JP6274854B2 - 車両の車体構造及び車体の製造方法 - Google Patents
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Description
これらの文献では、車体の前室と乗員室とを仕切るトーボードパネルとしてのダッシュパネルの幅方向両側に、一対のAピラーを接合する。トーボードパネルと一対のAピラーとを接合することにより、乗員室を画成することができる。
トーボードパネルの左右に一対のAピラーを接合することにより、トーボードパネルを有する車体のセンタストラクチャの側面にAピラーを有する車体のサイドストラクチャを重ねて接合することができ、車体の製造が容易となる。
ところで、現在の衝突安全基準ではテスト対象とされていないが、例えば自動車等の車両では高速走行する対向車と衝突する可能性がある。このような衝突では強い衝撃により車両の前輪が車体から脱落し、脱落した前輪がトーボードパネル及び乗車空間等に対して押し込まれる可能性がある。
脱落した前輪がトーボードパネル及び乗車空間等に対して前方から押し込まれることにより、トーボードパネルが変形し、前方へ突出している内フランジ部と外フランジ部との接合部に対して引き剥がす力が作用する可能性がある。
仮に外フランジ部が内フランジ部から引き剥がされると、トーボードパネルとAピラーとの接合状態が解除され、間隙が生じることになる。
よって、本発明が解決しようとする課題は、従来よりも更に良好な衝突安全性能を有する車両の車体構造及び車体の製造方法を提供することである。
図1に示す自動車の車体1は、エンジン等が配置される前室2、乗員が乗車する乗員室3、及び、荷物等を積載する後室4を有する。つまり、自動車の車体1は、3ボックス構造を有する。
一対のフロアメンバの前端には、一対のフロントサイドメンバ14が接合される。一対のフロントサイドメンバ14は、前室2において前後方向に延在する。前室2において、一対のフロントサイドメンバ14の間には、左右方向に延在するフロントクロスメンバ(図示せず)が架け渡されるようにして固定される。フロントクロスメンバには、左右方向に延在する車軸(図示せず)が取付けられる。車軸は、両端に一対の前輪(図示せず)が装着される。一対の前輪は、トーボードパネル13の前側に配置される。また、複数のフロアクロスメンバ12の各左右両端部には、一対のサイドシル15が接合される。
トーボードパネル13の左右両端部、並びに、一対のサイドシル15及び後述の一対のAピラー17の前方下端部から、これらの部材の前方下側にかけてトルクボックス16が取付けられる。
Aピラー17における上下方向の略中央部には、フロントアッパメンバ18が接合される。フロントアッパメンバ18はAピラー17から前方向へ延在する。Aピラー17及びフロントアッパメンバ18の下方において、リインフォースメント用の補剛部材19が、Aピラー17及びフロントアッパメンバ18に接合される。Aピラー17の前端は、一対のフロントサイドメンバ14の前端と共に、ラジエータフレーム20に接合される。ラジエータフレーム20の全面には、フロントバンパビーム21が固定される。
Aピラー17には、フロントドア(図示せず)が開閉可能に取付けられる。フロントドア内には、フロントドアビーム及びフロントドアクロスメンバ等が設けられる。Bピラー22には、リアドア(図示せず)が開閉可能に取付けられる。リアドア内には、リアドアビーム及びリアドアクロスメンバ等が設けられる。
なお、車両のドアの開閉形態がフロントドア及びリアドアにおいて逆方向に回動する形態である場合、つまりいわゆる観音開きである場合、リアドアはCピラー23に取付けられることになる。
一対のサイドシル15の後端には一対のリアサイドメンバ(図示せず)が接合される。一対のリアサイドメンバは、リアバルクヘッドパネル26から後方へ突出する。一対のリアサイドメンバの後端部に、リアバンパビーム(図示せず)が固定される。
なお、センタストラクチャ6又はサイドストラクチャ7における複数の骨格部材は、スポット溶接又はレーザ溶接等による点付け溶接により接合することができる。例えば、トーボードパネル13とAピラー17との接合は、スポット溶接又はレーザ溶接等により達成される。
