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JP6291362B2 - 光アクセスシステム、終端装置、宅内装置及び光アクセス方法 - Google Patents

光アクセスシステム、終端装置、宅内装置及び光アクセス方法 Download PDF

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Description

本発明は、時分割多重光アクセスシステム及び/又は波長多重光アクセスシステムにおいて、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現するための技術に関する。
近年、急速な普及を遂げているFiber To The Home(FTTH)サービスを支える光アクセスシステムとして、Passive Optical Network(PON)システムの導入が、世界各国で進められている。
PONシステムは、光ファイバ伝送路中に設置された光スプリッタを介して、収容局に設置された1台の終端装置(OLT:Optical Line Terminal)が、複数の加入者宅に設置された宅内装置(ONU:Optical Network Unit)を収容することで、光ファイバ伝送路、光スプリッタ及びOLTを複数の加入者間で共有し高い経済性を実現した光アクセスシステムである。
現在、日本では、主に1Gb/sの伝送量を有するGE−PON(Gigabit Ethernet−PON)システムが、商用導入されている(Ethernetは登録商標)。また、信号の速度を10倍に高速化した10G−EPON(10 Gigabit−Ethernet PON)システムや、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術を適用し40G級の伝送容量を実現するNG−PON2(Next Generation−PON2)システムの、標準化や研究開発が行われている(例えば、非特許文献1を参照。)。
H.Nakamura,K.Taguchi,S.Tamaki,T.Mizuno,Y.Hashizume,T.Yamada,M.Ito,H.Takahashi,S.Kimura,and N.Yoshimoto,"40Gbit/s−class−λ−tunable WDM/TDM−PON using λ−selectable B−Tx and 4 x M cyclic AWG router for flexible photonic aggregation networks," OSA Optics Express,Vol.21,No.1,pp.463−468,January 2013. N.Iiyama,J−I.Kani,J.Terada,and N.Yoshimoto,"Feasibility Study on a Scheme for Coexistence of DSP−Based PON and 10−Gbps/λ PON Using Hierarchical Star QAM Format," Journal of lightwave technology,Vol.31,No.4,pp.3085−3092,2013. Cvijetic.N,"OFDM for Next−Generation Optical Access Networks," Journal of lightwave technology,Vol.30,No.4,pp.384−398,2012.
近年、システムの高速・大容量化を実現するための検討が行われるとともに、システムの柔軟性を高めるための検討が盛んに行われており、特に、伝送路品質や要求伝送品質等に応じて、各ユーザ毎に割り当てる信号の変調方式やビットレートを最適化する、適応変調技術が注目されている(例えば、非特許文献2を参照。)。
従来技術の光アクセスシステムの構成を図1に示す。従来技術の光アクセスシステムは、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式及び適応変調技術を用いるPONであり、通信事業者ビル内に設置されるQAM適応変調OLT1、ユーザ宅内に設置されるONU2−1−1、・・・、2−1−m、2−2−1、・・・、2−2−m、・・・、2−n−1、・・・、2−n−m、光信号を合分波する光スプリッタ、及び伝送路である光ファイバから構成される。
QAM適応変調OLT1は、各ONU2の伝送路品質や要求伝送品質等に応じて、上り信号及び下り信号のフォーマットを決定する。基本的に、信号の多値度が大きくなるほど、信号の信号対雑音比が劣化するため、信号の伝送距離が制限される。
従来技術の上りバースト信号及び下り連続信号のフォーマットを図2及び図3に示す。図2及び図3では、ONU2−1−1、2−2−1、2−n−1のみを示す。ONU2−1−1は、QAM適応変調OLT1から近距離にあるため、ONU2−1−1からの上りバースト信号及びONU2−1−1への下り連続信号は、多値度が大きい16QAM信号である。ONU2−2−1、2−n−1は、QAM適応変調OLT1から遠距離にあるため、ONU2−2−1、2−n−1からの上りバースト信号及びONU2−2−1、2−n−1への下り連続信号は、多値度が小さい4QAM信号である。
図1から図3までにおいて説明したように、適用変調技術は、QAM変調方式等を用いるものは多く報告されているが、OOK(On Off Keying)変調方式のNRZ(Non Return to Zero)信号を用いるものは全く報告されていない。OOK変調方式のNRZ信号を用いるものでは、QAM変調方式等を用いるものと比べて、主に光デバイスを制御する電気回路の動作制限から、高い経済性を実現できる伝送速度が10Gb/s程度に制限されてしまう課題があったためである。
一方で、将来の飛躍的な高速・大容量化及び高度化を実現する光通信方式として、無線技術で応用されているOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術や、デジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processing)及びコヒーレント技術を組み合わせたデジタルコヒーレント技術等、長距離大容量光通信に応用がされている技術を、PONシステムに適用する検討がされている(例えば、非特許文献3を参照。)。
