JP6180682B1 - セキュリティゲートおよびエレベータシステム - Google Patents
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Abstract
Description
また、エレベータ行先予報システムと連携したセキュリティゲートの利用も増えてきている。このセキュリティゲートは、エレベータホール等に設置され、通過を許可された利用者に対してフラッパを開放状態にし、所望のフロアに向かうエレベータの号機を案内する。例えば、セキュリティゲートによって、ビル内のオフィスにむかう利用者の出勤時等に、当該利用者の所属するオフィスのあるフロアにむかうエレベータの号機を案内する。
しかしながら、当該方式では、利用者は、IDカード等をセキュリティゲートに設置された読み取り機等にかざす必要がある。このため、利用者には、バッグ等からIDカード等を取り出すなどといった動作が必要とされる。また、利用者が、IDカード等を読み取り機にかざした後も、個人認証の動作が終了するまでに一定時間がかかる。従って、例えば、出社あるいは退勤ラッシュ時などは、利用者のセキュリティゲート通過が滞るという問題があった。
また、特許文献1に開示されている人物認証装置では、顔画像を入力するための撮影手段と無線信号を入力するための受信手段とが、回転可能なハウジング部に取り付けられている。この構成により、当該人物認証装置は、装置が設置される環境における被認証者、すなわち、利用者の動線に応じて、該動線上で利用者を認証することができる。
昨今のスマートフォンの普及等ともあいまって、このように、利用者に対する個人認証を、ハンズフリーで行い、利用者のセキュリティゲート通過を妨げられることなく、利用者が自然に認証を受けられるようにする個人認証の方式も増えてきている。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るセキュリティゲートは、エレベータの群管理制御装置と連携し、利用者がエレベータに乗る前に、利用者に関する情報から行先階を特定し、各エレベータに効率よく利用者を分配する運行方式を採用したエレベータシステムにおいて利用されることを前提としている。当該エレベータシステムにおいて、セキュリティゲートは、例えば、エレベータホール等に設置され、利用者がエレベータの号機前まで行く前に、当該利用者が乗るべきエレベータを案内する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るセキュリティゲート1を備えたエレベータシステムの構成の一例を説明する図である。
この実施の形態1のエレベータシステムは、図1に示すように、複数のセキュリティゲート1と、群管理制御装置2と、複数のエレベータ制御装置3とを備える。セキュリティゲート1は、ビル等の、1つあるいは複数のエレベータホール等に設置されている。また、セキュリティゲート1は、1つのエレベータホールに複数台設置されていてもよい。また、この例では、複数のセキュリティゲート1を示したが、これに限らず、セキュリティゲート1は1つでもよい。
また、セキュリティゲート1は、表示部(後述する)を備え、情報制御装置4の制御に基づき、利用者が乗るべきエレベータの号機を当該表示部に表示させる。利用者は、セキュリティゲート1の表示部の画面を見て、自分が乗るべきエレベータの号機を確認する。
また、セキュリティゲート1は、利用者が乗るべきエレベータの号機を表示部に表示させる他、自身が備える警告灯(後述する)を点滅させる、あるいは、利用者が進入することを防止するフラッパ(後述する)の開閉を行う等、情報制御装置4の制御に基づき各部を動作させる。
セキュリティゲート1の具体的な構成については図面を用いて後述する。
また、情報制御装置4は、セキュリティゲート1に対して、警告灯の点滅、フラッパの開閉等の制御を行う。
情報制御装置4は、図2に示すように、画像認証部41と、無線情報認証部42と、判断部43と、登録情報送信部44と、割り当て情報受信部45と、表示制御部46と、フラッパ制御部47と、警告灯制御部48とを備える。
