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JP6116587B2 - ショーツ等の衣料 - Google Patents

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JP6116587B2 JP2014552780A JP2014552780A JP6116587B2 JP 6116587 B2 JP6116587 B2 JP 6116587B2 JP 2014552780 A JP2014552780 A JP 2014552780A JP 2014552780 A JP2014552780 A JP 2014552780A JP 6116587 B2 JP6116587 B2 JP 6116587B2
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  • Textile Engineering (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)

Description

本発明は、ショーツ、パンツ、水着、レオタード、ブリーフ、メンズタイツ、レディースタイツ、紙製の生地よりなる紙おむつ、布製の生地よりなる布おむつ等の衣料に係り、より詳しくは、特にヒップ下部の膨らみ体形へのフィット性に優れ、歩行時や屈み姿勢時等においてヒップ裾ラインがずり上がるのを防止し快適な履き心地のショーツ等の衣料に関する。
従来、この種のショーツ等の衣料においては、体形がウェストよりもヒップが大きいことから、一般的にウェスト周りよりもヒップ周りが大きいパターン(カッティング方法)が採用されている。すなわち、ショーツ等の衣料の展開状態において、例えば、図8〜図11に示すように、前面覆い部分(前身頃)1の左右方向中央部を上下方向に通る前中心線S1に対し、背面覆い部分(後身頃)2の左右方向中央部を上下方向に通る後中心線S2がこの後中心線S2の下方延長線を前中心線S1の下方延長線より次第に遠ざける下方広がりの状態になるように設定されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。なお、図8〜図11の各図において、3は前面覆い部分1の下端の内股前部と背面覆い部分2の下端の内股後部との間に配設されるまち部を示す。図8は特許文献1に記載のパンティの前身頃1、後身頃2、及びまち部3の展開平面図を、図9は特許文献2に記載のショーツの前身頃1、後身頃2、及びまち部3の展開平面図を、図10は特許文献3に記載のショーツの前身頃1、後身頃2、及びまち部3の展開平面図を、図11は特許文献4に記載のショーツの前身頃1の左右側縁に後身頃の左半分2aおよび右半分2bがそれぞれ一体に形成された身頃の展開平面図をそれぞれ示すものである。
特開昭57−205501号公報(第1図) 特開平7−207502号公報(図3) 特開2000−325396号公報(図1) 特開平11−347067号公報(図3)
確かに、ヒップ体形においてヒップ頂上部は広いので、ヒップ頂上部と対応するショーツ等の衣料のヒップ頂上部該当部位までは上記のように前面覆い部分(前身頃)1の前中心線S1に対して背面覆い部分(後身頃)2の後中心線S2が下方広がりの状態になるように設定されていてもよい。しかしながら、ヒップ体形においてヒップ下部(ヒップ下部の膨らみ体形)は球の下半分の形状に近いので、ヒップ下部と対応するショーツ等の衣料のヒップ下部該当部位において、前面覆い部分(前身頃)1の前中心線S1に対して背面覆い部分(後身頃)の後中心線S2が下方広がりの状態ではヒップ下部へのフィット性に欠け、このため、直立姿勢から椅子に座る姿勢や腰を曲げたり、屈む姿勢等に変えたりしたときにヒップ裾ライン(足口内周のほぼ後ろ半分)がずり上がり、また直立姿勢時にショーツ等の衣料のヒップ下部や臀溝部に相当する個所に弛み皺やだぶつきが発生しやすいという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上記のようなショーツ等の衣料においてヒップ下部へのフィット性の向上、ヒップ裾ラインのずり上がり防止の確実性を図ることのできるショーツ等の衣料を提供することにある。
本発明のショーツ等の衣料は、請求項1に記載のように、発明の内容を理解し易くするために図1〜3に付した符号を付けて説明すると、
筒状生地を用いたものであって、
