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JP6112416B2 - 体毛用光照射装置 - Google Patents

体毛用光照射装置 Download PDF

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Description

本発明は、体毛用光照射装置に関する。
特許文献1に開示された体毛用光照射装置は、LEDランプを有している。このLEDランプが照射する光は、近赤外領域における水の特異吸収波長においてピークを有している。特許文献1は、このような光を生体に照射することにより、生体の育毛作用が促進されやすくなることを開示している。
国際公開第2009/123196号
本願発明者は、上記体毛用光照射装置に次の課題が存在していることを見出した。上記体毛用光照射装置は、光の照射時間が長くなるにつれて育毛作用が促進されにくくなることがある。
本発明は、光の照射時間が増加しても生体に吸収される光の量が低下しにくい体毛用光照射装置を提供することを目的としている。
本体毛用光照射装置は、次の事項を有している。前記体毛用光照射装置は、光源部および制御部を有し、前記光源部は、前記制御部と接続され、前記制御部の指令信号に基づいて光を出力し、前記光源部の出力に基づいて前記体毛用光照射装置が出力する光である出力光は、1350nm〜1550nmの波長範囲において最大の強度を有する主要ピークを有し、前記主要ピークを構成する成分のうちの前記主要ピークの頂点よりも短波長側の成分であるピーク短波長成分の積分値が、前記主要ピークを構成する成分のうちの前記主要ピークの頂点よりも長波長側の成分であるピーク長波長成分の積分値よりも大きい。
本願発明者は、上記積分値の関係が形成される場合、ピーク短波長成分の積分値がピーク長波長成分の積分値以下の大きさを取る場合と比較して、光の照射時間が増加しても生体に吸収される光の量が低下しにくいことを見出した。本体毛用光照射装置は、この知見に基づいて、上記のとおりの事項を有している。このため、光の照射時間が増加しても生体に吸収される光の量が低下しにくい。
本体毛用光照射装置は、光の照射時間が増加しても生体に吸収される光の量が低下しにくい。
実施形態の体毛用光照射装置のブロック図。 実施形態の光源部ユニットの断面図。 (a)実施形態の光のスペクトル図。(b)光源部温度が上昇した場合における実施形態の光のスペクトル図。(c)光源部温度がさらに上昇した場合における実施形態の光のスペクトル図。 (a)比較例の光のスペクトル図。(b)光源部温度が上昇した場合における比較例の光のスペクトル図。(c)光源部温度がさらに上昇した場合における比較例の光のスペクトル図。
〔1〕本体毛用光照射装置の独立した一形態は、次の事項を有している。前記体毛用光照射装置は、光源部および制御部を有している。前記光源部は、前記制御部と接続され、前記制御部の指令信号に基づいて光を出力する。前記光源部の出力に基づいて前記体毛用光照射装置が出力する光である出力光は、1350nm〜1550nmの波長範囲において最大の強度を有する主要ピークを有している。前記主要ピークを構成する成分のうちの前記主要ピークの頂点よりも短波長側の成分であるピーク短波長成分の積分値は、前記主要ピークを構成する成分のうちの前記主要ピークの頂点よりも長波長側の成分であるピーク長波長成分の積分値よりも大きい。
〔2〕前記体毛用光照射装置に従属する一形態は、次の事項を有している。前記主要ピークの頂点よりも短波長側における前記主要ピークの最大勾配である短波長側最大勾配は、前記主要ピークの頂点よりも長波長側における前記主要ピークの最大勾配である長波長側最大勾配よりも小さい。
(実施形態)
図1は、体毛用光照射装置1の一形態のブロック図を示している。
体毛用光照射装置1は、生体に光を照射することにより、生体の育毛作用を促進させることに貢献する。育毛は、生体における体毛の再生および成長が促進される現象を示す。育毛作用は、育毛を促進させる生体の作用を示す。生体は、光の照射により育毛作用が促進されるにつれて、育毛が促進されやすくなる。
体毛用光照射装置1は、本体ユニット10および光源部ユニット70を有している。本体ユニット10は、複数の構成要素を有している。本体ユニット10の複数の構成要素は、一例として、本体ハウジング20、電源部30、操作部40、制御部50、および、パルス発生部60を含む。光源部ユニット70は、複数の構成要素を有している。光源部ユニット70の複数の構成要素は、一例として、光源部ハウジング71、配光レンズ72を、および、光源部80含む。
体毛用光照射装置1は、複数の電気ブロックを有している。電気ブロックは、電源部30から供給される電力に基づいて駆動する。操作部40、制御部50、パルス発生部60、および、光源部ユニット70は、電気ブロックに該当する。
本体ハウジング20は、一例として、樹脂材料により形成されている。本体ハウジング
20は、一例として、手持型の形態を有している。本体ハウジング20は、本体ユニット10の構成要素を収容するための空間を内部に有している。
電源部30は、本体ハウジング20の内部に配置されている。電源部30は、本体ハウジング20に取り付けられている。電源部30は、操作部40、制御部50、パルス発生部60、および、光源部ユニット70のそれぞれと電気的に接続されている。電源部30は、1次電池または2次電池の電力を各電気ブロックに供給する。
