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JP6276508B2 - 高さ調整機能付き束石 - Google Patents

高さ調整機能付き束石 Download PDF

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JP6276508B2
JP6276508B2 JP2013043837A JP2013043837A JP6276508B2 JP 6276508 B2 JP6276508 B2 JP 6276508B2 JP 2013043837 A JP2013043837 A JP 2013043837A JP 2013043837 A JP2013043837 A JP 2013043837A JP 6276508 B2 JP6276508 B2 JP 6276508B2
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Description

本発明は、床束を立てるための束石に関する。
従来、木造住宅やデッキ等の構造物の基礎部分の構造として、ベース面に束石を設置し、その束石の上に床束を立てて、この床束の上面で大引きを支えることが一般的に行われている。この束石としては、コンクリートブロックを用いることが一般的であるが、コンクリートブロックは重たく設置現場に搬入したり設置するのに多大な労力を要することになる。そこで、特許文献1に、型枠を用いて、束石として用いられるコンクリートブロックを設置現場で生成することが提案されている。
特開平6−57758号公報
束石は、その上に設置する床束のサイズ、建物の種類や大きさ、設置する地盤の特徴などに応じて、多様なサイズ、高さのものが必要である。しかしながら、これら従来の束石では、サイズや高さ毎に製作する必要がある。また、束石を設置するベース面の地盤が緩い等の場合には、床束に大引きを設置したときに、束石がベース面に沈み込む等して、床束の上面(大引きの支持面)と大引きとの間に隙間が生じる場合がある。また、構造物の基礎部分を生成する場合には、通常、束石と床束とを複数使用するが、床束に大引きを設置する際に、施工者が、各床束の上面の高さが若干不揃いであることに気付く場合がある。このような場合には、長さの異なる床束を用意する必要があった。
そこで、本発明の課題は、適切な高さ、サイズとして設置現場で束石を作製可能な技術を提供することである。また、床束に大引きを設置する際、又は設置した後に、床束における大引きの支持面の高さを適切な高さに調整することが可能な、束石を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、底蓋と、前記底蓋に対して上下動自在に取着されている上蓋と、を備え、前記底蓋内には、ネジ溝を有する回転体が回転自在に取付けられ、前記上蓋内には、前記回転体のネジ溝と螺着されるネジ溝が設けられ、前記回転体の回転によって、前記上蓋を前記底蓋に対して上下動自在に調整される、高さ調整機能付き束石である。
上記構成によれば、上蓋を底蓋に対して上下動させることにより、束石の高さ、サイズを調整することができる。また、床束に大引きを設置する際、又は設置した後に、設置現場で束石の高さを調整することで、床束における大引きの支持面の高さを適切な高さに調整することができる。また、回転体のネジ溝と上蓋内のネジ溝とが螺着されて噛み合っているため、回転体を回転させることで、上蓋を底蓋に対して上下動自在に調整することができる。このように、回転体のネジ溝と上蓋内のネジ溝とを螺着するように構成するだけの簡易な構成によって、束石の高さを微調整することができる。これによって、簡易な構成で高さ調整可能に束石を構成することができる。
上記底蓋内に、束石本体の外部から操作可能であり、この操作によって回転体を回転させる回転操作部材を有していてもよい。
上記構成によれば、施工者が、束石本体の外部から、回転体を回転させるための操作を回転操作部材に対して行うことで、回転体を回転させることができるため、束石の高さ調整操作を容易に行うことができる。
