[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6244285B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

鞍乗り型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6244285B2
JP6244285B2 JP2014199188A JP2014199188A JP6244285B2 JP 6244285 B2 JP6244285 B2 JP 6244285B2 JP 2014199188 A JP2014199188 A JP 2014199188A JP 2014199188 A JP2014199188 A JP 2014199188A JP 6244285 B2 JP6244285 B2 JP 6244285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
electric wire
side electric
indicator
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014199188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016068722A (ja
Inventor
隆 寺山
隆 寺山
孝文 中西
孝文 中西
大石 健一
健一 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014199188A priority Critical patent/JP6244285B2/ja
Priority to BR102015023842-8A priority patent/BR102015023842B1/pt
Publication of JP2016068722A publication Critical patent/JP2016068722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6244285B2 publication Critical patent/JP6244285B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Description

本発明は鞍乗り型車両、特にそれの方向指示器に給電する電線の配策の改良に関する。
鞍乗り型車両の方向指示器は、バッテリから電力を供給されるものが実用に供されている。方向指示器の位置は、バッテリの位置と離れており、バッテリから方向指示器への電力の供給は電線によって行われる。方向指示器に給電する電線が配策された鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1(図1、図6)参照。)。
特許文献1の図1に示されるように、鞍乗り型車両の後部に左右の方向指示器(8)(括弧付き数字は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ。)が設けられている。方向指示器(8)に給電する電線は、車体前方からリヤフェンダ(5)の上面に沿って配策されるメインハーネス(53)と、右の方向指示器(8)の近傍でメインハーネス(53)から分岐する左のサブハーネス(50)及び右のサブハーネス(51)とから構成される。
左のサブハーネス(50)は左の方向指示器(8)に接続され、右のサブハーネス(51)は左の方向指示器(8)に接続されることで、左右の方向指示器(8)に給電される。メインハーネス(53)はクリップ(54、55)でサイドフレーム(41)に保持されている。また、特許文献1の図6に示されるように、左右の方向指示器(8)から延びる左右のサブハーネス(50、51)は、後下がりに曲げられて、クリップ(48a、49b)で止められ、さらに取付凹部23へ向かって上方へ延び、メインハーネス53に繋がっている。
一方、方向指示器(8)をメンテナンスする際は、方向指示器(8)が固定されている泥よけ(6)や方向指示器(8)本体を外すため、左右のサブハーネス(50、51)が撓みを有して長さに余裕があると、左右のサブハーネス(50、51)を引き出し易く好ましい。
しかし、特許文献1の技術では、左右のサブハーネス(50、51)は、撓みを有し長さに余裕があるものの、左右のサブハーネス(50、51)を引き出すにはクリップ(48a、49b)による締結を解除する必要がある。さらに、泥よけ(6)が車体に締結されている状態では、方向指示器(8)が左右のサブハーネス(50、51)の接続を解除することが手間が掛かる。このため、方向指示器のメンテナンスを容易にできる電線の配策技術が望まれる。
特開2000−53052号公報