画像認証部41は、セキュリティゲート1が備えるカメラが撮影した、セキュリティゲート1の前方から近づく人物を撮影した画像の情報を取得し、予め登録された人物であるかどうかの顔認証を行い、認証した人物の人物IDの情報を判断部43に出力する。画像認証部41は、例えば、既存の顔認証技術を用いて、予め登録された人物であるかどうかの認証を行う。例えば、ビルの管理者が、予め、ビルの利用者等、セキュリティゲート1の通過を許可すべき人物を、人物IDおよび顔画像を紐付けて、図示しない記憶装置等に登録しておき、画像認証部41は、当該予め登録された情報を参照して、人物の顔認証および人物IDの取得を行うようにすればよい。画像認証部41は、画像から特定された人物が予め登録された人物でない場合には、例えば、該当者なしを表わす人物IDの情報を判断部43に出力する。
無線情報認証部42は、予め登録された人物であることを特定できない場合には、例えば、該当者なしを表わす人物IDの情報を判断部43に出力する。
判断部43は、作成した登録情報を登録情報送信部44に出力する。
判断部43は、画像認証部41あるいは無線情報認証部42から、該当者なしを表わす人物IDの情報が出力された場合には、登録情報作成の対象外とする。
判断部43は、通過許可と判断した場合、フラッパ開放指示を出力する。
割り当て情報受信部45は、群管理制御装置2から割り当て情報を受信する。割り当て情報受信部45は、受信した割り当て情報を表示制御部46に出力する。
表示制御部46は、割り当て情報受信部45から出力された割り当て情報に基づき、割り当てられた、利用者が乗るべきエレベータの号機をセキュリティゲート1に表示させる。
警告灯制御部48は、セキュリティゲート1が備える各種センサ等(後述する)から受信した情報に基づき、判断部43が、不審者が侵入したこと、あるいは、セキュリティゲート1が故障したこと等を判断した場合に、セキュリティゲート1が備える警告灯を点灯あるいは点滅させる。例えば、判断部43が、画像認証部41または無線情報認証部42から取得した人物IDと、予め登録されている要注意人物の人物IDとが一致すると判断した場合、判断部43は、警告灯制御部48に対して警報出力指示情報を出力する。警告灯制御部48は、警報出力指示情報が入力されると、セキュリティゲート1が備える警告灯を点灯あるいは点滅等させる。
群管理制御装置2は、同一ビル等に設置された複数台のエレベータを管理し、制御する機能を有している。
群管理制御装置2は、情報制御装置4から登録情報を受信すると、受信した各登録情報に対して、複数台のエレベータの中から最適なエレベータを割り当てる。そして、群管理制御装置2は、登録情報に対する割り当てを行うと、当該登録情報を送信した情報制御装置4に割り当て情報を送信する。情報制御装置4では、割り当て結果をセキュリティゲート1に出力し、利用者が乗るべきエレベータの号機を表示させる。
具体的に、群管理制御装置2は、登録情報に対する割り当てを行うと、まず、該当するエレベータ制御装置3に対して乗場呼び登録を行う。乗場呼びが登録されたエレベータ制御装置3は、登録情報に含まれる「乗場呼び」が示す乗車階にエレベータのかごを走行させる。また、エレベータ制御装置3は、かごを乗車階に着床させた後、戸開および戸閉動作を順次実施する。
また、この実施の形態1では、図1に示すように、セキュリティゲート1が情報制御装置4を搭載しているものとしたが、これに限らず、情報制御装置4は、セキュリティゲート1の外部に備えられ、セキュリティゲート1とネットワークを介して接続されるものとしてもよい。この場合、情報制御装置4は、1つのセキュリティゲート1に対して1つ設置される必要はなく、情報制御装置4は、1つで複数のセキュリティゲート1を制御するようにしてもよい。
図3は、この発明の実施の形態1に係るセキュリティゲート1の外観図である。なお、図3は、セキュリティゲート1より手前にいて、セキュリティゲート1をこれから通過しようとする利用者側から見た外観図を示している。
セキュリティゲート1は、図3に示すように、底面が平行四辺形の四角柱状に形成された筐体101を有している。当該筐体101の4つの側面のうち、セキュリティゲート1を通過しようとする利用者側と向き合う側面(以下「前側面」という)は、透明カバー102で覆われている。
