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JP6136377B2 - 印刷方法、及び、印刷装置 - Google Patents

印刷方法、及び、印刷装置 Download PDF

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Description

本発明は、印刷方法、及び、印刷装置に関する。
ノズルから媒体に向けてインクを吐出することにより媒体に画像を印刷する印刷方法(インクジェット記録方法)では、種々のインク、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の複数色の有色インクや着色材を含有しないクリアインクが使用される。そして、有色インクによる媒体(画像)の埋まりを改善するために、クリアインクの液滴を媒体に着弾させた後にカラーインクの液滴を重ねて着弾させる印刷方法が提案されている。このような印刷方法によれば、有色インクがクリアインク上で濡れ広がり、有色インクが単独で着弾したときよりも有色インクのドット径が大きくなるため、有色インクによる媒体の埋まりを改善することができる。
特開2009−172972号公報
有色インクと共にクリアインクを吐出することで媒体の埋まりを改善することはできるが、クリアインクの吐出量が増えるに従って画像が滲み易くなってしまう。そのため、例えば、媒体に吐出される全有色インク(例:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の液滴とクリアインクの液滴とが重なるようにクリアインクを吐出してしまうと、即ち、画像全域に一律にクリアインクを吐出してしまうと、画像が滲んで画質が低下してしまう。
そこで、本発明では、有色インクによる媒体(画像)の埋まりを改善しつつ、画像の滲みを抑制することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、着色剤を含有する有色インクと着色材を含有しないクリアインクとを媒体に向けてノズルから吐出し、前記媒体に画像の形成を行う印刷方法であって、前記媒体に定められた単位領域に吐出される前記有色インクのうちのシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき決定された量の前記クリアインクを、当該単位領域に向けて前記ノズルから吐出すること、を特徴とする印刷方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
印刷システムの全体構成を示すブロック図である。 図2Aはプリンターの概略断面図であり、図2Bはプリンターの概略上面図である。 図3A及び図3Bは色変換ルックアップテーブルの説明図である。 埋まり改善LUTを作成するフローを示す。 図5Aは媒体の単位領域に吐出される有色インクに対するクリアインクの吐出量を示すグラフであり、図5Bは埋まり改善LUTの作成方法を示す図であり、図5Cは下限インク量を決定するために印刷するテストパッチを示す図である。 図6Aは媒体の単位領域に吐出される有色インクに対するクリアインクの吐出量を示す比較例のグラフであり、図6Bは比較例の埋まり改善LUTの作成方法を示す図であり、図6Cは比較例の印刷方法により印刷された画像を示す図である。 図7Aは本実施形態の印刷方法により印刷された画像を示す図であり、図7B及び図7Cは本実施形態の印刷方法を示す図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、着色剤を含有する有色インクと着色材を含有しないクリアインクとを媒体に向けてノズルから吐出し、前記媒体に画像の形成を行う印刷方法であって、前記媒体に定められた単位領域に吐出される前記有色インクのうちのシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき決定された量の前記クリアインクを、当該単位領域に向けて前記ノズルから吐出すること、を特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、有色インク(シアンインクとマゼンタインク)のドット径を大きくすることができ、有色インクによる媒体(画像)の埋まりを改善しつつ、画像の滲みを抑制することができる。
かかる印刷方法であって、前記媒体の前記単位領域に吐出される前記シアンインクの量と前記マゼンタインクの量とに基づき決定された前記クリアインクの量から当該単位領域に吐出される前記有色インクのうちのイエローインクの量を減じた量の前記クリアインクを、当該単位領域に向けて前記ノズルから吐出すること、を特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、画像の滲みを一層抑制することができ、また、クリアインクが過度に吐出されることによる画像の色再現性低下を抑制することができる。
かかる印刷方法であって、前記媒体の前記単位領域に向けて、前記クリアインクを前記ノズルから吐出した後に、前記有色インクを前記ノズルから吐出すること、を特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、有色インクを媒体上により多く残すことができ、画像の発色性を向上させることができる。
かかる印刷方法であって、前記有色インク及び前記クリアインクにより前記媒体に形成した画像上に、前記ノズルから前記クリアインクを吐出してコーティング層を形成すること、を特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、有色インク及びクリアインクにより形成された画像の耐擦性と光沢性を向上させることができる。
また、着色剤を含有しシアンインクとマゼンタインクを含む複数色の有色インクを色毎に吐出可能な複数の有色ノズル群と、着色材を含有しないクリアインクを吐出可能なクリアノズル群と、前記媒体に定められた単位領域に吐出させる前記シアンインクの量と前記マゼンタインクの量とに基づき、当該単位領域に吐出させる前記クリアインクの量を決定し、当該単位領域に向けて、決定した量の前記クリアインクを前記クリアノズル群から吐出させ且つ前記有色インクを前記有色ノズル群から吐出させることにより、前記媒体に画像を形成させる制御部と、を有することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、有色インク(シアンインクとマゼンタインク)のドット径を大きくすることができ、有色インクによる媒体(画像)の埋まりを改善しつつ、画像の滲みを抑制することができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記媒体の前記単位領域に吐出させる前記シアンインクの量と前記マゼンタインクの量とに基づき決定した前記クリアインクの量から、当該単位領域に吐出させる前記