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JP6210899B2 - ギヤ係合機構及び画像形成装置 - Google Patents

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JP6210899B2 JP2014021895A JP2014021895A JP6210899B2 JP 6210899 B2 JP6210899 B2 JP 6210899B2 JP 2014021895 A JP2014021895 A JP 2014021895A JP 2014021895 A JP2014021895 A JP 2014021895A JP 6210899 B2 JP6210899 B2 JP 6210899B2
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Description

本発明は、一対のギヤ部材が係合、非係合の各状態を取り得るギヤ係合機構と、このギヤ係合機構を有する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置において、例えばカバーの開閉においてギヤの係合機構を利用してカバーの開閉をサポートするものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−79212号公報(第5頁、図2)
しかしながら、今後、装置の更なる長寿命化が求められる場合、ギヤの係合機構の長寿命化も共に求められる場合がある。
本発明によるギヤ係合機構は、
円柱状の周面の対向する位置が切り掛かれ、一対の切り掛け平面部が対向する位置に平行に形成される係合部を有する軸部と、前記軸部が嵌入して前記係合部と係合する被係合部を有し、前記被係合部が前記係合部と係合することによって前記軸部と同方向に回転可能に保持されたギヤ部と、所定の回動範囲で回動し、前記所定の回動範囲内の限定回動範囲において前記ギヤ部と噛合して前記ギヤ部を回転する歯部を有する回動体とを有し、
前記被係合部は、前記一対の切り掛け平面部のうちの一方の平面部と面接触する第1の側壁部と、前記一対の切り掛け平面部のうちの他方の平面部と面接触する第2の側壁部と
を有し、
前記軸部と前記ギヤ部との間で、前記軸部の回転方向において、所定の遊び角だけ相対的に回転可能に構成したことを特徴とする。
本発明によれば、ギヤ部と歯部とが、噛合が不完全な状態で当接する場合においても、ギヤ部が、負荷が軽い遊び角を回転する間に安定するため、噛合が不完全の状態である時の各ギヤの負荷を低減することができる。
本発明のギヤ係合機構を備えた実施の形態1のプリンタの要部構成を説明するための概略構成図である。 ボトムフレームの左サイドシャーシに回動自在に保持されて、開角が30度程度に開いたトップカバーの回動軸の近傍を斜め上方からみた斜視図である。 開角が0度の時の、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aの噛合状態を示す状態説明図である。 開角が約45度の時の、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aの噛合状態を示す状態説明図である。 開角が90度の時の、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aの噛合状態を示す状態説明図である。 左側回転軸の係合部と左ピニオンギヤの被係合部の構成を示す要部断面図である。 左側回転軸の係合部と左ピニオンギヤの被係合部の動作説明に供する動作説明図であり、両者が離間する直前の状態を示す。 左側回転軸の係合部と左ピニオンギヤの被係合部の動作説明に供する動作説明図であり、両者が離間した後の状態を示す。 左側回転軸の係合部と左ピニオンギヤの被係合部の動作説明に供する動作説明図であり、両者が再噛合した直後の状態を示す。 左側回転軸の係合部と左ピニオンギヤの被係合部の変形例1の構成を示す要部断面図である。 左側回転軸の係合部と左ピニオンギヤの被係合部の変形例2の構成を示す要部断面図である。 左側回転軸の係合部と左ピニオンギヤの被係合部の変形例3の構成を示す要部断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明のギヤ係合機構を備えた実施の形態1のプリンタ1の要部構成を説明するための概略構成図である。
同図に示すように、画像形成装置としてのプリンタ1には、媒体載置台10、ピックアップローラ11、給紙ローラ12、分離ローラ13、搬送ローラ対14,17、画像形成部15、画像定着器16、排出ローラ対18、及び排出用紙載置台19が配設されている。