利用者の目線の高さは、例えば、成人の平均的な目線の高さとすればよく、一般的に、利用者が、歩きながら、腰をかがめる等の動作を必要とせず、自然な体勢で表示部13の確認を行える高さであればよい。好ましくは、表示部13における高さ方向の中心位置が、セキュリティゲート1の設置面から、160〜180cm程度の高さとすればよい。
表示部13は、情報制御装置4の表示制御部46から出力された情報に基づき、通過許可と判断された利用者の行先階に応じて割り当てられたエレベータの号機を表示する。
なお、ここでは、図3に示すように、警告灯17は、筐体101における上部の、前側面の両端に渡って、および、通路側面の両端に渡って、設けられるものとしたが、警告灯17が設けられる範囲はこれに限らず、筐体101における上部に設けられるようになっていればよい。ただし、警告灯17が点灯等した場合に、遠くからでも視認しやすくするという観点から、筐体101の上部の広い範囲に警告灯17が設けられることが望ましい。
図3では、身長測定センサ18は、通路側面の、略上半分の面に、長辺が、筐体101の高さ方向と平行な矩形であるものとし、1つ設置されるものとしている。しかし、これに限らず、身長測定センサ18は、セキュリティゲート1を通過する利用者の身長を測定できる態様で設置されるようになっていればよい。
身長測定センサ18が、測定した利用者の身長の情報を情報制御装置4に出力し、情報制御装置4において、カメラ11から取得した映像情報および無線装置14から取得した機器ID等とあわせて、身長情報も用いて個人認証を行うようにすることも可能であり、その場合、よりセキュリティーを強化した個人認証を行うことができる。
また、セキュリティゲート1は、例えば、レーザスキャンセンサ等を有するようにし、レーザスキャンセンサで検知された情報を情報制御装置4に出力し、情報制御装置4の判断部43は、レーザスキャンセンサで検知された情報に基づき、不審人物の接近等を判別し、不審人物が接近していると判断した場合に、警告灯17に対し警報出力指示情報を出力するようにしてもよい。
さらに、利用者が乗るべきエレベータの号機案内を行う表示部13を、筐体101においてカメラ11および無線装置14と同じく前側面に設け、かつ、利用者の目線の高さに設けたことで、利用者は、移動時に視線を下げることなく表示を確認することができる。
しかしながら、この実施の形態1のセキュリティゲート1は、前側面に表示部13が設置されているため、表示部13は幅の広い画面を有することができる。このため、利用者はセキュリティゲート1の手前から案内された号機を確認することが容易となる。さらに、利用者は案内を確認するため表示部13の方向に視線を向けているため、カメラ11が利用者の顔画像をとらえやすくなり、情報制御装置4はスムーズな個人認証を行えるようになる。
例えば、予め、利用者は、エレベータを利用する時間帯および行先階をスケジュールデータベース(図示省略)に登録しておき、情報制御装置4の判断部43は、当該スケジュールデータベースを参照して、エレベータの利用時間帯、すなわち、顔画像の情報および個人ID情報を受信した時間帯に基づき、行先階を特定するようにしても構わない。
Claims (16)
- 底面が直角を有さない平行四辺形の四角柱状の筐体と、
前記筐体の1つの側面に設けられ、当該側面の前方にいる人物の顔を撮影した画像を第1の個人特定情報として取得するカメラと、
前記側面に設けられ、当該側面の前方にある通信機器と無線通信して第2の個人特定情報を受信する無線装置と、
前記側面に設けられ、前記第1の個人特定情報または前記第2の個人特定情報に基づき割り当てられたエレベータに関する情報を表示する表示部
とを備え、
前記側面に隣接する側面であって利用者が通過する側の側面に設けられた身長測定センサを備えたことを特徴とするセキュリティゲート。 - 前記表示部が、前記側面を通過する利用者の平均的な目線の高さに設置された
ことを特徴とする請求項1記載のセキュリティゲート。 - 前記表示部における高さ方向の中心位置が、前記底面から160〜180cmの位置にある
