JP6115561B2 - 立体画像表示装置及びプログラム - Google Patents
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Description
同一の対象物に対して、左眼用画像における位置と、右眼用画像における位置との差を、視差もしくは両眼視差という。画像内に存在する2つの対象物で、視差量が異なることにより、一方の対象物が他方の対象物に対して手前又は奥に存在するように見える。視差量は、両眼視差の大きさである。
すなわち、表示装置上に左眼用の映像と右眼用の映像を交互に表示し、レンチキュラーレンズを通して見ることによって、左眼には左眼用の画像だけが、又、右眼には右眼の画像だけが見えるようになり、立体映像として認識できる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、視聴者がより効率的に立体画像を視認できることを目的とする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
また、このプログラムは、表示装置の表示画面に画像を表示させる画像表示制御機能をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、視聴者までの距離を測定し、測定した視聴者までの距離に基づいて、表示対象にかかる視差画像中から前記距離に応じた両眼視差量を有する視差画像を、立体表示用画像対として選択し、選択された前記立体表示用画像対を表示部に表示させ、前記視聴者までの距離が小さいほど、視差量が大きい視差画像を、前記立体表示用画像対として選択し、前記視聴者を撮像可能な複数の撮像部がそれぞれ撮像した視聴者の画像のズレ量が先に測定したズレ量と比べて変化しているかを判断し、ズレ量が変化していると判断した場合に、前記視聴者までの距離の測定を行ない、表示素子を配列方向及び当該配列方向と直交する方向に並べることにより、前記表示素子をマトリクス状に配置した前記表示装置において、前記マトリクス状に配置した複数の表示素子のうち前記配列方向に対して傾斜した方向に連続する複数の表示素子からなる斜列表示素子群に対応させて、当該斜列表示素子群に沿って複数のレンズアレイが配置されたレンズシートにおいて、前記複数のレンズアレイは、互いに影響をされず、且つ、それぞれ異なる焦点距離をそなえ、前記レンズシートが、前記斜列表示素子群を成す各表示素子からの出力光を結像させ、測定された前記視聴者までの距離に対応しない前記複数のレンズアレイに対応する表示素子の発光を抑止する、処理を前記コンピュータに実行させる。
図1は第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1の構成を模式的に示す図、図2はその表示装置10の表示素子の配列の例を示す図である。
本第1実施形態の立体画像表示装置1においては、表示面10a(図10参照)にレンズシート11を取り付けた表示装置10に対向するように視聴者が位置し(図23参照)、その表示面10aに立体表示用画像を表示させる。これにより、立体表示用画像がレンズシート11を介して視聴者の左右の眼に結像し、表示対象物の立体画像が視認される。
立体表示用画像(3D画像)は、例えば、隣接した2つのカメラで撮影した画像であり、これらの2つのカメラのうち、一方のカメラによる画像を左眼用画像として、他方のカメラによる画像を右眼用画像として用いる。立体表示用画像には左眼用画像及び右眼用画像を含む。これらの両眼視差を有する2つの画像により立体視が可能となる。なお、立体表示用画像は、既知の種々の手法を用いて作成することができ、その詳細な説明は省略する。又、本立体画像表示装置1で表示される立体表示用画像は、動画であっても静止画像であってもよい。
表示装置10は、例えば、液晶ディスプレイであり、表示制御装置13からの制御に従って、その表示面10aに画像を表示する。すなわち、本立体画像表示装置1においては、この表示装置10に立体表示用画像が表示される。以下、表示装置10が液晶ディスプレイの例について示す。
具体的には、各画素は複数の色画素を含む。色画素の例は、例えば、赤(R;Red),緑(G;Green)及び青(B;Blue)の光の三原色をなす色画素である。表示面10aにおいては、図2に例示するように、これらの色画素の表示素子が配列方向に所定の順序で繰り返し配置されている。又、配列方向に直交する方向には、同種類の表示素子が連続して配置されている。各表示素子の境界部分には、ブラックマトリクスを配置してもよい。そして、表示面10aにおいて、連続するR,G,Bの3つの色画素の表示素子によって一つの画素が表される。
本立体画像表示装置1においては、図2に例示するような表示面10aの表示素子の配列の縦方向に対して、斜め方向(非平行の方向)に並ぶ(連続する)R,G,Bの3つの色画素の表示素子によって一つの画素を表す。すなわち、斜め方向に1つの画素が配置される。
なお、図2に示す例においては、1つの画素の色画素が、画素の配列方向(本実施形態においては水平方向)に対して非平行に配置されているが、これに限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。1つの画素の色画素は、画素の配列方向に対して平行に配置されてもよい。
レンズシート11は、複数(図3に示す例では2つ)の光学部104,106をそなえ、表示装置10の表示面10aに面して配置される。以下、光学部104を第1光学部104といい、光学部106を第2光学部106という場合がある。図3に示すように、表示面10a,光学部104,106はほぼ平行になるように配置され、表示部10a、第1光学部104、第2光学部106の順に配置される。
