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JP6278390B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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JP6278390B2 JP2013260055A JP2013260055A JP6278390B2 JP 6278390 B2 JP6278390 B2 JP 6278390B2 JP 2013260055 A JP2013260055 A JP 2013260055A JP 2013260055 A JP2013260055 A JP 2013260055A JP 6278390 B2 JP6278390 B2 JP 6278390B2
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Description

本発明は、エンジン制御装置に関し、特に、停車中はエンジンを自動的に停止すると共に、停車状態においてスロットルの開き操作が検出された場合にエンジンを自動的に再始動させて車両を発進させるエンジン制御装置に関する。
近年、環境への配慮や省エネルギーの観点から、特にアイドリング時の排気ガスや燃料消費を抑えるために、停車中はエンジンを自動的に停止すると共に、停車状態においてスロットルの開き操作が検出された場合にエンジンを自動的に再始動させて車両を発進させるエンジン制御装置が提案されている。
かかる状況下で、特許文献1は、自動二輪車等の軽車両に適用されるエンジン停止始動制御装置に関し、停止発進モード中はAND回路405がイネーブル状態となるので、エンジン回転数がアイドリング以下であり、着座スイッチがオン状態でスロットルが開かれると、スタータリレー62が導通してスタータモータ71が回転する構成を開示しており、運転者の積極的な意思に基づいてアクセルが操作された場合のみエンジンが自動的に始動されて発進可能とすることを企図している。
特許第4062459号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、自動二輪車においては、通常のエンジン始動時にスロットル開度が所定の開度以上になった場合には、燃料噴射動作や点火出力動作を停止することによってエンジンの始動を禁止することにより、エンジン始動直後の不要な飛び出しを抑制する構成が採用されていることが多い。このため、特許文献1が開示するンジン停止始動制御装置を自動二輪車に適用した場合には、飛び出しを防止するための制御とエンジンを再始動させる制御とが競合して運転者が意図した挙動が得られない可能性が考えられる。
すなわち、かかる場合には、運転者のスロットルの開き操作に応じてエンジンが再始動されるが、一方でスロットル開度が所定の開度以上になったタイミングでエンジンの始動が禁止される可能性がある。その結果、エンジンの再始動直後にエンジンが停止してしまい、運転者が違和感を覚える可能性が考えられる。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、エンジンの再始動直後にエンジンが停止することを抑制可能なエンジン制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、スロットル開度を算出するスロットル開度算出部と、エンジン回転数を算出するエンジン回転数算出部と、前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数に基づいてエンジンの完爆を判定するエンジン完爆判定部と、所定条件が成立した場合に前記エンジンを自動停止させる自動停止制御、及び前記エンジンが自動停止された後に前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が所定回転数未満であって前記スロットル開度算出部によって算出された前記スロットル開度が第1のスロットル開度以上で前記第1のスロットル開度よりも大きい第2のスロットル開度未満になった場合に、前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が前記所定回転数未満のままであるときには、前記エンジンの始動用のスタータモータを駆動して前記エンジンを自動再始動させ、前記エンジンが自動停止された後に前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が所定回転数未満であって前記スロットル開度算出部によって算出された前記スロットル開度が第1のスロットル開度以上で前記第1のスロットル開度よりも大きい第2のスロットル開度未満になった場合に、前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が前記所定回転数以上になったときには、前記エンジンの始動用のスタータモータを駆動せずに前記エンジンを自動再始動させる自動再始動制御を含む第1のエンジン制御と、前記エンジンが自動停止された後に前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が所定回転数未満であって前記スロットル開度算出部によって算出された前記スロットル開度が前記第2のスロットル開度以上になった場合に前記自動再始動制御を禁止して前記エンジンを自動再始動させない第2のエンジン制御と、を実行するエンジン自動停止始動制御部と、を備えたエンジン制御装置であって、前記エンジン自動停止始動制御部は、前記エンジンが自動停止された後に前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が前記所定回転数以上となって前記エンジン完爆判定部が前記エンジンが完爆したと判定した場合に、前記エンジンの運転が続行されるように前記自動再始動制御を終了する第3のエンジン制御を実行することを第1の局面とする。
