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JP6249583B2 - プレスラインの運転制御装置及び運転制御方法 - Google Patents

プレスラインの運転制御装置及び運転制御方法 Download PDF

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JP6249583B2 JP2017501341A JP2017501341A JP6249583B2 JP 6249583 B2 JP6249583 B2 JP 6249583B2 JP 2017501341 A JP2017501341 A JP 2017501341A JP 2017501341 A JP2017501341 A JP 2017501341A JP 6249583 B2 JP6249583 B2 JP 6249583B2
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Description

本発明は、プレスラインの運転制御装置及び運転制御方法に関する。
プレス装置と搬送装置とをワークの搬送方向に交互に配設したプレスラインの運転制御方法として、上位コントローラにおいて指令信号を生成して各装置のコントローラに伝達することでプレスラインを統括して制御する方法が知られている(例えば、特開2008−246529号公報)。
上位コントローラが生成する信号(マスター信号)に同期して各装置が動作する従来の運転制御方法では、通信ジッタや各コントローラのCPUクロックの違いによる影響が各装置のサーボモータへの動作指令値に及ぶため、通信ジッタやCPUクロックの違いによる影響を抑える処理が必要であった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マスター信号によらずに各装置が干渉しないように動作することが可能なプレスラインの運転制御装置及び運転制御方法を提供することにある。
(1)本発明に係るプレスラインの運転制御装置は、第1プレス機械と、前記第1プレス機械に加工前のワークを搬入する第1搬送装置と、前記第1プレス機械から加工後のワークを搬出する第2搬送装置とを含むプレスラインの運転制御装置であって、前記第1プレス機械を制御する第1プレスコントローラと、前記第1搬送装置を制御する第1搬送コントローラと、前記第2搬送装置を制御する第2搬送コントローラとを含み、前記第1プレスコントローラ、前記第1搬送コントローラ及び前記第2搬送コントローラは、互いに通信可能に接続され、前記第1搬送コントローラは、前記第1搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域から出るタイミング(干渉領域から出るまでの時間、又は干渉領域から出る時刻)を示す時間情報を前記第1プレスコントローラに送信し、前記第1プレスコントローラは、前記第1搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1搬送装置が前記干渉領域から出る時間(時刻)以降に前記第1プレス機械のスライドが前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、前記第1プレス機械のスライドが前記第2搬送装置との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第2搬送コントローラに送信し、前記第2搬送コントローラは、前記第1プレスコントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1プレス機械のスライドが前記干渉領域から出る時間以降に前記第2搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御する。
また本発明に係るプレスラインの運転制御方法は、第1プレス機械と、前記第1プレス機械に加工前のワークを搬入する第1搬送装置と、前記第1プレス機械から加工後のワークを搬出する第2搬送装置と、前記第1プレス機械を制御する第1プレスコントローラと、前記第1搬送装置を制御する第1搬送コントローラと、前記第2搬送装置を制御する第2搬送コントローラとを含むプレスラインの運転制御方法であって、前記第1搬送コントローラが、前記第1搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第1プレスコントローラに送信するステップと、前記第1プレスコントローラが、前記第1搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1プレス機械のスライドが前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、前記第1プレス機械のスライドが前記第2搬送装置との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第2搬送コントローラに送信するステップと、前記第2搬送コントローラが、前記第1プレスコントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1プレス機械のスライドが前記干渉領域から出る時間以降に前記第2搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御するステップとを含む。
本発明によれば、第1プレスコントローラが、第1搬送装置が干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を第1搬送コントローラから取得して、第1搬送装置が干渉領域から出る時間以降にスライドが干渉領域に入るように制御し、第2搬送コントローラが、スライドが干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を第1プレスコントローラから取得して、スライドが干渉領域から出る時間以降に第2搬送装置が干渉領域に入るように制御することで、マスター信号によらずに各装置(第1搬送装置と第1プレス機械、第1プレス機械と第2搬送装置)が干渉しないように動作させることができ、通信ジッタやCPUクロックの違いによる影響が各装置への動作指令値に及ぶことを防止することができる。
(2)本発明に係るプレスラインの運転制御装置及び運転制御方法では、前記第2搬送コントローラは、前記第2搬送装置が前記第1搬送装置との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第1搬送コントローラに送信し、前記第1搬送コントローラは、前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第2搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1搬送装置が前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第1搬送装置を制御してもよい。
本発明によれば、第1搬送コントローラが、第2搬送装置が干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を第2搬送コントローラから取得して、第2搬送装置が干渉領域から出る時間以降に第1搬送装置が干渉領域に入るように制御することで、マスター信号によらずに各装置(第2搬送装置と第1搬送装置)が干渉しないように動作させることができる。
(3)本発明に係るプレスラインの運転制御装置及び運転制御方法では、前記第1プレスコントローラは、前記第1プレス機械のスライドが予め指定された速度で前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、前記第2搬送コントローラは、前記第2搬送装置が予め指定された速度で前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御し、前記第1搬送コントローラは、前記第1搬送装置が予め指定された速度で前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第1搬送装置を制御してもよい。
