[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6253492B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents

ウインドレギュレータ Download PDF

Info

Publication number
JP6253492B2
JP6253492B2 JP2014086073A JP2014086073A JP6253492B2 JP 6253492 B2 JP6253492 B2 JP 6253492B2 JP 2014086073 A JP2014086073 A JP 2014086073A JP 2014086073 A JP2014086073 A JP 2014086073A JP 6253492 B2 JP6253492 B2 JP 6253492B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
accommodating portion
end piece
carrier plate
coil spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014086073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015206176A (ja
Inventor
高岡 宏幸
宏幸 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hi Lex Corp
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
Hi Lex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Cable System Inc, Hi Lex Corp filed Critical Nippon Cable System Inc
Priority to JP2014086073A priority Critical patent/JP6253492B2/ja
Publication of JP2015206176A publication Critical patent/JP2015206176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6253492B2 publication Critical patent/JP6253492B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

本発明は、車両の窓ガラスを昇降するためのウインドレギュレータに関する。
車両の窓ガラスを昇降するためのウインドレギュレータとして、窓ガラスを保持するキャリアプレートに昇降用ケーブルを連結し、窓ガラスの昇降方向に牽引するものが知られている。昇降用ケーブルは、キャリアプレートに一端が連結され、キャリアプレートを昇降方向に案内するガイドレールの上下両端に設けられたケーブルガイドに掛け回されて、他端がドラムに連結されている。
ウインドレギュレータは、ドラムを駆動モータにより回転駆動することにより、昇降用ケーブルを巻き取り・繰り出すことにより、キャリアプレートを上昇又は下降させて、窓ガラスの昇降移動を行う。
昇降用ケーブルに弛みが生じると、ドラムによる巻き取り・繰り出しの際に、駆動力を伝達できなくなることから、昇降用ケーブルとキャリアプレートとの連結部において、昇降用ケーブルの弛みを取る方向にエンドピースを付勢する付勢部材を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−336439号公報
前述したような昇降用ケーブルの弛み取り機構を備えたウインドレギュレータにおいて、窓ガラスが上端拘束位置または下端拘束位置にある場合には、一方のケーブルの端部に設けた付勢部材による付勢力が弱くなり、収容部内のエンドピースが、ケーブルとの取付位置を中心して移動可能となってしまう。例えば、上端拘束時において、下降用ケーブル側のエンドピースが付勢部材から受ける付勢力が弱くなっている場合には、ドアの開閉に対応してエンドピースが振動し、収容部の壁に衝突して異音を発生するおそれがある。
本発明は、ドアの開閉などの衝撃があった場合に、ケーブルのエンドピースの振動を抑制して、異音が発生することを防止するウインドレギュレータを提供することを目的とする。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