上記上蓋と上記底蓋との間には、コンクリートを充填可能な内部空間が形成されていてもよい。
上記構成によれば、内部空間にコンクリートを充填する量を調整することで、束石の重さを調整することができる
上記構成によれば、底蓋に対して上蓋を上下動させることで、束石の高さを調整することができる。これによって、サイズ又は高さの異なる束石を製作することができる。また、床束に大引きを設置する際、又は設置した後に、設置現場で束石の高さを調整することで、床束における大引きの支持面の高さを調整することができる。
本実施形態にかかる束石を含む、構造物の基礎部分の斜視図である。 図1で示す束石のA−A矢視断面図である。 図1で示す束石のB−B矢視断面図である。 本実施形態に係る束石の底蓋の斜視図である。 本実施形態に係る束石の回転体の斜視図である。 本実施形態に係る束石の回転操作部材の斜視図である。 本実施形態に係る束石の上蓋の斜視図である。 床束下部材の斜視図である。 床束上部材の斜視図である。 大引き取付け部材を取り付けた状態の床束上部材の斜視図である。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(高さ調整機能付き束石の全体構成)
図1から図3を用いて本実施形態に係る床束の概要を説明する。図1は、本実施形態に係る束石を含む、構造物の基礎部分の斜視図である。図2は、図1で示す束石のA−A矢視断面図である。図3は、図1で示す束石のB−B矢視断面図である。なお、本明細書において、「上」とは図1、図2及び図3の上、「下」とは図1、図2及び図3の下、「前」とは図2における手前、「後」とは図2における奥、「右」とは図2における「右」、「左」とは図2における「左」のことである。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る構造物の基礎部分の構造について説明する。本実施形態の束石1は、直方体状の部材であり、例えばコンクリートべた基礎等のベース面上に配置され、その上面で、床束100を支持する部材である。床束100は、高さ方向に長い直方体状の部材であり、その下端で束石1の上面に立設され、床束100の上面には、水平方向に延びる長尺状の部材である大引きが取り付けられる。そして、この大引きの上面には、大引きと直交するように複数枚の平板状の床板が載置される。なお、図1では束石1及び床束100を1つしか図示していないが、通常は、複数個の束石1及び床束100が用いられる。
本実施形態に係る束石1は、上方に開口する箱状の底蓋2と、下方に開口する箱状の上蓋3とを備えてなる。本実施形態に係る束石1は、樹脂で形成されており、これによって軽量化されて、施工現場(設置現場)までの運搬が容易になっている。もっとも、束石1の材料は樹脂に限定されず、金属等であってもよい。図2示すように、上蓋3は、その下端縁が底蓋2内に嵌入され、上蓋3の外周面が底蓋2の内周面に倣って摺動可能とされて係合されることで、上蓋3は底蓋2に対して上下動可能とされ、束石1の高さ調整が可能になっている。具体的には、上蓋3は、底蓋2と螺着によって係合されている。より具体的には、図3に示すように、底蓋2内には、ネジ溝4aを有する回転体4が回転自在に取付けられ、上蓋3内には、回転体4のネジ溝4aと螺着されるネジ溝3aが設けられている。これによって、束石1では、回転体4を回転させることによって、上蓋3を底蓋3に対して遠近自在に微調整できるようになっている。
また、束石1は、底蓋2内に、束石1の外部から操作可能であり、この操作によって回転体4を回転させる回転操作部材5を有している。具体的には、束石1は、上蓋3の上面33に、回転操作用孔37が形成され、この回転操作用孔37から束石1の内部に操作具8を挿入し、この操作具8によって、回転操作部材5を回転操作して、この回転操作部材5の回転と連動して回転体4を回転させることができるようになっている。これによって、施工者は、束石1の外部から回転操作部材5を操作することで、回転体4を回転させることができるようになっている。
