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JP6110720B2 - 三次元形状測定装置及びその制御用ソフトウェア - Google Patents

三次元形状測定装置及びその制御用ソフトウェア Download PDF

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Description

本発明は、三次元形状測定装置及びその制御用ソフトウェアに係り、特に、プローブの測定位置への正確かつ迅速な到達が可能な三次元形状測定装置及びその制御用ソフトウェアに関する。
従来、特許文献1に示すような手動操作の三次元形状測定機が用いられている。この三次元形状測定機は、プローブの位置情報を出力するようにされている。この三次元形状測定機の他に、その位置情報を処理する処理部と、該処理部で得られた処理情報を表示する表示部と、を備えることで、三次元形状測定装置が構成される。このような三次元形状測定装置においては、ワークにおける測定位置を指定しても、作業者がその測定位置まで手動でプローブを移動させる必要がある。その際には、当該測定位置を指定することでプローブの現在位置からその測定位置までの距離を表示部に表示することができるものであれば、それを手掛かりにプローブを当該測定位置まで移動させることが可能である。
特開2008−190994号公報
しかし、プローブの現在位置からその測定位置までの距離を表示するだけの上記構成では、プローブの現在位置からの移動方向すら不明である。加えて、ワークは三次元形状であり、必ずしも平面的な構成と限らず、作業者にとって測定位置がプローブの現在位置から見てワークの影に入ってしまうような直接目視できない場合もある。このため、従来技術では測定位置にプローブを近づけることさえ、困難を伴う場合が生じていた。
本発明は、前記の問題点を解決するべくなされたもので、プローブの測定位置への正確かつ迅速な到達が可能な三次元形状測定装置及びその制御用ソフトウェアを提供することを課題とする。
本願の請求項1に係る発明は、プローブの位置情報を出力する三次元形状測定機と、該位置情報を処理する処理部と、該処理部で得られた処理情報を表示する表示部と、を備え、前記プローブによりワークの三次元形状を測定する三次元形状測定装置において、前記処理部が、予め取得した前記ワークの三次元形状情報から前記プローブの現在位置を視点とした該ワークの三次元CG画像を合成し、該ワークにおける測定位置が指定されると該ワークと該プローブとの干渉を回避した移動経路を求め、少なくとも前記プローブの現在位置からの移動方向と前記測定位置又は該測定位置へのアプローチベクトルとを、前記三次元CG画像とともに前記表示部に表示させたことにより、前記課題を解決したものである。
本願の請求項2に係る発明は、前記処理部で、前記表示部に対して、前記測定位置への距離に応じて、前記プローブの現在位置からの移動方向の表示形態と、前記測定位置又は該測定位置へのアプローチベクトルの表示形態のうちの少なくともいずれかを変更するようにしたものである。
本願の請求項3に係る発明は、前記処理部で、前記プローブの現在位置が変更となるたびに、前記表示部の表示状態を更新するようにしたものである。
本願の請求項4に係る発明は、プローブの位置情報を出力する三次元形状測定機と、該位置情報を処理する処理部と、該処理部で得られた処理情報を表示する表示部と、を備え、前記プローブによりワークの三次元形状を測定する三次元形状測定装置の制御用ソフトウェアにおいて、予め取得した前記ワークの三次元形状情報から前記プローブの現在位置を視点とした該ワークの三次元CG画像を合成する処理と、該ワークにおける測定位置が指定されると該ワークと該プローブとの干渉を回避した移動経路を求める処理と、少なくとも前記プローブの現在位置からの移動方向と前記測定位置又は該測定位置へのアプローチベクトルとを、前記三次元CG画像とともに前記表示部に表示させる処理と、を前記処理部に行わせるようにしたものである。
なお、三次元CG画像は、カメラで直接撮像された画像とは異なり、三次元のコンピュータグラフィック画像である。
本発明によれば、プローブの測定位置への正確かつ迅速な到達が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る三次元形状測定装置の一例を示す模式図 図1の処理部の構成ブロックの一例を示す模式図 図1の表示部に表示されるナビゲーション表示の一例を示す模式図 図1の表示部に表示されるナビゲーション表示の別の一例を示す模式図 図1の表示部に表示されるナビゲーション表示の更に別の一例を示す模式図 図1の処理部で求める移動経路を決定する際に定めるワークボックスの一例を示す模式図 図1の処理部で行う処理手順の一例に基づくフローチャート 図7の処理を実現させるための制御用ソフトウェアの一例を示す模式図 本発明の第2実施形態に係る三次元形状測定機の一例を示す模式図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