本発明は、方向指示器に給電する電線を十分に保持するとともに、方向指示器のメンテナンスを容易にできる電線の配策構造を備えた鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、車体の進行方向を指示する左右の方向指示器と、これらの左右の方向指示器の内部から外部へ引き出されるように延びる指示器側電線と、前記車体から延び電力を供給する車体側電線と、この車体側電線に前記指示器側電線を接続する接続部材とを備える鞍乗り型車両において、前記方向指示器の近傍にて、前記接続部材、前記指示器側電線の一部及び前記車体側電線の一部を収納する収納部を前記車体に設け、前記車体は、ハンドルを操舵可能に支持するヘッドパイプと、このヘッドパイプに結合され後ろ下がりに延びるダウンフレームと、このダウンフレームに結合され後方に延びる左右のシートレールとから構成され、左右の前記方向指示器のそれぞれに対する前記収納部が、左右の前記シートレールの近傍に、左右一対に設けられ、前記収納部には、前記シートレールに締結される車体締結部が車幅方向に延びるように形成され、この車体締結部の車幅方向に延びる縁に沿って、前記指示器側電線及び前記車体側電線を保持するワイヤガイドが立ち上がるように形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、収納部は、指示器側電線又は車体側電線を折り曲げられた状態で保持することを特徴とする。
請求項3に係る発明では、方向指示器から引き出された指示器側電線の引き出し方向に対し、収納部内における指示器側電線の長手方向又は車体側電線の長手方向を垂直にして、指示器側電線又は車体側電線を収納部で保持することを特徴とする。
請求項に係る発明では、車体側電線は、シートレールに前後方向に沿うように設けられたメインハーネスと、このメインハーネスから分岐されたサブハーネスとから構成され、収納部には、サブハーネスが収納されることを特徴とする。
請求項に係る発明では、左右の収納部は、左右のシートレールの車幅方向内側に配置され、左右の収納部の車幅方向内側には、ツールボックスが設けられ、このツールボックスは、左右の収納部と一体に形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、ツールボックスの上部に、このツールボックスの開口を覆う蓋が設けられ、この蓋に、収納部を上から覆う延出部が設けられ、この延出部によって、ワイヤガイドの上部の少なくとも一部を覆う上面ガイド部が構成されていること特徴とする。
請求項に係る発明では、左右のシートレールの上方に、乗員が着座するシートが設けられ、左右のシートレールの間に、シートによって開閉される上部開口部が形成され、この上部開口部内に収納部が配置されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、シートレールには、車体の側方を覆うサイドカバーが設けられ、左右の方向指示器の一部は、サイドカバーと一体に構成され、左右の方向指示器の本体部は、サイドカバーの内側より組み付けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、左右の方向指示器と、これらの左右の方向指示器の内部から外部へ引き出されるように延びる指示器側電線と、車体から延び電力を供給する車体側電線と、この車体側電線に指示器側電線を接続する接続部材とを備える。方向指示器の近傍にて、接続部材、指示器側電線の一部及び車体側電線の一部を収納する収納部を車体に設けたので、クリップが無くても、方向指示器に給電する電線を収納部に保持することができる。
さらに、方向指示器を外してメンテナンスする際、収納部から電線を引き抜くだけで、電線の保持を解除することができ、方向指示器の着脱が容易になる。さらに、収納部であれば、電線の長さが異なっても収納することができるので、電線の撓み量を容易に調整できる。結果、収納部から電線を引き抜くだけで、電線が撓みを有して長さに余裕ができるので、方向指示器のメンテナンスを容易にできる。
また、請求項1に係る発明では、車体は、ヘッドパイプと、ダウンフレームと、左右のシートレールとから構成される。左右の方向指示器のそれぞれに対する収納部が、左右のシートレールの近傍に、左右一対に設けられているので、左右の方向指示器のメンテナンスを、それぞれ個別行うことができる。
さらに、請求項1に係る発明では、収納部には、シートレールに締結される車体締結部が車幅方向に延びるように形成される。車体締結部の車幅方向に延びる縁に、ワイヤガイドが立ち上がるように形成されているので、車体と電線が接触することを防止し、振動で擦れ合うことによる摩耗の影響を抑制することができる。
請求項2に係る発明では、収納部は、指示器側電線又は車体側電線を折り曲げられた状態で保持するので、電線の復元力により収納部内に電線が付勢され、簡単な構造で電線を保持することができる。
