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JP6126872B2 - セルロース誘導体 - Google Patents

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JP6126872B2 JP2013043049A JP2013043049A JP6126872B2 JP 6126872 B2 JP6126872 B2 JP 6126872B2 JP 2013043049 A JP2013043049 A JP 2013043049A JP 2013043049 A JP2013043049 A JP 2013043049A JP 6126872 B2 JP6126872 B2 JP 6126872B2
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Description

本発明は、セルロース誘導体、及びそれ含有する毛髪化粧料に関する。
毛髪は、生活環境(太陽光による紫外線や熱、乾燥)、日常のヘアケア行動(洗髪やブラッシング、ドライヤーによる熱)、化学的処理(カラーリング、パーマ等)によりダメージを受けている。そのため、毛髪の表面をコートし、なめらかな感触に戻すために、毛髪化粧料には様々な工夫がなされている。
例えば、毛髪化粧料のコンディショニング剤には、指通り性、柔らかさ、まとまり、コート感を向上させるために、一般にカチオン性ポリマーや、シリコーン、エステル油、鉱物等の油剤が配合される。しかし、それらの配合効果を高めるために配合量を増やすと、毛髪が乾燥後にべたつきが感じられ、使用感が低下するという問題があった。一方、べたつきを抑制するために、それらの配合量を減らすと、コンディショニング効果が不充分となる。また、毛髪洗浄剤にコンディショニング剤を高配合すると、洗浄時の起泡性が低下し、洗浄時における使用感も悪化する。
特許文献1には、ヘアケア等のパーソナル・ケア製品に望ましい特性を与えるとされる新規なポリサッカライドが開示されている。
特許文献2には、アルキルポリアルキレングリコールエーテル類、カチオン性界面活性剤、炭素数12〜40の脂肪酸を特定の割合で用いることにより、べたつき感及び油っぽさを改善し、損傷毛髪に良好な感触を付与する毛髪化粧料が開示されている。
特許文献3には、特定の合成カチオン性ポリマーと界面活性剤を併用した、乾燥後にべたつかず、さらさら感に優れた毛髪化粧料が開示されている。
特許文献4には、多糖類又はその誘導体のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、−E1−(OA)n−E2−R〔式中、E1は2価の飽和炭化水素基、E2はエーテル結合、−OCO−又は−COO−、Rはアルキル基、Aは2価の飽和炭化水素基、nは8〜300の数を示す〕で置換されている多糖誘導体が開示されている。
特許文献5には、界面活性剤及びカチオン化ヒドロキシプロピルセルロースを含有する毛髪化粧料であって、該カチオン化ヒドロキシプロピルセルロースが、アンヒドログルコース由来の主鎖を有し、かつカチオン化エチレンオキシ基の置換度が0.01〜2.5であり、プロピレンオキシ基の置換度が0.1〜2.8である毛髪化粧料が開示されている。
特開昭60−170601号公報 特開平4−230614号公報 特開2000−143462号公報 国際公開第00/73351号 国際公開第2011/059063号
特許文献1〜5の技術は、上記の化合物を配合した毛髪化粧料により処理した後のすすぎ時の毛髪の指通り性、柔らかさ、良好なコート感と、乾燥後の毛髪の指通り性、べたつきのなさ等の使用感の両立において、充分に満足できるレベルではなかった。
本発明は、毛髪すすぎ時の指通り性、柔らかさ、良好なコート感と、乾燥後の毛髪の指通り性、べたつきのなさ等の使用感を高度に両立させることができる毛髪化粧料、及びそれに含有されるセルロース誘導体を提供することを課題とする。
本発明者らは、毛髪化粧料に特定の置換基を有するセルロース誘導体を含有させることにより、前記の課題を解決しうることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]及び[2]を提供する。
[1]下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有するセルロース誘導体であって、該アンヒドログルコース単位あたりの、カチオン化アルキレンオキシ基の置換度が0.01〜2.5であり、プロピレンオキシ基の置換度が0.1〜3.0であり、ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度が0.003〜0.2である、セルロース誘導体。
Figure 0006126872
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に下記一般式(2)で表される、カチオン化アルキレンオキシ基、プロピレンオキシ基、及びポリアルキレンオキシアルキル基から選ばれる1種以上の基を有する置換基を示し、nはアンヒドログルコースの平均重合度を示し、50〜5000である。)
Figure 0006126872
(式中、Y1及びY2は、一方が水素原子であり、他方が下記一般式(3)で表されるカチオン性基を示し、POはプロピレンオキシ基を示す。R4は、水素原子又は下記一般式(4)で表されるポリアルキレンオキシアルキル基を示す。pは一般式(2)中に含まれるカチオン化アルキレンオキシ基(−CH(Y1)−CH(Y2)−O−)の付加モル数を、qはプロピレンオキシ基(−PO−)の付加モル数を示し、それぞれ0又は正の整数である。p及びqのどちらもが0でない場合、カチオン化アルキレンオキシ基とプロピレンオキシ基の付加順序は問わず、さらにp及びqの少なくとも一つが2以上である場合は、ブロック結合又はランダム結合のいずれであってもよい。)
Figure 0006126872
(式中、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基を示し、X-はアニオン性基を示す。)
−E1−E2−(AO)m−R8 (4)
(式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換した炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Aは炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、R8はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。mは(AO)の平均付加モル数であって6〜300の数であり、m個のAは同一でも異なっていてもよい。)
[2]前記[1]のセルロース誘導体、界面活性剤、及び水を含有する毛髪化粧料。
本発明は、毛髪すすぎ時の指通り性、柔らかさ、良好なコート感と、湿潤時の指通り性、柔らかさと、乾燥後の毛髪の指通り性、べたつきのなさという使用感を高度に両立させることができる毛髪化粧料、及びそれに含有されるセルロース誘導体を提供することができる。
なお、本発明においてコート感とは、毛髪表面をポリマーが均一に被覆し、残留することで感じる厚み感を意味し、毛髪表面に潤滑性に優れた層が形成された様に感触的に感じられる状態を意味する。また、湿潤時とは、毛髪をすすいだ水を切った後、布で毛髪の水分を拭き取る前の水が垂れない状態の時を意味する。
[セルロース誘導体]
本発明のセルロース誘導体は、下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有するセルロース誘導体であって、該アンヒドログルコース単位あたりの、カチオン化アルキレンオキシ基の置換度が0.01〜2.5であり、プロピレンオキシ基の置換度が0.1〜3.0であり、ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度が0.003〜0.2である。
Figure 0006126872
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に前記一般式(2)で表される、カチオン化アルキレンオキシ基、プロピレンオキシ基、及びポリアルキレンオキシアルキル基から選ばれる1種以上の基を有する置換基を示し、nはアンヒドログルコースの平均重合度を示し、50〜5000である。)
<カチオン化アルキレンオキシ基の置換度>
本発明において、カチオン化アルキレンオキシ基の置換度とは、セルロース誘導体分子中に存在するカチオン化アルキレンオキシ基の、アンヒドログルコース単位(以下「AGU」ともいう)1モルあたりの平均モル数を意味する。