本発明に係る第1実施形態について、図1から図8を用いて説明する。
最初に、本実施形態に係る三次元形状測定装置100の構成を説明する。
三次元形状測定装置100は、図1に示す如く、三次元形状測定機102と、処理部130と、表示部140と、入力部142と、を備える。なお、入力部142は例えばタッチパネル等として表示部140と一体となっていてもよい。また、本実施形態では、ワークWが図3に示すような自動車の車体とされているが、それよりも小さくてもよいし(例えば、顕微鏡を介さなければ確認できないような微小部品)、更に大きくてもよい(例えば、船舶や航空機などのフレーム部品)。
前記三次元形状測定機102は、図1に示す如く、アーム型多関節座標測定機であって、作業台等に固定されたベース122に垂直に立設する支柱120を備えている。この支柱120と第2アーム114の一端とは、2軸方向に対して回動自由で且つそれぞれの回転角度を検出可能なロータリーエンコーダ(図示省略)を内蔵した第3関節116を介して接続されている。第2アーム114の他端と第1アーム110の一端とは、第3関節116と同様の第2関節112を介して接続されている。更に、第1アーム110の他端とプローブヘッド106とは、第2関節112と同様の第1関節108を介して接続されている。このプローブヘッド106の先端に、プローブ104が備えられている。プローブ104は、その先端(プローブ先端)104Aがボールとされた接触式のボールプローブである。
ここで、プローブ104、プローブヘッド106、第1、第2アーム110、114、並びに支柱120の長さ及び位置関係は予め明確にされている。そして、プローブ104のボールの中心座標値を計測しておくことで、このボールの中心座標値に対してボールの半径分のオフセット処理を行うことができ、ボールとワークWとの接触位置を正確に計測することが可能である。このため、第1〜第3関節108、112、116に内蔵されたロータリーエンコーダの出力に基づいて、ベース122を基準とする座標系でプローブ先端104Aの現在位置を正確に求めることができる。即ち、三次元形状測定機102は、当該ロータリーエンコーダの出力で、プローブ104の(プローブ先端104Aの)位置情報を正確に出力することが可能である(以降、「プローブ104のプローブ先端104A」を単に「プローブ104」とも称する)。なお、三次元形状測定機102でワークWの三次元形状を測定する際には、作業者は、プローブヘッド106を直接掴んで操作する。即ち、作業者は、ワークWに対してプローブ104を自由な方向から近づけることができ、自由な角度で接触させることが可能である。
前記処理部130は、図1に示す如く、三次元形状測定機102に接続されている。そして、処理部130は、三次元形状測定機102から出力される位置情報を処理する。そして、処理部130は、プローブ104の現在位置が変更となるたびに、新たなプローブ104の現在位置に基づき、プローブ104の位置情報を処理し、表示部140の表示状態を更新させる。
処理部130は、具体的には、図2に示す如く、画像合成部132と経路決定部134と表示制御部136とを備える。なお、処理部130には、図示せぬ記憶部があり、そこに予め取得したワークW(図3参照)の三次元形状情報や各種初期設定値等が記憶される。また、本実施形態では、画像合成部132が経路決定部134よりも前に処理するようにされているが、その順序は逆であってもよい。
画像合成部132は、予め取得したワークWの三次元形状情報からプローブ104の現在位置を視点としたワークWの三次元CG画像を合成する(三次元CG画像は、カメラで直接撮像された画像とは異なり、三次元のコンピュータグラフィック画像である)。即ち、この三次元CG画像は、プローブ104がワークWに近づくとワークWの三次元CG画像が大きくなり、ワークWから離れるとワークWの三次元CG画像が小さくなるようにされている。ただし、表示制御部136での設定によりこの拡大縮小モードは有効/無効の設定が可能とされている。このため、プローブ104が近づいてもワークWの三次元CG画像を拡大縮小はせず、回転だけ行うようなモードも表示制御部136では設定可能とされている。なお、予め取得したワークWの三次元形状情報は、記憶部に記憶されたCAD設計データでもよいし、マスターワークなどの測定済みのデータでもよい。或いは、三次元形状測定機102によるワークWの概略的な測定で取得してよい。なお、予め取得したワークWの三次元形状情報としてCAD設計データなどを用いる際にも、三次元形状測定機102によってワークWの概略的な測定を行い、ベース122を基準とする座標系への整合を取ることが好ましい。