ウインドレギュレータは、キャリアプレートと、ガイドレールと、ケーブルと、エンド収容部と、弛み取り機構とを備える。キャリアプレートは、窓ガラスを保持する。ガイドレールは、キャリアプレートを所定方向に案内する。ケーブルは、キャリアプレートを所定方向に牽引する。エンド収容部は、キャリアプレートに設けられ、ケーブルの端部に設けられるエンドピースをケーブルの軸線方向に移動可能に収容する。弛み取り機構は、エンド収容部に設けられ、ケーブルの弛みを取る方向にエンドピースを付勢する。
弛み取り機構は、エンドピースを付勢する付勢部材を含み、エンド収容部の軸線に対して付勢部材の付勢軸が傾きを有してエンドピースの少なくとも側面の一部がエンド収容部の内周面に当接するように、付勢部材がエンド収容部の軸線方向にエンドピースを付勢する。
このようにしたウインドレギュレータでは、上端拘束位置又は下端拘束位置にあっても、エンドピースが付勢部材により付勢されて、少なくとも側面の一部がエンド収容部の内周面に当接して、姿勢が安定した状態となっている。したがって、ドアの開閉などにより衝撃が発生した場合であっても、エンドピースがエンド収容部内で振動して異音を発生することを抑制できる。
ここで、エンド収容部には、ケーブルを導出するためのケーブル導出孔が形成することができる。この場合、弛み取り機構は、エンド収容部内のケーブル導出孔が形成されている内端面とエンドピースとの間に配置され、エンドピースを内端面から遠ざかる方向に付勢するコイルバネを有することができる。内端面は、エンド収容部の側壁に直交する面に対して傾斜していることができる。
この場合、コイルバネの座面である内端面を傾斜させることで、エンドピースの少なくとも側面の一部をエンド収容部の内周面に当接させることが可能となる。したがって、簡単な構成で、エンド収容部内のエンドピースの姿勢を安定させ、異音の発生を抑制することが可能となる。
また、コイルバネによりエンドピースを付勢する方向が、鉛直方向に対して窓ガラスの内側方向又は外側方向に傾斜していることが好ましい。
この場合、コイルバネにより、エンドピースを窓ガラスの内側方向又は外側方向に傾斜させることができ、ドアの開閉による衝撃を原因としてエンドピースに振動が発生することを抑制することができる。
ケーブルのエンドピースは、少なくとも側面の一部がキャリアプレートのエンド収容部の内周面に当接するように付勢されていることから、当接するエンド収容部の内周面により移動が規制されている。したがって、上端拘束位置又は下端拘束位置において、弛み取り機構からエンドピースにかかる付勢力が弱い状態となっている場合であっても、振動することが少なく、ドアの開閉時の衝撃などがあっても異音を発生することが抑制できる。
ウインドレギュレータの正面図。 キャリアプレートの正面図。 キャリアプレートの底面図。 エンドピースの一例を示す説明図。 コイルバネが伸長した際のエンド収容部の説明図。 コイルバネが圧縮した際のエンド収容部の説明図。 コイルバネが伸長した際のエンド収容部の説明図。 コイルバネが圧縮した際のエンド収容部の説明図。
(1)ウインドレギュレータ
図1を用いて、本発明に係るウインドレギュレータの一実施形態を以下に説明する。図1は、ウインドレギュレータの一実施形態を示す正面図である。
ウインドレギュレータ30は、車両のドアパネル(図示せず)に昇降可能に支持される窓ガラス20を昇降移動させる機構である。ウインドレギュレータ30は、ガイドレール31と、キャリアプレート32と、上昇用ケーブル33と、下降用ケーブル34と、駆動部35とを備えている。
ガイドレール31は、窓ガラス20の昇降方向に沿って設けられ、キャリアプレート32を窓ガラス20の昇降方向に案内する。
ガイドレール31は、長尺状の底面部37の2つの長辺から一方の主面側に側面部38,39を立設して、長さ方向に交差する断面形状がコ字形状になるように形成されている。ガイドレール31は、例えば、ステンレススチール、アルミニウム合金、その他の金属材料で構成されることができ、硬質の合成樹脂材料で構成することも可能である。
ガイドレール31には、底面部37と、側面部38,39とにより、キャリアプレート32を係合するための摺動溝40が形成される。
キャリアプレート32は、窓ガラス20の下端部を保持するとともに、ガイドレール31に係合して窓ガラス20の昇降方向に摺動案内される部材である。キャリアプレート32の構造は後に詳細に説明する。
図1に示すように、ガイドレール31の上端部には、上昇用ケーブル33の移動方向を転換するための方向転換部材としての上部ケーブルガイド44が設けられている。