媒体載置台10は、記録媒体としての記録用紙を重ねて載置し、ピックアップローラ11は、媒体載置台10に重ねて載置された記録用紙の最上部の用紙を、順次搬送路の下流側に向かって排出する。給紙ローラ12及び分離ローラ13は、共働して、ピックアップローラ11によって、媒体載置台10から排出される記録用紙を、複数枚重なることなく一枚に捌いて用紙搬送路に沿って下流側に搬送する。
画像形成部15は、搬送ローラ対14によって更に下流側に搬送される記録用紙に対し、印刷データに基づいて感光体ドラム15a上に形成したトナー像を転写ローラ15bによって転写すると共に、転写した記録用紙を画像定着器16に搬送する。
画像定着器16は、搬送されてくる記録用紙に、その記録用紙に転写されたトナー像を定着して搬送方向下流側に排出し、搬送ローラ対17は、画像定着器16から送られてくる定着済みの記録用紙を排出ローラ対18に搬送し、排出ローラ対18は、その印刷処理された記録用紙を排出用紙載置台19に排出する。従って、上記した処理によって順次印刷された記録用紙は、排出用紙載置台19に重ねて堆積する。
プリンタ1のトップカバー22は、排出ローラ対18及び排出用紙載置台19を備え、ボトムフレーム20によって、回動軸23を回動中心として回動自在に保持されている。例えは、このトップカバー22を閉じた位置から矢印A方向に回動して開けることにより、プリンタ1の内部に配置された画像定着器16や画像形成部15のメンテナンスが可能となる。
尚、図1中のX、Y、Zの各軸は、記録用紙が感光体ドラム15aと転写ローラ15bを通過する際の搬送方向にX軸をとり、感光体ドラム15aの回転軸方向にY軸をとり、これら両軸と直交する方向にZ軸をとっている。また、後述する他の図においてX、Y、Zの各軸が示される場合、これらの軸方向は、共通する方向を示すものとする。即ち、各図のXYZ軸は、各図の描写部分が、図1に示すプリンタ1を構成する際の配置方向を示している。またここでは、Z軸が略鉛直方向となるように配置されるものとする。
図2は、ボトムフレーム20の左サイドシャーシ20aに回動自在に保持されて、開角が30度程度に開いたトップカバー22の回動軸23の近傍を斜め上方からみた斜視図である。尚、図1に示すプリンタ1を正面(X軸のマイナス側)からみて、プリンタ1の左右の方向を特定する場合がある。
トップカバー22は、回動軸23の左側(Y軸のプラス側)端部を、図2に示すようにボトムフレーム20の左サイドシャーシ20aによって支持され、回動軸23の右側(Y軸のマイナス側)端部を、ボトムフレーム20の図示しない右サイドシャーシ20bによって支持されているが、左右のサイドシャーシ20a、20b及びトップカバー22は、この回動支持、及び後述するギヤ係合機構の構成を、左右のサイドシャーシ20a、20bの中間の仮想的な中心面(X−Z平面に平行)に対して面対称に構成しているため、ここでは左側における各構成のみを図示して説明する。
図2に示すように、左サイドシャーシ20aは、トップカバー22を、その端部に配置された回動軸23をY軸と平行にして回動自在に保持し、左サイドシャーシ20aには、回動軸23の近傍で、X軸のマイナス側となる所定位置において左ワンウェイヒンジ32が固定配置されている。
左ワンウェイヒンジ32は、左サイドシャーシ20aの内側にY軸と平行に延在する軸部としての左側回転軸34を有し、その左側回転軸34が外部から回転力を得て矢印C方向に回転する際には空転させ、矢印D方向に回転する際には回転を阻止する方向に逆方向トルクを発生する構成となっている。左側回転軸34には、左サイドシャーシ20aの内側において、同軸となるようにギヤ部としての左ピニオンギヤ33が配設されている。この配設方法については後述するが、左側回転軸34及び左ピニオンギヤ33は、外部から回転力を得て同方向に回転するように構成されている。
トップカバー22には、その内面(閉じたときに内部側となる面)に、左ピニオンギヤ33と噛合する左ラックギヤ31aを有する回動体としての左ラック部31が固定配置されている。この歯部としての左ラックギヤ31aは、後述するように、トップカバー22が回動軸23中心に所定の回動範囲にわたって回動する際に、この所定の回動範囲内の限定された回動範囲おいて左ピニオンギヤ33と噛合し、左ピニオンギヤ33に回転力を付与する。従って左ラックギヤ31aは、回動軸23を中心とする円弧に沿って形成されている。
尚、プリンタ1の左側に配置された左サイドシャーシ20aと、左ワンウェイヒンジ32、左側回転軸34、左ピニオンギヤ33、左ラックギヤ31a、及び左ラック部31の構成について説明したが、プリンタ1の右側においても、図示しない右サイドシャーシ20bと、右ワンウェイヒンジ32´、右側回転軸34´、右ピニオンギヤ33´、右ラックギヤ31a´、及び右ラック部31´が、前記したように、面対称に形成されて同様に構成されているものである。
