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JP6128924B2 - 高周波ノイズ対策用電源回路 - Google Patents

高周波ノイズ対策用電源回路 Download PDF

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Description

本発明は、機器の電源配線上において、高周波ノイズのバイパス用に用いられるコンデンサが実装された高周波ノイズ対策用電源回路に関するものである。
コンデンサは電子回路においてノイズ対策部品として重要な役割を果たしている。例えば、スイッチング電源装置の電源入力及び出力の正極と負極の導体配線(電源配線)間には、スイッチング動作による高周波ノイズをバイパスするために、図8に示すようにコンデンサ2が実装される。
図8は、導体配線(電源配線)1aと1b間にコンデンサ2が接続された部分の回路図である。コンデンサは何らかの原因で故障すると、コンデンサの種類によっては導通状態、つまりショートモード故障が起きることがある。電源配線の線間に高周波ノイズのバイパス用としてコンデンサを配置する場合、このコンデンサがショートモード故障した場合には電源配線間がショートし、この電源配線に接続された機器が停止あるいは故障する可能性がある。
この可能性を低減する目的で、図9、図10、図11、図12に示すようにコンデンサ2個を直列に接続することが行われている。図9は、導体配線1aと1b間にコンデンサ2aと2bが導体配線1cを介して直列接続されている部分の回路図である。図10、図11、図12は、絶縁基板6上において、導体配線1aと1b間にコンデンサ2aと2bの2個が導体配線1cを介して直列接続されている状態を示す平面図である。この構成では、直列接続された2個のコンデンサが同時に故障する確率は非常に小さい。それ故、コンデンサのショートモード故障に対して、導体配線1aと1b間がショートする可能性を低減できる。
特開2004-241506号公報(特許文献1)には、電源の線間に高周波ノイズバイパス用としてコンデンサを配置する場合に、線間ショート防止を目的にコンデンサ2個を直列接続して使用する構成が示されている。
コンデンサを直列に接続する場合、例えば表面実装タイプのコンデンサの持つESL(等価直列インダクタンス。通常は0.5nH〜1nH)と、コンデンサ間を接続する配線のインダクタンス(長さ1mmで約1nH)がコンデンサの個数分だけ加算される。例えば、2個の表面実装コンデンサを長さ5mmの配線で直列接続する場合、全体の実効インダクタンスは6nH程度となり、コンデンサ1個の場合に比べて実効インダクタンスが10倍程高くなる。このように、コンデンサを複数直列に接続すると実効インダクタンスが高くなり、高周波ノイズのバイパス効果が減少する。
一方、特開2011-014788号公報(特許文献2)では、コンデンサを複数並列配置したコンデンサの集合ユニット2つを対にして、互いに逆方向の電流が流れるように直列配置することで、コンデンサ集合ユニット間の相互インダクタンスにより装置全体の実効インダクタンス低減を目的とした構成が示されている。
以上のことにより、線間ショート防止を目的として複数のコンデンサを直列接続する場合、図12に示すようにコンデンサ2a,2bを互いに逆方向の電流が流れるように導体配線1aと1b間に配置することで、コンデンサの実効インダクタンスを低減する構成が得られる。
特開2004-241506号公報(車両用配線板) 特開2011-014788号公報(コンデンサ装置)
電源配線間に、コンデンサのショートモード故障による線間ショート防止を目的としてコンデンサを2個以上直列接続する場合、実効インダクタンスはコンデンサの個数分増加し、高周波ノイズのバイパス効果が減少する。そのため、図12のように、直列接続したコンデンサを互いに逆方向の電流が流れるように配置することで、コンデンサ間の相互インダクタンスにより実効インダクタンスを低減した構成が得られる。
