JP6244285B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
また、請求項1に係る発明では、車体は、ヘッドパイプと、ダウンフレームと、左右のシートレールとから構成される。左右の方向指示器のそれぞれに対する収納部が、左右のシートレールの近傍に、左右一対に設けられているので、左右の方向指示器のメンテナンスを、それぞれ個別行うことができる。
さらに、請求項1に係る発明では、収納部には、シートレールに締結される車体締結部が車幅方向に延びるように形成される。車体締結部の車幅方向に延びる縁に、ワイヤガイドが立ち上がるように形成されているので、車体と電線が接触することを防止し、振動で擦れ合うことによる摩耗の影響を抑制することができる。
図1に示されるように、車両10は、鞍乗り型車両である。車両10は、車体20の前部を形成するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の下端に取り付けられ左右一対のフロントフォーク11L(Lは左、Rは右を示す添え字。以下同じ。)の上端を支持するボトムブリッジ12と、フロントフォーク11Lに支持され上方がフロントフェンダ13に覆われる前輪14とを備える。
図2、図3に示されるように、シート15は、車体20に設けられたヒンジ15aに開閉可能に設けられており、開いた状態である。なお、シート15は、ヒンジ15aを介さずに直接車体20に取り外し可能に設けても差し支えない。
図4〜図6に示されるように、収納ユニット70は、略直方体の箱の左右部から腕が延びた形状を呈し、電線を収納する左右の収納部71L,71Rと、これらの左右の収納部71L,71Rの車幅方向内側に設けられたツールボックス81とからなる。ツールボックス81は、左右の収納部71L,71Rと一体に形成されている。このため、左右の収納部71L,71R及びツールボックス81を収納ユニット70とし、この収納ユニット70を一括して扱うことができる(図2参照)。
図3、図7に示されるように、収納ユニット70は、左右のシートレール23L,23Rの間に配置されており、左右の収納部71L,71Rは、それぞれ左右の方向指示器51L,51Rの近傍に位置する。すなわち、左右の方向指示器51L,51Rのそれぞれに対する左右の収納部71L,71Rが、左右のシートレール23L,23Rの近傍に左右一対に設けられている。
図8に示されるように、左の方向指示器51に接続された略水平方向に延びる指示器側電線53Lが、矢印(1)の方向に力を受けても、貫通穴72に収納された部分の指示器側電線53Lが、貫通穴72を形成する縦壁76によって移動を規制される。結果、指示器側電線53Lは、左の収納部71Lに保持された状態を維持する。
図9に示されるように、車体側電線52を構成するメインハーネス55が右のシートレール23Rに沿って延び、右の収納部71Rの近傍で右のサブハーネス56Rと左のサブハーネス56Lとに分岐する。右のサブハーネス56Rは、右の収納部71Rに収納され、右の方向指示器51Rから引き出された指示器側電線53Rは、右の収納部71Rに収納される。左のサブハーネス56Lは、車体20の後端部を回るように配策される。メインハーネス55を分岐して、メインハーネス55よりも細い右のサブハーネス56Rとし、右のサブハーネス56Rを右の収納部71Rに収納する。このため、右の方向指示器51Rのメンテナンスの際、重量の嵩むメインハーネス55を扱う必要がなく、容易に作業することができる。
図10、図11に示されるように、左のシートレール23Lには、車体20の側方を覆うサイドカバー32Lが設けられ、左の方向指示器51Lの一部33Lは、サイドカバー32Lと一体に構成されている。左の方向指示器51Lの本体部58Lは、サイドカバー32Lの内側より組み付けられている。なお、本体部58Lは、ベースとなる土台部、ソケットからなる。以上に説明した構成により、サイドカバー32Lを外す際に、左の収納部71Lから接続部材54を取り出すことで、指示器側電線53Lに車体側電線52を、容易に接続又は切り離しできる。さらに、左の収納部71Lから接続部材54及び電線52、53Lを取り出すだけで、電線52、53Lを撓ませて長さに余裕をもたせることができ、作業性を向上させることができる。上記実施の形態では、バルブとソケットからなる構成を記載したが、LEDであっても差し支えない。LEDの場合は、方向指示器の本体部は、LEDの発光体以外の基盤部分を指す。
Claims (8)