操作部40は、本体ハウジング20上に形成されている。操作部40は、一例として、ボタン型の形態を有している。操作部40は、電源操作部41、出力操作部42、照射時間設定部43、および、周波数設定部44を有している。
電源操作部41は、電源部30と電気的に接続されている。電源操作部41は、操作者に操作されることにより操作位置が変更される。電源部30は、電源操作部41の操作位置がオン位置のとき、各電気ブロックに電力を供給する。電源部30は、電源操作部41の操作位置がオフ位置のとき、各電気ブロックに電力を供給しない。
出力操作部42は、制御部50と電気的に接続されている。出力操作部42は、操作者に操作される毎に操作信号STを制御部50に出力する。操作信号STは、出力操作部42が操作されたことを示す情報を含む。
照射時間設定部43は、制御部50と電気的に接続されている。照射時間設定部43は、操作者に操作される毎に時間設定信号SMを制御部50に出力する。時間設定信号SMは、光源部80に光を出力させる時間である規定時間を指定するための情報を含む。時間設定信号SMの内容は、照射時間設定部43の操作回数に応じて変化する。時間設定信号SMは、一例として、5分、10分、および、20分のいずれかの規定時間を指定する。
周波数設定部44は、制御部50と電気的に接続されている。周波数設定部44は、操作者に操作される毎に変更要求信号SCを制御部50に出力する。変更要求信号SCは、光源部80が光を出力する周波数(以下、「出力周波数TL」)を指定するための情報を含む。変更要求信号SCの内容は、周波数設定部44の操作回数に応じて変化する。変更要求信号SCは、一例として、0Hz、200Hz、500Hz、および、1000Hzのいずれかの出力周波数TLを指定する。なお、出力周波数TLが0Hzを取る場合、光源部80は、連続的に光を照射する形態である連続照射形態を形成する。
光源部ハウジング71は、一例として、樹脂材料により形成されている。光源部ハウジング71は、本体ハウジング20との結合および分離が可能な構造を有している。光源部ハウジング71は、光源部ユニット70の構成要素を収容するための空間を内部に有している。
配光レンズ72は、一例として、ポリメチルメタクリレート樹脂により形成されている。配光レンズ72は、一例として、台形円錐形状を有している。配光レンズ72は、光源部ハウジング71の開口部に取り付けられている。
光源部80は、光源部ハウジング71の内部に配置されている。光源部80は、光源部ハウジング71に取り付けられている。光源部80は、制御部50と電気的に接続されている。光源部80は、制御部50から受信した出力実行信号SAに基づいて、光を出力する。光源部80は、制御部50から受信した出力停止信号SBに基づいて、光の出力を停止する。光源部80から照射された光は、配光レンズ72を介して体毛用光照射装置1の外部に出力される。体毛用光照射装置1の外部に出力された光(以下、「出力光」)は、
生体に照射される。
パルス発生部60は、本体ハウジング20の内部に配置されている。パルス発生部60は、制御部50と電気的に接続されている。パルス発生部60は、制御部50から受信した出力変更信号SDに基づいて、光源部80に入力される出力実行信号SAをパルス変調する。光源部80が出力する光の周波数は、出力実行信号SAがパルス変調されることにより変化する。
制御部50は、本体ハウジング20の内部に配置されている。制御部50は、操作信号ST、時間設定信号SM、および、変更要求信号SCに基づいて、光源部ユニット70の動作を制御する。
制御部50は、操作信号STを受信したことに基づいて、光源部80に出力実行信号SAまたは出力停止信号SBを出力する。制御部50は、出力実行信号SAおよび出力停止信号SBを交互に出力する。出力実行信号SAは、光源部80に光を出力させるための情報を含む。出力停止信号SBは、光源部80による光の出力を停止させるための情報を含む。
制御部50は、光源部80に光の出力を開始させた後、光源部80が光を照射した時間をカウントする。制御部50は、カウントした時間が、時間設定信号SMに基づいて設定した規定時間に達したとき、光源部80に出力停止信号SBを出力する。
制御部50は、変更要求信号SCを受信したことに基づいて、パルス発生部60に出力変更信号SDを出力する。出力変更信号SDは、変更要求信号SCに含まれる出力周波数TLの情報に対応した出力周波数TLの情報を含む。
図2は、光源部ユニット70の一形態の断面図を示している。
光源部ユニット70は、光源部ハウジング71、配光レンズ72、および、光源部80の他に、プリント基板73、パターン74、レジスト75、および、導電部品76を有している。
プリント基板73は、光源部ハウジング71の内部に配置されている。プリント基板73は、光源部ハウジング71に取り付けられている。プリント基板73は、一例として、紙にフェノールが含浸された樹脂により形成されている。パターン74は、プリント基板73上に形成されている。レジスト75は、パターン74上に形成されている。レジスト75は、パターン74の一部を露出させている。導電部品76は、一例として、ワイヤーの形態を有している。導電部品76は、パターン74と接続されている。
光源部80は、一例として、LEDランプの形態を有している。光源部80は、複数の構成要素を有している。光源部80の複数の構成要素は、LEDチップ81、リフレクター82、および、封止材料83を含む。