図2には、センタストラクチャ6を構成する部材として、トーボードパネル13及びダッシュパネル27が示されている。ダッシュパネル27は、トーボードパネル13の上縁に接合される。トーボードパネル13及びダッシュパネル27の接合体は、図1に示した車体1の前室2と乗員室3とを仕切る壁部材となる。なお、トーボードパネル13は、本発明における仕切りパネルの一例である。
センタストラクチャ6は、車体1の幅方向の略中央部に配置される。
サイドシル15の前端に、略上下方向に立設するAピラー17が接合される。Aピラー17の高さ方向の略中央部には、フロントアッパメンバ18が接合される。フロントアッパメンバ18とAピラー17との間に、リインフォースメント用の補剛部材19が接合される。
サイドストラクチャ7は、センタストラクチャ6の左右両端縁に沿って立設することにより、車体1の側面部を形成する。
図4のAピラー17は、内側サイドパネル33及び外側サイドパネル34を有する。Aピラー17は、図示しない後方において内側サイドパネル33と外側サイドパネル34とが接合されることにより、中空の角材となる。
図4に示すAピラー17においては、重ねられた第1外フランジ部35及び第2外フランジ部36により、Aピラー17の外フランジ部32が形成される。
なお、スポット溶接等で内フランジ部31と外フランジ部32とを接合する場合、スポット溶接による複数の接合点は、一定の間隔を離散的に形成される。
構造体381は、接合部37を覆う部材である。詳述すると、構造体381は、内側延在部39と、外側延在部40と、接続部41とを有している。内側延在部39は、内フランジ部31に沿って延在し、内フランジ部31より車体1の内側に配置される略矩形状を成す面である。外側延在部40は、外フランジ部32に沿って延在し、外フランジ部32より車体1の外側に配置される略矩形状を成す面である。また、接続部41は、内側延在部39及び外側延在部40の各前端縁部の間を接続する部位である。
図4(C)に示すように、構造体381は、断面略コの字型を成す一枚の矩形板である。構造体381は、一枚の矩形板を長辺部に沿って略直角となるように、2回折曲することによって形成される。この折曲により、内側延在部39、外側延在部40及び接続部41が形成されることになる。
なお、構造体381は、内側延在部39が内フランジ部31の内側面に対して接合され、外側延在部40が外フランジ部32における第2フランジ部36の外側面に対して接合されている。また、接続部41は、接合部37の前端部を覆うように配置される。
もっとも、構造体381と内フランジ部31及び外フランジ部32との接合に代えて、又は加えて、内側延在部39及び外側延在部40の各後端縁部と、接合部37の後端部から延在するトーボードパネル13及びAピラー17とを接合するようにしても良い。
構造体381の接合部37に対する接合態様としては、衝突に係る応力が構造体381及び接合部37に作用しても、接合部37が破断しない又は破断し難い接合強度を有する態様であるのが好ましく、例えば車両製造時に多用される溶接等を採用することができる。もっとも、本発明において、構造体の接合部に対する取付けは、衝突に係る応力が構造体及び接合部に作用しても、構造体が接合部から脱離しない取付強度を有していれば良く、例えばネジ止め、接着、挟持等を採用可能である。
以上により、センタストラクチャ6とサイドストラクチャ7とが接合され、かつ構造体381が取付けられて成る、従来よりも更に衝突安全性能が向上した車体1が製造される。
更に、構造体381における内側延在部39と外側延在部40との距離と、内フランジ部31及び外フランジ部32の厚みとを略同一にすることによって、構造体381が相互に重ね合せた内フランジ部31と外フランジ部32とを挟持することができる。つまり、構造体381が接合部37に対して接合前であっても、構造体381を内フランジ部31及び外フランジ部32が挟持されるように一旦取付けると、構造体381を溶接実行時まで固定しておく必要が無くなる。更に、内フランジ部31及び外フランジ部32が構造体381の挟持によって仮固定状態となるので、内フランジ部31及び外フランジ部32を溶接実行時まで固定しておく必要も無くなる。
図5に示すように、トーボードパネル13とAピラー17との接合部37は、リインフォースメント用の補剛部材19よりも下側の部分において、前方に突出して露出している。補剛部材19よりも下側部分において接合部37を覆う構造体381が取付けられている。