図3〜図5は、トップカバー22が、閉位置に相当する閉じた時の開角0度と、開位置に相当する最大に開いたときの開角90度とにわたる所定の回動範囲で回動する際の、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aの噛合状態を示す状態説明図であり、図3は開角が0度の時、図4は開角が約45度の時、図5は、開角が最大の90度の時の各状態に相当する。尚、図3〜図5では、内部を明確に示すため、左サイドシャーシ20aを省き、左ワンウェイヒンジ32(図2)はその左側回転軸34のみを示し、簡単のため左ピニオンギヤ33の歯33e(図6)を省略している。
図3に示すように、左ラック部31において、左ラックギヤ31aが形成されている形成領域Wは限定されており、例えば図4に示すように、この形成領域Wの左ラックギヤ31aが左ピニオンギヤ33に対向するトップカバー22の開角範囲、即ち限定回動範囲でのみ、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが噛合するように構成されている。
従って、図3に示すようにトップカバー22が開角0度の閉じた状態では、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとは離間した状態であり、例えばこの開角状態から矢印A方向の開く方向にトップカバー22を回動した時、ここでは開角が約20度になった段階で、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが図4に示すように噛合状態となり、更に約75度を超えた段階で再び左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが例えば図5に示すように離間した状態となる。従って、両者が噛合状態となるここでの限定回動範囲は開角約20度〜約75度に相当する。
同様に、トップカバー22の開角が、図5に示す最大の90度の状態から、矢印B方向の閉じる方向にトップカバー22を回動した時も、開角が約75度になった段階で、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが図4に示すように噛合状態となり、更に約20度になった段階で再び左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが図3に示すように離間した状態となる。
従って、トップカバー22が、その開角が約20度〜約75度の限定回動範囲で回動するとき左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが例えば図4に示すように噛合状態となり、トップカバー22が開く方向の矢印A方向に回動する際には左ピニオンギヤ33が矢印C方向に回転し、トップカバー22が逆の閉じる方向の矢印B方向に回動する際には左ピニオンギヤ33が矢印D方向に回転する。
この時左ピニオンギヤ33に伴って同方向に回転し、左ワンウェイヒンジ32(図2)を構成する左側回転軸34は、前記したように、矢印C方向に回転する際には空転し、矢印D方向に回転する際には回転を阻止する方向の逆方向トルクを受ける。
尚、プリンタ1の左側に配置された左サイドシャーシ20aと、左ワンウェイヒンジ32、左側回転軸34、左ピニオンギヤ33、左ラックギヤ31a、及び左ラック部31の動作について説明したが、プリンタ1の右側においても、前記したように面対称に形成された図示しない右サイドシャーシ20bと、右ワンウェイヒンジ32´、右側回転軸34´、右ピニオンギヤ33´、右ラックギヤ31a´、及び右ラック部31´が同様に動作するものである。
従って、操作者が、図3に示すように開角が0度で閉じた状態のトップカバー22を、矢印A方向に回動して開く際には、開角が約20度〜約75度の限定回動範囲において左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが噛合して左ピニオンギヤ33が矢印C方向に回転しても空転状態で回転するため、殆ど左側ワンウェイヒンジ(図2)による回転負荷を受けることなく、トップカバー22を開くことができる。
一方、操作者が、図5に示すように開角が90度で最大に開いた状態のトップカバー22を、矢印B方向に回動して閉じる際には、開角が約75度〜約20度の限定回動範囲において左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが噛合して左ピニオンギヤ33が矢印D方向に回転する間、回転を阻止する方向に発生する逆方向トルクを受けることになる。
このとき左ワンウェイヒンジ32(図2)によって発生する逆方向トルクは、例えばトップカバー22が、開角約75度〜約20度の領域を閉じる方向に回動するとき、回動速度が自重によって必要以上に増加するのを防ぐように設定されるものである。