そして、OFDM−PONやデジタルコヒーレントPONでは、抜本的なシステムの高速・大容量化及び高度化が可能である。しかし、OFDM−PONでは、線幅の狭くかつ発信安定度の高い光源が必要になり、デジタルコヒーレントPONでは、コヒーレント送受信器やデジタル信号処理用のデジタルアナログ変換回路や信号処理計算回路が必要になる。よって、OFDM−PONやデジタルコヒーレントPONでは、構成が複雑でありかつデバイスが高価なため、システムの経済化が難しいといった課題があった。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、時分割多重光アクセスシステム及び/又は波長多重光アクセスシステムにおいて、構成を複雑にせずかつデバイスを高価にせず、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調(PAM:Pulse Amplitude Modulation)方式を用いることにより、上り信号及び/又は下り信号の多値度を向上させることとした。
具体的には、本発明は、終端装置と、複数の宅内装置と、を備える光アクセスシステムであって、前記終端装置は、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調と、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調と、のうち一方又は両方を行い、前記宅内装置は、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調と、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調と、のうち一方又は両方を行うことを特徴とする光アクセスシステムである。
また、本発明は、光アクセスシステムにおいて宅内装置と通信を行う終端装置であって、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調を行う多値変調部と、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調を行う多値復調部と、のうち一方又は両方を備えることを特徴とする終端装置である。
また、本発明は、光アクセスシステムにおいて終端装置と通信を行う宅内装置であって、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調を行う多値復調部と、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調を行う多値変調部と、のうち一方又は両方を備えることを特徴とする宅内装置である。
また、本発明は、終端装置と、複数の宅内装置と、を用いる光アクセス方法であって、前記終端装置が、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調を行い、前記宅内装置が、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調を行う下り信号変復調ステップと、前記宅内装置が、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調を行い、前記終端装置が、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調を行う上り信号変復調ステップと、のうち一方又は両方を行うことを特徴とする光アクセス方法である。
この構成によれば、OOK変調方式を用いることなく、2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、単純なOOK変調方式より、高速・大容量化を図ることができ、OFDM技術やデジタルコヒーレント技術より、経済化を図ることができ、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
ここで、既存のOOK変調方式をベースとして2値より大きい多値のPAM方式を用いるならば、既存の光デバイスや電子回路を適用可能となり、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
また、本発明は、終端装置と、複数の宅内装置と、を備える光アクセスシステムであって、前記終端装置は、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調及び2値のオンオフ変調のいずれかと、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調及び2値のオンオフ復調のいずれかと、のうち一方又は両方を行い、前記宅内装置は、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調及び2値のオンオフ復調のいずれかと、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調又は2値のオンオフ変調のいずれかと、のうち一方又は両方を行うことを特徴とする光アクセスシステムである。
この構成によれば、OOK変調方式を用いるとともに、2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、単純なOOK変調方式より、高速・大容量化を図ることができ、OFDM技術やデジタルコヒーレント技術より、経済化を図ることができ、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
ここで、既存のOOK変調方式をベースとして2値より大きい多値のPAM方式を用いるならば、既存の光デバイスや電子回路を適用可能となり、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
また、本発明は、前記終端装置は、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調と、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する復調と、のうち一方又は両方を行い、前記宅内装置は、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する復調と、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調と、のうち一方又は両方を行うことを特徴とする光アクセスシステムである。
この構成によれば、伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度でもって、PAM信号又はOOK信号を送受信することができる。