カチオン化アルキレンオキシ基の置換度は、セルロース誘導体を含有する毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、0.01以上であり、0.02以上が好ましく、0.04以上がより好ましく、0.05以上が更にが好ましく、0.08以上がより更に好ましい。そして、その上限は2.5以下であり、2.0以下が好ましく、1.5以下がより好ましく、0.9以下が更に好ましく、0.6以下がより更に好ましい。これらの観点から、カチオン化アルキレンオキシ基の置換度は0.01〜2.5であり、好ましくは0.02〜2.0、より好ましくは0.04〜1.5、更に好ましくは0.05〜0.9、より更に好ましくは0.08〜0.6である。
カチオン化アルキレンオキシ基の置換度は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
<プロピレンオキシ基の置換度>
本発明において、プロピレンオキシ基の置換度とは、セルロース誘導体分子中に存在するプロピレンオキシ基の置換度の、AGU1モルあたりの平均モル数を意味する。
プロピレンオキシ基の置換度の置換度は、セルロース誘導体を含有する毛髪化粧料で処理した毛髪の乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、0.1以上であり、0.2以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.8以上が更に好ましい。そして、その上限は3.0以下であり、2.8以下が好ましく、2.6以下がより好ましく、2.3以下が更に好ましい。これらの観点から、プロピレンオキシ基の置換度は0.1〜3.0であり、好ましくは0.2〜2.8、より好ましくは0.5〜2.6、更に好ましくは0.8〜2.3である。
プロピレンオキシ基の置換度は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
本発明のセルロース誘導体を製造する容易さの観点から、カチオン化アルキレンオキシ基の置換度とプロピレンオキシ基の置換度の和は、3.0未満であることが好ましく、毛髪化粧料で処理した毛髪の乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、0.9以上であることが好ましい。
<ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度>
本発明において、ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度とは、本発明のセルロース誘導体に導入されている、後述するポリアルキレンオキシアルキル基の、AGU1モルあたりの平均モル数を意味する。
ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度は、セルロース誘導体を含有する毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、0.003以上であり、0.004以上が好ましく、0.005以上がより好ましい。そして、その上限は0.2以下であり、0.15以下が好ましく、0.12以下がより好ましい。これらの観点から、ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度は0.003〜0.2であり、好ましくは0.004〜0.15、より好ましくは0.005〜0.12である。
ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
<アンヒドログルコースの平均重合度n>
前記一般式(1)におけるアンヒドログルコースの平均重合度nは、セルロース誘導体を含有する毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、50以上であり、100以上が好ましく、300以上がより好ましく、350以上が更に好ましい。そして、その上限は5000以下であり、2000以下が好ましく、1500以下がより好ましく、1350以下が更に好ましい。これらの観点から、アンヒドログルコースの平均重合度nは50〜5000であり、好ましくは100〜2000、より好ましくは300〜1500であり、更に好ましくは350〜1350である。
<一般式(2)で表される置換基>
前記一般式(1)における、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に下記一般式(2)で表される、カチオン化アルキレンオキシ基、プロピレンオキシ基、及びポリアルキレンオキシアルキル基から選ばれる1種以上の基を有する置換基を示す。
Figure 0006126872
上記一般式(2)において、Y1及びY2は、一方が水素原子であり、他方が下記一般式(3)で表されるカチオン性基を示し、POはプロピレンオキシ基を示す。R4は、水素原子又は下記一般式(4)で表されるポリアルキレンオキシアルキル基を示す。
pは一般式(2)中に含まれるカチオン化アルキレンオキシ基(−CH(Y1)−CH(Y2)−O−)の付加モル数を示し、qはプロピレンオキシ基(−PO−)の付加モル数を示し、それぞれ0又は正の整数である。
p及びqは、製造の容易さの観点から、0又は1であることが好ましい。p及びqのどちらもが0でない場合、カチオン化アルキレンオキシ基とプロピレンオキシ基の付加順序は問わないが、製造の容易さの観点から、上記一般式(2)に記載した順序であることが好ましい。また、p及びqのどちらもが0でなく、かつp及びqの少なくとも一つが2以上である場合は、ブロック結合又はランダム結合のいずれであってもよいが、製造の容易さの観点から、ブロック結合であることが好ましい。
<一般式(3)で表されるカチオン性基>
一般式(3)で表されるカチオン性基は、以下に示す構造を有する。
Figure 0006126872
上記一般式(3)において、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、その具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基及びイソプロピル基が挙げられる。これらの中では、セルロース誘導体の水溶性の観点から、メチル基又はエチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
一般式(3)において、X-は、アンモニウム塩の対イオンであるアニオン性基を示す。X-はアニオン性基であれば特に限定されず、具体例としてはアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、アルキルカルボン酸イオン、及びハロゲン化物イオン等が挙げられる。これらの中では、製造の容易さの観点から、ハロゲン化物イオンが好ましい。
ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン及びヨウ化物イオンが挙げられるが、セルロース誘導体の水溶性及び化学的安定性の観点から、塩化物イオン、臭化物イオンが好ましく、塩化物イオンがより好ましい。
<一般式(4)で表されるポリアルキレンオキシアルキル基>
本発明におけるポリアルキレンオキシアルキル基は、以下の一般式(4)で表される。
−E1−E2−(AO)m−R8 (4)
一般式(4)において、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換した炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルカンジイル基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Aは炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルカンジイル基を示し、R8はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。mは(AO)の平均付加モル数であって6〜300の数であり、m個のAは同一でも異なっていてもよい。
一般式(4)のE1としては、ヒドロキシ基又はオキソ基が置換した炭素数2又は3のアルカンジイル基が好ましく、具体的には1−ヒドロキシトリメチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシメチルエチレン基、1−オキソエチレン基、1−オキソトリメチレン基、2−オキソトリメチレン基、1−メチル−2−オキソエチレン基等が挙げられる。これらの中では、セルロース誘導体の水溶性及び製造時の原料入手の容易性の観点から、2−ヒドロキシトリメチレン基が好ましい。
一般式(4)のE2は、エーテル結合(−O−)又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)であるが、エーテル結合が好ましい。
