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JP6126474B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法に関し、特に撮影後にリフォーカス可能な画像データを生成する撮像装置及びその制御方法に関する。
近年、電子カメラ等の撮像装置において、光の強度分布のみならず光の入射方向の情報をも取得可能な撮像装置(ライトフィールドカメラ)が提案されている。
例えば非特許文献1によれば、撮影レンズと撮像素子との間にマイクロレンズアレイを配置し、撮像素子の複数の画素に対してひとつのマイクロレンズを対応させることで、マイクロレンズを通過した光は複数の画素によって入射方向別に取得される。
このように取得された画素信号(光線情報)に対して、通常の撮影画像を生成するほかに、「Light Field Photography」と呼ばれる手法を適用することで、任意の像面にピントを合わせた画像(以下、リフォーカス画像)を撮影後に再構成することができる。
特許文献1では、複数のレンズが配置されたレンズ群の各レンズの位置を検出する方法が提案されている。また、特許文献2では、レンズ交換式カメラを使用して、レンズとカメラの接合部に着脱式のマイクロレンズアレイを配置する構成を提案している。このような構成とすることで、マイクロレンズアレイを装着したときのみリフォーカス画像を撮影でき、マイクロレンズアレイを装着しないときは、通常の画像の撮影ができるとしている。
特開2004−333691号公報 特開2010−102230号公報
Ren.Ng、他7名,「Light Field Photography with a Hand−Held Plenoptic Camera」,Stanford Tech Report CTSR 2005−02
ライトフィールドカメラにおいては、マイクロレンズアレイの各マイクロレンズに対応する撮像素子の個数及び配置が決まっている。図17は、ライトフィールドカメラにおける撮像素子とマイクロレンズの個数および配置を表した例であり、1つのマイクロレンズに対して、5x5の撮像素子が関係付けられている。
特許文献2に開示された交換レンズとカメラレンズアダプタを装着したカメラの場合、ユーザーによるカメラレンズアダプタの装着操作のために、マイクロレンズアレイと撮像素子の回転方向の位置関係にずれが生じることがある。また、交換レンズとカメラレンズアダプタを装着したカメラの場合、ユーザーによるズーム制御等のレンズ操作により、カメラレンズアダプタも動き、マイクロレンズアレイと撮像素子の回転方向の位置関係にずれが生じることがある。
撮像素子とマイクロレンズの位置関係にずれが生じた場合、ライトフィールドデータを撮像することが困難になる。図18は、ライトフィールドカメラにおける撮像素子とマイクロレンズの位置関係がずれた例を示している。このような位置ズレが生じてしまった場合、画像処理の単位が崩れてしまい、処理が煩雑になる。
また、レンズ位置の検出方法に関して、特許文献1では、点像群やテンプレートを用いた位置検出方法が提案されている。しかし、ライトフィールドカメラでは撮像素子とマイクロレンズの関係が決められており、点像を適用することは困難である。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、ライトフィールドカメラとして用いるためのマイクロレンズと撮像素子の回転方向の位置関係が所定の位置関係になるように位置合わせを行えるようにすることを目的とする。また、ライトフィールドカメラに適した、マイクロレンズと撮像素子の位置関係の検出方法を提案することを目的とする。
ライトフィールドカメラに適した方法でマイクロレンズと撮像素子の位置関係を検出するとともに、マイクロレンズと撮像素子の回転方向の位置関係が所定の位置関係になるように位置合わせを行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、マイクロレンズを2次元に配列したマイクロレンズアレイを通過した光の強度分布及び光の入射方向を示す光線情報から、撮影後に再構成することが可能な画像を生成する本発明の撮像装置は、前記光線情報を電気信号に変換する複数の光電変換素子を含む撮像素子と、前記撮像素子の予め決められた検知領域に含まれる光電変換素子から得られた電気信号を用いて、前記マイクロレンズアレイと前記撮像素子との、予め決められた位置関係からの回転ズレの方向及びズレ量を示す回転ズレ情報を検出する検出手段と、前記マイクロレンズアレイのうち、前記検知領域に対応するマイクロレンズに隣接するマイクロレンズを遮光する遮光手段と、前記検出手段により検出した回転ズレ情報に基づいて、前記回転ズレを補正するように前記マイクロレンズアレイ及び前記撮像素子の少なくともいずれか一方を駆動する駆動手段とを有する。