このように構造体381を付設することにより、リインフォースメント用の補剛部材19とAピラー17との接合状態に対して、構造体381が影響を与えることがない。リインフォースメント用の補剛部材19によるフロントアッパメンバ18の補剛性能を劣化させることなく、脱落した前輪が当たる可能性が高い接合部37を覆うように構造体381を取付けることができる。
本実施形態において、接合部37は、車体1の幅方向において、前輪の後方に位置するのが好ましい。また、接合部37は、車体1の幅方向において、少なくとも前輪の回転中心についての後方に位置するのが好ましい。このような位置に設けられる接合部37を覆うように構造体381が取付けられることにより、脱落した前輪が強い衝撃で当たり易い部分において、接合部37の破断を効果的に防止することができる。
なお、図5に示した構造体381は、補剛部材19の下部からAピラー17下端部までを覆う一つの部材である。もっとも、本発明に係る車両の車体構造において構造体は、その配置される数に制限は無く、例えば構造体を略水平方向に沿って複数に分割し、複数のクリップ状の構造体が接合部を挟みこむように上下方向に並べて配置することにより、接合部を覆っても良い。
先ず、図6は、車体1の衝突形態の一例の説明図である。
図6には、図1に示した車体1を有する第1自動車51と共に、第2自動車52が示されている。図6において第1自動車51の外形は破線で示されている。
第2自動車52は、例えば停車中の第1自動車51に対して、時速90kmで前方から衝突する。第2自動車52は、第1自動車51の一対のフロントサイドメンバ14より外側、図6に示した衝突例においては左方フロントサイドメンバ14より左側に衝突する。このような衝突では、第2自動車52により、第1自動車51の前輪FTが車軸から脱落する可能性がある。前輪FTが脱落すると、脱落時に前輪FTに作用した応力が後方に向かう慣性力となる。更に、第2自動車52の車体、並びに、第2自動車52から脱落した部品及び前輪等が、第1自動車51の前輪FTを後方に押し続ける慣性力を有することもある。第1自動車51の脱落した前輪FTは、接合部37を押し潰す可能性がある。
外フランジ部32が形成されて成る内側サイドパネル33及び外側サイドパネル34を有するAピラー17は、車体1の骨格部材の一つであるので高い剛性を有する部材である。よって、外フランジ部32が前輪FTの干渉により変形及び破断したとしても、Aピラー17全体の変形及び破断等は生じ難い又は生じない。例えばAピラー17は、図7(B)に示すように、外側サイドパネル34の前面が後方に若干押し込まれる程度の変形で留まることがある。
接合部37が変形及び破断し、更にAピラー17が変形しても、脱落した前輪FTの後方に押し込まれる力が維持されている場合、トーボードパネル13に前輪FTが押し込まれる可能性がある。具体的には、図7(B)に示すように、脱落した前輪FTは、トーボードパネル13を乗員室3内に向かって押し込むように移動する。前輪FTが内フランジ部31を変形又は破断させつつ後方に移動し、トーボードパネル13を後方へ押し込むようにして変形させる。脱落した前輪FTの後方へ向かう力が大きい場合、図7(B)に示すように、乗員室3内に前輪FTの一部が侵入することもある。
接合部37が破断すると、乗員室3は密閉された箱形状に維持され難くなる。接合部37が破断し、更にトーボードパネル13が変形すると、乗員室3と前室2とが連通することになり、乗員室3は密閉された箱形状に維持されなくなる。
脱落した前輪FTがその慣性力、衝突物の押圧力等によって白抜きの矢印の方向へ移動する場合、前輪FTは、図8(A)に示すように接合部37に対して押し込まれる可能性がある。
図4(C)にも示したように、本実施形態においては、接合部37を覆うように、構造体381が取付けられている。具体的には、構造体381における内側延在部39が内フランジ部31に接合され、かつ外側延在部40が外フランジ部32に接合され、かつ接続部41が接続部37の前端部を覆っている。これにより、従来であれば接合部37に接触していた前輪FTは、構造体381によって接合部に直接接触することが無くなる。
図8(B)は、脱落した前輪FTが、構造体381に接触している場合の断面概略図である。
構造体381は衝突に係る応力によって変形又は破断し難い又はしない材料によって形成されているので、構造体381に覆われる接合部37が押し潰されることは無い。接合部37が押し潰されないと、接合部37の接合箇所が剥離して接合状態が解除されることが無い。