一般式(4)のR8は、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基であるが、アルキル基の炭素数は5〜25が好ましく、6〜20がより好ましく、8〜18が更に好ましい。また、安定性の観点から、直鎖のアルキル基が好ましく、具体的には、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基等がより好ましい。
一般式(4)のAは、炭素数1〜6のアルカンジイル基であるが、原料の入手性の観点から、アルカンジイル基の炭素数は2〜4が好ましく、2又は3がより好ましく、具体的には、エチレン基、プロパン−1,2−ジイル基、及びトリメチレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。
平均付加モル数mで表される(AO)の重合度としては、毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、8以上が好ましく、10以上がより好ましく、12以上が更に好ましく、120以下が好ましく、90以下がより好ましく、60以下が更に好ましく、40以下がより更に好ましい。これらの観点から、平均付加モル数mは8〜120が好ましく、10〜90がより好ましく、10〜60が更に好ましく、12〜40がより更に好ましい。
平均付加モル数mは、後述の実施例に記載の方法により測定される。
[セルロース誘導体の製造]
本発明のセルロース誘導体は、原料セルロースのヒドロキシ基の水素原子の一部又は全部をカチオン化〔カチオン化アルキレンオキシ基の導入〕、及びヒドロキシプロピル化〔プロピレンオキシ基の導入〕し、更にポリアルキレンオキシアルキル化〔一般式(4)で表されるポリアルキレンオキシアルキル基の導入〕することにより得ることができる。
これらのカチオン化反応、ヒドロキシプロピル化反応、ポリアルキレンオキシアルキル化はどの順序で行ってもよく、また複数の反応を同時に行うこともできるが、カチオン化反応、ヒドロキシプロピル化反応、ポリアルキレンオキシアルキル化の順で反応を行うのが、製造の容易さ、及びカチオン化アルキレンオキシ基、プロピレンオキシ基、及びポリアルキレンオキシアルキル基の置換度の制御の観点から好ましい。
具体的には、下記工程(1)〜(3)を有する方法によれば、本発明のセルロース誘導体を効率的に製造することができる。
工程(1):原料セルロースをメカノケミカル処理して低結晶化を行い、その後塩基とカチオン化剤を添加して、過剰の水や溶媒を用いずに反応させ、カチオン化セルロースを得る工程(カチオン化工程)
工程(2):工程(1)で得られたカチオン化セルロースと酸化プロピレンとを反応させて、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース(以下、「C−HPC」ともいう)を得る工程(ヒドロキシプロピル化工程)
工程(3):工程(2)で得られたC−HPCと下記一般式(5)で表されるポリアルキレンオキシアルキル化剤と反応させる工程(ポリアルキレンオキシアルキル化工程)
3−E2−(AO)m−R8 (5)
(式中、E3は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、ヒドロキシ基が置換した炭素数1〜6のハロゲン化アルキル基、炭素数2〜6のカルボキシアルキル基、又はその誘導体を示し、E2、A、m及びR8は前記と同じである。)
上記一般式(5)で表されるポリアルキレンオキシアルキル化剤とC−HPCを反応させることにより、一般式(4)で表されるポリアルキレンオキシアルキル基がC−HPCに付加した、本発明のセルロース誘導体を得ることができる。
<原料セルロース>
セルロースは結晶性部位の反応性が低いため、本発明のセルロース誘導体を製造するための原料セルロースとしては、結晶性を低下させた低結晶性の粉末セルロースが好ましく用いられる。
低結晶性の粉末セルロースは、汎用原料として得られるシート状やロール状のセルロース純度の高いパルプから調製することができる。低結晶性粉末セルロースの調製方法は特に限定されない。例えば、特開昭62−236801号公報、特開2003−64184号公報、特開2004−331918号公報等に記載の方法を挙げることができる。これらの中では、メカノケミカル処理して得られた低結晶性又は非結晶性粉末セルロース(以下、総称して「低結晶性粉末セルロース」ともいう)を使用することがより好ましい。
ここで、低結晶性粉末セルロースの「低結晶性」とは、セルロースの結晶構造においてアモルファス部の割合が多い状態を意味する。具体的には下記計算式(1)による結晶化度が好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下、更に好ましくは10%以下である粉末セルロースが好ましく、該結晶化度がほぼ0%である完全非晶化セルロースを用いることがより更に好ましい。
結晶化度(%)=[(I22.6−I18.5)/I22.6]×100 (1)
(式中、I22.6は、X線回折における格子面(002面)(回折角2θ=22.6°)の回折強度を示し、I18.5は、アモルファス部(回折角2θ=18.5°)の回折強度を示す。)
(メカノケミカル処理による低結晶性粉末セルロースの製造)
メカノケミカル処理による低結晶性粉末セルロースの製造方法としては、例えばシート状パルプを粗粉砕して得られるチップ状パルプを粉砕機で処理することによる方法が挙げられる。
粉砕機としては振動ボールミル、振動ロッドミル、振動チューブミル、遊星ボールミル又は遠心流動化ミル等の容器駆動媒体ミル、攪拌槽式ミル、流通槽式ミル又はアニュラー式ミル等の媒体攪拌式ミル等が挙げられる。これらの中では、結晶化度低下の効率の観点、及び生産性の観点から、容器駆動式媒体ミルが好ましく、振動ボールミル、振動ロッドミル及び振動チューブミル等の振動ミルがより好ましく、振動ボールミル、振動ロッドミルが更に好ましい。
処理方法としては、バッチ式、連続式のどちらでもよい。
ボール、ロッド等の媒体の充填率は、粉砕機の機種により好適な範囲が異なるが、好ましくは10〜97%、より好ましくは15〜95%の範囲である。充填率がこの範囲内であれば、原料パルプと媒体との接触頻度が向上するとともに、媒体の動きを妨げずに、粉砕効率を向上させることができる。ここで充填率とは、粉砕機の攪拌部の容積に対する媒体の見かけの体積をいう。
ボールミルの場合、媒体として用いるボールの材質には特に制限はなく、例えば、鉄、ステンレス、アルミナ、ジルコニア等が挙げられる。ボールの外径は、効率的にセルロースを低結晶化させる観点から、好ましくは0.1〜100mm、より好ましくは1〜50mmである。
また、セルロースの結晶化度を効率的に低下する観点から、粉砕機の処理時間は、好ましくは5分〜72時間、より好ましくは10分〜30時間である。また、粉砕機処理の際には、発生する熱による変性や劣化を最小限に抑える観点から、好ましくは250℃以下、より好ましくは5〜200℃の範囲で処理を行うことが望ましい。
粉砕機の媒体として用いるロッドとは棒状の媒体であり、ロッドの断面が四角形、六角形等の多角形、円形、楕円形等のものを用いることができる。
ロッドの外径としては、好ましくは0.5〜200mm、より好ましくは1〜100mm、更に好ましくは5〜50mmの範囲である。ロッドの長さとしては、粉砕機の容器の長さよりも短いものであれば特に限定されない。ロッドの大きさが上記の範囲であれば、所望の粉砕力が得られ効率的にセルロースを低結晶化させることができる。
ロッドを充填した振動ミルの処理時間、処理温度に特に制限はないが、前記のボールミルと同様の処理時間、処理温度で行うことができる。
上記の方法によれば、分子量の制御も可能であり、一般には入手困難な、重合度が高く、かつ低結晶性の粉末セルロースを容易に調製することが可能である。低結晶性粉末セルロースの平均重合度は、本発明の製造方法で得られたセルロース誘導体を含有する毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、好ましくは100〜2000であり、より好ましくは300〜1500、更に好ましくは、350〜1350である。本発明において平均重合度とは、実施例に記載の方法で得られる粘度平均重合度をいう。
なお、低結晶性の粉末セルロースのカチオン化工程、ヒドロキシプロピル化工程、及びポリアルキレンオキシアルキル化工程においては、主鎖となるセルロース骨格の解裂は実質上生じないため、得られるC−HPC、ポリアルキレンオキシアルキル化C−HPCの平均重合度は、原料として用いた低結晶化処理後の粉末セルロースの平均重合度と同一と見なすことができる。
また、低結晶性粉末セルロースの平均粒径は、粉体として流動性の良い状態が保てればよく特に限定されないが、300μm以下が好ましく、150μm以下がより好ましく、80μm以下が更に好ましい。なお、粉末セルロースの取り扱い性向上の観点から、低結晶性粉末セルロースの平均粒径は、20μm以上であり、25μm以上が好ましい。しかしながら、凝集等による微量な粗大粒子の混入を避けるため、必要に応じて300〜1000μm程度の目開きの篩を用いて、上記範囲の平均粒径とした篩下品を用いるのが好ましい。