- 車体(20)の進行方向を指示する左右の方向指示器(51L,51R)と、これらの左右の方向指示器(51L,51R)の内部から外部へ引き出されるように延びる指示器側電線(53L,53R)と、前記車体(20)から延び電力を供給する車体側電線(52)と、この車体側電線(52)に前記指示器側電線(53L,53R)を接続する接続部材(54)とを備える鞍乗り型車両(10)において、
前記方向指示器(51L,51R)の近傍にて、前記接続部材(54)、前記指示器側電線(53L,53R)の一部及び前記車体側電線(52)の一部を収納する収納部(71L,71R)を前記車体(20)に設け、
前記車体(20)は、ハンドル(17)を操舵可能に支持するヘッドパイプ(21)と、このヘッドパイプ(21)に結合され後ろ下がりに延びるダウンフレーム(22)と、このダウンフレーム(22)に結合され後方に延びる左右のシートレール(23L,23R)とから構成され、
左右の前記方向指示器(51L,51R)のそれぞれに対する前記収納部(71L,71R)が、左右の前記シートレール(23L,23R)の近傍に、左右一対に設けられ、
前記収納部(71L,71R)には、前記シートレール(23L,23R)に締結される車体締結部(73)が車幅方向に延びるように形成され、
この車体締結部(73)の車幅方向に延びる縁に沿って、前記指示器側電線(53L,53R)及び前記車体側電線(52)を保持するワイヤガイド(74)が立ち上がるように形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記収納部(71L,71R)は、前記指示器側電線(53L,53R)又は前記車体側電線(52)を折り曲げられた状態で保持することを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
- 前記方向指示器(51L,51R)から引き出された前記指示器側電線(53L,53R)の引き出し方向に対し、前記収納部(71L,71R)内における前記指示器側電線(53L,53R)の長手方向又は前記車体側電線(52)の長手方向を垂直にして、前記指示器側電線(53L,53R)又は前記車体側電線(52)を前記収納部(71L,71R)で保持することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
- 前記車体側電線(52)は、前記シートレール(23L,23R)に前後方向に沿うように設けられたメインハーネス(55)と、このメインハーネス(55)から分岐されたサブハーネス(56L,56R)とから構成され、
前記収納部(71L,71R)には、前記サブハーネス(56L,56R)が収納されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。 - 左右の前記収納部(71L,71R)は、左右の前記シートレール(23L,23R)の車幅方向内側に配置され、
左右の前記収納部(71L,71R)の車幅方向内側には、ツールボックス(81)が設けられ、
このツールボックス(81)は、左右の前記収納部(71L,71R)と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。 - 前記ツールボックス(81)の上部に、このツールボックス(81)の開口(83)を覆う蓋(84)が設けられ、
この蓋(84)に、前記収納部(71L,71R)を上から覆う延出部(85)が設けられ、
この延出部(85)によって、前記ワイヤガイド(74)の上部の少なくとも一部を覆う上面ガイド部(86)が構成されていること特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両。 - 左右の前記シートレール(23L,23R)の上方に、乗員が着座するシート(15)が設けられ、
左右の前記シートレール(23L,23R)の間に、前記シート(15)によって開閉される上部開口部(29)が形成され、
この上部開口部(29)内に前記収納部(71L,71R)が配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。 - 前記シートレール(23L,23R)には、前記車体(20)の側方を覆うサイドカバー(32L,32R)が設けられ、
左右の前記方向指示器(51L,51R)の一部(33L,33R)は、前記サイドカバー(32L,32R)と一体に構成され、
左右の前記方向指示器(51L,51R)の本体部(58L,58R)は、前記サイドカバー(32L,32R)の内側より組み付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
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