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JP6155879B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP6155879B2 JP2013125801A JP2013125801A JP6155879B2 JP 6155879 B2 JP6155879 B2 JP 6155879B2 JP 2013125801 A JP2013125801 A JP 2013125801A JP 2013125801 A JP2013125801 A JP 2013125801A JP 6155879 B2 JP6155879 B2 JP 6155879B2
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Description

画像形成装置の画像形成動作を補正する技術に関する。
従来、濃度測定実施条件が満たされた場合や位置測定実施条件が満たされた場合に濃度検出用画像又は位置ずれ検出用画像(以下、検出用画像という)を中間転写ベルトの外周面に形成し、形成した検出用画像を画像読取センサによって読み取る測定処理を実行する画像形成装置が知られている。この画像処理装置は、読み取った結果から検出用画像の濃度又は位置を算出し、算出後又は別のタイミングで、濃度又は位置を調整するための処理を行っている。
また、動作モードが画質優先モードである場合には第1設定値を設定し、動作モードがスピード優先モードである場合には第1設定値より測定処理を実行する間隔が長くなる第2設定値を設定する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−112978号公報
しかしながら、従来の技術によると、測定処理を実行する間隔が変わることによってどのような位置ずれ量になるのか、あるいはどのような濃度ずれ量になるのかをユーザが把握し難いという問題があった。
本明細書では、許容する位置ずれ量を把握しつつ位置ずれ補正用パターンの形成条件を設定できる技術を開示する。
また、本明細書では、許容する濃度ずれ量を把握しつつ濃度ずれ補正用パターンの形成条件を設定できる技術を開示する。
本明細書によって開示される画像形成装置は、回転体と、複数の色の着色剤を用いて前記回転体に画像を形成する画像形成部と、前記回転体に形成された画像を測定するセンサと、操作部と、制御部と、を備え、前記制御部は、予め設定されている形成条件に基づいて前記画像形成部を制御して前記回転体に位置ずれ補正用パターンを形成させ、形成された前記位置ずれ補正用パターンを前記センサに測定させる測定処理と、前記測定処理によって測定された測定値を用いて、前記画像形成部の画像形成動作を補正する補正処理と、互いに色が異なる複数の画像の相対的な位置によって位置ずれ量を表すサンプル画像を出力させる出力処理と、前記操作部を介して、前記出力処理によって出力された前記サンプル画像に対する選択を受け付ける第1の受付処理と、前記第1の受付処理によって受け付けられた選択に応じて、前記サンプル画像が表す位置ずれ量が大きいほど前記位置ずれ補正用パターンの形成が抑制される前記形成条件を設定する設定処理と、を実行する。
上記画像形成装置によると、許容する位置ずれ量を把握しつつ位置ずれ量補正用パターンの形成条件を設定できる。
また、前記制御部は、前記設定処理において、前記第1の受付処理によって受け付けられた前記サンプル画像が表す前記位置ずれ量が大きいほど、前記位置ずれ補正用パターンを形成する頻度が少ない前記形成条件を設定すること、及び、当該受け付けられたサンプル画像が表す前記位置ずれ量が大きいほど、前記位置ずれ補正用パターンの形成に用いる着色剤の量が少ない前記形成条件を設定することの少なくとも一方を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、受け付けられたサンプル画像が表す位置ずれ量が大きいほど位置ずれ補正用パターンを形成する頻度を少なくするので、受け付けられたサンプル画像が表す位置ずれ量が小さい場合に、位置ずれ補正用パターンを形成する頻度が過剰になってしまうことを抑制できる。
また、上記画像形成装置によると、受け付けられたサンプル画像が表す位置ずれ量が大きいほど位置ずれ補正用パターンの形成に用いる着色剤の量を少なくするので、受け付けられたサンプル画像が表す位置ずれ量が大きい場合に、着色剤を多く用いることによって位置ずれが精度よく補正される位置ずれ補正用パターンが形成されることによって着色剤が過剰に用いられてしまうことを抑制できる。
また、前記制御部は、前記出力処理において、前記画像形成部を制御して複数の前記サンプル画像を被記録媒体に形成させてもよい。
上記画像形成装置によると、ユーザは形成された複数のサンプル画像の中からサンプル画像を選択できる。
また、前記制御部は、前記出力処理において、前記画像形成部を制御して互いに異なる前記位置ずれ量を表す複数の前記サンプル画像を形成させてもよい。