ここで、トップカバー22の開角が、約90度〜75度の領域及び約20度〜0度の各領域において、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが離間し、左ワンウェイヒンジ32の影響を排除している理由について説明する。
トップカバー22の自重は、トップカバー22の開角が最大開角90度のときにはすべて垂直下方の回動軸23にかかるために閉じる方向には寄与せず、例えば開角が約75度になって、やっと自重の26%程度が閉じる方向に働くようになる。従って、最大開角90度近傍にあるトップカバー22を閉じようとするとき、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが噛合状態にあると、操作者は、トップカバー22の自重による閉じる方向の力を殆ど受けることないため、左ワンウェイヒンジ32(図2)によって発生する逆方向トルクをそのまま負荷と感じながら強い力で、トップカバー22を閉める方向に回動しなければならない。
従って、トップカバー22の自重の26%程度が閉じる方向の力となる開角約75度まで、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが離間して逆方向トルクを受けないように構成し、最大開角90度近傍にあるトップカバー22を閉じる際に、操作者が円滑に行なえるようにしている。
一方、トップカバー22が、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが噛合した状態で閉じる方向に回動すると、左ワンウェイヒンジ32(図2)によって発生する逆方向トルクによって、自然状態で閉じる場合よりゆっくりした回動速度で閉じることになる。従って、回動軸23によって一端側が保持されるトップカバー22は、この間、自重による撓み応力を生じた状態となり、この撓み応力は、トップカバー22の開角が小さくなるに従って大きくなり、これによってクリープ変形を引き起こす要因となる。
従って、撓み応力が大きくなる開角約20度〜0度の領域において、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとを離間させて逆方向トルクを受けないように構成して撓み応力を抑制し、クリープ変形が生じないようにしている。
次に、左側回転軸34と左ピニオンギヤ33の係合機構について説明する。図6は、左側回転軸34の係合部と左ピニオンギヤ33の被係合部の構成を示す要部断面図であり、図7〜図9は、この係合部の動作説明に供する動作説明図である。
図2で説明したように、左ワンウェイヒンジ32の左側回転軸34は、左サイドシャーシ20aの内側にY軸と平行に延在し、左ラックギヤ31aと対向する位置において左ピニオンギヤ33を同軸となるように保持している。
図6に示すように、左側回転軸34には、少なくとも左ピニオンギヤ33を保持する係合部において、円柱状の周面の対向する位置に一対の切り掛け平面部が平行に形成されている。その係合部は、軸方向と垂直な断面が、対向する一対の軸円弧部34c、34dと、対向する一対の軸直線部34a,34bとからなる外形状を有する。一方、左ピニオンギヤ33には、その中心部に左側回転軸34の係合部が嵌入する被係合部としての開孔部が形成されており、この開孔部は、軸方向と垂直な断面における孔の形状が、対向する一対の孔円弧部33c、33dと、平行に対向する一対の孔直線部33a,33bとからなる。尚、左ピニオンギヤ33における各歯33e間のピッチ角をθ2とする。
軸直線部34aと穴直線部33a及び軸直線部34bと穴直線部33bの各間にはそれぞれ隙間g(穴直線部と軸直線部とが平行の時)が形成され、軸円弧部34cと穴円弧部33及び軸円弧部34dと穴円弧部33dの各間には合計2×xとなる隙間が形成されている。これにより、左側回転軸34の係合部は、左ピニオンギヤ33の被係合部としての開孔部と嵌合し、更に左ピニオンギヤ33と左側回転軸34との間では、左側回転軸34の回転方向において、遊び角θ1(図7参照)だけ相対的な回転が可能となっている。
尚、図6では、各部の形状を明確にするため、隙間xを明確に示したが、この隙間xは、左ピニオンギヤ33と左側回転軸34との間で、相対的な回転が可能となる程度に設けるものである。また、プリンタ1の左側に配置された左側回転軸34と左ピニオンギヤ33の構成について説明したが、プリンタ1の右側においても、図示しない右側回転軸34´と右ピニオンギヤ33´とが前記したように、面対称に形成されて同様に構成されているものである。
以上の構成において、左側回転軸34と左ピニオンギヤ33の係合動作について、図7〜図9の動作説明図を参照しながら説明する。