有色インクのうちのイエローインクの量を減じて、当該単位領域に吐出させる前記クリアインクの量を決定すること、を特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、画像の滲みを一層抑制することができ、また、クリアインクが過度に吐出されることによる画像の色再現性低下を抑制することができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、入力画像データの色空間の階調値に前記複数色の有色インクと前記クリアインクの各色の階調値が対応付けられた色変換テーブルを参照し、前記入力画像データを色変換することにより、前記媒体の前記単位領域に吐出させる前記クリアインクの量を決定すること、を特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、媒体の単位領域に吐出させるシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき、当該単位領域に吐出させるクリアインクの量を決定することができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記有色インクと前記クリアインクにより前記媒体に形成させた前記画像上に、当該画像を形成させる際に使用した前記クリアノズル群から前記クリアインクを吐出させてコーティング層を形成させること、を特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、ノズル数を増やすことなく、有色インク及びクリアインクにより形成された画像の耐擦性と光沢性を向上させることができる。
===印刷システム===
図1は、印刷システムの全体構成を示すブロック図である。図2Aは、インクジェットプリンター1(以下、プリンター)の概略断面図であり、図2Bは、プリンター1の概略上面図である。図3A及び図3Bは、色変換ルックアップテーブル(LUT)の説明図である。以下、プリンター1とコンピューター60とが接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
<<コンピューター60>>
コンピューター60はプリンター1と通信可能に接続されており、コンピューター60では当該コンピューター60に搭載されたオペレーティングシステムの下、アプリケーションプログラム61やプリンタードライバー62等のプログラムが動作している。アプリケーションプログラム61は、例えば画像編集を行って画像データを作成する機能等を実現させるためのプログラムであり、プリンタードライバー62は、アプリケーションプログラム61から出力された画像データを印刷データに変換する機能等を実現させるためのプログラムである。プリンタードライバー62は、CD−ROMなどコンピューター60が読み取り可能な記録媒体に記憶されていたり、インターネットなど各種通信手段を通じてコンピューター60にダウンロード可能であったりする。
アプリケーションプログラム61は、印刷指示を受けると、プリンタードライバー62に画像データを出力する。プリンタードライバー62は、アプリケーションプログラム61から画像データを受け取ると、その画像データから印刷データを作成し、作成した印刷データをプリンター1に出力する。そのために、プリンタードライバー62は、解像度変換処理部621と、色変換処理部622と、ハーフトーン処理部623と、ラスタライズ処理部624とを備えている。
解像度変換処理部621は、アプリケーションプログラム61から出力された画像データを、プリンター1が印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(ここでは256階調)のデータ(RGBデータ)である。RGBデータは2次元に並ぶ複数の画素データから構成され、各画素データは赤(R)の濃度を示す階調値(0〜255)と緑(G)の濃度を示す階調値と青(B)の濃度を示す階調値とを有する。例えば階調値の値が大きいほどその色の濃度が濃いとする。画像が印刷される媒体(例:用紙や布など)には印刷解像度に応じて画素が定められ、画素データ(階調値)は対応する媒体上の画素の濃度(インク吐出量)を示す。
色変換処理部622は、RGBデータをプリンター1が吐出可能なインクの色に対応したデータに色変換する。例えば、プリンター1がイエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)、ブラックインク(K)を吐出する印刷方法を実施する場合、色変換処理部622は、RGBデータを、YMCK色空間により表される多階調(ここでは256階調)のデータ(YMCKデータ)に変換する。その際、色変換処理部622は、メモリー63に記憶されている色変換ルックアップテーブル631,632(以下、LUTとも言う)を参照する。図3に示すように、LUTでは、入力画像データ(RGBデータ)の色空間の階調値に、プリンター1で吐出されるインクの色の階調値が対応付けられている。例えば、RGBデータ中の処理対象の画素データが有するRGBの全階調値が255であり、図3Aに示す通常LUTを参照する場合、色変換処理部622は、その処理対象の画素データを、イエロー(Y)の濃度を示す階調値Vy255とマゼンタ(M)の濃度を示す階調値Vm255とシアン(C)の濃度を示す階調値Vc255とブラック(K)の濃度を示す階調値Vk255を有する画素データに変換する。なお、LUTは、コンピューター60にプリンタードライバー62がインストールされた際にコンピューター60のメモリー63に記憶されるとするが、これに限らず、例えばプリンター1側のメモリー13にLUTを記憶させてもよい。
ハーフトーン処理部623は、多階調(ここでは256階調)のYMCKデータをプリンター1が表現可能な階調数のデータに変換する。例えば、プリンター1が3種類のサイドのドット(大ドット、中ドット、小ドット)を形成可能な場合、1画素を4階調で表現することができる。よって、ハーフトーン処理部623は、YMCKデータを構成する各画素データの有する256階調のデータを4階調のデータに変換する。
ラスタライズ処理部624は、ハーフトーン処理後のYMCKデータをプリンター1に転送すべき順に変更する。こうして処理されたデータはその他の印刷に関するデータと共に印刷データとしてプリンター1に送信される。
<<プリンター1>>
プリンター1は、コントローラー10と、搬送ユニット20と、駆動ユニット30と、ヘッドユニット40と、検出器群50と、を有する。プリンター1内のコントローラー10は、プリンター1における全体的な制御を行うためのものである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピューター60との間で印刷データ等の送受信を行う。CPU12は、プリンター1の全体的な制御を行うための演算処理装置であり、ユニット制御回路14を介して各ユニットを制御する。メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。検出器群50によってプリンター1内の状況が監視され、コントローラー10は検出器群50からの検出結果に基づき制御を行う。
