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JP6280350B2 - トラックの荷台における荷物収容体 - Google Patents

トラックの荷台における荷物収容体 Download PDF

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JP6280350B2 JP2013239870A JP2013239870A JP6280350B2 JP 6280350 B2 JP6280350 B2 JP 6280350B2 JP 2013239870 A JP2013239870 A JP 2013239870A JP 2013239870 A JP2013239870 A JP 2013239870A JP 6280350 B2 JP6280350 B2 JP 6280350B2
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Description

本発明は、トラックの荷台上に設置可能とされ、その内部空間が上方に向かって開く荷物収容空間とされる膜材製のトラックの荷台における荷物収容体に関するものである。
上記トラックの荷台における荷物収容体には、従来、下記特許文献1,2に示されるものがある。これら公報のものによれば、荷物収容体は、トラックにおける運転台とこの運転台の後方に連設される荷台とのうち、この荷台の荷物載置面上に敷設され、平面視で矩形状をなす底面膜材と、この底面膜材のトラックの前後方向における前、後端縁部から上方に向かって延出する前、後面膜材と、上記底面膜材の左右各外側端縁部から上方に向かって延出する左、右側面膜材と、上記前、後面膜材と左、右側面膜材とが互いに対向する両対向縁部同士をそれぞれ連結するよう設けられると共に、少なくとも2枚重ね状に折り畳まれる連結膜材とを備える。
上記の場合、前面膜材は運転台の後面に隣接して上記荷物載置面の前端縁部の上方に設けられる前立板に支持されて保形される。また、上記後面膜材は上記荷物載置面の後端縁部上に立設される後部あおり板に支持されて保形される。更に、上記左、右側面膜材は上記荷物載置面の左、右側端縁部上に立設される側部あおり板に支持されて保形される。
そして、上記荷物収容体は荷台の内面を荷物に因る汚損などから保護することとされる。また、上記荷物収容体の上記各膜材で囲まれた内部空間は、上方に向かって開き、荷物を収容可能とする荷物収容空間とされる。この荷物収容空間に、例えば、水分を含むような崩れ易い土砂を収容したとき、これら水や土砂は、上記前立板や各あおり板で保形された前、後面膜材や各側面膜材の上端縁部を越えて溢れ出ることが防止され、もって、防水を含む安定した荷物の収容状態が得られるようになっている。
実開昭62−43876号公報 特開2004−9753号公報
ところで、上記した従来の技術では、荷物収容体内の荷物収容空間の容積は各膜材を保形する各あおり板の高さに応じて定められる。このため、上記荷物収容体は、それ自体の荷物収容空間の容積を大きくすることはできず、単に荷台の内面を保護するだけの働きにとどまっている。よって、上記した従来の上記荷物収容体は、その利用度が低いという問題点がある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、トラックの荷台上に設置される膜材製の荷物収容体が、上記荷台の内面を保護するよう働くだけでなく、荷物収容体内の容積を実質的に拡大できるようにして、この荷物収容体の利用度を向上させるようにすることである。
請求項1の発明は、トラック1の荷台9の荷物載置面12上に敷設され、平面視で矩形状をなす底面膜材23と、この底面膜材23のトラック1の前後方向における前、後端縁部から上方に向かって延出する前、後面膜材24,25と、上記底面膜材23の左右各外側端縁部から上方に向かって延出する左、右側面膜材26,26と、上記前、後面膜材24,25と左、右側面膜材26,26とが互いに対向する両対向縁部同士をそれぞれ連結するよう設けられると共に、少なくとも2枚重ね状に折り畳まれる連結膜材27,28とを備え、これら連結膜材27,28の展開により上記各膜材23〜28を全体的に平坦形状にできるようにしたトラックの荷台における荷物収容体において、