本発明によれば、ライトフィールドカメラに適した方法でマイクロレンズと撮像素子の位置関係を検出するとともに、マイクロレンズと撮像素子の回転方向の位置関係が所定の位置関係になるように位置合わせを行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図。 回転ズレ検知部の構成を示すブロック図。 撮像素子とマイクロレンズアレイとの位置関係が適切な場合の撮像素子とマイクロレンズアレイとの対応を示した図。 撮像素子とマイクロレンズアレイとの位置関係が適切な場合の検知領域における強度値の積分値の一例を示す図。 撮像素子とマイクロレンズアレイとの位置関係が適切な場合の強度値の積分結果の差の一例を示す図。 撮像素子に対してマイクロレンズアレイが右に回転した場合の撮像素子とマイクロレンズアレイとの対応を示した図。 撮像素子に対してマイクロレンズアレイが右に回転した場合の検知領域における強度値の積分値の一例を示す図。 撮像素子に対してマイクロレンズアレイが右に回転した場合の強度値の積分結果の差の一例を示す図。 撮像素子に対してマイクロレンズアレイが左に回転した場合の撮像素子とマイクロレンズアレイとの対応を示した図。 撮像素子に対してマイクロレンズアレイが左に回転した場合の検知領域における強度値の積分値の一例を示す図。 撮像素子に対してマイクロレンズアレイが左に回転した場合の強度値の積分結果の差の一例を示す図。 第1の実施形態における撮像装置の全体処理を示すフローチャート。 回転ズレ検知処理のフローチャート。 検知領域の別の例を示す図。 第2の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第2の実施形態における撮像装置の全体処理を示すフローチャート。 従来の撮像素子とマイクロレンズの対応例を示す図。 従来の撮像素子とマイクロレンズの位置関係がズレた場合の例を示す図。 第3の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る撮像素子とマイクロレンズアレイとの位置関係が適切な場合の撮像素子とマイクロレンズアレイと遮光部との対応を示した図。 第3の実施形態に係る撮像素子に対してマイクロレンズアレイが左に回転した場合の撮像素子とマイクロレンズアレイと遮光部との対応を示した図。 第3の実施形態に係る撮像素子に対してマイクロレンズアレイが左に回転した場合の検知領域における強度値の積分値の一例を示す図。 本発明の第3の実施形態に係る別の撮像装置の概略構成を示すブロック図。 本発明の第4の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第4の実施形態に係る撮像素子に対してマイクロレンズアレイが左に回転した場合の撮像素子とマイクロレンズアレイと遮光部との対応を示した図。 第4の実施形態における撮像装置の全体処理を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態に係る別の撮像装置の概略構成を示すブロック図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置について説明する。本第1の実施形態における撮像装置100であり、以下のように動作する。
メインレンズ101及び複数のマイクロレンズを2次元状に配列したマイクロレンズアレイ102を通過した光の強度分布及び光の入射方向を示す光線情報は、光電変換素子を2次元状に配列した撮像素子103にて電気信号に変換される。以下、撮像素子103にて電気信号に変換されたデータを画像データと呼ぶ。なお、マイクロレンズアレイ102はマイクロレンズ間の隙間およびマイクロレンズアレイの外を通った光が撮像素子103に当たらないように遮光されているものとする。また、撮像素子103は光に応じた信号を出力するための有効画素領域131と黒基準信号を出力するための光学的黒領域(不図示)とを有する。更に、本実施形態において、マイクロレンズアレイ102上の各マイクロレンズと撮像素子103の光電変換素子は、非特許文献1で示されている構成と同様に、1対1で対応しているのではなく、1対複数で対応している。このように対応させることにより、光電変換素子により生成された電気信号に基づいて、撮影後に任意の焦点位置に合焦した画像を再構成することが可能となる。
記録画像処理部140は、有効画素領域131から出力された画像データを入力とし、記録するためのデータを生成するための画像処理を行う。回転ズレ検知部104は、有効画素領域131の一部の領域である検知領域130から出力される検知用画像データを入力として、撮像素子103とマイクロレンズアレイ102の回転ズレを検知する。回転駆動部105は、マイクロレンズアレイ102を回転させるための駆動用モーター110と、駆動用モーター110を回転させるための駆動信号を発生させる駆動信号発生部120とを有し、マイクロレンズアレイ102を回転方向に駆動する。
図2は、第1の実施形態における回転ズレ検知部104の構成を示すブロック図である。縦方向強度積分部1041は、撮像素子103の検知領域130から出力される画像データを入力とし、縦方向(第1の方向)の強度値の積分を行う。同様に、横方向強度積分部1042は、撮像素子103の検知領域130から出力される画像データを入力とし、横方向(第2の方向)の強度値の積分を行う。ここで強度値とは、撮像素子103における光電変換結果、得られる信号値である。ライトフィールドカメラにおいては、撮像素子103の各素子に対応する方向からの光線が大きい、もしくは輝度が大きければ強度値は大きくなる。反対に、撮像素子103の各素子に対応する方向からの光線が小さい、もしくは輝度が小さければ強度値は小さくなる。