上部ケーブルガイド44は、例えば、合成樹脂材料により正面視半円形状に形成され、湾曲した周面にケーブルを摺動状態で案内する案内溝(図示せず)が形成されている。
上部ケーブルガイド44は、ガイドレール31の上端部を車両のドアパネルに固定するための上部ブラケット(図示せず)にボルトなどにより締着されることが可能であり、また上部ブラケットと一体的に構成することも可能である。
また、上部ケーブルガイド44は、上昇用ケーブル33の移動方向を転換するものであればよく、例えば、ガイドレール31又はガイドレール31の上端部に取り付けられる上部ブラケットに回転自在に支持されたプーリを用いることも可能である。
図1に示すように、ガイドレール31の下端には、上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34の巻き取り及び繰り出しを行うための駆動部35が設けられている。
駆動部35は、下端ブラケット41と、ドラム42と、駆動モータ43とを有している。
下端ブラケット41は、ガイドレール31の下端部に取り付けられ、上部ブラケット(図示せず)とともに、車両のドアパネル(図示せず)にガイドレール31を固定する。
ドラム42は、下端ブラケット41に回転自在に支持されており、上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34の他端が連結されて、回転することにより上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34の巻き取り及び繰り出しを行う。
駆動モータ43は、下端ブラケット41に一体的に取り付けられ、駆動モータ43を正逆両方向に回転駆動する。
上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34は、キャリアプレート32を所定方向に牽引するものであり、複数の金属素線または樹脂繊維素線を寄り合わせた公知のものを用いることができる。
上昇用ケーブル33は、一端がキャリアプレート32に連結され、上部ケーブルガイド44に掛け回されて、他端が駆動部35のドラム42に連結されている。
また、下降用ケーブル34は、一端がキャリアプレート32に連結され、他端が駆動部35のドラム42に連結されている。
上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34の一端には、キャリアプレート32に連結されるためのエンドピース61が設けられている。
(2)キャリアプレート
図2は、キャリアプレートの正面図であり、図3は、キャリアプレートの底面図である。
図2に示すように、キャリアプレート32には、上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34のエンドピース61を収容するためのエンド収容部52、53が設けられている。エンド収容部52,53は、コイルバネ71が装着されたエンドピース61を収容することにより、それぞれ上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34をキャリアプレート32に連結するものである。
次に、キャリアプレート32がガイドレール31に係合する構造を説明する。
キャリアプレート32は、本体部51と、本体部51からガイドレール31側に突出する係合突部81とを有しており、例えば、合成樹脂材料などの一体成形により形成される。
係合突部81は、図3に示すように、昇降方向に交差する方向の中間部に位置してガイドレール31側に突出されており、昇降方向に交差する方向の断面形状が、摺動溝40(図1)に係合可能な形状に形成される。
キャリアプレート32は、さらに、本体部51からガイドレール31側に突出する支持部82を有している。
支持部82は、昇降方向と交差する方向に係合突部81と所定距離離間して配置され、ガイドレール31の底面部37の外表面に当接するように屈曲している。
キャリアプレート32は、係合突部81がガイドレール31の摺動溝40に係合されるとともに、支持部82がガイドレール31の底面部37に当接されることにより、ガイドレール31を挟持して、窓ガラス20の昇降方向に摺動可能となっている。
なお、キャリアプレート32の本体部51は金属材料により形成することも可能であり、その場合、係合突部81を金属材料により本体部51と一体的に形成することが可能であり、また、合成樹脂材料により本体部51に取り付けられる構成とすることも可能である。