本発明によれば、第1プレス機械のスライドが予め指定された速度で干渉領域に入るように制御することで、スライドが干渉領域から出るタイミングを容易に算出することができ、第2搬送装置が予め指定された速度で干渉領域に入るように制御することで、第2搬送装置が干渉領域から出るタイミングを容易に算出することができ、また、第1搬送装置が予め指定された速度で干渉領域に入るように制御することで、第1搬送装置が干渉領域から出るタイミングを容易に算出することができる。
(4)本発明に係るプレスラインの運転制御装置では、前記プレスラインは、第2プレス機械と、前記第2プレス機械を制御する第2プレスコントローラを更に含み、前記第2搬送装置は、前記第1プレス機械から搬出したワークを前記第2プレス機械に搬入し、
前記第2搬送コントローラと前記第2プレスコントローラは、互いに通信可能に接続されていてもよい。
(5)また本発明に係るプレスラインの運転制御装置では、前記第2搬送コントローラは、前記第2搬送装置が前記第2プレス機械との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第2プレスコントローラに送信し、前記第2プレスコントローラは、前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第2搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第2プレス機械のスライドが前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第2プレス機械を制御してもよい。
また本発明に係るプレスラインの運転制御方法では、前記プレスラインは、第2プレス機械と、前記第2プレス機械を制御する第2プレスコントローラを更に含み、前記第2搬送装置は、前記第1プレス機械から搬出したワークを前記第2プレス機械に搬入し、前記第2搬送コントローラが、前記第2搬送装置が前記第2プレス機械との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第2プレスコントローラに送信するステップと、前記第2プレスコントローラが、前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第2搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第2プレス機械のスライドが前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第2プレス機械を制御するステップとを含んでもよい。
本発明によれば、第2プレスコントローラが、第2搬送装置が干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を第2搬送コントローラから取得して、第2搬送装置が干渉領域から出る時間以降に第2プレス機械のスライドが干渉領域に入るように制御することで、マスター信号によらずに各装置(第2搬送装置と第2プレス機械)が干渉しないように動作させることができ、通信ジッタやCPUクロックの違いによる影響が各装置への動作指令値に及ぶことを防止することができる。
(6)本発明に係るプレスラインの運転制御装置及び運転制御方法では、前記第2プレスコントローラは、前記第2プレス機械のスライドが予め指定された速度で前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第2プレス機械を制御してもよい。
本発明によれば、第2プレス機械のスライドが予め指定された速度で干渉領域に入るように制御することで、第2プレス機械のスライドが干渉領域から出るタイミングを容易に算出することができる。
(7)本発明に係るプレスラインの運転制御装置及び運転制御方法では、前記第1搬送コントローラは、前記第1搬送装置の動作を分割した複数の動作区間のうち前記第1搬送装置が位置する動作区間を示す区間情報を更新し、更新した前記区間情報を前記第1プレスコントローラに送信し、前記第2搬送コントローラは、前記第2搬送装置の動作を分割した複数の動作区間のうち前記第2搬送装置が位置する動作区間を示す区間情報を更新し、更新した前記区間情報を前記第1プレスコントローラに送信し、前記第1プレスコントローラは、前記第1プレス機械のスライドの動作を分割した複数の動作区間のうち前記第1プレス機械のスライドが位置する動作区間を示す区間情報を更新し、更新した前記区間情報と、前記第1搬送コントローラ及び前記第2搬送コントローラから受信した前記区間情報とに基づいて、前記干渉領域の状態を示す状態情報を更新し、更新した前記状態情報を前記第1搬送コントローラ及び前記第2搬送コントローラに送信し、前記状態情報が、加工前のワークがあることを示す場合には、前記第1プレス機械のスライドが最短時間で(予め設定されたプレスモーションに従って)前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、当該状態情報が、加工前のワークがあることを示す場合以外の場合には、前記第1搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1プレス機械のスライドが前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、前記第2搬送コントローラは、前記第1プレスコントローラから受信した前記状態情報が、加工後のワークがあることを示す場合には、前記第2搬送装置が最短時間で(予め設定された搬送モーションに従って)前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御し、当該状態情報が、加工後のワークがあることを示す場合以外の場合には、前記第1プレスコントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1プレス機械のスライドが前記干渉領域から出る時間以降に前記第2搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御し、前記第1搬送コントローラは、前記第1プレスコントローラから受信した前記状態情報が、ワークがないことを示す場合には、前記第1搬送装置が最短時間で(予め設定された搬送モーションに従って)前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第1搬送装置を制御し、当該状態情報が、ワークがないことを示す場合以外の場合には、前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第2搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1搬送装置が前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第1搬送装置を制御してもよい。
本発明によれば、第1プレスコントローラが、各搬送コントローラから各搬送装置が位置する動作区間を示す区間情報を取得し、取得した区間情報と第1プレス機械の区間情報とに基づき干渉状態を示す状態情報を更新し、更新した状態情報を各搬送コントローラに送信し、第1プレスコントローラと各搬送コントローラのそれぞれが、状態情報に基づき干渉の発生が予測されるか否かを判断し、干渉の発生が予測される場合に、受信した時間情報に基づく制御を行う。これにより、各コントローラが干渉状態を把握して確実に各装置が干渉しないように動作させることができる。
(8)本発明に係るプレスラインの運転制御装置及び運転制御方法では、前記第1プレスコントローラは、前記第1プレス機械の異常を監視し、前記第1搬送コントローラから受信した前記時間情報を監視することで前記第1搬送装置の異常を監視し、前記第2搬送コントローラは、前記第2搬送装置の異常を監視し、前記第1プレスコントローラから受信した前記時間情報を監視することで前記第1プレス機械の異常を監視し、前記第1搬送コントローラは、前記第1搬送装置の異常を監視し、前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報を監視することで前記第2搬送装置の異常を監視してもよい。
本発明によれば、第1プレスコントローラが第1プレス機械のみならず第1搬送装置の異常を監視し、また、第2搬送コントローラが第2搬送装置のみならず第1プレス機械の異常を監視、また、第1搬送コントローラが第1搬送装置のみならず第2搬送装置の異常を監視することで、速やかに異常を検出して運転を停止することができる。