また、本発明は、前記終端装置は、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離及び前記宅内装置への通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調と、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離及び前記宅内装置からの通信帯域に応じて定まる多値度を有する復調と、のうち一方又は両方を行い、前記宅内装置は、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離及び前記終端装置からの通信帯域に応じて定まる多値度を有する復調と、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離及び前記終端装置への通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調と、のうち一方又は両方を行うことを特徴とする光アクセスシステムである。
この構成によれば、伝送距離及び通信帯域の両方に応じて定まる多値度でもって、PAM信号又はOOK信号を送受信することができる。
また、本発明は、前記終端装置及び前記宅内装置の間の伝送距離は、前記終端装置が前記宅内装置に動的帯域割当を行う際に、前記終端装置がレンジング情報に基づいて推定することを特徴とする光アクセスシステムである。
この構成によれば、伝送距離を容易に推定することができる。
このように、本発明は、時分割多重光アクセスシステム及び/又は波長多重光アクセスシステムにおいて、構成を複雑にせずかつデバイスを高価にせず、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
従来技術の光アクセスシステムの構成を示す図である。 従来技術の上りバースト信号のフォーマットを示す図である。 従来技術の下り連続信号のフォーマットを示す図である。 実施形態1の光アクセスシステムの構成を示す図である。 実施形態1の上りバースト信号のフォーマットを示す図である。 実施形態1の下り連続信号のフォーマットを示す図である。 実施形態1のPAM適応変調OLTの構成を示す図である。 実施形態1の下り連続信号の生成方法を示す図である。 実施形態1のONUの構成を示す図である。 実施形態2の光アクセスシステムの構成を示す図である。 実施形態2の上りバースト信号のフォーマットを示す図である。 実施形態2の下り連続信号のフォーマットを示す図である。 実施形態2のPAM適応変調OLTの構成を示す図である。 実施形態2の下り連続信号の生成方法を示す図である。 実施形態2のONUの構成を示す図である。 実施形態3の光アクセスシステムの構成を示す図である。 実施形態4の光アクセスシステムの構成を示す図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
実施形態1の光アクセスシステムの構成を図4に示す。実施形態1の光アクセスシステムは、PAM方式及び適応変調技術を用いるPONであり、通信事業者ビル内に設置されるPAM適応変調OLT3、ユーザ宅内に設置されるONU4−1−1、・・・、4−1−m、4−2−1、・・・、4−2−m、・・・、4−n−1、・・・、4−n−m、光信号を合分波する光スプリッタ、及び伝送路である光ファイバから構成される。
PAM適応変調OLT3は、各ONU4の伝送路品質や要求伝送品質等に応じて、上り信号及び下り信号のフォーマットを決定する。基本的に、信号の多値度が大きくなるほど、信号の信号対雑音比が劣化するため、信号の伝送距離が制限される。
図4では、PAM適応変調OLT3は、ONU4−1−1、・・・、4−1−m、4−n−1、・・・、4−n−mが、PAM適応変調OLT3から近距離にあり、PAM8信号を適用可能なエリアにある、と判断する。そして、PAM適応変調OLT3は、ONU4−2−1、・・・、4−2−mが、PAM適応変調OLT3から遠距離にあり、PAM8信号を適用不能でPAM4信号を適用可能なエリアにある、と判断する。
PAM適応変調OLT3は、各ONU4へと送信する下り連続信号に対する、各ONU4への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM変調と、各ONU4から受信した上りバースト信号に対する、各ONU4からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM復調と、を行う。
ここで、PAM適応変調OLT3は、PAM変調を行う際に、各ONU4へと送信する下り連続信号に対する、各ONU4への伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調を行う。そして、PAM適応変調OLT3は、PAM復調を行う際に、各ONU4から受信した上りバースト信号に対する、各ONU4からの伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する復調を行う。
各ONU4は、PAM適応変調OLT3から受信した下り連続信号に対する、PAM適応変調OLT3からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM復調と、PAM適応変調OLT3へと送信する上りバースト信号に対する、PAM適応変調OLT3への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM変調と、を行う。
ここで、各ONU4は、PAM復調を行う際に、PAM適応変調OLT3から受信した下り連続信号に対する、PAM適応変調OLT3からの伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する復調を行う。そして、各ONU4は、PAM変調を行う際に、PAM適応変調OLT3へと送信する上りバースト信号に対する、PAM適応変調OLT3への伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調を行う。
なお、PAM適応変調OLT3及び各ONU4の間の伝送距離は、PAM適応変調OLT3が各ONU4に動的帯域割当を行う際に、PAM適応変調OLT3がレンジング情報に基づいて推定する。よって、伝送距離を容易に推定することができる。