上記連結膜材27,28を、解除可能に上記折り畳み状態に保持する保持具29を設けたことを特徴とするトラックの荷台における荷物収容体である。
請求項2の発明は、上記保持具29を、上記連結膜材27,28を2枚重ね状に折り畳んだときの折り目部32の近傍部分と、この折り目部32の近傍の上記前、後面膜材24,25と各側面膜材26とのいずれかの一部分とを結合させるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のトラックの荷台における荷物収容体である。
請求項3の発明は、上記各膜材23〜28を防水材で構成し、
上記底面膜材23の上面に着脱可能に敷設される保護シート36を設けたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載のトラックの荷台における荷物収容体である。
請求項4の発明は、一端部が上記荷物載置面12と底面膜材23との間に介設され、他端部が上記側面膜材26に取り付けられる剛性の補強体41を設け、この補強体41を上記底面膜材23の端縁部に沿う方向で所定間隔をあけて複数配置したことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載のトラックの荷台における荷物収容体である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、トラックの荷台の荷物載置面上に敷設され、平面視で矩形状をなす底面膜材と、この底面膜材のトラックの前後方向における前、後端縁部から上方に向かって延出する前、後面膜材と、上記底面膜材の左右各外側端縁部から上方に向かって延出する左、右側面膜材と、上記前、後面膜材と左、右側面膜材とが互いに対向する両対向縁部同士をそれぞれ連結するよう設けられると共に、少なくとも2枚重ね状に折り畳まれる連結膜材とを備え、これら連結膜材の展開により上記各膜材を全体的に平坦形状にできるようにしたたことを前提条件としている。
このため、上記前提条件の荷物収容体によれば、上記荷台の内面を覆って、この荷台を保護することができる。一方、上記荷物収容体の不使用時には、上記各連結膜材の折り畳み状態を上記保持具への操作によりそれぞれ解除して展開させる。すると、上記荷物収容体を全体的に平坦形状にできるため、これを折り畳むなどコンパクトな形状にできて、その取り扱いや収納が容易にできる。
そして、本発明の主要部構成として、上記連結膜材を、解除可能に上記折り畳み状態に保持する保持具を設けている。
このため、上記連結膜材を保持具により折り畳み状態に保持すれば、上記荷物収容体は上方に向かって開く箱形状に保形される。よって、この荷物収容体内に荷物を収容した場合、この荷物が土砂のように崩れ易いものであるとしても、この荷物の一部が上記荷物収容体から外部に容易に溢れ出ることは抑制される。この結果、上記荷物収容体は、荷台の内面を保護するよう働くだけでなく、荷物収容体内の容積を実質的に拡大できることから、この荷物収容体の利用度の向上が達成されて有益である。
一方、上記トラックがダンプトラックの場合であって、上記荷台を水平状態から後下がりの傾斜状態にして上記箱形状の荷物収容体内の荷物を荷台の後下方に向けて摺動させ、かつ、落下させようとする場合には、上記後面膜材と左、右側面膜材との間の各連結膜材の折り畳み状態を上記保持具への操作により解除させて上記各連結膜材を展開させればよい。
このようにすれば、上記箱形状の荷物収容体内が後方に向かって開放されるため、上記したように荷台を傾斜状態にさせると、上記荷物収容体内の荷物は上記後面膜材に邪魔されることなく、荷台の後下方に向けて円滑に摺動、落下させることができる。