ところが、電源配線間にコンデンサを前記のように配置するためには、電源配線間の距離を離さなければならない。そのため、電源線間の容量結合が小さくなって高周波ノイズのバイパス効果が減少し、さらに、電流のループ面積が大きくなることで電磁ノイズの漏洩が大きくなり、また、外部からのノイズの影響を受けやすくなるという問題があった。
さらに、電源配線間にコンデンサを前記のように配置するためには、電源配線からコンデンサに接続するための配線を伸ばさなければならない。そのため、伸ばした配線のインダクタンスにより高周波ノイズのバイパス効果が低くなるという問題があった。
本発明は上記の課題を解決するためのもので、高周波バイパス効果を高めるために、絶縁基板上に、近接し、対を成して配置・形成された電源配線間に、コンデンサを2個または複数個を絶縁基板上でコの字型に配置して直列接続し、さらに、これら電源配線間の近接構造を保ち、コンデンサの接続配線を短くしてコンデンサ接続配線のインダクタンスを低くした構成を実現することを目的とする。
本発明に係る高周波ノイズ対策用電源回路は、
絶縁基板の一表面に対を成して近接し、平行に配置された導電材料により、板状で幅広に形成された第1及び第2の導体配線と、
この第1及び第2の導体配線の中間部分で互いに向き合うよう凹状に切欠きされた空間部と、
第1のコンデンサと第2のコンデンサと第3の導体配線とを有して構成され、前記第1のコンデンサは、始端端子が前記第1の導体配線に接続され、終端端子が前記第3の導体配線に接続され、前記第2のコンデンサは、始端端子が前記第2の導体配線に接続され、終端端子が前記第3の導体配線に接続され、前記第1のコンデンサを流れる電流の方向が前記第2のコンデンサを流れる電流の方向に対して180°逆向きとなるように前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサが並行に配置されることで、前記第1のコンデンサ、前記第3の導体配線、前記第2のコンデンサによる経路がコの字型構成に配置された直列コンデンサ回路を備え、
この直列コンデンサ回路は前記空間内に配置された構成とされる。
本発明に係る高周波ノイズ対策用電源回路によれば、
絶縁基板の表面に対を成して配置され、近接した導体配線の中間部分の互いに向き合う凹状の切欠き部を形成して空間部を形成し、複数のコンデンサを2分割し、その2分割されたそれぞれ同数のコンデンサは同一端子が同一方向を向くように配置し、かつそれぞれが直列接続され、2分割された直列接続のコンデンサ列の始端端子はそれぞれ前記第1及び第2の導体配線に接続され、それぞれ終端端子間は第3の導体配線で接続されてコの字型構成の直列コンデンサ回路が前記空間部に配置される構成にされたので、複数のコンデンサの同数は逆方向の電流が流れる直列接続される構成で、導体配線とコンデンサ間の配線長を短く実装することが可能となる。また、電源配線である導体配線間を近接構造とすることができ、複数個のコンデンサを直列接続した高周波バイパス効果を高めるため構成を実現することができる。
本発明の実施の形態1を示す高周波ノイズ対策用電源回路の平面図である。 本発明の実施の形態1の他の実施例を示す高周波ノイズ対策用電源回路の平面図である。 本発明の実施の形態2を示す高周波ノイズ対策用電源回路の平面図である。 本発明の実施の形態3を示す高周波ノイズ対策用電源回路の平面図である。 本発明の実施の形態4を示す高周波ノイズ対策用電源回路の平面図である。 本発明の実施の形態4を示す高周波ノイズ対策用電源回路の底面図である。 図5または図6におけるY−Y' 断面図である。 従来の電源配線間にコンデンサ1個を接続した部分の回路図である。 従来の電源配線間にコンデンサ2個を直列接続した部分の回路図である。 従来の電源配線間に電源配線と直交するようにコンデンサ2個を直列接続配置した平面図である。 従来の電源配線間に電源配線と平行になるようコンデンサ2個を直列接続配置した平面図である。 従来の電源配線間にコンデンサ2個を直列接続し,コンデンサをコの字型に配置した平面図である。
実施の形態1.