実施形態1の上りバースト信号及び下り連続信号のフォーマットを図5及び図6に示す。図5及び図6では、ONU4−1−m、4−2−m、4−n−mのみを示す。ONU4−1−m、4−n−mについては、PAM8信号を適用可能なエリアにあり、許容多値度のうちで最大多値度が採られ、上りバースト信号及び下り連続信号は、光強度を“0”、“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”の8段階で変調したPAM8信号である。ONU4−2−mについては、PAM4信号を適用可能なエリアにあり、許容多値度のうちで最大多値度が採られ、上りバースト信号及び下り連続信号は、光強度を“0”、“1”、“2”、“3”の4段階で変調したPAM4信号である。
実施形態1のPAM適応変調OLTの構成を図7に示す。PAM適応変調OLT3は、多値変調部31及び多値復調部32から構成される。
多値変調部31は、2つ又は3つのOOKの出力を合成することにより、各ONU4へと送信する下り連続信号に対する、2値より大きい多値(ここでは、4値及び8値)のPAM変調を行う。多値復調部32は、各ONU4から受信した上りバースト信号に対する、2値より大きい多値(ここでは、4値及び8値)のPAM復調を行う。
多値変調部31は、電気信号生成部311、312、313、信号生成部制御部314、電気信号合成部315及び光信号生成部316から構成され、図8に示した実施形態1の下り連続信号の生成方法に従って、PAM4信号及びPAM8信号を生成する。
電気信号生成部311は、“0”レベル又は“1”レベルの電気信号を生成する。電気信号生成部312は、“0”レベル又は“2”レベルの電気信号を生成する。電気信号生成部313は、“0”レベル又は“4”レベルの電気信号を生成する。信号生成部制御部314は、電気信号生成部311、312、313に対して、それぞれが生成可能な電気信号のうち、いずれの電気信号を生成するかを制御する。
電気信号合成部315は、電気信号生成部311、312、313から、それぞれが生成可能な電気信号のうち、いずれかの電気信号を入力され、入力されたこれらの電気信号を合成する。光信号生成部316は、電気信号合成部315から、合成された電気信号を入力され、入力された合成電気信号に基づいて、レーザ自体を直接変調するか又は連続光信号を外部変調することで、PAM4信号及びPAM8信号を生成する。
実施形態1のONUの構成を図9に示す。ONU4は、多値変調部41及び多値復調部42から構成される。多値変調部41は、2つ又は3つのOOKの出力を合成することにより、PAM適応変調OLT3へと送信する上りバースト信号に対する、2値より大きい多値(ここでは、4値又は8値)のPAM変調を行う。多値復調部42は、PAM適応変調OLT3から受信した下り連続信号に対する、2値より大きい多値(ここでは、4値又は8値)のPAM復調を行う。
多値変調部41は、電気信号生成部411、412、413、信号生成部制御部414、電気信号合成部415及び光信号生成部416から構成され、図8に示した実施形態1の下り連続信号の生成方法と同様に、PAM4信号又はPAM8信号を生成する。
実施形態1では、OOK変調方式を用いることなく、2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、単純なOOK変調方式より、高速・大容量化を図ることができ、OFDM技術やデジタルコヒーレント技術より、経済化を図ることができ、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
そして、実施形態1では、既存のOOK変調方式をベースとして2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、既存の光デバイスや電子回路を適用可能となり、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
さらに、実施形態1では、伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度でもって、PAM信号又はOOK信号を送受信することができる。
ここで、実施形態1では、上りバースト信号及び下り連続信号の両方に対して、2値より大きい多値のPAM方式を用いている。一方で、変形例として、上りバースト信号及び下り連続信号の一方に対して、2値より大きい多値のPAM方式を用いてもよい。
そして、実施形態1では、4値及び8値のPAM方式を用いている。一方で、変形例として、4値及び8値より大きい多値のPAM方式を用いてもよい。ここで、2値のPAM方式を用いるときは、“0”レベル又は“1”レベルの電気信号を生成する電気信号生成部、“0”レベル又は“2”レベルの電気信号を生成する電気信号生成部、・・・、“0”レベル又は“2n−1”レベルの電気信号を生成する電気信号生成部を配置すればよい。
さらに、実施形態1では、光スプリッタを用いて、TDM−PONを構成している。一方で、変形例として、AWG(Arrayed Waveguide Grating)を用いて、WDM−PON又はTDM/WDM−PONを構成してもよい。
(実施形態2)
実施形態2の光アクセスシステムの構成を図10に示す。実施形態2の光アクセスシステムは、PAM方式、OOK変調方式及び適応変調技術を用いるPONであり、通信事業者ビル内に設置されるPAM適応変調OLT5、ユーザ宅内に設置されるONU6−1−1、・・・、6−1−m、6−2−1、・・・、6−2−m、・・・、6−n−1、・・・、6−n−m、光信号を合分波する光スプリッタ、及び伝送路である光ファイバから構成される。
PAM適応変調OLT5は、各ONU6の伝送路品質や要求伝送品質等に応じて、上り信号及び下り信号のフォーマットを決定する。基本的に、信号の多値度が大きくなるほど、信号の信号対雑音比が劣化するため、信号の伝送距離が制限される。
図10では、PAM適応変調OLT5は、ONU6−1−1、・・・、6−1−mが、PAM適応変調OLT5から近距離にあり、PAM8信号を適用可能なエリアにある、と判断する。そして、PAM適応変調OLT5は、ONU6−n−1、・・・、6−n−mが、PAM適応変調OLT5から中距離にあり、PAM8信号を適用不能でPAM4信号を適用可能なエリアにある、と判断する。さらに、PAM適応変調OLT5は、ONU6−2−1、・・・、6−2−mが、PAM適応変調OLT5から遠距離にあり、PAM8信号及びPAM4信号を適用不能でNRZ信号を適用可能なエリアにある、と判断する。
PAM適応変調OLT5は、各ONU6へと送信する下り連続信号に対する、各ONU6への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM変調及び2値のOOK変調のいずれかと、各ONU6から受信した上りバースト信号に対する、各ONU6からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM復調及び2値のOOK復調のいずれかと、を行う。