下端の左右に足繰り形成部(15)を形成し下腹部を覆う伸縮性を有する前面覆い部分(11)と、臀部を覆う伸縮性を有する背面覆い部分(12)とを有する筒状の身頃(14)と、前記前面覆い部分(11)の下端(16)と前記背面覆い部分(12)の下端(17)との間に設けられた股間部を覆うまち部(13)とを備えており、
前記身頃(14)は、当該当該身頃(14)の下部を窄ませるための下窄まり部(25)を設けていて、前記背面覆い部分(12)の左右方向中央部を上下方向に通る後中心線(S2)に沿って開いた展開状態において、前記前面覆い部分(11)の左右方向中央部を上下方向に通る前中心線(S1)に対し、前記背面覆い部分(12)の後中心線(S2)がこの後中心線(S2)の下方延長線を前中心線(S1)の下方延長線に近付ける下方窄まりの状態に設定され
前記身頃(14)を前記背面覆い部分(12)の左右方向中央部を上下方向に通る後中心線(S2)に沿って開いた展開状態において、前記足繰り形成部(15)の内周上のヒップ裾ライン(15a)の前中心線(S1)に最も近い箇所と前中心線(S1)とを最短で結ぶ直線の寸法をAとし、前記後中心線(S2)と前記背面覆い部分(12)の下端(17)とが互いに交わる交点(J)と前中心線(S1)とを最短で結ぶ直線の寸法をBとしたとき、その比率B/Aを1.6〜6の範囲内に設定することに特徴を有するものである。
上記構成によると、筒状の身頃(14)は、背面覆い部分(12)の左右方向中央部を上下方向に通る後中心線(S2)に沿って開いた展開状態において、前面覆い部分(11)の前中心線(S1)に対し、背面覆い部分(12)の後中心線(S2)がこの後中心線(S2)の下方延長線を前中心線(S1)の下方延長線に近付ける下方窄まりの状態に設定されているので、ショーツ等の衣料のヒップ下部該当部位周りをヒップ下部体形にフィットすべく絞ることができ、ヒップ下部体形の半球形状の下半分にフィットし、つまり背面覆い部分(12)の下部がヒップ下部の膨らみ体形にぴったり合って該下半分を絞り込むように深く包み込むことができ、また直立姿勢時にショーツ等の衣料のヒップ下部や臀溝部に相当する個所に弛み皺やだぶつきが発生することが無くなり、美しいヒップ裾ラインを出すことができる。しかも、請求項1の構成の記載から明らかなとおり、身頃(14)を筒状とするための各身頃生地同士の接合作業が必ず必要になるというものではない。したがって、ショーツ等の衣料の製造時における接合作業の作業工数をできるだけ少なくすることができる。さらに、身頃(14)を筒状とするための接合に関する接合箇所の数、接合位置、接合ラインの形状などを考慮しなくてもよくなり、身頃(14)の外観デザインの自由度を向上させることができる。
請求項1記載のショーツ等の衣料は、前記下窄まり部(25)が、前記背面覆い部分(12)の下端縁を切り欠いてなる下切欠部(26)の対向する縁部(26a)同士を接合して構成されるものであり、前記下切欠部(26)が、前記背面覆い部分(12)の下端縁における左右方向中央部に配置され、かつ、前記縁部(26a)間の切欠幅が上方に向かって小さくなるように形成されているという構成を採用することができる。
また、請求項1又は請求項2に記載のショーツ等の衣料は、前記身頃(14)が、当該身頃(14)の上部を窄ませるための上窄まり部(27)を少なくとも1つ設けており、前記上窄まり部(27)が、前記背面覆い部分(12)及び/又は前記前面覆い部分(11)の上端縁を切り欠いてなる上切欠部(28)の対向する縁部(28a)同士を接合して構成されているという構成を採用することができる。
本発明によれば、ショーツ等の衣料のヒップ下部該当部位周りをヒップ下部体形にフィットすべく絞ることができるので、ヒップ下部体形の半球形状の下半分を深く立体的に包み込むことができ、ヒップ下部へのフィット性に優れ、従いヒップ裾ラインのずり上がりを確実に防止できるとともに、直立姿勢時にショーツ等の衣料のヒップ下部や臀溝部に相当する個所に弛み皺やだぶつきが発生することが無くなり、美しいヒップ裾ラインを出すことができて有利である。しかも、身頃を筒状とするための接合作業を行う必要がない。したがって、ショーツ等の衣料の製造時における接合作業の作業工数をできるだけ少なくすることができる。さらに、身頃を筒状とするための接合に関する接合箇所の数、接合位置、接合ラインの形状を考慮しなくてもよくなり、外観デザインの自由度を向上させることができる。
