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JP6258109B2 - 車載用電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のインストルメントパネル等の設置母材に設置されて使用されるディスプレイ装置等の車載用電子機器に関するものである。
ディスプレイ装置やカーオーディオ装置等の車載用電子機器を車両の設置母材(例えばインストルメントパネル)に設置する場合、車載用電子機器の機器本体に金属製のブラケット(取付金具)をねじ止めやカシメ等の固定手段を用いて取り付け、このブラケットを介して設置母材の所定位置に固定するという手法が広く採用されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、機器本体とブラケットの取付箇所には車両からの振動や衝撃に耐えるために高い剛性や締結強度が必要であり、しかも、ブラケットを機器本体に対して簡単かつ強固に取り付け可能とすることが要望されている。
このような要望に応える従来技術として、機器本体側の取付面を高剛性の金属板等によって構成し、この取付面に複数のねじ孔を形成すると共に、相手側のブラケットにねじ孔に対応する複数の貫通孔を形成し、複数本のねじ部材をブラケットの外側から貫通孔に挿通してねじ孔に螺合することにより、ブラケットを機器本体の所定位置に強固に取り付けるようにした取付構造が知られている。
特開2002-29319号公報
しかし、ねじ部材を用いてブラケットを機器本体に取り付けるという上記の従来技術では、ブラケットがねじ止めされる機器本体側の取付面を板厚が厚くて重い高剛性の金属板等によって形成する必要があるため、電子機器全体の軽量化や薄型化が妨げられるという問題がある。特に、機器本体の背面側が電磁シールド機能を有する金属カバーによって覆われている車載用電子機器の場合、この金属カバーにブラケットが取り付けられるため、金属カバーとして用いた金属板をねじ部材の締め付け力に耐え得る板厚や形状にする必要があり、このことが電子機器全体の軽量化や薄型化を妨げる大きな要因となっていた。
また、ねじ部材を用いてブラケットを機器本体に取り付ける場合、ねじ部材のスラスト方向(締め付け方向)に対してラジアル方向(取付面の面内方向)の締結力が弱くなるため、ねじ部材の本数を多くしないとブラケットを強固に取り付けることができず、ねじ止め箇所の増加に伴ってブラケットを大きくしなければならないという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、少ない本数のねじ部材を用いてブラケットを機器本体に強固に取り付けることができると共に薄型・軽量化にも好適な車載用電子機器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、ベース部材と該ベース部材を覆う金属カバーとを備えた機器本体が、前記金属カバーに取り付けたブラケットを介して車両の設置母材に固定される車載用電子機器において、前記ブラケットに円錐台形状の突出部を形成すると共に、前記金属カバーに前記突出部が挿入される円錐台形状の凹陥部を形成し、前記突出部の底面周縁部を前記凹陥部の傾斜面に当接させた状態で、ねじ部材が前記突出部の底面と前記凹陥部の内底面を貫通して前記ベース部材に締着されている構成とした。
このように構成された車載用電子機器では、ブラケットに円錐台形状の突出部が形成されていると共に、機器本体を覆う金属カバーに円錐台形状の凹陥部が形成されており、これら突出部の底面と凹陥部の内底面を貫通するねじ部材が機器本体側のベース部材に締着されるため、金属カバーはブラケットとベース部材との間に挟持されるだけとなり、金属カバーにねじ部材の締め付け力を受ける高い剛性は不要となる。また、凹陥部と突出部の凹凸嵌合により突出部の底面周縁部を凹陥部の傾斜面に当接することで、ブラケットが金属カバーに対して平面方向に確実に位置規制されるため、ねじ部材の締め付け力が弱くてもブラケットの位置ずれが生じない。よって、ねじ部材を締め付け力の弱い小径のねじで構成することができると共に、このねじ部材が締着されるベース部材も高い剛性が要求されなくなることから、ベース部材を板厚の薄い金属板や合成樹脂で形成することが可能となる。さらに、突出部の底面と凹陥部の内底面との間にクリアランスが確保されるため、ねじ部材の締め付け時に金属カバーの凹陥部がばねワッシャの役割を果たすことになり、別体のばねワッシャを追加することなくねじ部材の緩みを防止できる。これにより、板厚の薄い金属カバーやベース部材を用いて電子機器全体の薄型・軽量化を図ることができると共に、少ない本数のねじ部材を用いてブラケットを機器本体にガタつきなく強固に取り付けることができる。