第2光学部106は、表示装置10に対向する側とは反対側の面にかまぼこ状の複数の第2レンズ(レンズアレイ)と平面部とを含むレンチキュラーレンズである。第2光学部106の外側の面(表示装置10に対向する側の面)は平面である。第2レンズ及び平面部も、表示装置10の表示面10aの画素配列に対して斜めになるように配置される。すなわち、第2レンズが、その母線が、前述した表示装置10における斜列表示素子群と平行に、これらの斜列表示素子群に重なるように配置される。
図4は第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1におけるレンズシート11の断面を示す図である。図4に示すように、表示装置10と第1光学部104の第1レンズの主点との距離をG1、表示装置10と第2光学部106の第2レンズの出点との距離をG2とする。又、第1レンズの主点と表示装置10の画像が第1レンズを通して結像する位置との距離をD1、第2レンズの主点と表示装置10の画像が第2レンズを通して結像する位置との距離を距離D2とする。第1レンズの焦点距離を距離f1、第2レンズの焦点距離を距離f2とする。レンズの焦点距離は、レンズの素材と曲率半径とから得られる。
レンズの公式により、距離D1,距離G1及び距離f1の間には、次の式が成立する。
1/D1+1/G1=1/f1
距離D2,距離G2及び距離f2の間にも、同様の式が成立する。従って、距離G1,G2,f1,f2を調整することにより、視聴者の位置であるD1及び距離D2を決定することができる。
2Lの画素からの光が入射される第1レンズと、4Lの画素からの光が入射される第2レンズとの距離を、距離Q2とする。2Lの画素からの光が入射される第2レンズと2Rの画素からの光が入射される第2レンズとの距離は、距離Q2の半分である。又、表示装置10における1Lの画素と1Rの画素との距離を距離Pとする。表示装置10における1Lの画素と2Lの画素との距離は、距離Pの半分である。
2P×D2=Q2(D2+G2)
ここで、レンズの結像(焦点)距離について、図5を参照しながら説明する。まず、一般的な凸レンズにおける焦点距離においては、以下の式が公式として成り立つ。
1/f = (n−1)(1/r1 − 1/r2)
+ (n−1)×(n−1)/n × t/r1r2
ただし、
f:焦点距離
n:レンズの屈折率
r1:画素側からみた曲率半径
r2:視聴者側からみた曲率半径
t:レンズの厚さ
とする。
また、同様に、“t/r1r2”についても、r2が無限大であるためゼロになる。従って、上記式は、
1/f = (n−1)(1/r1)
となる。又、ここで、nはレンズを構成する素材による固定値となる。従って、r1に依存してfが決定する。
従って、視聴者が3D画像を結像できる位置はfであり、そのfの数値はr1によって決定され、又、このr1は画素からレンズまでの距離bに依存される。
図6は第1レンズ及び第2レンズと表示装置10の表示面10aの画素との配置を例示する図である。図6に示す画素は、表示装置10の表示面10aの画素の一部の画素である。各画素(1L,2L等)は、それぞれ、R,G,Bの色画素を有する。例えば、図6のR1,G1,B1で1つの画素(1L)を形成する。1L,2L等の画素によって左眼用画素が表示される。1L,2L等は、左眼用の画素である。同様に、1R,2R等の画素によって右眼用画素が表示される。1R,2R等は右眼用の画素である。
表示装置10の表示素子の配列の縦方向に対して斜め方向(非平行の方向)に第1レンズ及び第2レンズを配置する。第1レンズ及び第2レンズは、他方のレンズの方向に対して平行に配置される。これに伴って、表示装置10で表示する各画素は、斜め方向に色画素を配置する。すなわち、斜め方向に1つの画素が配置される。例えば、色画素であるR1,G1,B1が1つの画素を形成する。同様に、他の色画素についても同様である。
例えば、1L,1Rの画素から出た光は、第1レンズに入射される。2L,2Rの画素から出た光は、第2レンズに入射される。各画素は、表示装置10の表示面10aの表示素子によって形成される。後述する表示制御装置13が、この表示装置10の表示面10aにそなえられる各表示素子の発光制御を行なう。
ここで、図7の右側のように、視聴者が少し右側に移動したとする。このとき、視聴者の左眼の位置は右眼用画像である2Rからの画像が結像する位置にある。すると、視聴者の左眼では、右用画像が視認される。一方、視聴者の右眼の位置は、表示装置10からのいずれかの画像が結像する位置にない。例えば、3Lからの画像は、視聴者の前方で結像しているため、視聴者の右眼では見ることができない。視聴者の右眼では、ぼけた画像しか見られない。従って、視聴者は、左右どちらかに移動することにより、両眼により立体画像を見ることができる。よって、視聴者は、逆視状態で、立体画像を視認することにならない。逆視状態とは、左眼で右眼用画像を見て、右眼で左眼用画像を見る状態である。
立体画像表示装置1は、内側(表示装置10側)に第1レンズをそなえる第1光学部104と、外側(表示装置10に面する側とは反対側)に第2レンズをそなえる第2光学部106とを有することで、各レンズと表示装置10との距離(距離G1,G2)を大きく異ならせることができる。すなわち、距離G1と距離G2との差を大きくすることができる。これにより、立体画像表示装置1は、各レンズを通して画像を結像させる位置(結像点;距離G1と距離D1との和、距離G2と距離D2との和)を大きく異ならせることができる。