請求項2の発明は、上記保持具を、上記連結膜材を2枚重ね状に折り畳んだときの折り目部の近傍部分と、この折り目部の近傍の上記前、後面膜材と各側面膜材とのいずれかの一部分とを結合させるよう構成している。
このため、上記保持具により、上記連結膜材を2枚重ね状に折り畳んだ状態に保持したとき、上記折り目部が荷物収容体の内、外面から外方に突出することは防止されて、この荷物収容体の内、外面は平坦形状に保たれる。よって、上記荷物収容体内に荷物を出し入れするとき、上記折り目部が邪魔になることは防止されることから、上記荷物収容体内への荷物の出し入れ作業は円滑かつ容易にできる。
請求項3の発明は、上記各膜材を防水材で構成し、
上記底面膜材の上面に着脱可能に敷設される保護シートを設けており、次の効果が生じる。
即ち、荷物収容体の各膜材を防水材で構成したため、箱形状の荷物収容体内からの水の洩出が防止される。よって、この荷物収容体内に荷物を収容したとき、この荷物からの排出水が上記荷物収容体の外部に洩出することは防止され、この荷物収容体の周辺の汚損が防止される。
また、箱形状の荷物収容体内に荷物を収容したとき、この荷物からの負荷により上記底面膜材は他の膜材に比べて損傷し易くなりがちであるが、上記底面膜材の上面に敷設された保護シートによって、上記底面膜材が容易に損傷することは防止される。よって、荷物収容体の防水性が良好に維持される。しかも、上記保護シートは上記底面膜材に対し着脱可能であるため、上記保護シートが仮に損傷したときには、これを他の新しい保護シートに交換することが容易にできる。よって、上記荷物収容体の防水性が更に良好に維持される。
請求項4の発明は、一端部が上記荷物載置面と底面膜材との間に介設され、他端部が上記側面膜材に取り付けられる剛性の補強体を設け、この補強体を上記底面膜材の端縁部に沿う方向で所定間隔をあけて複数配置している。
このため、上記荷物収容体は上記補強体により補強されることから、上記荷台の内面形状に頼らずに、この荷台の荷物載置面上の所望位置に上記箱形状の荷物収容体を自立状に設置できる。よって、種々の荷物に対する上記荷物収容体の利用度が向上する。
また、上記荷物収容体の不使用時には、隣り合う補強体の間の上記各膜材の部分を屈曲させれば、上記荷物収容体をコンパクトな形状にすることができる。よって、上記荷物収容体は、これを補強する剛性の補強体を設けたものでありながら、その取り扱いや収納が容易にできる。
図2の部分拡大詳細斜視図である。 トラックの斜視図である。 図1のIII-III線矢視拡大断面図である。 図1で示したトラックの荷台における荷物収容体の展開斜視図である。
本発明のトラックの荷台における荷物収容体に関し、トラックの荷台上に設置される膜材製の荷物収容体が、上記荷台の内面を保護するよう働くだけでなく、荷物収容体内の容積を実質的に拡大できるようにして、この荷物収容体の利用度を向上させるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、トラックの荷台における荷物収容体は、トラックの荷台の荷物載置面上に敷設され、平面視で矩形状をなす底面膜材と、この底面膜材のトラックの前後方向における前、後端縁部から上方に向かって延出する前、後面膜材と、上記底面膜材の左右各外側端縁部から上方に向かって延出する左、右側面膜材と、上記前、後面膜材と左、右側面膜材とが互いに対向する両対向縁部同士をそれぞれ連結するよう設けられると共に、少なくとも2枚重ね状に折り畳まれる連結膜材とを備える。これら連結膜材の展開により上記各膜材は全体的に平坦形状にできる。上記連結膜材を、解除可能に上記折り畳み状態に保持する保持具が設けられる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1はトラックで、矢印Frは、このトラック1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記トラック1の幅方向をいうものとする。