図1は、本実施形態に係る運転制御装置を含むプレスラインの構成を示す図である。 図2は、干渉領域について説明するための図である。 図3は、搬送装置の動作軌跡を示す図である。 図4は、プレス機械の動作軌跡を示す図である。 図5は、搬送コントローラの構成を示す機能ブロック図である。 図6は、プレスコントローラの構成を示す機能ブロック図である。 図7は、搬送装置の連動運転処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、搬送装置の連動運転処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、搬送装置の連動運転終了処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、搬送装置の干渉領域出時間を出力する処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、プレス機械の連動運転処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、プレス機械の連動運転終了処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、プレス機械の干渉領域出時間を出力する処理の流れを示すフローチャートである。 図14は、上流側搬送コントローラ、プレスコントローラ及び下流側搬送コントローラのそれぞれが生成する変数の推移の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る運転制御装置を含むプレスラインの構成を示す図である。プレスライン1は、プレス機械10と搬送装置20がワーク搬送方向(図中右方向)に交互に配列され、搬送装置20を用いて上流側プレス機械から下流側プレス機械へワークWを搬送しつつ各プレス機械10においてプレス加工させるように形成されている。ここでは、2台のプレス機械10A、10Bと3台の搬送装置20A、20B、20Cが搬送方向に並んで配置されている。ここで、搬送装置20Aはプレス機械10Aに対して上流側搬送装置として機能する。また、搬送装置20Bは、プレス機械10Aに対しては下流側搬送装置として機能し、プレス機械10Bに対しては上流側搬送装置として機能する。また、搬送装置20Cは、プレス機械10Bに対して下流側搬送装置として機能する。また、プレス機械10Aは、搬送装置20Bに対して上流側プレス機械として機能し、プレス機械10Bは、搬送装置20Bに対して下流側プレス機械として機能する。搬送装置20Aを第1搬送装置とすると、プレス機械10Aは第1プレス機械に相当し、搬送装置20Bは第2搬送装置に相当し、プレス機械10Bは第2プレス機械に相当する。なお、搬送装置20Aの上流側には材料搬入装置30が配置され、搬送装置20Cの下流側には材料搬出装置32が配置されている。
プレス機械10は、昇降可能なスライド11と、スライド11の下面に取り付けられた上型12と、上型12と組み合わされてプレス加工する下型13と、下型13を上面に載置固定したボルスタ14とを含む。ここで、プレス機械10のスライド11を駆動する駆動機構は、よく知られているので図1では省略している。スライド11を駆動するものであれば、どのような駆動装置であっても使用できる。なお、この例では駆動機構はプレス機械10の上部に収納される。
搬送装置20は、本体21と、搬送体22と、ワークを保持する保持装置23と、搬送体22を駆動する図示しない駆動装置とを含む。図1では保持装置23として真空吸着式の装置を示しているが、吸着式の装置に限らずワークを保持できる機能があればどのような種類の保持装置でも良い。この搬送装置20の搬送体22は、保持装置23に保持されたワークを搬送方向に搬送(フィード)するとともに、上下方向にも搬送(リフト)する装置である。このような搬送体22としては、搬送アームやレバー機構によるもの、ベルトやリニアモータによりキャリアを駆動するもの等が周知である。なお、以下の説明における搬送装置20を制御するとは、主に搬送装置20の搬送体22を制御することであり、より具体的には、その搬送体22を駆動する駆動装置(図示せず)に制御信号を送り駆動装置により駆動される搬送体22を制御することである。
ワークWは、搬送装置20A(具体的には、搬送装置20Aの搬送体22及び保持装置23)によって材料搬入装置30から搬出され、更にプレス機械10Aに搬入されてプレス加工され、搬送装置20B(具体的には、搬送装置20Bの搬送体22及び保持装置23)によってプレス機械10Aから搬出され、更にプレス機械10Bに搬入されてプレス加工され、搬送装置20C(具体的には、搬送装置20Cの搬送体22及び保持装置23)によってプレス機械10Bから搬出され、更に材料搬出装置32に搬出される。なお、図中点線は、搬送装置20の動き(ワーク搬送軌跡)を示している。
プレス機械10A(スライド11の動作)はプレスコントローラ40Aによって制御され、プレス機械10Bはプレスコントローラ40Bによって制御され、搬送装置20Aは搬送コントローラ50Aによって制御され、搬送装置20Bは搬送コントローラ50Bによって制御され、搬送装置20Cは搬送コントローラ50Cによって制御される。搬送装置20Aを第1搬送装置とすると、搬送コントローラ50Aは第1搬送コントローラに相当し、プレスコントローラ40Aは第1プレスコントローラに相当し、搬送コントローラ50Bは第2搬送コントローラに相当し、プレスコントローラ40Bは第2プレスコントローラに相当する。また、材料搬入装置30は搬入コントローラ31によって制御され、材料搬出装置32は搬出コントローラ33によって制御される。また、搬送コントローラ50A、プレスコントローラ40A及び搬送コントローラ50Bは互いに通信可能に接続され、搬送コントローラ50B、プレスコントローラ40B及び搬送コントローラ50Cは互いに通信可能に接続されている。また、搬入コントローラ31と搬送コントローラ50A、搬送コントローラ50Cと搬出コントローラ33も、それぞれ互いに通信可能に接続されている。
ここで、プレス機械10と搬送装置20との干渉が生じ得る3つの形態について説明する。上流側搬送装置(プレス機械10Aに対する搬送装置20A、プレス機械10Bに対する搬送装置20B)は、ワークWを下型13に載置(ワークWをプレス機械10に搬入)した後に、プレス作業エリアから上流側に退避する。このとき、スライド11はプレス作業エリアに向けて下降しつつある。一方、下流側搬送装置(プレス機械10Aに対する搬送装置20B、プレス機械10Bに対する搬送装置20C)はプレス作業エリアに進入してきていない。そのため、この形態(第1の形態)では、退避中の上流側搬送装置と、下降しつつあるスライド11(プレス機械10)との干渉を考慮すればよい。
ワークWの加工完了後にスライド11が下死点から上昇を始めると、下流側搬送装置は、加工後のワークWを搬出するためにワーク作業エリアに進入する。一方、上流側搬送装置はプレス作業エリアに進入してきていない。そのため、この形態(第2の形態)では、上昇しつつあるスライド11と、侵入する下流側搬送装置との干渉を考慮すればよい。
下流側搬送装置は、加工後のワークWを搬出してプレス作業エリアから下流側に退避する。このとき、上流側搬送装置は、加工前のワークWを搬入するためにワーク作業エリアに進入する。一方、スライド11は、各搬送装置と干渉しない高さに位置している。そのため、この形態(第3の形態)では、退避中の下流側搬送装置と、侵入する上流側搬送装置との干渉を考慮すればよい。
図2は、干渉領域について説明するための図である。図2に、プレス機械10(スライド11)の動作軌跡Tpと、上流側搬送装置の動作軌跡Tuと、下流側搬送装置の動作軌跡Tdを示す。なお、動作軌跡Tpは、横軸を時間、縦軸をスライド高さとしたときの軌跡であり、動作軌跡Tu、Tdは、横軸をフィード位置(水平方向の位置)、縦軸をリフト位置(鉛直方向の位置)としたときの軌跡である。
本実施形態の運転制御装置(プレスコントローラ40、搬送コントローラ50)では、第1の形態における干渉領域A(上流側搬送装置とプレス機械10との干渉領域)と、第2の形態における干渉領域B(プレス機械10と下流側搬送装置との干渉領域)と、第3の形態における干渉領域C(下流側搬送装置と上流側搬送装置との干渉領域)のそれぞれについて、スライド11の位置(スライド高さ)と搬送装置20の位置(フィード位置)に関するパラメータを設定しておき、このパラメータに基づいて、プレス機械10、搬送装置20が干渉領域にあるか否かを判断する。
