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JP6255949B2 - 接合方法、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

接合方法、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、接合方法半導体装置の製造方法に関する。
電子機器には、小型化と低消費電力化が求められる一方で、高速、大容量化が求められている。演算処理速度の向上と消費電力の低減を実現するためには、クロック速度を増加させるよりも、並列で処理するコアの数を増大させるメニーコアプロセッサ構成が有効である。2次元平面上での接続構造(2.5次元実装を含む)で、1チップ内に入れるコアの数を増やすと、チップサイズが増大しチップ内配線長が長くなるため、特性向上との両立が難しい。そこで、従来は平面で接続されていたLSI(Large Scale Integrated circuit)チップをシリコン貫通電極(TSV:Through Si Via)で接続して基板と垂直方向に積層する3次元実装(3D−LSI)が開発されている。
3次元に積層されるLSIチップは、上述のようにTSVと呼ばれる貫通電極で接続されるが、貫通電極のサイズとして10μm以下の径が検討されている。このような小径のTSVを形成するには、アスペクト比の制限があり、チップはより薄くなる傾向がある。他方で、サーバやスーパーコンピュータなどのHPC(High Performance Computer)に用いられるLSIチップのサイズは、年々大きくなる傾向にある。
図1(A)に示すように、基板110上に半導体チップ120を搭載する場合、一般に基板110上の電極112にフラックス(不図示)を塗布し、フリップチップボンダで半導体チップ120を仮搭載した後、リフロー炉で加熱して接続する。半導体チップ120は、銅(Cu)ピラー122の先端にはんだ125が形成された接続端子126を有し、はんだ125を溶融、凝固させて、接続端子126を基板110上の電極112に接続する。積層を続ける場合は、搭載した半導体チップ120の背面の電極(不図示)にフラックスを塗布して、順次半導体チップを搭載する。
先端にはんだ125が形成された接続端子126を用いてフリップチップ接続を行う場合、半導体チップ120を加熱する際に発生する反りを、溶融するはんだ125で吸収して接続する。逆にいうと、はんだ125が半導体チップ120の反りを吸収するマージンとなる。はんだ125の量を多くすることでチップ反りのマージンは大きくなるが、溶融したはんだ125による隣接端子間のショートが問題となり、接続端子126に形成されるはんだ125の量には限界がある。また、接合部の微細化によって、形成されるはんだ125も微細化されることから、接続端子126に形成できるはんだ125の厚さは減少する傾向にある。
接続端子126の微細化にともなって反りの許容量が減少し、図1(B)に示すように、半導体チップ120の接続端子126と基板110の電極112との間に接続不良が多発する懸念がある。この問題は、チップサイズが大きくなるほど顕在化すると考えられる。
最近では、電子部品の接着用に金属ナノ粒子や金属ナノペーストが開発されている。回路基板電極の表面とチップ電極の表面にそれぞれ低融点金属層を形成した後、低融点金属層上に金属粉末を配置し、低融点金属層が溶融する温度で加熱加圧して、低融点金属層をチップ電極、回路基板電極、及び金属粉末に固液拡散させて接合する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2007−19360号公報
接続端子で基板同士を接合する際に、基板の反りを抑制し、接続不良を低減することのできる接合方法と、これを利用した半導体装置の製造を提供する。
ひとつの態様では、接合方法を提供する。この接合方法において、
第1基板上の第1導体と、第2基板上の第2導体のいずれか一方に接合用の金属層を形成し、
前記第1導体と前記第2導体の間に、前記金属層の融点よりも低い焼結温度を有する金属粒子を配置して、前記第1導体と前記第2導体を重ね合わせ、
前記金属層の融点よりも低い第1温度で加熱して前記金属粒子を焼結させて前記第1導体と前記第2導体を仮固定し、