図7は、トップカバー22が、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが噛合する限定回動範囲(開角が約20度〜約75度)を開く方向(矢印A方向)回動し、開角が約75度近辺に至って噛合状態が解除される直前の状態を示している。このとき、左ピニオンギヤ33は矢印C方向に回転し、左ワンウェイヒンジ32の左側回転軸34も、左ピニオンギヤ33から回転力を得て同方向に回転する。
従って、左側回転軸34は、図7に示すように、左ピニオンギヤ33に対して、遊び角θ1の範囲において回転と反対方向、即ち矢印D方向に寄った状態で回転し、トップカバー22が更に矢印A方向に回動して左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとの噛合状態が解除されて回転が停止した後も矢印D方向に寄った状態を維持する。
一方図8は、トップカバー22が、開角75度以上に開いて左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが離間する回動領域から、閉じる方向(矢印B方向)に回動し、開角が約75度近辺に至って噛合状態となる直前の状態を示している。このとき、同図に示すように、左ピニオンギヤ33は左側回転軸34に対して、遊び角θ1の範囲において矢印C方向に寄った状態で待機している。従って、このときの左ピニオンギヤ33は、左側回転軸34に対して、遊び角θ1だけ矢印D方向に自由に回転することが可能な状態になっている。
従って、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが噛合を開始する際に、図8に示すように、左ラックギヤ31aの先端部が左ピニオンギヤ33の歯33e(図6)の先端部に当接する場合においては、このように噛合が不完全な状態から、図9に示すように噛合が略完全な状態となるまで、左ピニオンギヤ33が遊び角θ1だけ矢印D方向に自由回転する。この間、左側回転軸34は、同方向(矢印D方向)に回転することがないので、左ワンウェイヒンジ32(図2)によって発生する逆方向トルクを受けることがないため、円滑に完全な噛合状態に移行することができる。
尚、左ピニオンギヤ33が遊び角θ1だけ矢印D方向に自由回転する間に、略完全な噛合状態とするため、遊び角θ1は、図6に示す左ピニオンギヤ33の歯間ピッチ角をθ2とした場合、
0.25×θ2≦θ1≦θ2
の範囲に設定するのが好ましい。
ここでは、トップカバー22が、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが噛合する限定回動範囲(開角が約20度〜約75度)を開く方向(矢印A方向)回動し、開角が約75度に至って噛合状態が解除され、その後、閉じる方向(矢印B方向)に回動し、開角が約75度近辺に至って噛合状態となる際の動作について説明したが、トップカバー22が、限定回動範囲を閉じる方向(矢印B方向)回動し、開角が約20に至って噛合状態が解除され、その後、開ける方向(矢印A方向)に回動し、開角が約20度近辺に至って噛合状態となる際においても、同様に作用して円滑に完全な噛合状態に移行することができるものであるが、この場合、ここでは左側回転軸34が空回りするため、遊び角θ1は特に必要とならない。
また、プリンタ1の左側に配置された左側回転軸34、左ピニオンギヤ33、及び左ラックギヤ31aの動作について説明したが、プリンタ1の右側においても、図示しない右側回転軸34´、右ピニオンギヤ33´及び右ラックギヤ31a´が前記したように、面対称に構成されて同様に動作するものである。
次に、本実施の形態の変形例1について説明する。
図10は、左側回転軸34と左ピニオンギヤ33の係合部の、変形例1の構成を示す要部断面図である。図6に示す本実施の形態1の構成では、直線状の孔直線部33a、33bが形成されたが、この変形例1では、それに相当する側壁部33f、33gが、中央部が内方に突出するく字形状に形成されている。この場合、左側回転軸34の軸直線部34a,34bが左ピニオンギヤ33の側壁部33f、33gに面接触するため、線接触となる場合より耐久性に優れる。
次に、本実施の形態の変形例2について説明する。
図11は、左側回転軸34と左ピニオンギヤ33の係合部の、変形例2の構成を示す要部断面図である。この変形例2では、左側回転軸34には、少なくとも保持部において、円柱状の周面に凸状部34hが形成され、左ピニオンギヤ33には、左側回転軸34が嵌入する開孔には、左側回転軸34の凸状部34hが遊嵌する凹部33hが形成されている。この凹部33hの形成角θ5を適当に設定することにより、左ピニオンギヤ33と左側回転軸34との間では、左側回転軸34の回転方向において、遊び角θ1(図7参照)だけ相対的な回転が可能となる。
尚、ここでは円柱状の周面に凸状部34hを形成し、左ピニオンギヤ33の開孔に凹部33hを形成したが、凹凸部を逆に、即ち円柱状の周面に凹部を形成し、左ピニオンギヤ33の開孔にこれに遊嵌する凸状部を形成してもよい。
