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JP6201381B2 - バッテリの支持構造 - Google Patents

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JP6201381B2
JP6201381B2 JP2013079396A JP2013079396A JP6201381B2 JP 6201381 B2 JP6201381 B2 JP 6201381B2 JP 2013079396 A JP2013079396 A JP 2013079396A JP 2013079396 A JP2013079396 A JP 2013079396A JP 6201381 B2 JP6201381 B2 JP 6201381B2
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Description

本発明は、車両に搭載されるバッテリの支持構造に関する。
電気自動車やハイブリッド車などの電動車両においては、車両を駆動する電動機の電源として機能するバッテリが搭載されている。このようなバッテリを車両に搭載するにあたり、バッテリの前側を軸心方向が車幅方向に向く締結部材を用いて車体に支持させ、バッテリの後側を軸心方向が上下方向に向く締結部材を用いて車体に支持させる支持構造が知られている(下記特許文献1参照)。
特開2006−73466号公報
ところで、上記した従来のバッテリの支持構造では、バッテリの前側及び後側を、それぞれブラケットを介して締結部材により締結固定して支持させている。その際、バッテリの前側では、車幅方向に対して直交する面が締結部材による締結面となり、バッテリの後側では、上下方向に対して直交する面が締結部材による締結面となる。
ところが、上記した二方向だけの締結面を用いたバッテリの支持構造では、バッテリに対する支持剛性が充分ではなく、改善が望まれている。
そこで、本発明は、車両におけるバッテリの支持構造として、支持剛性をより高めることを目的としている。
本発明は、バッテリが、車体上下方向に対して交差すると共に互いに対向する上面及び下面の二面と、車体前後方向に対して交差すると共に互いに対向する前面及び後面の二面と、車幅方向に対して交差すると共に互いに対向する左側面及び右側面の二面と、で構成された六面を備え、車体に対するバッテリの支持部となる第1、第2、第3の各支持部のそれぞれがバッテリに接触した状態で、少なくとも二点以上で固定されてバッテリを支持する支持面を有し、各支持部の支持面はそれぞれ、前記バッテリの六面のうちの互いに交差する三面の互いに異なる一面に沿う面であることを特徴とする。
本発明によれば、互いに交差する三つの支持面により、バッテリを車体に対して支持するようにしている。この場合、一つの支持面に対して互いに異なる方向に交差する二つの支持面が存在することになるので、車体に対するバッテリの支持構造として、支持剛性をより高めることができる。
本発明の第1の実施形態を示すバッテリユニットが搭載される付近のリアシート後方側の平面図である。 車両に搭載された状態のバッテリユニットの車体前方から見た斜視図である。 車両に搭載された状態のバッテリユニットの車体後方から見た斜視図である。 (a)は図1のバッテリの支持構造を模式化した平面図、(b)は(a)のB矢視図、(c)は(b)のC矢視図である。 本発明の第2の実施形態に係わり、(a)は前側ブラケットの取付位置を示す、図4(c)に対応する側面図、(b)は左側ブラケットの取付位置を示す、図4(b)に対応する後面図、(c)は右側ブラケットの取付位置を示す後面図である。 バッテリユニットが傾斜した状態を示す、図4(c)に対応する側面図である。 (a)は本発明の第3の実施形態を示す、右側ブラケット周辺の断面図、(b)は(a)の右側ブラケットに冷却用の開口部が形成されている状態を示す斜視図である。 