光量判定部1043は、縦方向強度積分部1041の出力である縦方向積分結果および横方向強度積分部1042の出力である横方向積分結果を入力とし、撮像素子103とマイクロレンズアレイ102の位置関係の判定のために光量が十分かどうかを判定する。光量判定部1043は、光量判定用閾値を保持している。
縦方向ズレ検知部1044は、縦方向強度積分部1041からの出力である縦方向積分結果を入力とし、縦方向のズレを検知する。同様に、横方向ズレ検知部1045は、横方向強度積分部1042からの出力である横方向積分結果を入力とし、横方向のエッジを求める。ズレ情報生成部1047は、縦方向ズレ検知部1044の出力である縦方向エッジ情報及び横方向ズレ検知部1045の出力である横方向エッジ情報を入力とし、回転ズレ情報に変換して出力する。
次に、上記構成を有する回転ズレ検知部104における回転ズレ情報の生成処理について説明する。
図3は、マイクロレンズアレイ102と撮像素子103との位置関係が適切な場合を示した図である。図3(a)は、25(=5×5)のマイクロレンズと、対応する光電変換素子を示しており、図3(b)は、1つのマイクロレンズと対応する光電変換素子を示しており、ここでは、5×5の25の光電変換素子に対応しているものとする。なお、図3(a)のマイクロレンズアレイ102において、左上のマイクロレンズに対応する5×5の光電変換素子からなるブロックを検知領域130として説明する。
また、図3(b)において、x1〜x5は、検知領域130のx軸方向、y1〜y5は、y軸方向の座標である。網掛けしている光電変換素子1101、1102、1103、1104は、遮光され、光が当たっていない領域が大半を占める光電変換素子を示している。
図4は検知領域130における強度値の積分値をヒストグラムで表した図である。図4(a)は縦方向の積分値のヒストグラムであり、縦方向強度積分部1041の出力結果である。図4(a)の縦軸は強度値、横軸はX軸方向の座標であり、図3(b)の座標に対応している。縦軸の強度値は、X軸方向の強度値の積分結果である。図4(a)において網掛けしている強度1201、1202、1203、1204は、図3(b)において網掛けしている光電変換素子1101、1102、1103、1104からの出力に対応している。上述したように、光電変換素子1101、1102、1103、1104の大半の領域は遮光されているため、全面に光が当たっているその他の光電変換素子よりも強度が小さくなる。
また、図4(a)の光量判定用閾値1901は光量判定部1043が光量が十分かどうかを判定するために用いる閾値であり、強度値の積分結果が光量判定用閾値1901を超えた場合、回転ズレを検知するのに十分な光量であると判定する。積分結果が閾値以下の場合、回転ズレを検知するのに十分な光量では無いと判定する。
また、図4(b)は横方向の積分値をヒストグラムであり、横方向強度積分部1042の出力結果である。図4(b)の横軸は強度値、縦軸はY軸方向の座標であり、図3(b)の座標に対応している。横軸の強度値は、Y軸方向の強度値の積分結果である。図4(a)と同様に、光電変換素子1101、1102、1103、1104からの出力には網掛けをしている。
縦方向ズレ検知部1044は、縦方向積分結果を用いて縦方向のエッジを検出する。縦方向のエッジは、対象列の積分結果と1列手前の積分結果との差が閾値を超えるかで判定する。この閾値を縦方向エッジ検出用閾値とする。また、エッジを求める際、x1列目は1列手前が無いので例外として、そのままx1列目の積分結果を差として用いる。
図5は、撮像素子103とマイクロレンズアレイ102との位置関係が適切な場合である図4(a)の積分結果を入力とした場合の、1列隣の列との差をヒストグラムで表したものである。横軸は、X軸方向の座標であり、x1列目はx1列目、それ以降はx2列目−x1列目のように、1つ前列との差であることを示している。縦軸は、1つ前列との強度値の差であり、この縦方向エッジ検出用閾値2001を超えた個所を縦方向エッジ情報とする。
図5に示す例の場合、撮像素子103とマイクロレンズアレイ102の位置関係が適切なので、四隅を除く検知領域130のほぼ全域に光が照射している。そのため、x1列目の値が最も大きくなる。この場合、縦方向のエッジ情報を「0」とする。
横方向ズレ検知部1045も同様に、エッジ検出量閾値を保持し、積分結果が閾値を超えた点を横方向のエッジ情報として出力する。図4(b)に示す積分結果を入力とした場合、撮像素子103とマイクロレンズアレイ102の位置関係が適切なので、y1行目の差の値が最も大きくなる。この場合、横方向のエッジ情報を「0」とする。
図6は、撮像素子103に対してマイクロレンズアレイ102が右に回転した場合を示した図である。図6(a)は、25(=5×5)のマイクロレンズと、図3(a)と同じ領域の光電変換素子を示しており、図6(b)は、検知領域130と、検知領域130にかかるマイクロレンズを示している。また、図6(b)において、網掛けしている光電変換素子は、遮光され、光が当たっていない光電変換素子または、光が当たっていない領域の割合が大きい光電変換素子である。