低結晶性粉末セルロースの平均粒径は実施例に記載の方法で測定することができる。
<工程(1):低結晶性粉末セルロースのカチオン化>
上記のようにして得られた低結晶性粉末セルロースに、塩基存在下、グリシジルトリアルキルアンモニウム塩等のカチオン化剤を反応させてカチオン化し、カチオン化セルロースを製造する。
カチオン化剤として用いるグリシジルトリアルキルアンモニウム塩としては、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド、グリシジルトリエチルアンモニウムクロリド、グリシジルトリメチルアンモニウムブロミド、グリシジルトリエチルアンモニウムブロミド等が挙げられるが、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドが入手性の観点から好ましい。グリシジルトリアルキルアンモニウム塩の添加量は、毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、原料である低結晶性粉末セルロースのAGU1モルあたり、好ましくは0.02〜3.0モル、より好ましくは0.04〜2モル、更に好ましくは0.05〜1.0モルである。
カチオン化時に存在させる塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等が挙げられるが、入手性、汎用性、経済性の観点から水酸化ナトリウム、水酸化カリウムがより好ましい。塩基の添加量は、セルロースの種類等により異なるが、原料である低結晶性粉末セルロースのAGU1モルあたり、好ましくは0.05〜1.0モル、より好ましくは0.1〜0.5モル、更に好ましくは0.2〜0.3モルである。
反応系内の水分含有量は、原料として用いたセルロースに対し100質量%以下であることが好ましい。セルロースに対する水分含有量がこの範囲内であれば、セルロースが過度に凝集することなく、流動性のある粉末状態で反応させることができる。この観点から、80質量%以下がより好ましく、5〜50質量%が更に好ましい。
カチオン化の反応温度は、好ましくは10〜85℃であり、より好ましくは15〜80℃、更に好ましくは20〜75℃である。
カチオン化の反応終了後は、必要に応じて用いた塩基の中和や、公知の方法による精製を行ってもよいし、中和、精製を行わず、そのまま後述の工程(2)を行ってもよい。
中和処理は、常法により行なうことができ、例えば酢酸等の酸液、酸と不活性有機溶媒との混合溶液又は酸水溶液を添加することにより行うことができる。酸の種類は特に限定されず、装置の腐食等を考慮して適宜選択すればよい。精製処理は、含水イソプロパノール、含水アセトン溶媒等の溶剤及び/又は水による洗浄又は透析膜により行うことができる。
<工程(2):カチオン化セルロースのヒドロキシプロピル化>
上記のようにして得られたカチオン化セルロースを酸化プロピレンと反応させてヒドロキシプロピル化することによりC−HPCを製造することができる。
ここで、酸化プロピレンの使用量は、毛髪化粧料で処理した毛髪の乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、カチオン化セルロースのAGU1モルあたり、好ましくは0.2〜5.0モル、より好ましくは0.5〜4.0モル、更に好ましくは0.8〜3.0モルである。
ヒドロキシプロピル化は、塩基存在下に行うことができる。塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン等の3級アミン類が挙げられる。
これらの中では、入手性、汎用性、経済性の観点から、アルカリ金属水酸化物が好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムがより好ましい。これらの塩基は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
塩基の使用量は、特に制限はないが、カチオン化セルロースのAGU1モル当たり、通常0.05〜1.0モルであり、0.1〜0.5モルが好ましく、0.2〜0.3モルがより好ましい。
塩基としては、工程(1)のカチオン化時に存在させた塩基を中和せず、そのまま工程(2)の塩基として用いることができる。中和、精製等の工程が省略できるため、工程(1)のカチオン化時に存在させた塩基を中和せずに用いることが好ましい。
酸化プロピレンの添加方法に特に制限はなく、例えば(c)カチオン化セルロースに触媒を添加した後に酸化プロピレンを滴下する方法、(d)カチオン化セルロースに酸化プロピレンを一括で添加し、その後に触媒を徐々に加えて反応させる方法が挙げられるが、(c)法がより好ましい。
反応系内の水分含有量は、原料として用いたセルロースに対し100質量%以下であることが好ましい。セルロースに対する水分含有量がこの範囲内であれば、カチオン化セルロースが過度に凝集することなく、流動性のある粉末状態で反応させることができる。この観点から、80質量%以下が好ましく、5〜50質量%がより好ましい。
本発明においては、カチオン化セルロース、触媒及び酸化プロピレンを流動性のある粉末状態で反応させることが好ましいが、カチオン化セルロース粉末と塩基とを予めミキサー等の混合機や振とう機、又は混合ミル等で必要に応じて均一に混合分散させた後に、酸化プロピレンを添加して反応させることも可能である。
ヒドロキシプロピル化の反応温度は、0〜150℃が好ましいが、酸化プロピレン同士が重合するのを避ける観点、及び急激かつ局所的に反応が起こるのを避ける観点から、10〜100℃がより好ましく、20〜80℃が更に好ましい。反応は常圧で行うことができる。
また、反応中のセルロース鎖の解裂による分子量の低下を避ける観点から、窒素等の不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
反応終了後は、必要に応じて、公知の方法で未反応酸化プロピレンの除去、中和処理、精製処理、乾燥等を行ってもよいし、そのまま次工程(3)のポリアルキレンオキシアルキル化を行ってもよい。
中和処理は、常法により行なうことができ、例えば酢酸等の酸液、酸と不活性有機溶媒との混合溶液又は酸水溶液を添加することにより行うことができる。酸の種類は特に限定されず、装置の腐食等を考慮して適宜選択すればよい。精製処理は、含水イソプロパノール、含水アセトン溶媒等の溶剤及び/又は水による洗浄又は透析膜により行うことができる。
<工程(3):ポリアルキレンオキシアルキル化>
C−HPCのポリアルキレンオキシアルキル化反応は、C−HPCを、下記一般式(5)で表されるポリアルキレンオキシアルキル化剤と反応させることにより行うことができる。
3−E2−(AO)m−R8 (5)
一般式(5)において、E3である炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基としては、2,3−エポキシプロピル基、3,4−エポキシブチル基、4,5−エポキシペンチル基、5,6−エポキシヘキシル基等が挙げられる。
3であるヒドロキシ基が置換した炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のハロゲン化アルキル基としては、2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル基、1−ヒドロキシメチル−2−クロロエチル基等が挙げられる。
3である炭素数2〜6のカルボキシアルキル基としては、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられる。
また前記カルボキシアルキル基の誘導体としては、それらのメチルエステル化物、エチルエステル化物、酸ハロゲン化物、トシル化物、メシル化物、無水物等が挙げられる。
一般式(5)のE3の好適例としては、エポキシ化アルキル基として2,3−エポキシプロピル基、ヒドロキシ基が置換したハロゲン化アルキル基として2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル基、カルボキシアルキル基としてカルボキシメチル基、カルボキシエチル基、及びそのメチルエステル化物又は酸ハロゲン化物等が挙げられる。
上記のポリアルキレンオキシアルキル化剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
一般式(5)で表されるポリアルキレンオキシアルキル化剤の使用量は、毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、C−HPCのAGU1モルあたり、好ましくは0.003〜0.5モル、より好ましくは0.005〜0.2モルである。
ポリアルキレンオキシアルキル化反応は、塩基存在下で行うのが好ましい。