なお、上蓋3の上面33には、床束100を立設するための床束支持部35が設けられており、これによって、床束100の上蓋3への取付け位置の位置決めが容易になっている。
また、本実施形態に係る束石1は、上蓋3と底蓋2との間であって底蓋2の底面部21及び側壁22、上蓋3の円筒部31、下側壁32及び上面部33、並びに回転体4の外周によって囲まれた領域には、コンクリートを充填可能な内部空間O1が形成されており、この内部空間O1に充填するコンクリートの量を調整することで、その高さだけでなく重さも調整することができるようになっている。なお、内部空間O1にコンクリートを全く充填せずに、束石1を使用することもできる。また、本実施形態のように、床束100として中空状のものを用いることで、例えば、床束100の上部からコンクリートを流し込んで、回転体4内、或いは回転体4及び床束100内にコンクリートを充填することもできる。
(束石1の各構成部の詳細説明)
以下に、図1から図10を用いて、束石1を構成する各部材、具体的には、底蓋2、上蓋3、回転体4、回転操作部材5の構成を説明する。図4は、本実施形態に係る束石の底蓋の斜視図である。図5は、本実施形態に係る束石の回転体の斜視図である。図6は、本実施形態に係る束石の回転操作部材の斜視図である。図7は、本実施形態に係る束石の上蓋の斜視図である。図8は、床束下部材の斜視図である。図9は、床束上部材の斜視図である。図10は、大引き取付け部材を取り付けた状態の床束上部材の斜視図である。
(束石1の各構成部の詳細説明:底蓋2)
図1から図4を用いて底蓋2の構成を説明する。底蓋2は、平面視で四角形状であり、四角形の平板状の底面部21と、底面部21の周縁に亘って立設された側壁22とから成る。底面部21の中心には、平面視で円形の貫通孔23が形成されており、この貫通孔23には、回転体4の下端が嵌め入れられる。底面部21には、貫通孔23の周縁において上方に突出する、上端部が平らな突出部24が形成されている。この突出部24は、貫通孔23に嵌め入れられた回転体4に係合して、回転体4を回転自在に支持するためのものである。突出部24の内周面には、回転体4の下端部47(図2参照)の外周面と摺動する突起が、突出部24の内周面の全周にわたって貫通孔23の中心方向に向くように形成されている。この突起によって、突出部24の下端内周面と回転体4の下端部47の下端外周面との間に隙間が形成される。
また、底面部21における各四隅には、上方向に突出する円柱状の突出部21aが形成されている。この突出部21aは、回転操作部材5を外嵌させ、これによって、回転操作部材5を回転自在に底蓋2内に取り付けることができるようになっている。なお、突出部21aは、側壁22の上縁より若干低い高さに形成されているが、突出部21aの高さはこの高さに限定されない。また、突出部21aの個数は、少なくとも1個あればよく、4個より多い又は少ない個数であってもよい。
側壁22は、その各面の内側に、上蓋3の下側壁32の外周面と摺動可能に係合される突起22aが形成されている。この突起22aは、上蓋3の下側壁32の外周面に形成された縦スリット溝に摺動可能に嵌合される。本実施形態では、この突起22aは4個形成されているが、この突起22aの個数は4個より多い又は少ない個数であってもよい。また、必要に応じて、底蓋2(側壁22)の下端周縁部、或いはその近傍に所定間隔に複数の水抜き孔を設けるようにしてもよい。この水抜き孔は、束石1にコンクリートを充填するときには、コンクリート中の水分を外部に放出させることができて、硬化を促進することができ、コンクリートを充填させたいときには、底蓋2内に浸入した水を排水して、束石1内に水が溜まることを防止できる。
(束石1の各構成部の詳細説明:回転体4)
図1から図5を用いて、回転体4の構成を説明する。回転体4は、円筒軸(回転軸)が上下方向を向く円筒状の部材である。回転体4は、一定の径で上端から下部まで伸びる円筒状のネジ溝形成部41と、このネジ溝形成部41の下縁から外側に突出するように延びる鍔部42と、この鍔部42の下面から真下方向に延びる歯車形成部43と、ネジ溝形成部41の下縁から内側に突出するように延びる内側突出部44と、この内側突出部44の先端縁から下方向に直角に延びる下端部47とからなる。