次に、本実施の形態の変形例3について説明する。
図12は、左側回転軸34と左ピニオンギヤ33の係合部の、変形例3の構成を示す要部断面図である。この変形例3では、左側回転軸34は、少なくとも保持部において、軸心を中心として断面三角形状に形成され、左ピニオンギヤ33には、左側回転軸34が嵌入する開孔において、左側回転軸34の各頂部34kが所定の範囲で摺動可能な孔円弧部33kが形成され、隣接する孔円弧部33k間は、左側回転軸34の摺動を邪魔しない形状でつながっている。この孔円弧部33kの円弧角θ6を適当に設定することにより、左ピニオンギヤ33と左側回転軸34との間では、左側回転軸34の回転方向において、遊び角θ1(図7参照)だけ相対的な回転が可能となる。
以上のように、本実施の形態のギヤ係合機構によれば、例えばトップカバー22を閉じる際に、左ピニオンギヤ33と左ラックギヤ31aとが略完全に噛合してから左回転軸34が逆方向トルクを受ける方向(矢印D方向)に回転を開始するため、噛合が不完全の状態である時の各ギヤの負荷を軽減しながら、円滑なトップカバー22の開閉動作が可能となる。
前記した実施の形態1では、本発明を画像形成装置としての単色プリンタに適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、スキャナー、コピー機などの装置にも適用可能である。また、ギヤの噛み合いが離れたり噛み合ったりする遊星ギヤ部などにも適用可能である。
1 プリンタ、 10 媒体載置台、 11 ピックアップローラ、 12 給紙ローラ、 13 分離ローラ、 14 搬送ローラ対、 15 画像形成部、 15a 感光体ドラム、 15b 転写ローラ、 16 画像定着器、 17 搬送ローラ対、 18 排出ローラ対、 19 排出用紙載置台、 20 ボトムフレーム、 20a 左サイドシャーシ、 20b 右サイドシャーシ、 22 トップカバー、 23 回動軸、 31 左ラック部、 31a 左ラックギヤ、 32 左ワンウェイヒンジ、 33 左ピニオンギヤ、 33a 孔直線部、 33b 孔直線部、 33c 孔円弧部、 33d 孔円弧部、 33e 歯、 33f 側壁部、 33g 側壁部、 33h 凹部、 33k 孔円弧部、 34 左側回転軸、 34a 軸直線部、 34b 軸直線部、 34c 軸円弧部、 34d 軸円弧部、 34h 凸状部、 34k 頂部。




Claims (6)

  1. 円柱状の周面の対向する位置が切り掛かれ、一対の切り掛け平面部が対向する位置に平行に形成される係合部を有する軸部と、
    前記軸部が嵌入して前記係合部と係合する被係合部を有し、前記被係合部が前記係合部と係合することによって前記軸部と同方向に回転可能に保持されたギヤ部と、
    所定の回動範囲で回動し、前記所定の回動範囲内の限定回動範囲において前記ギヤ部と噛合して前記ギヤ部を回転する歯部を有する回動体と
    を有し、
    前記被係合部は、
    前記一対の切り掛け平面部のうちの一方の平面部と面接触する第1の側壁部と、
    前記一対の切り掛け平面部のうちの他方の平面部と面接触する第2の側壁部と
    を有し、
    前記軸部と前記ギヤ部との間で、前記軸部の回転方向において、所定の遊び角だけ相対的に回転可能に構成したことを特徴とするギヤ係合機構。
  2. 前記遊び角θ1は、前記ギヤ部の歯間ピッチ角をθ2としたとき、
    0.25×θ2≦θ1≦θ2
    の関係であることを特徴とする請求項1記載のギヤ係合機構。
  3. 請求項1又は2のギヤ係合機構を有し、
    前記回動体を備えたトップカバーと、
    前記トップカバーを回動自在に保持し、前記軸部を回転自在に保持するボトムフレームと、
    画像形成部
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記軸部は、前記歯部よりも前記トップカバーの回転軸側に配置されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記トップカバーが閉位置と開位置との間で回動する過程で、前記閉位置近傍及び前記開位置近傍以外で、前記ギヤ部と前記歯部とが噛合することを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  6. 前記ボトムフレームは、
    前記軸部を回転自在に保持して前記軸部が前記トップカバーが閉じる方向に回動するのに伴って回転する際に回転負荷を付与するワンウェイヒンジを備えたことを特徴とする請求項3から5までの何れかに記載の画像形成装置。
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