ここで、PAM適応変調OLT5は、PAM変調及びOOK変調を行う際に、各ONU6へと送信する下り連続信号に対する、各ONU6への伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調を行う。そして、PAM適応変調OLT5は、PAM復調及びOOK復調を行う際に、各ONU6から受信した上りバースト信号に対する、各ONU6からの伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する復調を行う。
各ONU6は、PAM適応変調OLT5から受信した下り連続信号に対する、PAM適応変調OLT5からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM復調及び2値のOOK復調のいずれかと、PAM適応変調OLT5へと送信する上りバースト信号に対する、PAM適応変調OLT5への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM変調及び2値のOOK変調のいずれかと、を行う。
ここで、各ONU6は、PAM復調又はOOK復調を行う際に、PAM適応変調OLT5から受信した下り連続信号に対する、PAM適応変調OLT5からの伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する復調を行う。そして、各ONU6は、PAM変調又はOOK変調を行う際に、PAM適応変調OLT5へと送信する上りバースト信号に対する、PAM適応変調OLT5への伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調を行う。
なお、PAM適応変調OLT5及び各ONU6の間の伝送距離は、PAM適応変調OLT5が各ONU6に動的帯域割当を行う際に、PAM適応変調OLT5がレンジング情報に基づいて推定する。よって、伝送距離を容易に推定することができる。
実施形態2の上りバースト信号及び下り連続信号のフォーマットを図11及び図12に示す。図11及び図12では、ONU6−1−m、6−2−m、6−n−mのみを示す。ONU6−1−mについては、PAM8信号を適用可能なエリアにあり、許容多値度のうちで最大多値度が採られ、上りバースト信号及び下り連続信号は、光強度を“0”、“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”の8段階で変調したPAM8信号である。ONU6−n−mについては、PAM4信号を適用可能なエリアにあり、許容多値度のうちで最大多値度が採られ、上りバースト信号及び下り連続信号は、光強度を“0”、“1”、“2”、“3”の4段階で変調したPAM4信号である。ONU6−2−mについては、NRZ信号を適用可能なエリアにあり、許容多値度のうちで最大多値度が採られ、上りバースト信号及び下り連続信号は、光強度を“0”、“1”の2段階で変調したNRZ信号である。
実施形態2のPAM適応変調OLTの構成を図13に示す。PAM適応変調OLT5は、多値・2値変調部51及び多値・2値復調部52から構成される。
多値・2値変調部51は、2つ又は3つのOOKの出力を合成することにより、各ONU6へと送信する下り連続信号に対する、2値より大きい多値(ここでは、4値及び8値)のPAM変調を行うとともに、3つのOOKのオンオフを同一状態に同期させて出力を合成することにより、各ONU6へと送信する下り連続信号に対する、2値のOOK変調を行う。多値・2値復調部52は、各ONU6から受信した上りバースト信号に対する、2値より大きい多値(ここでは、4値及び8値)のPAM復調を行うとともに、各ONU6から受信した上りバースト信号に対する、2値のOOK復調を行う。
多値・2値変調部51は、電気信号生成部511、512、513、信号生成部制御部514、電気信号合成部515及び光信号生成部516から構成され、図14に示した実施形態2の下り連続信号の生成方法に従って、PAM4信号、PAM8信号及びNRZ信号を生成する。
電気信号生成部511は、“0”レベル又は“1”レベルの電気信号を生成する。電気信号生成部512は、“0”レベル又は“2”レベルの電気信号を生成する。電気信号生成部513は、“0”レベル又は“4”レベルの電気信号を生成する。信号生成部制御部514は、電気信号生成部511、512、513に対して、それぞれが生成可能な電気信号のうち、いずれの電気信号を生成するかを制御する。
電気信号合成部515は、電気信号生成部511、512、513から、それぞれが生成可能な電気信号のうち、いずれかの電気信号を入力され、入力されたこれらの電気信号を合成する。光信号生成部516は、電気信号合成部515から、合成された電気信号を入力され、入力された合成電気信号に基づいて、レーザ自体を直接変調するか又は連続光信号を外部変調することで、PAM4信号、PAM8信号及びNRZ信号を生成する。
実施形態2のONUの構成を図15に示す。ONU6は、多値変調部61及び多値復調部62から構成される。多値変調部61は、2つ又は3つのOOKの出力を合成することにより、PAM適応変調OLT5へと送信する上りバースト信号に対する、2値より大きい多値(ここでは、4値又は8値)のPAM変調を行う。多値復調部62は、PAM適応変調OLT5から受信した下り連続信号に対する、2値より大きい多値(ここでは、4値又は8値)のPAM復調を行う。
多値変調部61は、電気信号生成部611、612、613、信号生成部制御部614、電気信号合成部615及び光信号生成部616から構成され、図14に示した実施形態2の下り連続信号の生成方法と同様に、PAM4信号又はPAM8信号を生成する。
実施形態2では、OOK変調方式を用いるとともに、2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、単純なOOK変調方式より、高速・大容量化を図ることができ、OFDM技術やデジタルコヒーレント技術より、経済化を図ることができ、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
そして、実施形態2では、既存のOOK変調方式をベースとして2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、既存の光デバイスや電子回路を適用可能となり、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
さらに、実施形態2では、伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度でもって、PAM信号又はOOK信号を送受信することができる。
