JP6100150B2 - 4−アミノピリジン含有貼付剤 - Google Patents
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Description
(1)実施例1及び比較例1〜4の貼付剤の製造方法
表1に記載の比率にしたがって、4−アミノピリジン以外の成分を酢酸エチルに溶解させて混合させた後、4−アミノピリジンを加え、十分に混合して塗工液を得た。得られた塗工液をポリエチレンテレフタレート製の剥離ライナー上に塗布した後、溶媒を乾燥除去して、所定の膏体厚み(100μm)を有する粘着剤層(薬物含有層)を形成させた。次に、上記粘着剤層にポリエチレンテレフタレート製の支持体を貼り合わせて、剥離ライナー、粘着剤層、支持体の順に積層し、貼付剤をそれぞれ得た。
アクリレート(ヒドロキシ基含有タイプ)95.0gの酢酸エチル溶液に、4−アミノピリジン5.0gを加え、十分に撹拌して塗工液を得た。得られた塗工液をポリエチレンテレフタレート製の剥離ライナー上に塗布した後、溶媒を乾燥除去して、所定の膏体厚み(100μm)を有する粘着剤層(薬物含有層)を形成させた。次に、上記粘着剤層にポリエチレンテレフタレート製の支持体を貼り合わせて、剥離ライナー、粘着剤層、支持体の順に積層し、貼付剤を得た。
実施例1、比較例1〜4及び参考例1の貼付剤の薬物安定性は、以下のようにして評価した。
製造した貼付剤を25mm×25mmの略矩形に打ち抜き、アルミニウム製の包材にそれぞれ個別に封入した後、該包材を表2に記載の条件(60℃、2週間)にしたがって保管した。2週間が経過した後、該包材から貼付剤を取り出し、得られた貼付剤にテトラヒドロフラン及びメタノールを添加して振とう及び超音波処理することにより、貼付剤中に含有される薬物(4−アミノピリジン)を抽出した。得られた抽出液を濃縮したのち、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)にて吸光度を測定した。得られた吸光度から、検量線に基づいて貼付剤一枚あたりの薬物含有量を算出した。なお、保管前の貼付剤中の薬物含有量を同様に算出し、初期4−アミノピリジン含有量とした。薬物安定性試験における貼付剤中の薬物残存率を、下記式(1)により算出し、薬物安定性を示す値とした。結果を表2に示す。
薬物残存率=(試験後の貼付剤1枚あたりの薬物含有量)/(試験前の貼付剤1枚あたりの薬物含有量)×100(%) …(1)
(1)実施例2〜7及び比較例5〜6の貼付剤の製造方法
表3に記載の比率にしたがって、4−アミノピリジン以外の成分を酢酸エチルに溶解させて混合させた後、4−アミノピリジンを加え、十分に混合して塗工液を得た。得られた塗工液をポリエチレンテレフタレート製の剥離ライナー上に塗布した後、溶媒を乾燥除去して、所定の膏体厚み(100μm)を有する粘着剤層(薬物含有層)を形成させた。次に、上記粘着剤層にポリエチレンテレフタレート製の支持体を貼り合わせて、剥離ライナー、粘着剤層、支持体の順に積層し、貼付剤をそれぞれ得た。
実施例1〜7、比較例5〜6の貼付剤の薬物安定性は、以下のようにして評価した。
製造した貼付剤を25mm×25mmの略矩形に打ち抜き、アルミニウム製の包材にそれぞれ個別に封入した後、該包材を表4に記載の条件(60℃、2週間)にしたがって保管した。2週間が経過した後、該包材から貼付剤を取り出し、得られた貼付剤にテトラヒドロフラン及びメタノールを添加して振とう及び超音波処理することにより、貼付剤中に含有される薬物(4−アミノピリジン)を抽出した。得られた抽出液を濃縮したのち、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)にて吸光度を測定した。得られた吸光度から、検量線に基づいて貼付剤一枚あたりの薬物含有量を算出した。なお、保管前の貼付剤中の薬物含有量を同様に算出し、初期4−アミノピリジン含有量とした。薬物安定性試験における貼付剤中の薬物残存率を、下記式(1)により算出し、薬物安定性を示す値とした。結果を表5に示す。
薬物残存率=(試験後の貼付剤1枚あたりの薬物含有量)/(試験前の貼付剤1枚あたりの薬物含有量)×100(%) …(1)
(1)参考例2の貼付剤の製造方法
