JP6173999B2 - ドラムのペダル装置 - Google Patents
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Description
この構成によれば、凹部の深さを凸部の高さよりも小さくすることで、ペダルの操作時においてばねが前後に揺動するとき、凸部の基端部と凹部の開口面とが干渉することを回避できる。
この構成によれば、ブラケットの縦孔又は調整ナットの軸線を挟む一対の凸部が凹部に係合することで、前後に揺動するばねがブラケットから外れ難くなると共に、ばねの揺動を安定化させることもできる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明において、ブラケットの縦孔は、縦孔の上開口端が下開口端よりも大きくなるようテーパ状に形成されていることを要旨とする。
図1に示すように、ドラムペダル10は、装置本体11、ペダル12、伝達部材としてのチェーンベルト13、シャフト14、ビータ15、及び引張コイルばね16を備えている。装置本体11は、ベース17と、ベース17の前端から上方に延びる一対の支柱18とから構成されている。一対の支柱18は、両支柱18間に間隔を空けて配置されている。ベース17の後端には、ヒール部19が取り付けられている。ヒール部19には、ペダル12の後端が、支持軸20を介して回動可能に取り付けられている。ペダル12の前端は、一対の支柱18の間に配置されている。
図2の二点鎖線で示すように、ペダル12が踏み込まれていない状態で、ビータ15が休止位置に、ペダル12が待機位置にそれぞれ配置されている。この場合、引張コイルばね16は、リング24とボルト26とにより支柱18の軸線に沿って引っ張られた状態で支持されている。このとき、引張コイルばね16の軸線C16は、引張コイルばね16の揺動支点F16となる凸部33の先端33aとカム25の回動中心C25とを結ぶ基準線BLと一致している。また、このとき、図6(a)に示すように、引張コイルばね16と同様に、ロックナット29、ボルト26及び調整ナット28の各軸線も、上記の基準線BLと一致している。また、ブラケット本体31と調整ナット28の筒部38のとの間には、縦孔34の下開口端34bから上開口端34aに向かうに従い広がるように、隙間Sが確保されている。
(1)ブラケット30は、支柱18の下端付近に固定された状態で、ボルト26、調整ナット28及びロックナット29と共に引張コイルばね16を揺動可能に支持する。引張コイルばね16の揺動支点F16は、調整ナット28と接するブラケット30の下面に設けられている。この構成によれば、引張コイルばね16が前後に揺動するとき、引張コイルばね16の軸線C16と基準線BLとがなす揺動角A16を小さくすることができる。つまり、ペダル12の操作時において引張コイルばね16の揺動角A16が小さくなるため、引張コイルばね16の揺動支点F16に作用する水平成分の力PBも小さくなる。よって、引張コイルばね16の揺動と共にドラムペダル10の全体が前後に移動することを抑制でき、ペダル12の操作性が向上する。また、ペダル12の操作時における引張コイルばね16の揺動角A16が小さくなることで、引張コイルばね16の揺動支点F16に生じる摩擦力も小さくなる。これにより、ペダル12を円滑に動かすことができ、ペダル12の操作性が更に向上する。
・図8に示すように、第1接触部としての凹部87をブラケット80に形成し、第2接触部としての凸部83を調整ナット88に形成してもよい。
・本実施形態において、ボルト26の上端に螺合されたロックナット29を省略したり、調整ナット28から筒部38を省略したりしてもよい。
Claims (6)
- ベース及びその前端から上方に延びる支柱を有する装置本体と、
前記ベースの後端に対して回動可能に取り付けられるペダルと、
前記支柱の上端に支持されるシャフトと、
前記シャフトに設けられ、前記シャフトの軸線周りに回動してドラムを叩打するビータと、
前記ビータと共に、前記シャフトの軸線周りに回動するカムと、
前記ペダルの自由端に連結され、前記ペダルの操作力を前記ビータに伝達する伝達部材と、
前記カムに連結される上端と前記装置本体に連結される下端とを有する共に軸線を有するばねとを備え、
前記ペダルは、前記ばねにより、前記ばねの軸線を、前記ばねの下端と前記カムの回動中心とを結ぶ基準線に一致させた状態で、待機位置に保持され、
前記ペダルの操作力が前記伝達部材を介して前記ビータに伝達されることで前記ビータが回動すると共に、前記ビータと共に回動する前記カムにより前記ばねが前後に揺動するドラムのペダル装置において、
前記装置本体に設けられ、前記ばねを揺動可能に支持するブラケットと、
前記ばねの下端に連結されると共に前記ブラケットの縦孔に挿通され、前記縦孔から上方に延びる上端と前記縦孔から下方に延びる下端とを有するボルトと、
前記ボルトの下端に螺合され、前記ボルトの軸線方向の位置を調整する際に操作される調整ナットとを備え、
前記ブラケットには、前記ばねと接する第1接触部が設けられ、
前記ばねには、前記ブラケットと接する第2接触部が設けられ、
前記第1及び第2接触部のうち一方は凸部からなり、他方は凹部からなり、
前記ばねの揺動支点は、前記ブラケットの下面に設けられ、
前記凸部は、その先端を下方に向けて設けられ、
前記ばねの揺動支点は、前記凸部の先端に設定されていることを特徴とするドラムのペダル装置。 - 請求項1記載のドラムのペダル装置において、
前記凹部の深さは、前記凸部の高さよりも小さいことを特徴とするドラムのペダル装置。 - 請求項1記載のドラムのペダル装置において、
前記凸部の先端は、前記ブラケットの縦孔又は前記調整ナットの軸線と直交する直線に沿って延び、前記ブラケット又は前記調整ナットには、前記凸部の先端と係合可能な凹部が少なくとも2箇所以上設けられていることを特徴とするドラムのペダル装置。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のドラムのペダル装置において、
前記凸部は、前記ブラケットの縦孔又は前記調整ナットの軸線を挟む一対の凸部のうちの一つであることを特徴とするドラムのペダル装置。 - 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のドラムのペダル装置において、
前記ボルトの上端に螺合されるロックナットを備え、
前記調整ナットの上面には、前記ボルトが挿通される挿通孔を有する筒部が設けられ、
前記ロックナットは、前記筒部の先端に当接されて前記調整ナットをロックすることを特徴とするドラムのペダル装置。 - 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のドラムのペダル装置において、
前記ブラケットの縦孔は、前記縦孔の上開口端が下開口端よりも大きくなるようテーパ状に形成されていることを特徴とするドラムのペダル装置。
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