下端部47は、その径が底蓋2の底面部21に形成された貫通孔23の径より若干小さくなるように形成されている。下端部47が貫通孔23に嵌め入れられることで、回転体4が底蓋2の底面部21に取り付けられるようになっている。なお、下端部47が貫通孔23に嵌め入れられると、底蓋2の底面部21に形成された突出部24の上端面を内側突出部44の下面に当接させながら、この突出部24を、下端部47と歯車形成部43とで挟み込むことができるようになっている。これによって、回転体4は、突出部24によって回転自在に支持される。また、下端部47の下端には全周にわたって所定間隔にスリット孔が形成され、回転体4内にコンクリートを流し込み硬化させる場合に、底蓋2の突出部24の下端内周面と回転体4の下端部47の下端外周面との間に形成された隙間から水を抜くための水抜き孔として機能し、コンクリートの硬化を促進することができる。
回転体4には、そのネジ溝形成部41の外周面の上端から下端にわたって螺旋状に形成されたネジ溝4aが形成されており、このネジ溝4aは上蓋3内に形成されたネジ溝3aと螺合されるようになっている。これによって、回転体4が回転することで、上蓋3の底蓋2からの距離が調整される。また、回転体4は、その歯車形成部43の外周面に平歯車4bが形成されている。平歯車4bは、回転体4の回転軸(回転体4の円筒軸)に対して平行な歯を複数(例えば80枚)有している。歯車4bは回転操作部材5に設けられた歯車51と噛み合うようになっており、これによって、回転操作部材5の歯車51の回転によって、回転体4が回転するようになっている。また、ネジ溝形成部41の内周面には、内側突出部44の上面と繋ぐように垂直方向に延びる補強リブが所定間隔に設けられている。
(束石1の各構成部の詳細説明:回転操作部材5)
図1から図4、及び図6を用いて、回転操作部材5の構成を説明する。回転操作部材5は、上下方向に細長く、下側に開口する椀形状の部材である。回転操作部材5は、その内部に底蓋3の突出部21aを挿入させて、突出部21aの中心線を回転軸として回転自在に底蓋2に取り付けられる。本実施形態では、底蓋2における対角線上に、2個の回転操作部材5が取り付けることで2方向からの操作が可能となるようにしているが、取り付けられる回転操作部材5の個数は、少なくとも1個以上であればよく、2個より少なくても多くてもよい。回転操作部材5の下端部における外周面には、歯車51が形成されている。歯車51は回転操作部材5の回転軸に対して平行な歯を複数(例えば18枚)有している。この歯車51の径は、回転体4の下部に形成された歯車4bの径よりも小さく形成されている。そして、この歯車51が上述したように回転体4の下部に形成された歯車4bと噛み合い、回転操作部材5の回転によって回転体4を回転させることができるようになっている。
回転操作部材5の上端部は、平らに形成されており、この平らに形成された部分は、例えば6角形等の多角形に形成されており、例えば六角レンチ等の操作具8に係合されて、回転可能になっている。上述したように、回転操作部材5の回転によって、回転体4が回転される。このため、回転操作部材5は、上端面が多角形に形成されることで、回転体4を回転させるための回転操作がなされることが可能になっている。なお、この平らに形成された部分には、例えばプラス形の溝が形成されており、この溝を介して例えばドライバーで回転可能に構成されている。なお、本実施形態においては、回転操作部材5の上端が、六角レンチ及びドライバーで回転可能に構成されているが、何れか一方によって回転可能に構成されてもよい。また、回転操作部材5を回転させることができる構成であれば、如何なる構成を採用してもよい。例えば、回転操作部材5を側方から挟持して回転させるような操作具を用いれば、回転操作部材5の上端面を多角形に形成する必要も、ドライバーで操作するための溝を形成する必要もない。
(束石1の各構成部の詳細説明:上蓋3)