LEDチップ81は、表面実装型の形態を有している。LEDチップ81は、プリント基板73に実装されている。LEDチップ81は、導電部品76によりパターン74と接続されている。LEDチップ81は、封止材料83により覆われている。
リフレクター82は、レジスト75上に配置されている。リフレクター82は、レジスト75に取り付けられている。リフレクター82は、一例として、金属材料、樹脂材料、または、高い反射率を有する材料により形成されている。高い反射率を有する材料の一例は、セラミックである。リフレクター82は、LEDチップ81から照射された光を配光
レンズ72に向けて反射する。
封止材料83は、リフレクター82の反射面により形成された空間に充填されている。封止材料83は、一例として、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、または、高い透過率を有する樹脂材料により形成されている。高い透過率を有する樹脂材料は、一例として、ガラスを含む基材、および、光分散剤が混合されることにより形成される。
図3を参照して、体毛用光照射装置1の出力光について説明する。
図3の一点鎖線は、水の吸光スペクトルを示している。この吸光スペクトルは、ピークの頂点の吸光度を基準の吸光度として、1100nm〜1800nmの波長範囲における吸光度を基準の吸光度に対する相対値として表示している。
図3の実線は、体毛用光照射装置1の出力光のスペクトル(以下、「出力スペクトル」)を示している。この出力スペクトルは、ピークの頂点の強度を基準の強度として、1100nm〜1800nmの波長範囲における強度を基準の強度に対する相対値として表示している。
図3は、吸光スペクトルにおける基準の吸光度、および、出力スペクトルにおける基準の強度をそれぞれ「1」として、これらの2つのスペクトルを重ね合わせたスペクトル図を示している。このスペクトル図における出力スペクトルは、吸光スペクトルを基準のスペクトルとした相対スペクトルに相当する。
図3の吸光スペクトルおよび出力スペクトルは、標準的な温度環境下において得られるスペクトルを示している。標準的な温度環境は、一例として、雰囲気温度が室温である場合を示している。
水の吸光スペクトルについて説明する。
吸光スペクトルは、1150nmあたりから吸光度が有意な大きさを示している。吸光スペクトルは、1150nm〜1370nmの波長範囲において、波長が長くなるにつれて吸光度がわずかに増加する。吸光スペクトルは、1370nm〜1540nmの範囲において、吸光ピークを有している。吸光ピークは、1100nm〜1800nmの波長範囲において最大の吸光度を有するピークを示している。吸光ピークは、1370nmあたりに吸光ピークの短波長側の根本部分が存在している。短波長側の根本部分は、凸状の変曲点を形成している。吸光ピークは、1540nmあたりに吸光ピークの長波長側の根本部分が存在している。長波長側の根本部分は、凹状の変曲点を形成している。吸光ピークは、1450nmにピークの頂点が存在している。吸光ピークは、1495nmにおいて凸状の変曲点を有し、1540nmあたりにおいて凹状の変曲点を有している。吸光スペクトルは、1750nm〜1800nmの波長範囲において別のピークを有している。
出力スペクトルについて説明する。
図3(a)に示される出力スペクトル(以下、「基準出力スペクトル」)は、LEDチップ81の温度(以下、「光源温度」)が基準温度領域に属する場合のスペクトルを示している。図3(b)に示される出力スペクトルは、光源温度が基準温度領域よりも高い第1温度領域に属する場合のスペクトルを示している。図3(c)に示される出力スペクトルは、光源温度が第1温度領域よりも高い第2温度領域に属する場合のスペクトルを示している。基準温度は、標準的な温度環境下においてLEDチップ81が十分に放熱しているときの光源温度を示している。
基準出力スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において、有意な成分を有している。基準出力スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲外におい
て、有意な成分を有していない。なお、有意な成分は、育毛作用の促進に影響を及ぼす可能性を有する成分を示す。
基準出力スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において、最大の強度を有するピークである主要ピークを有している。基準出力スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において、主要ピーク以外の有意なピークを有していない。すなわち、基準出力スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において単一のピークを有している。なお、有意なピークは、育毛作用の促進に影響を及ぼす可能性を有するピークを示している。
主要ピークは、一例として、吸光ピークの波長と実質的に一致する1450nmにおいて、頂点を有している。主要ピークは、1200nmあたりに主要ピークの短波長側の根本部分が存在している。主要ピークは、1600nmあたりに主要ピークの長波長側の根本部分が存在している。主要ピークは、1450nm以外の波長において頂点を取り得る。主要ピークの頂点が取り得る好ましい範囲は、一例として、1350nm〜1550nmの波長範囲である。