搬送ユニット20は、画像の印刷対象である連続媒体Sをその連続媒体Sが連続する方向である搬送方向に搬送するものであり、搬送ローラー21を有する。詳しくは、搬送ローラー21が、ロール状に巻き取られた連続媒体Sを繰り出して印刷領域に供給し、また、印刷済みの連続媒体Sを印刷領域から排出してロール状に巻き取る。なお、連続媒体Sに限らず、サイズ毎にカットされた媒体でもよい。
駆動ユニット30は、印刷領域に位置する連続媒体Sに対して、インクを吐出するヘッド41を連続媒体Sの搬送方向である移動方向に移動するX軸ステージ31と、ヘッド41を搬送方向と交差する方向(直交する方向)である幅方向に移動するY軸ステージ32と、を有する。
ヘッドユニット40は、印刷領域に位置する連続媒体Sを印刷面とは反対側の面から支持するプラテン42と、プラテン42に支持された連続媒体Sにインクを吐出して画像を印刷する単数又は複数のヘッド41を有する。ヘッド41における連続媒体Sとの対向面(本実施形態では下面)には、インクを吐出する複数のノズル(開口部)が連続媒体Sの幅方向に所定の間隔おきに並んだノズル列が複数本形成されている。なお、ノズルからのインク吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけてインク室を膨張・収縮させることによりノズルからインクを吐出させるピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させてその気泡によってノズルからインクを吐出させるサーマル方式でもよい。本実施形態のヘッド41の下面には、着色剤を含有し複数色の有色インクを色毎に吐出可能な複数の有色ノズル列(有色ノズル群)、具体的には、イエローインク(Y)を吐出するイエローノズル列と、マゼンタインク(M)を吐出するマゼンタノズル列と、シアンインク(C)を吐出するシアンノズル列と、ブラックインク(K)を吐出するブラックノズル列が形成され、また、クリアインクを吐出可能なクリアノズル列(クリアノズル群)が形成されている。
クリアインクとは着色剤を含有しない無色透明のインクである。但し、例えば有色インク(YMCK)の着色剤が顔料である場合にはその顔料を分散させるためのポリマー微粒子をクリアインク(Cl)に含有させてもよく、そのポリマー微粒子など着色剤以外の成分により若干色味を呈するインクもクリアインクに含む。また、有色インクの着色剤が顔料である場合には有色インクにも顔料を分散させるためのポリマー微粒子を含有させるとよい。また、有色インクとクリアインクは相互に反応しないインクとすることが好ましい。そうすることで、ドットが凝集して画像表面に凹凸ができ、光沢性が悪化してしまうことを抑制できる。
上記構成のプリンター1において、コントローラー10は、印刷領域に位置する連続媒体Sに対して、X軸ステージ31によりヘッド41を移動方向に移動させつつノズルからインクを吐出させる吐出動作(パス)と、Y軸ステージ32によりヘッド41を幅方向の手前側に移動させる移動動作と、を交互に繰り返す画像形成動作を実行する。その結果、印刷領域に位置する連続媒体Sに2次元の画像が印刷される。その後、コントローラー10は、搬送ユニット20により、画像が印刷された連続媒体Sの部位を印刷領域から排出すると共に、未だ印刷されていない連続媒体Sの新たな部位を印刷領域に供給する搬送動作を実行する。このように画像形成動作と搬送動作を繰り返すことで、連続媒体Sの連続方向に沿って画像が印刷される。
===LUTの作成===
プリンター1(インクジェットプリンター)では、濃い画像を印刷するときほど媒体Sに多量の有色インクが吐出され、有色インクによる媒体(画像)の埋まりが良くなり、逆に、淡い画像を印刷するときほど媒体Sに少量の有色インクしか吐出されず、有色インクによる媒体の埋まりが悪くなる。但し、媒体の地色(例えば白)に近いほどの淡い画像では、媒体の埋まりの悪さが目立ち難い。そのため、中間調画像において媒体の埋まりの悪さが目立ち易い。
そこで、本実施形態のプリンター1では、有色インクによる媒体の埋まりの悪さを改善するために、媒体上で有色インクの液滴とクリアインクの液滴が重なるようにインクを吐出する印刷方法を実施する。そうすることで、クリアインクにより有色インクの濃度が薄まりつつ有色インクが媒体上で濡れ広がり、有色インクを単独で媒体に着弾させたときよりも有色インクのドット径を大きくすることができ、有色インクによる媒体の埋まりの悪さを改善することができる。なお、本実施形態のプリンター1で使用するインクは、有色インクとクリアインクの併用により埋まり改善効果が得られれば何れのインクでもよく、例えば、熱可塑性樹脂粒子を含み乾燥により皮膜を形成して固化する水系の樹脂インクでもよいし、その他、水系顔料インク、水系染料インク、紫外線硬化型インク等でもよい。
また、媒体上で有色インクとクリアインクが重なるようにインクを吐出する印刷方法を実現するために、本実施形態のプリンター1では、色変換処理部622が、RGB色空間の階調値に4色の有色インク(YMCK)とクリアインク(Cl)の各色の階調値が対応付けられた「埋まり改善LUT(図3B)」を参照する。具体的には、埋まりの悪さを改善しない通常モードをユーザーが選択した場合、色変換処理部622は通常LUT(図3A)を参照してRGBデータをYMCKデータに変換するのに対して、埋まりの悪さを改善する埋まり改善モードをユーザーが選択した場合、色変換処理部622は埋まり改善LUTを参照し、RGBデータを、YMCKデータとクリアインクの吐出量(濃度)に応じた階調値であるClデータに変換する。以下、通常LUTから埋まり改善LUTを作成する方法について説明する。
図4は、埋まり改善LUTを作成するフローを示し、図5Aは、媒体の単位領域に吐出される有色インク(C+M)に対するクリアインク(Cl)の吐出量を示すグラフであり、図5Bは、埋まり改善LUTの作成方法を示す図であり、図5Cは、下限インク量を決定するために印刷するテストパッチを示す図である。本実施形態では、プリンター1が使用する媒体を1種類とし、その媒体に応じたLUTを設定する場合を例に挙げる。但しこれに限らず、プリンター1が複数種類の媒体を使用し、媒体毎にLUTを設定するようにしてもよいし、複数種類の媒体に対して共通のLUTを設定するようにしてもよい。
ところで、プリンター1が吐出可能なインクのうち、濃い色であるシアンインクとマゼンタインクによる媒体の埋まりの悪さは目立ち易いが、淡い色であるイエローインクによる媒体の埋まりの悪さは目立ち難い。また、ブラックインクは、濃い色であるが、一般的に、文字等の印刷、即ち、埋まりの悪さを改善する必要のない印刷に使用されることが多い。そして、写真や絵等の印刷、即ち、埋まりの悪さを改善する必要のある印刷では、イエロー、シアン、マゼンタを混色させてブラック(コンポジットブラック)を印刷することが多く、媒体の埋まりの悪さが目立ち難い。そこで、本実施形態では、媒体に定められた単位領域に吐出される有色インクのうちのシアンインクCの量とマゼンタインクMの量とに基づき、その単位領域に吐出するクリアインクClの量を決定する。
