、使用者が積極的な動作を維持する場合のみ、すなわち弾性戻し手段17に逆らう必要十分の最小の力を作動部材16にかける場合にのみ維持される。
本発明の別の特性によると、調理器具には、器具内部に行き渡る圧力の影響下で密閉のためのハイ位置および漏洩のためのロー位置を取るのに適する、蓋3に取り付けられている少なくとも1つの固定弁18が設けられ、前記固定弁18は、前記少なくとも1つの固定部材10が固定位置10にあるときに、前記少なくとも1つの固定部材10を容器2上のその固定位置で固定するために自由にそのハイ位置を取ることができるように取り付けられている。
この構造物の構成は、固定弁18が器具内に生じる圧力に反応して高さ方向に移動し、作動部材16が移動するのを防止することができるように、適切な場所に蓋3を貫通する孔を設けることにより実現される。これは、器具が作動している間、かつ筐体内部の内部作動圧力が周囲圧力より高い状態で維持される間、固定部材10が固定解除されるリスクを完全に回避することが可能となる。
図に示されるように、優先的には、固定弁18は、作動部材16の位置をブロックし、作動部材16が半径方向に並進移動する可能性を阻止するために、該作動部材16に干渉するようになる形で蓋3に配置される。
しかし、一変形形態では、固定弁18は、例えば駆動アーム11に干渉するようになる形で、蓋3の何らかの他の場所にも配置され得る。
図に示されるように、本発明の調理器具1が互いに直径方向に向かい合って蓋に取り付けられている少なくとも2つのジョーを含み、その各々のジョーがジョー10から蓋3の中心に向かって半径方向に延在する駆動アーム11に固定される場合、弾性戻し手段17が2つの駆動アーム11の間に挿置される。
示されるように、弾性戻し手段17は好適には2つの駆動アーム11の各々の両端部13の間に置かれる。
特に有利な形では、弾性戻し手段17は、示されるように2つの駆動アーム11の長手方向に対応して半径方向に置かれる引張りばねによって構成される。
有利な形では、作動部材16は、前記少なくとも1つの固定部材10が半径方向内向きおよび半径方向外向きに移動させるのを可能にするプッシュボタンである。
概括的な形では、制御装置15は、ポリブチレンテレフタラート(PBT)などの例えば耐熱性プラスチック材料で作られ、制御弁7、固定弁18および器具の任意のその他の部材の移動や制御に適応させるのに必要となる切欠およびオリフィスが設けられている、デッキ(a deck)20を含む。作動部材16は、摺動することによりプレート20上で半径方向に並進移動するように取り付けられ、駆動アーム11を移動させるように駆動アーム11と協働する。
示されるように、作動部材16は、デッキ20の上面15Aに押し付けられる制御プレート16Bによって低い位置のところを延在する半径方向に突出する作動トップゾーン16Aを有し、これは、前記面15A上を半径方向に並進移動することを目的とする。
制御プレート16Bは駆動ピン14を受け入れる2つの傾斜スロット19を装備し、駆動ピン14はこの中で摺動する。この駆動連結によって、作動部材16が半径方向に移動すると、駆動アーム11に固定される駆動ピン14が移動することになる。作動部材16の移動に対して垂直な方向に半径方向移動することにより、前記駆動アーム11が、固定部材10をそれらの固定位置または固定解除位置に向かうように移動させる。
有利には、制御装置15は、また、蓋3を手で掴むのを容易にするための中央隆起ゾーン25を有し、このゾーンは例えばノブの形状であり、作動部材16はこのノブの下方で位置合わせされて半径方向に延在する。
この形状構成により、使用者は、親指で作動部材16を動作させることができるような形で、人差し指と親指との間の中央隆起ゾーン25を把持することにより蓋3を容易に掴むことができる。
本発明の調理器具には、また、駆動アーム11およびデッキ20を覆って遮蔽することになるトリム部片26が設けられる。一変形形態(図示せず)では、トリム部片26は、例えばPBTなどの、プラスチック材料で作られる、例えば、横棒(a transverse bar)の形態であってよく、これは、駆動アーム11およびデッキ20を覆い、中に作動部材16が摺動するように取り付けられている中央隆起ゾーン25を組み込む。したがって、理解されるように、トリム部片26が駆動アーム11およびデッキ20を覆って中央隆起ゾーン25を組み込むような最も簡単な形態となるように、一体型のトリム部片26が得られる。
本発明の家庭用の圧力調理器具の開閉は、以下のように作動する。
最初閉じられている器具の中に食品を入れるのを可能にするために、先ず、使用者は、中央隆起ゾーン25を介して蓋3を掴み、作動部材16への半径方向の力を内向きにかけなければならない。例えば親指によって作用されるこの判径方向の力により、作動部材16が対応する半径方向に並進移動するようになり、固定部材10すなわちこの例ではジョーが、それらの固定位置(図4)からそれらの固定解除位置(図5)に向かって移動するようになる。駆動ピン14がスロット19内部の図5に示されるようなそれらの端部位置に到達すると、図5に示される固定解除位置に到達し、この固定解除位置では、容器2の垂れ下がった周囲頂縁部9からジョーが外れ、その結果、依然として作動部材16に圧力をかけているはずの使用者は容器3を取り外すことができるようになる。
容器2の内部に食品を入れた後、使用者は、容器2を閉じるために、上述した手順をやはり利用して蓋3を掴み、上述した手順を利用して作動部材16に半径方向内向きの圧力をもう一度与えるべきであり、それにより、ジョーがそれらの固定解除位置を取るようになる。
次いで、使用者は単に容器2の上に蓋を置いて作動部材16を解放してよく、作動部材16は、弾性戻し手段17により駆動アーム11に作用する戻し力により初期位置に自動的に戻る。したがって、固定部材10は、自動的にそれらの戻し位置を取り、そこで、容器2の垂れ下がった周囲頂縁部9をクランプし、この例では圧力調理器である調理器具が完全に固定されるようになる。