また、ガイドレール31とキャリアプレート32との係合構造は、ガイドレール31に案内されてキャリアプレート32が摺動可能であればよく、例えば、キャリアプレート32側に摺動溝を形成し、ガイドレール31側に摺動溝に係合する係合突条を備える構成とすることも可能である。
(3)弛み取り機構
次に、図4〜図6を用いて、エンドピース61を付勢することでケーブルのたるみを取るための弛み取り機構を説明する。弛み取り機構は、エンド収容部に設けられ、ケーブルの弛みを取る方向にエンドピースを付勢する機構であり、特に、エンドピースを付勢する付勢部材を含み、エンド収容部の軸線に対して付勢部材の付勢軸が傾きを有してエンドピースの少なくとも側面の一部がエンド収容部の内周面に当接するように、付勢部材がエンド収容部の軸線方向にエンドピースを付勢する。
以下の実施形態では、弛み取り機構は、エンドピース61、コイルバネ71、エンド収容部53の底面55及び内周面56の組み合わせによって実現されている。そこで、各部材の形状、機能、互いの関係を以下に説明する。
(3−1)エンドピース
図4を用いて、エンドピース61を説明する。図4は、エンドピースの一例を示す説明図である。
図4では、下降用ケーブル34の一端に設けられるエンドピース61を例示するものであり、上昇用ケーブル33の一端にも同様のエンドピース61が設けられる。
エンドピース61は、例えば、金属材料のダイカストにより形成されるものであり、下降用ケーブル34の一端が取り付けられる基部63と、基部63よりも大きい外径である鍔部62とを有している。
基部63は、円柱形状又は円錐台形状に形成され、接着、溶接、ボルト止め、その他の方法で下降用ケーブル34の一端が固定されている。基部63の外周面には、付勢部材としてのコイルバネ71が装着される。
鍔部62は、外周径が基部63よりも大きな円板形状又は円柱形状に形成され、基部63に装着されるコイルバネ71の第1端面72と当接する当接面64を構成する。
(3−2)下降用ケーブルのエンドピースを収容するエンド収容部
図5は、コイルバネが伸長した際のエンド収容部の説明図、図6は、コイルバネが圧縮した際のエンド収容部の説明図である。
図5及び図6は、キャリアプレート32を窓ガラス20の主面に交差する方向に切断した場合の断面図であり、エンド収容部52,53のうち、下降用ケーブル34のエンドピース61を収容するためのエンド収容部53のみを示している。
エンド収容部53は、下降用ケーブル34のエンドピース61が収容可能な収容空間54を備えている。この収容空間54は、内部に収容されるエンドピース61が摺動可能となるように、エンドピース61の最大径より若干大きい内径であって、下降用ケーブル34の軸線の延長方向長さが、エンドピース61の軸線方向長さよりも長く形成される。
また、エンド収容部53は、エンドピース61の基部63に装着されるコイルバネ71の第2端面73と当接可能な底面55を有している。底面55の中央に位置して、下降用ケーブル34が引き出されるケーブル引出孔57が形成されている。
エンド収容部53に収容されるエンドピース61は、下降用ケーブル34が駆動部35のドラム42に巻き取られることで、図6に示すように、エンド収容部53の底面55との間でコイルバネ71を圧縮した後、コイルバネ71を介してエンド収容部53の底面55に係止され、下降用ケーブル34の牽引力をキャリアプレート32に伝達する。
エンドピース61とともにエンド収容部53に収容されるコイルバネ71は、下降用ケーブル34が温度変化や経年変化に基づいて伸びた場合であっても、下降用ケーブル34が所定の張力を維持するように、下降用ケーブル34の引出方向とは逆の軸線方向に張力を付与する。
エンド収容部53の底面55は、コイルバネ71の第2端面73に当接して、コイルバネ71の座面を構成する。底面55は、エンド収容部53の軸線に直交する方向に対し所定角度α(図5)だけ傾斜している。
ここで、エンド収容部53の軸線は、エンド収容部53に収容されるエンドピース61が下降用ケーブル34の弛み取りのために移動可能な方向である。図示した例では、エンド収容部53の収容空間54が、下降用ケーブル34の引出方向とは逆方向にエンドピース61の移動を許容する形状となっていることから、エンド収容部53の軸線は、下降用ケーブル34の軸線の延長方向と一致している。
エンド収容部53の底面55は、エンド収容部53の軸線に直交する方向に対し所定角度αだけ傾斜していることから、この底面55を座面とするコイルバネ71の付勢軸は、所定角度αに基づいて、エンド収容部53の軸線に対して所定の傾きを有している。