そのため、図5Aのグラフの横軸が、媒体の単位領域に吐出されるシアン、マゼンタの合計インク量(C+M)を示し、縦軸が、媒体の単位領域に吐出されるシアン、マゼンタ、クリアの合計インク量を示す(C+M+Cl)。そして、図5Aのグラフ中の実線が、クリアインクが吐出されない通常モードでのインク吐出量を示し、点線が、クリアインクが吐出される埋まり改善モードでのインク吐出量を示す。なお、本実施形態では、インク量を「インクDuty(%)」でも表し、図5Aのグラフの横軸と縦軸はインクDuty(%)で表されている。「インクDuty(%)」は、媒体の単位領域に形成されるドット数の割合であり、「(媒体の単位領域に形成されるドット数/媒体の単位領域を構成する画素数)×100」で算出される。
また、本実施形態のプリンター1が使用する媒体は、プリンター1で使用するインクを吸収する性質を備える媒体とし、例えば、紙などのインクを吸収する基材を用いた媒体でもよいし、インクを吸収しない基材にインク吸収層を設けた媒体でもよい。インク吸収性媒体にはインク吸収能力に限界があり、インク吸収能力を超えてインクが吐出されてしまうと、媒体内部に吸収しきれないインクが媒体上に溢れ出し、滲みや混色、凝集(濃度班)等が発生してしまう。そのため、インク吸収性媒体には、単位領域に吐出可能なインク量の制限値が設定されている。具体的には、媒体の単位領域に吐出可能な単色のインク量の制限値である「単色のインクDuty制限値(%)」と、媒体の単位領域に吐出可能な全インクの合計量の制限値である「複色のインクDuty制限値(%)」が設定されている。
「インクDuty制限値」は、例えばプリンター1が3種類のサイズのドット(大ドット、中ドット、小ドット)を形成可能な場合には、「(媒体の単位領域に形成される大ドットの数/媒体の単位領域を構成する画素数)×100」で表される。例えば、本実施形態のプリンター1が使用する媒体の「単色のインクDuty制限値」が「80%」であり、「複色のインクDuty制限値」が「140%」であるとし、媒体の単位領域を構成する画素数が720画素×720画素であるとする。この場合、媒体の単位領域に、或る色の大ドットを720×720×0.8個形成することができ、全色の大ドットを合わせて720×720×1.4個形成することができる。また、大ドットのインク量を例えば15ngとしたとき、媒体の単位領域に吐出可能な単色のインク量(X(ng))は、720×720×0.8×15(ng)となる。
そして、通常LUTから埋まり改善LUTを作成するために(図4)、まず、媒体の単位領域に吐出される「シアンとマゼンタの合計の基準インク量」に対する「クリアの基準インク量」を決定する(S01)。本実施形態では、シアンとマゼンタの合計の基準インク量を、単色のインクDuty制限値80%に設定する。そして、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量がインクDuty80%(インク量X(ng))であるときに、その単位領域に吐出するクリアインク量、即ち、クリアの基準インク量を、シアンとマゼンタの合計インク量の半分(インクDuty40%、インク量0.5X(ng))とする。図5Aの埋まり改善モードのグラフ(点線)でも、横軸80%に対する縦軸の値が120%となっており、クリアの基準インク量が40%であることが示されている。
単色のインクDuty制限値(80%)は複色のインクDuty制限値(140%)よりも小さく、単色のインクDuty制限値にクリアインク量を付加しても(120%)、複色のDuty制限値(140%)を超える確率が低い。そのため、単色のインクDuty制限値(80%)を基準に、クリアの基準インク量(40%)を決定することで、埋まり改善のためにクリアインクを吐出する場合であっても、媒体のインク吸収能力を超えてインクが吐出されてしまうことを抑え、滲み等の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、シアンとマゼンタの合計インク量(80%)に対するクリアインク量(40%)の割合を50%としているが、これに限らない。例えば、インクが滲み広がり易い媒体、即ち、埋まりの良い媒体を使用する場合には25%とし、インクが滲み広がり難い媒体を使用する場合には75%としてもよい。また、複数の媒体に対して共通のLUTを設定する場合、シアンとマゼンタの合計インク量に対するクリアインク量の割合を複数変化させた複数の埋まり改善LUTを作成し、使用する媒体に応じてユーザーが最適な埋まり改善LUTを選択するようにしてもよい。また、媒体毎にLUTを設定する場合にも媒体毎に複数の埋まり改善LUTを作成してもよく、埋まりの悪さを確実に改善したいときやクリアインクの消費量を抑えたいとき等、状況に応じてユーザーが最適な埋まり改善LUTを選択するようにしてもよい。
次に、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が基準インク量〜上限インク量であるときのクリアインク量を決定する(S02)。媒体のインク吸収能力を超えてインクが吐出されてしまうと滲み等が発生してしまう。そのため、媒体の単位領域に吐出されるシアン、マゼンタの合計インク量(インクDuty)が80%以上の範囲では、媒体の単位領域に吐出されるシアン、マゼンタ、クリアの合計インク量が、シアンとマゼンタの合計の基準インク量(80%)とクリアの基準インク量(40%)の合計値(120%)を超えないようにする。そのため、図5Aの埋まり改善モードのグラフ(点線)でも、横軸が80%以上の範囲では、シアンとマゼンタの吐出量が増えるに従って、クリアインクの吐出量が徐々に減っている。そして、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が120%以上の範囲では、クリアインクが吐出されない。このように、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が増えるに従って、その単位領域に吐出されるクリアインク量は減ってしまうが、シアンインクとマゼンタインクによる媒体の埋まりが良くなっているため、問題は無い。
次に、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が基準インク量以下であるときのクリアインク量を決定する(S03)。媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が80%以下の範囲では、媒体の単位領域に吐出するクリアインク量を一定にし、クリアの基準インク量(40%)とする。但し、シアンとマゼンタの合計インク量が非常に少ない範囲ではクリアインクの吐出量が多過ぎてしまうので、媒体の単位領域に吐出するクリアインク量を一定(40%)とする下限インク量を決定する。