上記トラック1は、車体2と、この車体2に懸架され、この車体2を走行面3上に支持するそれぞれ左右一対の前、後車輪4,5とを備えている。また、上記車体2は、この車体2の前部を構成する運転台8と、この運転台8の後方に連設される荷台9とを備えている。
上記荷台9は、トラック1の平面視で、トラック1の前後方向に長い長方形状とされてその上面が荷物載置面12とされる荷台本体13と、上記運転台8の後面に隣接して上記荷物載置面12の前端縁部の上方に設けられる前立板14と、上記荷台本体13の後端縁部に枢支具15により上、下方回動可能に枢支される後部あおり板16と、上記荷台本体13の左、右各側端縁部に上記枢支具15と同様の枢支具により上、下方回動可能に枢支される左、右側部あおり板17,17とを備える。
図1〜3中実線は、上記後、側部あおり板16,17がそれぞれ下方回動した状態を示している。この場合、上記荷台本体13上の荷物載置面12は上方、後方、かつ、左右各側方に開放された状態とされる。図3中二点鎖線は、上記後部あおり板16を上方回動させた状態を示している。この場合、上記後部あおり板16は、上記荷物載置面12の後端縁部上に立設される。また、図示しないが、上記側部あおり板17を上方回動させれば、この側部あおり板17は上記荷物載置面12の側端縁部上に立設される。
上記後、側部あおり板16,17をそれぞれ上方回動により立設姿勢とさせたとき、上記前立板14および各側部あおり板17同士と、上記後、側部あおり板16,17同士とをそれぞれ係止、離脱可能とする不図示の係止具が設けられる。この係止具の係止によれば、上記後、側部あおり板16,17はそれぞれ立設姿勢に保持される。そして、この際、上記荷物載置面12、前立板14、後部あおり板16、および各側部あおり板17で囲まれた上記荷物収容体21内の空間が荷台空間18とされる。
上記荷物載置面12上に載置可能とされると共に、上記荷台空間18に収容可能とされる荷物収容体21が設けられる。この荷物収容体21内は荷物を収容可能とする荷物収容空間22とされる。上記荷物収容体21の本体部は、一枚の膜材を屈曲することにより形成されたものである。この場合、荷物は、水分を含むような崩れ易い土砂や、土砂などの粉粒体を充填したフレキシブルコンテナなどである。
具体的には、上記荷物収容体21の本体部は、上記荷物載置面12上に敷設され、トラック1の平面視で、上記荷物載置面12よりも少し小さい矩形状をなす底面膜材23と、この底面膜材23のトラック1の前後方向における前、後端縁部から上方に向かって延出する前、後面膜材24,25と、上記底面膜材23の左右各外側端縁部から上方に向かって延出する左、右側面膜材26,26と、上記前、後面膜材24,25と左、右側面膜材26,26とが互いに対向する両対向縁部同士をそれぞれ連結するよう設けられると共に、少なくとも2枚重ね状に折り畳まれる矩形の前、後連結膜材27,28と、これら各連結膜材27,28を、解除可能に上記折り畳み状態に保持する保持具29とを備える。なお、上記各連結膜材27,28は4枚重ね状に折り畳んでもよい。
上記各連結膜材27,28を上記各保持具29により上記折り畳み状態に保持すれば、上記荷物収容体21は上方に向かって開く箱形状に保形される。そして、この箱形状の荷物収容体21における各膜材23〜27で囲まれた空間が上記荷物収容空間22とされる。
上記箱形状とされた荷物収容体21の前面膜材24は上記荷台9の前立板14の近傍(当接含む)に配置され、後、側面膜材25,26はそれぞれ立設姿勢の後、側部あおり板16,17の近傍(当接含む)に配置される。また、上記箱形状とされた荷物収容空間22の前、後、側面膜材24〜26および連結膜材27,28の各上端縁部は、互いに同じ高さに位置させられる一方、上記荷台9において立設姿勢とされた後、側部あおり板16,17の各上端縁部よりも少し高く位置させられる。
上記保持具29は、上記連結膜材27,28を2枚重ね状に折り畳んだときの折り目部32の近傍部分と、この折り目部32の近傍の上記前、後面膜材24,25と各側面膜材26とのいずれか一部分とを結合させるよう構成され、上記保持具29は面ファスナーとされる。