ここで、実施形態2では、上りバースト信号及び下り連続信号の両方に対して、2値より大きい多値のPAM方式を用いている。一方で、変形例として、上りバースト信号及び下り連続信号の一方に対して、2値より大きい多値のPAM方式を用いてもよい。
そして、実施形態2では、4値及び8値のPAM方式を用いている。一方で、変形例として、4値及び8値より大きい多値のPAM方式を用いてもよい。ここで、2値のPAM方式を用いるときは、“0”レベル又は“1”レベルの電気信号を生成する電気信号生成部、“0”レベル又は“2”レベルの電気信号を生成する電気信号生成部、・・・、“0”レベル又は“2n−1”レベルの電気信号を生成する電気信号生成部を配置すればよい。
さらに、実施形態2では、光スプリッタを用いて、TDM−PONを構成している。一方で、変形例として、AWG(Arrayed Waveguide Grating)を用いて、WDM−PON又はTDM/WDM−PONを構成してもよい。
(実施形態3)
実施形態1では、PAM4変調及びPAM8変調のうち、伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調を選択する。実施形態3では、PAM4変調及びPAM8変調のうち、伝送距離及び通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調を選択する。実施形態3の光アクセスシステムの構成を図16に示す。
実施形態3の光アクセスシステムは、PAM方式及び適応変調技術を用いるPONであり、通信事業者ビル内に設置されるPAM適応変調OLT7、ユーザ宅内に設置されるONU8−1−1、・・・、8−1−m、8−2−1、・・・、8−2−m、・・・、8−n−1、・・・、8−n−m、光信号を合分波する光スプリッタ、及び伝送路である光ファイバから構成される。
図16では、PAM適応変調OLT7は、ONU8−1−1、・・・、8−1−m、8−n−1、・・・、8−n−mが、PAM適応変調OLT7から近距離にあり、PAM8信号を適用可能なエリアにある、と判断する。そして、PAM適応変調OLT7は、ONU8−2−1、・・・、8−2−mが、PAM適応変調OLT7から遠距離にあり、PAM8信号を適用不能でPAM4信号を適用可能なエリアにある、と判断する。
PAM適応変調OLT7は、各ONU8へと送信する下り連続信号に対する、各ONU8への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM変調と、各ONU8から受信した上りバースト信号に対する、各ONU8からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM復調と、を行う。
ここで、PAM適応変調OLT7は、PAM変調を行う際に、各ONU8へと送信する下り連続信号に対する、各ONU8への伝送距離及び各ONU8への通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調を行う。そして、PAM適応変調OLT7は、PAM復調を行う際に、各ONU8から受信した上りバースト信号に対する、各ONU8からの伝送距離及び各ONU8からの通信帯域に応じて定まる多値度を有する復調を行う。
各ONU8は、PAM適応変調OLT7から受信した下り連続信号に対する、PAM適応変調OLT7からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM復調と、PAM適応変調OLT7へと送信する上りバースト信号に対する、PAM適応変調OLT7への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM変調と、を行う。
ここで、各ONU8は、PAM復調を行う際に、PAM適応変調OLT7から受信した下り連続信号に対する、PAM適応変調OLT7からの伝送距離及びPAM適応変調OLT7からの通信帯域に応じて定まる多値度を有する復調を行う。そして、各ONU8は、PAM変調を行う際に、PAM適応変調OLT7へと送信する上りバースト信号に対する、PAM適応変調OLT7への伝送距離及びPAM適応変調OLT7への通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調を行う。
ONU8−1−mについては、PAM8信号を適用可能なエリアにあり、通信帯域は大きいため、許容多値度のうちで最大の多値度として、PAM8変調が選択される。ONU8−1−1、8−n−1については、PAM8信号を適用可能なエリアにあるが、通信帯域は中程度であるため、許容多値度のうちで中程度の多値度として、PAM4変調が選択される。ONU8−n−mについては、PAM8信号を適用可能なエリアにあるが、通信帯域は小さいため、許容多値度のうちで最小の多値度として、OOK変調が選択される。
ONU8−2−1については、PAM4信号を適用可能なエリアにあり、通信帯域は大きいため、許容多値度のうちで最大の多値度として、PAM4変調が選択される。ONU8−2−mについては、PAM4信号を適用可能なエリアにあるが、通信帯域は小さいため、許容多値度のうちで最小の多値度として、OOK変調が選択される。
実施形態3では、OOK変調方式を用いることなく、2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、単純なOOK変調方式より、高速・大容量化を図ることができ、OFDM技術やデジタルコヒーレント技術より、経済化を図ることができ、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
そして、実施形態3では、既存のOOK変調方式をベースとして2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、既存の光デバイスや電子回路を適用可能となり、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
さらに、実施形態3では、伝送距離及び通信帯域の両方に応じて定まる多値度でもって、PAM信号又はOOK信号を送受信することができる。
(実施形態4)
実施形態2では、PAM4変調、PAM8変調及びOOK変調のうち、伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調を選択する。実施形態4では、PAM4変調、PAM8変調及びOOK変調のうち、伝送距離及び通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調を選択する。実施形態4の光アクセスシステムの構成を図17に示す。