また、本発明は、第の局面に加えて、前記エンジン完爆判定部は、前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が前記所定回転数以上である状態が所定時間継続した場合に前記エンジンが完爆したと判定することを第の局面とする。
以上の本発明の第1の局面にかかるエンジン制御装置によれば、スロットル開度を算出するスロットル開度算出部と、エンジン回転数を算出するエンジン回転数算出部と、エンジン回転数算出部によって算出されたエンジン回転数に基づいてエンジンの完爆を判定するエンジン完爆判定部と、所定条件が成立した場合にエンジンを自動停止させる自動停止制御、及びエンジンが自動停止された後にエンジン回転数算出部によって算出されたエンジン回転数が所定回転数未満であってスロットル開度算出部によって算出されたスロットル開度が第1のスロットル開度以上で第1のスロットル開度よりも大きい第2のスロットル開度未満になった場合に、エンジン回転数算出部によって算出されたエンジン回転数が所定回転数未満のままであるときには、エンジンの始動用のスタータモータを駆動してエンジンを自動再始動させ、エンジンが自動停止された後にエンジン回転数算出部によって算出されたエンジン回転数が所定回転数未満であってスロットル開度算出部によって算出されたスロットル開度が第1のスロットル開度以上で第1のスロットル開度よりも大きい第2のスロットル開度未満になった場合に、エンジン回転数算出部によって算出されたエンジン回転数が所定回転数以上になったときには、エンジンの始動用のスタータモータを駆動せずにエンジンを自動再始動させる自動再始動制御を含む第1のエンジン制御と、エンジンが自動停止された後にエンジン回転数算出部によって算出されたエンジン回転数が所定回転数未満であってスロットル開度算出部によって算出されたスロットル開度が2のスロットル開度以上になった場合に自動再始動制御を禁止してエンジンを自動再始動させない第2のエンジン制御と、を実行するエンジン自動停止始動制御部と、を備え、エンジン自動停止始動制御部が、エンジンが自動停止された後にエンジン回転数算出部によって算出されたエンジン回転数が所定回転数以上となってエンジン完爆判定部がエンジンが完爆したと判定した場合に、エンジンの運転が続行されるように自動再始動制御を終了する第3のエンジン制御を実行するものであるため、自動二輪車等の車両が不用意に飛び出さない範囲内で、エンジンの再始動を行うことができると共に、エンジンの再始動に必要なスタータモータの駆動動作、燃料供給動作、及び点火出力動作をそのまま継続させることによって、エンジンの再始動直後にエンジンが停止することを抑制しながらエンジンの再始動を行うことができる。
また、本発明の第の局面にかかるエンジン制御装置によれば、エンジン完爆判定部が、エンジン回転数算出部によって算出されたエンジン回転数が所定回転数以上である状態が所定時間継続した場合にエンジンが完爆したと判定するものであるため、エンジンの完爆を確実に判定することでき、かかる判定後に自動再始動制御を終了することによって、エンジンの再始動直後にエンジンが停止することを確実に抑制しながらエンジンの運転を確実に行うことができる。特に、エンジン回転数が所定値以上となった1回のみの判定によってエンジンを再始動する場合には、その後にエンジンが停止してエンジンの再始動が失敗することがあるが、第3の局面の構成によれば、かかる事態の発生を確実に抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態におけるエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態におけるエンジン制御装置のエンジン制御処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、本実施形態におけるエンジン制御装置のエンジン制御処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態におけるエンジン制御装置につき、詳細に説明する。
〔エンジン制御装置の構成〕
まず、図1を参照して、本発明の実施形態におけるエンジン制御装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態におけるエンジン制御装置1は、車両、典型的には自動二輪車に搭載されるマイクロコンピュータ等の演算処理装置であり、具体的にはECU(Electronic Control Unit)である。エンジン制御装置1は、メモリから必要な制御プログラム及び制御データを読み出して、エンジン制御処理用等の制御プログラムを実行する。エンジン制御装置1は、自動二輪車に搭載されたバッテリ等の電源Bを利用して動作する。
具体的には、エンジン制御装置1は、入力回路2a、2b、2c、波形整形回路3、A/D変換器4、点火回路5、駆動回路6、ROM7、RAM8、タイマ9、及びCPU(Central Processing Unit)10を備えている。