上記の構成において、ブラケットの突出部と金属カバーの凹陥部はいずれも金属板を絞り加工することによって形成されたものであり、凹陥部の絞り角度が突出部の絞り角度よりも緩くなるように設定されていると共に、凹陥部の内底面の径が突出部の底面の径よりも小径となるように設定されていると、突出部の底面が凹陥部の内底面に密着することなく確実に凹陥部の傾斜面に当接し、突出部の底面と凹陥部の内底面との間に生じるクリアランス量を意図的に設定することができて好ましい。
また、上記の構成において、機器本体の内部に金属カバーに対向する回路基板が収納されている場合、この回路基板がねじ部材によって金属カバーの凹陥部とベース部材との間に挟持されていると、ブラケットと金属カバーおよび回路基板の3部材がねじ部材に共締めされることになるが、凹陥部のばねワッシャ機能によって回路基板にかかる荷重を抑制することができて好ましい。
また、上記の構成において、突出部と凹陥部の対を1組とする2組の位置規制部が設けられており、これら位置規制部に備えられる一対の凹陥部のうち、いずれか一方の凹陥部の開口端が楕円形に設定されていると、一方組の位置規制部では突出部の底面周縁部が凹陥部の傾斜面全周に当接し、他方組の位置規制部では突出部の底面周縁部が凹陥部の短軸方向に沿う傾斜面に当接するため、ブラケットは一方組の位置規制部を基準として他方組の位置規制部で回転方向に位置規制されることになり、2本のねじ部材を用いてブラケットを機器本体の所定位置にガタつきなく強固に取り付けることができる。
本発明の車載用電子機器によれば、板厚の薄い金属カバーを用いて電子機器全体の薄型・軽量化を図ることができると共に、少ない本数のねじ部材を用いてブラケットを機器本体にガタつきなく強固に取り付けることができる。
本発明の実施形態例に係る車載用電子機器の斜視図である。 該車載用電子機器の背面図である。 該車載用電子機器の分解斜視図である。 該車載用電子機器の要部を裏面側から見た分解斜視図である。 該車載用電子機器に備えられる金属カバーの背面図である。 図2のVI−VI線に沿う断面図である。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、本発明の実施形態例に係る車載用電子機器1は、車両のインストルメントパネル等の設置母材(図示せず)に設置して使用されるディスプレイ装置であり、図1〜図6に示すように、この車載用電子機器1は、矩形状の開口部2aを有する枠状本体2と、枠状本体2の裏面に取り付けられたベース部材であるシャーシベース3と、シャーシベース3の前面に保持されて表示部4aを開口部2aから露出させたLCD等からなる表示ユニット4と、表示ユニット4の表示部4aを覆うように枠状本体1の前面に貼着された透明板5と、シャーシベース3の裏面に保持された回路基板6と、回路基板6を覆うようにシャーシベース3の裏面に取り付けられた金属カバー7と、金属カバー7の裏面に取り付けられたブラケット8等を備えている。ブラケット8を除く各部材は機器本体を構成するものであり、この機器本体がブラケット8を介して前述した設置母材に固定されるようになっている。
シャーシベース3は比較的板厚の薄い(例えば板厚0.8mm)金属板をプレス加工したものからなり、このシャーシベース3には剛性を高めるために多数のリブ状突起3aが形成されている。図4に示すように、シャーシベース3の裏面には円錐台形状の3つの支持突部3bとそれより小径の支持突部3cが形成されており、これら各支持突部3b,3cの中央部にはねじ孔3dが刻設されている。回路基板6には4つの貫通孔6aが形成されており、この回路基板6を各支持突部3b,3c上に搭載した状態で、図示せぬねじ部材を1つの貫通孔6aに挿入して小径の支持突部3cのねじ孔3dに締着することにより、当該箇所で回路基板6はシャーシベース3に直接ねじ止めされるようになっている。なお、回路基板6は残り3つの支持突部3bに別のねじ部材を用いてねじ止めされるが、この点については後ほど詳細に説明する。