具体的には、運転制御装置は、上流側搬送装置が干渉領域Aから出たと判断する位置A1と、スライド11が干渉領域Aに入ったと判断する位置A2と、スライド11が干渉領域Bから出たと判断する位置B1と、下流側搬送装置が干渉領域Bに入ったと判断する位置B2と、下流側搬送装置が干渉領域Cから出たと判断する位置C1と、上流側搬送装置が干渉領域Cに入ったと判断する位置C2とを設定する。
ここで、上流側の搬送コントローラ50は、上流側搬送装置が位置A1を通過するまでの時間(干渉領域Aから出るタイミングを示す時間情報)をプレスコントローラ40に送信し、プレスコントローラ40は、スライド11が位置B1を通過するまでの時間(干渉領域Bから出るタイミングを示す時間情報)を下流側の搬送コントローラ50に送信し、下流側の搬送コントローラ50は、下流側搬送装置が位置C1を通過するまでの時間(干渉領域Cから出るタイミングを示す時間情報)を上流側の搬送コントローラ50に送信する。ここでは、時間情報として、干渉領域から出るまでの時間を送信する場合について説明するが、干渉領域から出る時刻を時間情報として送信するようにしてもよい。後者の場合、現時刻に干渉領域から出るまでの時間を加算した時刻を時間情報として送信すればよい。なお、時間情報として時刻を算出する場合には、各コントローラ(プレスコントローラ40、搬送コントローラ50)間で時刻を同期させる必要がある。
また、本実施形態の運転制御装置では、プレス機械10や搬送装置20の動作区間を判定するための「フェイズ」を管理する。
図3に、搬送装置20の動作軌跡Tfを示す。動作軌跡Tfにおいて、位置P1は、搬送装置20が上流側に移動するときの中点付近に設定され、位置P2は、搬送装置20が下流側に移動するときの中点付近に設定される。搬送コントローラ50は、搬送装置20が、位置P1から位置B2までの区間に位置しているときフェイズ1とし、位置B2から位置C1までの区間(干渉領域Bに入り、干渉領域Cから出るまでの区間)に位置しているときフェイズ2とし、位置C1から位置P2までの区間に位置しているときフェイズ3とし、位置P2から位置C2までの区間に位置しているときフェイズ4とし、位置C2から位置A1までの区間(干渉領域Cに入り、干渉領域Aから出るまでの区間)に位置しているときフェイズ5とし、位置A1から位置P1までの区間に位置しているときフェイズ6として、搬送装置20のフェイズを管理する。すなわち、ここでは搬送装置20のフェイズとして、搬送装置20の動作を6分割した6つの動作区間を設定している。また、搬送コントローラ50には、フェイズ2における搬送装置20の搬送速度を定義するパラメータVBと、フェイズ5における搬送装置20の搬送速度を定義するパラメータVCが設定されている。
ここで、搬送コントローラ50は、搬送装置20の動作区間がフェイズ2である場合には、搬送装置20がパラメータVBで指定された(定義されている)速度で移動するように制御し、搬送装置20の動作区間がフェイズ5である場合には、搬送装置20がパラメータVCで指定された速度で移動するように制御する。
また、搬送コントローラ50は、搬送装置20の動作区間がフェイズ6、フェイズ1である場合には、上流側プレス機械のスライドが干渉領域Bから出る時間(位置B1を通過する時間)以降に、搬送装置20がパラメータVBで指定された速度で位置B2を通過するように制御する。このようにすることで、上昇しつつある上流側プレス機械のスライドと、侵入する搬送装置20との干渉(第2の形態の干渉)を防止することができる。
また、搬送コントローラ50は、搬送装置20の動作区間がフェイズ3、フェイズ4である場合には、下流側搬送装置が干渉領域Cから出る時間(位置C1を通過する時間)以降に、搬送装置20がパラメータVCで指定された速度で位置C2を通過するように制御する。このようにすることで、退避中の下流側搬送装置と、侵入する搬送装置20との干渉(第3の形態の干渉)を防止することができる。
図4に、プレス機械10の動作軌跡Tpを示す。動作軌跡Tpにおいて、位置Pは、上死点付近に設定される。プレスコントローラ40は、スライド11が、位置Pから位置A2までの区間に位置しているときフェイズ1とし、位置A2から位置B1までの区間(干渉領域Aに入り、干渉領域Bから出るまでの区間)に位置しているときフェイズ2とし、位置B1から位置Pまでの区間に位置しているときフェイズ3として、プレス機械10のフェイズを管理する。すなわち、ここではプレス機械10の動作区間として、スライド11の動作を3分割した3つの動作区間を設定している。また、プレスコントローラ40には、フェイズ2におけるスライド11の速度を定義するパラメータVAが設定されている。
ここで、プレスコントローラ40は、プレス機械10のスライド11の動作区間がフェイズ2である場合には、スライド11がパラメータVAで指定された速度で移動するように制御する。また、プレスコントローラ40は、プレス機械10のスライド11の動作区間がフェイズ3、フェイズ1である場合には、上流側搬送装置が干渉領域Aから出る時間(位置A1を通過する時間)以降に、スライド11がパラメータVAで指定された速度で位置A2を通過するように制御する。このようにすると、退避中の上流側搬送装置と、下降しつつあるスライド11との干渉(第1の形態の干渉)を防止することができる。
図5は、搬送コントローラ50の構成を示す機能ブロック図である。搬送コントローラ50は、状態監視部51、時間算出部52、通信制御部53、指令生成部54を含む。
状態監視部51は、搬送装置20が図3に示す区間(フェイズ)のどの区間に位置するかを検出し、フェイズ変数(搬送装置20が位置する動作区間を示す区間情報)を更新する。更新されたフェイズ変数は、通信制御部53と指令生成部54に出力される。なお、フェイズ変数が1〜6の場合は、連動動作中の搬送装置20のフェイズが1〜6であることを示し、フェイズ変数が0の場合は、搬送装置20が連動動作状態でないことを示す。
時間算出部52は、搬送装置20が干渉領域Aから出るまでの時間TA(現時点から搬送装置20が位置A1を通過するまでの時間)を算出し、また、搬送装置20が干渉領域Cから出るまでの時間TC(現時点から搬送装置20が位置C1を通過するまでの時間)を算出する。算出された時間TA、時間TCは、経過時間に伴って減少しつつ連続的に出力される。なお、時間TA、時間TCの下限値を、例えば0.1秒とし、値を算出できない場合には0秒を出力する。
通信制御部53は、状態監視部51から出力されるフェイズ変数を、上流側のプレスコントローラ40と下流側のプレスコントローラ40に送信する制御を行う。また、通信制御部53は、時間算出部52から出力される時間TAを下流側のプレスコントローラ40に送信し、時間算出部52から出力される時間TCを上流側の搬送コントローラ50に送信する。例えば、搬送コントローラ50Bの通信制御部53は、時間TAをプレスコントローラ40Bに送信し、時間TCを搬送コントローラ50Aに送信する。
また、通信制御部53は、上流側プレス機械(スライド)が干渉領域Bから出るまでの時間TBを上流側のプレスコントローラ40から受信し、下流側搬送装置が干渉領域Cから出るまでの時間TCを下流側の搬送コントローラ50から受信する。例えば、搬送コントローラ50Bの通信制御部53は、時間TBをプレスコントローラ40Aから受信し、時間TCを搬送コントローラ50Cから受信する。また、通信制御部53は、後述する干渉領域状態変数を上流側及び下流側のプレスコントローラ40のそれぞれから受信する。
状態監視部51は、搬送装置20の異常を監視し、搬送装置20の駆動部の不具合を検出した場合には、異常状態変数を1(自装置異常)とする。また、状態監視部51は、上流側のプレスコントローラ40から受信した時間TBと、下流側の搬送コントローラ50から受信した時間TCとを監視し、受信した時間TBに異常がある場合には、異常状態変数を2(上流装置異常)とし、受信した時間TCに異常がある場合には、異常状態変数を3(下流装置異常)とする。具体的には、受信した時間TB、時間TCが、0秒或いは0.1秒(下限値)以外の値から大きな値に変化した場合、経過時間に比べて一定割合以上に減った場合、予め設定した上限値を超えている場合、0秒或いは0.1秒以外の値で一定時間以上同じ値が続いた場合に、時間TB、時間TCに異常があると判断する。なお、異常状態変数が0の場合は異常なしとする。