経路決定部134は、入力部142により又は記憶部に記憶された信号に従って、ワークWにおける測定位置が指定されるとワークWとプローブ104との干渉を回避した移動経路を求める。一例として、まず、予め取得したワークWの三次元形状情報に対して、ワークWの存在する領域全てを覆う直方体形状のワークボックス134A(図6の破線で示す直方体)を求める。ワークWに対するワークボックス134Aの大きさは、大きすぎず、且つワークWとプローブ104との干渉が生じ得ない大きさに適宜定めることができる。そして、測定位置から測定位置に最も近いワークボックス134Aの側面までの距離であるアプローチ経路を求める。そして、その側面上のアプローチ経路の終点から、プローブ104の現在位置までの最短経路をワークボックス134Aの内側に入らないように、ワークボックス134Aの側面(上面を含む)に沿って求める。つまり、アプローチ経路と最短経路とから移動経路全てを求めることができる。なお、ワークWの大きさが、プローブ104を手動で動かす際に、困難を伴う場合(例えば、プローブ104を手で持って移動させることが困難なほどワークWの高さが高い(例えば1m以上)場合)には、ワークボックス134Aの上面を経由しないように移動経路を求める(この判定は、自動でもよいし入力部142から手動で行ってもよい)。なお、本実施形態では、ワークボックス134Aは、直方体とされているが、ワークWの形状に応じて、例えば円柱形状などの別の立体形状としてもよい。ワークボックス134Aは、ワークWの三次元CG画像を縮小・拡大・回転・移動等させる際に基本となるサイズとしても扱われる。
表示制御部136は、図3に示す如く、得られた移動経路全てを曲線で、ワークWの三次元CG画像とともに表示部140に表示(単にナビゲーション表示とも称する)させる(移動経路全てをワークボックス134Aに沿って直線で示してもよい)。即ち、得られた移動経路全てとワークWの三次元CG画像とを処理情報として表示部140に対して出力する。ここでの移動経路は、符号105Aの実線矢印で示されている。即ち、この符号105Aで、プローブ104の現在位置からの移動方向と、測定位置へのアプローチベクトルとが表示されている(アプローチベクトルはどの方向から測定位置に到達するのかを示す)。なお、表示部140では、表示制御部136によってプローブ104の位置が画面中央手前側とされ、その奥行き側に測定位置がくるようにされている。本実施形態では、プローブ104の表示形態を白抜き丸としているが、プローブ104を人型や飛行機のシルエットなどにしてもよい。もちろん、プローブ104の表示形態をプローブの種類に応じて変更させてもよい(例えば、プローブがボールプローブであればこの場合のように白抜き丸として、プローブがレーザプローブであれば、レーザプローブのシルエットなどに変更する。その場合には、プローブの種類を容易に表示部で確認することができる)。
なお、これに限らず、表示制御部136は、図4に示す如く、プローブ104の現在位置からの移動方向(白抜き矢印105C)と測定位置へのアプローチベクトル(白抜き矢印105B)とを、ワークWの三次元CG画像とともに表示部140にナビゲーション表示として表示させてもよい。あるいは、図5に示す如く、プローブ104の現在位置からの移動方向(白抜き矢印105D)と測定位置(符号MP)とを、ワークWの三次元CG画像とともに表示部140に表示させてもよい(図5では、ワークWの重心位置が表示部140の画面中央にくるようにされている)。なお、図5では、測定位置の表示は黒丸で示しているが、チェッカーフラッグなどの目立つシンボルマークをアニメーション表示してもよい。
また、表示制御部136は、表示部140に対して、プローブ104の現在位置から測定位置への距離に応じて段階的に、プローブ104の現在位置からの移動方向の表示形態と、測定位置又は測定位置へのアプローチベクトルの表示形態のうちの少なくともいずれかを変更させるようにしてもよい。変更される表示形態としては、例えば、矢印の色や大きさなどであってもよい。矢印の色を変える場合は、例えば、プローブ104の現在位置が測定位置まで遠く離れているときには赤などの暖色系の色で表示し、近づくにつれて青などの寒色系の色で表示することができる。また、表示制御部136は、移動経路が決定された段階で、プローブ104を測定位置まで移動させた際の表示部140におけるワークWの三次元CG画像の変化をアニメーションで再生するデモンストレーションを行うように設定することもできる。その際には、作業者は、ワークWの三次元CG画像の変化をイメージとして残した状態で、プローブ104を移動させることができ、よりプローブ104の移動を効率的に行うことができる。