図1を用いて本発明の実施の形態1による高周波ノイズ対策用電源回路を説明する。図1は本発明の実施の形態1の高周波ノイズ対策用電源回路を上面から見た平面図である。図中の1a、1bは絶縁基板6上に形成された第1、第2の導体配線で電源配線を形成する。1cは絶縁基板6上に形成された第3の導体配線、2a、2bは2個のコンデンサ、3は第1、第2の導体配線1a、1b間に設けられた空間部である。
図1による実施の形態1は、絶縁基板6上に対を成して平行に配置され近接した第1、第2の導体配線1aと1bに対し、2個のコンデンサ2aと2bが空間部3に配置され、かつ第1、第2の導体配線1aと1bの線間に直列接続された構造を示している。
第1、第2の導体配線1a及び1bは絶縁基板6の一表面に対を成して近接し、平行に配置された導電材料により、板状で幅広に形成されており、その導体配線の中間部分でそれぞれ互いに向き合うよう凹状に切欠きされて空間部3を形成する。
第3の導体配線1cは前記空間部3内に配置され、2個のコンデンサ2a、2bの第1、第2の導体配線1a及び1bに接続される端子と反対側の端子を接続し、この2個のコンデンサ2a、2bの配置がコの字型にされるよう直列コンデンサ回路を形成する。
また、言うまでもなく、第1、第2の導体配線1aと1bの中間を凹状に切欠きされた空間部3は、第1、第2の導体配線1aと1b及び第3の導体配線1cが電気的に絶縁される距離が取れるような大きさに空間が形成される。
図中のコンデンサ2aと2bは表面実装型のコンデンサであり、コンデンサ2aの一方の端子は第1の導体配線1aに接続され、他方の端子は第3の導体配線1cに接続されている。また、コンデンサ2bの一方の端子は第2の導体配線1bに接続され、他方の端子は第3の導体配線1cに接続されている。
以上により、実施の形態1は、第1の導体配線1aからコンデンサ2a、第3の導体配線1c、コンデンサ2b、第2の導体配線1bまでの経路をコの字型に配置し、コンデンサ2aの第1の導体配線1aに接続する端子、及びコンデンサ2bの第2の導体配線1bに接続するコンデンサ2aと同一の端子が同一の方向、すなわちコンデンサ2aを流れる電流の方向がコンデンサ2bを流れる電流の方向に対して180°逆向きとなるように、コンデンサ2aと2bを平行に配置する直列コンデンサ回路の構造を有している。
次に、本発明の実施の形態1による作用を説明する。コンデンサ2aと2b及び各コンデンサに接続される導体配線に対して、第1の導体配線1aから第2の導体配線1b、あるいは第2の導体配線1bから第1の導体配線1aに、コンデンサ2aと2bを経由してノイズ電流が流れる場合を考える。本実施の形態1の構造では、コンデンサ2aを流れる電流の方向がコンデンサ2bを流れる電流の方向に対して180°逆向きとなるようにコンデンサをコの字型(並行)に配置し実装するため、コンデンサに流れる電流によって発生する磁束が打ち消しあう。つまり、コンデンサ間に働く相互インダクタンスによって各コンデンサの実効インダクタンスが減少し、第1の導体配線1aから第2の導体配線1b、あるいは第2の導体配線1bから第1の導体配線1aにコンデンサ2aと2bを経由してノイズ電流が流れる場合の実効インダクタンスが減少するため、コンデンサを直線状に配置した場合に対して高い高周波ノイズのバイパス効果を得られる。
また、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの中間部を互いに対向する凹状の切欠き形状として空間部3を形成し、その空間部3に直列コンデンサ回路を配置することで、平行に配置した凹状の切欠き形状を持たない導体配線間に直列コンデンサ回路を実装する場合に比べて、コンデンサ2aと第1の導体配線1a、コンデンサ2bと第2の導体配線1b間の配線長を短く実装することが可能になると共に、上記コンデンサのコの字配置により第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの両導体配線を近接構造にしたまま線間に実装することが可能となる。
従って、実施の形態1により、対を成して配置され、近接した導体配線間に、上記コの字型に平行配置してコンデンサ2個または複数を直列接続する構成で、導体配線とコンデンサ間の配線長を短くする実装が可能となる。よって、電源配線間の近接構造を保ったまま、コンデンサを直列接続した直列コンデンサ回路構成を高周波バイパス効果を高めるためにコの字型に配置する構成を実現できる。
なお、実施の形態1では、コンデンサ2aと2bを対向させて配置しているが、コンデンサ2aの第1の導体配線1aに接続する端子、及びコンデンサ2bの導体配線1bに接続する端子が同一の方向を向いた構造であるならば、第1の導体配線1aを延長してコンデンサ2aと接続、あるいは第2の導体配線1bを延長してコンデンサ2bと接続する構成も含むものとする。
また、実施の形態1では、コンデンサ2aと2bを表面実装型のコンデンサとしているが、コンデンサ2aの第1の導体配線1aに接続する端子、及びコンデンサ2bの第2の導体配線1bに接続する端子が同一の方向を向いた構造であるならば、リードタイプのコンデンサを使用する構成も含むものとする。
また、実施の形態1では、コンデンサ2aの第1の導体配線1aに接続する端子、及びコンデンサ2bの第2の導体配線1bに接続する端子が同一の方向、すなわちコンデンサ2aを流れる電流の方向がコンデンサ2bを流れる電流の方向に対して180°逆向きとなる構造を示しているが、対向するそれぞれのコンデンサを流れる電流によって発生する磁界が良好にキャンセルする範囲内ならば、コンデンサを配置する角度を変える構成も含むものとする。