具体的には、上記前面膜材24と側面膜材26とが互いに対向する両対向縁部同士を連結する前連結膜材27において、この前連結膜材27を2枚重ね状に折り畳んだときの折り目部32の近傍部分と上記前面膜材24とが上記保持具29により結合される。なお、この結合に代えて、上記前連結膜材27の折り目部32の近傍部分と上記側面膜材26とを上記保持具29により結合させてもよい。
また、上記後面膜材25と側面膜材26とが互いに対向する両対向縁部同士を連結する後連結膜材28においては、この後連結膜材28を2枚重ね状に折り畳んだときの折り目部32の近傍部分と上記側面膜材26とが上記保持具29により結合される。なお、この結合に代えて、上記後連結膜材28の折り目部32の近傍部分と上記後面膜材25とを上記保持具29により結合させてもよい。
なお、上記保持具29は、上記連結膜材27,28を2枚重ね状に折り畳んだときの折り目部32の近傍部分と、この折り目部32の近傍の各膜材24〜26のいずれかの一部分とにそれぞれ形成されたハトメと、これらに挿通されるロープ(紐)とで構成してもよく、上記折り目部32の近傍部分と各膜材24〜26のいずれか一部分とを互いに結合させるバックルのようなものであってもよい。また、上記保持具29は、上記連結膜材27,28における折り目部32の谷折れがわで互いに対向する両対向面同士を結合させる面ファスナーなどであってもよい。
上記構成によれば、上記連結膜材27,28を、解除可能に上記折り畳み状態に保持する保持具29を設けている。
このため、上記連結膜材27,28を保持具29により折り畳み状態に保持すれば、上記荷物収容体21は上方に向かって開く箱形状に保形される。よって、この荷物収容体21内に荷物を収容した場合、この荷物が土砂のように崩れ易いものであるとしても、この荷物の一部が上記荷物収容体21から外部に容易に溢れ出ることは抑制される。この結果、上記荷物収容体21は、荷台9の内面を保護するよう働くだけでなく、荷物収容体21内の荷物収容空間22の容積を実質的に拡大できることから、この荷物収容体21の利用度の向上が達成されて有益である。
一方、上記トラック1がダンプトラックの場合であって、上記荷台9を水平状態から後下がりの傾斜状態にして上記箱形状の荷物収容体21内の荷物を荷台9の後下方に向けて摺動させ、かつ、落下させようとする場合には、上記後面膜材25と左、右側面膜材26,26との間の各連結膜材27,28の折り畳み状態を上記保持具29への操作により解除させて上記各連結膜材27,28を展開させればよい。
このようにすれば、上記箱形状の荷物収容体21内の荷物収容空間22が後方に向かって開放されるため、上記したように荷台9を傾斜状態にさせると、上記荷物収容体21内の荷物は上記後面膜材25に邪魔されることなく、荷台9の後下方に向けて円滑に摺動、落下させることができる。
また、前記したように、保持具29を、上記連結膜材27,28を2枚重ね状に折り畳んだときの折り目部32の近傍部分と、この折り目部32の近傍の上記前、後面膜材24,25と各側面膜材26とのいずれかの一部分とを結合させるよう構成している。
このため、上記保持具29により、上記連結膜材27,28を2枚重ね状に折り畳んだ状態に保持したとき、上記折り目部32が荷物収容体21の内、外面から外方に突出することは防止されて、この荷物収容体21の内、外面は平坦形状に保たれる。よって、上記荷物収容体21内の荷物収容空間22に荷物を出し入れするとき、上記折り目部32が邪魔になることは防止されることから、上記荷物収容空間22への荷物の出し入れ作業は円滑かつ容易にできる。