左側ブラケット及び右側ブラケットをバッテリユニットに直接取り付けた例を示す、図4(a)に対応する平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す、バッテリユニット1が搭載される付近の電動車両における図示しないリアシート後方側の平面図である。図1を含む以下の各図中では、矢印FRで示す方向が車体前方、矢印UPRで示す方向が車体上方、矢印RHで示す方向が車体右方向である。バッテリユニット1は、電動車両を駆動する電動機の電源となるものであって、図1中で車幅方向右側にバッテリ本体となるバッテリモジュール3を有し、車幅方向左側に補機類5を有し、これらバッテリモジュール3及び補機類5をバッテリケース7の内部に収納して構成されている。バッテリモジュール3は複数の単電池を直列あるいは並列に接続した組電池である。補機類5は、DC―DCコンバータ、ジャンクションボックス、バッテリコントローラなどを含む。バッテリケース7は、これらバッテリモジュール3及び補機類5を内部に収納する略矩形状のバッテリ筐体71と、前側ブラケット21及び保護部材27、29とで構成されている。なお、前側ブラケット21及び保護部材27、29に関しては下記で詳述する。
バッテリユニット1は、車体後方のセカンドクロスメンバ9後方且つ、左右のサイドメンバ11,13間に支持された状態で、左右のストラットタワー15,17相互間にてリアフロアパネル19上に配置されている。セカンドクロスメンバ9は、図1中で左右方向に対応する車幅方向(車体左右方向)に延設されている。左右のサイドメンバ11,13は、車体の左右両側位置で図1中の上下方向に対応する車体前後方向に延設されて、バッテリユニット1に対応する位置付近から車体後方側が車幅方向外側に向けて屈曲している。
上記したセカンドクロスメンバ9及び左右のサイドメンバ11,13は、リアフロアパネル19やその前方のフロアパネル20に対して上方に突出している。これらセカンドクロスメンバ9の車体後方側の側面及び左右のサイドメンバ11,13の互いに対向する内側面に前記したリアフロアパネル19の周縁部を溶接接合している。フロアパネル20の周縁も、セカンドクロスメンバ9の車体前方側の側面及び左右のサイドメンバ11,13の内側面に溶接接合している。
上記したバッテリユニット1は、図1のように平面視で車幅方向に長い長方形状であり、図1中の左右両側から見た側面視では上下方向に長い長方形状であり、全体としてほぼ直方体形状となっている。また、バッテリユニット1は、車両前方から見た斜視図(図2)及び車両後方から見た斜視図(図3)で示すように、図示しないリアシートの傾斜に合わせて、上部が下部よりも車体後方となるよう傾斜(後傾)している。この傾斜状態でバッテリユニット1は、その下部がセカンドクロスメンバ9及び左右のサイドメンバ11,13に囲まれた領域に位置するよう配置されている。このときバッテリユニット1の底部の少なくとも一部は、図示しない緩衝材を介してリアフロアパネル19の表面に接触している。
そして、上記した傾斜状態で、バッテリユニット1は、車体前側を第1の支持部としてのセカンドクロスメンバ9に固定している。また、バッテリユニット1は、車幅方向左側を、左のサイドメンバ11上に固定した第2の支持部としての左側ブラケット23に固定し、車幅方向右側を、右のサイドメンバ13上に固定した第3の支持部としての右側ブラケット25に固定している。
ここで、バッテリ筐体71の車幅方向左側における車両後方側の後面(背面)7aには、車体上下方向に延設された保護部材27を溶接固定してバッテリ筐体71に一体的に取り付けてあり、保護部材27の車体後方側に左側ブラケット23を取り付けている。一方、バッテリ筐体71の車幅方向右側における後面(背面)7aには、車体上下方向に延設された保護部材29を溶接固定してバッテリ筐体71に一体化してあり、保護部材29の車幅方向右側に右側ブラケット25を取り付けている。各保護部材27,29は、車体上下方向の長さがバッテリユニット1の車体上下方向の長さとほぼ同等であり、バッテリ筐体71側の前方が開放した断面矩形状の中空構造としている。ここで、保護部材27,29はバッテリ筐体71に一体的に取り付けられてバッテリケース7の一部を形成する部材である。したがって、保護部材27,29はバッテリ筐体71とは別に形成した後に溶接等によって一体化されるものに限らず、例えばバッテリ筐体71自体の後面(背面)7aを車両後方に凸状に形成することによってバッテリ筐体71の一部として形成されていてもよい。