前記仮固定の後に、前記金属層の融点以上の第2温度で加熱して前記第1導体と前記第2導体を接合する。
接続端子で基板同士を接合する際に基板の反りを抑制し、接続不良を低減することができる。その結果、製品の接続信頼性が向上する。
従来のチップ実装に生じる問題点を示す図である。 実施形態の接合方法を示す図である。 実施形態の半導体装置の製造工程図である。 実施形態の方法で作製された半導体装置の接合部の構成を示す図である。 実施形態の効果を示す図である。 3次元実装された半導体装置の構成例を示す図である。
図2は、実施形態の接合方法を示す図である。図2の例では、基板60に形成された導体62と、基板70に形成された導体72を、接合用の金属層25と、金属粒子30を用いて接合する。
図2(A)に示すように、たとえば、導体62と導体72のいずれか一方の側に金属層25を形成し、他方の側に金属粒子30を配置し、導体62と導体72を位置合わせする。金属層25は、たとえば接合用のはんだバンプであり、Sn-Cu、Sn-Ag、Sn-Ag-Cu、Sn-Cu-Co、Sn-Cu-Ni-Ge、Sn-Ag-Cu-Ni-Geなど、2元合金、3元合金、4元合金、あるいはそれ以上の元素を主成分として含む。金属層25は、金属粒子30と合金を形成することのできる任意の材料で形成される。
金属粒子30は、粉末状の粒子であってもよいし、溶剤中に金属粒子が分散されたペースト状のものであってもよい。金属粒子30の径が1μ未満の場合は「金属ナノ粒子」と呼ばれる。実施形態では、金属粒子30の焼結温度が金属層25の融点よりも低いという条件を満たす限り、金属粒子30のサイズは問わない。
金属粒子30として、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)の単体、あるいはこれらの1種類以上を含む混合物を用いることができる。金属粒子30のサイズがナノオーダーになるとその金属の本来の融点よりも低い温度で焼結可能になる。したがって、接合用の金属層25の材料との関係で、1μm未満の径を有するナノ粒子を用いるのが望ましい場合もある。
一例として、金属層25に錫-銀(Sn−Ag)合金25を用い、金属粒子30として、銀(Ag)ナノ粒子30または銀(Ag)ナノペースト30を用いる。
次に、図2(B)に示すように、金属層25の融点よりも低い第1温度で加熱を行い、金属粒子30の焼結体31を形成して、導体72と導体62を仮固定する。焼結は、金属粒子30自体の融点よりも低い温度で加熱することで、金属粒子30同士が表面で接着するとともに、全体的に収縮して粒子間の隙間が小さくなって緻密化する現象である。金属粒子30としてナノ粒子を用いる場合は、バルク材に比べて融点が低くなることが知られており、比較的低温で焼結させることができる。これは、粒径が小さくなることで単位重量当たりの総表面積が増大して表面エネルギーの寄与が大きくなり、溶解に必要な熱エネルギーが低減するためであると説明されている。焼結温度は金属ナノ粒子の粒径と相関すると考えられ、接合用の金属層25の融点に応じて、適切なサイズの金属ナノ粒子を用いることができる。
接合用の金属層25をSn−3.5Agや、Sn−3.0Agで形成した場合、固相線での融点は221℃である。この場合、Agナノ粒子(またはAgナノペースト)30をそのサイズに応じて120℃〜200℃で焼結させることができる。Agナノペーストを用いる場合は、焼結の過程で溶剤が揮発し、Ag粒子表面を覆う保護剤(分散剤)が分解されて、粒子同士の表面接合が進行する。
焼結後に降温して焼結体31を安定化させる。この段階では、接合用の金属層25は溶融しておらず、導体72と金属層25は焼結体31を介して導体62上に仮に固定されている。
次に、図2(c)に示すように、金属層25の融点以上の第2温度でリフロー加熱を行い、導体72を導体62に最終的に接合する。リフロー加熱により、金属層25が溶融して焼結体31と合金を構成して、リフロー後の冷却により強固な接合が実現する。また、溶融した金属層25は、焼結体31の隙間に入り込んで、導体62とも合金を形成する。このようにして、接合後は導体72と導体62の間に、焼結体31と合金層27とを含む接合部33が形成される。