実施形態4の光アクセスシステムは、PAM方式、OOK変調方式及び適応変調技術を用いるPONであり、通信事業者ビル内に設置されるPAM適応変調OLT9、ユーザ宅内に設置されるONU10−1−1、・・・、10−1−m、10−2−1、・・・、10−2−m、・・・、10−n−1、・・・、10−n−m、光信号を合分波する光スプリッタ、及び伝送路である光ファイバから構成される。
図17では、PAM適応変調OLT9は、ONU10−1−1、・・・、10−1−mが、PAM適応変調OLT9から近距離にあり、PAM8信号を適用可能なエリアにある、と判断する。そして、PAM適応変調OLT9は、ONU10−n−1、・・・、10−n−mが、PAM適応変調OLT9から中距離にあり、PAM8信号を適用不能でPAM4信号を適用可能なエリアにある、と判断する。さらに、PAM適応変調OLT9は、ONU10−2−1、・・・、10−2−mが、PAM適応変調OLT9から遠距離にあり、PAM8信号及びPAM4信号を適用不能でNRZ信号を適用可能なエリアにある、と判断する。
PAM適応変調OLT9は、各ONU10へと送信する下り連続信号に対する、各ONU10への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM変調及び2値のOOK変調のいずれかと、各ONU10から受信した上りバースト信号に対する、各ONU10からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM復調及び2値のOOK復調のいずれかと、を行う。
ここで、PAM適応変調OLT9は、PAM変調を行う際に、各ONU10へと送信する下り連続信号に対する、各ONU10への伝送距離及び各ONU10への通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調を行う。そして、PAM適応変調OLT9は、PAM復調を行う際に、各ONU10から受信した上りバースト信号に対する、各ONU10からの伝送距離及び各ONU10からの通信帯域に応じて定まる多値度を有する復調を行う。
各ONU10は、PAM適応変調OLT9から受信した下り連続信号に対する、PAM適応変調OLT9からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM復調及び2値のOOK復調のいずれかと、PAM適応変調OLT9へと送信する上りバースト信号に対する、PAM適応変調OLT9への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のPAM変調及び2値のOOK変調のいずれかと、を行う。
ここで、各ONU10は、PAM復調を行う際に、PAM適応変調OLT9から受信した下り連続信号に対する、PAM適応変調OLT9からの伝送距離及びPAM適応変調OLT9からの通信帯域に応じて定まる多値度を有する復調を行う。そして、各ONU10は、PAM変調を行う際に、PAM適応変調OLT9へと送信する上りバースト信号に対する、PAM適応変調OLT9への伝送距離及びPAM適応変調OLT9への通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調を行う。
ONU10−1−mについては、PAM8信号を適用可能なエリアにあり、通信帯域は大きいため、許容多値度のうちで最大の多値度として、PAM8変調が選択される。ONU10−1−1については、PAM8信号を適用可能なエリアにあるが、通信帯域は小さいため、許容多値度のうちで中程度の多値度として、PAM4変調が選択される。
ONU10−n−1については、PAM4信号を適用可能なエリアにあり、通信帯域は大きいため、許容多値度のうちで最大の多値度として、PAM4変調が選択される。ONU10−n−mについては、PAM4信号を適用可能なエリアにあるが、通信帯域は小さいため、許容多値度のうちで最小の多値度として、OOK変調が選択される。
ONU10−2−1、・・・、10−2−mについては、NRZ信号を適用可能なエリアにあり、通信帯域の大小に関わらず、OOK変調が選択される。
実施形態4では、OOK変調方式を用いるとともに、2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、単純なOOK変調方式より、高速・大容量化を図ることができ、OFDM技術やデジタルコヒーレント技術より、経済化を図ることができ、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
そして、実施形態4では、既存のOOK変調方式をベースとして2値より大きい多値のPAM方式を用いるため、既存の光デバイスや電子回路を適用可能となり、したがって、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
さらに、実施形態4では、伝送距離及び通信帯域の両方に応じて定まる多値度でもって、PAM信号又はOOK信号を送受信することができる。
本発明の光アクセスシステム、終端装置、宅内装置及び光アクセス方法は、時分割多重光アクセスシステム及び/又は波長多重光アクセスシステムにおいて、経済的な高速・大容量化及び柔軟な適応変調を実現することができる。
1:QAM適応変調OLT
2−1−1、2−1−m、2−2−1、2−2−m、2−n−1、2−n−m:ONU
3:PAM適応変調OLT
4、4−1−1、4−1−m、4−2−1、4−2−m、4−n−1、4−n−m:ONU
5:PAM適応変調OLT
6、6−1−1、6−1−m、6−2−1、6−2−m、6−n−1、6−n−m:ONU
7:PAM適応変調OLT
8−1−1、8−1−m、8−2−1、8−2−m、8−n−1、8−n−m:ONU
9:PAM適応変調OLT
10−1−1、10−1−m、10−2−1、10−2−m、10−n−1、10−n−m:ONU
31:多値変調部
32:多値復調部
41:多値変調部
42:多値復調部
51:多値・2値変調部
52:多値・2値復調部
61:多値変調部
62:多値復調部
311、312、313:電気信号生成部
314:信号生成部制御部
315:電気信号合成部
316:光信号生成部
411、412、413:電気信号生成部
414:信号生成部制御部
415:電気信号合成部
416:光信号生成部
511、512、513:電気信号生成部
514:信号生成部制御部
515:電気信号合成部
516:光信号生成部
611、612、613:電気信号生成部
614:信号生成部制御部
615:電気信号合成部