前側ブラケット21は、図2に示すように、バッテリ筐体71の前面7bに溶接もしくはボルト固定されることにより、バッテリ筐体71に一体的に取り付けられて、バッテリケース7の一部を構成する部材である。この前側ブラケット21は、バッテリ側固定面21aと、バッテリ側固定面21aの下端から車両前方に向けて屈曲するクロスメンバ側固定面21bとを備えている。このような前側ブラケット21は、車幅方向の長さが、バッテリ筐体71の車幅方向の長さとほぼ同等であり、上記したバッテリ側固定面21aとクロスメンバ側固定面21bとで、断面ほぼL字形状となっている。なお、前側ブラケット21はバッテリ筐体71に一体的に取り付けられてバッテリケース7の一部を形成する部材であるため、バッテリ筐体71とは別に形成した後に溶接等によって一体化されるものに限らず、例えばバッテリ筐体71自体の前面7bから延出したフランジ等で形成することによって、バッテリ筐体71の一部として形成されていてもよい。このように前側ブラケット2をバッテリ筐体71の一部として形成した場合は当然に、前側ブラケット2は上述したバッテリ側固定面21aを有さない。
クロスメンバ側固定面21bは、セカンドクロスメンバ9の上方に突出した上部固定面9aに載置した状態で、車幅方向に沿って4個の締結具となるボルト31によって上部固定面9aに固定している。このセカンドクロスメンバ9の上部固定面9aは、車体上下方向に対して交差する支持面を構成している。クロスメンバ側固定面21bも車体上下方向に対して交差しており、上部固定面9aとクロスメンバ側固定面21bとは互いに平行である。
左側ブラケット23は、図3に示すように、保護部材27の車体後方側に固定されるバッテリ側固定面23aと、バッテリ側固定面23aの下端から車体後方に向けて屈曲するサイドメンバ側固定面23bとを備えている。バッテリ側固定面23aとサイドメンバ側固定面23bとは、連結部23cによって互いに連結されている。
バッテリ側固定面23aは、締結具となる2本のボルト33によって保護部材27に固定してあり、車体前後方向に対して交差する支持面を構成している。一方、サイドメンバ側固定面23bは、バッテリ側固定面23aに対して車幅方向外側に突出していて、サイドメンバ11の上部固定面11aに載置した状態で、2本のボルト35によって上部固定面11aに締結固定している。
なお、バッテリユニット1を車両に搭載する際には、バッテリユニット1を車両後方から搭載位置へ移動させて組付ける。このため、本実施形態においてはバッテリユニット1を車両に搭載する際の作業性を考慮して(バッテリユニット1の移動軌跡を確保するために)左側ブラケット23とサイドメンバ11とを別体とし、左側ブラケット23をサイドメンバ11に対して取り外し可能としている。しかしながら、バッテリユニット1を車両へ搭載する際の作業性を考慮する必要が無い場合は、左側ブラケット23はサイドメンバ11に溶接等によって固定されていても良く、あるいはサイドメンバ11や左側のストラットタワー15の一部を延設したものであってもよい。
右側ブラケット25は、図3に示すように、保護部材29の車幅方向右側の側面に固定されるバッテリ側固定面25aと、サイドメンバ13の上部固定面13aに固定されるサイドメンバ側固定面25bとを備えている。バッテリ側固定面25aとサイドメンバ側固定面25bとは、連結部25cによって互いに連結されている。
バッテリ側固定面25aは、締結具となる2本のボルト37によって保護部材29の右側面29aに固定してあり、車幅方向(車体左右方向)に対して交差する支持面を構成している。一方、サイドメンバ側固定面25bは、バッテリ側固定面25aに対して車幅方向外側に屈曲するように突出していて、サイドメンバ13の上部固定面13aに載置した状態で、2本のボルト39によって上部固定面13aに締結固定している。