また、実施の形態1では、第1の導体配線1aと第2の導体配線1b間に2個のコンデンサを直列接続する構造を示しているが、コンデンサが3個以上の複数の場合では、奇数の場合は一方を1個多くして、その複数のコンデンサを2分割し、その2分割されたそれぞれ同数のコンデンサは同一端子が同一方向を向くように配置し、かつそれぞれが直列接続され、2分割された直列接続のコンデンサ列の始端端子はそれぞれ前記第1及び第2の導体配線に接続され、それぞれ終端端子間は第3の導体配線で接続されてコの字型構成の直列コンデンサ回路が前記空間3内に配置されるようにする構成としてもよい。
また、実施の形態1では、図2に示すように、コンデンサ2aと2b間を最短距離で接続するように第3の導体配線1cを直線状に配置した構造も含むものとする。
実施の形態2.
図3を用いて本発明の実施の形態2による高周波ノイズ対策用電源回路を説明する。図3は本発明の実施の形態2を上面から見た平面図である。図中の1a、1b、1cは第1、第2、第3の導体配線、1e、1fは第1、第2の導体配線の拡張部、2a、2bはコンデンサ、3は第1、第2の導体配線1a、1b間の空間部である。
図3は実施の形態1において第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの凹状切欠き部の細くなっている部分を、空間部3に対して外向きに大略切欠き幅と同じ幅を広げて拡張部分1eと1fとした構造を示している。その他の部位についての説明は、実施の形態1と同じなので省略する。
以上のように、実施の形態2は、実施の形態1に対して第1、第2の導体配線1a、1bが拡張部1eと1fを有している。
次に、実施の形態2による本発明の作用を説明する。第1の導体配線1aと第2の導体配線1bを空間部3に対して外向きに幅を広げることで、空間部3に隣接する部分の第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの抵抗値を低くできるため、耐電流量を高める効果が得られる。従って、実施の形態2により、実施の形態1が有する作用に加え、耐電流量を高める構造が得られる。
なお、実施の形態2では、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの拡張部1eと1fは外側に幅を広げる構造としているが、拡張部は第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの切欠き部分の厚みを増す構造も含むものとする。即ち、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの切欠き部分の導体の体積を、この切欠き部と同じ長さの他の部分と同じ体積とすることで、耐電流量を高めることができる。
また、実施の形態2では、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの拡張部1eと1fは長方形としているが、拡張部1eと1fをより長くした形状や、長方形以外の形状も含むものとする。
実施の形態3.
図4を用いて本発明の実施の形態3による高周波ノイズ対策用電源回路を説明する。図4は本発明の実施の形態3を上面から見た平面図である。図中の1a、1b、1cは第1、第2、第3の導体配線、2a、2bはコンデンサ、3は第1、第2の導体配線1a、1b間の空間部、4a、4bはそれぞれ第1の導体配線1aと第2の導体配線1bに形成された切込み形状部である。切込み形状部4a、4bは第1の導体配線1aと第2の導体配線1bのコンデンサ2aと2bのそれぞれの接続部分で、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bに対して外側から内側向きの三角形の切込み形状を有した構造とされる。その他の部位についての説明は、実施の形態1と同じなので省略する。
以上のように、実施の形態3は、実施の形態1に対して第1の導体配線1aと第2の導体配線1bに、そのコンデンサ2aと2bのそれぞれの接続部分で切込み形状部4aと4bを有している。
次に、実施の形態3による高周波ノイズ対策用電源回路の作用を説明する。第1の導体配線1aと第2の導体配線1bに対して、コンデンサ2aと2bとの接続部分に切込み形状部4a、4bを構成することで、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bに流れるノイズ電流の経路をコンデンサの端子付近に絞ることができるため、ノイズ電流がコンデンサを通りやすくなり、切込み形状部がない場合に比べて高周波ノイズのバイパス効果が高められる。
従って、実施の形態3により、実施の形態1が有する作用に加え、高周波ノイズのバイパス効果を高める構造が得られる。
なお、実施の形態3では、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bをコンデンサ2aと2bとの接続部分で、内側向きの三角形の切込み形状部4aと4bを構成しているが、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bに切込み形状部を構成することでコンデンサとの接続部分に電流経路を絞れるならば、切込み形状は三角形以外も含むものとする。
実施の形態4.