前記表示部140は、図1に示す如く、処理部130に接続されており、処理部130で得られた処理情報を上述した表示制御部136の信号に従って表示することができる。また、表示部140は、三次元形状測定機102や入力部142からの出力も表示可能とされている。
前記入力部142は、図1に示す如く、処理部130に接続されており、処理部130における処理内容の決定や各種初期設定値を入力することができる。入力部142としては、キーボードやマウスやタッチパネルやジョイステックなどを単体或いは複数組み合わせて用いることができる。入力部142は、移動経路の決定のために、干渉回避のためのワークボックス134Aの大きさ設定やワークボックス134Aの上面経由有無を含めた移動経路の編集を行うことも可能とされている。また、入力部142は、測定位置の入力やナビゲーション表示の方法を設定する。具体的には、移動経路全てを図3に示すように実線矢印105Aで表示させるのでなく、図4に示すようにプローブ104の現在位置からの移動方向と測定位置へのアプローチベクトルとをそれぞれ白抜き矢印105C、105Bで示すように設定してもよい。また、移動経路の設定が終了した際には、入力部142は、プローブ104の現在位置から測定位置までの移動をデモンストレーションさせるように設定してもよい。また、入力部142は、測定位置への到達条件の設定やナビゲーション終了の条件なども定めてもよい。
次に、本実施形態の三次元形状測定装置100における処理部130で行う処理手順の一例を、図7を用いて以下に説明する。
最初に、入力部142により、処理部130に対して、表示部140における表示方法や測定位置への到達判定条件等を設定する(ステップS2)。
次に、ベース122を基準とする座標系におけるワークWの三次元形状情報を取得する(ステップS4)。即ち、ワークWのCAD設計データがあれば、ワークW上の主な部分を仮測定し、その仮測定結果に基づいてCAD設計データをベース122を基準とする座標系へ整合させる。これに基づき、経路決定部134で、ワークボックス134Aを設定することとなる。なお、ワークWのCAD設計データがなければ、ワークボックス134Aを設定可能な程度に、ワークWの三次元形状を仮測定することとなる。
次に、測定位置の指定を行う(ステップS6)。測定位置が複数あるときには、毎回入力部142により指定してもよいし、事前に記憶部に記憶させておいたリストから順番に測定位置を処理部130に読み出すようにしてもよい。
次に、プローブ104の現在位置の取得を行う(ステップS8)。プローブ104の現在位置は、三次元形状測定機102のロータリーエンコーダの出力に基づいて求められる。そして、図7のステップS8〜S16が、測定位置に到達するまで所定時間ごとに繰り返される。
次に、画像合成部132で三次元CG画像の合成を行う(ステップS10)。プローブ104の視点で、ワークWの三次元CG画像を求める。ここで、プローブ104の現在位置は表示部140の画面中央手前側とされ、ワークWにおける測定位置は表示部140の画面中央奥行き側とされる。従って、プローブ104の現在位置がワークWに近ければワークWの三次元CG画像は拡大して表示可能となる。つまり、表示制御部136で、プローブ104の現在位置と測定位置の距離に応じてワークWの三次元CG画像を拡大縮小する拡大縮小モードが有効な場合は、表示部140でワークWが回転拡大縮小され、無効の場合は、表示部140でワークWが回転のみがなされる。なお、ここでの三次元CG画像は、プローブ104の現在位置が変更になるたびに、再合成されて更新される。即ち、この三次元CG画像では、プローブ104の現在位置からワークWにおける測定位置に向かう直線的なベクトルは、常に表示部140の画面中央手前側から奥行き側に向かうようにされている。
次に、経路決定部134で、移動経路の決定を行う(ステップS12)。具体的には、ワークWに対してワークWの存在する領域全てを覆う直方体形状のワークボックス134Aを設定する。そして、原則的には、測定位置から一番近いワークボックス134Aの側面へのアプローチ経路を求めて、その側面上のアプローチ経路の終点からプローブ104の現在位置までの最短経路を求める。このため、ワークボックス134Aを設定したことで、少なくとも最短経路におけるプローブ104とワークWとの干渉が回避されている。なお、ここでの移動経路も、所定時間おきに図7のステップS8〜S16が繰り返されることにより更新される。