下限インク量を決定するために、図5Cに示すように、マゼンタインクとクリアインクによりテストパッチPを印刷する。なお、シアンインクとマゼンタインクでテストパッチPを印刷してもよいし、シアンインクのみでテストパッチPを印刷してもよい。具体的には、下限インク量の候補となる量のマゼンタインク(図ではインクDuty10%〜30%の範囲の5%刻みの値)と一定量のクリアインク(インクDuty40%)とで、媒体Sに複数のテストパッチPを印刷する。そして、複数のテストパッチPの中から目視等で滲みが目立つテストパッチPを選択し、下限インク量を決定する。図5Cでは、マゼンタインク量が15%であるテストパッチから滲みが目立つため、下限インク量を20%に決定する。
その結果、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が基準インク量(80%)〜下限インク量(20%)の範囲では、媒体の単位領域に吐出するクリアインク量をクリアの基準インク量(40%)とする。そして、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が0%のときに媒体の単位領域に吐出するクリアインク量が0となるように、下限インク量以下の範囲では(0%〜20%)、媒体の単位領域に吐出するクリアインク量をクリアの基準インク量(40%)から徐々に減らす。そのため、図5Aの埋まり改善モードのグラフ(点線)では、横軸20%縦軸60%の点と横軸0%縦軸0%の点とが直線で繋がれている。このように、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が少ない範囲では(0%〜20%)、単位領域に吐出されるクリアインク量が減っているが、媒体の地色に近い淡さの画像では媒体の埋まりの悪さが目立ち難いため問題は無い。
こうして、図5Aのグラフに示すように、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量(0%〜140%)に対するクリアインクの吐出量が決定する。但し、クリアインクの吐出量の決定方法はこれに限らず、例えば、図5Aのグラフにおいて、基準となる横軸80%縦軸120%の点と横軸0%縦軸0%の点とを傾き一定で繋ぎ、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が増えると共に単位領域に吐出するクリアインク量を増やしてもよい。
ここで、比較例の埋まり改善LUTについて説明する。
図6Aは、媒体の単位領域に吐出される有色インク(Y+M+C+K)に対するクリアインク(Cl)の吐出量を示す比較例のグラフであり、図6Bは、比較例の埋まり改善LUTの作成方法を示す図であり、図6Cは、比較例の印刷方法により印刷された画像を示す図である。比較例では、媒体の単位領域に吐出される全有色インク(YMCK)の合計量に基づき、その単位領域に吐出するクリアインク(Cl)の量を決定する。そのため、図6Aのグラフの横軸は、媒体の単位領域に吐出される全有色インクの合計量(Y+M+C+K)を示し、縦軸は、媒体の単位領域に吐出される全有色インクの合計量にクリアインク量を付加したインク量(Y+M+C+K+Cl)を示す。また、比較例のグラフ(図6A)と本実施形態のグラフ(図5A)では、横軸と縦軸の示すものだけが異なり、グラフの形状は同じとする。そのため、比較例では、媒体の単位領域に吐出される全有色インク(YMCK)の合計量が例えば20%〜80%であるときに、その単位領域に吐出されるクリアインクの量が40%となる。
そして、図6Bに示すように、媒体の単位領域に吐出される全有色インク(YMCK)の合計量(0%〜140%)に対するクリアインクの吐出量(図6A)に基づき、比較例の埋まり改善LUTを作成する。例えば、通常LUTにおいて、或るRGBの入力値(R=Vr,G=Vg,B=Vb)に対して、イエローの階調値がVy,マゼンタの階調値がVm,シアンの階調値がVc,ブラックの階調値がVkに設定されていたとする。そして、イエローの階調値Vyに応じたインク量とマゼンタの階調値Vmに応じたインク量とシアンの階調値Vcに応じたインク量とブラックの階調値Vkに応じたインク量の合計量がX(ng)となるとき、即ち、インクDuty80%となるとき、図6Aのグラフから、クリアインク量が0.5X(ng)であること、即ち、インクDuty40%であることを取得する。そうして、通常LUTの或るRGBの入力階調値に対して、インク量0.5X(ng)に応じた階調値をクリアインクの階調値Vclとして付加する。
なお、画素データが有する256階調の各値(0〜255)には、媒体の単位領域あたりのドット生成率が対応付けられている。ドット生成率とは、媒体の単位領域を構成する全画素の示す階調値が一定である場合に、その単位領域を構成する画素の中でドットが形成される画素の割合を意味する。例えば、単位領域が720画素×720画素から構成され、単位領域内の全ての画素データの階調値がNであり、単位領域内にドットがn個形成される場合、その一定の階調値Nにおけるドット生成率(%)は「{n個/(720画素×720画素)}×100」で算出される。ゆえに、256階調の各値に対応付けられたドット生成率により、256階調の各値を、その値に応じたインク量、即ち、媒体の単位領域に吐出するインク量に変換することができる。
そうして作成された比較例の埋まり改善LUTに基づく印刷データでプリンター1が印刷する画像は、図6Cに示すような画像となる。即ち、イエローインクだけで構成される画像部位(Y)やマゼンタインクだけで構成される画像部位(M)やシアンインクだけで構成される画像部位(C)を印刷する際にも、イエローインクとシアンインクから構成される画像部位(Y+C)やイエローインクとマゼンタインクから構成される画像部位(Y+M)やマゼンタインクとシアンインクから構成される画像部位(M+C)を印刷する際にも、各有色インクと共にクリアインクが吐出される。
このように、比較例では、画像を構成するインクの色に関係なく、画像全域に一律にクリアインクが吐出されるため、媒体に吐出されるインク量が多くなってしまう。例えば、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量が10%であり、全有色インク(YMCK)の合計インク量が40%である場合、本実施形態(図5A)ではその単位領域に40%よりも少ない量のクリアインクが吐出されるのに対して、比較例(図5B)ではその単位領域に40%のクリアインク量が吐出されてしまう。即ち、比較例では、イエローとブラックのインク量分だけクリアインクが多く吐出されてしまう。また、例えば、媒体の単位領域にイエローインクだけが吐出される場合、本実施形態(図5A)ではその単位領域にクリアインクが吐出されないのに対して、比較例(図5B)ではその単位領域にクリアインクが吐出されてしまう。即ち、比較例では、シアンやマゼンタインクが吐出されない領域にもクリアインクが吐出されてしまう。従って、比較例では、クリアインクによって有色インクによる媒体の埋まりを改善できるものの、媒体に対してクリアインクが過度に吐出され、画像に滲みや混色、凝集が発生し、画像の画質が低下してしまう。