リフロー温度での加熱工程で、従来は基板60と基板70の熱膨張係数の相違等に起因して反りが発生していた。導体72のパターンが微細な場合は、金属層25のリフローによっても基板70の反りを吸収することができなかった。これに対し、図2の方法によると、焼結体31によって導体72と導体62が仮固定されているため、リフロー時に基板70の反りを抑制することができる。焼成による仮固定は、最終的な接合強度は有していないが、応力による反りを抑制できるだけの固定力を有するからである。これによって、接続の信頼性が向上する。
図3は、図2の接合方法を用いた半導体装置の製造工程図である。図3(A)で、回路基板10上の電極12に、半導体チップ20の接続端子26を位置合わせする。半導体チップ20は、たとえば13mm角、厚さが50μmのシリコン(Si)ウェハの主面に、銅(Cu)ピラー22を有する接続端子26を有する。Cuピラー22は、たとえばフォトリソグラフィと電解めっきにより、半導体チップ20の所定の電極(不図示)上に形成される。Cuピラー22のサイズは、たとえば、直径30μm、ピッチ50μm、高さ15μmである。Cuピラー22の先端に、Sn-3.5Agはんだ材料で厚さ10μmの金属層25を形成する。これにより、半導体チップ20の接続端子26が形成される。
回路基板10は、たとえば20mm角のチップであり、別のLSIチップ10であってもよい。回路基板10上には、半導体チップ20の接続端子26と相対する位置に、銅(Cu)電極12が形成されている。Cu電極12の径は30μm、基板表面からの高さは5μmである。Cu電極12上にAgナノペースト30を供給した後、フリップチップボンダで、上側の半導体チップ20を回路基板10に対して位置合わせし、仮搭載する。Agナノペースト30は、粒子径が数nm〜数百nmのAgナノ粒子を主成分として含み、たとえばインクジェット法やスクリーン印刷で塗布することができる。
次に、図3(B)で、150℃、60分で第1加熱を行い、Agナノペースト30を焼結させて仮固定を行う。フリップチップボンダで回路基板10への半導体チップ20の仮搭載を行なう場合は、金属層(はんだ)25の融点より低い加熱温度で加熱しながら半導体チップ20を搭載してもよい。この場合は、位置合わせ及び仮搭載と、仮固定を一体的に行なうことができる。図3(B)の段階では、Agナノペースト30は焼結して焼結体31を構成するが、半導体チップ20の接続端子26の金属層25に変化はなく、接続端子26が焼結体31を介して電極12に仮に固定されている。
次に、図3(C)で、コンベア式窒素リフロー炉で第2加熱を行い、リフロー処理を行なう。金属層25にSn-3.5Agはんだ25を用いる場合は、221℃以上の温度で、ピーク温度250℃、60秒の条件で加熱する。第2加熱のプロファイルにより、金属層25が溶融、凝固して、半導体チップ20のCuピラー22と回路基板10の電極12の間に、接合部33が形成される。接合部33は、リフロー後のはんだ層27と焼結体31を含む。これにより、半導体チップ20は回路基板10に強固に接合され、半導体装置1Aが完成する。
図4は、仮固定後にリフロー接合した場合の接合部33の構成を、1度の加熱処理で接合部を形成したときと比較して示す図である。
図4(A)では、回路基板10の電極12上にAgナノペーストを配置し、1回のリフロー加熱でCuピラー22先端の金属層(はんだ)25とAgナノペーストを溶融して接合する。接合部133とCu電極12の界面領域Aの拡大図で示すように、Ag粒子28はリフロー後のはんだ(Sn-3.5Ag)の中に均一に分散してAg3Snの合金層29を構成する。また、Cu電極12と合金層29の界面には、Cu-Sn合金層21が形成されている。
これに対し、図4(B)では実施形態の方法にしたがって、第1温度での焼結と、第2温度でのリフローという2回の加熱を行っている。界面領域Bの拡大図で示すように、リフロー後のはんだ層27とCu電極12の界面に、Agナノ粒子の焼結体31とAgリッチな合金層32を含む中間層35が存在する。Agナノ粒子の焼結体31は、リフロー工程後も焼結形状を維持してCu電極12との界面に溶着している。リフロー後のはんだ層27へのAg粒子28の拡散は微量であり、焼結体31の近傍にAg濃度が高いSnAg合金層32が形成される。焼結体31は粒子同士が接着して緻密性が高くなっているが、内部に隙間(ボイド)が存在する。焼結体31の隙間を通過したSnは、Cu電極12の銅と反応してCu-Sn合金層21を形成する。