上記荷物収容体21が有する各膜材23〜28は防水材で構成される。具体的には、この膜材23〜28は、ポリ塩化ビニル(PVC)等の合成樹脂製のシートであり、この合成樹脂としては、ポリ塩化ビニル(PVC)の他、ポリウレタン(PU)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン(PE)等が利用できる。また、上記合成樹脂製シートの代わりにクロロプレンゴム(CR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴム製のシートを利用してもよい。更に、この膜材23〜28は、ケナフ等の天然繊維やポリエステル等の合成繊維等による繊維織布、上記繊維糸によるメッシュ状の織布、網布のみによる網材などを芯材とし、この芯材に上記合成樹脂またはゴムのコーティングを施したものであってもよい。
上記底面膜材23の上面には、この上面に全体的に敷設される保護シート36が設けられる。この保護シート36は、上記底面膜材23の上面に対し、直接もしくは間接に面ファスナーである取付具37によって着脱可能に取り付けられる。なお、この取付具37は、上記保護シート36を上記荷物収容体21の各膜材23〜26のいずれかの部分に取り付け可能とするベルト、ロープ(紐)、フックなどであってもよい。
上記構成によれば、荷物収容体21の各膜材23〜28を防水材で構成したため、箱形状の荷物収容体21内の荷物収容空間22からの水の洩出が防止される。よって、この荷物収容空間22に荷物を収容したとき、この荷物からの排出水が上記荷物収容体21の外部に洩出することは防止され、この荷物収容体21の周辺の汚損が防止される。
また、箱形状の荷物収容体21内の荷物収容空間22に荷物を収容したとき、この荷物からの負荷により上記底面膜材23は他の膜材24〜28に比べて損傷し易くなりがちであるが、上記底面膜材23の上面に敷設された保護シート36によって、上記底面膜材23が容易に損傷することは防止される。よって、荷物収容体21の防水性が良好に維持される。しかも、上記保護シート36は上記底面膜材23に対し着脱可能であるため、上記保護シート36が仮に損傷したときには、これを他の新しい保護シートに交換することが容易にできる。よって、上記荷物収容体21の防水性が更に良好に維持される。
上記の場合、保護シート36の材質は、上記荷物収容体21の各膜材23〜28と同様であってもよいが、次のようにしてもよい。
即ち、第1に、上記トラック1がダンプトラックの場合には、上記保護シート36を上記底面膜材23よりも摩擦係数の低い材料にすることが好ましく、更には、上記底面膜材23よりも高強度の材料にするのが好ましく、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)にすることが好ましい。
上記のようにすれば、荷台9に設けた荷物収容体21内の荷物収容空間22から荷物を排出させようとして、上記荷台9と共に荷物収容体21を後下がりに傾斜させ、上記保護シート36の上面に対し上記荷物を後下方に摺動させながら落下させるとき、上記保護シート36の上面に対する荷物の摺動が円滑にできる。よって、この荷物の排出作業が容易にできると共に、上記保護シート36の損耗が防止されて荷物収容体21の防水性が良好に維持されるなど、その寿命の向上が達成される。
また、第2に、上記保護シート36を、セシウム等の放射性物質を吸着可能な材質のものにしてもよい。
上記のようにすれば、除染地などにおいて、トラック1の荷物として放射性物質を含む汚染土壌などを搬送処理することができる。
図1,3において、上記荷物収容体21の後面膜材25と各側面膜材26とのそれぞれ外面側には、これらと同材質の膜材の縫着や溶着などによる取り付けにより、下方に向かって開く複数の袋部40が形成される。また、一端部が水平方向に延び上記荷物載置面12と底面膜材23との間に介設され、他端部が鉛直方向に延び、上記袋部40にその下方から挿入されて上記前面膜材24と後面膜材25とに取り付けられる板金製で剛性を有するL字形状の補強体41が設けられる。この補強体41は、上記袋部40と共に、上記底面膜材23の面方向の端縁部に沿う方向で所定間隔をあけて配置される。なお、上記前面膜材24に対しても上記袋部40および補強体41を設けてもよい。また、上記袋部40は、上記底面膜材23の下面側にも設けることも可能であり、これにより、上記底面膜材23からの上記補強体41の脱落が防止可能となる。