図7は、図6に示す位置関係である場合の、検知領域130における強度値の縦方向及び横方向の積分値をヒストグラムで表したものである。
図8は、図7(a)に示す積分結果を入力とした場合の、1列隣の列との差をヒストグラムで表したものである。縦方向ズレ検知部1044は、縦方向エッジ検出用閾値2001を用いて縦方向のエッジを検出する。この場合、マイクロレンズアレイ102が右にズレていることにより、撮像素子のx1列目とx2列目は遮光されている部分が多い。そのため、光が照射されるx3列目と遮光されている部分が多いx2列目との差が大きくなる。この場合、縦方向のエッジ情報を「2」とする。
横方向ズレ検知部1045も同様に、エッジ検出量閾値を用いて積分結果が閾値を超えた点を横方向のエッジ情報として出力する。図8(b)に示す積分結果を入力とした場合、マイクロレンズアレイ102が右にズレていることにより、撮像素子のx1列目とx2列目は遮光されている部分が多い。しかし、横方向の積分としては、各行に遮光されている個所があるために大きな差が現れない。この場合、横方向のエッジ情報は「0」となる。
図9は、撮像素子103に対してマイクロレンズアレイ102が左に回転した場合を示した図である。図9(a)は、25(=5×5)のマイクロレンズと、図3(a)と同じ領域の光電変換素子を示しており、図9(b)は、検知領域130と、検知領域130にかかるマイクロレンズを示している。また、図9(b)において、網掛けしている光電変換素子は、遮光され、光が当たっていない光電変換素子または、光が当たっていない領域の割合が大きい光電変換素子である。
図10は、図9に示す位置関係である場合の、検知領域130における強度値の縦方向及び横方向の積分値をヒストグラムで表したものである。
図11は、図10(a)に示す積分結果を入力とした場合の、1列隣の列との差をヒストグラムで表したものである。縦方向ズレ検知部1044は、縦方向エッジ検出用閾値2001を用いて縦方向のエッジを検出する。この場合、マイクロレンズアレイ102が左にズレていることにより、撮像素子のy1行目とy2行目は遮光されている部分が多い。しかし、縦方向の積分としては、各列に遮光されている個所があるために大きな差が現れない。この場合、縦方向のエッジ情報を「0」とする。
横方向ズレ検知部1045も同様に、エッジ検出量閾値を用いて積分結果が閾値を超えた点を横方向のエッジ情報として出力する。図10(b)に示す積分結果を入力とした場合、マイクロレンズアレイ102が左にズレていることにより、撮像素子のy1行目とy2行目は遮光されている部分が多い。そのため、光が照射されるy3行目と遮光されているy2行目の差が大きくなる。この場合、横方向のエッジ情報を「2」とする。
以上のようにして得られた縦方向及び横方向のエッジ情報に基づいて、ズレ情報生成部1047はズレ方向を判断し、回転ズレ情報を生成して出力する。縦方向エッジ情報と横方向エッジ情報がともに「0」の場合、ズレが無いと判断する。また、縦方向エッジ情報が正の値を示した場合(例えば「2」)、マイクロレンズアレイ102が撮像素子103に対して右に「2」の回転ズレ量だけずれていると判断する。横方向エッジ情報が正の値を示した場合(例えば「2」)、マイクロレンズアレイ102が撮像素子103に対して左に「2」の回転ズレ量だけずれていると判断する。これらの判断した結果を回転ズレ情報として、回転駆動部105に出力する。
次に、本発明の第1の実施形態における処理について説明する。図12は、第1の実施形態における撮像装置の全体処理を示すフローチャートである。S101において、ユーザーによる不図示の電源スイッチの押下により撮像装置100の電源をONにする。
S102において、回転ズレ検知部104にて、回転ズレ検知処理を行う。なお、S102における回転ズレ検知処理では、上述した方法により回転ズレ情報を取得するが、その手順は図13を参照して後述する。
S103において、回転駆動部105内の駆動信号発生部120は、回転ズレ情報を入力として、回転ズレを補正するようにマイクロレンズアレイ102を回転させるために駆動用モーター110を駆動させる駆動信号を出力する。駆動用モーター110はマイクロレンズアレイ102を回転させたのち、マイクロレンズアレイ102の位置を保持する。駆動用モーター110は電源が投入されている限り撮像素子103とマイクロレンズアレイ102の位置関係がずれないように(回転ズレ情報が「ズレが無い」ことを示すように)保持し続ける。
S105はマイクロレンズアレイ102と撮像素子103との位置関係が適切、即ち、ズレが無い状態になり、撮影が可能な状態にあるということを示している。S106では、ユーザーにより撮影が指示されると、撮影処理として露光が行われ、不図示の記録媒体に画像が記録される。この撮影処理は1回でも良いし、繰り返し行っても構わない。
次に、図13のフローチャートを参照して、S102で行われる回転ズレ検知処理の手順について説明する。
まず、S201において、縦方向強度積分部1041は、検知領域130における縦方向の強度値の積分を行う。S202において、横方向強度積分部1042は、検知領域130における横方向の強度値の積分を行う。なお、S201とS202の処理は並行して行っても、逆の順に行ってもよい。