本発明の一実施例を示すショーツの正面図である。 同ショーツの背面図である。 同ショーツの身頃及びまち部の展開平面図である。 同ショーツの身頃の背面覆い部分の展開平面図である。 本発明の他の実施例を示すショーツの背面図である。 同ショーツの身頃の背面覆い部分の後中心線に沿って開いた身頃及びまち部の展開平面図である。 同ショーツの身頃の背面覆い部分の展開平面図である。 従来例のパンティの前身頃、後身頃、及びまち部の展開平面図である。 他の従来例のショーツの前身頃、後身頃、及びまち部の展開平面図である。 更に他の従来例のショーツの前身頃、後身頃、及びまち部の展開平面図である。 更に又、他の従来例のショーツの前身頃に後身頃を一体に形成した身頃の展開平面図である。
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。
図1〜3において、本発明の衣料の一実施例を示すショーツ10は、筒状生地を用いて製造されるものであり、下腹部を覆う前面覆い部分11と、この前面覆い部分11と連続して一体に設けられ臀部を覆う背面覆い部分12とを有する筒状の身頃14と、前面覆い部分11の下端16と背面覆い部分12の下端17との間に設けられて股間部を覆うまち部13とを主要構成部材としてなる。身頃14の前面覆い部分11及び背面覆い部分12と、まち部13とはストレッチ生地からなる。
図3のように前面覆い部分11はこれの下端16の左右に足繰り形成部15を左右対称に上方へ向けて入り込む湾状に形成している。足繰り形成部15の内周上のほぼ後ろ半分のヒップ裾ライン15aは、前面覆い部分11の左右方向中央部を上下方向に通る前中心線S1に向けて突出する凸形の円弧状の曲縁に形成している。
身頃14は、図2に示すように、身頃14の下部を窄ませるための下窄まり部25を設けていて、背面覆い部分12の左右方向中央部を上下方向に通る後中心線S2に沿って開いた展開状態において、前面覆い部分11の左右方向中央部を上下方向に通る前中心線S1に対し、背面覆い部分12の後中心線S2がこの後中心線S2の下方延長線を前中心線S1の下方延長線に近づける下方窄まりの状態となるように設定されている。
本実施例においては、背面覆い部分12の左半分12aの左側縁12a−1と背面覆い部分12の右半分12bの右側縁12b−1とは、図3において実線で示すように、それぞれの上側においては背面覆い部分12の後中心線S2と合致する、前中心線S1と略平行な直線状に形成し、それぞれの下側においては背面覆い部分12の後中心線S2と合致する、下方へ向かうに従って前中心線S1側に近づくように前中心線S1に対し傾斜する直線状に形成して下窄まりにしている。
ここで、下窄まり部25は、背面覆い部分12の下端縁を切り欠いてなる下切欠部26の対向する縁部26a同士を縫製で接合して構成されるものである。図4に示すように、下切欠部26は、背面覆い部分12の下端縁における左右方向中央部に配置され、かつ、縁部26a間の切欠幅が上方に向かって漸次小さくなるように略逆V字状に形成されている。そして、これら下切欠部26の両縁部26aが、それぞれ、背面覆い部分12の左半分12aにおける左側縁12a−1の下側部分と背面覆い部分12の右半分12bにおける右側縁12b−1の下側部分とに対応するようになっている。
なお、背面覆い部分12の左半分12aにおける左側縁12a−1の下側部分と背面覆い部分12の右半分12bにおける右側縁12b−1の下側部分とは、図3・図4においては直線状に形成しているが、このように直線状に形成する場合に限られず、この直線状に代えて、例えばこれらの下側部分はヒップ下部体形の曲線に可及的に沿うように外方凸形の緩やかな円弧状の曲縁よりなる下窄まりであってもよい。
また、下窄まり部を形成するための下切欠部に関しては、本実施例のように、一つの下切欠部26だけを背面覆い部分12の下端縁における左右方向中央部に配置することが、衣料の製造時における接合作業の作業工数を減らすことができるので好ましい。しかし、本発明の対象とする衣料において、前記下切欠部(ひいては下窄まり部)の位置及び数は、下窄まり部を設けた状態で身頃14を上述のように後中心線S2に沿って展開した場合にこの後中心線S2を下方窄まりの状態に設定できるのであれば特に限定するものではなく、例えば、前記下切欠部は背面覆い部分12の下端縁における左部及び右部それぞれに配置されるものであってもよい。
このような筒状の身頃14は、背面覆い部分12の左半分12a及び右半分12bの各下端17とまち部13を縫製で接合してつなぐことにより、図1に示すように左右の足繰り形成部15とまち部13の左右の端縁18とで左右の足口19が形成される。
身頃14の前面覆い部分11及び背面覆い部分12のウェスト部20,21、および足口19まわりにはそれぞれ、図1に示すようなやや幅広のストレッチレース、生地、ゴム(幅の狭いタイプは効果が少ない)等の伸縮性帯状材22を取り付ける。なお、図示しないが、左右の足繰り形成部15には、上記のやや幅広の伸縮性帯状材22ではなく、前方により大きく突出させるストレッチレース又は生地などよりなる伸縮性素材を設けるようにしてもよい。