図1から図3、図5、図7から図10を用いて、上蓋3の構成を説明する。上蓋3は、平面視において一辺が底蓋2よりも若干短い四角形状である。上蓋3は、四角形の平板状の上面部33と、上面部33の縁に亘って形成され下方に略直角に延びる下側壁32と、上面部33の周縁に亘って形成され上方に略直角に延びる上側壁34とを有する。
上蓋3の下側壁32には、4つの縦スリット溝が設けられ、上蓋3を底蓋2に係合させたときに底蓋2の側壁22の突起22aが縦スリット溝に嵌まり込むようになっている。また、上蓋3の上側壁34の下面は、下側壁32から突出し、上蓋3を底蓋2に押し込むように下げていくと、底蓋2の側壁22の上面が当接するようになっている。さらに、上蓋3は、その上面部33の中心に、平面視で円形の貫通孔36が形成されており、この貫通孔36の周囲に床束100を立設するための床束支持部35が設けられている。床束支持部35の構成を説明するために、まず、床束100の構成を説明する。
図1、図8から図10で示すように、床束100は、アルミニウム等の金属製の平面視で四角形の筒状部材であり、下部を構成する床束下部材101と、上部を構成する床束上部材102及び大引き取付け部材103とを組み合わせて構成されている。床束上部材102の下端は、床束下部材101の上部開口内に挿入されるようになっており、施工者の任意の挿入度合で、床束下部材101の上部に形成されたビス止め用孔1011、1012を介してビス止めによって固定可能になっている。この床束上部材102の下端の挿入度合を調整することで、床束100の長さを調整することができるようになっている。
床束上部材102の上端には、ネジ止め等によって、大引き取付け部材103が固定される。大引き取付け部材103は、中央に平面視で四角形状の貫通孔103bが形成されているとともに、この貫通孔103bを挟んだ位置に上方に延びる突起103aを有する。この突起103aが大引きに形成された凹部に嵌め入れられることで、大引き取付け部材103に大引きを取り付けることができる。また、床束下部材101の下端には、平面視で円形の鍔部101bが形成され、この鍔部101bの下面には、突起101aが複数形成されている。この複数の突起101aが、上蓋3の上面部33に係合することで、床束100が束石1に安定して支持される。
以降、上蓋3の床束支持部35の説明に戻る。床束支持部35は、上面部33の上面において貫通孔36の周囲を囲むリング状のフランジ部と、フランジ部の外周縁から起立するように突出形成された、リング状のリブ壁35aと、貫通孔36を囲むようにフランジ部に形成された複数(例えば8個)の支持孔35bとを備える。リブ壁35aは、平面視で貫通孔36と同心円を描くように形成され、かつこの円の径が、床束下部材101の下端に形成された鍔部101bの径と一致するように形成されており、この鍔部101bを内部に嵌め入れることができるようになっている。また、複数の支持孔35bは、鍔部101bの下面に形成された複数の突起101aに対応する位置に形成されており、鍔部101bをリブ壁35aの内部に嵌め入れたときに、突起101aをそれぞれ挿入することができるようになっている。このようにして、フランジ部とリブ壁35aと支持孔35bとで、床束100を支持することができるようになっている。
また、上面部33の上面には、リブ壁35aの周面から上側壁34に延びる補強リブが所定間隔に突出形成されている。さらに、上面部33における4隅にそれぞれ貫通孔が形成されており、この4つの貫通孔のうち左前と右後に形成されたものが回転操作用孔37であり、右前と左後に形成されたものが、コンクリート充填用孔38としているが、これら孔37、38は回転操作用ともコンクリート充填用ともすることができる。回転操作用孔37は、図3で示すように、回転操作部材5の取付け位置(突出部21a)の真上に形成されており、操作具8を上方から挿入させ、この操作具8によって回転操作部材5を回転させることができるようになっているが、回転操作部材5の回転操作後はコンクリート充填用の孔として用いることができる。