なお、この右側ブラケット25も左側ブラケット23と同様に、バッテリユニット1を車両に搭載する際の作業性を考慮してサイドメンバ13に対して取り外し可能としているが、バッテリユニット1を車両へ搭載する際の作業性を考慮する必要が無い場合は、サイドメンバ13に溶接等によって固定されていても良く、あるいはサイドメンバ13や左側のストラットタワー17の一部を延設したものであってもよい。
ここで、バッテリユニット1(バッテリモジュール3、補機類5、バッテリケース7で構成されたバッテリユニット1)はバッテリを構成している。このバッテリは、第1、第2、第3の各支持部(セカンドクロスメンバ9、左側ブラケット23、右側ブラケット25)における三つの支持面(上部固定面9a、バッテリ側固定面23a、バッテリ側固定面25a)で支持されていることになる。なお、バッテリユニット1を車載する際には、車両外にてバッテリモジュール3、補機類5、バッテリケース7(バッテリ筐体71、前側ブラケット21、保護部材27,29)を互いに組付けることによって一体化してバッテリユニット1を組み立て、このバッテリユニット1を車両に搭載して固定する。
図4(a)は図1のバッテリの支持構造を模式化した平面図、図4(b)は図4(a)のB矢視図、図4(c)は図4(b)のC矢視図である。この模式化した各図では、バッテリユニット1を図1〜図3のように傾斜させておらず、上下方向に垂直に立たせた状態として扱っている。また、ボルトの締結位置なども図1〜図3とは異なっている。本実施形態では説明簡略化のために、バッテリユニット1を車両に搭載する際に、バッテリユニット1の前部の前側ブラケット21をセカンドクロスメンバ9に固定している。また、バッテリユニット1の左後部が、サイドメンバ11に固定された左側ブラケット23に、バッテリユニット1の右後部が、サイドメンバ13に固定された右側ブラケット25に、それぞれ固定されている。
その際、前側ブラケット21はクロスメンバ側固定面21bを、車体上下方向に対して交差し直交する支持面であるセカンドクロスメンバ9の上部固定面9aに面接触させた状態で、ボルト31によって締結固定している。また、左側ブラケット23は、車体前後方向に対して交差する支持面であるバッテリ側固定面23aを、保護部材27の後面27aに面接触させた状態で、ボルト33によって締結固定している。さらに、右側ブラケット25は、車体左右方向に対して交差し直交する支持面であるバッテリ側固定面25aを、保護部材29の右側面29aに面接触させた状態で、ボルト37によって締結固定している。
このように本実施形態では、バッテリユニット1を車両に搭載する際に、車体上下方向、車体前後方向及び車体左右方向に対してそれぞれ交差する支持面を備える三つの支持部(セカンドクロスメンバ9、左側、右側ブラケット23,25)によってバッテリユニット1を車体に支持させている。すなわち、互いに交差する三つの支持面によってバッテリユニット1を車体に支持させている。これにより、バッテリユニット1と車体との間には、三つの支持部によって、一つの支持面に対して互いに異なる方向に交差する二つの支持面が存在することになるので、車両におけるバッテリの支持構造として、支持剛性をより高めることができる。すなわちバッテリユニット1を、互いに異なる方向に交差する3つの支持面であるセカンドクロスメンバ9の上部固定面9a、左側ブラケット23のバッテリ側固定面23a及び右側ブラケット25のバッテリ側固定面25aで支持することにより、高い支持剛性を実現している。