表5に記載の比率にしたがい、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)27.9g、脂環族飽和炭化水素樹脂50.3g、飽和炭化水素系可塑剤16.8gをトルエンに溶解させて混合し、4−アミノピリジン5.0gをさらに加えた。得られた混合物を撹拌して、塗工液を得た。得られた塗工液をポリエチレンテレフタレート製の剥離ライナー上に塗布した後、溶媒を乾燥除去して、所定の膏体厚み(100μm)を有する粘着剤層(薬物含有層)を形成させた。次に、上記粘着剤層にポリエチレンテレフタレート製の支持体を貼り合わせて、剥離ライナー、粘着剤層、支持体の順に積層し、貼付剤を得た。
実施例1及び2、参考例1及び2の貼付剤について、皮膚透過性試験を以下のような手順で行った。
ヘアレスマウスの背部皮膚を剥離し、剥離された皮膚の真皮側がレセプター層側になるようにして、37℃の温水を外周部に循環させたフロースルーセルに装着した。次に、皮膚の角質層側に貼付剤を貼付し、レセプター層としてリン酸緩衝液(pH7.4)を加えた生理食塩水を用いて、貼付してから0(貼付直後)、2、6、10、14、18及び22時間経過した時点でレセプター溶液をサンプリングし、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて4−アミノピリジン濃度を測定した。得られた測定値から1時間あたりの薬物透過速度を算出し、定常状態における単位面積あたりの薬物の皮膚透過速度とした。
(1)参考例3の貼付剤の製造方法
表6に記載の比率にしたがって、乳酸及び4−アミノピリジンを酢酸エチルに溶解させ、アクリレート共重合体(ヒドロキシ基含有タイプ)35.5g及びアクリレート共重合体(カルボキシ基含有タイプ)35.5gを加え、十分に攪拌して塗工液を得た。得られた塗工液をポリエチレンテレフタレート製の剥離ライナー上に塗布した後、溶媒を乾燥除去して、所定の膏体厚み(100μm)を有する粘着剤層(薬物含有層)を形成させた。次に、上記粘着剤層にポリエチレンテレフタレート製の支持体を貼り合わせて、剥離ライナー、粘着剤層、支持体の順に積層し、貼付剤を得た。
製造した貼付剤を25mm×25mmの略矩形に打ち抜き、包材の最内装がPE(ポリエチレン)製の包材、PAN(ポリアクリロニトリル)製の包材又はPP(ポリプロピレン)製の包材にそれぞれ個別に封入した後、該包材を表7に記載の条件(60℃、2週間)にしたがって保管した。2週間が経過した後、包材から貼付剤を取り出し、得られた貼付剤にテトラヒドロフラン及びメタノールを添加して振とう及び超音波処理することにより、貼付剤中に含有される薬物(4−アミノピリジン)を抽出した。得られた抽出液を濃縮したのち、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)にて吸光度を測定した。得られた吸光度から、検量線に基づいて貼付剤一枚あたりの薬物含有量を算出した。なお、保管前の貼付剤中の薬物含有量を同様に算出し、初期4−アミノピリジン含有量とした。その結果を表7に示す。
Claims (6)
- 支持体と、該支持体上に積層された粘着剤層とを有する貼付剤であって、
前記粘着剤層が、4−アミノピリジンと、カルボキシ基を有する粘着剤とを含有し、
前記カルボキシ基を有する粘着剤に含まれるカルボキシ基の前記4−アミノピリジンに対するモル比率が0.13以上である、貼付剤。 - 前記4−アミノピリジンの含有量が、粘着剤層全量を基準として、5〜20質量%である、請求項1に記載の貼付剤。
- 前記カルボキシ基を有する粘着剤の含有量が、粘着剤層全量を基準として、25〜95質量%である、請求項1又は2に記載の貼付剤。
- 前記カルボキシ基を有する粘着剤がカルボキシ基を有するアクリレート共重合体を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の貼付剤。
- 前記粘着剤層が、ヒドロキシ基を有するアクリレート共重合体をさらに含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の貼付剤。
- 乾燥剤とともに包材に同封される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の貼付剤。
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