S203において、光量判定部1043は、回転ズレを検知するための光量が不足しているかどうかの判定を行う。具体的には、縦方向及び横方向の強度値の積分値の最大値が光量判定用閾値1901以下かどうかの判定を行う。
強度値の積分値の最大が光量判定用閾値1901以下であった場合、回転ズレを検知するための光量が少ないと判定され、S204に移行する。S204において不図示の液晶パネル等の表示部に、回転ズレを検知するための光量が不足している旨の警告表示を行い、処理を終了する。
強度値の積分値の最大が光量判定用閾値1901以上であった場合、回転ズレを検知するための光量が十分と判定され、S205に移行する。S205において、縦方向ズレ検知部1044は、検知領域130における縦方向の強度値の積分値を入力として、縦方向のエッジを検知する。次にS206において、横方向ズレ検知部1045は、検知領域130における横方向の強度値の積分値を入力として、横方向のエッジを検知する。なお、S205とS206の処理は並行して行っても、逆の順に行ってもよい。
S208において、ズレ情報生成部1047は、縦方向ズレ検知部1044の出力である縦方向のエッジ情報と、横方向ズレ検知部1045の出力である横方向のエッジ情報を入力として、回転ズレ情報を生成し、回転駆動部105に出力する。
このように、本第1の実施形態によれば、撮像装置の電源を投入した後、マイクロレンズアレイと撮像素子の回転ズレを検知し、検知した結果に基づきマイクロレンズアレイを回転方向の適切な位置関係に合わせる。これにより、適切なライトフィールド撮影を行うことが可能となる。
なお、本第1の実施形態では、検知領域として撮像素子の左上の領域を用いたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図14(a)の1701、1702、1703、1704のように撮像素子103の四隅(角部)でも良い。また、図14(b)の1710のように撮像素子103の水平方向に位置する一列の複数の光電変換素子上でも良い。また、図14(c)の1720のように撮像素子103の対角方向上に位置する複数の光電変換素子上でも良い。
撮像素子103の四隅に位置する複数の光電変換素子を用いた場合、本第1の実施形態のように左上の1か所のみを使用する場合と比べ、回転ズレ情報を求めるための処理の工数は増える。しかしながら、判断するための情報が増加するため、検出精度を高めることが可能である。撮像素子103の水平方向または垂直方向に並ぶ複数の光電変換素子を用いた場合、及び、撮像素子103の対角線上に位置する複数の光電変換素子を用いた場合も同様である。
また、本第1の実施形態では、マイクロレンズアレイと撮像素子の位置関係のズレがあった場合に、マイクロレンズアレイを回転させることにより位置関係を合わせるように説明したが、撮像素子を回転させることにより位置関係を合わせるようにしても良い。また、マイクロレンズアレイと撮像素子の両方を回転させても良い。即ち、マイクロレンズアレイと撮像素子の少なくともいずれか一方を駆動すれば良い。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、電源を投入した後、撮像素子とマイクロレンズアレイの位置関係を合わせる場合について説明した。本第2の実施形態では、カメラレンズアダプタに設計公差があり、ユーザーのレンズ操作により撮像素子とマイクロレンズアレイの位置関係にズレが生じてしまう場合の実施形態について記載する。
以下、図15を参照して第2の実施形態にかかる撮像装置について説明する。図15は、マイクロレンズを内蔵したカメラレンズアダプタを装着する撮像装置である。図1と同じ機能の個所には同じ参照番号を付している。
第2の実施形態における撮像装置は、図15に示すように、主に、カメラ本体100’と、レンズユニット1800と、カメラレンズアダプタ1803とから成る。レンズユニット1800はメインレンズ101を内蔵し、カメラレンズアダプタ1803はマイクロレンズアレイ102を内蔵していており、レンズマウント1802を介してカメラ本体100'に接続される。また、本第2の実施形態における撮像装置の撮影指示部は、撮影準備を指示する第1の撮影指示部と、撮影を指示する第2の撮影指示部の2段階になっているものとする。
次に、第2の実施形態における撮像装置の全体処理の流れについて、図16のフローチャートを参照して説明する。なお、図16においてS101、S102、S105、S103、S106は第1の実施形態で図12を参照して説明した処理と同様である。
S306において、ユーザーによるズームレンズなどの操作や、合焦制御によるフォーカスレンズの駆動により、レンズユニット1800のレンズ位置が変更される。本第2の実施形態では、このレンズ位置の変化により、カメラレンズアダプタ1803も動いてしまい、撮像素子103とマイクロレンズアレイ102との間に回転方向の位置関係にズレが生じる。
次に、S307において、ユーザーによる第1の撮影指示部が押下されるのを待つ。S307において第1の撮影指示部が押下された場合、S308に移行し、改めて回転ズレ検知処理を行う。