請求項3に係る発明では、方向指示器から引き出された指示器側電線の引き出し方向に対し、収納部内における指示器側電線の長手方向又は車体側電線の長手方向を垂直である。電線が引き出される方向に対して、収納部内の電線の長手方向(収納方向)を垂直にしたので、方向指示器が受けた振動等により指示器側電線が引き出し方向に移動しようとしても、収納部内の電線が収納部に引っかかるので、電線が抜けることを防止できる。
請求項に係る発明では、車体側電線は、シートレールに前後方向に沿うように設けられたメインハーネスと、このメインハーネスから分岐されたサブハーネスとから構成される。方向指示器に電線によって給電する際に、太いメインハーネスを方向指示器まで延ばすと、メインハーネスが太い分、重量が嵩む。この点、本発明は、メインハーネスを分岐して、メインハーネスよりも細いサブハーネスとし、サブハーネスを収納部に収納する。このため、方向指示器のメンテナンスの際、重量の嵩むメインハーネスを扱う必要がなく、容易に作業することができる。
請求項に係る発明では、左右の収納部は、左右のシートレールの車幅方向内側に配置される。左右の収納部の車幅方向内側には、ツールボックスが設けられるので、左右の収納部の間の空間を活用することができる。さらに、ツールボックスは、左右の収納部と一体に形成されているので、収納部を車体に取り付けることで、ツールボックスを車体に取り付けるツールボックス側の取付部を削減できる。
請求項に係る発明では、ツールボックスの上部に、このツールボックスの開口を覆う蓋が設けられ、この蓋に、収納部を上から覆う延出部が設けられる。延出部によって、ワイヤガイドの上部の少なくとも一部を覆う上面ガイド部が構成されているので、電線が上方へ移動すること防止し、電線を保持することができる。
請求項に係る発明では、左右のシートレールの上方に、乗員が着座するシートが設けられ、左右のシートレールの間に、シートによって開閉される上部開口部が形成される。上部開口部内に収納部が配置されているので、方向指示器のメンテナンスの際、シートを開くだけで収納部に容易に手が届き、作業性を向上することができる。
請求項に係る発明では、左右の方向指示器の本体部は、サイドカバーの内側より組み付けられている。サイドカバーの内側より方向指示器の本体部が組み付けられている構造の場合、メンテナンスの際、方向指示器が取り付けられた状態でサイドカバーを外す必要性がある。この点本発明では、サイドカバーを外す際に、収納部から接続部材を取り出すことで、指示器側電線に車体側電線を、容易に接続又は切り離しできる。さらに、収納部から接続部材及び電線を取り出すだけで、電線を撓ませて長さに余裕をもたせることができ、作業性を向上させることができる。
本発明に係る鞍乗り型車両の左側面図である。 シートを外した状態の鞍乗り型車両の左側面図である。 図2の3矢視図である。 本発明に係る収納部及びツールボックスの斜視図である。 蓋を開いた状態の収納部及びツールボックスの平面図である。 蓋を開いた状態の収納部及びツールボックスの側面図である。 図3の7−7線断面図である。 本発明に係る収納部の作用図である。 図7の9矢視図である。 図7の10矢視図である。 図3の11矢視図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中及び実施例において、「Up」、「Down」、「Front」、「Rear」、「Left」、「Right」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、車両10は、鞍乗り型車両である。車両10は、車体20の前部を形成するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の下端に取り付けられ左右一対のフロントフォーク11L(Lは左、Rは右を示す添え字。以下同じ。)の上端を支持するボトムブリッジ12と、フロントフォーク11Lに支持され上方がフロントフェンダ13に覆われる前輪14とを備える。
車体20は、ヘッドパイプ21と、このヘッドパイプ21に結合され後下がりに延びるダウンフレーム22と、このダウンフレーム22に結合され後端部から後方に延びて直接又は間接的にシート15を支持するシートレール23Lと、ダウンフレーム22の下端から後上がりに延びてシートレール23Lに接続されるサブフレーム24Lとを備える。
また、車両10は、車体20を覆う車体カバー30を備える。車体カバー30は、ヘッドパイプ21及びダウンフレーム22に設けられ車体20の前部を覆うフロントカバー31とを備える。
車両10は、シートレール23Lに設けられ車体20の後部側方を覆うサイドカバー32Lと、フロントカバー31に設けられ車両前方に向かって点灯する灯火器16と、ヘッドパイプ21の上部に回転可能に支持されるハンドル17と、車体20の下部に設けられ車両10を支えるスタンド18とを備える。