入力回路2aは、自動二輪車のエンジンの回転数(エンジン回転数)NEを検出するためにクランク角センサ21から出力される電圧信号を取得し、取得した電圧信号を波形整形回路3に出力する。
入力回路2bは、自動二輪車のスロットルの開度(スロットル開度)THを検出するためにスロットル開度センサ22から出力される電圧信号を取得し、取得した電圧信号をA/D変換器4に出力する。
入力回路2cは、自動二輪車の車速を検出するために車速センサ23から出力されるパルス信号を取得し、取得したパルス信号をCPU10に出力する。
波形整形回路3は、入力回路2aから出力された電圧信号を整形した後にCPU10に出力する。
A/D変換器4は、入力回路2bから出力されたアナログ形態の電圧信号をデジタル形態の電圧信号に変換した後にCPU10に出力する。
点火回路5は、CPU10からの制御信号に従って点火コイル24によるエンジンの点火動作を制御する。
駆動回路6は、CPU10からの制御信号に従ってインジェクタ25によるエンジンへ
の燃料供給動作を制御する。
ROM7は、不揮発性の記憶装置によって構成され、CPU10が実行する各種処理に関係する制御プログラムや制御データを記憶する。
RAM8は、揮発性の記憶装置によって構成され、CPU10が実行中の処理に関係する制御プログラムや制御データを一時的に記憶するCPU10のワーキングエリアとして機能する。
タイマ9は、CPU10からの制御信号に従って計時処理を実行するプログラムカウンタである。
CPU10は、ROM7内に記憶されている制御プログラム及び制御データを用いてエンジン制御装置1全体の動作を制御するものであり、エンジン回転数算出部11、スロットル開度算出部12、エンジン完爆判定部13、及びエンジン自動停止始動制御部14を制御プログラムの実行時の機能ブロックとして備える。なお、これらは、CPU10外の電気回路として実現されてもよい。
具体的には、エンジン回転数算出部11は、波形整形回路3から出力された電圧信号を用いてエンジンの回転数NEを算出する。
スロットル開度算出部12は、A/D変換器4から出力された電圧信号を用いてスロットル開度THを算出する。
エンジン完爆判定部13は、エンジン回転数算出部11が算出したエンジンの回転数NEと、タイマ9の計時時間と、に基づいて、エンジンが完爆しているか否かを判定する。
エンジン自動停止始動制御部14は、エンジン回転数算出部11が算出したエンジンの回転数NEと、スロットル開度算出部12が算出したスロットル開度THと、エンジン完爆判定部13が判定したエンジンが完爆しているか否かを示す判定結果と、に基づいて、所定条件が成立した場合にエンジンを自動停止させ、エンジンの自動停止後にスロットル開度THが第1のスロットル開度TH1以上になった場合にエンジンを自動再始動させる自動停止始動制御である第1エンジン制御と、エンジンの自動停止後にスロットル開度THが第1のスロットル開度TH1よりも大きい第2のスロットル開度TH2以上になった場合にエンジンの再始動制御を禁止する第2エンジン制御と、エンジン完爆判定部13がエンジンが完爆したと判定した場合に、エンジンの再始動制御を終了する第3エンジン制御と、を各々実行する。
このような構成を有するエンジン制御装置1は、以下に示すエンジン制御処理を実行することにより、エンジンの再始動直後にエンジンが停止することを抑制する。以下、図2及び図3を参照して、本実施形態におけるエンジン制御装置1が実行するエンジン制御処理の流れについて説明する。
〔エンジン制御処理〕
図2は、本実施形態におけるエンジン制御装置のエンジン制御処理の流れを示すフローチャートである。また、図3は、本実施形態におけるエンジン制御装置のエンジン制御処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。
図2のフローチャートに示すように、本実施形態におけるエンジン制御処理は、自動二
輪車に搭載されたバッテリ等の電源Bからエンジン制御装置1に対して電力が供給されたタイミングで開始となり、エンジン制御処理はステップS1の処理に進む。かかるエンジン制御処理は、エンジン制御装置1に電力が供給されている間、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、エンジン回転数算出部11が、波形整形回路3から出力された電圧信号を用いてエンジンの回転数NEを算出する。これにより、ステップS1の処理は完了し、エンジン制御処理はステップS2の処理に進む。
ここで、エンジンの回転数NEは、図3のタイムチャートに実線の曲線で示すような時間変化を示す。
ステップS2の処理では、スロットル開度算出部12が、A/D変換器4から出力された電圧信号を用いてスロットル開度THを算出する。これにより、ステップS2の処理は完了し、エンジン制御処理はステップS3の処理に進む。
ここで、スロットル開度THは、図3のタイムチャートに実線の曲線で示すような時間変化を示す。
ステップS3の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、予め別途記憶された自動停止フラグを読み出してそれがオンになっているか否かを判定することによってエンジンが自動停止中であるか否かを判定する。ここで、エンジンは、エンジン回転数やスロットル開度が所定条件を満たした場合に、エンジン自動停止始動制御部14により自動停止され得るものである。判定の結果、自動停止フラグがオン(1)である場合には、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジンが自動停止中であると判定し、エンジン制御処理をステップS4の処理に進める。一方、自動停止フラグがオフ(0)である場合には、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジンが自動停止中でないと判定し、今回のエンジン制御処理を終了する。