その後S103で回転方向の位置合わせを行い、S106でユーザーにより第2の撮影指示部が押下されると、撮影処理として露光が行われ、不図示の記録媒体に画像が記録される。
以上、本第2の実施形態によれば、カメラレンズアダプタにマイクロレンズが内蔵された撮像装置において、設計公差があるためにユーザーがズーム等の操作のためにレンズを触ることにより生じる回転ズレを、撮影の前に改めて位置合わせを行う。これにより、適切な位置関係での撮影が可能となる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図19は本第3の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。なお、第1の実施形態で説明した図1と同様の構成には同じ参照番号を付し、説明を省略する。図19に示す撮像装置は、図1を参照して上述した撮像装置に、遮光部2301が追加されている点が異なる。遮光部2301は、メインレンズ101とマイクロレンズアレイ102との間に配置する。
次に、遮光部2301について説明する。図20は遮光部2301を設けた場合の撮像素子103とマイクロレンズアレイ102との関係を示した図である。図20において、2401は、検知領域130に対応するマイクロレンズ、2410、2411、2412は、それぞれ検知領域130に隣接する領域に対応するマイクロレンズである。
検知領域130に対応するマイクロレンズ2401からの光線情報は撮像素子103の一部である検知領域130に入力される。それに対し、検知領域130に隣接した領域に対応するマイクロレンズ2410、2411、2412からの光線情報は遮光部2301により遮光される。
図21は、遮光部2301を設けた場合の撮像素子103に対してマイクロレンズアレイ102が左に回転した場合を示している。また、図21(b)は、図21(a)における検知領域130のみを抽出した図である。
また、図22(a)、(b)は、それぞれ検知領域130における強度値の縦方向および横方向の積分値をヒストグラムで表したものである。図22に示すように、マイクロレンズ2412からの光線情報は遮光部2301により遮光されており、検知領域130には検知領域に対応したマイクロレンズ2401からの光線情報のみが入力される。
これにより、回転ずれを検知する際に、検知領域130に隣接した領域に対応するマイクロレンズ2412からの光線情報の影響が無くなり、回転ずれの検知精度を向上させることが可能となる。
なお、本第3の実施形態では、遮光部2301はマイクロレンズアレイ102と別体の構成で説明したが、本発明はこれに限るものではなく、図23に示すようにマイクロレンズアレイ102の一部を遮光しても良い。図23の2801はマイクロレンズアレイ、2810、2820は遮光部である。このように、遮光部2810、2820をマイクロレンズアレイ2801の一部として埋め込んだ構成としても良い。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図24は本第4の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。なお、第1の実施形態で説明した図1と同様の構成には同じ参照番号を付し、説明を省略する。図24に示す撮像装置は、図1を参照して上述した撮像装置に、遮光部2901と遮光制御部2902が追加されている点が異なる。遮光部2901は、例えば液晶シャッターのように、入力される光線情報の通過状態と遮光状態とを部分的に切り替えられる部材で構成される。遮光制御部2902は、回転ズレ検知部104の出力であるズレ情報を入力とし、遮光部2901の通過状態と遮光状態とを切り替える制御を行う。
次に、遮光部2901について説明する。図25は遮光部2901を遮光制御部2902により「遮光」状態に設定した場合の撮像素子103とマイクロレンズアレイ102との関係を示した図である。図25において、中央部の水平ライン上の光電変換素子を検知領域130とし、検知領域130に対応するマイクロレンズに隣接するマイクロレンズの領域2903を遮光部としている。
なお、本発明は図25に示す例に限るものではなく、例えば、第3の実施形態で図20及び図21を参照して説明したように、検知領域130に隣接する領域に対応するマイクロレンズ2410、2411、2412の領域を遮光部としてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態における処理について説明する。図26は、第4の実施形態における撮像装置の全体処理を示すフローチャートである。S101において、ユーザーによる不図示の電源スイッチの押下により撮像装置100の電源をONにする。
S410において、遮光制御部2902は遮光部2901を「遮光」状態に設定する。S102において、回転ズレ検知部104にて、回転ズレ検知処理を行う。なお、S102における回転ズレ検知処理では、図13を参照して上述した手順で、回転ズレ情報を取得する。ただし、本第4の実施形態では、遮光部2901により遮光された状態で撮像素子103の検知領域130から得られた信号値を用いて、演算を行う。