図5、図6、図7を用いて本発明の実施の形態4による高周波ノイズ対策用電源回路を説明する。図5は本発明の実施の形態4を第1の導体配線1aの面から見た図であり、図6は第2の導体配線1bの面から見た図であり、図7は図5または図6のY−Y' 断面図である。図中の1a、1b、1c、1dは第1、第2、第3、第4の導体配線、2a、2bはコンデンサ、3aは第1の導体配線1aの一端寄りに第1の導体配線1aが所定の広さに刳り抜かれた空間部、3bはこの空間部3aと同じ端部寄りの第2の導体配線1bに所定の広さで第2の導体配線1bが刳り抜かれた空間部、5はスルーホール、6は絶縁基板である。
図5〜図7図は絶縁基板6の絶縁体層を上下(表裏)に挟んで対向して配置された幅広の第1の導体配線1aと第2の導体配線1bに刳り抜かれて形成されたそれぞれの空間部3a、3bにそれぞれコンデンサ2aと2bを配置し、このコンデンサ2aと2bを第1、第2の導体配線1a、1b間に第3、第4の導体配線1c、1dにより直列に接続した構造を示している。
第1の導体配線1aに設けられた空間部3aは、第1の導体配線1aと第3の導体配線1cが電気的に絶縁される距離が取れるような大きさに第1の導体配線1aを刳り抜いた形状としている。また、第2の導体配線1bに設けられた空間部3bは、第1の導体配線1aの刳り抜き形状、すなわち空間部3aに対向する形状としている。
図中のコンデンサ2aと2bは表面実装型のコンデンサであり、コンデンサ2aの一方の端子は第1の導体配線1aに接続され、他方は第3の導体配線1cに接続されている。また、コンデンサ2bの一方の端子は第2の導体配線1bに接続され、他方は第4の導体配線1dに接続されている。スルーホール5は絶縁基板6の絶縁体層を貫通して第3、第4の導体配線1cと1dを接続している。
以上により、実施の形態4は、第1の導体配線1aからコンデンサ2a、第3の導体配線1c、スルーホール5、第4の導体配線1b、コンデンサ2b、第2の導体配線1dまでの経路をコの字型に配置し、コンデンサ2aの第1の導体配線1aに接続する端子、及びコンデンサ2bの第2の導体配線1bに接続する端子が同一の方向、すなわちコンデンサ2aを流れる電流の方向がコンデンサ2bを流れる電流の方向に対して180°逆向きとなるように、コンデンサ2aと2bを対向させて配置する直列コンデンサ回路構造を有している。
次に、本発明の実施の形態4による作用を説明する。コンデンサ2aと2b及び各コンデンサに接続される導体配線に対して、第1の導体配線1aから第2の導体配線1b、あるいは第2の導体配線1bから第1の導体配線1aにコンデンサ2aと2bを経由してノイズ電流が流れる場合を考える。本発明の実施の形態4による構造では、コンデンサ2aを流れる電流の方向がコンデンサ2bを流れる電流の方向に対して180°逆向きとなるようにコンデンサを実装するため、各コンデンサに流れる電流によって発生する磁束が打ち消しあう。つまり、コンデンサ間の相互インダクタンスによって各コンデンサの実効インダクタンスが減少し、第1の導体配線1aから第2の導体配線1b、あるいは第2の導体配線1bから第1の導体配線1aにコンデンサ2aと2bを経由してノイズ電流が流れる場合のインダクタンスが低減するため、コンデンサを直線状に配置した場合に比べて高い高周波ノイズバイパス効果が得られる。
また、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bの刳り抜き形状部3a、3b、即ち絶縁基板6の絶縁体層の両面にコンデンサを対向させて配置することで、導体配線とコンデンサ間の配線長を短くする実装が可能となる。
従って、実施の形態4により、絶縁基板6の絶縁体層を挟んで対向して配置された電源配線(導体配線)間にコンデンサ2個または複数を直列接続する場合、コンデンサをそれぞれ空間部3a、3bに配置し、コンデンサの直列回路をコの字型に配置構成することで、導体配線とコンデンサ間の配線長を短くする実装が可能となり、電源配線(第1、第2の導体配線)間の近接構造を保ったまま、コンデンサを直列接続して高周波バイパス効果を高めるための構成が実現できる。