図8は第1光学部及び第2光学部の変形例を示す図である。上記の実施形態では、第1光学部104及び第2光学部106は分離していたが、図8の例では、第1光学部104及び第2光学部106が結合して、1つの光学部を形成する。光学部をこのように形成することにより、部品点数を減少させることができる。
第1光学部204,第2光学部206及び第3光学部208は、第1光学部104,第2光学部106と同様の構成を有する。
このように、本立体画像表示装置1においては、表示装置10の表示面10aからの距離が異なる複数の位置のそれぞれにおいて、視聴者の眼に立体画像を結像させることを可能とする。
レンズシート11は、図10に示すように、表示装置10の表示面10aの前方(視聴者側)の所定位置に固定して取り付けられる。表示装置10へのレンズシート11の取り付けは、例えば、図示しないフック等に固定することにより行なう。又、例えば表示装置10には、レンズシート11の取り付けを検知するセンサ(図示省略)がそなえられており、レンズシート11が取り付けられているか否かの情報を表示制御装置13に通知する。
例えば、レンズシート11に3DパネルIDを格納した非接触IDタグをそなえるとともに、表示装置10にIDタグのリーダをそなえ、これにより、表示装置10は3DパネルIDを取得することができる。又、表示装置10は、取得した3DパネルIDを表示制御装置13に送信する。
カメラ対12は、視聴者の顔面を撮像する撮像装置(撮像部)であり、例えば、表示装置10の上部等、視聴者の正面位置に対向するように取り付けられ、視聴者の顔(特に両眼)を撮影する。
カメラ対12は、第1カメラ12aと第2カメラ12bとの2つの撮像装置をそなえる。これらの第1カメラ12aと第2カメラ12bとは同一高さ、且つ、視聴者から等距離となる位置において、水平方向に並んで配置されている。例えば、第1カメラ12aと第2カメラ12bとは、図1に示すように、表示装置10のフレーム等に内蔵もしくは外付けで配置されることが望ましい。以下、第1カメラ12aを左カメラと、又、第2カメラ12bを右カメラと、それぞれいう場合がある。
本立体画像表示装置1においては、このカメラ対12を用いて視聴者を撮像し、後述する測距処理部31が、表示装置10の表示面10aと視聴者との距離を測定する。
表示制御装置13は、図11に示すように、例えば、CPU(Central Processing Unit)131,LAN(Local Area Network)カード132,チューナ133,グラフィック・アクセラレータ134,チップセット135,メモリ136,オーディオコントローラ137,HDD(Hard Disk Drive)138,ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)ドライブ139及びキーボードコントローラ140をそなえる情報処理装置(コンピュータ)として構成される。
オーディオコントローラ137は、スピーカ143が接続され、このスピーカ143に対する音声データの出力を制御する。
そして、このHDD138には、後述の如く、立体表示対象(表示対象)について予め作成された立体画像データが格納されている。すなわち、HDD138は、表示対象についての、異なる視差量を有する視差画像を格納する格納部として機能する。又、HDD138には、後述する測距テーブル(測距対応情報;図16参照)41を記憶する。
キーボードコントローラ140はキーボード144やマウス145等の入力装置が接続され、これらのキーボード144やマウス145とCPU131と間のデータのやり取りを制御する。チップセット135には、これらの各部がバス等を介して接続され、CPU131とこれら各部との通信を制御する。又、表示制御装置13には、カメラ対12も接続され、このカメラ対12によって撮像された視聴者の顔の画像を受信する。
CPU131は、例えば、画像再生アプリケーションを実行することにより、動画像や静止画像等のコンテンツを表示装置10の表示面10aに表示させる。
また、本立体画像表示装置1において、CPU131は、図1に示すように、測距処理部31,選択部32及び表示制御部33として機能する。又、上述した画像再生アプリケーションには、測距処理部31,選択部32及び表示制御部33としての機能も含まれる。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、立体画像表示装置1がコンピュータとしての機能を有しているのである。
図12は第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1におけるカメラ対12と撮像対象物との位置関係を説明する図である。
測距処理部31は、第1カメラ12a及び第2カメラ12bからそれぞれ取り込まれた基準画像を重合して、これらの基準画像における基準対象物を合致させる。測距処理部31は、表示装置10の表示面10aからこの基準位置までの距離を基準視点位置情報としてHDD138に記憶する。
測距処理部31は、第1カメラ12a及び第2カメラ12bでそれぞれ撮像した視聴者の映像フレームに基づき、これらの映像フレーム間における対象物の水平方向での視差量を測定する。測距処理部31は、この測定された視差量に基づいて、予め登録された測距テーブル41(図16参照)を参照することにより、表示面10aから視聴者までの距離を決定する。