塩基としては、周期表第1族又は第2族元素の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、3級アミン等が挙げられ、なかでも、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、ピリジン等が好ましい。
塩基の使用量は、特に制限はないが、C−HPCのAGU1モル当たり、通常0.05〜1.0モルであり、0.1〜0.5モルが好ましく、0.2〜0.3モルがより好ましい。
塩基としては、工程(2)のヒドロキシプロピル化時に存在させた塩基を中和せず、そのまま工程(3)の塩基として用いることができる。中和、精製等の工程が省略できるため、工程(2)のヒドロキシプロピル化時に存在させた塩基を中和せずに用いることが好ましい。
ポリアルキレンオキシアルキル化反応時には溶媒を用いることもできる。溶媒としては、炭素数2〜5の低級アルコール、例えばイソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコール等が挙げられる。また、C−HPCとポリアルキレンオキシアルキル化剤との反応性を高める観点から、低級アルコールに対し、好ましくは0.1〜100重量%、より好ましくは1〜50重量%の水を加えた混合溶媒を用いてもよい。
ポリアルキレンオキシアルキル化の反応温度は、0〜150℃が好ましく、30〜100℃がより好ましい。
反応終了後は、必要に応じて公知の方法で中和処理、精製処理、乾燥等を行うことができる。
中和処理は、常法により行なうことができ、例えば酢酸等の酸液、酸と不活性有機溶媒との混合溶液又は酸水溶液を添加することにより行うことができる。酸の種類は特に限定されず、装置の腐食等を考慮して適宜選択すればよい。精製処理は、含水イソプロパノール、含水アセトン溶媒等の溶剤及び/又は水による洗浄又は透析膜により行うことができる。
毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、セルロース誘導体分子におけるカチオン化アルキレンオキシ基の置換度は、前記のとおり0.01〜2.5であり、好ましくは0.02〜2.0、より好ましくは0.04〜1.5、更に好ましくは0.05〜0.9、より更に好ましくは0.08〜0.6であり、プロピレンオキシ基の置換度は0.1〜3.0であり、好ましくは0.2〜2.8、より好ましくは0.5〜2.6、更に好ましくは0.8〜2.3であり、ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度は0.003〜0.2であり、好ましくは0.004〜0.15、より好ましくは0.005〜0.12である。
[毛髪化粧料]
本発明の毛髪化粧料は、本発明の前記セルロース誘導体、界面活性剤、及び水を含有する。
毛髪化粧料中における本発明のセルロース誘導体の含有量は、毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、毛髪化粧料中、0.005質量%以上が好ましく、0.02質量%以上がより好ましく、0.03質量%以上が更に好ましく、0.04質量%以上がより更に好ましく、0.05質量%以上が特に好ましい。また、毛髪化粧料で処理した毛髪の乾燥後のべたつき感を抑制する観点から、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、2質量%以下が更に好ましく、1質量%以下がより更に好ましく、0.5質量%以下が特に好ましい。また、毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、毛髪化粧料中の本発明のセルロース誘導体の含有量は、0.005〜10質量%が好ましく、0.02〜5質量%がより好ましく、0.03〜2質量%が更に好ましく、0.04〜1質量%がより更に好ましく、0.05〜0.5質量%が特に好ましい。
<界面活性剤>
本発明の毛髪化粧料に含有される界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
シャンプー等の洗浄剤として使用する場合は、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が好ましく、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアスタイリング剤等として使用する場合は、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤が好ましい。
(陰イオン性界面活性剤)
陰イオン性界面活性剤としては、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸エステル塩及びアミノ酸塩のものが好ましい。具体的には、硫酸エステル塩として、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等が挙げられ、スルホン酸塩としては、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート等が挙げられ、カルボン酸塩としては、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩等が挙げられ、リン酸エステル塩としては、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩等が挙げられ、アミノ酸塩としては、アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられる。
これらの中では、毛髪化粧料で処理した毛髪の乾燥後の指通り性、良好なコート感、及びまとまり感を得る観点からアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、アシルグルタミン酸塩、が好ましく、特に下記一般式(6)又は(7)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩が好ましい。
{R9−O(CH2CH2O)rSO3tM (6)
{R10−OSO3tM (7)
(式中、R9は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R10は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンの塩又は塩基性アミノ酸を示し、rはエチレンオキシ基の平均付加モル数を示し、1〜5である。tはMの価数と同じ数である。)
(非イオン性界面活性剤)
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油等のポリアルキレングリコール型と、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルグリコシド等の多価アルコール型及び脂肪酸アルカノールアミドが挙げられる。
毛髪化粧料で処理した毛髪の乾燥後の指通り性、良好なコート感、及びまとまり感を得る観点から、ポリアルキレングリコール型の中では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油が好ましく、多価アルコール型の中では、アルキルグリコシドが好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルが好ましい。
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルとしては、オキシアルキレン基がオキシエチレン基であり、脂肪酸が炭素数8〜20の脂肪酸であるものが好ましい。
ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、オキシアルキレン基がオキシエチレン基であり、脂肪酸が炭素数8〜20の脂肪酸であるものが好ましい。
ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油としては、オキシアルキレン基がオキシエチレン基であるものが好ましい。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、モノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