なお、実施の形態4では、コンデンサ2aの第1の導体配線1aに接続する端子、及びコンデンサ2bの導体配線1bに接続する端子が同一の方向、すなわちコンデンサ2aを流れる電流の方向がコンデンサ2bを流れる電流の方向に対して180°逆向きとなる構造を示しているが、対向するコンデンサを流れる電流によって発生する磁界が良好にキャンセルする範囲内ならば、角度を変える構造も含むものとする。
また、実施の形態4では、第1の導体配線1aと第2の導体配線1bは同一の幅を持つ配線としているが、空間部3bが空間部3aに対向する刳り抜き形状であるならば、幅が異なる、あるいは少なくとも一方の導体配線をベタ導体とする構成も含むものとする。
本発明の高周波ノイズ対策用電源回路は、例えば、自動車などに採用される各種電気アクチュエータや、自動車に関する各種情報を液晶パネルなどに表示する制御装置が搭載された車両用配線板に利用される可能性がある。
1a:第1の導体配線、1b:第2の導体配線、1c:第3の導体配線、1d:第4の導体配線、1e、1f:拡張部、2、2a、2b:コンデンサ、3、3a、3b:空間部、4a、4b:切込み形状部、5:スルーホール、6:絶縁基板。

Claims (4)

  1. 絶縁基板の一表面に対を成して近接し、平行に配置された導電材料により、板状で幅広に形成された第1及び第2の導体配線と、
    この第1及び第2の導体配線の中間部分で互いに向き合うよう凹状に切欠きされた空間部と、
    第1のコンデンサと第2のコンデンサと第3の導体配線とを有して構成され、前記第1のコンデンサは、始端端子が前記第1の導体配線に接続され、終端端子が前記第3の導体配線に接続され、前記第2のコンデンサは、始端端子が前記第2の導体配線に接続され、終端端子が前記第3の導体配線に接続され、前記第1のコンデンサを流れる電流の方向が前記第2のコンデンサを流れる電流の方向に対して180°逆向きとなるように前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサが並行に配置されることで、前記第1のコンデンサ、前記第3の導体配線、前記第2のコンデンサによる経路がコの字型構成に配置された直列コンデンサ回路を備え、
    この直列コンデンサ回路が前記空間内に配置されてなることを特徴とする高周波ノイズ対策用電源回路。
  2. 前記第1及び第2の導体配線の凹状に切欠きされた部分に対して、この切欠き部と同じ長さの他の部分と同じ体積となる様に、前記空間部に対して外向きに拡張部を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の高周波ノイズ対策用電源回路。
  3. 前記第1及び第2の導体配線の、両導体配線とコンデンサ列が接続される部分に、外側から内側に向かって切込み形状部を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の高周波ノイズ対策用電源回路。
  4. 絶縁基板の表裏両面にそれぞれ導電材料により、平行に配置された板状で幅広に形成された第1及び第2の導体配線と、
    この第1及び第2のそれぞれの導体配線の一端寄りに導体配線が所定の広さに刳り抜かれた空間部と、
    この表裏両面の第1及び第2の導体配線の空間部内に設けられ、同一端子が同じ方向を向くようそれぞれ第1及び第2の導体配線に接続されて配置される複数のコンデンサと、
    表裏両面の第1及び第2の導体配線の空間部に設けられ、それぞれのコンデンサの他端に接続され、かつ絶縁基板の表裏を貫くスルーホールによって表裏両面が導通される第3の導体配線を
    を備えることを特徴とする高周波ノイズ対策用電源回路。
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