コイルバネ71の付勢軸は、第2端面73が当接する座面に対して垂直な反力に基づいて、第1端面72側に伝達される付勢力の方向である。ここでは、コイルバネ71の第2端面73が当接するエンド収容部53の底面55から、底面55に対して垂直方向の反力を受けて、第1端面72が当接するエンドピース61の当接面64に付勢力が付与される。したがって、コイルバネ71の付勢軸は、エンド収容部53の軸線に対して所定の傾きを有する。ここで、「傾きを有する」とは、所定の方向に対して傾斜しいていることを意味しており、具体的には、コイルバネ71がエンドピース61を付勢する付勢力の方向が、エンド収容部53の軸線に対して傾斜していることを指す。なお、エンド収容部は、ケーブル引出孔からのケーブルの延出方向に対して傾斜してもよいが、ケーブル引出孔からのケーブルの延出方向と一致していることがケーブルに不要な応力が加わらないために好ましい。
このように、コイルバネ71の付勢軸がエンド収容部53の軸線に対して所定の傾きを有していることで、エンドピース61は、コイルバネ71によりエンド収容部53の軸線方向に対して所定角度傾斜した方向に付勢される。したがって、例えば、上昇用ケーブル33が駆動部35により巻き取られることで、下降用ケーブル34のコイルバネ71の付勢力が弛んだ際に、下降用ケーブル34のエンドピース61は、コイルバネ71の付勢軸に平行に移動し、少なくともエンドピース61の外周面の一部がエンド収容部53の内周面56に近づくように移動する。好ましくは、窓ガラス20が上端拘束位置に到達した際(窓ガラス20の上端部が窓開口の上部に設けられたガラスランに嵌合して、窓ガラス20が完全に窓開口を閉塞する状態になった際)に、エンドピース61の少なくとも側面の一部がエンド収容部53の内周面56に当接することが好ましい。
エンドピース61の側面は、径方向外周面であって、具体的には、最も外径が大きい鍔部62の外周面である。
エンドピース61は、下降用ケーブル34の弛み取りのために収容空間54内を移動する際には収容空間54の内周面56に当接しなくてもよいが、窓ガラス20が上端拘束位置にある場合に、少なくとも側面の一部がエンド収容部53の内周面56に当接していることが好ましい。「側面の一部」は、エンドピース61の外表面のどの位置であってもよく、図5に示すように、コイルバネ71の付勢力により鍔部62の外周面がエンド収容部53の内周面56に押しつけられるように構成することができる。
このように、窓ガラス20が上端拘束位置に到達した際に、下降用ケーブル34のエンドピース61がコイルバネ71により付勢されて、エンド収容部53の内周面56に当接している。したがって、コイルバネ71によるエンド収容部53の軸線方向への付勢力が弱くなっている場合であっても、エンドピース61は収容空間54内において、少なくとも内周面56と当接している方向に位置規制されており、外部からの衝撃に対しても振動することが少なくなる。
このことから、下降用ケーブル34のエンドピース61をエンド収容部53の内周面56に当接させることによって、窓ガラス20が上端拘束位置であっても、エンドピース61が振動することを抑制し、ドアが開閉された場合であってもエンドピース61とエンド収容部53の内周面56とが衝突して打音が発生することを抑制できる。
車両のドアは、車両の前後方向に位置する一端がヒンジにより支持され、ヒンジを中心に開閉される場合が多い。したがって、ドア開閉時において、エンド収容部の収容空間内のエンドピースには、ドアの厚み方向(ドアの内外方向)に慣性力が働いて、それがエンドピースによる騒音の原因となる。この問題を解消するために、コイルバネによりエンドピースを付勢する方向が、鉛直方向に対して窓ガラスの内側方向又は外側方向に傾斜していることが好ましい。この場合、コイルバネにより、エンドピースを窓ガラスの内側方向又は外側方向に傾斜させることができ、ドアの開閉による衝撃が原因となってエンドピースに振動が発生することを抑制できる。
上記の実施形態では、エンド収容部53の底面55が、車両の外側から内側に向けて低くなる傾斜面を構成しており、コイルバネ71の付勢軸が、鉛直方向に対して車両内側に向けて傾斜している。このことから、ドアの開閉時にも、エンドピース61がエンド収容部53の内周面56のうち車両の内側面に当接した状態を維持して、振動することが抑制される。
なお、コイルバネによりエンドピースを付勢する方向が、鉛直方向に対して窓ガラスの外側方向に傾斜していてもよい。例えば、エンド収容部53の底面55は、車両の内側から外側に向けて低くなる傾斜面とすることも可能である。この場合、コイルバネ71の付勢軸が、鉛直方向に対して車両外側に向けて傾斜し、エンドピース61がエンド収容部53の内周面56のうち車両の外側面に当接した状態となる。