アルキルグリコシドとしては、炭素数8〜18のアルキル鎖をグリコシド結合を介して有する重合度1〜20の多糖が好ましく、重合度は、1〜10がより好ましく、1〜5が特に好ましい。多糖を構成する糖としては、グルコース、ガラクトースが好ましく、グルコースがより好ましい。具体的には、アルキルグルコシドが挙げられる。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤としては、ベタイン系界面活性剤及びアミンオキサイド型界面活性剤等が挙げられる。これらの中では、毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、イミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤、及びアルキルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイド型界面活性剤がより好ましく、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルスルホベタイン、脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン及び脂肪酸アミドプロピルスルホベタイン等のスルホベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、並びにアルキルジメチルアミンオキサイドが更に好ましい。
脂肪酸アミドプロピルベタイン及びアルキルヒドロキシスルホベタインは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアルキル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルスルホベタイン等が好ましい。
アルキルジメチルアミンオキサイドは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアルキル基を有するものが好ましく、特にラウリルジメチルアミンオキサイド及びミリスチルジメチルアミンオキサイドが好ましい。
(陽イオン性界面活性剤)
陽イオン性界面活性剤の例としては、アミド基、エステル基又はエーテル基で分断されていてもよい炭素数12〜28の炭化水素基を有する第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、又は3級アミンの鉱酸又は有機酸の塩が挙げられる。具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウム等の塩化モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウムや、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジイソテトラデシルジメチルアンモニウム等の塩化ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウムや、ステアリルジメチルアミン、ベヘニルジメチルアミン、オクタデシロキシプロピルジメチルアミンの塩酸、クエン酸又は乳酸塩等のモノ長鎖アルキルジメチルアミン塩が挙げられる。
これらの中では、毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、塩化モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム及びモノ長鎖アルキルジメチルアミン塩が好ましい。
上記の界面活性剤の中でも、(i)アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸塩等の陰イオン性界面活性剤、(ii)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド等の非イオン性界面活性剤、(iii)アルキルヒドロキシスルホベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド等の両性界面活性剤、(iv)アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアミン塩等の陽イオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤を含有することが好ましい。
本発明の毛髪化粧料中の界面活性剤の含有量は、毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、好ましくは1〜80質量%であり、より好ましくは1〜50質量%であり、更に好ましくは1〜20質量%である。毛髪化粧料がシャンプーである場合、界面活性剤の含有量は、同様の観点から5〜20質量%であることがより好ましく、8〜20質量%であることが更に好ましい。毛髪化粧料がリンス、コンディショナー、トリートメント又はヘアスタイリング剤である場合、毛髪化粧料で処理した毛髪の乾燥後の指通り性、コート感、まとまり感を向上させ、べたつき性を低減する観点から、毛髪化粧料中の含有量は1〜10質量%がより好ましく、1〜5質量%が更に好ましい。
本発明の毛髪化粧料中、本発明のセルロース誘導体と界面活性剤の比率は、毛髪化粧料で処理した毛髪のすすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時の指通り性と柔らかさ、及び乾燥後の指通り性を向上させ、乾燥後のべたつき性を抑制する観点から、〔セルロース誘導体/界面活性剤〕の質量比で、好ましくは0.001〜10、より好ましくは0.003〜2、更に好ましくは0.005〜1、特に好ましくは0.01〜0.5である。毛髪化粧料がシャンプーである場合、上記と同様の観点から、本発明のセルロース誘導体と界面活性剤の比率(〔本発明のセルロース誘導体/界面活性剤〕の質量比)は、0.005〜0.2が好ましく、0.01〜0.1がより好ましく、0.02〜0.05が特に好ましい。毛髪化粧料がリンス、コンディショナー、トリートメント又はヘアスタイリング剤である場合、毛髪化粧料で処理した毛髪の乾燥後の指通り性、コート感、まとまり感を向上させ、べたつき性を低減する観点から、本発明のセルロース誘導体と界面活性剤の比率(〔本発明のセルロース誘導体/界面活性剤〕の質量比)は、0.05〜1が好ましく、0.08〜0.5がより好ましく、0.1〜0.35が特に好ましい。
<その他の成分>
本発明の毛髪化粧料は、本発明のセルロース誘導体以外のカチオン性ポリマー、両性ポリマー又は油性成分を含有することができる。
本発明の毛髪化粧料中の本発明のセルロース誘導体以外のカチオン性ポリマー又は両性ポリマーの含有量は、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.05〜1質量%、更に好ましくは0.1〜0.5質量%である。
油性成分としては、高級アルコール、シリコーン、及びエステル油、炭化水素類、グリセリド類、植物油、動物油、ラノリン誘導体、高級脂肪酸エステル類等が挙げられる。
これらの中では、高級アルコール、エステル油、シリコーンが好ましく、高級アルコール、シリコーンが特に好ましい。
シリコーンの具体例としては、特開平6−48916号公報に記載されているものが挙げられる。
更に、グリセリン、保湿剤、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、液晶形成基剤、色素、香料、噴射剤、エデト酢酸塩や、クエン酸塩等のキレート剤、pH調整剤、防腐剤、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン等の抗フケ剤等を適宜配合することができる。
本発明の毛髪化粧料は、常法に従って製造することができる。具体的には、例えば、液状シャンプーの場合は、水及び界面活性剤を加温し、均一混合する。均一溶解確認後、油性成分や本発明のセルロース誘導体を添加し混合する。ポリマーは、必要に応じて、予め水に分散、もしくは溶解させた後に添加できる。均一溶解もしくは分散後、冷却し、必要に応じて、パール化剤、pH調製剤、香料、色素等を加え調製することができる。同様にコンディショナーの場合は、水及び界面活性剤を加温し、均一混合後、溶解もしくは融解させた油性成分(高級アルコール等)、溶剤を加え、乳化する。その後、冷却し、必要に応じて、油性成分(シリコーン等)、パール化剤、pH調製剤、香料、色素等を加え調製することができる。また、本発明の毛髪化粧料の剤型も特に制限されず、液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることができるが、液体状、ペースト状又はクリーム状とすることが好ましく、液体状とすることが特に好ましい。
液体状とする場合には、液体媒体として水、ポリエチレングリコール、エタノール等を用いるのが好ましく、水の配合量は、全組成物中に10〜90質量%が好ましい。
以下の実施例及び比較例において、特に断らない限り「%」は「質量%」を意味する。
製造例、実施例において行った各種物性の測定法は以下のとおりである。
(1)粉末セルロースの結晶化度の算出
株式会社リガク製「Rigaku RINT 2500VC X-RAY diffractometer」を用いて、以下の条件で測定した回折スペクトルのピーク強度から、前記計算式(1)により算出した。
X線光源:Cu/Kα−radiation、管電圧:40kV、管電流:120mA
測定範囲:2θ=5〜45°、