上記構成によれば、荷物収容体21の前、後面膜材24,25や側面膜材26は上記補強体41により補強されることから、上記荷台9の前立板14、後部あおり板16、および側部あおり板17に頼らずに、この荷台9の荷物載置面12上の所望位置に上記箱形状の荷物収容体21を自立状に設置できる。よって、種々の荷物に対する上記荷物収容体21の利用度が向上する。
また、上記荷物収容体21の不使用時には、隣り合う補強体41の間の上記各膜材23〜28の部分を屈曲させれば、上記荷物収容体21をコンパクトな形状にすることができる。よって、上記荷物収容体21は、これを補強する剛性の補強体41を設けたものでありながら、その取り扱いや収納が容易にできる。
上記荷物収容体21内の荷物収容空間22に収容した荷物を、その上方から全体的に覆うカバーシート44が設けられる。このカバーシート44の材質は上記荷物収容体21の各膜材23〜28と同様である。上記カバーシート44は下方に向かって開く箱形状とされ、この下端開口部は上記荷物収容体21の上端開口縁部に外嵌される。なお、図3中二点鎖線で示すように、上記カバーシート44の下端開口縁部は、上記荷台9において、それぞれ立設姿勢とされた後部あおり板16と側部あおり板17とのそれぞれ上端縁部に外嵌させてもよい。
図4において、上記保持具29による上記各連結膜材27,28の折り畳み状態を解除して、これら連結膜材27,28を展開させれば、上記荷物収容体21の各膜材23〜28は全体的に平坦形状にすることができる。
このため、上記荷物収容体21の不使用時には、上記各連結膜材27,28の折り畳み状態を上記保持具29への操作によりそれぞれ解除して展開させる。すると、上記荷物収容体21を全体的に平坦形状にできるため、これを折り畳むなどコンパクトな形状にできて、その取り扱いや収納が容易にできる。
1 トラック
2 車体
8 運転台
9 荷台
12 荷物載置面
13 荷台本体
14 前立板
15 枢支具
16 後部あおり板
17 側部あおり板
18 荷台空間
21 荷物収容体
22 荷物収容空間
23 底面膜材
24 前面膜材
25 後面膜材
26 側面膜材
27 連結膜材
28 連結膜材
29 保持具
32 折り目部
36 保護シート
37 取付具
40 袋部
41 補強体
44 カバーシート

Claims (3)

  1. トラックの荷台の荷物載置面上に敷設され、平面視で矩形状をなす底面膜材と、この底面膜材のトラックの前後方向における前、後端縁部から上方に向かって延出する前、後面膜材と、上記底面膜材の左右各外側端縁部から上方に向かって延出する左、右側面膜材と、上記前、後面膜材と左、右側面膜材とが互いに対向する両対向縁部同士をそれぞれ連結すると共に、少なくとも2枚重ね状に折り畳まれる連結膜材とを備え、これら連結膜材の展開により上記各膜材を全体的に平坦形状にできるトラックの荷台における荷物収容体において、
    上記連結膜材を、解除可能に上記折り畳み状態に保持する保持具を備え、
    一端部が上記荷物載置面と上記底面膜材との間に介設され、他端部が上記左、右側面膜材に取り付けられる剛性の補強体を備え、この補強体は、上記底面膜材の端縁部に沿う方向で所定間隔をあけて複数配置されていることを特徴とするトラックの荷台における荷物収容体。
  2. 上記保持具、上記連結膜材を2枚重ね状に折り畳んだときの折り目部の近傍部分と、この折り目部の近傍の上記前、後面膜材と上記左、右側面膜材とのいずれかの一部分とを結合させるものであることを特徴とする請求項1に記載のトラックの荷台における荷物収容体。
  3. 上記各膜材防水性を有し
    上記底面膜材の上面に着脱可能に敷設される保護シートを備えることを特徴とする請求項1、もしくは2に記載のトラックの荷台における荷物収容体。
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