指令生成部54は、搬送装置20の搬送体22を駆動するサーボモータへの動作指令値を算出して搬送装置20に出力することで、搬送装置20(搬送体22)の動作を制御する。指令生成部54は、状態監視部51から出力されるフェイズ変数と、通信制御部53で受信された時間TB、時間TC及び干渉領域状態変数に基づいて、上流側プレス機械(スライド)が干渉領域Bから出る時間以降(干渉領域Bから出るタイミング、又は干渉領域Bから出た後のタイミング)にパラメータVBで指定された速度で位置B2を通過して、パラメータVBで指定された速度でフェイズ2の区間を移動するように制御し、下流側搬送装置が干渉領域Cから出る時間以降(干渉領域Cから出るタイミング、又は干渉領域Cから出た後のタイミング)にパラメータVCで指定された速度で位置C2を通過して、パラメータVCで指定された速度でフェイズ5の区間を移動するように制御する。また、指令生成部54は、状態監視部51から出力される異常状態変数が0以外の値である場合に、停止指令を出す。
図6は、プレスコントローラ40の構成を示す機能ブロック図である。プレスコントローラ40は、状態監視部41、時間算出部42、通信制御部43、指令生成部44を含む。
状態監視部41は、スライド11が図4に示す区間(フェイズ)のどの区間に位置するかを検出し、フェイズ変数(スライド11が位置する動作区間を示す区間情報)を更新する。更新されたフェイズ変数は、指令生成部44に出力される。なお、フェイズ変数が1〜3の場合は、連動動作中のプレス機械10のフェイズが1〜3であることを示し、フェイズ変数が0の場合は、プレス機械10が連動動作状態でないことを示す。
時間算出部42は、スライド11が干渉領域Bから出るまでの時間TB(現時点からスライド11が位置B1を通過するまでの時間)を算出する。算出された時間TBは、経過時間に伴って減少しつつ連続的に出力される。なお、時間TBの下限値を、例えば0.1秒とし、値を算出できない場合には0秒を出力する。
通信制御部43は、時間算出部42から出力される時間TBを下流側の搬送コントローラ50に送信する制御を行う。例えば、プレスコントローラ40Aの通信制御部43は、時間TBを搬送コントローラ50Bに送信する。
また、通信制御部43は、上流側搬送装置が干渉領域Aから出るまでの時間TAを上流側の搬送コントローラ50から受信する。例えば、プレスコントローラ40Aの通信制御部43は、時間TAを搬送コントローラ50Aから受信する。また、通信制御部43は、上流側の搬送コントローラ50から送信されたフェイズ変数(上流装置フェイズ変数)と、下流側の搬送コントローラ50から送信されたフェイズ変数(下流装置フェイズ変数)を受信する。
状態監視部41は、プレス機械10(自装置)のフェイズ変数と、通信制御部43で受信した上流装置フェイズ変数及び下流装置フェイズ変数とを監視して、干渉領域状態変数(干渉領域の状態を示す状態情報)を更新する。具体的には、状態監視部41は、上流装置フェイズ変数が4から5に変化した場合に、干渉領域状態変数を2(上流側搬送装置侵入中)とし、上流装置フェイズ変数が5から6に変化した場合に、干渉領域状態変数を3(未加工ワークあり)とし、自装置のフェイズ変数が1から2となった場合に、干渉領域状態変数を4(プレス成型中)とし、自装置のフェイズ変数が2から3となった場合に、干渉領域状態変数を5(加工済みワークあり)とし、下流装置フェイズ変数が1から2に変化した場合に、干渉領域状態変数を6(下流側搬送装置侵入中)とし、下流装置フェイズ変数が2から3に変化した場合に、干渉領域状態変数を1(ワークなし)とする。なお、連動運転状態でない場合には、干渉領域状態変数を0とし、また、連動運転開始時には、センサ又は目視等でワークの状態を確認し、干渉領域状態変数を1、3、5のいずれかの値に設定する。通信制御部43は、状態監視部41から出力される干渉領域状態変数を上流側の搬送コントローラ50と下流側の搬送コントローラ50のそれぞれに送信する。
状態監視部41は、プレス機械10の異常を監視し、プレス機械10の駆動部の不具合を検出した場合には、異常状態変数を1(自装置異常)とする。また、状態監視部41は、上流側の搬送コントローラ50から受信した時間TAを監視し、受信した時間TAに異常がある場合には、異常状態変数を2(上流装置異常)とする。受信した時間TAに異常があるか否かの判断は、搬送コントローラ50における時間TB、時間TCについての判断と同様である。なお、異常状態変数が0の場合は異常なしとする。
指令生成部44は、プレス機械10のスライド11を駆動するサーボモータへの動作指令値を算出してプレス機械10に出力することで、プレス機械10(スライド11)の動作を制御する。指令生成部44は、状態監視部41から出力される干渉領域状態変数と、通信制御部43で受信された時間TAに基づいて、上流側搬送装置が干渉領域Aから出る時間以降(干渉領域Aから出るタイミング、又は干渉領域Aから出た後のタイミング)に、パラメータVAで決定される速度で位置A2を通過して、パラメータVAで決定される速度でフェイズ2の区間を移動するように制御する。また、指令生成部44は、状態監視部41から出力される異常状態変数が0以外の値である場合に、停止指令を出す。
次に、搬送コントローラ50の処理の一例について図7〜図10のフローチャートを用いて説明する。
図7、図8は、搬送装置20の連動運転処理の流れを示すフローチャートである。まず、搬送コントローラ50は、搬送装置20がワークを保持しているか否かを判断する(ステップS10)。例えば、ワークを保持しているか否かは、センサで取得した状態やオペレータが目視して入力した値に基づき判断する。搬送装置20がワークを保持していない場合(ステップS10のN)、指令生成部54は、搬送装置20を位置P1付近に移動させる制御を行い(ステップS12)、ステップS32に移行する。ここで、位置P1付近とは、搬送装置20がその位置にあっても、上流側プレス機械、下流側プレス機械とも干渉せずに動作でき、且つ位置B2に移動するまでにパラメータVBで指定された速度に加速するのに十分な距離をとれる位置をいう。
搬送装置20がワークを保持している場合(ステップS10のY)、指令生成部54は、搬送装置20を位置P2付近に移動させる制御を行い(ステップS14)、ステップS16に移行する。ここで、位置P2付近とは、搬送装置20がその位置にあっても、上流側プレス機械、下流側プレス機械とも干渉せずに動作でき、且つ位置C2に移動するまでにパラメータVCで指定された速度に加速するのに十分な距離をとれる位置をいう。
次に、下流側のプレスコントローラ40から受信した干渉領域状態変数が1である(状態情報が、ワークがないことを示す、すなわち、下流側プレス機械にワークがなく、且つ下流側搬送装置が干渉領域Cにいない)か否かを判断する(ステップS16)。干渉領域状態変数が1である場合(ステップS16のY)には、指令生成部54は、搬送装置20が、最短時間で、パラメータVCで指定された速度で位置C2を通過するように制御し(ステップS18)、ステップS28に移行する。
干渉領域状態変数が1でない場合(ステップS16のN)には、下流側の搬送コントローラ50から受信した下流装置干渉領域出時間(下流側搬送装置が干渉領域Cから出るまでの時間TC)が0.1秒以上であるか否かを判断する(ステップS20)。下流装置干渉領域出時間が0.1秒以上である場合(ステップS20のY)には、指令生成部54は、搬送装置20が、下流側搬送装置が干渉領域Cから出る時間以降に、パラメータVCで指定された速度で位置C2を通過するように制御し(ステップS22)、ステップS28に移行する。
下流装置干渉領域出時間が0.1秒以上でない場合(ステップS20のN)には、停止指令が出ているか否かを判断し(ステップS24)、停止指令が出ている場合(ステップS24のY)には、終了処理を開始する。停止指令が出ていない場合(ステップS24のN)には、指令生成部54は、搬送装置20を位置P2付近まで移動させて待機(搬送装置20が位置P2付近で停止中の場合はそのまま待機)させる制御を行い(ステップS26)、ステップS16に移行する。
次に、状態監視部51から出力されるフェイズ変数(自装置のフェイズ変数)が5から6に変化したか否かを判断し(ステップS28)、フェイズ変数が5から6に変化していない場合(ステップS28のN)には、停止指令が出ているか否かを判断し(ステップS30)、停止指令が出ている場合(ステップS30のY)には、終了処理を開始する。停止指令が出ていない場合(ステップS30のN)には、ステップS28に移行する。
フェイズ変数が5から6に変化した場合(ステップS28のY)には、上流側のプレスコントローラ40から受信した干渉領域状態変数が5である(状態情報が、加工後のワークがあることを示す、すなわち、上流側プレス機械に加工済みワークがあり、且つスライド11が干渉領域Bにいない)か否かを判断する(ステップS32)。干渉領域状態変数が5である場合(ステップS32のY)には、指令生成部54は、搬送装置20が、最短時間で、パラメータVBで指定された速度で位置B2を通過するように制御し(ステップS34)、ステップS44に移行する。