金属カバー7は板厚の薄い(例えば板厚0.6mm)金属板からなり、この金属カバー7は回路基板6から放射される不要な電磁波や外部の電磁波の漏洩/侵入を遮断する電磁シールド機能を有している。金属カバー7は、回路基板6の外形よりも一回り大きな箱形形状の被覆部7aと、被覆部7aの相対向する下辺から直角に折れ曲がる取付板部7bとを有しており、これら取付板部7bの四隅はねじ部材9を用いてシャーシベース3の裏面に固定されている(図2参照)。被覆部7aには、回路基板6に向かって円錐台形状に突出する3つの凹陥部10,11,12と、これら凹陥部10,11,12と逆方向に突出する2つの台座部13が絞り加工により形成されており、以下の説明では便宜上、3つの凹陥部10,11,12を第1乃至第3の凹陥部と呼ぶこととする。
これら第1乃至第3の凹陥部10,11,12の内底面には貫通孔10a,11a,12aが形成されており、ねじ部材14を第3の凹陥部12の貫通孔12aと回路基板6の貫通孔6aに挿入して対応する支持突部3bのねじ孔3dに締着することにより、当該箇所で回路基板6と金属カバー7はシャーシベース3に共締めされるようになっている。これに対し第1の凹陥部10と第2の凹陥部11はブラケット8の位置規制部として機能するものであり、これら第1および第2の凹陥部10,11の傾斜面の絞り角度は同じであるが、第1の凹陥部10の内底面および開口端が円形であるのに対し、第2の凹陥部11の内底面および開口端が楕円形に設定されている。すなわち、図5に示すように、第1および第2の凹陥部10,11の貫通孔10a,11aを結ぶ直線をPとすると、第2の凹陥部11の内底面および開口端は、直線Pに沿う方向を長軸とし、それに直交する直線Qに沿う方向を短軸とする楕円形になっている。
ブラケット8は金属カバー7よりも剛性の高い比較的厚い(例えば板厚1.0mm)金属板からなり、このブラケット8には、金属カバー7の被覆部7aに対向する連結板部8aと、連結板部8aからクランク状に突出する一対の取付脚片8bとが形成されている。連結板部8aには一対の円錐台形状の突出部15が絞り加工により形成されており、これら突出部15の底面には貫通孔15aが形成されている。両突出部15の絞り角度は同じであるが、図6に示すように、第1および第2の凹陥部10,11の絞り角度が両突出部15の絞り角度よりも緩くなるように、つまり、第1および第2の凹陥部10,11の内底面に対する傾斜面の立上り角度が、両突出部15の底面に対する傾斜面の立上り角度よりも小さくなるように設定されている。このように第1および第2の凹陥部10,11と突出部15との絞り角度を異ならせることにより、突出部15の底面周縁部が対応する凹陥部10,11の傾斜面に当接するようになっている。また、第1および第2の凹陥部10,11の平坦な内底面の径(第2の凹陥部11においては直線Qに沿う短軸方向の径)が、両突出部15の平坦な底面の径よりも小径となるように設定されており、突出部15の底面周縁部にはアール加工(曲面加工)が施されている。なお、前記シャーシベース3の支持突部3bの円形の平坦面の径は、第1および第2の凹陥部10,11の内底面の径よりも大径となるように設定されている。
ブラケット8を機器本体に取り付ける手順について説明すると、枠状本体2に取り付けられたシャーシベース3の裏面に図示せぬねじ部材を用いて回路基板6を直接ねじ止めした後、この回路基板6およびシャーシベース3を覆うように金属カバー7をシャーシベース3の裏面に重ねた状態で、3本のねじ部材9(図2における右下のねじ部材9を除く残り3本)を用いて取付板部7bをシャーシベース3の裏面にねじ止めすると共に、別のねじ部材14を第3の凹陥部12の貫通孔12aに挿入して金属カバー7と回路基板6をシャーシベース3に共締めする。
次に、ブラケット8の両突出部15を金属カバー7の第1および第2の凹陥部10,11内に挿入し、これら突出部15の貫通孔15aに挿入したねじ部材16を、第1および第2の凹陥部10,11の貫通孔10a,11aと回路基板6の貫通孔6aを挿通して対応する支持突部3bのねじ孔3dに締着することにより、回路基板6と金属カバー7を挟んだ状態でブラケット8をシャーシベース3にねじ止めする。ここで、シャーシベース3の支持突部3bの平坦面の径は、第1および第2の凹陥部10,11の内底面の径よりも大径に、つまり、第1および第2の凹陥部10,11の内底面の径とは異なる径に設定されているので、例えば回路基板6に対して図6の上下方向に振動が加えられた場合でも、回路基板6における支持突部3bの平坦面外周縁との接触部に曲げ応力が集中するのを防止できる。