車体20の前側下部にエンジン40が設けられ、車体20の前後方向中央部且つ下部に、後輪41を支持するスイングアーム42が上下揺動自在に設けられる。スイングアーム42の後端に、その上端が車体20に接続されたリヤクッション43が設けられる。ダウンフレーム22の下方に配置されたエンジン40から排気管44が延びており、この排気管44に接続された消音器45が後輪41の側方に配置される。シートレール23Lの後方に、テールライト46が配置され、このテールライト46の下方に、後輪41の上方及び後方を覆うリヤフェンダ47が配置される。
次に車両10の後部について説明する。
図2、図3に示されるように、シート15は、車体20に設けられたヒンジ15aに開閉可能に設けられており、開いた状態である。なお、シート15は、ヒンジ15aを介さずに直接車体20に取り外し可能に設けても差し支えない。
車両10の後部において、左右のシートレール23L,23Rに同乗者が握る左右のパッセンジャーグリップ48L,48Rが設けられ、左右のサイドカバー32L,32Rに車体20の進行方向を指示する左右の方向指示器51L,51Rが設けられている。
左右のシートレール23L,23Rの後端部には、クロスプレート25が掛け渡されており、このクロスプレート25にテールライト46が締結部材26によって締結されている。クロスプレート25の前方にて、左右のシートレール23L,23Rの間に燃料タンク61が設けられている。燃料タンク61は、左右のパッセンジャーグリップ48L,48Rの後端よりも前方に配置される。
左右のシートレール23L,23Rの上側に、左右のパッセンジャーグリップ48L,48Rの後端部を取り付けるための左右のステー27L,27Rが設けられている。これらの左右のステー27L,27Rに、左右のパッセンジャーグリップ48L,48Rの後端部が締結部材28によって締結されている。
また、左右のシートレール23L,23Rの間に、シート15によって開閉される上部開口部29が形成され、この上部開口部29に、左右の方向指示器51L,51Rへ給電する電線及び工具等を収納する収納ユニット70が配置される。収納ユニット70は、左右の方向指示器51L,51Rの近傍にて、燃料タンク61とクロスプレート25との間に配置される。
次に収納ユニット70について説明する。
図4〜図6に示されるように、収納ユニット70は、略直方体の箱の左右部から腕が延びた形状を呈し、電線を収納する左右の収納部71L,71Rと、これらの左右の収納部71L,71Rの車幅方向内側に設けられたツールボックス81とからなる。ツールボックス81は、左右の収納部71L,71Rと一体に形成されている。このため、左右の収納部71L,71R及びツールボックス81を収納ユニット70とし、この収納ユニット70を一括して扱うことができる(図2参照)。
左右の収納部71L,71Rには、上下方向に貫通した貫通穴72が形成されるとともに、貫通穴72の上端部から左右のシートレール23L,23Rに締結される車体締結部73が車幅方向に延びるように形成される。この車体締結部73の車幅方向に延びる縁に沿って、電線を保持するワイヤガイド74が立ち上がるように形成されている。すなわち、底を形成する車体締結部73の縁からワイヤガイド74が立ち上がることで、車体締結部73とワイヤガイド74によって構成される部分が、断面U字状に形成される。このため、車体締結部73の剛性を向上させるとともに、電線を保持することができる。
左右の収納部71L,71Rの貫通穴72部分は、略円柱状の空洞であり、底が無く、上下に貫通している。このため、雨水が浸入しても、雨水を溜めることなく下方へ落とすことができる。
ツールボックス81は箱状に形成されている。このツールボックス81の上部に、ヒンジ82を介して、ツールボックス81の開口83を覆う蓋84が設けられている。この蓋84の車幅方向両端部には、蓋84を閉じた際に左右の収納部71L,71Rを上から覆う延出部85が設けられている。延出部85によって、ワイヤガイド74の上部の少なくとも一部を覆う上面ガイド部86が構成される。
収納ユニット70を車体20に組み付けた状態では、延出部85の上方にシート15(図1参照)が位置する。電線の上方に延出部85とシート15とが二重に配置される。延出部85の上面ガイド部86によって、車体締結部73及びワイヤガイド74から構成されるU字状断面部に配置された電線が、上方へ抜け出ることを防止できる。
蓋84のヒンジ82と反対側の縁には、爪87が設けられている。蓋84を閉じた際、爪87を、ツールボックス81の上端部に形成した矩形穴88に係止することができる。簡単な構成で、蓋84の開閉状態を保持することができる。ツールボックス81の底には、取付穴89が設けられており、この取付穴89に締結部材を通し、リヤフェンダ47(図3参照)の上面に締結することができる。
また、一方のワイヤガイド74の上縁には、対向する他方のワイヤガイド74に向かって延びる爪部75が形成されている。このため、ツールボックス81に工具を出し入れする際に蓋84を開けても、爪部75で電線を係止することができる。