次に、表示制御部136によって、表示部140にナビゲーション表示をさせる(ステップS14)。具体的には、ステップS2で定めた表示方法等に基づき、少なくとも、プローブ104の現在位置からの移動方向と測定位置又は測定位置へのアプローチベクトルとが、ワークWの三次元CG画像とともに表示部140に表示される。なお、ここでのナビゲーション表示も、所定時間おきに図7のステップS8〜S16が繰り返されることにより更新される(つまり、所定時間の間隔が短ければ、ワークWの三次元CG画像と少なくともプローブ104の現在位置からの移動方向と測定位置又は測定位置へのアプローチベクトルとがほぼリアルタイムで描き直されることとなる)。そして、プローブ104の現在位置がワークWに近づくと、表示部140にワークWの三次元CG画像が拡大表示可能となる。つまり、表示制御部136で、プローブ104の現在位置と測定位置の距離に応じてワークWの三次元CG画像を拡大縮小する拡大縮小モードが有効な場合は、表示部140でワークWが拡大縮小される。また、プローブ104の現在位置が、図3に示す如く、ワークWに対して左側に移動すると、表示部140のワークWの三次元CG画像は画面上で右側に移動する。
なお、表示部140に測定位置が直接的に表示されない状態では、ほとんどの場合にプローブ104の現在位置はワークボックス134Aの外側にあり、プローブ104はワークボックス134Aの外側で移動するようにナビゲーション表示がなされる。プローブ104を移動した結果、測定位置が表示部140に直接的に見えるように表示された状態となると、ナビゲーション表示によりプローブ104はワークボックス134Aの外側から内側に移動可能となる。即ち、ワークボックス134Aが設定されることで、測定位置が表示部140に直接的に表示されない状態では、ナビゲーション表示に沿ったプローブ104の移動ではプローブ104とワークWとが干渉することは確実に回避される。そして、測定位置が表示部140に直接的見えるように表示された状態では、プローブ104も表示されていることから、ワークボックス134A内にプローブ104が移動してもプローブ104がワークWと干渉するか否かが容易に判断でき、プローブ104がワークWと干渉することを回避することができる。しかも、ワークボックス134Aを設定することで、移動経路の距離を相応に短くできるので、プローブ104の測定位置への到達を迅速に行うことができる。
次に、プローブ104が測定位置への到達がなされたかどうかを判定する。なお、作業者が指定した測定位置はその周辺を測定するための目安とすることもある。このため、測定位置へ到達したと判定するためのプローブ104と測定位置との距離をあらかじめ到達範囲として設定しておき、その到達範囲に入れば測定位置への到達がなされたとしてもよい。測定位置への到達がなされなければ(ステップS16でNo)、再びプローブ104の現在位置は変更され、その現在位置の取得がなされる(ステップS8)。
測定位置への到達がなされると(ステップS16でYes)、全ての測定位置への移動を完了したかどうかを判定する。この判定は、自動で判断してもよいし、手動で判断してもよい。全ての測定位置への移動を完了していなければ(ステップS18でNo)、再び測定位置の指定がなされる(ステップS6)。そして、全ての測定位置への移動を完了すれば(ステップS18でYes)、ナビゲーション表示が終了となる。
従来技術によれば、表示部に示された座標値や測定位置までの距離を数値で確認したり、音で測定位置に対しての距離を判断したり、プローブの移動方向を作業者自身で考えたりする必要があった。
しかしながら、本実施形態においては、三次元CG画像で表示されたワークWに対して測定位置までの移動経路を矢印等で表示する、つまりナビゲーション表示することで、作業者にとってはプローブ104を移動させる方向が理解しやすい。そして、作業者は、ナビゲーション表示に従ってプローブ104を移動させることで、プローブ104を容易に測定位置に到達させることができる。その際には、従来のような座標値などの数値を意識する必要もなく、且つ周辺の環境音の中で音に集中する必要もないため、作業者の作業負担を少なくすることができる。