その際、突出部15の底面周縁部が第1および第2の凹陥部10,11の傾斜面に当接することにより、突出部15の底面と凹陥部10,11の内底面との間にクリアランスが確保されるため、ねじ部材16の締め付け時に金属カバー7の第1および第2の凹陥部10,11がばねワッシャの役割を果たし、別体のばねワッシャを追加することなくねじ部材16の緩みを防止でき、回路基板6に局部的な荷重がかかることも回避できるようになっている。また、第1および第2の凹陥部10,11の内底面の径が両突出部15の底面の径よりも小径となるように設定され、突出部15の底面周縁部にアール加工が施されているため、突出部15の底面が第1および第2の凹陥部10,11の内底面に密着することがなく、突出部15が凹陥部10,11内に入り込む量を意図的に設定してクリアランス量を調整することができる。
さらに、一対の突出部15と凹凸嵌合される第1および第2の凹陥部10,11のうち、第1の凹陥部10の開口端が円形であるのに対し、第2の凹陥部11の開口端は楕円形に設定されているため、一方の突出部15は第1の凹陥部10の傾斜面全周に線接触により当接し、他方の突出部15は第2の凹陥部11の短軸方向に沿う傾斜面に対してのみ貫通孔11aの両側二点の点接触により当接することになる。その結果、ブラケット8は第1の凹陥部10側の位置規制部(線接触部)を基準として平面全方向に位置規制されつつ、第2の凹陥部11側の位置規制部(点接触部)で第1の凹陥部10の中心を回転中心とする回転方向に位置規制されることになり、金属カバー7やブラケット8に若干の寸法誤差が発生しても、2本のねじ部材16を用いてブラケット8を機器本体の所定位置にガタつきなく強固に取り付けることができる。
そして、かかるねじ止め作業に前後して別のねじ部材9を用いてブラケット8の周縁部と金属カバー7の取付板部7bをシャーシベース3の裏面に共締めすることにより、ブラケット8は1本のねじ部材9と2本のねじ部材16を用いて機器本体に安定して固定されることになる(図2参照)。なお、このように機器本体にブラケット8を取り付けた車載用電子機器1は、ブラケット8の取付脚片8bをインストルメントパネル等の設置母材にねじ止めして車両の所定位置に固定されるが、その際、金属カバー7の台座部13とブラケット8の連結板部8aが略同一面に設定されることにより、設置母材の平坦面に車載用電子機器1を安定的に押し当てることができるようになっている。
以上説明したように、本実施形態例に係る車載用電子機器1では、機器本体の外殻を形成する金属カバー7に円錐台形状の凹陥部10,11が形成されていると共に、機器本体に取り付けられるブラケット8に円錐台形状の突出部15が形成されており、これら突出部15の底面と凹陥部10,11の内底面を貫通するねじ部材16が機器本体側のシャーシベース3に締着されるようになっているため、金属カバー7はブラケット8とシャーシベース3との間に挟持されるだけとなり、金属カバー7にねじ部材16の締め付け力を受ける高い剛性は不要となる。また、凹陥部10,11と突出部15の凹凸嵌合により突出部15の底面周縁部を凹陥部10,11の傾斜面に当接することで、ブラケット8が金属カバー7に対して平面方向(図2における上下左右方向)に確実に位置規制されるため、ねじ部材16の締め付け力が弱くてもブラケット8の位置ずれが生じない。よって、ねじ部材16を締め付け力の弱い小径のねじ(例えばM2.6のねじ)で構成することができると共に、このねじ部材16が締着されるシャーシベース3も高い剛性が要求されなくなることから、シャーシベース3を板厚の薄い金属板や合成樹脂で形成することが可能となる。さらに、突出部15の底面と凹陥部10,11の内底面との間にクリアランスが確保されるため、ねじ部材16の締め付け時に金属カバー7の凹陥部10,11がばねワッシャの役割を果たすことになり、別体のばねワッシャを追加することなくねじ部材16の緩みを防止できる。このように、板厚の薄い金属カバー7やシャーシベース3を用いて電子機器1全体の薄型・軽量化を図ることができると共に、小径で且つ少ない本数のねじ部材16を用いてブラケット8を機器本体にガタつきなく強固に取り付けることができる。
また、ブラケット8の突出部15と金属カバー7の凹陥部10,11はいずれも金属板を絞り加工することによって形成されたものであり、凹陥部10,11の絞り角度が突出部15の絞り角度よりも緩くなるように設定されていると共に、凹陥部10,11の内底面の径が突出部15の底面の径よりも小径となるように設定され、さらに突出部15の底面周縁部にアール加工が施されているため、突出部15の底面が凹陥部10,11の内底面に密着することがなく、突出部15の底面と凹陥部10,11の内底面との間に生じるクリアランス量を意図的に設定することができ、金属カバー7の凹陥部10,11に安定したばねワッシャ機能を付与することができる。なお、突出部15の底面周縁部に施されたアール加工は、主に凹陥部10,11の傾斜面との摺動性を良好とするためのものであるが、かかる摺動性を考慮しない場合はアール加工を省力しても良い。