前輪FTが外側に逸れる場合は、車体1に衝突に係る応力が作用しなくなるので好ましい。
また、前輪FTが内側に逸れる場合は、従来であれば図7(B)に示すように接合部37が破断し、トーボードパネル13が乗員室3に向かって押し込まれる可能性がある。本実施形態では、構造体381が接合部37の外側から挟み込むようにして取付けられている。仮に接合部37に対して剥離する方向に応力が作用しても、構造体381によって内フランジ部31と外フランジ部32とが容易には剥離しない。つまり、構造体381の取付けによって、接合部37の接合強度が向上したとみなすことができ、接合部37の耐剥離性能が向上している。したがって、トーボードパネル13に前輪FTが押し込まれ、トーボードパネル13が乗員室3に向かって変形した場合、車体1の内側方向に接合部37の内フランジ部31が引っ張られて外フランジ部32から剥離するように応力が作用するが、構造体381によって接合部37は破断しない又はし難い。
したがって、構造体381が脱落した前輪FTから応力を直接受けても変形又は破断しないことにより、乗員室3が接合部37を起点とした開放状態となるのを防止することができる。
接合部37を複数の接合点でスポット溶接している場合に、1の接合点が破断すると、その周囲の接合点が連鎖的に破断し易い。しかしながら、本実施形態では、接合部37に応力が直接作用せず、接合部37を覆う構造体381自体が高い剛性を有しているので、接合点の連鎖的な破断を抑制できる。
また、本実施形態では、接合部37の溶接作業、及び、構造体381の取付作業は、特殊で大型の専用装置は不要であり、通常の車両製造工程中に用いられる溶接装置等を採用することができる。よって、本実施形態は、既存の車体製造ラインをそのまま利用可能である。また、製造工程の変更を最小限に抑えることができる。
この他にも例えば、センタストラクチャ6のリアバルクヘッドパネル26と、サイドストラクチャ7のCピラー23との接合部に対して、本発明を適用しても良い。該接合部を外側に折り曲げることにより、車体1の後方からの衝突の際に、リアバルクヘッドパネル26とCピラー23との接合部が破断し難くなる。
本発明に係る車両の車体構造において、構造体は、接合部、仕切りパネル、及びサイドパネルの少なくとも一つに接合される。上述した構造体381は、接合部37における内フランジ部31及び外フランジ部32に取付けられていた。図9(A)〜(C)には、本発明に係る車両の車体構造における構造体の変形例を示した。
図9(A)〜(C)に示した各実施形態と、図4(C)に示した実施形態との相違点は、構造体の形状、及び取付位置である。該相違点以外は図4(C)と同一部材を用いているので、同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
具体的には、図9(A)に示す構造体382は、接合部37、トーボードパネル13及びAピラー17に接合される屈曲板である。構造体382は、内側延在部39と、外側延在部40と、接続部41と、トーボードパネル取付部422と、Aピラー取付部432とを有する。内側延在部39は内フランジ部31の内側面に接合される。外側延在部40は外フランジ部32の外側面に接合される。接続部41は内側延在部39及び外側延在部40の各前端縁部の間を接続する。トーボードパネル取付部422は、トーボードパネル13に沿って延在し、トーボードパネル13に接合される。Aピラー取付部432は、Aピラー17における外側サイドパネル34の前面に沿って延在し、該外側サイドパネル34の前面に接合される。
なお、図9(A)においては、車体1の左側の構造体382のみを示しているが、右側にも同様の構造体382が取付けられる。つまり、本実施形態において、構造体382は、車体1の左右両側に設けられる一対の部材である。
図9(B)に示す構造体383と、図9(A)に示した構造体382との相違点は、Aピラー取付部の有無である。該相違点以外の、構造体の形状、数、大きさ等は共通である。
具体的には、構造体383は、接合部37及びトーボードパネル13に接合される屈曲板である。構造体383は、内側延在部39と、外側延在部40と、接続部41と、トーボードパネル取付部423と、を有する。構造体383は、Aピラー取付部は有していない。トーボードパネル取付部423は、トーボードパネル13に沿って延在し、トーボードパネル13に接合される。