ステップS4の処理では、エンジン完爆判定部13が、ステップS1の処理において算出されたエンジンの回転数NEが所定値NE3以上であるか否かを判定する。所定値NE3は、エンジン始動後のエンジン回転数に相当するものに設定され、これには1200rpm程度のエンジン回転数を例示できる。判定の結果、エンジンの回転数NEが所定値NE3以上である場合には、エンジン完爆判定部13は、タイマ9をオンにした後、エンジン制御処理をステップS5の処理に進める。一方、エンジンの回転数NEが所定値NE3未満である場合には、エンジン完爆判定部13は、エンジン制御処理をステップS6の処理に進める。
ここで、図3において、エンジン完爆判定部13が、エンジンの回転数NEが所定値NE3以上であると判定し、かつタイマ9をオンにする時刻はT=T3である。
ステップS5の処理では、エンジン完爆判定部13が、タイマ9の計時時間に基づいてエンジンの回転数NEが所定値NE3以上である状態が所定時間TM4以上継続しているか否かを判定する。所定時間TM4は、エンジンの回転数NEが所定値NE3以上である状態が安定して継続していることが確認できる時間に設定され、これには1sec程度の時間間隔を例示できる。判定の結果、エンジンの回転数NEが所定値NE3以上である状態が所定時間TM4以上継続している場合には、エンジン完爆判定部13は、エンジンは完爆していると判定し、エンジン制御処理をステップS9の処理に進める。一方、エンジンの回転数NEが所定値NE3以上である状態が所定時間TM4以上継続していない場合には、エンジン完爆判定部13は、エンジンは完爆していないと判定し、エンジン制御処
理をステップS6の処理に進める。
ここで、図3において、エンジン完爆判定部13が、エンジンの回転数NEが所定値NE3以上である状態が所定時間TM4以上継続していると判定する時刻はT=T5である。
ステップS6の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、ステップS2の処理において算出されたスロットル開度THが所定値TH2以上であるか否かを判定する。所定値TH2は、第2のスロットル開度に対応し、エンジンを始動した際に自動二輪車が飛び出すスロットル開度に設定され、これには50deg程度の値を例示できる。判定の結果、スロットル開度THが所定値TH2以上である場合には、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジン制御処理をステップS13の処理に進める。一方、スロットル開度THが所定値TH2未満である場合には、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジン制御処理をステップS7の処理に進める。
ここで、図3において、エンジン自動停止始動制御部14が、スロットル開度THが所定値TH2以上であると判定する開始時刻はT=T2であり、時刻T2から時刻T4の期間では、スロットル開度THが所定値TH2以上である。
ステップS7の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、ステップS2の処理において算出されたスロットル開度THが所定値TH2より小さい所定値TH1以上であるか否かを判定する。所定値TH1は、第1のスロットル開度に対応し、エンジンを始動した際に自動二輪車が飛び出さないような安全な加速度で走行し得るスロットル開度に設定され、これには例えば5deg程度の値を例示できる。判定の結果、スロットル開度THが所定値TH1以上である場合には、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジン制御処理をステップS8の処理に進める。一方、スロットル開度THが所定値TH1未満である場合には、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジン制御処理をステップS13の処理に進める。
ここで、図3において、エンジン自動停止始動制御部14が、スロットル開度THが所定値TH1以上であると判定する開始時刻はT=T0であり、時刻T0以降の期間では、スロットル開度THが所定値TH1以上である。
ステップS8の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、エンジンの回転数NEが所定値NE3以上であるか否かを判定する。判定の結果、エンジンの回転数NEが所定値NE3以上である場合には、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジンは完爆していると判定し、エンジン制御処理をステップS12の処理に進める。一方、エンジンの回転数NEが所定値NE3未満である場合には、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジン制御処理をステップS11の処理に進める。