主要ピークは、1330nm〜1360nmの波長範囲において、凸状の変曲点を有している。主要ピークは、1370nm〜1390nmの波長範囲において、凹状の変曲点を有している。主要ピークは、1390nm〜1410nmの波長範囲において、凸状の変曲点を有している。主要ピークは、1410nm〜1420nmの波長範囲において、凹状の変曲点を有している。主要ピークは、1420nm〜1430nmの波長範囲において、凸状の変曲点を有している。主要ピークは、1430nm〜1440nmの波長範囲において、凹状の変曲点を有している。主要ピークは、1450nm〜1600nmの波長範囲において、明確な変曲点を有していない。主要ピークの頂点の強度は、一例として、60μW/cm/nmである。
主要ピークは、少なくとも以下の4つの特徴を有している。
第1の特徴は、次のとおり記述される。主要ピークを構成する成分のうちの主要ピークの頂点よりも短波長側の成分であるピーク短波長成分の積分値が、主要ピークを構成する成分のうちの主要ピークの頂点よりも長波長側の成分であるピーク長波長成分の積分値よりも大きい。
ピーク短波長成分は、主要ピークの短波長側の根本部分から主要ピークの頂点までの成分を示している。ピーク短波長成分の積分値の一例は、5400μW/cmである。ピーク長波長成分は、主要ピークの頂点から主要ピークの長波長側の根本部分までの成分を示している。ピーク長波長成分の積分値の一例は、4338μW/cmである。
第2の特徴は、次のとおり記述される。主要ピークの頂点よりも短波長側における主要ピークの最大勾配である短波長側最大勾配が、主要ピークの頂点よりも長波長側における主要ピークの最大勾配である長波長側最大勾配よりも小さい。
短波長側最大勾配は、主要ピークの頂点と、主要ピークの頂点よりも短波長側の所定の波長との間において確認される。短波長側最大勾配は、一例として、1420nm〜1450nmの波長範囲において確認される。短波長側最大勾配の一例は、0.59μW/cm/nmである。
長波長側最大勾配は、主要ピークの頂点と、主要ピークの頂点よりも長波長側の所定の波長との間において確認される。長波長側最大勾配は、一例として、1450nm〜1510nmの波長範囲において確認される。長波長側最大勾配の一例は、1.1μW/cm
/nmである。
第3の特徴は、次のとおり記述される。長波長側最大勾配が、水の吸光ピークの頂点よりも長波長側における吸光ピークの最大勾配である長波長側吸光度勾配よりも大きい。長波長側吸光度勾配は、一例として、1490nm〜1530nmの波長範囲において確認される。
第4の特徴は、次のとおり記述される。短波長側最大勾配が、水の吸光ピークの頂点よりも短波長側における吸光ピークの最大勾配である短波長側吸光度勾配よりも小さい。長波長側吸光度勾配は、一例として、1420nm〜1450nmの波長範囲において確認される。
本願発明者は、光の照射時間と生体に吸収される光の量(以下、「吸収光量」)との関係について検討し、その結果から得られた知見に基づいて、上記の特徴を有する出力スペクトルを規定した。以下、本願発明者が検討した事項の詳細について説明する。
従来の体毛用光照射装置は、光の照射時間が長くなるにつれて育毛作用が促進されにくくなる。その理由は、吸収光量の低下に起因していると考えられる。吸収光量が低下する理由は、以下のように考えられる。
生体は、体毛用光照射装置から出力された光のうち、主として、水の吸光スペクトルと重畳する成分を吸収する。また生体は、体毛用光照射装置から出力された光のうち、水の吸光ピークと重畳する成分を特に吸収しやすい。このため、吸収光量は、主として、体毛用光照射装置から出力される光の量、および、出力された光のうちの水の吸光スペクトルと重畳する部分の量に依存する。
一方、光源部が温度依存性を有する場合、光源部の温度が上昇することにより、光のスペクトルが基準のスペクトルに対して長波長側にシフトする現象(以下、「スペクトルシフト」)が生じる。スペクトルシフトによりスペクトルがシフトする量(以下、「シフト量」)は、光源部の温度が高くなることにともない増加しやすくなる。光源部の温度は、光の照射時間が長くなることにともない上昇しやすくなる。このため、光の照射時間が長くなるにつれてシフト量が増加しやすくなる。
シフト量が増加した場合、体毛用光照射装置の基準のスペクトルと、体毛用光照射装置から出力される光のスペクトルとのずれが大きくなる。このため、体毛用光照射装置から出力された光のうち、水の吸光スペクトルと重畳する部分が減少しやすくなる。出力された光と水の吸光スペクトルとの重畳部分が減少した場合には、体毛用光照射装置から出力される光の量が変化していなくとも、吸収光量が低下する。このため、育毛作用が促進されにくくなると考えられる。
本願発明者は、スペクトルシフトにより光のスペクトルのシフト量が増加しても、水の吸光スペクトルとの重畳部分が減少しにくい光のスペクトルを検討し、その結果から次の知見を得た。ピーク短波長成分の積分値がピーク長波長成分の積分値よりも大きい場合、ピーク短波長成分の積分値がピーク長波長成分の積分値以下の大きさを取る場合と比較して、スペクトルシフトによる光のスペクトルのシフト量が増加しても吸収光量が低下しにくい。その理由は、次のように推測される。