かかるズレ量は、画像フレームL01,L02の対象物Aの画像L1と、画像フレームR01,R02の対象物Aの画像R1とを比較することにより測定する。すなわち、測距処理部31は、第2カメラ12bによって測定した対象物Aの画像R1と第1カメラ12aによって測定した対象物Aの画像L1とを比較して、これらの画像R1,L1間における水平方向のドット差(ズレ量)を検出する。
なお、この測距処理部31によって測定されたズレ量は、メモリ136等の所定の記憶領域に記憶される。
図16は第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1の測距テーブル41を例示する図である。
測距テーブル41は、対象物についての右カメラによる画像と左カメラによる画像とのドット差と対象物(視聴者)までの距離とを対応付けた測距情報である。この図16に示す例においては、測距テーブル41として、視聴者距離と視差量範囲とを対応付けたテーブルとして示している。
視差量範囲は、視聴者距離に対応するドット差を上限値と下限値との範囲で示している。例えば、ドット差が17以上で23以下の範囲の値である場合には、視聴者距離は1.8mである。すなわち、測距テーブル41は、検出されたドット差に基づいて、表示装置10から視聴者までの距離を決定するための基準データである。
測距処理部31は、視聴者について右カメラで撮影した画像と左カメラで撮影した画像とのドット差を求め、このドット差が、測距テーブル41におけるいずれの視差量範囲に該当するかを判断し、該当する視差量範囲に対応する視聴者距離を決定する。
図17は第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1におけるダイアログボックスを例示する図である。
視聴者がこのダイアログボックスのメッセージに応じて、表示装置10との距離が予め規定された位置において、表示装置10(カメラ対12)に正対し、キーボード144やマウス145を操作して“OK”を選択する。これにより、カメラ対12による視聴者の顔の撮影が開始される。すなわち、測距処理部31が、第1カメラ12a及び第2カメラ12bによって撮影された視聴者の両眼の画像のドット差を検出し、このドット差に基づいて測距テーブル41を参照して、視聴者までの距離を決定する。
このように、それぞれが視聴者から一定の距離を持って表示装置10に内蔵される第1カメラ12a及び第2カメラ12bが、視聴者を対象物として撮像する。そして、測距処理部31が、これらの第1カメラ12a及び第2カメラ12bによって同時に入力される映像フレームにおいて、視聴者を対象物として認識し、これらの左右画像の対象物の視差量によって表示面10aから視聴者までの距離を検知する。これにより視聴者の視点位置を容易且つ低コストで検出することが可能である。このように、本立体画像表示装置1においては、表示装置10の表示面10aと視聴者との距離を、カメラ対12によるセンサ情報として検知するのである。
図18(b)は図18(a)に示す画像データにかかる立体画像データを例示する図であり、図18(c)は図18(a)に示す画像データの二次元画像データを例示する図である。
以下、視差がある複数の視点をそれぞれ視差点という。本立体画像表示装置1においては、両眼視差による両眼視差立体視を実現し、視聴者の右眼及び左眼がそれぞれ視差点となる。すなわち、HDD138は、視差点としての左眼及び右眼のそれぞれに対応させて、互いに視差を有して作成された左眼用の視差画像及び右眼用の視差画像を格納している。そして、これらの左眼用の視差画像と右眼用の視差画像とを組み合わせることにより、立体表示用画像対(3D画像)が生成される。又、以下、右眼と左眼とで両眼視差を有する視差画像を結像させることにより視聴者に立体画像を視認させることを立体画像表示(3D表示)という。
そして、視差画像N1に対して、立体表示用画像対として視差画像N2,N3,N4のそれぞれを選択して組み合わせて立体視を行なった場合には、これらの視差画像の組み合わせで立体視の効果(立体効果)が異なる。
そして、例えば、立体表示用画像対として、視差画像N1に対して両眼視差量が最も多い視差画像N4を組み合わせた3D画像3は、表示装置10に表示させた場合に、視聴者にとって最も対象物が飛び出して見える。逆に、視差画像N1に対して両眼視差量が最も小さい視差画像N2を組み合わせた3D画像1は、表示装置10に表示させた場合に、視聴者にとって対象物の飛び出し量が最も少なく感じる。
選択部32は、測距処理部31により検知された視聴者距離が近いほど、両眼視差量が大きな立体表示用画像対を選択し、視聴者距離が遠いほど、両眼視差量が小さな立体表示用画像対を選択する。これにより、視聴者は、視聴者距離が近いほど、大きく飛び出した立体表示画像を視認でき、又、視聴者距離が遠いほど、飛び出し量が小さな立体表示画像を見ることができる。
この例において、左眼への結像する画素郡として視差画像N1を表示し、右眼へ結像する画素群として視差画像N4を表示すると、視聴者には、三角形Ob1が一番飛び出すように視認される。
視差画像は、例えば、3D画像フォーマットデータをデマルチプレキシング(Demultiplexing)を行なった後に、2D画像にZ方向(奥行き方向)の情報を付加することにより3D画像情報とし、さらに、レンダリング(Rendering)を行なうことにより作成される。この際、2D画像に付加するZ方向情報を任意に変えることにより、種々の視差画像を生成することができる。
例えば、視差画像N1に組み合わせる視差画像N2〜N4に対して、それぞれ、視聴者距離(図16参照)が対応付けられている。選択部32は、決定した視聴者距離に対応する視差画像を選択することにより、視聴者距離に対応する3D画像を生成する。