このように、実施形態の方法で製造された半導体装置1Aの接合部33は、回路基板10上のCu電極12とリフロー後のはんだ層27の間に、金属粒子の焼結体31とAgリッチな合金層32を含む中間層35を有する点で、一回のリフローで製造された半導体装置の接合部133とは異なる構成を有する。
リフロー溶解した金属層(はんだ)25と金属粒子30の焼結体31が合金化することで、接合部33が強固になり、応力による破断に対しても耐性を有する。
図5は、実施形態の方法及び構成の効果を示す図である。半導体チップ20の接続端子26の先端の金属層25を形成するはんだ材料と、金属粒子30の材料を変えて、焼結による仮固定の後にリフローを行った場合と、仮固定を行わないで1回のリフロー加熱を行った場合の導通試験の結果を比較する。
導通試験では、異なるサンプル1〜6を10個ずつ作製し、導通を得ることができなかったサンプルの割合を導通チェック結果として示している。サンプルの寸法はすべて、図3と関連して述べた半導体チップ20のサイズ、Cuピラー22のサイズとピッチ、回路基板10のサイズとCu電極12サイズで統一されている。
サンプル1では、Cuピラー22の先端にSn-3.5Agで金属層25を形成し、仮固定用の金属ペーストとしてAgペーストを用いている。150℃で第1加熱を行ってAgペーストを焼結させ、その後、ピーク温度260℃で第2加熱(リフロー加熱)を行って接合した。サンプル1の導通チェック結果は、10個のサンプルのすべてで導通をとることができ、不良の発生はゼロである。
サンプル2では、金属層25のはんだ材料はサンプル1と同じであるが、仮固定用の金属ペーストを塗布せず、仮固定なしでリフロー加熱のみを行っている。サンプル2の導通チェック結果は、10個中6個の不良が発生している。これは、半田材料のリフローだけではチップ10の反りを吸収することができず、接触不良が発生したためと考えられる。
サンプル3では、Cuピラー22の先端にSn-3Ag-0.5Cuで金属層25を形成し、仮固定用の金属ペーストとしてAuペーストを用いている。200℃で第1加熱を行ってAuペーストを焼結させ、その後、ピーク温度260℃で第2加熱(リフロー加熱)を行って接合した。サンプル3の導通チェック結果は、10個のサンプルすべてで導通をとることができ、不良の発生はゼロである。
サンプル4では、金属層25のはんだ材料はサンプル3と同じであるが、仮固定用の金属ペーストを塗布せず、仮固定のための焼結なしで、リフロー加熱のみを行っている。サンプル4の導通チェック結果は、10個中5個の不良が発生している。
サンプル5では、Cuピラー22の先端にSn-0.75Cuで金属層25を形成し、仮固定用の金属ペーストとしてCuペーストを用いている。200℃で第1加熱を行ってCuペーストを焼結させ、その後、ピーク温度265℃で第2加熱(リフロー加熱)を行って接合した。サンプル5の導通チェック結果は、10個のサンプルすべてで導通をとることができ、不良の発生はゼロである。
サンプル6では、金属層25のはんだ材料はサンプル5と同じであるが、仮固定用の金属ペーストを塗布せず、仮固定のための焼結なしで、リフロー加熱のみを行っている。サンプル6の導通チェック結果は、10個中6個の不良が発生している。
この試験結果からわかるように、基板同士を表面に形成された導体で接合する場合に、金属粒子を焼結させて基板同士を仮固定した後に、リフロー加熱を行うことによって、基板の反りを抑制して、導体間の接合を確実にすることができる。
図5では、特定のはんだ材料と金属ペーストの試験結果が示されているが、3元合金、4元合金、それ以上の元素を主成分とする合金を金属層25に用いた場合でも、金属層25の融点よりも低い温度で焼結する金属粒子あるいは金属ペーストを用いて仮固定した後にリフローすることで、同様の効果が得られる。
図6は、図2及び図3に示す方法を、3次元実装の半導体装置1Bに適用した図である。半導体装置1Bでは、回路基板51上に複数のチップ60、40a〜40dが積層されている。この例では、回路基板51上にロジックチップ60を配置し、ロジックチップ60上にメモリチップ40a〜40dを積層する。ロジックチップ60とメモリチップ40a〜40bは、シリコン貫通ビア(TSV)47により垂直配線で接続されている。ロジックチップ60とメモリチップ40a〜40dを合わせて、「チップ40」と総称する。