干渉領域状態変数が5でない場合(ステップS32のN)には、上流側のプレスコントローラ40から受信した上流装置干渉領域出時間(上流側プレス機械が干渉領域Bから出るまでの時間TB)が0.1秒以上であるか否かを判断する(ステップS36)。上流装置干渉領域出時間が0.1秒以上である場合(ステップS36のY)には、指令生成部54は、搬送装置20が、上流側プレス機械が干渉領域Bから出る時間以降に、パラメータVBで指定された速度で位置B2を通過するように制御し(ステップS38)、ステップS44に移行する。
上流装置干渉領域出時間が0.1秒以上でない場合(ステップS36のN)には、停止指令が出ているか否かを判断し(ステップS40)、停止指令が出ている場合(ステップS40のY)には、終了処理を開始する。停止指令が出ていない場合(ステップS40のN)には、指令生成部54は、搬送装置20を位置P1付近まで移動させて待機(搬送装置20が位置P1付近で停止中の場合はそのまま待機)させる制御を行い(ステップS42)、ステップS32に移行する。
次に、自装置のフェイズ変数が2から3に変化したか否かを判断し(ステップS44)、自装置のフェイズ変数が2から3に変化した場合(ステップS44のY)には、ステップS16に移行する。フェイズ変数が2から3に変化していない場合(ステップS44のN)には、停止指令が出ているか否かを判断し(ステップS46)、停止指令が出ている場合(ステップS46のY)には、終了処理を開始する。停止指令が出ていない場合(ステップS46のN)には、ステップS44に移行する。
図9は、搬送装置20の連動運転終了処理の流れを示すフローチャートである。まず、搬送コントローラ50は、停止指令の種類が緊急停止であるか否かを判断し(ステップS48)、緊急停止である場合(ステップS48のY)には、自装置のフェイズ変数が2又は5である(すなわち、干渉領域にいる)か否かを判断する(ステップS50)。
フェイズ変数が2又は5である場合(ステップS50のY)には、指令生成部54は、搬送装置20を緩やかな減速度で減速する制御を行う(ステップS52)。一方、フェイズ変数が2又は5でない(3、4、6、1のいずれかである)場合(ステップS50のN)には、指令生成部54は、搬送装置20を急激な減速度で減速する制御を行う(ステップS54)。このように、緊急停止時において、搬送装置20が干渉領域にいる場合は、搬送装置20が干渉領域から出るように緩やかな減速度で減速し、搬送装置20が干渉領域にいない場合は、搬送装置20が干渉領域に近づかないように急激な減速度で減速することで、コントローラ間の通信ができなくなってしまった場合でも装置同士の干渉を防止することができる。緊急停止でない場合(ステップS48のN)には、指令生成部54は、搬送装置20を位置P1又はP2付近まで移動させて停止させる制御を行う(ステップS56)。
図10は、搬送装置20の干渉領域出時間を出力する処理の流れを示すフローチャートである。まず、搬送コントローラ50は、搬送装置20を待機又は停止する処理が実行中であるか否かを判断し(ステップS58)、当該処理が実行中である場合(ステップS58のY)には、時間算出部52は、搬送装置20が位置C1を通過するまでの時間TC(干渉領域Cから出るタイミングを示す時間情報)及び搬送装置20が位置A1を通過するまでの時間TA(干渉領域Aから出るタイミングを示す時間情報)として共に0を出力する(ステップS60)。時間TCは上流側の搬送コントローラ50に送信され、時間TAは下流側のプレスコントローラ40に送信される。次に、運転を終了するか否かを判断し(ステップS62)、運転を継続する場合(ステップS62のN)には、ステップS58に移行する。
待機又は停止する処理が実行中でない場合(ステップS58のN)には、自装置のフェイズ変数が6又は1又は2であるかを判断する(ステップS64)。フェイズ変数が6又は1又は2である場合(ステップS64のY)には、時間算出部52は、搬送装置20が位置C1を通過するまでの時間TCを算出して出力する(ステップS66)。ここで、搬送装置20は、上流側プレス機械が干渉領域Bから出る時間以降に位置B2を通過して、パラメータVBで指定された速度でフェイズ2(位置B2から位置C1までの区間)を移動するように制御されるため、上流側のプレスコントローラ40から受信した上流装置干渉領域出時間とパラメータVBと搬送装置20の現在位置から時間TCを算出することができる。
次に、下流側の搬送コントローラ50から受信した下流装置干渉領域出時間が0であるか否かを判断し(ステップS68)、0である場合(ステップS68のY)には、時間算出部52は、時間TAとして0を出力する(ステップS70)。下流装置干渉領域出時間が0でない場合(ステップS68のN)には、時間算出部52は、搬送装置20が位置A1を通過するまでの時間TAを算出して出力する(ステップS72)。ここで、搬送装置20は、下流側搬送装置が干渉領域Cから出る時間以降に位置C2を通過して、パラメータVCで指定された速度でフェイズ5(位置C2から位置A1までの区間)を移動するように制御されるため、下流側の搬送コントローラ50から受信した下流装置干渉領域出時間とパラメータVCと搬送装置20の現在位置から時間TAを算出することができる。
フェイズ変数が6又は1又は2でない場合(ステップS64のN)には、時間算出部52は、搬送装置20が位置A1を通過するまでの時間TAを算出して出力する(ステップS74)。次に、上流側のプレスコントローラ40から受信した上流装置干渉領域出時間が0であるか否かを判断し(ステップS76)、0である場合(ステップS76のY)には、時間算出部52は、時間TCとして0を出力する(ステップS78)。上流装置干渉領域出時間が0でない場合(ステップS76のN)には、時間算出部52は、搬送装置20が位置C1を通過するまでの時間TCを算出して出力する(ステップS80)。
次に、プレスコントローラ40の処理の一例について図11〜図13のフローチャートを用いて説明する。
図11は、プレス機械10の連動運転処理の流れを示すフローチャートである。プレス機械10は、上死点付近から連動運転を開始する。ここで、上死点付近とは、スライド高さが位置B1よりも高く、上流側搬送装置、下流側搬送装置とも侵入可能なスライド高さであり、且つ位置A2に移動するまでにパラメータVAで指定された速度に加速するのに十分な距離をとれる位置をいう。
まず、プレスコントローラ40は、状態監視部41から出力される干渉領域状態変数が3である(状態情報が、加工前のワークがあることを示す、すなわち、未加工ワークがあり、且つ上流側搬送装置が干渉領域Aにいない)か否かを判断する(ステップS82)。干渉領域状態変数が3である場合(ステップS82のY)には、指令生成部44は、プレス機械10が、最短時間で、パラメータVAで指定された速度で位置A2を通過するように制御し(ステップS84)、ステップS94に移行する。
干渉領域状態変数が3でない場合(ステップS82のN)には、上流側の搬送コントローラ50から受信した上流装置干渉領域出時間(上流側搬送装置が干渉領域Aから出るまでの時間TA)が0.1秒以上であるか否かを判断する(ステップS86)。上流装置干渉領域出時間が0.1秒以上である場合(ステップS86のY)には、指令生成部44は、プレス機械10が、上流側搬送装置が干渉領域Aから出る時間以降に、パラメータVAで指定された速度で位置A2を通過するように制御し(ステップS88)、ステップS94に移行する。
上流装置干渉領域出時間が0.1秒以上でない場合(ステップS86のN)には、停止指令が出ているか否かを判断し(ステップS90)、停止指令が出ている場合(ステップS90のY)には、終了処理を開始する。停止指令が出ていない場合(ステップS90のN)には、指令生成部44は、プレス機械10を位置P付近(上死点付近)まで移動させて待機(プレス機械10が位置P付近で停止中の場合はそのまま待機)させる制御を行い(ステップS92)、ステップS82に移行する。
次に、自装置のフェイズ変数が2から3に変化したか否かを判断し(ステップS94)、自装置のフェイズ変数が2から3に変化した場合(ステップS94のY)には、ステップS82に移行する。フェイズ変数が2から3に変化していない場合(ステップS94のN)には、停止指令が出ているか否かを判断し(ステップS96)、停止指令が出ている場合(ステップS96のY)には、終了処理を開始する。停止指令が出ていない場合(ステップS96のN)には、ステップS94に移行する。