例えば、左側ブラケット23による支持部において、支持面であるバッテリ側固定面23aに対して、車体前後方向にバッテリユニット1が揺動するような荷重を受けた場合を想定する。この場合には、該荷重を、他の二つの支持面(セカンドクロスメンバ9の上部固定面9a及び右側ブラケット25のバッテリ側固定面25a)が受けて、バッテリ側固定面23aに対するバッテリユニット1の揺動変位を抑える。セカンドクロスメンバ9による支持部においても同様に、上部固定面9aに対して車体上下方向にバッテリユニット1が揺動するような荷重が入力した場合には、他の二つの支持面(左側ブラケット23のバッテリ側固定面23a及び右側ブラケット25のバッテリ側固定面25a)がバッテリユニット1の揺動変位を抑える。右側ブラケット25による支持部においても同様に、バッテリ側固定面25aに対して車体左右方向にバッテリユニット1が揺動するような荷重が入力した場合には、他の二つの支持面(セカンドクロスメンバ9の上部固定面9a及び左側ブラケット23のバッテリ側固定面23a)がバッテリユニット1の揺動変位を抑える。
さらに詳述する。各支持面(セカンドクロスメンバ9の上部固定面9a、右側ブラケット25のバッテリ側固定面25a、左側ブラケット23のバッテリ側固定面23a)は面に並行な方向成分の荷重に対しては剛性が高い。一方、各支持面の面に垂直(面直)な方向成分の荷重に対する剛性は、面に並行な方向成分の荷重に対する剛性に比較して低い。しかしながら、本実施形態のように互いに交差する三つの支持面を設けることによって、一つの支持面に対して互いに異なる方向に交差する二つの支持面を設けて、バッテリユニット1に発生する荷重に対して高い支持剛性を実現することができる。
例えば、車両の加減速等によってバッテリユニット1に、車体前後方向に平行な荷重が発生した場合を想定する。この場合、発生した荷重は左側ブラケット23のバッテリ側固定面23aに対して垂直方向であるが、他の2面の支持面(上部固定面9a、バッテリ側固定面25a)に対して並行な方向である。従って、車体前後方向に平行な荷重に対しては他の2面の支持面で確実に支持することができる。
このように本実施形態においては、互いに交差する三つの支持面を設けることによって、どのような方向成分の荷重に対しても車両におけるバッテリの支持構造として、支持剛性をより高めることができる。なお、三つの支持面が互いに交差するとは、三つの支持部(セカンドクロスメンバ9、左側、右側ブラケット23,25)それぞれの支持面(上部固定面9a、バッテリ側固定面23a、バッテリ側固定面25a)を延長した面が互いに交差することを意味することは言うまでもない。
特に、本実施形態のバッテリユニット1は、図4(c)に示すように、上下方向の高さ寸法が車体前後方向の長さ寸法に対して長く、バッテリユニット1をやや後傾させつつ縦置きした状態で車両に搭載している。このような場合には、車両の振動や車両が受ける衝突荷重に対し、横置き(上下高さが低くなるような状態)した場合に比較してバッテリユニット1が変位しやすくなる。しかし、本実施形態のように支持剛性を高めることで、バッテリユニット1の変位をより有効に抑えることができる。
また、本実施形態では、左側ブラケット23を、保護部材27を介してバッテリ筐体71に固定している。保護部材27は、板材を中空に形成したものであり、図4(a)に示すように、ボルト33の先端は保護部材27内に突出しているが、バッテリ筐体71には達していない。
このため、車両が左側方から衝突などによって衝撃荷重F1を受け、特にボルト33の締結部周辺が荷重を受けて二点鎖線のように変形したとしても、ボルト33の先端は保護部材27内に位置したままとなる。これにより、ボルト33の先端によるバッテリ筐体71内の補機類5などの収容物に対する損傷を抑えることができ、バッテリユニット1の支持構造として信頼性が向上する。
一方、右側ブラケット25は、保護部材29を介してバッテリ筐体71に固定している。保護部材29も、板材を中空に形成したもので、図4(a)に示すように、ボルト37の先端は保護部材29内に突出しているが、バッテリ筐体71に対しては車体後方側にずれていてバッテリ筐体71に達していない。
このため、車両が右側方から衝突などによって衝撃荷重F2を受け、特にボルト37の締結部周辺が荷重を受けて二点鎖線のように変形したとしても、ボルト37の先端は保護部材29内に位置したままとなる。これにより、ボルト37の先端によるバッテリ筐体71内のバッテリモジュール3などの収容物に対する損傷を抑えることができ、バッテリユニット1の支持構造として信頼性が向上する。