ことを特徴とする請求項2記載のセキュリティゲート。 - 前記筐体における上部に警告灯を備えた
ことを特徴とする請求項2記載のセキュリティゲート。 - 請求項1記載のセキュリティゲートと、
入力されたエレベータの行先階の情報に基づき、複数台のエレベータの中から当該行先階に行くべき1つのエレベータを割り当てるエレベータの群管理制御装置と、
前記第1の個人特定情報および前記第2の個人特定情報に基づき通過拒否を判断し、通過許可と判断された場合にエレベータの行先階を特定して、当該特定された行先階を前記群管理制御装置に出力するとともに、当該群管理制御装置によって割り当てられたエレベータの号機を前記表示部に表示させる情報制御装置を備えた
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 前記セキュリティゲートが前記情報制御装置を備える
ことを特徴とする請求項5記載のエレベータシステム。 - 底面が直角を有さない平行四辺形の四角柱状の筐体と、
前記筐体の1つの側面に設けられ、当該側面の前方にある通信機器と無線通信して第2の個人特定情報を受信する無線装置と、
前記側面に設けられ、前記第2の個人特定情報に基づき割り当てられたエレベータに関する情報を表示する表示部
とを備え、
前記側面に隣接する側面であって利用者が通過する側の側面に設けられた身長測定センサを備えたことを特徴とするセキュリティゲート。 - 前記表示部が、前記側面を通過する利用者の平均的な目線の高さに設置された
ことを特徴とする請求項7記載のセキュリティゲート。 - 前記表示部における高さ方向の中心位置が、前記底面から160〜180cmの位置にある
ことを特徴とする請求項8記載のセキュリティゲート。 - 請求項7記載のセキュリティゲートと、
入力されたエレベータの行先階の情報に基づき、複数台のエレベータの中から当該行先階に行くべき1つのエレベータを割り当てるエレベータの群管理制御装置と、
前記第2の個人特定情報に基づき通過拒否を判断し、通過許可と判断された場合にエレベータの行先階を特定して、当該特定された行先階を前記群管理制御装置に出力するとともに、当該群管理制御装置によって割り当てられたエレベータの号機を前記表示部に表示させる情報制御装置を備えた
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 前記セキュリティゲートが前記情報制御装置を備える
ことを特徴とする請求項10記載のエレベータシステム。 - 底面が直角を有さない平行四辺形の四角柱状の筐体と、
前記筐体の1つの側面に設けられ、当該側面の前方にいる人物の顔を撮影した画像を第1の個人特定情報として取得するカメラと、
前記側面に設けられ、前記第1の個人特定情報に基づき割り当てられたエレベータに関する情報を表示する表示部
とを備え、
前記側面に隣接する側面であって利用者が通過する側の側面に設けられた身長測定センサを備えたことを特徴とするセキュリティゲート。 - 前記表示部が、前記側面を通過する利用者の平均的な目線の高さに設置された
ことを特徴とする請求項12記載のセキュリティゲート。 - 前記表示部における高さ方向の中心位置が、前記底面から160〜180cmの位置にある
ことを特徴とする請求項13記載のセキュリティゲート。 - 請求項12記載のセキュリティゲートと、
入力されたエレベータの行先階の情報に基づき、複数台のエレベータの中から当該行先階に行くべき1つのエレベータを割り当てるエレベータの群管理制御装置と、
前記第1の個人特定情報に基づき通過拒否を判断し、通過許可と判断された場合にエレベータの行先階を特定して、当該特定された行先階を前記群管理制御装置に出力するとともに、当該群管理制御装置によって割り当てられたエレベータの号機を前記表示部に表示させる情報制御装置を備えた
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 前記セキュリティゲートが前記情報制御装置を備える
ことを特徴とする請求項15記載のエレベータシステム。
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