図12は、プレス機械10の連動運転終了処理の流れを示すフローチャートである。まず、プレスコントローラ40は、停止指令の種類が緊急停止であるか否かを判断し(ステップS98)、緊急停止である場合(ステップS98のY)には、自装置のフェイズ変数が2又は3であるか否かを判断する(ステップS100)。
フェイズ変数が2又は3である場合(ステップS100のY)には、指令生成部44は、スライド11を緩やかな減速度で減速する制御を行う(ステップS102)。一方、フェイズ変数が2又は3でない(1である)場合(ステップS100のN)には、指令生成部44は、スライド11を急激な減速度で減速する制御を行う(ステップS104)。このように、緊急停止時において、スライド11が干渉領域にいる場合は、スライド11が干渉領域から出るように緩やかな減速度で減速し、スライド11が干渉領域の手前側にいる場合は、スライド11が干渉領域に近づかないように急激な減速度で減速することで、コントローラ間の通信ができなくなってしまった場合でも装置同士の干渉を防止することができる。緊急停止でない場合(ステップS98のN)には、指令生成部44は、スライド11を位置P付近まで移動させて停止させる制御を行う(ステップS106)。
図13は、プレス機械10の干渉領域出時間を出力する処理の流れを示すフローチャートである。まず、プレスコントローラ40は、プレス機械10を待機又は停止する処理が実行中であるか否かを判断し(ステップS108)、当該処理が実行中である場合(ステップS108のY)には、時間算出部42は、スライド11が位置B1を通過するまでの時間TB(干渉領域Bから出るタイミングを示す時間情報)として0を出力する(ステップS110)。時間TBは下流側の搬送コントローラ50に送信される。次に、運転を終了するか否かを判断し(ステップS112)、運転を継続する場合(ステップS112のN)には、ステップS108に移行する。
待機又は停止する処理が実行中でない場合(ステップS108のN)には、時間算出部42は、スライド11が位置B1を通過するまでの時間TBを算出して出力する(ステップS114)。ここで、スライド11は、上流側搬送装置が干渉領域Aから出る時間以降に位置A2を通過して、パラメータVAで指定された速度でフェイズ2(位置A2から位置B1までの区間)を移動するように制御されるため、上流側の搬送コントローラ50から受信した上流装置干渉領域出時間(上流側搬送装置が干渉領域Aから出るまでの時間TA)とパラメータVAとスライド11の現在位置から時間TBを算出することができる。
図14に、上流側搬送コントローラ、プレスコントローラ及び下流側搬送コントローラのそれぞれが生成する変数(時間TA、時間TB、時間TC、フェイズ変数)の推移の一例を示す。図14に示す例では、上流側搬送装置が干渉領域Aから出る時間T(上流側搬送装置のフェイズ変数が6に変わるタイミング)にプレス機械が干渉領域Aに入り(プレス機械のフェイズ変数が2に変わり)、プレス機械が干渉領域Bから出る時間T(プレス機械のフェイズ変数が3に変わるタイミング)に下流側搬送装置が干渉領域Bに入り(下流側搬送装置のフェイズ変数が2に変わり)、下流側搬送装置が干渉領域Cから出る時間Tに(下流側搬送装置のフェイズ変数が3に変わるタイミングで)上流側搬送装置が干渉領域Cに入る(上流側搬送装置のフェイズ変数が5に変わる)ように、各装置が連動運転している。
本実施形態の運転制御装置では、プレスコントローラ40が、上流側搬送装置が干渉領域Aから出るタイミングを示す時間情報を上流側の搬送コントローラ50から取得して、上流側搬送装置が干渉領域Aから出る時間(時刻)以降にスライド11が干渉領域Aに入るように制御し、下流側の搬送コントローラ50が、スライド11が干渉領域Bから出るタイミングを示す時間情報をプレスコントローラ40から取得して、スライド11が干渉領域Bから出る時間(時刻)以降に下流側搬送装置が干渉領域Bに入るように制御し、上流側の搬送コントローラ50が、下流側搬送装置が干渉領域Cから出るタイミングを示す時間情報を下流側の搬送コントローラ50から取得して、下流側搬送装置が干渉領域Cから出る時間(時刻)以降に上流側搬送装置が干渉領域Cに入るように制御することで、各装置(上流側搬送装置とプレス機械、プレス機械と下流側搬送装置、下流側搬送装置と上流側搬送装置)が干渉しないように連動運転させることができる。
また、本実施形態の運転制御装置では、他の装置や外部からのマスター信号によらずに各コントローラが動作指令値を生成するため、通信ジッタやCPUクロックの違いによる影響が各装置への動作指令値に及ぶことを防止することができる。また、コントローラ間の通信速度が遅い場合やばらつきがある場合でも連動運転を行うことができる。この場合、コントローラ間の通信遅延を予め測定しておき、その値を用いて他のコントローラから取得した干渉域出時間から減算することで補正することができる。
なお、上記のように本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。
1 プレスライン、10 プレス機械、11 スライド、12 上型、13 下型、14 ボルスタ、20 搬送装置、21 本体、22 搬送体、23 保持装置、30 材料搬入装置、31 搬入コントローラ、32 材料搬出装置、33 搬出コントローラ、40 プレスコントローラ、41 状態監視部、42 時間算出部、43 通信制御部、44 指令生成部、50 搬送コントローラ、51 状態監視部、52 時間算出部、53 通信制御部、54 指令生成部、W ワーク

Claims (10)

  1. 第1プレス機械と、前記第1プレス機械に加工前のワークを搬入する第1搬送装置と、前記第1プレス機械から加工後のワークを搬出する第2搬送装置とを含むプレスラインの運転制御装置であって、
    前記第1プレス機械を制御する第1プレスコントローラと、
    前記第1搬送装置を制御する第1搬送コントローラと、
    前記第2搬送装置を制御する第2搬送コントローラとを含み、
    前記第1プレスコントローラ、前記第1搬送コントローラ及び前記第2搬送コントローラは、互いに通信可能に接続され、
    前記第1搬送コントローラは、
    前記第1搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第1プレスコントローラに送信し、
    前記第1プレスコントローラは、
    前記第1搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1プレス機械のスライドが前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、前記第1プレス機械のスライドが前記第2搬送装置との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第2搬送コントローラに送信し、
    前記第2搬送コントローラは、
    前記第1プレスコントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1プレス機械のスライドが前記干渉領域から出る時間以降に前記第2搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御する、プレスラインの運転制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2搬送コントローラは、
    前記第2搬送装置が前記第1搬送装置との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第1搬送コントローラに送信し、
    前記第1搬送コントローラは、
    前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第2搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1搬送装置が前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第1搬送装置を制御する、プレスラインの運転制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1プレスコントローラは、