上記のように製造されたショーツ10は、身頃14の下部を窄ませるための下窄まり部25を設けていて、背面覆い部分12の後中心線S2に沿って開いた展開状態で、前面覆い部分11の前中心線S1に対し、背面覆い部分12の後中心線S2がこの後中心線S2の下方延長線を前中心線S1の下方延長線に近付ける下方窄まりの状態に設定したので、未着用状態でヒップ部裾周りを絞るように立体的に作ることができる。したがって、着用時にはヒップ下部体形にフィットし、ヒップ裾ライン15aがヒップの臀溝部にフィットしてヒップ下部を深く十分に包み込むことができることになり、人が直立姿勢から椅子に座る姿勢や腰を曲げたり、屈む姿勢等に変えたりしたときに生じるヒップ裾ライン15aのずり上がりをよく防止できる。また、直立姿勢時にショーツ10のヒップ下部や臀溝部に相当する個所に弛み皺やだぶつきが発生することも無くなり、美しいヒップ裾ラインを出すことができる。
上記展開状態において、前面覆い部分11の前中心線S1に対し、背面覆い部分12の後中心線S2がこの後中心線S2の下方延長線を前中心線S1の下方延長線に近付ける下方窄まりの状態となるように設定されていると、ヒップ部分および足回りの寸法はバイアス方向に確保することになるが、前面覆い部分11、背面覆い部分12、まち部13がストレッチ生地からなるので、着用に支障を来たすようなことはない。
また、図3において、Aの寸法(ヒップ裾ライン15aの前中心線S1に最も近い箇所と前中心線S1との間の寸法、以下同じ)を短く、Cの寸法(前面覆い部分11の下端16と背面覆い部分12の下端17との間の寸法、以下同じ)を長くすることでヒップを脇から包み込む効果が得られる。Bの寸法(後中心線S2と背面覆い部分12の下端17とが互いに交わる交点Jと前中心線S1との間の寸法、以下同じ)はヒップの包み込み量を確保するうえでは大きいことが好ましいが、B寸法が大き過ぎると、前中心線S1に対する後中心線S2の下方窄まりの状態が少なくなり立体感が無くなる。
したがって、所定の足繰り寸法が決まれば、次に上記A,B,Cの寸法も考慮して理想的なパターンを得る必要がある。
すなわち、比率B/Aが小さいとヒップの包む面積が小さくなり過ぎ、不安定になる。
逆に比率B/Aが大き過ぎると、下方窄まりが緩慢になり、立体感が出にくくなる。したがって、比率B/Aを1.6〜6の範囲内、より好ましくは比率B/Aを2〜4の範囲内に設定するとよい。
また、比率C/Bが小さ過ぎると、比率B/Aが小さい場合と同様にヒップの包む面積が小さくなり過ぎる。逆に比率C/Bが大き過ぎると、ヒップの包み込み面積が大きくなり過ぎるし、また足回りを希望の寸法に設定できなくなるので、効果を損ねる。したがって、比率C/Bを0.4〜2.5の範囲内、より好ましくは比率C/Bを0.8〜1.5の範囲内に設定するとよい。
具体的には、その一例として、寸法Aを7cm、寸法Bを18cm、寸法Cを20cm、寸法D(背面覆い部分12の左側縁12a−1の最上端部と前面覆い部分11の前中心線S1との間の寸法、背面覆い部分12の右側縁12b−1の最上端部と前面覆い部分11の前中心線S1との間の寸法、以下同じ)を25cm、寸法E(足繰り形成部15の全長寸法)=33cm、寸法F(まち部13の左端縁18の寸法、右端縁18の寸法)を12cm、寸法G(まち部13の中央部の上下寸法)を14cmに設定する。
また、上記まち部13は、前面覆い部分11の下端16に連続させて一体に設ける、身頃と一体型のまち部にしたが、本発明の対象とする衣料はこれに限られず、前面覆い部分11の下端16とは接合として、背面覆い部分12の下端17に連続させて一体に設ける、身頃と一体型のまち部でもよいし、まち部13は前面覆い部分11の下端16と背面覆い部分12の下端17の双方に接合させて設ける、身頃と別体型のまち部でもよいものである。
また、本発明の対象とする衣料の身頃14は、ウエスト部20,21側において、身頃14のだぶつきを防止してすっきりした外観デザインにするために、身頃14の上部を窄ませるための上窄まり部を背面覆い部分12及び/又は前面覆い部分11に少なくとも1つ設けてもよいものである。