また、車両が後方から衝突などによって衝撃荷重を受けたときには、保護部材27,29が潰れ変形することで衝撃吸収部材の役目を果たし、バッテリ筐体71内のバッテリモジュール3や補機類5などの収容物に及ぼす衝撃荷重を軽減する。これにより、バッテリユニット1のバッテリ筐体71に対して大掛かりな補強を行う必要がなくなり、軽量化及びコスト低下を達成できる。
また、本実施形態では、第1の支持部が車体左右方向に延設されるクロスメンバ9であって、このセカンドクロスメンバ9に前側ブラケット21を取り付け、左側、右側ブラケット23,25を車体前後方向に延設される左右のサイドメンバ11,13にそれぞれ取り付けている。これにより、バッテリユニット1を、前側ブラケット21及び左側、右側ブラケット23,25を介して車体の骨格部材であるセカンドクロスメンバ9及びサイドメンバ11,13に強固に支持させることができる。
図5は、本発明の第2の実施形態を示す。図5(a)は、前側ブラケット21の取付位置、より詳しくは支持面となるセカンドクロスメンバ9の上部固定面9aの車体上下方向位置が、バッテリユニット1の車体上下方向での重心位置Gに、車体上下方向で一致している例を示している。これにより、車両が特に車体前後方向の衝撃荷重を受けたときに、バッテリユニット1に発生する車幅方向の軸心とするモーメントを小さく抑えることができ、バッテリユニット1の変位を抑えることができる。
図5(b)は、左側ブラケット23の取付位置、より詳しくは支持面となるバッテリ側固定面23aの車体上下方向中心位置が、バッテリユニット1の車体上下方向での重心位置Gに、車体上下方向で一致している例を示している。また、図5(c)は、右側ブラケット25の取付位置、より詳しくは支持面となるバッテリ側固定面25aの車体上下方向中心位置が、バッテリユニット1の車体上下方向での重心位置Gに、車体上下方向で一致している例を示している。
図5(b)及び図5(c)の例においても、図5(a)の例と同様に、車両が特に前後方向の衝撃荷重を受けたときに、バッテリユニット1に発生する車幅方向の軸心とするモーメントを小さく抑えることができ、バッテリユニット1の変位を抑えることができる。
なお、図5(a)、図5(b)及び図5(c)の各例を、すべて兼ね備えた構成とすることも可能であり、これによって上記バッテリユニット1に作用するモーメントをより一層小さく抑えることができ、バッテリユニット1の変位を抑えるのに極めて有効となる。
また、本実施形態では、図6に示すように、バッテリユニット1を、その車体前方に位置するリアシート41の後傾している傾斜角度と同等の傾斜角度となるように傾斜(後傾)させて配置している。バッテリユニット1を上部が車体後方で下部が車体前方となるよう傾斜させることで、バッテリユニット1の車体後方の荷室43の奥行き感が顕著となり、商品性を高めることができる。なお、バッテリユニット1は、図4、図5の模式図で示すように、傾斜させずに上下方向に垂直に立たせた状態としても、前述の支持剛性を高めたりモーメントを小さく抑えられるなど、傾斜させた状態と同様の効果を得ることができる。
図7は、本発明の第3の実施形態を示す。本実施形態は、図7(a)に示すようにバッテリユニット1の車幅方向右側後部の右側ブラケット25を取り付ける保護部材29内に断面L字形状の補強部材45を配置している。補強部材45は、車体前後方向に対して交差する前面45aを、バッテリ筐体71の後面aに溶接固定し、この前面45aの車幅方向外側端部から車体後方に向けて屈曲して延びる側面45bの内側にナット47を溶接固定している。
そして、この溶接固定したナット47に、右側ブラケット25の外側からボルト37を締結することで、右側ブラケット25を保護部材29に固定する。この場合、右側ブラケット25と保護部材29と補強部材45とが、ボルト37及びナット47によって共締めされる。