選択部32が視差画像N1に対して組み合わせる視差画像を適宜選択して、これらの選択した視差画像を左眼及び右眼に表示させることで、背景と対象物との比較によって、その3D感そして、3D効果を制御することが可能となる。すなわち、視聴者の視点位置(距離)に応じた最適な視差を持った3D結像のための画素配列(画像)を、表示対象に同期された画像からなる多眼立体画像データの中から選択する。
また、視差画像N1〜N4は、種々の手法を用いて作成することができる。例えば、表示対象物について、水平方向において異なる位置からそれぞれ撮影することにより、両眼視差を有する複数の視差画像N1〜N4を作成してもよい。
選択部32は、これらの4つの視差画像の中から、視聴者距離に対応する2つの視差画像を左眼用画像及び右眼用画像として選択する。
以下、左眼用画像と右眼用画像とで同じ視差画像を表示装置10に表示させることを、2D表示を行なうと表現する場合がある。
さらに、選択部32は、例えば、表示制御装置13に予め登録された機種ID等により、当該立体画像表示装置1が3D画像を再生する環境を満たしていないことを検知してもよく、種々変形して実施することができる。
次に、本立体画像表示装置1における表示装置10の表示面10aの画素群配列について説明する。
図19(a),(b)及び図20(a),(b)は、それぞれ実施形態の一例としての立体画像表示装置1の表示面10aの表示状態例を示す図であり、図19(a)は2D表示状態における左眼用表示素子を例示する図、図19(b)は2D表示状態における右眼用表示素子を例示する図である。又、図20(a)は3D表示状態における左眼用表示素子を例示する図、図20(b)は3D表示状態における右眼用表示素子を例示する図である。
また、図20(a),(b)においては、レンズシート11が、視聴者距離が1.0m,1.4m,1.8m及び2.2mの4種類のレンズアレイ(4つの光学部)をそなえた4ビュー(view)のレンズシートである例を示す。すなわち、左右それぞれ4ビューの異なる水平方向範囲の結像を持つレンズアレイを持つ。
図18(b)に示した視差画像N1を左目に、又、視差画像N2を右目に、それぞれ結像する例を示す。図20(a),(b)に示す例においては、画素L1〜L4が左眼用画像の画素であり、画素R1〜R4が右眼用画像の画素である。又、画素L4,R4から照射される光は表示面10aから1.00mの距離で結像するレンズアレイ(1.0mレンズアレイ)を通過する。同様に、画素L3,R3から照射される光は表示面10aから1.40mの距離で結像するレンズアレイ(1.4mレンズアレイ)を通過し、画素L2,R2から照射される光は表示面10aから1.8mの距離で結像するレンズアレイ(1.8mレンズアレイ)を通過する。又、画素L1,R1から照射される光は表示面10aから2.2mの距離で結像するレンズアレイ(2.2mレンズアレイ)を通過する。
表示制御部33は、測距処理部31によって検知された視聴者距離に対応するレンズアレイの表示素子だけを発光させる制御を行なうことにより、視差画像の画素郡を表示させる。
例えば、表示制御部33は、左眼用の視差画像(例えば、視差画像N1)の画素を、図20(a)に示す表示素子のうち、1.0mレンズに対応する表示素子で表示させる。すなわち、(R,G,B)=(L4RN1,L4GN1,L4BN1)とする。
本立体画像表示装置1のレンズシート11をそなえた表示装置10において、左眼用画像と右眼用画像とで同じ視差画像を表示装置10に表示させる場合において、従来の表示制御手法を用いる場合について考える。従来の立体表示制御手法においては、表示装置における全ての表示画素を用いて画像表示を行なう。これにより、図21(b)に示すように、従来の表示制御手法を用いると、立体画像となる対象物は結像数と同数だけ重複する多重画像(図21(b)に示す例では4重画像)として認識される。又、この際、重複する各画像は、視聴者の目に結像することができず、視聴者にぼけた状態で視認される。
図22は第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1における機能構成を模式的に示すブロック図である。
上述の如く構成された、第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1における立体画像表示手法の概略を図23を用いて説明する。
次に、第1実施形態の立体画像表示装置1における立体表示用画像の表示手法を、図24に示すフローチャート(ステップS10〜S120)に従って説明する。又、図25は第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1におけるダイアログボックスを例示する図である。
この判断の結果、レンズシート11が表示装置10に取り付けられていない場合には(ステップS30のNOルート参照)、表示装置10に、図25に示すような、立体画像表示を行なうことができない旨を示すダイアログボックスを表示させ、2D表示を行なう(ステップS120)。
レンズ式の立体画像表示装置1において、レンズシート11の構造(例えば、結像数やレンズアレイの傾斜方向)によって画素群の並びは異なる。表示制御装置13において、表示制御部33は、確認されたレンズシート11の種類に応じて表示部10の表示素子の制御を行なう。