S103において、回転駆動部105内の駆動信号発生部120は、回転ズレ検知部104の出力であるズレ情報を入力として、マイクロレンズアレイ102を回転させるために駆動用モーター110を駆動させる駆動信号を出力する。駆動用モーター110はマイクロレンズアレイ102を回転させたのち、マイクロレンズアレイ102の位置を保持する。駆動用モーター110は電源が投入されている限り撮像素子103とマイクロレンズアレイ102の位置関係がずれないように(回転ズレ情報が「ズレが無い」ことを示すように)保持し続ける。
次にS430において、回転ズレ検知部104からのズレ情報を受けた遮光制御部2902は、遮光部2901を「通過」状態に設定する。S440はマイクロレンズアレイ102と撮像素子103との位置関係がズレが無い適切な状態になり、かつ、遮光部2901が「通過」状態に切り替わり、撮影が可能な状態にあるということを示している。S106では、ユーザーにより撮影が指示されると、撮影処理として露光が行われ、不図示の記録媒体に画像が記録される。この撮影処理は1回でも良いし、繰り返し行っても構わない。
上記の通り本第4の実施形態によれば、回転ずれを合わせる際には遮光部を遮光し、回転ずれを合わせた後には遮光部を通過するように制御する。これにより、回転ずれの検知精度を向上しつつ、撮像素子への情報の欠落を少なくすることができる。
また、本第4の実施形態においては、遮光制御部2902は回転ズレ情報を受けて、遮光部2901の遮光状態から通過状態への切り替えを行う構成について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、図27に示す撮像装置を用いて、次のように制御しても良い。回転駆動部3205の位置合わせ完了通知部3206は、回転軸方向の位置合わせが完了した際に、完了した旨を遮光制御部2902に通知する。遮光制御部2902は位置合わせ完了通知部3206からの通知を受け、遮光部2901の遮光状態から通過状態への切り替えを行う。
以上、第1〜第4の実施形態と本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

Claims (13)

  1. マイクロレンズを2次元に配列したマイクロレンズアレイを通過した光の強度分布及び光の入射方向を示す光線情報から、撮影後に再構成することが可能な画像を生成する撮像装置であって、
    前記光線情報を電気信号に変換する複数の光電変換素子を含む撮像素子と、
    前記撮像素子の予め決められた検知領域に含まれる光電変換素子から得られた電気信号を用いて、前記マイクロレンズアレイと前記撮像素子との、予め決められた位置関係からの回転ズレの方向及びズレ量を示す回転ズレ情報を検出する検出手段と、
    前記マイクロレンズアレイのうち、前記検知領域に対応するマイクロレンズに隣接するマイクロレンズを遮光する遮光手段と、
    前記検出手段により検出した回転ズレ情報に基づいて、前記回転ズレを補正するように前記マイクロレンズアレイ及び前記撮像素子の少なくともいずれか一方を駆動する駆動手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記遮光手段は、光を遮光する遮光状態と光を通過させる通過状態とに切り替えることができ、
    前記検出手段により前記回転ズレ情報を検出する場合に、前記遮光手段を前記遮光状態に制御する制御手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記検出手段からの前記回転ズレ情報の入力に応じて、前記遮光手段を前記遮光状態から前記通過状態に変更することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記駆動手段は、前記回転ズレの補正が完了したしたことを示す完了通知を出力し、
    前記制御手段は、前記駆動手段からの前記完了通知の入力に応じて、前記遮光手段を前記遮光状態から前記通過状態に変更することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. マイクロレンズを2次元に配列したマイクロレンズアレイを通過した光の強度分布及び光の入射方向を示す光線情報から、撮影後に再構成することが可能な画像を生成する撮像装置であって、
    前記光線情報を電気信号に変換する複数の光電変換素子を含む撮像素子と、
    前記撮像素子の予め決められた検知領域に含まれる光電変換素子から得られた電気信号を用いて、前記マイクロレンズアレイと前記撮像素子との、予め決められた位置関係からの回転ズレの方向及びズレ量を示す回転ズレ情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出した回転ズレ情報に基づいて、前記回転ズレを補正するように前記マイクロレンズアレイ及び前記撮像素子の少なくともいずれか一方を駆動する駆動手段とを有し、
    前記マイクロレンズアレイのうち、前記検知領域に対応するマイクロレンズに隣接するマイクロレンズが光を遮光する構成を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 前記検出手段は、