スペクトルシフトにおけるスペクトルのシフト方向が一方向(長波長側)を取るため、スペクトルのシフト量が増加した場合、ピーク長波長成分は、ピーク短波長成分と比較して水の吸光スペクトルと重畳しなくなる部分が増加しやすい。一方、ピーク短波長成分は
、ピーク長波長成分よりも短波長側に存在しているため、スペクトルのシフト量の増加にともない水の吸光スペクトルと重畳しなくなる部分が、ピーク長波長成分よりも増加しにくい。このため、ピーク短波長成分の積分値がピーク長波長成分の積分値よりも大きい場合、スペクトルシフトが生じても吸収光量が低下しにくい。このため、光の照射時間が増加しても育毛作用を促進する効果が低下しにくい。
本願発明者は、比較例としての比較例光照射装置が出力する光のスペクトル(以下、「比較スペクトル」)との対比に基づいて、スペクトルシフトが吸収光量に及ぼす影響について確認した。
図4を参照して、比較スペクトルについて説明する。
図4の一点鎖線は、水の吸光スペクトルを示している。この吸光スペクトルは、ピークの頂点の吸光度を基準の吸光度として、1100nm〜1800nmの波長範囲における吸光度を基準の吸光度に対する相対値として表示している。
図4の実線は、比較例光照射装置の比較スペクトルを示している。この出力スペクトルは、ピークの頂点の強度を基準の強度として、1100nm〜1800nmの波長範囲における強度を基準の強度に対する相対値として表示している。
図4の吸光スペクトルおよび比較スペクトルは、標準的な温度環境下において得られるスペクトルを示している。図4(a)に示される比較スペクトル(以下、「基準比較スペクトル」)は、光源温度が基準温度領域に属する場合のスペクトルを示している。図4(b)に示される比較スペクトルは、光源温度が第1温度領域に属する場合のスペクトルを示している。図4(c)に示される比較スペクトルは、光源温度が第2温度領域に属する場合のスペクトルを示している。
基準比較スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において、有意な成分を有している。基準比較スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲外において、有意な成分を有していない。
基準比較スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において、最大の強度を有するピークである比較ピークを有している。基準比較スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において、比較ピーク以外の有意なピークを有していない。すなわち、基準比較スペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において単一のピークを有している。
比較ピークは、比較ピークの頂点よりも短波長側の成分である比較ピーク短波長成分、および、比較ピークの頂点よりも長波長側の成分である比較ピーク長波長成分を有している。比較ピークは、比較ピークの頂点を垂直に通過する対称線に対して実質的に線対称の形状を有している。すなわち、比較ピーク短波長成分および比較ピーク長波長成分は、対称線を基準とする線対称の関係を有している。
比較ピークは、一例として、吸光ピークの波長と実質的に一致する1450nmにおいて、頂点を有している。比較ピークは、1300nmあたりに比較ピークの短波長側の根本部分が存在している。比較ピークは、1600nmあたりに比較ピークの長波長側の根本部分が存在している。比較ピークの頂点の強度は、一例として、60μW/cm/nmである。
図4を参照して、比較スペクトルのスペクトルシフトについて説明する。
比較例光照射装置は、操作者による出力操作部の操作に基づいて、光源部に光の出力を
開始させる。光源部が光を出力した時間である照射時間が所定時間未満の場合、光源温度が基準温度領域に属することにより、比較スペクトルが図4(a)の基準比較スペクトルを示す。照射時間が第1所定時間以上の場合、光源温度が第1温度領域に属することにより、スペクトルシフトが生じる。比較スペクトルは、光源温度の上昇にともない、一例として、図4(b)に示される比較スペクトルに変化する。照射時間が第1所定時間よりも長い第2所定時間以上の場合、光源温度がさらに上昇して第2温度領域に属する。比較スペクトルは、光源温度の上昇にともない、一例として、図4(c)に示される比較スペクトルに変化する。
比較ピーク長波長成分および比較ピーク短波長成分は、図4(a)の基準比較スペクトルから図4(b)の比較スペクトルに変化する過程において、水の吸光ピークと重畳する部分が減少する。比較ピーク長波長成分および比較ピーク短波長成分は、図4(b)の比較スペクトルから図4(c)の比較スペクトルに変化する過程において、水の吸光ピークと重畳する部分がさらに減少する。
図4の斜線部分は、比較例光照射装置の光の吸収光量を示している。吸収光量は、図4(a)の基準比較スペクトル、図4(b)の比較スペクトル、および、図4(c)の比較スペクトルの順に少なくなる。すなわち、吸収光量は、照射時間が長くなるにつれて少なくなる。なお、比較ピークの各波長における吸収光量は、主として、各波長における光の強度と水の吸光度との積により求めることができる。
図3を参照して、出力スペクトルのスペクトルシフトについて説明する。