測距処理部31は、カメラ対12の第1カメラ12a及び第2カメラ12bにより撮像した視聴者の顔画像に基づき、両瞳の位置の視差量を検知する(ステップS50)。測距処理部31は、ステップS50において検知した視聴者の視差量を、メモリ136等に記録されている先の視差量と比較することにより、視差量の変化の有無を確認する(ステップS60)。視差量の変化が生じていない場合には(ステップS60のNOルート参照)、ステップS50に戻る。なお、本立体画像表示装置1の起動時における初回処理時においては、先の視差量として格納されている値が初期化されているため、視差量が変化したものと判断される。なお、この初期化時の値としては所定の設計値が適宜用いられる。
測距処理部31は、決定された視聴者までの距離が、画像再生アプリケーションに予め基準データとして持つ3D視聴距離範囲に入っているかを確認する(ステップS80)。視聴者距離が基準データに含まれなかった場合には(ステップS80のNOルート参照)、選択部32は、左眼用画像と右眼用画像とで同じ視差画像を選択する。表示制御部33は、選択された同じ視差画像を表示装置10に表示させることで2次元画像表示(2D表示)を実現する(ステップS110)。その後、ステップS50に戻る。
また、カメラ対12が視聴者の画像を常時撮影し、測距処理部31により視聴者距離の測定や選択部32による立体表示用画像対の選択を随時行なう。これにより、表示装置10の前における視聴者の移動に従って、視聴者の位置に応じた両眼視差を有する立体表示用画像対からなる立体表示用画像を結像させることができる。
図26は第1実施形態の一例としての立体画像表示装置1における視聴者距離が異なる場合の立体画像の表示例を示す図である。この図26において、上段に示す画像41a,41b,41cの状態から所定時間経過後に、それぞれ下段に示す画像41a’,41b’,41c’の状態となるものとする。
本立体画像表示装置1において、同一の画像についての異なる視聴位置での表示について、図18(b)に示した視差画像N1〜N4を表示させる場合を例に説明する。
焦点距離(視聴者距離)1.8mに対して、両眼視差量が最も小さい、視差画像N1と視差画像N2との組み合わせ(N1+N2)を表示させる。
一般に、視聴者が逆視差情報を持つ対象物が表示された表示装置に近づくように移動すると、表示装置までの距離が近付くに従って逆視差量が増えるため、視聴者においては飛び出し感は減る。
これに対して、本立体画像表示装置1においては、視聴者が表示装置10に近づくと、前述の如く、表示装置10に表示される対象物Aの両眼視差が大きくなり、飛び出し感あるいは奥行き感が増える。これにより、視聴者にとって、より現実に近い3D効果を得ることができる。
上述した第1実施形態の立体画像表示装置1は、レンズシート11を用いて裸眼での立体視を実現する、いわゆるレンズ式の裸眼システムであるが、これに限定されるものではない。すなわち、視聴者の左右の眼に強制的に個別画像を見せるための立体視メガネを必要とする偏光フィルタ方式やフレームシャッター(アクティブシャッター)方式により立体視を実現するシステムおいても、本手法を適用することができる。以下、これらの偏光フィルタ方式やフレームシャッター方式等のメガネを用いて立体視を実現する方式をメガネ方式という。なお、偏光フィルタ方式の場合には、表示装置10の表示面10aには偏光フィルタ層が形成される。
図27はサイドバイサイド方式の立体表示用画像フォーマットを模式的に示す図である。サイドバイサイドの立体表示用画像フォーマットにおいては、左眼における結像画像(以下、L側画像と記述)と右眼における結像画像(以下、R側画像と記述)とが1フレーム内に存在する。そして、これらのL側画像とR側画像とを互いに異なった映像フレームとして、視聴者は視聴する。
本第2実施形態の一例としての立体画像表示装置1は、第1実施形態のレンズシート11に代えて立体視メガネ(図示省略)をそなえる。その他の部分は第1実施形態の立体画像表示装置1と同様に構成されている。
このような第2実施形態の一例としての立体画像表示装置1における立体表示用画像の表示手法を、図28に示すフローチャート(ステップS10,S21〜S41,S50〜S70,S91,S100,S120)に従って説明する。なお、図中、図24に示したフローチャートにおける既述の符号と同一の符号を付したステップは、同様の処理を示しているので、その詳細な説明は省略する。
また、3D表示機能を有している場合には(ステップS31のYESルート参照)、例えば、装置ID等に基づいて、3D表示方式の種類の確認が行なわれる(ステップS41)。
表示制御装置13において、表示制御部33は、確認された3D表示方式の種類に応じて表示部10の表示素子の制御を行なう。
なお、本第2実施形態の立体画像表示装置1においては、立体視メガネをそなえ、レンズシート11を用いることがないので、視聴者の位置にかかわらず焦点距離範囲のチェックも不要である。
このように、第2実施形態の一例としての立体画像表示装置1によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
視聴者距離を、カメラ対12によって撮影した視聴者の画像に基づいて測定することにより、専用の機器をそなえる必要がなく、低コストで測定することができ、製造コストを低減することができる。又、この際、CPU131等に多大な負荷を与えることもない。ただし、視聴者距離の測定は、カメラ対12によって撮影した画像に基づいて行なうことに限定するものではない。すなわち、例えば、既知の各種センサ等を用いて視聴者距離の測定を行なってもよい。
図29は第3実施形態の一例としての立体画像表示装置1において用いられる画像(立体表示用画像)を説明するための図であり、図18(a)に示す画像データにかかる立体画像データを例示する図である。