本実施形態では、図7(b)に示すように、例えば保護部材29の車幅方向外側の右側面29aにバッテリ冷却用のエア導入口となる開口部29bを形成した場合に、補強部材45を設けることによって保護部材29が脆弱化することを抑制できる。また、ナット47を、L字形状の補強部材45に取り付ける構成とすることで、袋状に形成されている保護部材29の内部にナットを溶接固定しにくいという、作業性の悪化を抑制できる。
上記した補強部材45には、ナット47に代えてボルト37を溶接固定して、該ボルト37の先端を車幅方向外側に突出させ、該突出させたねじ部に対し右側ブラケット25の外側からナットを締結することもできる。
なお、図8に示すように、上記した各実施形態において保護部材27,29を設けずに、左側ブラケット23及び右側ブラケット25をバッテリ筐体71に直接取り付けることもできる。この場合には、ボルト33,37の先端がバッテリ筐体71内の機器に接触しないようにすることが必要となる。
1 バッテリユニット(バッテリ)
11,13 サイドメンバ
セカンドクロスメンバ(クロスメンバ、第1の支持部)
9a セカンドクロスメンバの上部固定面(車体上下方向に対して交差する支持面)
23 左側ブラケット(第2の支持部)
23a 左側ブラケットのバッテリ側固定面(車体前後方向に対して交差する支持面)
25 右側ブラケット(第3の支持部)
25a 右側ブラケットのバッテリ側固定面(車体左右方向に対して交差する支持面)
27,29 保護部材
33,37 ボルト(締結具)
G バッテリユニットの車体上下方向での重心位置

Claims (6)

  1. 車両に搭載されたバッテリの支持構造であって、
    前記バッテリは、車体上下方向に対して交差すると共に互いに対向する上面及び下面の二面と、車体前後方向に対して交差すると共に互いに対向する前面及び後面の二面と、車幅方向に対して交差すると共に互いに対向する左側面及び右側面の二面と、で構成された六面を備え、
    車体に対するバッテリの支持部として、前記バッテリに接触した状態で、少なくとも二点以上で固定されてバッテリを支持する支持面をそれぞれ備える第1の支持部と、第2の支持部と、第3の支持部と、を有し、
    前記第1、第2、第3の各支持部における支持面はそれぞれ、前記バッテリの六面のうちの互いに交差する三面の互いに異なる一面に沿う面であることを特徴とするバッテリの支持構造。
  2. 前記第1、第2、第3の各支持部のうち少なくともいずれか一つの前記支持面の前記バッテリへの当接位置が、前記バッテリの車体上下方向での重心位置に一致していることを特徴とする請求項1に記載のバッテリの支持構造。
  3. 前記バッテリは、複数の単電池を接続して成る組電池と、該組電池を収納するバッテリケースを備え、
    前記バッテリケースは前記バッテリの前記六面に対応する六面を有し、
    前記第1、第2、第3の各支持部における支持面はそれぞれ、前記バッテリケースの六面のうちの互いに交差する三面の互いに異なる一面に平行な面であることを特徴とする請求項1または2に記載のバッテリの支持構造。
  4. 前記バッテリケースは前記組電池を収納するバッテリ筐体と、該バッテリ筐体に接続した中空筒状の保護部材とから成り、
    前記第1、第2、第3の各支持部のうち少なくともいずれか一つの支持面は、前記保護部材に締結具により取り付けられて前記バッテリを支持していることを特徴とする請求項3に記載のバッテリの支持構造。
  5. 前記保護部材は、前記バッテリ筐体の車体後方側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のバッテリの支持構造。
  6. 前記第1の支持部は車体左右方向に延設されるクロスメンバであり、前記第2、第3の各支持部は、車体の左右両側位置にて車体前後方向に延設される左右のサイドメンバにそれぞれ取り付けられたブラケットであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のバッテリの支持構造。
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