しかも、移動経路に従って測定位置にプローブ104を到達させるという方法は、非常にシンプルで、熟練を必要とせずにすぐに実行できる。このため、作業者が、ワークWの測定位置を詳細に記憶しなくても、また事前に訓練をしなくても十分な正確性を持って測定位置にプローブ104を到達させることができる。
加えて、表示制御部136で拡大縮小モードが有効な場合は、プローブ104がワークWから離れると表示部140のワークWの三次元CG画像が縮小される。また、プローブ104がワークWに近づくと表示部140のワークWの三次元CG画像が拡大される。しかも、処理部130は、所定時間おきに表示部140の表示状態を更新させる。即ち、プローブ104の視点、即ち作業者の視点のワークWの三次元CG画像をリアルタイムに更新して表示部140に表示することが可能となる。このため、移動経路全て及び詳細な測定位置を把握しやすくなり、短時間に測定位置へプローブ104を到達させることが可能となる。
なお、これに限らず、必ずしも所定時間おきに表示部140の表示状態を更新させる必要はなく、表示部140の表示状態の更新をプローブ104の現在位置が変更となるたびに更新させてもよい。あるいは、作業者がプローブ104を移動している時はあまり表示部140を見ず、止まってから表示部140のナビゲーション表示を確認するというような使用を想定してプローブ104の移動(作業者の移動)が停止(厳密にはプローブ位置がある一定範囲に滞留)した場合や、ワークボックス134A内へプローブ104を移動させる場合などに表示部140の更新を行ってもよい。
また、処理部130は、表示部140に対して、測定位置への距離に応じて、プローブ104の現在位置からの移動方向の表示形態と、測定位置又は測定位置へのアプローチベクトルの表示形態のうちの少なくともいずれかを変更させることが可能である。このため、表示部140を見るだけで作業者が測定位置に近いか遠いかを認識することができる。即ち、作業者は測定位置に十分近づいてから測定作業へ集中できるので、作業効率を向上でき、結果的に測定作業を迅速に行うことができる。なお、これに限らず、測定位置への距離に関係せずに、上記表示形態を一定にしていてもよい。
即ち、本実施形態においては、プローブ104の測定位置への正確かつ迅速な到達が可能となる。
なお、複数の測定位置がリストで与えられていた場合には、リストの中でプローブ104の現在位置に最も近い測定位置を選び、その測定位置に対してナビゲーション表示をしてもよい。つまり、その場合には、リストを作る段階で効率的に移動可能となる順番に複数の測定位置を並べる手間を省くことができる。そして、実際に測定する段階で、処理部130がプローブ104の現在位置に最も近い測定位置に対してナビゲーション表示を表示部140にさせることで、効率よく測定作業を行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、表示部140に上述したナビゲーション表示をさせるように、処理部130が画像合成部132と経路決定部134と表示制御部136とをハードウェア的に備えていることを想定したが、これらをソフトウェアで実現してもよい。即ち、制御用ソフトウェア150が、プローブ104の位置情報を出力する三次元形状測定機102と、位置情報を処理する処理部130と、処理部130で得られた処理情報を表示する表示部140と、を備え、プローブ104によりワークWの三次元形状を測定する三次元形状測定装置100を制御するようにされていてもよい。そして、制御用ソフトウェア150は、予め取得したワークWの三次元形状情報からプローブ104の現在位置を視点としたワークWの三次元CG画像を合成する処理と、ワークWにおける測定位置が指定されるとワークWとプローブ104との干渉を回避した移動経路を求める処理と、少なくともプローブ104の現在位置からの移動方向と測定位置又は測定位置へのアプローチベクトルとを、三次元CG画像とともに表示部140に表示させる処理と、を処理部130に行わせるようにしてもよい。
具体的に、制御用ソフトウェア150は、図8に示す如く、各種初期設定や測定位置の入力要求を含めたナビゲーション表示条件の初期設定機能152と、三次元形状測定機102からの出力及びワークWのCAD設計データを取り込み、三次元CG画像を合成する画像合成機能154と、ワークボックス134Aを定めプローブ104の移動経路を決定する経路決定機能156と、プローブ104とワークWと測定位置と移動経路などについて表示部140に対してナビゲーション表示を制御する表示制御機能158と、を備えることができる。