上述した第1実施形態においては、一の表示対象(図18(a)参照)に関して、HDD138に、図18(b)に示すような、両眼視差量が異なる複数の視差画像をそなえている。すなわち、選択部32は、HDD138に格納された、両眼視差を有する右眼用画像と左眼用画像との組み合わせを立体表示用画像対として選択する。
本第3実施形態の一例としての立体画像表示装置1においては、3D画像において、このような遠近感を再現することを可能とする。
例えば、図29に示す例においては、4つの視差画像N1〜N4が示されており、視差画像N1を左眼もしくは右眼の一方に結像させる視差画像とし、視差画像N2を他方の眼に結像させる視差画像とする。同様に、視差画像N3を左眼もしくは右眼の一方に結像させる視差画像とし、視差画像N4を他方の眼に結像させる視差画像とする。
視差画像N2は、視差画像N1に対して異なる両眼視差量を有する多眼立体画像データであり、視差画像N4は、視差画像N3に対して異なる両眼視差量を有する多眼立体画像データである。又、視差画像N3と視差画像N4との両眼視差量は、視差画像N1と視差画像N2との両眼視差量よりも大きい。
そして、視差画像N3に対して視差画像N4を組み合わせた立体表示用画像対(3D画像1)立体視した場合には、視差画像N1に対して視差画像N2を組み合わせた立体表示用画像対(3D画像2)を立体視した場合に比べて立体視の効果(立体効果)が異なる。具体的には、視差画像N3に対して視差画像N4を組み合わせた3D画像2は、表示装置10に表示させた場合に、視差画像N1に対して視差画像N2を組み合わせた3D画像1よりも、表示対象Ob1が視聴者に近い位置に見えるとともに、この表示対象Ob1が飛び出して見える。
これにより、視聴者は、視聴者距離が近いほど、大きく飛び出した立体表示画像を視認できるとともに、大きく表示された表示対象物を視認することができる。その一方で、視聴者距離が遠いほど、飛び出し量が小さな立体表示画像を見ることができるとともに、小さく表示された表示対象物を視認することができる。これにより、視聴者が、対象物である物体を、直接、肉眼で見る場合と同様の視覚効果を得ることができる。
そして、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した各実施形態においては、表示装置10が液晶ディスプレイの例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、プラズマディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の他の表示装置であってもよい。
上述した第2実施形態においては、立体画像フォーマットとしてサイドバイサイド方式の画像を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、通常の2D画像データに対して奥行き情報(z方向情報)を付加することにより立体画像フォーマットを構成してもよく、種々変形して実施することができる。
(E)付記
(付記1)
視聴者までの距離を測定する測距部と、
測定した視聴者までの距離に基づいて、表示対象にかかる視差画像中から前記距離に応じた両眼視差量を有する視差画像を、立体表示用画像対として選択する選択部と、
選択された前記立体表示用画像対を表示部に表示させる表示制御部とをそなえることを特徴とする、立体画像表示装置。
(付記2)
前記選択部が、前記視聴者までの距離が小さいほど、視差量が大きい視差画像を、前記立体表示用画像対として選択することを特徴とする、付記1記載の立体画像表示装置。
(付記3)
前記測距部が、
前記視聴者を撮像可能な複数の撮像部をそなえ、
前記複数の撮像部がそれぞれ撮像した視聴者の画像のズレ量に基づいて、前記視聴者までの距離を測定することを特徴とする、付記1又は2記載の立体画像表示装置。
(付記4)
前記測距部が、記録部に格納された、ズレ量と視聴者までの距離とを予め対応付けた測距対応情報を参照して、前記視聴者までの距離を求めることを特徴とする、付記3記載の立体画像表示装置。
(付記5)
前記測距部が、前記撮像部により視聴者の両眼を撮像することを特徴とする、付記3又は4記載の立体画像表示装置。
(付記6)
前記選択部が前記立体表示用画像対として同一の視差画像を選択することにより、前記表示制御部が非立体画像を前記表示部に表示させることと特徴とする、付記1〜付記5のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
(付記7)
表示装置の表示画面に画像を表示させる画像表示制御機能をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
視聴者までの距離を測定し、
測定した視聴者までの距離に基づいて、表示対象にかかる視差画像中から前記距離に応じた両眼視差量を有する視差画像を、立体表示用画像対として選択し、
選択された前記立体表示用画像対を表示部に表示させる、
処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。
(付記8)
前記立体表示用画像対として選択する処理は、前記視聴者までの距離が小さいほど、視差量が大きい視差画像を、前記立体表示用画像対として選択することを特徴とする、付記7記載のプログラム。
(付記9)
前記視聴者までの距離を測定する処理は、前記視聴者を撮像可能な複数の撮像部がそれぞれ撮像した視聴者の画像のズレ量に基づいて、前記視聴者までの距離を測定することを特徴とする、付記7又は8記載のプログラム。