    前記検知領域に含まれる光電変換素子からの電気信号から、第1の方向のエッジを検知する第1の検知部と、
    前記検知領域に含まれる光電変換素子からの電気信号から、前記第1の方向と異なる第2の方向のエッジを検知する第2の検知部と、
    前記予め決められた位置関係にある場合に検出される前記第1の方向及び前記第2の方向のエッジの位置に対する、前記検出された第1の方向及び前記第2の方向のエッジの位置から、前記回転ズレ情報を生成する生成手段と
    を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記検出手段は、
    前記検知領域に含まれる光電変換素子からの電気信号を前記第1の方向に積分する第1の積分手段と、
    前記検知領域に含まれる光電変換素子からの電気信号を前記第2の方向に積分する第2の積分手段とを更に有し、
    前記第1の検知部は、前記第1の積分手段により積分された値から前記第1の方向のエッジを検知し、前記第2の検知部は、前記第2の積分手段により積分された値から前記第2の方向のエッジを検知することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の積分手段により積分された値の最大値または前記第2の積分手段により積分された値の最大値が予め決められた閾値以下の場合に、前記検出手段は光量が不足していることを警告することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記検知領域は、前記撮像素子において光に応じた信号を出力する有効画素領域の、角部、または、前記第1の方向または前記第2の方向に並ぶ複数の光電変換素子を含む領域、または、対角線上に位置する複数の光電変換素子を含む領域であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記検出手段は、前記撮像装置の電源を投入した時に前記回転ズレ情報を検出することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 撮影準備を指示する第1の撮影指示手段と、
    撮影を指示する第2の撮影指示手段とを更に有し、
    前記検出手段は、前記第1の撮影指示手段による指示に応じて、前記回転ズレ情報を検出し、前記駆動手段を用いて前記回転ズレを補正した後に、前記第2の撮影指示手段による撮影の指示を受け付けることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. マイクロレンズを2次元に配列したマイクロレンズアレイと、光を遮光する遮光状態と光を通過させる通過状態とに切り替えられる遮光手段とを通過した光の強度分布及び光の入射方向を示す光線情報を電気信号に変換する複数の光電変換素子を含む撮像素子を有し、撮影後に再構成することが可能な画像を生成する撮像装置の制御方法であって、
    制御手段が、前記遮光手段を前記遮光状態に設定する設定工程と、
    検出手段が、前記撮像素子の予め決められた検知領域に含まれる光電変換素子から得られた電気信号を用いて、前記マイクロレンズアレイと前記撮像素子との、予め決められた位置関係からの回転ズレの方向及びズレ量を示す回転ズレ情報を検出する検出工程と、
    前記制御手段が、前記回転ズレ情報の検出の終了に伴って、前記遮光手段を前記遮光状態から前記通過状態に変更する変更工程と、
    駆動手段が、前記検出工程で検出した回転ズレ情報に基づいて、回転ズレを補正するように前記マイクロレンズアレイ及び前記撮像素子の少なくともいずれか一方を駆動する駆動工程とを有し、
    前記遮光手段は、前記遮光状態において、前記マイクロレンズアレイのうち、前記検知領域に対応するマイクロレンズに隣接するマイクロレンズを遮光することを特徴とする制御方法。
  13. マイクロレンズを2次元に配列したマイクロレンズアレイと、光を遮光する遮光状態と光を通過させる通過状態とに切り替えられる遮光手段とを通過した光の強度分布及び光の入射方向を示す光線情報を電気信号に変換する複数の光電変換素子を含む撮像素子を有し、撮影後に再構成することが可能な画像を生成する撮像装置の制御方法であって、
    制御手段が、前記遮光手段を前記遮光状態に設定する設定工程と、
    検出手段が、前記撮像素子の予め決められた検知領域に含まれる光電変換素子から得られた電気信号を用いて、前記マイクロレンズアレイと前記撮像素子との、予め決められた位置関係からの回転ズレの方向及びズレ量を示す回転ズレ情報を検出する検出工程と、
    駆動手段が、前記検出工程で検出した回転ズレ情報に基づいて、回転ズレを補正するように前記マイクロレンズアレイ及び前記撮像素子の少なくともいずれか一方を駆動する駆動工程と、
    前記制御手段が、前記回転ズレの補正の完了に伴って、前記遮光手段を前記遮光状態から前記通過状態に変更する変更工程とを有し、
    前記遮光手段は、前記遮光状態において、前記マイクロレンズアレイのうち、前記検知領域に対応するマイクロレンズに隣接するマイクロレンズを遮光することを特徴とする制御方法。
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