3次元実装は、個々の半導体チップが有する機能を変えることなく並列処理を可能にして、処理速度を上げることができる。また、チップ間の配線距離を短くできるので消費電力を低減することができる。チップ占有面積を増やさずに積層することで、実装面積当たりの性能を向上することができる。
3次元実装を行うために、チップ40iの背面(積層方向に上側の面)に、TSV47と接続する電極41が形成され、電極41上に金属粒子(あるいは金属ペースト)30が配置される。チップ40i上に配置されるチップ40i+1の素子面(積層方向に下側の面)に接続端子46が形成されている。接続端子46は、ピラー電極42の先端に接合用の金属層45を有する。金属粒子30を、金属層45の融点よりも低い温度で焼結させることで、接続端子46を下側のチップ40iの電極41に仮固定する。積層を継続する場合は、上側のチップ40i+1の背面の電極(不図示)に金属粒子30を配置して、同様の方法で仮固定を行う。
積層されるすべてのチップ40の仮固定を行った後に、一回のリフローで接合する。焼結温度に加熱しながらフリップチップボンダでチップを積み重ねる場合は、下側のチップ40iに上側のチップ40i+1を配置すると同時に仮固定を行うことができる。この方法は、垂直配線に高い位置合わせ精度が求められる3次元実装に有利である。また、積層全体が仮固定された状態で、一括してリフロー接合することができるので、製造工程が複雑化しない。
実施形態の方法と構成は、3次元実装に限らず、平面配線により回路基板上に混載された異種チップを接続する2.5次元実装にも適用可能である。従来の接合方法では、回路基板上に配置される各チップに局所的な反りが生じていたが、実施形態の方法と構成によると、各チップの反りを抑制して、接合を確実にすることができる。この場合も、回路基板上の所定の位置に各チップ40iを配置して、焼結による仮固定を行い、その後、一括してリフローすることで、工程の簡易さと接合の確実性を実現することができる。リフローに先立って金属粒子あるいは金属ペーストを焼結させて仮固定を行うことで、リフロー工程ではんだが溶融するまでの間に発生するチップの反りが抑制され、接続不良が低減する。特に薄型の積層チップや、端子が微細化した大面積チップを搭載する場合に、リフロー加熱時のそりを抑制して接続不良を低減することができる。
以上の説明に対し、以下の付記を提示する。
(付記1)
第1基板上の第1導体と、第2基板上の第2導体のいずれか一方に接合用の金属層を形成し、
前記第1導体と前記第2導体の間に、前記金属層の融点よりも低い焼結温度を有する金属粒子を配置して、前記第1導体と前記第2導体を重ね合わせ、
前記金属層の融点よりも低い第1温度で加熱して前記金属粒子を焼結させて前記第1導体と前記第2導体を仮固定し、
前記仮固定の後に、前記金属層の融点以上の第2温度で加熱して前記第1導体と前記第2導体を接合する、
ことを特徴とする接合方法。
(付記2)
前記仮固定は、前記第1温度での加熱の後に降温することを特徴とする付記1に記載の接合方法。
(付記3)
前記金属粒子の粒径は1μm未満であることを特徴とする付記1に記載の接合方法。
(付記4)
前記金属粒子は、Cu,Ni,Ag,Auの単体、またはこれらの二種以上の組合せであることを特徴とする付記1に記載の接合方法。
(付記5)
半導体素子の接続端子の先端に接合用の金属層を形成し、
前記接続端子と回路基板上の電極の間に、前記金属層の融点よりも低い焼結温度を有する金属粒子を配置して、前記半導体素子と前記回路基板を重ね合わせ、
前記金属層の融点よりも低い第1温度で加熱して前記金属粒子を焼結させて前記接続端子を前記電極に仮固定し、
前記仮固定の後に、前記金属層の融点以上の第2温度で加熱して、前記接続端子と前記電極を接合する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記仮固定は、前記第1温度での加熱の後に降温することを特徴とする付記5に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記重ね合わせと前記仮固定は、前記回路基板を前記第1温度で加熱しながら前記半導体素子を前記回路基板上に配置することによって同時に行うことを特徴とする付記5に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記回路基板上に複数の前記半導体素子を前記金属粒子を間に介在させて積層し、