また、機器本体の内部に金属カバー7によって覆われた回路基板6が収納されており、この回路基板6がねじ部材16によって金属カバー7の凹陥部10,11とシャーシベース3との間に挟持されているため、ブラケット8と金属カバー7および回路基板6の3部材がねじ部材16に共締めされることになるが、凹陥部10,11のばねワッシャ機能によって回路基板6にかかる荷重を抑制することができる。
また、突出部15と凹陥部10,11の対を1組とする2組の位置規制部が設けられており、そのうち第1の凹陥部10の開口端が円形であるのに対し、第2の凹陥部11の開口端が楕円形に設定されているため、一方組の位置規制部では突出部15の底面周縁部が第1の凹陥部10の傾斜面全周に当接し、他方組の位置規制部では突出部15の底面周縁部が第2の凹陥部11の短軸方向に沿う傾斜面のみに当接することになる。その結果、ブラケット8は一方組の位置規制部(第1の凹陥部10側)を基準として他方組の位置規制部(第2の凹陥部11側)で第1の凹陥部10の中心を回転中心とする回転方向に位置規制されることになり、2本のねじ部材16を用いてブラケット8を機器本体の所定位置にガタつきなく強固に取り付けることができる。
なお、第1および第2の凹陥部10,11の形状は上記実施形態例に限定されるものではなく、例えば、一方の凹陥部の傾斜面に120度間隔で3つの突起(または3本の突条)を形成したり、凹陥部の傾斜面全体に微小突起を形成したり、凹陥部の傾斜面を多段絞りにする等、種々の変形例を採用することができる。
また、上記実施形態例では、第1の凹陥部10の開口端を円形にすると共に、第2の凹陥部11の開口端を楕円形にすることにより、ブラケット8を第1の凹陥部10と突出部15の位置規制部で平面全方向に規制し、第2の凹陥部11と突出部15の位置規制部で回転方向に位置規制するようにしているが、他の絞り形状にした凹陥部によってブラケット8をX−Y平面上で位置規制することも可能である。例えば、第1の凹陥部の開口端をX方向が短軸となっている楕円形にすると共に、第2の凹陥部の開口端をY方向が短軸となっている楕円形とすれば、第1の凹陥部側でX方向に規制しつつ第2の凹陥部側でY方向に規制することができる。
1 車載用電子機器
2 枠状本体
3 シャーシベース(ベース部材)
3b,3c 支持突部
3d ねじ孔
6 回路基板
6a 貫通孔
7 金属カバー
7a 被覆部
7b 取付板部
8 ブラケット
8a 連結板部
8b 取付脚片
10 第1の凹陥部
11 第2の凹陥部
12 第3の凹陥部
10a,11a,12a 貫通孔
15 突出部
15a 貫通孔
16 ねじ部材

Claims (4)

  1. ベース部材と該ベース部材を覆う金属カバーとを備えた機器本体が、前記金属カバーに取り付けたブラケットを介して車両の設置母材に固定される車載用電子機器において、
    前記ブラケットに円錐台形状の突出部を形成すると共に、前記金属カバーに前記突出部が挿入される円錐台形状の凹陥部を形成し、前記突出部の底面周縁部を前記凹陥部の傾斜面に当接させた状態で、ねじ部材が前記突出部の底面と前記凹陥部の内底面を貫通して前記ベース部材に締着されていることを特徴とする車載用電子機器。
  2. 請求項1の記載において、前記突出部と前記凹陥部はいずれも金属板を絞り加工することによって形成されたものであり、前記凹陥部の絞り角度が前記突出部の絞り角度よりも緩くなるように設定されていると共に、前記凹陥部の内底面の径が前記突出部の底面の径よりも小径となるように設定されていることを特徴とする車載用電子機器。
  3. 請求項1または2の記載において、前記機器本体の内部に前記金属カバーに対向する回路基板が収納されており、この回路基板が前記ねじ部材によって前記金属カバーの前記凹陥部と前記ベース部材との間に挟持されていることを特徴とする車載用電子機器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記突出部と前記凹陥部の対を1組とする2組の位置規制部が設けられており、これら位置規制部に備えられる一対の前記凹陥部のうち、いずれか一方の前記凹陥部の開口端が楕円形に設定されていることを特徴とする車載用電子機器。
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