(3−3)上昇用ケーブルのエンドピースを収容するエンド収容部
上昇用ケーブル33のエンドピース61を収容するエンド収容部52についても、前述したエンド収容部53と同様の構成とすることが可能である。
図7は、コイルバネが伸長した際のエンド収容部の説明図、図8は、コイルバネが圧縮した際のエンド収容部の説明図である。
図7及び図8は、キャリアプレート32を窓ガラス20の主面に交差する方向に切断した場合の断面図であり、エンド収容部52,53のうち、上昇用ケーブル33のエンドピース61を収容するためのエンド収容部52のみを示している。
下降用ケーブル34と同様に、上昇用ケーブル33の一端にエンドピース61が設けられる。上昇用ケーブル33の一端に設けられるエンドピース61は、下降用ケーブル34の一端に設けられるエンドピース61と同様の構成であり、共通する部位について同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
エンドピース61には、付勢部材としてのコイルバネ71が装着される。このコイルバネ71についても、下降用ケーブル34側に設けられるコイルバネ71と同様の構成であり、共通する部位について同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
エンド収容部52は、下降用ケーブル34側のエンド収容部53を上下方向に反転させた形状であり、共通する部位について同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
エンド収容部52に収容されるエンドピース61は、上昇用ケーブル33が駆動部35のドラム42に巻き取られることで、図8に示すように、エンド収容部52の底面55との間でコイルバネ71を圧縮した後、コイルバネ71を介してエンド収容部52の底面55に係止され、上昇用ケーブル33の牽引力をキャリアプレート32に伝達する。
エンドピース61とともにエンド収容部52に収容されるコイルバネ71は、上昇用ケーブル33が温度変化や経年変化に基づいて伸びた場合であっても、上昇用ケーブル33が所定の張力を維持するように、上昇用ケーブル33の引出方向とは逆の軸線方向に張力を付与する。
エンド収容部52の底面55は、コイルバネ71の第2端面73に当接して、コイルバネ71の座面を構成する。底面55は、エンド収容部52の軸線に直交する方向に対し所定角度α(図7)だけ傾斜している。
図示するように、エンド収容部52の底面55は、車両の外側から内側に向けて低くなる傾斜面を構成しており、コイルバネ71の付勢軸が、鉛直方向に対して車両内側に向けて傾斜している。このことから、エンドピース61がエンド収容部52の内周面56のうち車両の内側面に当接した状態を維持する。
したがって、窓ガラス20の下端拘束時に、コイルバネ71による付勢力が弱くなっていても、エンドピース61がエンド収容部52の内周面56に当接する状態を維持し、ドアの開閉時においても振動することが抑制される。
なお、エンド収容部の軸線に対して付勢部材の付勢軸が傾きを有してエンドピースの少なくとも側面の一部がエンド収容部の内周面に当接するように、付勢部材がエンド収容部の軸線方向にエンドピースを付勢しさえすればよいので、付勢部材の付勢軸の傾きは、前述した実施形態に限定されない。例えば、エンド収容部52の底面55についても、車両の内側から外側に向けて低くなる傾斜面とすることも可能である。この場合、コイルバネ71の付勢軸が、鉛直方向に対して車両外側に向けて傾斜し、エンドピース61がエンド収容部52の内周面56のうち車両の外側面に当接した状態となる。
以上のような構成によれば、上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34がキャリアプレート32に連結される位置において、ケーブルの弛み取り機構のために、エンドピース61が軸線方向に移動可能に収容されている場合であっても、エンドピース61が振動することを抑制して、異音の発生を防止できる。特に、弛み止め機構としてコイルバネ71によりエンドピース61を軸線方向に付勢する場合に、窓ガラス20の上端拘束位置又は下端拘束位置において、コイルバネ71による付勢力が弱くなっていても、エンドピース61が振動することを抑制でき、異音の発生を防止できる。
(4)実施形態の特徴