縁部が良好な柔軟性をもたらす環状ガスケット4を使用することは、蓋3が容器2の上に配置されるときに、蓋3の嵌込みを容易にし、それにより、蓋3は、容器2の垂れ下がった周囲頂縁部9をジョーがクランプすることを可能にするのに十分な低さの位置をそれ自体の重量により自然に取るようになることを留意されたい。作動部材16を径方向に動作させること以外に、使用者は特別な力を作用させる必要はなく、または可能性として、例えば、単に重力により自然に嵌め込まれる蓋3に軸方向の垂直な圧力を適用することにより、最小限の力のみをかけることしか必要でない。
調理が完了した後、使用者は、弾性戻し手段17によって作用される戻し力に逆らって単に作動部材16を半径方向に押圧することにより蓋を固定解除することができる。当然、筐体内部に残留圧力が残る場合、固定弁18はそのハイ位置にあり、作動部材16の半径方向の移動が阻止され、したがって、固定部材10は、作動することができず、それにより、それらの固定位置に留まるように拘束されることから、蓋3を取り外すことはできない。
したがって、本発明の技術的手段により、動力伝達機構の構成の観点からと使用者によって実施される制御動作の観点からの両方においてすべての面で特に単純化される圧力調理器具開閉するための新しい制御人間工学(control ergonomics)を定めることが可能となる。

Claims (11)

  1. 圧力下で食品を調理するための器具であって、少なくとも、
    容器、および密閉された調理のための筐体を画成するように前記容器に取り付けられるように設計されている蓋、
    前記蓋が前記容器に固定される固定位置と前記蓋が前記容器から取り外されることができる固定解除位置との間で前記蓋上を移動するように取り付けられる少なくとも1つの固定部材、
    前記少なくとも1つの固定部材の移動を制御するための制御装置であって、前記少なくとも1つの固定部材を移動させるような形で使用者によって作動されるのに適した作動部材を含み、前記作動部材が移動可能な形で取り付けられている、制御装置
    を含む、調理器具において、
    前記少なくとも1つの固定部材は、前記固定位置が前記固定部材の解放位置に対応するように、位置決め用の弾性戻し手段によりその固定位置に向かうように付勢されるような形で前記蓋に取り付けられ、
    前記作動部材は、該作動部材が前記固定位置に対応する安定した解放位置を取るような形で、前記弾性戻し手段からの作用に逆らう前記使用者による前記作動部材への作用により、前記固定部材を、該使用者が該弾性戻し手段に逆らうように該作動部材に対して積極的作用を持続する場合のみ維持される安定しない位置であるその固定解除位置に向かうように移動させるような形で、前記作動部材が前記少なくとも1つの固定部材に駆動連結されるように、かつ前記蓋上で半径方向に並進移動することができるような形で取り付けられ、
    前記調理器具には、前記調理器具内部に行き渡る圧力の作用下で密閉のためのハイ位置および漏洩のためのロー位置を取るのに適する、前記蓋に取り付けられている少なくとも1つの固定弁が設けられ、前記固定弁は、前記少なくとも1つの固定部材が前記固定位置にあるときに、自由にそのハイ位置を取ることができるように取り付けられ、これにより、前記少なくとも1つの固定部材をその固定位置で固定することを特徴とする調理器具。
  2. 前記少なくとも1つの固定部材は、前記蓋上で半径方向に並進移動するように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  3. 前記少なくとも1つの固定部材は、前記蓋上で回転移動するように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  4. 前記少なくとも1つの固定部材は、ジョーによって形成されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の調理器具。
  5. 前記蓋上で互いに直径方向に向かい合って取り付けられる少なくとも2つのジョーを含み、ジョーそれぞれは、該ジョーから前記蓋の中心に向かって半径方向に延在する駆動アームに固定され、前記弾性戻し手段が、2つの前記駆動アーム間に置かれていることを特徴とする請求項に記載の調理器具。
  6. 前記弾性戻し手段は、引張りばねによって構成されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の調理器具。
  7. 前記作動部材は、前記少なくとも1つの固定部材を半径方向内向きおよび半径方向外向きに移動させるのを可能にするプッシュボタンであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の調理器具。
  8. 前記制御装置は、前記作動部材が半径方向に並進移動するように取り付けられるデッキを含み、前記作動部材は、前記駆動アームと協働してそれらを移動させることを特徴とする請求項に記載の調理器具。
  9. 前記少なくとも1つの固定弁は、そのハイ位置にあるときに前記作動部材が半径方向に並進移動するのを防止するようになるような形で前記蓋に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の調理器具。
  10. 中央隆起ゾーンがノブの形状であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の調理器具。
  11. 前記駆動アームおよびデッキを覆って前記中央隆起ゾーンを組み込むトリム部片を含むことを特徴とする、請求項10が請求項に従属する場合の請求項10に記載の調理器具。
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