制御部50は、操作者による出力操作部42の操作に基づいて、光源部80に光の出力を開始させる。光源部80が光を出力している時間である照射時間が所定時間未満の場合、光源温度が基準温度領域に属することにより、出力スペクトルが図3(a)の基準出力スペクトルを示す。照射時間が第1所定時間以上の場合、光源温度が第1温度領域に属することにより、スペクトルシフトが生じる。出力スペクトルは、光源温度の上昇にともない、一例として、図3(b)に示される出力スペクトルに変化する。照射時間が第2所定時間以上の場合、光源温度がさらに上昇して第2温度領域に属する。出力スペクトルは、光源温度の上昇にともない、一例として、図3(c)に示される出力スペクトルに変化する。
ピーク長波長成分は、図3(a)の基準出力スペクトルから図3(b)の出力スペクトルに変化する過程において、水の吸光ピークと重畳する部分が減少する。ピーク短波長成分は、図3(a)の基準出力スペクトルから図3(b)の出力スペクトルに変化する過程において、水の吸光ピークと重畳する部分が増加する。このため、主要ピーク全体としては、比較ピークと比較して、水の吸光ピークとの重畳部分が減少しにくい。このため、出力スペクトルは、比較スペクトルと比較して、光の照射時間が増加しても生体に吸収される光の量が低下しにくい。
ピーク長波長成分は、図3(b)の出力スペクトルから図3(c)の出力スペクトルに変化する過程において、水の吸光ピークと重畳する部分がさらに減少する。ピーク短波長成分は、図3(b)の出力スペクトルから図3(c)の出力スペクトルに変化する過程において、水の吸光ピークと重畳する部分が減少する。ただし、ピーク短波長成分の面積が比較ピークの短波長成分よりも大きいため、主要ピーク全体としては、比較ピークと比較して、水の吸光スペクトルとの重畳部分が減少しにくい。このため、出力スペクトルは、比較スペクトルと比較して、光の照射時間が増加しても生体に吸収される光の量が低下しにくい。
図3の斜線部分は、体毛用光照射装置1の出力光の吸収光量を示している。吸収光量は
、一例として、図3(a)の基準出力スペクトル、および、図3(b)の出力スペクトルにおいて略同じ大きさを示す。図3(c)の出力スペクトルの吸収光量は、図3(a)の基準出力スペクトル、および、図3(b)の出力スペクトルの吸収光量よりも少ない。なお、主要ピークの各波長における吸収光量は、主として、各波長における光の強度と水の吸光度との積により求めることができる。
体毛用光照射装置1は、以下の効果を奏する。
(1)出力光の主要ピークは、ピーク短波長成分の積分値がピーク長波長成分の積分値よりも大きい。このため、スペクトルシフトが生じた場合において、主要ピークと水の吸光ピークとの重畳部分が減少しにくくなる。このため、光の照射時間が増加しても吸収光量が低下しにくくなる。
(2)出力光の主要ピークは、短波長側最大勾配が長波長側最大勾配よりも小さい。このため、スペクトルシフトが生じた場合において、ピーク短波長成分と水の吸光ピークとの重畳部分が減少しにくい。このため、上記(1)の効果がより高められる。
(3)出力光の主要ピークは、長波長側最大勾配が吸光ピークの長波長側吸光度勾配よりも大きい。このため、スペクトルシフトが生じた場合において、ピーク長波長成分において水の吸光ピークと重畳しない部分が増加しにくい。このため、生体に照射された出力光の量に対する吸収光量の割合が低下しにくい。
(4)出力光の主要ピークは、短波長側最大勾配が吸光ピークの短波長側吸光度勾配よりも小さい。このため、スペクトルシフトが生じた場合において、ピーク短波長成分と水の吸光ピークとの重畳部分が減少しにくい。このため、上記(1)の効果がより高められる。
(5)体毛用光照射装置1は、仮想光照射装置に対して以下の点において有利な効果を奏する。仮想光照射装置は、仮想出力光を出力する。仮想出力光のスペクトルは、体毛用光照射装置1の出力スペクトルと次の点において相違し、その他の点において実質的に同じ波形を有している。
仮想出力光のスペクトルは、1200nm〜1600nmの波長範囲において、最大の強度を有するピーク(以下、「仮想ピーク」)を有している。仮想ピークは、仮想ピークの頂点を垂直に通過する対称線に対して、実質的に線対称の関係を有している。
仮想ピークの頂点よりも短波長側の成分である仮想ピーク短波長成分は、体毛用光照射装置1の主要ピークのピーク短波長成分と同じ形状を有している。仮想ピークの頂点よりも長波長側の成分である仮想ピーク長波長成分は、上記対称線を基準として、仮想ピーク短波長成分と線対称の関係を形成している。このため、仮想ピーク長波長成分の積分値は、体毛用光照射装置1のピーク長波長成分の積分値よりも大きい。このため、仮想ピーク長波長成分は、体毛用光照射装置1のピーク長波長成分と比較して、吸光ピークとの重畳部分が大きくなる。
一方、仮想ピーク長波長成分は、吸光ピークの頂点に対してスペクトルシフトにおけるシフト方向側に存在しているため、吸光ピークとの重畳部分を形成することに寄与する割合が仮想ピーク短波長成分よりも小さい。すなわち、仮想ピーク長波長成分は、吸光ピークとの重畳部分を形成する側面において、仮想ピーク短波長成分よりも効率が低い。
他方、仮想出力光は、仮想出力光のスペクトルにおける全体の積分値が体毛用光照射装置1の出力スペクトルにおける全体の積分値よりも大きい。このため、仮想光照射装置は
、光の出力に用いられる電気エネルギーが大きくなる。このため、仮想光照射装置の光源部は、体毛用光照射装置1の光源部80と比較して高温化しやすい。このため、仮想光照射装置は、スペクトルシフトが生じやすい。