616:光信号生成部

Claims (7)

  1. 終端装置と、複数の宅内装置と、を備える光アクセスシステムであって、
    前記終端装置は、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調及び2値のオンオフ変調のいずれかと、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調及び2値のオンオフ復調のいずれかと、のうち一方又は両方を行い、
    前記宅内装置は、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調及び2値のオンオフ復調のいずれかと、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調又は2値のオンオフ変調のいずれかと、のうち一方又は両方を行っており、
    前記終端装置及び前記宅内装置は、複数のオンオフ変調の出力を合成することにより、2値より大きい多値のパルス強度変調を行い、複数のオンオフ変調のオンオフを同一状態に同期させて出力を合成することにより、2値のオンオフ変調を行う
    ことを特徴とする光アクセスシステム。
  2. 前記終端装置は、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調と、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する復調と、のうち一方又は両方を行い、
    前記宅内装置は、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する復調と、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて定まり信号対雑音比を劣化させない最大の多値度を有する変調と、のうち一方又は両方を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の光アクセスシステム。
  3. 前記終端装置は、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離及び前記宅内装置への通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調と、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離及び前記宅内装置からの通信帯域に応じて定まる多値度を有する復調と、のうち一方又は両方を行い、
    前記宅内装置は、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離及び前記終端装置からの通信帯域に応じて定まる多値度を有する復調と、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離及び前記終端装置への通信帯域に応じて定まる多値度を有する変調と、のうち一方又は両方を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の光アクセスシステム。
  4. 前記終端装置及び前記宅内装置の間の伝送距離は、前記終端装置が前記宅内装置に動的帯域割当を行う際に、前記終端装置がレンジング情報に基づいて推定する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の光アクセスシステム。
  5. 光アクセスシステムにおいて宅内装置と通信を行う終端装置であって、
    前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調及び2値のオンオフ変調のいずれかを行う多値変調部と、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調及び2値のオンオフ復調のいずれかを行う多値復調部と、のうち一方又は両方を備え
    前記多値変調部は、複数のオンオフ変調の出力を合成することにより、2値より大きい多値のパルス強度変調を行い、複数のオンオフ変調のオンオフを同一状態に同期させて出力を合成することにより、2値のオンオフ変調を行う
    ことを特徴とする終端装置。
  6. 光アクセスシステムにおいて終端装置と通信を行う宅内装置であって、
    前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調及び2値のオンオフ復調のいずれかを行う多値復調部と、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調及び2値のオンオフ変調のいずれかを行う多値変調部と、のうち一方又は両方を備え
    前記多値変調部は、複数のオンオフ変調の出力を合成することにより、2値より大きい多値のパルス強度変調を行い、複数のオンオフ変調のオンオフを同一状態に同期させて出力を合成することにより、2値のオンオフ変調を行う
    ことを特徴とする宅内装置。
  7. 終端装置と、複数の宅内装置と、を用いる光アクセス方法であって、
    前記終端装置が、前記宅内装置へと送信する下り信号に対する、前記宅内装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調及び2値のオンオフ変調のいずれかを行い、前記宅内装置が、前記終端装置から受信した下り信号に対する、前記終端装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調及び2値のオンオフ復調のいずれかを行う下り信号変復調ステップと、
    前記宅内装置が、前記終端装置へと送信する上り信号に対する、前記終端装置への伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度変調及び2値のオンオフ変調のいずれかを行い、前記終端装置が、前記宅内装置から受信した上り信号に対する、前記宅内装置からの伝送距離に応じて多値度が定まる2値より大きい多値のパルス強度復調及び2値のオンオフ復調のいずれかを行う上り信号変復調ステップと、のうち一方又は両方を行い、
    前記終端装置及び前記宅内装置が、複数のオンオフ変調の出力を合成することにより、2値より大きい多値のパルス強度変調を行い、複数のオンオフ変調のオンオフを同一状態に同期させて出力を合成することにより、2値のオンオフ変調を行う
    ことを特徴とする光アクセス方法。
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