次に収納部71L,71Rにおける電線の収納状態について説明する。
図3、図7に示されるように、収納ユニット70は、左右のシートレール23L,23Rの間に配置されており、左右の収納部71L,71Rは、それぞれ左右の方向指示器51L,51Rの近傍に位置する。すなわち、左右の方向指示器51L,51Rのそれぞれに対する左右の収納部71L,71Rが、左右のシートレール23L,23Rの近傍に左右一対に設けられている。
左右の収納部71L,71Rの車体締結部73は、車幅方向外側に向かって下方に湾曲している。このため、車体締結部73は、丸パイプ状に形成された左右のシートレール23L,23Rの上部に沿って配置することができ、車体20に対して左右の収納部71L,71Rを固定することができる。
電線は、車体20に配置されたバッテリから延び左右の方向指示器51L,51Rに給電する車体側電線52と、左右の方向指示器51L,51Rの内部から外部へ引き出されるように延びる指示器側電線53L,53Rと、指示器側電線53L,53Rを車体側電線52に接続する接続部材54とからなる。この接続部材54、指示器側電線53L,53Rの一部及び車体側電線52の一部は、左右の収納部71L,71Rに収納されている。
車体側電線52は、右のシートレール23Rに前後に沿うように設けられたメインハーネス55と、このメインハーネス55から分岐されたサブハーネス56L,56R,56Cとから構成される。詳細には、サブハーネス56L,56R,56Cは、右の方向指示器51Rに給電する右のサブハーネス56Rと、左の方向指示器51Lに給電する左のサブハーネス56Lと、テールライト47に給電する中央のサブハーネス56Cとからなる。
右の収納部71Rには、車体側電線52を構成する右のサブハーネス56Rが折り曲げられた状態で保持されている。詳細には、メインハーネス55から分岐した右のサブハーネス56Rは、右の収納部71Rの車体締結部73上を通され、略垂直に曲がり貫通穴72に入れられ、貫通穴72の下部で折り返され、貫通穴72内で接続部材54を介して右の指示器側電線53Rに接続される。指示器側電線53Rは、貫通穴72の上部で略垂直に曲がり車体締結部73上を通り、右の方向指示器53Rに接続される。
このように、右の方向指示器53Rから引き出された指示器側電線53Rの引き出し方向に対し、右の収納部71R内における右の指示器側電線53Rの長手方向又は右のサブハーネス56Rの長手方向を垂直にして、右の指示器側電線53R又は右のサブハーネス56Rを、右の収納部71Rで保持する。なお、接続部材54は、ゴム等の絶縁部材57により覆われている。
同様に、左の収納部71Lには、車体側電線52を左のサブハーネス56Lが折り曲げられた状態で保持されている。左の方向指示器53Lから引き出された指示器側電線53Lの引き出し方向に対し、左の収納部71L内における左の指示器側電線53Lの長手方向又は左のサブハーネス56Lの長手方向を垂直にして、左の指示器側電線53L又は左のサブハーネス56Lを、左の収納部71Lで保持する。
なお、実施例では、左右のサブハーネス56L,56Rを、貫通穴72の下部で折り曲げたが、これに限定されず、指示器側電線53L,53Rを折り曲げても差し支えない。
このように、左右の方向指示器51L,51Rの近傍にて、接続部材54、指示器側電線53L,53Rの一部及び車体側電線52の一部を収納する左右の収納部71L,71Rを車体20に設けたので、クリップが無くても、左右の方向指示器51L,51Rに給電する電線52,53L,53Rを左右の収納部71L,71Rで保持することができる。
さらに、左右の方向指示器51L,51Rを外してメンテナンスする際、左右の収納部71L,71Rから電線52,53L,53Rを引き抜くだけで、電線52,53L,53Rの保持を解除することができ、左右の方向指示器51L,51Rの着脱が容易になる。さらに、左右の収納部71L,71Rであれば、電線52,53L,53Rの長さが異なっても収納することができるので、電線52,53L,53Rの撓み量を容易に調整できる。結果、左右の収納部71L,71Rから電線52,53L,53Rを引き抜くだけで、電線52,53L,53Rが撓みを有して長さに余裕ができるので、左右の方向指示器51L,51Rのメンテナンスを容易にできる。
左右の収納部71L,71Rは、電線52,53L,53Rを折り曲げられた状態で保持するので、電線52,53L,53Rの復元力により左右の収納部71L,71R内に電線52,53L,53Rが付勢され、簡単な構造で電線52,53L,53Rを保持することができる。
左右の方向指示器51L,51Rのそれぞれに対して、左右の収納部71L,71Rが設けられる。これらの左右の収納部71L,71Rは、左右のシートレール23L,23Rの近傍に、左右一対に設けられているので、左右の方向指示器51L,51Rのメンテナンスを、それぞれ個別行うことができる。