このように、仮想光照射装置によれば、仮想ピーク長波長成分の積分値が大きいことにより、吸光ピークとの重畳部分を確保しやすくなる側面が存在する一方、消費エネルギーの増加にともないスペクトルシフトが促進されやすくなる。このため、スペクトルシフトが生じた場合における仮想ピークと水の吸光ピークとの重畳部分の形成に関する効率が低くなるおそれが高い。
一方、体毛用光照射装置1は、ピーク長波長成分の積分値がピーク短波長成分の積分値よりも小さい。このため、主要ピークと水の吸光ピークとの重畳部分を確保する側面において、仮想光照射装置と比較して次の2点において有利な効果が得られやすい。
1つ目の有利な効果は、次のとおり記述される。主要ピークは、ピーク短波長成分よりも重畳部分の形成に対する寄与度が低いピーク長波長成分の積分値が小さい。このため、仮想光照射装置と比較して、主要ピークと水の吸光ピークとの重畳部分を確保するために消費するエネルギーが小さくなりやすい。
2つ目の有利な効果は、次のとおり記述される。主要ピークのピーク長波長成分の積分値は、仮想ピークの仮想ピーク長波長成分の積分値よりも小さい。このため、仮想光照射装置よりも光の出力に用いられる電気エネルギーが小さくなる。このため、スペクトルシフトが生じた場合において、シフト量が増加しにくい。このため、仮想光照射装置と比較して、主要ピークと水の吸光ピークとの重畳部分を確保するために消費するエネルギーが小さくなりやすい。
(その他の実施形態)
本体毛用光照射装置は、実施形態とは異なるその他の実施形態を含む。その他の実施形態は、一例として、以下に示される実施形態の変形例を含む。なお、以下の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることができる。
・電源部30が、商用電源の交流電流を直流電流に変換し、変換後の電力を各電気ブロックに供給する。
・操作部40が、一例として、スイッチまたはタッチパネルの形態を有する。
・LEDランプが砲弾型の形態を有する。
・出力光が、次の特徴を有している。出力光の主要ピークは、主要ピークの頂点よりも短波長側に存在する主要ピークの基点である短波長側基点、および、主要ピークの頂点よりも長波長側に存在する主要ピークの基点である長波長側基点を有している。主要ピークは、短波長側基点と主要ピークの頂点とを結ぶ2点により規定される短波長側2点間勾配を有する。主要ピークは、主要ピークの頂点と長波長側基点とを結ぶ2点により規定される長波長側2点間勾配を有する。短波長側2点間勾配は、長波長側2点間勾配よりも小さい。
・主要ピークの頂点は、光源温度が基準温度領域、第1温度領域、第2温度領域、および、その他の温度領域のいずれかの温度領域に属する場合において、1350nm〜1550nmの波長範囲に存在することが好ましい。主要ピークの頂点は、光源温度が上記温度領域のいずれかの温度領域に属するとき、1400nm〜1500nmの波長範囲に存在することがより好ましい。
・主要ピークの頂点は、光源温度が主要温度領域に属するとき、1350nm〜1550nmの波長範囲に存在することが好ましい。主要ピークの頂点は、光源温度が主要温度領域に存在するとき、1400nm〜1500nmの波長範囲に存在することがより好ましい。主要温度領域は、体毛用光照射装置1の使用開始から使用終了までの期間において光源温度が存在する時間が最も長い温度領域を示す。
例えば、体毛用光照射装置1の使用開始から使用終了までの期間において、光源温度が基準温度領域、第1温度領域、および、第2温度領域の順に遷移する場合を想定する。この場合、光源温度が第1温度領域に存在する時間が、光源温度が基準温度領域および第2温度領域に存在する時間よりも長い場合、第1温度領域が主要温度領域に該当する。
主要温度領域は、体毛用光照射装置1に対して設定される使用条件に基づいて、予め規定することができる。主要温度領域が、照射時間設定部43の操作に応じて選択される規定時間に応じて異なる場合、例えば、複数の規定時間のうちの1つの規定時間を体毛用光照射装置1の使用条件に含める。そして、この使用条件に基づいて、主要温度領域を規定することができる。
・上記変形例は、主要温度領域との関係に基づいて主要ピークの頂点が取り得る好ましい波長範囲を規定している。この変形例は、さらに以下の(a)および(b)の少なくとも一方の構成を取り得る。
(a)ピーク短波長成分の積分値、および、ピーク長波長成分の積分値の差が、実施形態の出力光スペクトルにおけるピーク短波長成分の積分値、および、ピーク長波長成分の積分値の差よりも小さい。すなわち、主要ピークの全体的な形状が、実施形態の主要ピークの全体的な形状と比較して、主要ピークの頂点を垂直に通過する対称線に対する対称性が高い。
(b)短波長側最大勾配および長波長側最大勾配の差が、実施形態の出力光スペクトルにおける短波長側最大勾配および長波長側最大勾配の差よりも小さい。すなわち、主要ピークの全体的な形状が、実施形態の主要ピークの全体的な形状と比較して、主要ピークの頂点を垂直に通過する対称線に対する対称性が高い。
(実施例)
本願発明者は、以下に説明する育毛実証試験を実施することにより、実施形態の体毛用光照射装置1により得られる育毛作用の促進効果、および、比較例光照射装置により得られる育毛作用の促進効果の相違を確認した。なお、比較例光照射装置が出力する光は、上述のとおり、図4に示される比較スペクトルを有している。