(付記10)
前記視聴者までの距離を測定する処理は、記録部に格納された、ズレ量と視聴者までの距離とを予め対応付けた測距対応情報を参照して、前記視聴者までの距離を求めることを特徴とする、付記9記載のプログラム。
(付記11)
前記視聴者までの距離を測定する処理は、前記撮像部により撮像した前記視聴者の両眼の画像に基づいて行なうことを特徴とする、付記9又は10記載のプログラム。
(付記12)
前記立体表示用画像対として選択する処理は、前記立体表示用画像対として同一の視差画像を選択することにより、非立体画像を前記表示装置に表示させることと特徴とする、付記7〜付記11のいずれか1項に記載のプログラム。
10 表示装置
10a 表示面
11 レンズシート
12 カメラ対(測距部,撮像部)
12a 第1カメラ(撮像部)
12b 第2カメラ(撮像部)
13 表示制御装置
31 測距処理部(測距部)
32 選択部
33 表示制御部
40L 左眼用立体表示用画像
40R 右眼用立体表示用画像
41 測距テーブル(測距対応情報)
41a,41b,41c 立体画像データ
111 平凸面レンズ
111a 凸レンズ
111b 裏面
132 LAN
133 チューナ
134 グラフィックアクセラレータ
135 チップセット
136 メモリ
137 オーディオコントローラ
138 HDD(記録部)
139 ブルーレイディスクドライブ
140 キーボードコントローラ
142 外部アンテナ
143 スピーカ
144 キーボード
145 マウス
Claims (6)
- 視聴者までの距離を測定する測距部と、
測定した視聴者までの距離に基づいて、表示対象にかかる視差画像中から前記距離に応じた両眼視差量を有する視差画像を、立体表示用画像対として選択する選択部と、
選択された前記立体表示用画像対を表示部に表示させる表示制御部とをそなえ、
前記選択部が、前記視聴者までの距離が小さいほど、視差量が大きい視差画像を、前記立体表示用画像対として選択し、
前記測距部が、
前記視聴者を撮像可能な複数の撮像部をそなえ、
前記複数の撮像部がそれぞれ撮像した視聴者の画像のズレ量が先に測定したズレ量と比べて変化しているかを判断し、ズレ量が変化していると判断した場合に、前記視聴者までの距離の測定を行ない、
表示素子を配列方向及び当該配列方向と直交する方向に並べることにより、前記表示素子をマトリクス状に配置した表示部において、前記マトリクス状に配置した複数の表示素子のうち前記配列方向に対して傾斜した方向に連続する複数の表示素子からなる斜列表示素子群に対応させて、当該斜列表示素子群に沿って複数のレンズアレイが配置されたレンズシートにおいて、前記複数のレンズアレイは、互いに影響をされず、且つ、それぞれ異なる焦点距離をそなえ、前記レンズシートが、前記斜列表示素子群を成す各表示素子からの出力光を結像させ、前記表示制御部が、前記測距部によって測定された前記視聴者までの距離に対応しない前記複数のレンズアレイに対応する表示素子の発光を抑止する
ことを特徴とする、立体画像表示装置。 - 前記測距部が、
前記複数の撮像部がそれぞれ撮像した視聴者の画像のズレ量に基づいて、前記視聴者までの距離を測定することを特徴とする、請求項1記載の立体画像表示装置。 - 前記測距部が、記録部に格納された、ズレ量と視聴者までの距離とを予め対応付けた測距対応情報を参照して、前記視聴者までの距離を求めることを特徴とする、請求項2記載の立体画像表示装置。
- 前記測距部が、前記撮像部により視聴者の両眼を撮像することを特徴とする、請求項2又は3記載の立体画像表示装置。
- 前記選択部が前記立体表示用画像対として同一の視差画像を選択することにより、前記表示制御部が非立体画像を前記表示部に表示させることと特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
- 表示装置の表示画面に画像を表示させる画像表示制御機能をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
視聴者までの距離を測定し、
測定した視聴者までの距離に基づいて、表示対象にかかる視差画像中から前記距離に応じた両眼視差量を有する視差画像を、立体表示用画像対として選択し、
選択された前記立体表示用画像対を表示部に表示させ、
前記視聴者までの距離が小さいほど、視差量が大きい視差画像を、前記立体表示用画像対として選択し、
前記視聴者を撮像可能な複数の撮像部がそれぞれ撮像した視聴者の画像のズレ量が先に測定したズレ量と比べて変化しているかを判断し、ズレ量が変化していると判断した場合に、前記視聴者までの距離の測定を行ない、
表示素子を配列方向及び当該配列方向と直交する方向に並べることにより、前記表示素子をマトリクス状に配置した前記表示装置において、前記マトリクス状に配置した複数の表示素子のうち前記配列方向に対して傾斜した方向に連続する複数の表示素子からなる斜列表示素子群に対応させて、当該斜列表示素子群に沿って複数のレンズアレイが配置されたレンズシートにおいて、前記複数のレンズアレイは、互いに影響をされず、且つ、それぞれ異なる焦点距離をそなえ、前記レンズシートが、前記斜列表示素子群を成す各表示素子からの出力光を結像させ、測定された前記視聴者までの距離に対応しない前記複数のレンズアレイに対応する表示素子の発光を抑止する、
処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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