ステップS9の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、エンジンの自動再始動処理を終了して、運転者の加速操作に備える。ここで、エンジン自動停止始動制御部14は、エンジンの自動再始動処理において、スタータモータの駆動動作を停止する一方で、点火回路5及び駆動回路6を制御することによるエンジンの点火動作及びエンジンへの燃料供給動作を全て許可して、通常のエンジン制御に完全に移行し、それにおけるエンジンの点火動作及びエンジンへの燃料供給動作によってエンジンの通常の運転を続行する。この際のスタータモータの駆動動作は、運転者の加速操作によるエンジン回転数の上昇によってスタータモータの駆動系に影響が出る可能性を考慮すれば、緊急停止されることが好ましい。これにより、ステップS9の処理は完了し、エンジン制御処理はステップS10の処理に進む。
ここで、図3において、エンジン自動停止始動制御部14が、エンジンの自動再始動処理を終了する時刻はT=T5である。但し、図3においては、スロットル開度THがTH2になった時刻T=T2で、エンジンの自動再始動処理において、後述するステップS13の処理でスタータモータの駆動動作、エンジンの点火動作及びエンジンへの燃料供給動作が全て禁止される例を示しており、ステップS9の処理でエンジンの自動再始動処理が終了される例は図示を省略している。
ステップS10の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、エンジンが自動停止中であるか否かを示す自動停止フラグをリセット(オフ:0に設定)する。これにより、ステップS10の処理は完了し、今回のエンジン制御処理は終了する。
ステップS11の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、スタータモータを駆動する動作と共に点火回路5及び駆動回路6を制御することによってエンジンの点火動作及びエンジンへの燃料供給動作を全て許可することにより、エンジンの自動再始動処理を実行又は継続する。これにより、ステップS11の処理は完了し、今回のエンジン制御処理は終了する。
ここで、図3において、エンジン自動停止始動制御部14が、スタータモータの駆動動作、エンジンの点火動作及びエンジンへの燃料供給動作を全て許可することにより、エンジンの自動再始動処理を実行又は継続する期間は、時刻T=T0から時刻T=T2である。
ステップS12の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、点火回路5及び駆動回路6を制御することによってエンジンの点火動作及びエンジンへの燃料供給動作を許可することにより、エンジンの自動再始動処理を実行又は継続する。この際、エンジンの回転数NEは所定値NE3以上であるため、スタータモータを駆動することはない。これにより、ステップS12の処理は完了し、今回のエンジン制御処理は終了する。なお、図3では、ステップS12の処理でエンジンの自動再始動処理を実行又は継続することに対応するタイミングチャートは図示を省略している。
ステップS13の処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、スタータモータの駆動を禁止すると共に点火回路5及び駆動回路6を制御することによってエンジンの点火動作及びエンジンへの燃料供給動作を各々禁止することにより、エンジンの自動再始動処理を禁止する。これにより、ステップS13の処理は完了し、今回のエンジン制御処理は終了する。
ここで、図3において、エンジン自動停止始動制御部14が、ステップS6の処理を介してステップS13の処理でエンジンの自動再始動処理を禁止する時刻は、スロットル開度THがTH2になったT=T2である。なお、時刻T=T2から時刻T=T4の期間では、点線で示されるように燃料噴射及び点火出力を行っていないが、エンジン回転数NEが上昇しているのは、それまでの残存燃料での自己着火による。また、時刻T=T4以降では、エンジンは、通常のアイドル運転に必要な点火動作及び燃料供給動作を受けて、アイドル回転数の範囲内で運転されている。また、図3では、ステップS7の処理を介してステップS13の処理でエンジンの自動再始動処理を禁止することに対応するタイミングチャートは図示を省略している。
なお、以上のエンジン制御処理において、スロットル開度THが所定値TH2以上である場合には、CPU10は、エンジンの出力を低下させた状態でエンジンを再始動させてもよい。エンジンの出力を低下させた状態でエンジンを再始動させることによって、エン
ジン始動後に自動二輪車が飛び出すことを防止でき、自動二輪車を安全な速度で走行させることができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態におけるエンジン制御装置1のエンジンスロットル開度THを算出するスロットル開度算出部12と、エンジン回転数NEを算出するエンジン回転数算出部11と、エンジン回転数算出部11によって算出されたエンジン回転数NEに基づいてエンジンの完爆を判定するエンジン完爆判定部13と、所定条件が成立した場合にエンジンを自動停止させる自動停止制御、及びエンジンが自動停止された後にスロットル開度算出部12によって算出されたスロットル開度THが第1のスロットル開度TH1以上になった場合にエンジンを自動再始動させる自動再始動制御を含む第1のエンジン制御と、エンジンが自動停止された後にスロットル開度算出部12によって算出されたスロットル開度THが第1のスロットル開度TH1よりも大きい第2のスロットル開度TH2以上になった場合に自動再始動制御を禁止する第2のエンジン制御と、を実行するエンジン自動停止始動制御部14と、を備え、エンジン自動停止始動制御部14が、エンジン完爆判定部13がエンジンが完爆したと判定した場合に、自動再始動制御を終了する第3のエンジン制御を実行するものであるため、エンジンの再始動に必要なスタータモータの駆動動作、燃料供給動作、及び点火出力動作をそのまま継続させることによって、エンジンの再始動直後にエンジンが停止することを抑制しながらエンジンの再始動を行うことができる。