次に収納部71Lの作用を説明する。
図8に示されるように、左の方向指示器51に接続された略水平方向に延びる指示器側電線53Lが、矢印(1)の方向に力を受けても、貫通穴72に収納された部分の指示器側電線53Lが、貫通穴72を形成する縦壁76によって移動を規制される。結果、指示器側電線53Lは、左の収納部71Lに保持された状態を維持する。
また、左のサブハーネス56Lが、矢印(2)の方向に力を受けても、上面ガイド部86によって移動を規制される。結果、左のサブハーネス56Lは、左の収納部71Lに保持された状態を維持する。
また、貫通穴72の下部は、上下方向に長く、底が無い。このため、左のサブハーネス56Lが、貫通穴72内に収まった場合、貫通穴72の下端から下方へ出た場合、どちらにも対応することができ、左のサブハーネス56L及び指示器側電線53Lの長さのばらつきを吸収することができる。
次に電線の配策について説明する。
図9に示されるように、車体側電線52を構成するメインハーネス55が右のシートレール23Rに沿って延び、右の収納部71Rの近傍で右のサブハーネス56Rと左のサブハーネス56Lとに分岐する。右のサブハーネス56Rは、右の収納部71Rに収納され、右の方向指示器51Rから引き出された指示器側電線53Rは、右の収納部71Rに収納される。左のサブハーネス56Lは、車体20の後端部を回るように配策される。メインハーネス55を分岐して、メインハーネス55よりも細い右のサブハーネス56Rとし、右のサブハーネス56Rを右の収納部71Rに収納する。このため、右の方向指示器51Rのメンテナンスの際、重量の嵩むメインハーネス55を扱う必要がなく、容易に作業することができる。
図10に示されるように、左のサブハーネス56Lは、左の収納部71Lに収納され、左の方向指示器51Lから引き出された指示器側電線53Lは、左の方向指示器51Lに収納される。左の収納部71Lで、左のサブハーネス56L及び指示器側電線53Lの撓み分の長さが吸収される。なお、左の方向指示器51Lのアース(不図示)は、左の収納部71Lに収納されている。
次に方向指示器51Lについて説明する。
図10、図11に示されるように、左のシートレール23Lには、車体20の側方を覆うサイドカバー32Lが設けられ、左の方向指示器51Lの一部33Lは、サイドカバー32Lと一体に構成されている。左の方向指示器51Lの本体部58Lは、サイドカバー32Lの内側より組み付けられている。なお、本体部58Lは、ベースとなる土台部、ソケットからなる。以上に説明した構成により、サイドカバー32Lを外す際に、左の収納部71Lから接続部材54を取り出すことで、指示器側電線53Lに車体側電線52を、容易に接続又は切り離しできる。さらに、左の収納部71Lから接続部材54及び電線52、53Lを取り出すだけで、電線52、53Lを撓ませて長さに余裕をもたせることができ、作業性を向上させることができる。上記実施の形態では、バルブとソケットからなる構成を記載したが、LEDであっても差し支えない。LEDの場合は、方向指示器の本体部は、LEDの発光体以外の基盤部分を指す。
尚、本発明の左右の収納部71L,71Rは、実施の形態では、車両左側又は車両右側についてのみ説明した部分があるが、左右の構成、効果は同様である。
本発明における左右の収納部は、鞍乗り型車両に好適である。
10…鞍乗り型車両(車両)、15…シート、17…ハンドル、20…車体、21…ヘッドパイプ、22…ダウンフレーム、23L,23R…シートレール、29…上部開口部、32L,32R…サイドカバー、33L,33R…方向指示器の一部、51L,51R…方向指示器、52…車体側電線、53L,53R…指示器側電線、55…メインハーネス、56L,56R…サブハーネス、58L,58R…方向指示器の本体部、70…収納ユニット、71L,71R…収納部、73…車体締結部、74…ワイヤガイド、81…ツールボックス、83…開口、84…蓋、85…延出部、86…上面ガイド部。

Claims (8)

  1. 車体(20)の進行方向を指示する左右の方向指示器(51L,51R)と、これらの左右の方向指示器(51L,51R)の内部から外部へ引き出されるように延びる指示器側電線(53L,53R)と、前記車体(20)から延び電力を供給する車体側電線(52)と、この車体側電線(52)に前記指示器側電線(53L,53R)を接続する接続部材(54)とを備える鞍乗り型車両(10)において、
    前記方向指示器(51L,51R)の近傍にて、前記接続部材(54)、前記指示器側電線(53L,53R)の一部及び前記車体側電線(52)の一部を収納する収納部(71L,71R)を前記車体(20)に設け
    前記車体(20)は、ハンドル(17)を操舵可能に支持するヘッドパイプ(21)と、このヘッドパイプ(21)に結合され後ろ下がりに延びるダウンフレーム(22)と、このダウンフレーム(22)に結合され後方に延びる左右のシートレール(23L,23R)とから構成され、