なお、図9(B)においては、車体1の左側の構造体383のみを示しているが、右側にも同様の構造体383が取付けられる。つまり、本実施形態において、構造体383は、車体1の左右両側に設けられる一対の部材である。
図9(C)に示す構造体384と、図9(A)に示した構造体382との相違点は、トーボードパネル取付部の有無である。該相違点以外の、構造体の形状、数、大きさ等は共通である。
具体的には、構造体384は、接合部37及びAピラー17に接合される屈曲板である。構造体384は、内側延在部39と、外側延在部40と、接続部41と、Aピラー取付部434と、を有する。構造体384は、トーボードパネル取付部は有していない。Aピラー取付部434は、Aピラー17における外側サイドパネル34の前面に沿って延在し、該外側サイドパネル34の前面に接合される。
なお、図9(C)においては、車体1の左側の構造体384のみを示しているが、右側にも同様の構造体384が取付けられる。つまり、本実施形態において、構造体384は、車体1の左右両側に設けられる一対の部材である。
更に、構造体382、383及び384が十分に高い剛性を有している場合は、接合部37に接合することなく、トーボードパネル13及びAピラー17の少なくとも一方に接合するだけで良い。この場合、脱落した前輪FTが接合部37に接合されていない構造体382、383及び384に接触したとしても、構造体382、383及び384は押し潰されること無く、トーボードパネル13及びAピラー17の少なくとも一方に応力を分散可能である。接合部37に対して接合しないので、接合作業の簡素化を図ることができる。
この他にも例えば、1ボックス構造の自動車、2ボックス構造の自動車、トラック、バス、電車、航空機、などの車両において、本発明を適用することができる。特に、車体1のセンタストラクチャ6の幅方向両側に一対のサイドストラクチャ7を接合することにより製造される車両においては、本発明を好適に適用できる。
Claims (6)
- 車両の車輪を軸支可能な車体において幅方向に延在して前記車体の前室又は後室と乗員室とを仕切る仕切りパネルと、
前記車体の側部において前記乗員室の前角又は後角となる位置で前記仕切りパネルと接合されるサイドパネルと、を備え、
前記仕切りパネルは、前記車体の上下方向に延在する内フランジ部を有し、
前記サイドパネルは、前記上下方向に延在する外フランジ部を有し、
前記内フランジ部と前記外フランジ部とが接合されて成る接合部を有し、
前記接合部を覆う構造体を設け、
前記内フランジ部と前記外フランジ部と前記構造体とがまとめて接合されて成る、
車両の車体構造。 - 前記構造体は、
前記内フランジ部に沿って延在し、前記内フランジ部より内側に配置される内側延在部と、
前記外フランジ部に沿って延在し、前記外フランジ部より外側に配置される外側延在部と、
前記内側延在部及び前記外側延在部を接続する接続部と、を有し、
前記内側延在部と前記外側延在部と前記接続部とによって前記接合部を覆う、
請求項1に記載の車両の車体構造。 - 前記構造体は、前記仕切りパネル及び前記サイドパネルの少なくとも一方に接合される、
請求項1又は2に記載の車両の車体構造。 - 前記幅方向において、
前記接合部は、前記車輪の前後方向に位置する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の車体構造。 - 前記幅方向において、
前記接合部は、少なくとも前記車輪の回転中心についての前後方向に位置する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の車体構造。 - 車両の車輪を軸支可能な車体の製造方法であって、
前記車体の前室又は後室と乗員室とを仕切る仕切りパネルを有するセンタストラクチャと、前記仕切りパネルと接合されることにより前記乗員室を画成するサイドパネルを有するサイドストラクチャとを接合するために、
前記仕切りパネルの幅方向の端部において前後方向へ突出するように形成される内フランジ部と、前記サイドパネルにおいて前記乗員室の前角又は後角に対応する部位に形成される外フランジ部と、を重ね合わせ、更に構造体を被せる工程と、
前記内フランジ部と、前記外フランジ部と、前記構造体とを接合する工程と、
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