ゆえに、本実施形態のように、媒体に定められた単位領域に吐出されるシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき、当該単位領域に吐出するクリアインクの量を決定することが好ましい。そうすることで、媒体の単位領域に吐出されるイエローインクやブラックインクの量に関係なく、シアンインクとマゼンタインクの埋まりを改善するために必要な量のクリアインクだけを、シアンインクとマゼンタインクと共にその単位領域に吐出することができる。また、シアンインクやマゼンタインクが吐出されない媒体の単位領域にもクリアインクが吐出されてしまうことを防止できる。よって、本実施形態では、シアンインクとマゼンタインクによる媒体の埋まりを改善しつつ、媒体に吐出するクリアインク量を比較例に比べて減らすことができるため、画像の滲みや混色、凝集の問題を抑制することができる。
なお、イエローインクやブラックインクと共にクリアインクは吐出されないので、イエローインクやブラックインクによる媒体の埋まりは改善されない。しかし、前述のように、淡い色であるイエローインクによる媒体の埋まりの悪さは目立ち難く、また、ブラックインクは埋まりの悪さを改善する必要のない文字等の印刷に使用されるため、イエローインクやブラックインクと共にクリアインクが吐出されなくても問題は無い。
また、比較例の埋まり改善LUTに基づく印刷データでプリンター1が印刷した画像において、イエローインクが使用された画像部位の色がくすみ、色再現性が低下する現象が生じた。特にイエロー〜レッド域の色再現性が低下した。これは、淡い色であるイエローインクがクリアインクと同等の役割を果たすからと考えられる。即ち、媒体上でマゼンタインク及びシアンインクの液滴とイエローインクの液滴とが重なることで、イエローインクによりマゼンタインクとシアンインクの濃度が薄まりつつ、マゼンタインクとシアンインクが濡れ広がりドット径が大きくなる。ゆえに、イエローインクが使用される画像部位では、イエローインクの分だけクリアインクが過度に吐出されることになり、有色インクの濃度が薄まり過ぎて、その結果、色再現性が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、媒体の単位領域に吐出されるシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき決定されたクリアインクの量からその単位領域に吐出されるイエローインクの量を減じた量のクリアインクを、その単位領域に吐出させる。そのために、図5Bに示すように、通常LUTにおけるRGBの入力値毎に、マゼンタとシアンの各階調値に応じたインク量の合計量からクリアインク量を決定した後、そのクリアインク量からイエローの階調値に応じたインク量を減じたクリアインク量に基づき、クリアインクの階調値を決定する(図4のS04)。
具体的には、通常LUTにおいて、或るRGBの入力値(R=Vr,G=Vg,B=Vb)に対して、イエローの階調値がVy,マゼンタの階調値がVm,シアンの階調値がVc,ブラックの階調値がVkに設定されており、マゼンタの階調値Vmに応じたインク量とシアンの階調値Vcに応じたインク量の合計量がX(ng)、即ち、インクDuty80%であったとする。このとき、図5Aのグラフから、クリアインク量が0.5X(ng)であること、即ち、インクDutyが40%であることを取得し、そのクリアインク量(0.5X(ng))からイエローの階調値に応じたインク量Vy’(ng)を減じる。そうして得られたクリアインク量(0.5X−Vy’(ng))に応じた階調値を、或るRGBの入力階調値に対するクリアインクの階調値Vclとして付加する。
なお、マゼンタとシアンの各階調値に応じたインク量の合計量からイエローの階調値に応じたインク量を減じた量に基づき、図5Aのグラフからクリアインクの吐出量を決定し、そのクリアインクの吐出量に応じた階調値をクリアインクの階調値Vclに設定してもよい。
こうして作成された埋まり改善LUTに基づく印刷データでプリンター1が印刷した画像では、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量に基づき決定したクリアインク量からイエローインクの量を減じた量のクリアインクが吐出される。よって、イエローインクが使用される画像部位において、クリアインクが過多に吐出され、画像の色がくすみ、色再現性が低下してしまうことを抑制できる。なお、クリアインクの吐出量を減じても、イエローインクによりシアンインクとマゼンタインクが濡れ広がるため、媒体の埋まりの悪さを改善することができる。また、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量に基づき決定したクリアインク量を吐出する場合に比べて、媒体に吐出するクリアインク量を更に減じることができるため、画像の滲み等を一層抑制することができる。
なお、色変換処理部622が埋まり改善LUTを参照してRGBデータをYMCKデータ及びClデータに変換した後、ハーフトーン処理部623が256階調であるYMCKデータ及びClデータを4階調のデータに変換する。このとき、画素データの有するシアン及びマゼンタの階調値が大きければ(濃度が濃ければ)、その画素データに対応する媒体上の画素にシアンやマゼンタのドットが形成される確率が高い。また、本実施形態の埋まり改善LUTにより色変換されたデータでは、画素データの有するシアン及びマゼンタの階調値が大きければ、その画素データの有するクリアインクの階調値も大きく、その画素データに対応する媒体上の画素にクリアインクのドットが形成される確率が高い。つまり、シアンやマゼンタのドットが形成される画素にクリアインクのドットが形成される確率が高く、シアンやマゼンタのドットにクリアインクのドットを重ねることができ、シアンやマゼンタインクによる媒体の埋まりを改善することができる。
===印刷方法===
図7Aは、本実施形態の印刷方法により印刷された画像を示す図であり、図7B及び図7Cは、本実施形態の印刷方法を示す図である。図7B及び図7Cでは、マゼンタインクにより画像を印刷する場合を示す。本実施形態のプリンター1では、埋まり改善LUTにより作成された印刷データに基づき、コントローラー10(制御部)が、媒体Sの単位領域に吐出されるシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき決定されたクリアインクの量から当該単位領域に吐出されるイエローインクの量を減じた量のクリアインクをその単位領域に向けて吐出させ、且つ、シアンインクやマゼンタインクの少なくとも一方を含む有色インクをその単位領域に向けて吐出させる。なお、有色インクの液滴とクリアインクの液滴が乾燥する前に両者が重ねられるように、同じパスで媒体上の同じ単位領域に向けて有色インクとクリアインクを吐出する。