    左右の前記方向指示器(51L,51R)のそれぞれに対する前記収納部(71L,71R)が、左右の前記シートレール(23L,23R)の近傍に、左右一対に設けられ、
    前記収納部(71L,71R)には、前記シートレール(23L,23R)に締結される車体締結部(73)が車幅方向に延びるように形成され、
    この車体締結部(73)の車幅方向に延びる縁に沿って、前記指示器側電線(53L,53R)及び前記車体側電線(52)を保持するワイヤガイド(74)が立ち上がるように形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記収納部(71L,71R)は、前記指示器側電線(53L,53R)又は前記車体側電線(52)を折り曲げられた状態で保持することを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記方向指示器(51L,51R)から引き出された前記指示器側電線(53L,53R)の引き出し方向に対し、前記収納部(71L,71R)内における前記指示器側電線(53L,53R)の長手方向又は前記車体側電線(52)の長手方向を垂直にして、前記指示器側電線(53L,53R)又は前記車体側電線(52)を前記収納部(71L,71R)で保持することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記車体側電線(52)は、前記シートレール(23L,23R)に前後方向に沿うように設けられたメインハーネス(55)と、このメインハーネス(55)から分岐されたサブハーネス(56L,56R)とから構成され、
    前記収納部(71L,71R)には、前記サブハーネス(56L,56R)が収納されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  5. 左右の前記収納部(71L,71R)は、左右の前記シートレール(23L,23R)の車幅方向内側に配置され、
    左右の前記収納部(71L,71R)の車幅方向内側には、ツールボックス(81)が設けられ、
    このツールボックス(81)は、左右の前記収納部(71L,71R)と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記ツールボックス(81)の上部に、このツールボックス(81)の開口(83)を覆う蓋(84)が設けられ、
    この蓋(84)に、前記収納部(71L,71R)を上から覆う延出部(85)が設けられ、
    この延出部(85)によって、前記ワイヤガイド(74)の上部の少なくとも一部を覆う上面ガイド部(86)が構成されていること特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両。
  7. 左右の前記シートレール(23L,23R)の上方に、乗員が着座するシート(15)が設けられ、
    左右の前記シートレール(23L,23R)の間に、前記シート(15)によって開閉される上部開口部(29)が形成され、
    この上部開口部(29)内に前記収納部(71L,71R)が配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記シートレール(23L,23R)には、前記車体(20)の側方を覆うサイドカバー(32L,32R)が設けられ、
    左右の前記方向指示器(51L,51R)の一部(33L,33R)は、前記サイドカバー(32L,32R)と一体に構成され、
    左右の前記方向指示器(51L,51R)の本体部(58L,58R)は、前記サイドカバー(32L,32R)の内側より組み付けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
JP2014199188A 2014-09-29 2014-09-29 鞍乗り型車両 Active JP6244285B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014199188A JP6244285B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 鞍乗り型車両
BR102015023842-8A BR102015023842B1 (pt) 2014-09-29 2015-09-16 Veículo do tipo para montar

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014199188A JP6244285B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 鞍乗り型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016068722A JP2016068722A (ja) 2016-05-09