測定サンプル:面積320mm2×厚さ1mmのペレットを圧縮して作成
X線のスキャンスピード:10°/min
得られた結晶化度が負の値をとった場合は、全て結晶化度0%とした。
(2)粉末セルロースの平均粒径の測定
粉末セルロースの平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置「LA−920」(株式会社堀場製作所製)を用いて測定した。測定試料として粉末セルロース0.1gを5mLの水に加え、超音波で1分間処理した試料分散液を用いた。体積基準のメジアン径を、温度25℃にて測定した。
(3)水分量の測定
パルプ、及び粉末セルロース中の水分量は、電子式水分計「MOC−120H」(株式会社島津製作所製)を用いて測定した。測定温度120℃で、30秒間の重量変化率が0.1%以下となる点を測定の終点とした。
(4)セルロース誘導体の置換度の算出
実施例、比較例で得られたセルロース誘導体を透析膜(分画分子量1000)により精製後、水溶液を凍結乾燥して精製物を得た。得られた精製物単位量中に含まれるカチオン化アルキレンオキシ基(−CH(Y1)−CH(Y2)O−)の量(a(mol/g))を、窒素原子の含有量をケルダール分析によって測定して下記計算式(2)から求めた。
a(mol/g)=元素分析から求められる窒素含有量(%)/(14.0×100) (2)
次にプロピレンオキシ基の量(b(mol/g))を、分析対象がヒドロキシプロピルセルロースではなく精製されたセルロース誘導体であることを除き、日本薬局方記載の「ヒドロキシプロピルセルロースの分析法」に従って測定したヒドロキシプロポキシ基含有量〔分子量(OC36OH=75.09〕から、下記計算式(3)から求めた。
b(mol/g)=ガスクロマトグラフ(GC)分析から求められるヒドロキシプロポキシ基含有量(%)/(75.09×100) (3)
またポリアルキレンオキシアルキル基の量(c(mol/g))は、Zeisel法(D.G. Anderson, Anal. Chem., 43, 894(1971))により、ガスクロマトグラフィーから定量できるアルキル基含有量から、下記計算式(4)から求めた。
c(mol/g)=GC分析から求められるアルキル基含有量(%)/(アルキル基の分子量×100) (4)
得られたa,b,cと下記計算式(4)、(5)、(6)からカチオン化アルキレンオキシ基の置換度(k)及びプロピレンオキシ基の置換度(m)、ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度(n)を算出した。
a=k/(162+k×K+m×58+n×N) (4)
b=m/(162+k×K+m×58+n×N) (5)
c=n/(162+k×K+m×58+n×N) (6)
〔式中、k、Kはそれぞれ、カチオン化エチレンオキシ基の置換度、分子量を示し、mはプロピレンオキシ基の置換度を示し、n、Nはそれぞれ、ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度、分子量を示す。〕
(5)セルロースの粘度平均重合度の測定(銅アンモニア法)
(i)測定用溶液の調製
メスフラスコ(100mL)に塩化第一銅0.5g、25%アンモニア水20〜30mLを加え、完全に溶解した後に、水酸化第二銅1.0g、及び25%アンモニア水を加えて標線の一寸手前までの量とした。これを30〜40分撹拌して、完全に溶解した。その後、精秤したセルロースを加え、標線まで上記アンモニア水を満たした。空気の入らないように密封し、12時間、マグネチックスターラーで撹拌して溶解し、測定用溶液を調製した。添加するセルロース量を20〜500mgの範囲で変えて、異なる濃度の測定用溶液を調製した。
(ii)粘度平均重合度の測定
上記(i)で得られた測定用溶液(銅アンモニア溶液)をウベローデ粘度計に入れ、恒温槽(20±0.1℃)中で1時間静置した後、液の流下速度を測定した。種々のセルロース濃度(g/dL)の銅アンモニア溶液の流下時間(t(秒))とセルロース無添加の銅アンモニア水溶液の流下時間(t0(秒))から、下記式により相対粘度ηrを求めた。
ηr=t/t0
次に、それぞれの濃度における還元粘度(ηsp/c)を下記式により求めた。
ηsp/c=(ηr−1)/c
(c:セルロース濃度(g/dL)
更に、還元粘度をc=0に外挿して固有粘度[η](dL/g)を求め、下記式により粘度平均重合度(DP)を求めた。
DP=2000×[η]
なお、実施例、比較例において得られたセルロース誘導体の平均重合度は、製造に用いた原料セルロースの平均重合度と同一であると見なした。
実施例1〔ポリアルキレンオキシアルキル化C−HPC(1)の製造〕
(1)非晶化粉末セルロースの製造
シート状木材パルプ(テンベック社製Biofloc HV+、結晶化度76%、重合度1550、水分量7%)をシュレッダー(株式会社明光商会製、「MSX2000−IVP440F」)にかけてチップ状にした。その後、50℃減圧下で12時間乾燥処理を行い、チップ状の乾燥パルプ(水分量0.4%)を得た。
次に、得られたチップ状の乾燥パルプ100gを、バッチ式振動ミル(中央化工機株式会社製「MB−1」:容器全容積3.5L、ロッドとして、φ30mm、長さ218mm、断面形状が円形のSUS304製ロッド13本、充填率57%)に投入した。振動数20Hz,全振幅8mm,温度30〜70℃の範囲で20分粉砕処理を行い、低結晶性粉末セルロース(結晶化度0%、重合度833、平均粒径52μm、水分量1%)を得た。
(2)カチオン化反応
還流管を取り付けた1Lニーダー(株式会社入江商会製、PNV−1型)に、前記(1)で得られた低結晶性粉末セルロース(結晶化度0%、平均重合度833、平均粒径52μm、水分量1%)100gを仕込み、次に48%水酸化ナトリウム水溶液10.2g(NaOH量 0.12mol)〔AGU1モルあたり0.2モル〕を滴下しながら加え、窒素雰囲気下3時間撹拌した。その後、ニーダーを温水により70℃に加温し、カチオン化剤としてグリシジルトリメチルアンモニウムクロリド(以下、GMACともいう。阪本薬品工業株式会社製、含水量20%、純度90%以上)に水を添加し、含水量を38.5%に調整したGMAC水溶液33.6g〔GMAC量 0.12mol、AGU1モルあたり0.2モル〕を1時間で滴下した。その後、更に70℃で3時間撹拌し、カチオン化セルロースを得た。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析によりカチオン化剤が全て消費されたことを確認した。
(3)ヒドロキシプロピル化反応
前記(2)で得られたカチオン化セルロースを70℃に加温したまま、酸化プロピレン92.7g(1.60mol、関東化学株式会社製、特級試薬)〔AGU1モルあたり2.6モル〕を滴下して、酸化プロピレンが消費され還流が止むまで16時間反応を行った。反応後、セルロースは流動性のある粉末状態を保っていた。
(4)ポリアルキレンオキシアルキル化反応
前記(3)で得られたC−HPCを5.0g採取して、これに下記式(10)で表されるポリアルキレンオキシアルキル化剤を0.05g〔AGU1モルあたり0.005モル〕加え、乳鉢で混合後、密栓できる容器に移して、70℃で10時間反応させてポリアルキレンオキシアルキル化を行った。反応終了後、酢酸で中和し、薄褐色固体を得た。生成物を透析膜(分画分子量2000)により精製後、水溶液の凍結乾燥を行い、セルロース誘導体;ポリアルキレンオキシアルキル化C−HPC(1)を得た。
Figure 0006126872
得られたポリアルキレンオキシアルキル化C−HPC(1)を元素分析した結果、窒素元素含有量は0.85%であり、ヒドロキシプロピルセルロースの分析法による、プロピレンオキシ基〔分子量(C36O)=75.09〕含有量は51.74%であった。
また、カチオン化アルキレンオキシ基の置換度は0.2、プロピレンオキシ基の置換度は2.2、ポリオキシアルキレン基の置換度は0.005であった。
ポリアルキレンオキシアルキル化C−HPC(1)の製造条件と結果を表1に示す。
実施例2〜5〔ポリアルキレンオキシアルキル化C−HPC(2)〜(5)の製造〕
実施例1において、ポリアルキレンオキシアルキル化剤の添加量を変えた以外は、実施例1と同様の操作を行った。結果を表1に示す。
実施例6〜7〔ポリアルキレンオキシアルキル化C−HPC(6)〜(7)の製造〕
実施例1において、ポリアルキレンオキシアルキル化剤の種類と添加量を変えた以外は、実施例1と同様の操作を行った。結果を表1に示す。
比較例1〔C−HPC(8)の製造〕
実施例1(3)で得られたC−HPCを酢酸で中和し、薄褐色固体を得た。生成物の水溶液を透析膜(分画分子量2000)により精製後、水溶液の凍結乾燥を行い、C−HPC(8)を得た。結果を表1に示す。
比較例2〔ポリアルキレンオキシアルキル化HPC(9)の製造〕
(1)ヒドロキシプロピル化反応