その結果、図7Aに示すように、マゼンタインクだけで構成される画像部位(M)やシアンインクだけで構成される画像部位(C)やマゼンタインクとシアンインクから構成される画像部位(M+C)を印刷する際には、各有色インクと共にクリアインクが吐出される。一方、イエローインクだけで構成される画像部位(Y)やイエローインクとシアンインクから構成される画像部位(Y+C)やイエローインクとマゼンタインクから構成される画像部位(Y+M)を印刷する際には、クリアインクが吐出されない。但し、媒体Sの単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量から決定されたクリアインク量がその単位領域に吐出されるイエローインクの量よりも多ければ、クリアインクが吐出される。ゆえに、本実施形態の印刷方法により印刷された画像では、シアンインクとマゼンタインクによる媒体の埋まりを改善しつつ、画像の滲みや混色、凝集を抑制することができる。また、イエローインクを用いる画像では、画像の滲み等を一層抑制することができ、且つ、画像の色再現性低下を抑制することができる。
また、本実施形態の印刷方法では、図7Aに示すように、有色インク(YMCK)及びクリアインク(Cl)により媒体Sに形成した画像上に、クリアインクを吐出してコーティング層を形成する。即ち、1層目を有色インクとクリアインクによる画像とし、2層目をコーティング層とする。このように1層目の画像をコーティング層で覆うことで、1層目の画像の耐擦性を確保することができる。また、画像表面の凹凸が小さくなるため、光沢性も向上させることができる。但しこれに限らず、画像上にコーティング層を形成しなくてもよい。
更に、本実施形態では、有色インクとクリアインクにより媒体Sに形成した画像上に、その画像を形成する際に使用したクリアノズル列からクリアインクを吐出してコーティング層を形成する。このように、埋まりの悪さを改善するためのクリアインクを吐出するノズル列とコーティング層を形成するためのクリアインクを吐出するノズル列とを共通化することで、ヘッド41に設けるノズル数を減らすことができ、コストを削減できる。但しこれに限らず、埋まりの悪さを改善するノズル列とコーティング層を形成するノズル列を別にしてもよい。
また、本実施形態の印刷方法では、媒体Sの単位領域に向けて、クリアインクをノズルから吐出させた後に、有色インクをノズルから吐出させる。そうすることで、クリアインクが着弾した後に有色インクが着弾するため、有色インクが媒体Sの表面に残り易く、画像の発色性が良くなる。その結果、有色インクの使用量を減らすことができ、コスト削減に繋がる。但しこれに限らず、有色インクをノズルから吐出させた後にクリアインクをノズルから吐出させてもよい。
上記印刷方法を実現する印刷方法として、例えば、図7Bや図7Cに示す印刷方法が挙げられる。図7Bでは、媒体Sの幅方向に延びたノズル列を2分割して印刷する。即ち、マゼンタノズル列の幅方向手前側の半分のノズルMとクリアノズル列の幅方向手前側の半分のノズルCl1によりパス1で1層目の画像を形成した後、ヘッド41をノズル列の半分の長さだけ幅方向の手前側に移動する。そうすることで、パス2において、クリアノズル列の幅方向奥側の半分のノズルCl2により、パス1で形成された画像上にコーティング層を重ねて形成することができる。
一方、図7Cでは、マゼンタノズル列に属する全ノズルMとクリアノズル列に属する全ノズルClによりパス1で1層目の画像を形成した後、ヘッド41を幅方向に移動させることなく、パス2を実施する。そうすることで、パス2において、クリアノズル列に属する全ノズルClにより、パス1で形成された画像上にコーティング層を重ねて形成することができる。
また、図7B及び図7Cに示すように、ヘッド41が媒体Sに対して移動方向の左側から右側へ移動する場合、シアンノズル列及びマゼンタノズル列よりも移動方向の右側にクリアノズル列を配置するとよい。そうすることで、クリアインクを媒体に吐出させた後に有色インクを媒体に吐出させることができる。また、シアンノズル列及びマゼンタノズル列の移動方向の両側にそれぞれクリアノズル列を設けてもよい。そうすることで、ヘッド41が移動方向の左側へ移動する際にも右側に移動する際にも、クリアインクを媒体に吐出させた後に有色インクを媒体に吐出させることができる。
なお、本実施形態では、プリンター1に接続されたコンピューター60(制御部)が、RGBデータ(入力画像データ)の色空間の階調値に有色インク(YMCK)とクリアインク(Cl)の各色の階調値が対応付けられた埋まり改善LUT(色変換テーブル)を参照し、RGBデータを色変換することにより、媒体の単位領域に吐出させるクリアインクの量を決定する。そして、プリンター1内のコントローラー10(制御部)が、決定した量のクリアインクをクリアノズル列から吐出させる。ゆえに、コンピューター60とプリンター1が接続された印刷システムが印刷装置に相当する。但し、これに限らず、プリンター1内のコントローラー10が媒体の単位領域に吐出させるクリアインクの量を決定してもよく、この場合、プリンター1単体が印刷装置に相当する。
===変形例===
上記の実施形態では、媒体の単位領域に吐出されるシアンとマゼンタの合計インク量に基づいて決定したクリアインク量から、その単位領域に吐出されるイエローインク量を減じているが、これに限らず、イエローインク量を減じなくてもよい。その場合、通常LUTにおけるRGBの或る入力値において、マゼンタとシアンの各階調値に応じたインク量の合計量からクリアインク量を決定し、そのクリアインク量に応じた階調値をクリアインクの階調値として埋まり改善LUTを作成する。この場合も、比較例に比べて画像の滲み等を抑制しつつ、有色インクによる媒体の埋まりを改善できる。
上記の実施形態では、媒体の単位領域に吐出されるシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき決定された量のクリアインクが当該単位領域に吐出されるように、埋まり改善LUTを作成しているが、これに限らない。例えば、ハーフトーン処理後のYMCKデータにクリアインクに関するデータを付加してもよい。つまり、ハーフトーン処理後のデータを構成する画素データのうち、シアンのドットとマゼンタのドットのうちの少なくとも一方が形成される画素データ(更に好ましくはイエローのドットが形成されない画素データ)に、クリアインクのドットを形成することを示すデータを付加し、逆に、シアンのドットもマゼンタのドットも形成されない画素データには、クリアインクのドットを形成しないことを示すデータを付加する。このような印刷データに基づき印刷される画像でも、有色インクによる媒体の埋まりを改善しつつ、画像の滲み等を抑制できる。