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は第1実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、第1実施形態においては、図1で示す如く、三次元形状測定機102がアーム型多関節座標測定機とされていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、三次元形状測定機は図9に示すような門型(第2実施形態)あるいはC型のフレームを備えた三次元形状測定機のボールプローブや、タッチ信号プローブなどの接触式プローブであってもよい。また、三次元形状測定機で用いられるプローブは、ラインレーザ等を用いた非接触式プローブなどであってもよい。そして、三次元形状測定機は必ずしも手動式とは限定されず、例えば自動操作の三次元形状測定機であって自動計測前に行うティーチングの際に、本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態においては、三次元形状測定機がCCDカメラなどの撮像素子を有していないが、プローブヘッドに撮像素子も搭載され、その画像も三次元CG画像と併せて表示部に表示されてもよい。
また、上記実施形態においては、表示部へのナビゲーション表示を行うこととしたが、ナビゲーション表示に連動して、音声などによるナビゲーションも同時に行ってもよい。
また、上記実施形態においては、三次元形状測定装置に入力部が備えられていたが、入力部は必須ではなく、処理部の記憶部に記憶されたデータを読み出すことですべての処理が行われるようにしてもよい。
本発明は、プローブの位置情報を出力する三次元形状測定機と、該位置情報を処理する処理部と、該処理部で得られた処理情報を表示する表示部と、を備える三次元形状測定装置に広く適用することができる。
100…三次元形状測定装置
102、202…三次元形状測定機
104…プローブ
104A…プローブ先端
106…プローブヘッド
108、112、116…関節
110、114…アーム
120…支柱
122…ベース
130…処理部
132…画像合成部
134…経路決定部
134A…ワークボックス
136…表示制御部
140…表示部
142…入力部
150…制御用ソフトウェア
152…初期設定機能
154…画像合成機能
156…経路決定機能
158…表示制御機能
W…ワーク

Claims (4)

  1. プローブの位置情報を出力する三次元形状測定機と、該位置情報を処理する処理部と、該処理部で得られた処理情報を表示する表示部と、を備え、前記プローブによりワークの三次元形状を測定する三次元形状測定装置において、
    前記処理部は、予め取得した前記ワークの三次元形状情報から前記プローブの現在位置を視点とした該ワークの三次元CG画像を合成し、該ワークにおける測定位置が指定されると該ワークと該プローブとの干渉を回避した移動経路を求め、少なくとも前記プローブの現在位置からの移動方向と前記測定位置又は該測定位置へのアプローチベクトルとを、前記三次元CG画像とともに前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする三次元形状測定装置。
  2. 前記処理部は、前記表示部に対して、前記測定位置への距離に応じて、前記プローブの現在位置からの移動方向の表示形態と、前記測定位置又は該測定位置へのアプローチベクトルの表示形態のうちの少なくともいずれかを変更させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の三次元形状測定装置。
  3. 前記処理部は、前記プローブの現在位置が変更となるたびに、前記表示部の表示状態を更新させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元形状測定装置。
  4. プローブの位置情報を出力する三次元形状測定機と、該位置情報を処理する処理部と、該処理部で得られた処理情報を表示する表示部と、を備え、前記プローブによりワークの三次元形状を測定する三次元形状測定装置の制御用ソフトウェアにおいて、
    予め取得した前記ワークの三次元形状情報から前記プローブの現在位置を視点とした該ワークの三次元CG画像を合成する処理と、該ワークにおける測定位置が指定されると該ワークと該プローブとの干渉を回避した移動経路を求める処理と、少なくとも前記プローブの現在位置からの移動方向と前記測定位置又は該測定位置へのアプローチベクトルとを、前記三次元CG画像とともに前記表示部に表示させる処理と、
    を前記処理部に行わせることを特徴とする三次元形状測定装置の制御用ソフトウェア。
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