JP6128062B2 - Au−Ge−Sn系はんだ合金 - Google Patents
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Description
Auは、本発明のはんだ合金の主成分であり、必須の元素である。Auは非常に酸化し難いため、高い信頼性が要求される電子部品等の接合や封止用のはんだとして特性面で最も適している。そのため、水晶デバイスやSAWフィルター等の封止用としてAu系はんだが多用されており、本発明のはんだ合金もAuを基本の成分元素とし、上記技術分野での使用に好適なはんだを提供する。
Geは、本発明のはんだ合金において必須の元素であり、本発明が基本とするAu−Ge合金を構成する元素である。
Snは、本発明のはんだ合金において必須の元素であり、本発明が基本とするAu−Ge合金の融点を下げると共に、加工性を向上させる重要な役割を果たす元素である。
AlとMgは、本発明のはんだ合金において各種特性を改善又は調整するために含有してよい第4の元素のうちの2種であり、これらの元素を含有させることによって得られる主な効果は共に濡れ性の向上である。
Cu、Ni、Sbは、本発明のはんだ合金において各種特性を改善又は調整するために含有してよい第4の元素のうちの3種であり、これらの元素を含有させることによって得られる主な効果は加工性及び応力緩和性の向上にある。
Znは、本発明のはんだ合金において各種特性を改善又は調整するために含有してよい第4の元素のうちの1種であり、この元素を含有させることによって得られる主な効果は加工性及び応力緩和性の向上にある。
Pは、本発明のはんだ合金において、更に向上させたい特性がある場合に必要に応じて含有させる元素であり、その添加による主な効果は濡れ性の向上にある。
上記試料1〜45の各母合金(直径24mm)を液中アトマイズ装置のノズルに投入し、このノズルを380℃に加熱した油の入った石英管の上部(高周波溶解コイルの中)にセットした。ノズル中の母合金を高周波により500℃まで加熱して3分間保持した後、不活性ガスによりノズルに圧力を加えてアトマイズを行い、ボール状のはんだ合金を製造した。尚、ボール直径は設定値を0.30mmとし、予めノズル先端の直径を調整した。
はんだ合金の加工性を評価するため、2軸分級器を用いて上記製造方法により得られたボールを直径0.30±0.015mmの範囲で分級し、分級によって得られたボールの収率を下記計算式1により算出した。
ボール収率(%)=直径0.30±0.015mmのボール重量÷分級投入ボール重量×100
濡れ性試験機(装置名:雰囲気制御式濡れ性試験機)を起動し、加熱するヒーター部分に2重のカバーをしてヒーター部の周囲4箇所から窒素ガスを12リットル/分の流量で流した。その後、ヒーター設定温度を融点より50℃高い温度にして加熱した。
得られた接合体、即ち図1に示すようにCu基板1のNi層2にはんだ合金3が接合された接合体について、はんだ合金3のアスペクト比を求めた。具体的には、図2に示す最大はんだ高さYと、図3に示す最大はんだ濡れ広がり長さX1及び最小はんだ濡れ広がり長さX2を測定し、下記計算式2によりアスペクト比を算出した。アスペクト比が高いほど、接合されたはんだの厚さが薄く且つ面積が広くなっていることになり、濡れ性がよいと判断できる。
アスペクト比=[(X1+X2)÷2]÷Y
上記濡れ性の評価の際と同様にして得られた図1に示す接合体について、はんだ合金3が接合されたCu基板1のボイド率をX線透過装置(株式会社東芝製、TOSMICRON−6125)を用いて測定した。具体的には、はんだ合金3とCu基板1の接合面を上部から垂直にX線を透過し、下記計算式3を用いてボイド率を算出した。
ボイド率(%)=ボイド面積÷(ボイド面積+はんだ合金とCu基板の接合面積)×100
上記濡れ性の評価の際と同様にして得られた図1に示す接合体に対し、−40℃の冷却と250℃の加熱を1サイクルとして、所定のサイクル数だけ繰り返した。その後、はんだ合金が接合されたCu基板を樹脂に埋め込み、断面研磨を行い、SEM(日立製作所製 S−4800)により接合面を観察した。接合面に剥がれがある場合又ははんだ合金にクラックが入っていた場合を「×」、そのような不良がなく、初期状態と同様の接合面を保っていた場合を「○」とした。
2 Ni層
3 はんだ合金
Claims (4)
- Pbを含まず、Geを9.5質量%以上15.0質量%以下含有し、Snを2.0質量%以上10.0質量%以下含有すると共に、Al、Mg、Cu、Ni、Sb及びZnの少なくとも1種を含有し、ボール状に加工されたAu−Ge−Sn系のはんだ合金であって、Alを含有する場合その含有量は0.01質量%以上1.5質量%以下、Mgを含有する場合その含有量は0.01質量%以上0.8質量%以下、Cuを含有する場合その含有量は0.01質量%以上1.0質量%以下、Niを含有する場合その含有量は0.01質量%以上1.0質量%以下、Sbを含有する場合その含有量は0.01質量%以上0.8質量%以下、Znを含有する場合その含有量は0.01質量%以上3.0質量%以下であり、残部がAu及び不可避不純物からなることを特徴とするAu−Ge−Sn系はんだ合金。
- 更にPを0.500質量以下含有することを特徴とする、請求項1に記載のAu−Ge−Sn系はんだ合金。
- 請求項1又は2に記載のAu−Ge−Sn系はんだ合金を用いて封止したことを特徴とする水晶デバイス。
- 請求項1又は2に記載のAu−Ge−Sn系はんだ合金を用いて封止したことを特徴とするSAWフィルター。
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