ウインドレギュレータ(例えば、ウインドレギュレータ30)は、キャリアプレート(例えば、キャリアプレート32)と、ガイドレール(例えば、ガイドレール31)と、ケーブル(例えば、上昇用ケーブル33、下降用ケーブル34)と、エンド収容部(例えば、エンド収容部52、53)と、弛み取り機構(例えば、コイルバネ71)とを備える。キャリアプレートは、窓ガラス(例えば、窓ガラス20)を保持する。ガイドレールは、キャリアプレートを所定方向(例えば、窓ガラス20の昇降方向)に案内する。ケーブルは、キャリアプレートを所定方向(例えば、窓ガラス20の上昇方向及び下降方向)に牽引する。エンド収容部は、キャリアプレートに設けられ、ケーブルの端部に設けられるエンドピース(例えば、エンドピース61)をケーブルの軸線方向に移動可能に収容する。弛み取り機構は、エンド収容部に設けられ、ケーブルの弛みを取る方向(例えば、上昇用ケーブル33及び下降用ケーブル34の引出方向と逆の軸線方向)にエンドピースを付勢する。
弛み取り機構は、エンドピースを付勢する付勢部材(例えば、コイルバネ71)を含み、エンド収容部の軸線に対して付勢部材の付勢軸(例えば、コイルバネ71がエンドピース61を付勢する方向)が傾きを有してエンドピースの少なくとも側面の一部(例えば、鍔部62の外周面)がエンド収容部の内周面(例えば、内周面56)に当接するように、付勢部材がエンド収容部の軸線方向にエンドピースを付勢する。
(5)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
前述した実施形態では、ガイドレール31の下端に駆動部35を設けた下端ドライブタイプのウインドレギュレータ30を開示しているが、ガイドレール31の下端にも下降用ケーブル34が掛け回されて方向転換する方向転換部材を設けることができる。ガイドレール31の下端に設けられる方向転換部材は、下降用ケーブル34を案内するための案内溝が形成されたケーブルガイドとすることができ、ガイドレール31に回転自在に支持されるプーリとすることも可能である。
この場合、駆動部35をガイドレール31の側方に配置したデルタ型のウインドレギュレータとすることができる。
また、車両のドアパネルの上側の左右に2箇所、下側の左右に2箇所に方向転換部材を設け、これら方向転換部材にケーブルを配索したツインリフト型のウインドレギュレータについても、本発明の構成を適用することができる。
本発明は、自動車の窓ガラスを昇降駆動するためのウインドレギュレータに適用することができる。
20 窓ガラス
30 ウインドレギュレータ
31 ガイドレール
32 キャリアプレート
33 上昇用ケーブル
34 下降用ケーブル
35 駆動部
37 底面部
38 側面部
39 側面部
40 摺動溝
41 下端ブラケット
42 ドラム
43 駆動モータ
44 上部ケーブルガイド
51 本体部
52 エンド収容部
53 エンド収容部
54 収容空間
55 底面
56 内周面
57 ケーブル引出孔
61 エンドピース
62 鍔部
63 基部
64 当接面
71 コイルバネ
72 第1端面
73 第2端面
81 係合突部
82 支持部

Claims (2)

  1. 窓ガラスを保持するキャリアプレートと、
    前記キャリアプレートを所定方向に案内するガイドレールと、
    前記キャリアプレートを前記所定方向に牽引するケーブルと、
    前記キャリアプレートに設けられ、前記ケーブルの端部に設けられるエンドピースを前記ケーブルの軸線方向に移動可能に収容するエンド収容部と、
    前記エンド収容部に設けられ、前記ケーブルの弛みを取る方向に前記エンドピースを付勢する弛み取り機構と、
    を備え、
    前記弛み取り機構は、前記エンドピースを付勢する付勢部材を含み、前記エンド収容部の軸線に対して前記付勢部材の付勢軸が傾きを有して前記エンドピースの少なくとも側面の一部が前記エンド収容部の内周面に当接するように、前記付勢部材が前記エンド収容部の軸線方向に前記エンドピースを付勢し、
    前記エンド収容部には、前記ケーブルを導出するためのケーブル導出孔が形成され、
    前記弛み取り機構は、前記エンド収容部内の前記ケーブル導出孔が形成されている内端面と前記エンドピースとの間に配置され、前記エンドピースを前記内端面から遠ざかる方向に付勢するコイルバネを有し、
    前記内端面は、前記エンド収容部の側壁に直交する面に対して傾斜している、ウインドレギュレータ。
  2. 前記コイルバネにより前記エンドピースを付勢する方向が、鉛直方向に対して前記窓ガラスの内側方向又は外側方向に傾斜している、請求項に記載のウインドレギュレータ。