還流管を取り付けた1Lニーダー(株式会社入江商会製、PNV−1型)に、実施例1(1)で得られた低結晶化粉末セルロース(結晶化度0%、平均重合度833、平均粒径52μm、水分量1%)100gを仕込み、次に48%水酸化ナトリウム水溶液10.2g(NaOH量 0.12mol)を滴下しながら加え、窒素雰囲気下3時間撹拌した。その後、ニーダーを温水により70℃に加温し、酸化プロピレン92.7g(1.60mol、関東化学株式会社製、特級試薬)を滴下して、酸化プロピレンが消費され還流が止むまで16時間反応を行った。反応後、セルロースは流動性のある粉末状態を保っていた。
(2)ポリアルキレンオキシアルキル化反応
前記(1)で得られたHPC5.0gに実施例1(3)で用いたポリアルキレンオキシアルキル化剤0.24gを加え、乳鉢で混合後、密栓できる容器に移して、70℃で10時間反応させてポリアルキレンオキシアルキル化を行った。反応終了後、酢酸で中和し、薄褐色固体を得た。生成物を透析膜(分画分子量2000)により精製後、水溶液の凍結乾燥を行い、ポリアルキレンオキシアルキル化HPC(9)を得た。結果を表1に示す。
比較例3〔ポリアルキレンオキシアルキル化カチオンセルロース(10)の製造〕
実施例1(2)で得られたカチオン化セルロース5.0gに実施例1(3)で用いたポリアルキレンオキシアルキル化剤0.20gを加え、比較例2と同様の操作を行い、ポリアルキレンオキシアルキル化カチオン化セルロース(10)を得た。結果を表1に示す。
Figure 0006126872
[毛髪化粧料の評価]
実施例8〜14、及び比較例4〜6(シャンプーの製造、評価)
実施例1〜7で得られたポリアルキレンオキシアルキル化C−HPC(1)〜(7)、及び比較例1〜3で得られたC−HPC(8)、ポリアルキレンオキシアルキル化HPC(9)、ポリアルキレンオキシアルキル化カチオン化セルロース(10)を用いて、表2に示す組成のシャンプーを常法により調製した。
下記組成のプレーンシャンプーで洗浄した毛束を35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、以下に示す組成のプレーンシャンプーで洗浄し、温水ですすぎ、タオルで水分を取り、櫛で毛束を整えた。その後、ドライヤーの温風で乾燥させ、仕上げに櫛で毛束を整えたものを、評価用トレスとして用いた。
5人のパネラーが、以下の評価基準により、すすぎ時では指通り性、柔らかさ、コート感、湿潤時(水分をふき取った直後)では指通り性、柔らかさ、乾燥後ではべたつき性、指通り性の評価を行った。評点は、5人のパネラーの評価結果の平均値とした。結果を表2に示す。
(プレーンシャンプーの組成)
(成分) (%)

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na *1 11.3
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド *2 3.0
クエン酸 0.2
メチルパラベン 0.3
精製水 残 余
計 100.0
*1:花王株式会社製、商品名:エマール E−27C
*2:花王株式会社製、商品名:アミノーン C−11S
(評価基準)
・指通り性:
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:あまり良くない
1:良くない
・柔らかさ:
5:非常に柔らかい
4:やや柔らかい
3:普通
2:やや硬い
1:硬い
・コート感:
5:優れたコート感がある
4:ややコート感がある
3:普通
2:あまりコート感がない
1:全くコート感がない
・べたつき性:
5:べたつかない
4:あまりべたつかない
3:普通
2:ややべたつく
1:べたつく
Figure 0006126872
表2から、実施例の毛髪化粧料(シャンプー)は、比較例のシャンプーに比べ、毛髪すすぎ時の指通り性、柔らかさ、コート感に優れ、湿潤時の指通り性、柔らかさ、乾燥後の毛髪の指通り性、べたつきのなさという使用感が高度に両立していることが分かる。
また、実施例と比較例5との対比から、カチオン化していないヒドロキシプロピルセルロース(HPC)をポリアルキレンオキシアルキル化したセルロース誘導体を用いると、乾燥後の指通り性が不十分で、油っぽいべたつき感があるのに対して、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース(C−HPC)をポリアルキレンオキシアルキル化したセルロース誘導体を用いた実施例のシャンプーは、乾燥後の毛髪の指通り性、べたつきのなさという使用感が優れていることが分かる。
本発明は、カチオン化アルキレンオキシ基、プロピレンオキシ基、及びポリアルキレンオキシアルキル基を特定量含有するセルロース誘導体、並びにそれを含有する毛髪化粧料であり、例えばヘアシャンプー、ヘアリンス、トリートメント、コンディショナー、ヘアクリーム、ブローローション、ヘアパック、コンディショニングジェル、コンディショニングフォーム等の分野で好適に利用することができる。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有するセルロース誘導体であって、該アンヒドログルコース単位あたりの、カチオン化アルキレンオキシ基の置換度が0.08〜0.6であり、プロピレンオキシ基の置換度が0.8〜2.3であり、ポリアルキレンオキシアルキル基の置換度が0.005〜0.12である、セルロース誘導体。
    Figure 0006126872

    (式中、R、R及びRは、それぞれ独立に下記一般式(2)で表される、カチオン化アルキレンオキシ基、プロピレンオキシ基、及びポリアルキレンオキシアルキル基から選ばれる1種以上の基を有する置換基を示し、nはアンヒドログルコースの平均重合度を示し、350〜1350である。)
    Figure 0006126872

    (式中、Y及びYは、一方が水素原子であり、他方が下記一般式(3)で表されるカチオン性基を示し、POはプロピレンオキシ基を示す。Rは、水素原子又は下記一般式(4)で表されるポリアルキレンオキシアルキル基を示す。pは一般式(2)中に含まれるカチオン化アルキレンオキシ基(−CH(Y)−CH(Y)−O−)の付加モル数を、qはプロピレンオキシ基(−PO−)の付加モル数を示し、それぞれ0又は正の整数である。p及びqのどちらもが0でない場合、カチオン化アルキレンオキシ基とプロピレンオキシ基の付加順序は問わず、さらにp及びqの少なくとも1つが2以上である場合は、ブロック結合又はランダム結合のいずれであってもよい。)
    Figure 0006126872

    (式中、R、R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基を示し、Xはアニオン性基を示す。)
    −E−E−(AO)m−R (4)
    (式中、Eはヒドロキシ基又はオキソ基が置換した炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、Eはエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Aは炭素数1〜6のアルカンジイル基を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。mは(AO)の平均付加モル数であって6〜300の数であり、m個のAは同一でも異なっていてもよい。)
  2. 一般式(3)において、R、R及びRが、それぞれ独立にメチル基又はエチル基である、請求項1に記載のセルロース誘導体。
  3. 一般式(4)において、Aが炭素数2〜4のアルカンジイル基である、請求項1又は2に記載のセルロース誘導体。
  4. 一般式(4)において、E がヒドロキシ基又はオキソ基が置換した炭素数2又は3のアルカンジイル基である、請求項1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
  5. 一般式(4)において、mが10〜40である、請求項1〜4のいずれかに記載のセルロース誘導体。
  6. 一般式(4)において、Eが、ヒドロキシ基が置換した炭素数3〜6のアルカンジイル基であり、Eがエーテル結合であり、AOがエチレンオキシ基であり、mが6〜30、R が炭素数8〜24のアルキル基である、請求項1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
  7. 一般式(4)において、R が炭素数8〜18の直鎖のアルキル基である、請求項1〜6のいずれかに記載のセルロース誘導体。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載のセルロース誘導体、界面活性剤、及び水を含有する毛髪化粧料。
  9. 前記セルロース誘導体の含有量が0.005〜10質量%である、請求項に記載の毛髪化粧料。
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