育毛実証試験は、成人男性の下肢を光の照射対象部位として用いた。育毛実証試験は、照射対象部位のサンプル数を4に設定した。育毛実証試験は、照射対象部位の一部に観察対象部位を形成した。育毛実証試験は、照射対象部位の所定部位における体毛の全部を剃ることにより、照射対象部位に観察対象部位を形成した。照射対象部位の観察対象部位は、4cm×4cmの範囲を有している。
育毛実証試験は、各種の実験条件を規定し、規定した実験条件下において照射対象部位の観察対象部位に光を照射した。育毛実証試験は、複数の実験条件として、照射日程、照射時間、出力周波数、および、観察時期を以下のとおり規定した。
育毛実証試験は、照射日程として、5日間を設定した。育毛実証試験は、照射日程の5日間のそれぞれの日において、規定された照射時間および出力周波数に基づく光の照射を
1回にわたり実施した。
育毛実証試験は、照射時間として、5分、10分、および、20分の3種類を設定した。照射時間は、体毛用光照射装置1による観察対象部位への光の照射を行う1日あたりの時間を示している。
育毛実証試験は、出力周波数として、0Hz(連続照射)、100Hz、および、500Hzの3種類を設定した。出力周波数は、照射対象部位に照射される光の出力周波数TLを示している。
育毛実証試験は、観察時期として、開始前、10日、20日、および、30日の4種類を設定した。観察時期は、照射対象部位に対して最初に光を照射した日の翌日を第1日目として計算する。
育毛実証試験は、各観察時期において、照射対象部位における毛の成長度合を評価するため、毛の本数、毛の太さ、および、毛の長さの3つの項目の変化を観察した。毛の太さは、毛の基部の直径を示している。毛の基部は、皮膚から発毛した毛のうちの皮膚に最も近い部分を示している。
本願発明者は、照射時間、出力周波数、および、観察時期を組み合わせて育毛実証試験の試験条件を設定し、実施例および比較例のそれぞれにおいて同一の試験条件に基づいて試験を実施した。実施例における育毛実証試験の結果を[表1]に示す。比較例における育毛実証試験の結果を[表2]に示す。
[表1]および[表2]は、以下の事項を示している。
実施例における毛の本数は、比較例における毛の本数よりも多くなる。毛の本数は、照射時間「20分」、出力周波数「500Hz」、および、観察時期「30日」の条件において最も大きい値を示した。
実施例における毛の太さは、比較例における毛の本数よりも太くなる。毛の太さは、照射時間「20分」、出力周波数「500Hz」、および、観察時期「30日」の条件において最も大きい値を示した。
実施例における毛の長さは、比較例における毛の長さよりも長くなる。毛の長さは、照射時間「20分」、出力周波数「500Hz」、および、観察時期「30日」の条件において最も大きい値を示した。
以上の測定結果は、体毛用光照射装置1の出力光に基づく吸収光量が、比較例光照射装置の出力光に基づく吸収光量よりも、光の照射時間の増加にともなう低下の度合が小さくなることを示唆している。すなわち、体毛用光照射装置1を用いることにより、比較例光照射装置を用いる場合よりも育毛作用が促進されやすいことを示唆している。
(課題を解決するための手段に関する付記)
課題を解決するための手段は、下記の〔付記項1〕および〔付記項2〕を含む。なお、〔付記項1〕および〔付記項2〕が有する事項は、実施形態において開示された事項と対応している。
〔付記項1〕
付記項1の体毛用光照射装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の体毛用光照射装置において、次の事項を有している。前記出力光は、1200nm〜1600nmの波長範囲において前記主要ピーク以外の有意なピークを有していない。
〔付記項2〕
付記項2の体毛用光照射装置は、請求項1〜4、および、付記項1のいずれか一項に記載の体毛用光照射装置において、次の事項を有している。前記主要ピークは、前記主要ピークの頂点よりも短波長側に存在する前記主要ピークの基点である短波長側基点、および、前記主要ピークの頂点よりも長波長側に存在する前記主要ピークの基点である長波長側基点を有している。前記主要ピークは、前記長波長側基点と前記主要ピークの頂点とを結ぶ2点間勾配が、前記短波長側基点と前記主要ピークの頂点とを結ぶ2点間勾配よりも大きい。
1…体毛用光照射装置
50…制御部
80…光源部

Claims (2)

  1. 光を照射する体毛用光照射装置であって、
    前記体毛用光照射装置は、光源部および制御部を有し、
    前記光源部は、前記制御部と接続され、前記制御部の指令信号に基づいて光を出力し、
    前記光源部の出力に基づいて前記体毛用光照射装置が出力する光である出力光は、1350nm〜1550nmの波長範囲において最大の強度を有する主要ピークを有し、前記主要ピークを構成する成分のうちの前記主要ピークの頂点よりも短波長側の成分であるピーク短波長成分の積分値が、前記主要ピークを構成する成分のうちの前記主要ピークの頂点よりも長波長側の成分であるピーク長波長成分の積分値よりも大きい
    体毛用光照射装置。
  2. 前記主要ピークの頂点よりも短波長側における前記主要ピークの最大勾配である短波長側最大勾配は、前記主要ピークの頂点よりも長波長側における前記主要ピークの最大勾配である長波長側最大勾配よりも小さい
    請求項1に記載の体毛用光照射装置。
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