JP6107073B2 - 塩化ビニル系重合体ラテックス組成物およびその製造方法 - Google Patents
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一般式(1)で表される繰返し単位をもつポリマーとしては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸n−プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸イソプロピル、ポリ(メタ)アクリル酸n−ブチル、ポリ(メタ)アクリル酸イソブチル、ポリ(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、ポリ(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、ポリ(メタ)アクリル酸n−オクチル等が挙げられる。
一般式(7)で表される(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル等が挙げられる。
平均粒子径は、粒径分布測定機(マイクロトラックUPA150、日機装社製)を用い、粒径分布を測定し、メジアン粒径を求め、平均粒子径とした。
塩化ビニル系ポリマーラテックスを乾燥後、THF溶液に5倍量のメタノールを攪拌添加して塩化ビニル系ポリマーを析出させ、濾過・乾燥したものをJISK7367−2に従ってK値を測定し、塩化ビニル系ポリマーの平均重合度を算出した。
塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の製造時の反応液の泡立ち性を目視で確認し、以下の通り評価した。
塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の製造時の沈殿物の生成量の評価として、スケール発生率を用いた。
<塗膜安定性>
塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を、PETフィルム上に、バーコーターで20μmの厚みになるようにコーティングした。更に110℃×30秒乾燥し、得られた塗膜の状態を目視で確認した。
△:やや塗布ムラあり
×:塗布ムラあり
<塗膜接着性>
塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を、コピー用紙上に、バーコーターで20μmの厚みになるようにコーティングした。更に90℃×10分乾燥し、得られた塗膜を用い、テープ(積水化学工業(株)製、C252X24)を張付け、室温で剥離し、その接着性を評価した。
△:接着性良だが、剥離後のテープに密着した樹脂にムラ有り
×:接着性不良、剥離後のテープに密着した樹脂が少ない
××:接着性不良、剥離時にのテープに不均一な異物が密着する
<濃縮安定性>
塩化ビニル系重合体ラテックス組成物100gを40℃にて固形分濃度45%までエバポレーターにて濃縮し、更に200メッシュナイロンフィルターでろ過し、フィルター上部に捕集されたポリマー量を目視で評価した。
△:微小なポリマーの析出あり
×:多量のポリマーが析出
<塩化ビニル系ポリマーラテックス中のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量>
重合終了後の塩化ビニル系ポリマーラテックスを重合器より採取し、40℃で24時間真空乾燥後の固形分測定によりビニルモノマーの重合転化率を求め、仕込み組成よりポリマー中のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量を求めた。
アクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸エチルについては、ガスクロマトグラフィーGC−14A(株)島津製作所)にてカラムにDB−5(アジレントテクノロジー(株)製)を用い、モノマー転化率から求めた。アクリル酸については、液体クロマトグラフィーにてカラムにInertsil ODS−3を用いモノマー転化率から求めた。
ガスクロマトグラフィー、及び液体クロマトグラフィーにて単量体転化率を求めた後、塩化ビニル系ポリマーラテックス中のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量の測定と同様の操作で得られた固形分測定より求めた。
表1に示す通り、2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830.0g、塩化ビニルモノマー750.0g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75.0g(モノマーに対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、乳化重合を進めた。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後に重合を停止し、未反応の塩化ビニルモノマーを回収し、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270.0g(モノマーに対して1.80重量部)と5重量%ラウリン酸カリウム水溶液46.0g(モノマーに対して0.34重量部)を添加し、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量:2.56重量部、ラウリン酸カリウムの量:0.34重量部、平均粒子径:0.08μm、平均重合度:750)。
表1に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量を変えた以外は製造例1と同様の操作で、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表1に示す)。
表1に示す通り、ラウリン酸カリウム量を変えた以外は製造例1と同様の操作で、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表1に示す)。
表2に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量を変えた以外は製造例1と同様の操作で、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表2に示す)。
表2に示す通り、重合温度を70℃に変更し、ドデシルメルカプタンを0.75g仕込んだ以外は製造例1と同様の操作で、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表2に示す)。
表2に示す通り、重合温度を45℃に変更した以外は製造例1と同様の操作で、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表2に示す)。
<微細懸濁重合法による塩化ビニル系ポリマーラテックスの調製>
1m3オートクレーブ中に脱イオン水360.0kg、塩化ビニルモノマー300.0kg、過酸化ラウロイル5.7kgおよび15重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液30.0kgを仕込み、この重合液を3時間ホモジナイザーを用いて循環し、均質化処理後、温度を45℃に上げて重合を進めた。圧力が低下した後に重合を停止し、未反応の塩化ビニルモノマーを回収し、固形分含有率35重量%粒子が0.55μmの平均粒子径を有し、かつポリマーを基として2重量%の過酸化ラウロイルを含有するシ−ドラテックス1を得た。
表3に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量,ラウリン酸カリウム量を変えた以外は製造例1と同様の操作で、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表3に示す)。
表4に示す通り、重合温度を90℃に変更し、ドデシルメルカプタンを7.50g仕込んだ以外は製造例1と同様の操作で、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表4に示す)。