例えば、図5・図6に示すように、上窄まり部27を背面覆い部分12に1つ設けて、背面覆い部分12の後中心線S2に沿って開いた展開状態において、後中心線S2の上部側を上方へ向かうに従って前中心線S1に近づける形状にすることが可能である。この場合、上窄まり部27は、背面覆い部分12の上端縁を切り欠いてなる上切欠部28の対向する縁部28a同士を接合して構成されるものである。図7に示すように、上切欠部28は、背面覆い部分12の上端縁における左右方向中央部に配置され、かつ、縁部28a間の切欠幅が下方に向かって漸次小さくなるように略V字状に形成される。そして、これら上切欠部28の両縁部28aが、それぞれ、後中心線S2に沿って開いた展開状態では背面覆い部分12の左半分12aにおける左側縁12a−1の上端側部分と背面覆い部分12の右半分12bにおける右側縁12b−1の上端側部分とに対応することとなる。
また、上述の上窄まり部を形成するための上切欠部に関しては、本実施例のように、一つの上切欠部28だけを前記背面覆い部分12の上端縁における左右方向中央部に配置することが、衣料の製造時における接合作業の作業工数を減らすことができるので好ましい。しかし、本発明の対象とする衣料において、前記上切欠部(ひいては上窄まり部)の位置及び数は特に限定するものではなく、例えば、前記上切欠部は、背面覆い部分12の上端縁における左部及び右部それぞれに配置するものであってもよいし、前面覆い部分11の上端縁における左部及び右部それぞれに配置するものであってもよい。
また、本発明の対象とする衣料は、水着、レオタード、メンズ用あるいはレデイース用のタイツ、男性用のブリーフ、紙おむつ、布おむつなどにも同様に適用することができ、さらにまた身頃14にはダーツを施すようにしてもよい。
S1 前中心線
S2 後中心線
10 ショーツ
11 前面覆い部分
12 背面覆い部分
12a 左半分
12a−1 左半分の左側縁
12b 右半分
12b−1 右半分の右側縁
13 まち部
14 身頃
15 足繰り形成部
16 前面覆い部分の下端
17 背面覆い部分の下端
25 下窄まり部(25)
26 下切欠部
26a 下切欠部の縁部
27 上窄まり部
28 上切欠部
28a 上切欠部の縁部

Claims (3)

  1. 筒状生地を用いた、ショーツ等の衣料であって、
    下端の左右に足繰り形成部(15)を形成し下腹部を覆う伸縮性を有する前面覆い部分(11)と、臀部を覆う伸縮性を有する背面覆い部分(12)とを有する筒状の身頃(14)と、前記前面覆い部分(11)の下端(16)と前記背面覆い部分(12)の下端(17)との間に設けられた股間部を覆うまち部(13)とを備えており、
    前記身頃(14)は、当該身頃(14)の下部を窄ませるための下窄まり部(25)を設けていて、前記背面覆い部分(12)の左右方向中央部を上下方向に通る後中心線(S2)に沿って開いた展開状態において、前記前面覆い部分(11)の左右方向中央部を上下方向に通る前中心線(S1)に対し、前記背面覆い部分(12)の後中心線(S2)がこの後中心線(S2)の下方延長線を前中心線(S1)の下方延長線に近付ける下方窄まりの状態に設定され
    前記身頃(14)を前記背面覆い部分(12)の左右方向中央部を上下方向に通る後中心線(S2)に沿って開いた展開状態において、前記足繰り形成部(15)の内周上のヒップ裾ライン(15a)の前中心線(S1)に最も近い箇所と前中心線(S1)とを最短で結ぶ直線の寸法をAとし、前記後中心線(S2)と前記背面覆い部分(12)の下端(17)とが互いに交わる交点(J)と前中心線(S1)とを最短で結ぶ直線の寸法をBとしたとき、その比率B/Aを1.6〜6の範囲内に設定することを特徴とする、ショーツ等の衣料。
  2. 前記下窄まり部(25)は、前記背面覆い部分(12)の下端縁を切り欠いてなる下切欠部(26)の対向する縁部(26a)同士を接合して構成されるものであり、
    前記下切欠部(26)は、前記背面覆い部分(12)の下端縁における左右方向中央部に配置され、かつ、前記縁部(26a)間の切欠幅が上方に向かって小さくなるように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のショーツ等の衣料。
  3. 前記身頃(14)は、当該身頃(14)の上部を窄ませるための上窄まり部(27)を少なくとも1つ設けており、
    前記上窄まり部(27)は、前記背面覆い部分(12)及び/又は前記前面覆い部分(11)の上端縁を切り欠いてなる上切欠部(28)の対向する縁部(28a)同士を接合して構成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のショーツ等の衣料。
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