また、本実施形態におけるエンジン制御装置1のエンジン制御処理では、エンジン自動停止始動制御部14が、スロットル開度算出部12によって算出されたスロットル開度が第1のスロットル開度TH1以上第2のスロットル開度TH2未満になった場合に自動再始動制御を実行するものであるため、自動二輪車等の車両が不用意に飛び出さない範囲内で、エンジンの再始動を行うことができる。
また、本実施形態におけるエンジン制御装置1のエンジン制御処理では、エンジン完爆判定部13が、エンジン回転数算出部11によって算出されたエンジン回転数が所定回転数NE3以上である状態が所定時間TM4継続した場合にエンジンが完爆したと判定するものであるため、エンジンの完爆を確実に判定することでき、かかる判定後に自動再始動制御を終了することによって、エンジンの再始動直後にエンジンが停止することを確実に抑制しながらエンジンの運転を確実に行うことができる。特に、エンジン回転数が所定値NE3以上となった1回のみの判定によってエンジンを再始動する場合には、その後にエンジンが停止してエンジンの再始動が失敗することがあるが、かかる構成によれば、このような事態の発生を確実に抑制することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明は、エンジンの再始動直後にエンジンが停止することを抑制可能なエンジン制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の車両用のエンジン制御装置に広く適用され得るものと期待される。
1…エンジン制御装置
2a、2b、2c…入力回路
3…波形整形回路
4…A/D変換器
5…点火回路
6…駆動回路
7…ROM
8…RAM
9…タイマ
10…CPU
11…エンジン回転数算出部
12…スロットル開度算出部
13…エンジン完爆判定部
14…エンジン自動停止始動制御部
21…クランク角センサ
22…スロットル開度センサ
23…車速センサ
24…点火コイル
25…インジェクタ
B…電源

Claims (2)

  1. スロットル開度を算出するスロットル開度算出部と、
    エンジン回転数を算出するエンジン回転数算出部と、
    前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数に基づいてエンジンの完爆を判定するエンジン完爆判定部と、
    所定条件が成立した場合に前記エンジンを自動停止させる自動停止制御、及び前記エンジンが自動停止された後に前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が所定回転数未満であって前記スロットル開度算出部によって算出された前記スロットル開度が第1のスロットル開度以上で前記第1のスロットル開度よりも大きい第2のスロットル開度未満になった場合に、前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が前記所定回転数未満のままであるときには、前記エンジンの始動用のスタータモータを駆動して前記エンジンを自動再始動させ、前記エンジンが自動停止された後に前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が所定回転数未満であって前記スロットル開度算出部によって算出された前記スロットル開度が第1のスロットル開度以上で前記第1のスロットル開度よりも大きい第2のスロットル開度未満になった場合に、前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が前記所定回転数以上になったときには、前記エンジンの始動用のスタータモータを駆動せずに前記エンジンを自動再始動させる自動再始動制御を含む第1のエンジン制御と、前記エンジンが自動停止された後に前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が所定回転数未満であって前記スロットル開度算出部によって算出された前記スロットル開度が前記第2のスロットル開度以上になった場合に前記自動再始動制御を禁止して前記エンジンを自動再始動させない第2のエンジン制御と、を実行するエンジン自動停止始動制御部と、
    を備え、
    前記エンジン自動停止始動制御部は、前記エンジンが自動停止された後に前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が前記所定回転数以上となって前記エンジン完爆判定部が前記エンジンが完爆したと判定した場合に、前記エンジンの運転が続行されるように前記自動再始動制御を終了する第3のエンジン制御を実行することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記エンジン完爆判定部は、前記エンジン回転数算出部によって算出された前記エンジン回転数が前記所定回転数以上である状態が所定時間継続した場合に前記エンジンが完爆したと判定することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
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