JP6244285B2 true JP6244285B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=55863705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014199188A Active JP6244285B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 鞍乗り型車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6244285B2 (ja)
BR (1) BR102015023842B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6514476B2 (ja) * 2014-10-10 2019-05-15 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP6488268B2 (ja) * 2016-09-30 2019-03-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の収納部構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5720456Y2 (ja) * 1978-02-06 1982-05-01
JPS5757171U (ja) * 1980-09-23 1982-04-03
JPS6316281U (ja) * 1986-07-18 1988-02-03
JP4130016B2 (ja) * 1998-08-17 2008-08-06 本田技研工業株式会社 自動2輪車のリヤフェンダ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016068722A (ja) 2016-05-09
BR102015023842B1 (pt) 2022-03-22
BR102015023842A2 (pt) 2016-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5965055B2 (ja) 鞍乗型車両の電源供給構造
JP5879173B2 (ja) 電動式鞍乗り型車両
WO2013094631A1 (ja) 鞍乗型車両
EP3205565B1 (en) Electric component layout structure for saddle type vehicle
JP5938249B2 (ja) 電動式鞍乗り型車両のバッテリユニット
JP5129632B2 (ja) 鞍乗り型車両のハーネス保持構造
JP2014046858A (ja) 鞍乗リ型車両の後部構造
JP2017071377A (ja) 鞍乗り型車両
JP6244285B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5325634B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP4953886B2 (ja) 自動二輪車における収納ボックス構造および収納ボックスの組付け方法
JP5871613B2 (ja) 鞍乗型車両のシート下収納構造
JP6652630B2 (ja) 電装品収納構造
JP5815049B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6215540B2 (ja) 鞍乗り型車両のアクセサリーソケット配置構造
JP2013056595A (ja) 自動二輪車
JP2010083197A (ja) 自動二輪車
WO2017056167A1 (ja) 鞍乗型車両のバッテリ配置構造
JP2014008834A (ja) 鞍乗型車両
JP2021142939A (ja) 鞍乗型電動車両
JP6139592B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP7234279B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7119017B2 (ja) 鞍乗型電動車両
JP5970968B2 (ja) 鞍乗型車両の収納構造
JP5041439B2 (ja) 自動二輪車

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6244285

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150