表4に示す通り、重合温度を5℃に変更し、重合中にピロ亜硫酸カリウムの10重量%水溶液3.58gを連続添加した以外は、製造例1と同様の操作で、塩化ビニル系ポリマーラテックスを得た(塩化ビニル系ポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度を表4に示す)。
表5に示す通り、製造例1で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いて、0.5Lのセパラブルフラスコに窒素雰囲気下、塩化ビニル系ポリマーラテックス67.6g、脱イオン水164.1gを仕込み、内温を60℃に上げ、続いてアクリル酸ブチル12.5gとドテシルメルカプタン0.125gの混合物を連続添加し(重合中の連続添加−1)、同時に過硫酸アンモニウム0.14g、乳化剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.1g、脱イオン水20.0gを連続添加し(重合中の連続添加−2)、6時間の反応後、反応液を冷却し、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.09μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表5に示す。反応中の泡立ち性は良好で、スケールも殆ど発生せず、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性も良好であった。
表5に示す通り、製造例1で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスの量を製造例2〜製造例5で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスの量に変えた以外は実施例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表5に示す。表5の結果から、本発明の塩化ビニル系重合体ラテックス組成物は製造後に沈殿物が生成せず、泡立ち性に優れ、均一な塗膜が得られ、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性に優れていた。
表5に示す通りに変更した以外は実施例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表5に示す。表5の結果から、本発明の塩化ビニル系重合体ラテックス組成物は製造後に沈殿物が生成せず、泡立ち性に優れ、均一な塗膜が得られ、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性に優れていた。
表6に示す通りに変更した以外は実施例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表6に示す。表6の結果から、本発明の塩化ビニル系重合体ラテックス組成物は製造後に沈殿物が生成せず、泡立ち性に優れ、均一な塗膜が得られ、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性に優れていた。
表7に示す通りに変更した以外は実施例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表7に示す。表7の結果から、本発明の塩化ビニル系重合体ラテックス組成物は製造後に沈殿物が生成せず、泡立ち性に優れ、均一な塗膜が得られ、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性に優れていた。
表7に示す通りに変更し、ラウリル硫酸ナトリウムの代わりに乳化剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル(花王(株)製、エマルゲン1108)を用いた以外は実施例15と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表7に示す。表7の結果から、本発明の塩化ビニル系重合体ラテックス組成物は製造後に沈殿物が生成せず、泡立ち性に優れ、均一な塗膜が得られ、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性に優れていた。
表8に示す通り、比較製造例1で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いて、0.5Lのセパラブルフラスコに窒素雰囲気下、塩化ビニル系ポリマーラテックス67.6g、脱イオン水164.1gを仕込み、内温を60℃に上げ、続いてアクリル酸ブチル12.5gとドテシルメルカプタン0.125gの混合物を連続添加し、同時に過硫酸アンモニウム0.14g、ラウリル硫酸ナトリウム0.1g、脱イオン水20.0gを連続添加し(重合中の連続添加−2)、6時間の反応後、反応液を冷却し、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:1.53μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表8に示す。反応中の泡立ち性は良好であったが、多量のスケールが発生し、沈殿物が多いため、塗膜安定性、塗膜接着性及び濃縮安定性は測定できなかった。
表8に示す通り、比較製造例2で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスの量を用いた以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.18μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表8に示す。反応中の発泡が多く、スケールが発生し、沈殿物が多く、得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性、塗膜接着性及び濃縮安定性は実施例に対し劣った。
表8に示す通り、比較製造例3で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いた以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.08μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表8に示す。反応中の発泡が多かった。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性は良好であったが、塗膜接着性及び濃縮安定性は実施例に対し劣った。
表8に示す通り、比較製造例4で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いた以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.10μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表8に示す。反応中の泡立ち性は良好であったが、スケールが発生し、沈殿物が多かった。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性は良好であったが、塗膜接着性及び濃縮安定性は実施例に対し劣った。
表8に示す通り、比較製造例5で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いた以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.09μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表8に示す。反応中にやや泡立ちが生じた。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性は良好であったが、塗膜接着性及び濃縮安定性は実施例に対し劣った。