JP2014086073A 2014-04-18 2014-04-18 ウインドレギュレータ Active JP6253492B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014086073A JP6253492B2 (ja) 2014-04-18 2014-04-18 ウインドレギュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014086073A JP6253492B2 (ja) 2014-04-18 2014-04-18 ウインドレギュレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015206176A JP2015206176A (ja) 2015-11-19
JP6253492B2 true JP6253492B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=54603195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014086073A Active JP6253492B2 (ja) 2014-04-18 2014-04-18 ウインドレギュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6253492B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6746558B2 (ja) * 2017-12-22 2020-08-26 株式会社城南製作所 ウインドレギュレータ及びキャリアプレート

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006012746A1 (en) * 2004-08-06 2006-02-09 Magna Closures Inc. Dual-guided single rail window regulator
JP5044002B2 (ja) * 2010-08-27 2012-10-10 株式会社ハイレックスコーポレーション ウインドレギュレータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015206176A (ja) 2015-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016171200A1 (ja) ウインドレギュレータ
JP6185386B2 (ja) ウインドレギュレータ
JP2019112803A (ja) ウインドレギュレータ及びキャリアプレート
JP6563246B2 (ja) 移動体移動装置および窓ガラス昇降装置
JP6253492B2 (ja) ウインドレギュレータ
JP6950019B2 (ja) ウインドレギュレータ
JP2023025602A (ja) ウインドレギュレータ
JP6109623B2 (ja) ウインドレギュレータ
JP5170892B2 (ja) ウィンドウレギュレータ
JP6393065B2 (ja) ウィンドレギュレータ装置
JP7019610B2 (ja) ガイドレール及びストッパを備える自動ドア装置、ガイドレールに取り付けられるストッパ及びガイドレールにストッパを取り付ける取付方法
JP6694003B2 (ja) ウインドレギュレータ
JP7315521B2 (ja) キャリアプレート及び対象物移動装置
WO2012011593A1 (ja) ウインドウレギュレータ
JP2009027809A (ja) 給電装置の異音防止構造
JP6175332B2 (ja) ワイヤ式ウインドウレギュレータ
JP6083978B2 (ja) ワイヤ式ウインドレギュレータ
WO2024181481A1 (ja) キャリアプレートおよびウインドレギュレータ
JP2008196204A (ja) ウインドレギュレータ
WO2024090503A1 (ja) 対象物移動装置およびウインドレギュレータ
JP2015200148A (ja) ウィンドレギュレータ装置
JP6497943B2 (ja) ウインドレギュレータ
JP2024034150A (ja) ケーブル取付構造およびウインドレギュレータ
JP2014088670A (ja) ウインドレギュレータ
JP2020002713A (ja) ケーブル配索構造およびこれを用いた窓ガラス昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170125

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6253492

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250