    前記第1プレス機械のスライドが予め指定された速度で前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、
    前記第2搬送コントローラは、
    前記第2搬送装置が予め指定された速度で前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御し、
    前記第1搬送コントローラは、
    前記第1搬送装置が予め指定された速度で前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第1搬送装置を制御する、プレスラインの運転制御装置。
  4. 請求項1において、 前記プレスラインは、第2プレス機械と、前記第2プレス機械を制御する第2プレスコントローラを更に含み、前記第2搬送装置は、前記第1プレス機械から搬出したワークを前記第2プレス機械に搬入し、
    前記第2搬送コントローラと前記第2プレスコントローラは、互いに通信可能に接続されている、プレスラインの運転制御装置。
  5. 請求項4において、
    前記第2搬送コントローラは、
    前記第2搬送装置が前記第2プレス機械との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第2プレスコントローラに送信し、
    前記第2プレスコントローラは、
    前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第2搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第2プレス機械のスライドが前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第2プレス機械を制御する、プレスラインの運転制御装置。
  6. 請求項5において、
    前記第2プレスコントローラは、
    前記第2プレス機械のスライドが予め指定された速度で前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第2プレス機械を制御する、プレスラインの運転制御装置。
  7. 請求項2において、
    前記第1搬送コントローラは、
    前記第1搬送装置の動作を分割した複数の動作区間のうち前記第1搬送装置が位置する動作区間を示す区間情報を更新し、更新した前記区間情報を前記第1プレスコントローラに送信し、
    前記第2搬送コントローラは、
    前記第2搬送装置の動作を分割した複数の動作区間のうち前記第2搬送装置が位置する動作区間を示す区間情報を更新し、更新した前記区間情報を前記第1プレスコントローラに送信し、
    前記第1プレスコントローラは、
    前記第1プレス機械のスライドの動作を分割した複数の動作区間のうち前記第1プレス機械のスライドが位置する動作区間を示す区間情報を更新し、更新した前記区間情報と、前記第1搬送コントローラ及び前記第2搬送コントローラから受信した前記区間情報とに基づいて、前記干渉領域の状態を示す状態情報を更新し、更新した前記状態情報を前記第1搬送コントローラ及び前記第2搬送コントローラに送信し、
    前記状態情報が、加工前のワークがあることを示す場合には、前記第1プレス機械のスライドが最短時間で前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、当該状態情報が、加工前のワークがあることを示す場合以外の場合には、前記第1搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1プレス機械のスライドが前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、
    前記第2搬送コントローラは、
    前記第1プレスコントローラから受信した前記状態情報が、加工後のワークがあることを示す場合には、前記第2搬送装置が最短時間で前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御し、当該状態情報が、加工後のワークがあることを示す場合以外の場合には、前記第1プレスコントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1プレス機械のスライドが前記干渉領域から出る時間以降に前記第2搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御し、
    前記第1搬送コントローラは、
    前記第1プレスコントローラから受信した前記状態情報が、ワークがないことを示す場合には、前記第1搬送装置が最短時間で前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第1搬送装置を制御し、当該状態情報が、ワークがないことを示す場合以外の場合には、前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第2搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1搬送装置が前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第1搬送装置を制御する、プレスラインの運転制御装置。
  8. 請求項2において、
    前記第1プレスコントローラは、
    前記第1プレス機械の異常を監視し、前記第1搬送コントローラから受信した前記時間情報を監視することで前記第1搬送装置の異常を監視し、
    前記第2搬送コントローラは、
    前記第2搬送装置の異常を監視し、前記第1プレスコントローラから受信した前記時間情報を監視することで前記第1プレス機械の異常を監視し、
    前記第1搬送コントローラは、
    前記第1搬送装置の異常を監視し、前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報を監視することで前記第2搬送装置の異常を監視する、プレスラインの運転制御装置。
  9. 第1プレス機械と、前記第1プレス機械に加工前のワークを搬入する第1搬送装置と、前記第1プレス機械から加工後のワークを搬出する第2搬送装置と、前記第1プレス機械を制御する第1プレスコントローラと、前記第1搬送装置を制御する第1搬送コントローラと、前記第2搬送装置を制御する第2搬送コントローラとを含むプレスラインの運転制御方法であって、
    前記第1搬送コントローラが、前記第1搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第1プレスコントローラに送信するステップと、
    前記第1プレスコントローラが、前記第1搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第1プレス機械のスライドが前記第1搬送装置との干渉領域に入るように前記第1プレス機械を制御し、前記第1プレス機械のスライドが前記第2搬送装置との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第2搬送コントローラに送信するステップと、
    前記第2搬送コントローラが、前記第1プレスコントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第1プレス機械のスライドが前記干渉領域から出る時間以降に前記第2搬送装置が前記第1プレス機械との干渉領域に入るように前記第2搬送装置を制御するステップとを含む、プレスラインの運転制御方法。
  10. 請求項9において、
    前記プレスラインは、第2プレス機械と、前記第2プレス機械を制御する第2プレスコントローラを更に含み、前記第2搬送装置は、前記第1プレス機械から搬出したワークを前記第2プレス機械に搬入し、
    前記第2搬送コントローラが、前記第2搬送装置が前記第2プレス機械との干渉領域から出るタイミングを示す時間情報を前記第2プレスコントローラに送信するステップと、
    前記第2プレスコントローラが、前記第2搬送コントローラから受信した前記時間情報に基づいて、前記第2搬送装置が前記干渉領域から出る時間以降に前記第2プレス機械のスライドが前記第2搬送装置との干渉領域に入るように前記第2プレス機械を制御するステップとを含む、プレスラインの運転制御方法。
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