また、コンクリート充填用孔38は、コンクリートを上方から内部空間O1に流入させて、内部空間O1にコンクリートを充填させるための孔である。このコンクリートの充填量を調整することで、束石1の重さを調整することが可能になっている。なお、回転操作用孔37からもコンクリートを内部空間O1(束石1の周縁部)に流入させることができるため、コンクリート充填用孔38を備えない構成であってもよい。また、回転操作用孔37やコンクリート充填用孔38の形成位置や形成個数は、本実施形態の形成位置や形成個数に限定されない。また、本実施形態では、上面部33に貫通孔36が形成され、この貫通孔36上に床束100の内部が連通されるように、床束100が上面部33に取り付けられ、貫通孔36は円筒体31の内部及び回転体4の内部と連通している。従って、この床束100における上側の開口からコンクリートを流入させ、貫通孔36を介して、円筒体31及び回転体4の内側(束石1の中央部)にコンクリートを充填させることも可能である。また、床束100の内側までもコンクリートを充填するようにすれば、束石1と床束100とをコンクリートで一体成型することができる。
また、上蓋3は、その上面部33の下側面に、この下側面から貫通孔36を囲むようにして下方に延びる円筒部31が形成されている。円筒部31は上下開口されており、回転体4の上部を外嵌することができるような上下方向の長さ及び径の長さで形成されている。この円筒部31の内周の4か所には、回転体4のネジ溝4aの上部に噛み合うネジ溝3aが所定の幅で上端から下端にわたって形成され、これによって、円筒部31の下端が回転体4の上端に螺着される。このため、回転体4を回転させることで、円筒部31のネジ溝3aと回転体4のネジ溝4aとが螺着する上下方向の長さを微調整することができる。このようにして、回転体4を回転させることで、上蓋3を底蓋2に対して上下動可能とでき、束石1の高さを微調整することができる。なお、ネジ溝3aは、4か所より少ない又は多い位置に形成されてもよく、また、円筒部31の内周面の全周に亘って形成されてもよい。
また、下側壁32における各外側の側面には、縦スリット溝が計4つ設けられており、各縦スリット溝は、底蓋2における側壁22の内側に形成されている突起22aと係合している。
(束石1の製造方法)
以下に、図1及び図3を用いて、束石1の製造方法を説明する。底蓋2、上蓋3、回転体4、及び回転操作部材5を、それぞれ金型を用いて合成樹脂等を射出成形することで製造する。そして、底蓋2、上蓋3、回転体4、及び回転操作部材5を組み立てることで、束石1を製造する。具体的には、底蓋2における前左と後右の突出部21aに回転操作部材5を嵌め入れることで、底蓋2に回転操作部材5を取り付ける。一方、上蓋3の円筒部31のネジ溝3aに回転体4のネジ溝4aを螺合させて、上蓋3と回転体4と螺着し、底蓋2の貫通孔23内に、回転体4における下端部47を嵌め入れて、底蓋2の貫通孔23の周縁に形成された突出部24の突起と下端部47とを係合させるとともに、回転体4の歯車4bと回転操作部材5の歯車51とを噛み合わせて、底蓋2内に上蓋3と回転体4を取り付ける。このようにして、上蓋3を底蓋2に取り付けることが可能になっている。なお、束石1は、底蓋2、上蓋3、回転体4、及び回転操作部材5が組み立てられた状態で運搬されてもよいが、施行現場で組み立てられることもできる。
(束石1を用いた構造物の基礎部分の構築方法)
以下に、デッキの構築を例に、図1を用いて、束石1を用いた構造物の基礎部分の構築方法を説明する。まず、上記のようにして組み立てられた束石1をデッキを設置するベース面に所定間隔に複数個を配置する。この後に、所望の高さに調整された床束100を各束石1上に取り付ける。なお、上述したように、床束100の下端の鍔部101bに形成された複数の突起101aを束石1の上面部33に形成された支持孔35bに挿入しながら、リブ壁35a内に鍔部101bを嵌め入れることで、床束100を束石1の上面部33に取り付けることができる。そして、床束100の上端部の大引き取付け部材103上に大引きを取り付ける。ここで、床束100の高さが予め施工者の所望の高さに調整されていた場合であっても、大引きを床束100に取り付けた後に、床束100の上面(大引き取付け部材103の上面:大引きの支持面)と大引きとの間に隙間ができる場合がある。また、各床束100の上面の高さが若干不揃いとなり、大引きにガタツキが生じている場合もある。