表9に示す通り、比較製造例6で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いた以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.33μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表9に示す。反応中の発泡が多く、スケールが発生し、沈殿物が多かった。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性、塗膜接着性及び濃縮安定性は実施例に対し劣った。
表9に示す通り、製造例1で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いて、アクリル酸ブチルをメタクリル酸メチルに変更した以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.09μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表9に示す。反応中の泡立ち性は良好であったが、沈殿物が多かった。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性、塗膜接着性及び濃縮安定性は実施例に対し劣った。
表9に示す通り、比較製造例7で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いた以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.09μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表9に示す。反応中の泡立ち性は良好であったが、沈殿物が多かった。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の濃縮安定性は良好であったが、塗膜安定性及び塗膜接着性が実施例に対して劣った。
表9に示す通り、比較製造例8で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いた以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.12μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表9に示す。反応中の泡立ち性は良好であったが、沈殿物が多かった。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の濃縮安定性は良好であったが、塗膜安定性及び塗膜接着性は実施例に対し劣った。
表10に示す通り、製造例1で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いて、さらにアクリル酸ブチルの量を変更した以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.13μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表10に示す。反応中の製造安定性は良好であった。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性及び濃縮安定性は良好であったが、塗膜接着性は実施例に対し劣った。
表10に示す通り、製造例1で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いて、さらにアクリル酸ブチルの量を変更した以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.08μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表10に示す。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性は良好であったが、塗膜接着性及び濃縮安定性は実施例に対し劣った。
表10に示す通り、製造例1で得られた塩化ビニル系ポリマーラテックスを用いて、さらにラウリル硫酸ナトリウムの量を変更した以外は比較例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(平均粒子径:0.09μm)。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の平均粒子径、製造安定性、製造後の状態、塗膜安定性、塗膜接着性、濃縮安定性を表10に示す。反応中の発泡が多かった。得られた塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の塗膜安定性は良好であったが、塗膜接着性及び濃縮安定性は実施例に対し劣った。
Claims (3)
- コア部と、該コア部の外層を形成するシェル部を有し、該コア部が、平均粒子径が0.12μm以下で、平均重合度が400〜2000である塩化ビニル系ポリマーであり、該シェル部が、該塩化ビニル系ポリマー100重量部に対して、下記一般式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)で表される少なくとも1つの繰返し単位をもつポリマー1〜300重量部であり、さらに、該塩化ビニル系ポリマー100重量部に対して、スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物1.0〜5.0重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有し、かつ、該塩化ビニル系ポリマー100重量部に対して、乳化剤10重量部以下を含有し、塩化ビニル系重合体の平均粒子径が0.30μm以下である、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の製造方法であって、
塩化ビニル単量体100重量部に対して、スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物1.0〜5.0重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を水性媒体中で乳化重合して、平均粒子径が0.12μm以下で、平均重合度が400〜2000である塩化ビニル系ポリマーラテックスを得て、当該塩化ビニル系ポリマーラテックスの存在下、ラテックス中の塩化ビニル系ポリマー100重量部に対して、下記一般式(7)、(8)、(9)、(10)及び(11)で表される単量体並びにメタクリル酸及びアクリル酸の中から選ばれる少なくとも1種の単量体を1〜300重量部、並びに乳化剤10重量部以下を添加し、重合してなることを特徴とする塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の製造方法。
(式中、R 9 は炭素数2〜8のアルキル基を表し、R 10 は水素またはメチル基を表す。)
(式中、R 11 は炭素数1〜4のアルキレン基を表し、R 12 は炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルコキシルアルキル基、または水素を表し、R 13 は水素またはメチル基を表す。)
(式中、R 14 はメチル基またはエチル基を表す。)
(式中、R 15 はメチル基またはエチル基を表す。)
(式中、R 16 はメチル基またはエチル基を表す。) - スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物が、スルホン酸又は硫酸エステルを有する有機化合物と、カリウム、ナトリウム、アンモニア、トリエタノールアミンのいずれかとの塩であることを特徴とする請求項1に記載の塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の製造方法。
- 高級脂肪酸塩が、高級脂肪酸のカリウム、ナトリウム、アンモニア、トリエタノールアミンのいずれかとの塩であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塩化ビニル系重合体ラテックス組成物の製造方法。
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