上記の実施形態では、プリンター1が吐出可能な有色インクを4種類(YMCK)としているが、これに限らない。プリンター1が、その他の色のインク、例えば、グリーンインクやオレンジインク、白インク等を吐出するようにしてもよい。このとき、プリンター1が吐出可能なインクのうち、シアンインクやマゼンタインクのように媒体の埋まりの悪さが目立つインクがある場合、媒体の単位領域に吐出されるシアンインクの量とマゼンタインクの量に加え、その単位領域に吐出されるその色のインクの量も考慮して、その単位領域に吐出するクリアインク量を決定してもよい。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
上記の実施形態では、印刷領域に位置する連続媒体に対してヘッド41がX方向とY方向に移動することで2次元の画像を印刷する動作と、新たな連続媒体の部位が印刷領域に供給される動作とが、繰り返されるプリンター1を例に挙げているがこれに限らない。例えば、ヘッドがノズル列方向と交差する方向(媒体の幅方向)に移動しながらインクを吐出する動作と、ノズル列方向(連続媒体の場合には媒体が連続する方向)に媒体が搬送される搬送動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。また、例えば、ヘッドに対してX方向に移動する媒体にインクを吐出する動作と、ヘッドに対してY方向に媒体が移動する動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。また、例えば、媒体の幅方向以上にノズルが並んだ固定されたヘッドの下を幅方向と交差する方向に媒体が搬送される際に、媒体に向けてインクを吐出するプリンターでもよい。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、21 搬送ローラー、
30 駆動ユニット、31 X軸ステージ、32 Y軸ステージ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42 プラテン、
50 検出器群、60 コンピューター、61 アプリケーションプログラム、
62 プリンタードライバー、63 メモリー

Claims (6)

  1. 着色剤を含有する有色インクと着色材を含有しないクリアインクとを媒体に向けてノズルから吐出し、前記媒体に画像の形成を行う印刷方法であって、
    前記媒体に定められた単位領域に吐出される前記有色インクのうちのシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき決定された量の前記クリアインクを、当該単位領域に向けて前記ノズルから吐出
    前記媒体の前記単位領域に吐出される前記シアンインクの量と前記マゼンタインクの量とに基づき決定された前記クリアインクの量から当該単位領域に吐出される前記有色インクのうちのイエローインクの量を減じた量の前記クリアインクを、当該単位領域に向けて前記ノズルから吐出すること、
    を特徴とする印刷方法。
  2. 着色剤を含有する有色インクと着色材を含有しないクリアインクとを媒体に向けてノズルから吐出し、前記媒体に画像の形成を行う印刷方法であって、
    前記媒体に定められた単位領域に吐出される前記有色インクのうちのシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき決定された量の前記クリアインクを、当該単位領域に向けて前記ノズルから吐出し、
    前記媒体の前記単位領域に向けて、前記クリアインクを前記ノズルから吐出した後に、前記有色インクを前記ノズルから吐出すること、
    を特徴とする印刷方法。
  3. 着色剤を含有する有色インクと着色材を含有しないクリアインクとを媒体に向けてノズルから吐出し、前記媒体に画像の形成を行う印刷方法であって、
    前記媒体に定められた単位領域に吐出される前記有色インクのうちのシアンインクの量とマゼンタインクの量とに基づき決定された量の前記クリアインクを、当該単位領域に向けて前記ノズルから吐出し、
    前記有色インク及び前記クリアインクにより前記媒体に形成した画像上に、前記ノズルから前記クリアインクを吐出してコーティング層を形成すること、
    を特徴とする印刷方法。
  4. 着色剤を含有しシアンインクとマゼンタインクを含む複数色の有色インクを色毎に吐出可能な複数の有色ノズル群と、
    着色材を含有しないクリアインクを吐出可能なクリアノズル群と、
    前記媒体に定められた単位領域に吐出させる前記シアンインクの量と前記マゼンタインクの量とに基づき、当該単位領域に吐出させる前記クリアインクの量を決定し、当該単位領域に向けて、決定した量の前記クリアインクを前記クリアノズル群から吐出させ且つ前記有色インクを前記有色ノズル群から吐出させることにより、前記媒体に画像を形成させる制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記媒体の前記単位領域に吐出させる前記シアンインクの量と前記マゼンタインクの量とに基づき決定した前記クリアインクの量から、当該単位領域に吐出させる前記有色インクのうちのイエローインクの量を減じて、当該単位領域に吐出させる前記クリアインクの量を決定すること、
    を特徴とする印刷装置。
  5. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、入力画像データの色空間の階調値に前記複数色の有色インクと前記クリアインクの各色の階調値が対応付けられた色変換テーブルを参照し、前記入力画像データを色変換することにより、前記媒体の前記単位領域に吐出させる前記クリアインクの量を決定すること、
    を特徴とする印刷装置。
  6. 着色剤を含有しシアンインクとマゼンタインクを含む複数色の有色インクを色毎に吐出可能な複数の有色ノズル群と、
    着色材を含有しないクリアインクを吐出可能なクリアノズル群と、
    前記媒体に定められた単位領域に吐出させる前記シアンインクの量と前記マゼンタインクの量とに基づき、当該単位領域に吐出させる前記クリアインクの量を決定し、当該単位領域に向けて、決定した量の前記クリアインクを前記クリアノズル群から吐出させ且つ前記有色インクを前記有色ノズル群から吐出させることにより、前記媒体に画像を形成させる制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記有色インクと前記クリアインクにより前記媒体に形成させた前記画像上に、当該画像を形成させる際に使用した前記クリアノズル群から前記クリアインクを吐出させてコーティング層を形成させること、
    を特徴とする印刷装置。
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