このような場合には、大引きを床束100に取り付ける際に又は取り付けた後に、束石1の高さを微調整して、床束100の上面と大引きとの間にできた隙間を無くしたり、各床束100の上面の高さが揃うようにする。束石1の高さは微調整は、操作具8を用いて、束石1の外側から回転操作用孔37を介して、束石1内に設けられた回転操作部材5を操作することで行う。この束石1の高さの微調整の終了後に、必要に応じて束石1の上面部33に形成されたコンクリート充填用孔38や、回転操作用孔37を介して、内部空間O1にコンクリートを流入させる。内部空間O1のコンクリートの充填量を調整することで、束石1の重さも調整される。なお、上述したように、内部空間O1にコンクリートを充填せずに、束石1を使用してもよい。また、必要に応じて床束100に大引きを取り付ける前、或いは後に、大引き取付け部材103の上部に形成された貫通孔103bを介して、コンクリートを束石1内、或いは束石1及び床束100内に流入させることもできる。床束100に大引きを取り付けた後に、コンクリートを束石1内、或いは束石1及び床束100内に流入させる場合は、大引きにコンクリート充填用の貫通孔を大引き取付け部材103の上部に形成された貫通孔103bに連通するように形成しておけばよい。
上述したように、本実施形態によれば、束石1の高さを調整することができる。これによって、大引きを床束100に載置した後に、床束100の上面(大引き取付け部材103の上面)と大引きとの間に隙間ができている不具合や、各床束100の上面の高さが若干ずれている不具合がある場合に、施工現場(設置現場)で束石1の高さを調整して、床束100における大引きの支持面(大引き取付け部材103の上面)の高さを調整し、このような不具合を無くすことができる。
(変形例)
本実施形態では、上蓋3と底蓋2とを螺着させることで、上蓋3を底蓋2に遠近自在に係合させているが、この構成に限定されず、上蓋3を底蓋2に遠近自在に係合させることができれば、如何なる構成を採用してもよい。例えば、底蓋2に上蓋3の係止用リブを複数形成し、この複数の係止用リブの何れに上蓋2を係止させるかを変更することで、上蓋3と底蓋2との間の距離を調整する構成を採用してもよい。もっとも、上蓋3を底蓋2に螺着によって係合させことが、束石1の高さを微調整することができるように構成可能であるため、好ましい。
また、上蓋3と底蓋2とを螺着させる構成は、本実施形態のように回転体4を介して螺着させる構成に限定されず、回転体4を介さずに螺着してもよい。例えば、上蓋3の内部にラックを設け、かつ、底蓋2の内部にピニオンを設け、ラックピニオン機構によって、上蓋3と底蓋2との間の距離を調整してもよい。
なお、上蓋3と底蓋2との形状は、本実施形態の形状に限定されず、例えば、平面視で四角形以外の多角形に形成されていても、円形に形成されていてもよい。
1 束石
2 底蓋
3 上蓋
3a ネジ溝
35 床束支持部
4 回転体
4a ネジ溝
5 回転操作部材
O1 内部空間
100 床束

Claims (3)

  1. 底蓋と、
    前記底蓋に対して上下動自在に取着されている上蓋と、
    を備え、
    前記底蓋内には、ネジ溝を有する回転体が回転自在に取付けられ、
    前記上蓋内には、前記回転体のネジ溝と螺着されるネジ溝が設けられ、
    前記回転体の回転によって、前記上蓋を前記底蓋に対して上下動自在に調整される、
    高さ調整機能付き束石。
  2. 前記底蓋内に、束石本体の外部から操作可能であり、この操作によって前記回転体を回転させる回転操作部材を有している、
    請求項1に記載の高さ調整機能付き束石。
  3. 前記上蓋と前記底蓋との間には、コンクリートを充填可能な内部空間が形成されている、
    請求項1又は2に記載の高さ調整機能付き束石。
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