前記第1温度で前記金属粒子を焼結させて、複数の前記半導体素子を積層状態で仮固定し、
前記積層状態で仮固定した後に、前記第2温度での加熱を行って接合することを特徴とする付記5に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記積層状態での仮固定は、一層積層するごとに、上層の半導体素子を下層の半導体素子に仮固定することを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
第1電極を有する基板と、
第2電極を有し、前記基板に実装される半導体素子と、
前記第1電極と前記第2電極の間に位置する接合部と、
を有し、
前記接合部は、前記第1電極との界面領域に、金属粒子の焼結体を含む中間層を有することを特徴とする半導体装置。
(付記11)
前記中間層は、前記焼結体の近傍に前記金属粒子を構成する元素の濃度が前記接合部の他の領域よりも高い合金層を有することを特徴とする付記10に記載の半導体装置。
(付記12)
前記基板は、前記半導体素子の下層に配置される別の半導体素子であることを特徴とする付記11に記載の半導体装置。
(付記13)
前記基板は、絶縁性の回路基板であることを特徴とする付記11に記載の半導体装置。
1A、1B 半導体装置
10、51 回路基板
12 基板側電極(Cu電極)
20,40 半導体チップ(半導体素子)
22 素子側電極(Cuピラー)
25 接合用金属層
26 接続端子
30 金属粒子
31 金属粒子の焼結体
32 合金層
33 接合部

Claims (6)

  1. 第1基板上の第1導体と、第2基板上の第2導体のいずれか一方に接合用の金属層を形成し、
    前記第1導体と前記第2導体の間に、前記金属層の融点よりも低い焼結温度を有する金属粒子を配置して、前記第1導体と前記第2導体を重ね合わせ、
    前記金属層の融点よりも低い第1温度で加熱して前記金属粒子を焼結させて前記第1導体と前記第2導体を仮固定し、
    前記仮固定の後に、前記金属層の融点以上の第2温度で加熱して前記第1導体と前記第2導体を接合する、
    ことを特徴とする接合方法。
  2. 前記仮固定は、前記第1温度での加熱の後に降温することを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  3. 半導体素子の接続端子の先端に接合用の金属層を形成し、
    前記接続端子と回路基板上の電極の間に、前記金属層の融点よりも低い焼結温度を有する金属粒子を配置して、前記半導体素子と前記回路基板を重ね合わせ、
    前記金属層の融点よりも低い第1温度で加熱して前記金属粒子を焼結させて前記接続端子を前記電極に仮固定し、
    前記仮固定の後に、前記金属層の融点以上の第2温度で加熱して、前記接続端子と前記電極を接合する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記仮固定は、前記第1温度での加熱の後に降温することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記重ね合わせと前記仮固定は、前記回路基板を前記第1温度で加熱しながら前記半導体素子を前記回路基板上に配置することによって同時に行うことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記回路基板上に複数の前記半導体素子を前記金属粒子を間に介在させて積層し、
    前記第1温度で前記金属粒子を焼結させて、複数の前記半導体素子を積層状態で仮固定し、
    前記積層状態で仮固定した後に、前記第2温度での加熱を行って接合することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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