上記画像形成装置によると、ユーザは自身が許容する位置ずれ量を選択できる。
また、前記制御部は、前記出力処理において、前記画像形成部を制御して前記回転体の回転軸方向に前記位置ずれ量の異なる前記サンプル画像を形成させてもよい。
回転体の回転方向は回転むらの影響を受け易い。このため、サンプル画像を構成している二つの画像を回転方向にずらすと、本来表すべき位置ずれ量とは異なる位置ずれ量を表すサンプル画像が形成されてしまう可能性が高くなる。
上記画像形成装置によると、サンプル画像は一方の色の画像に対して他方の色の画像の位置が回転軸方向にずれている。回転軸方向は回転むらの影響を受け難いので、回転方向にずれている場合に比べ、本来表すべき位置ずれ量とは異なる位置ずれ量を表すサンプル画像が形成されてしまうことを抑制できる。
また、前記制御部は、前記出力処理において、黄色以外の色の着色剤を用いて前記サンプル画像を形成させてもよい。
黄色は人が見た場合に視認し難い色であるので、黄色を用いるとサンプル画像が表す位置ずれ量を人が把握し難くなる。
上記画像形成装置によると、サンプル画像を黄色以外の色で形成するので、人が位置ずれ量を把握し難くなってしまうことを抑制できる。
また、前記制御部は、前記操作部を介して前記サンプル画像の出力指示を受け付ける出力指示受付処理を実行し、前記出力指示受付処理によって前記出力指示が受け付けられた場合に、前記出力処理を実行し、前記出力処理において、前記サンプル画像と、互いに色が異なる二つの画像の相対的な位置のずれによって位置ずれ量を表す複数の位置ずれ量検出用画像とを前記被記録媒体に形成させ、前記出力処理によって出力された前記複数の位置ずれ量検出用画像の中から前記操作部を介していずれかの前記位置ずれ量検出用画像の選択を受け付ける第2の受付処理と、を実行し、前記設定処理において、前記第1の受付処理によって受け付けられた前記サンプル画像が表す位置ずれ量と前記第2の受付処理によって受け付けられた前記位置ずれ量検出用画像が表す位置ずれ量との相対的位置ずれ量より小さい位置ずれ量となる範囲で前記形成条件を設定してもよい。
上記画像形成装置によると、画像形成装置によって形成される画像に位置ずれが生じている場合であっても、ユーザが許容する位置ずれ量をほぼ正しく判断できる。
また、前記制御部は、前記操作部を介して前記サンプル画像の出力指示を受け付ける出力指示受付処理と、前記出力指示受付処理によって前記出力指示が受け付けられた場合に、前記測定処理、及び、前記補正処理を実行し、その後に前記出力処理を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、補正処理を実行した後にサンプル画像を形成するので、本来表すべき位置ずれ量とは異なる位置ずれ量を表すサンプル画像が形成されてしまう可能性を低減することができる。
また、前記制御部は、前記操作部を介してユーザから前記サンプル画像の出力指示を受け付ける出力指示受付処理と、前記第1の受付処理で受け付けられた前記サンプル画像が表す位置ずれ量と前記出力指示を行ったユーザとを対応付けて記憶装置に記憶させる記憶処理と、画像を形成する画像形成指示を受け付ける形成指示受付処理と、前記形成指示受付処理によって前記画像形成指示が受け付けられた場合に、前記画像形成部を制御して、前記画像形成指示によって形成が指示された画像を被記録媒体に形成させる画像形成制御処理と、前記画像形成指示を受け付けた回数をユーザ毎に計数する計数処理と、を実行し、前記設定処理において、前記画像形成指示を受け付けた回数が最も多いユーザに対応付けられている位置ずれ量より小さい位置ずれ量となる範囲で前記形成条件を設定してもよい。
上記画像形成装置によると、画像形成装置に画像を形成させた回数が最も多いユーザが許容する位置ずれ量より大きな位置ずれ量になることを抑制できる。
また、本明細書によって開示される画像形成装置は、回転体と、前記回転体に画像を形成する画像形成部と、前記回転体に形成された画像を測定するセンサと、操作部と、制御部と、を備え、前記制御部は、予め設定されている形成条件に基づいて前記画像形成部を制御して前記回転体に濃度ずれ補正用パターンを形成させ、形成された前記濃度ずれ補正用パターンを前記センサに測定させる測定処理と、前記測定処理によって測定された測定値を用いて、前記画像形成部の画像形成動作を補正する補正処理と、濃度ずれ量を表すサンプル画像を出力させる出力処理と、前記操作部を介して、前記出力処理によって出力された前記サンプル画像の選択を受け付ける第1の受付処理と、前記第1の受付処理によって受け付けられた前記サンプル画像が表す濃度ずれ量が大きいほど前記濃度ずれ補正用パターンの形成が抑制される前記形成条件を設定する設定処理と、を実行する。
上記画像形成装置によると、許容する濃度ずれ量を把握しつつ濃度ずれ補正用パターンの形成条件を設定できる。
なお、本明細書によって開示される技術は、画像形成システム、画像形成方法等の種々の態様で実現することができる。
上記の画像形成装置によると、許容する位置ずれ量を把握しつつ位置ずれ補正用パターンの形成条件を設定できる。
また、上記の画像形成装置によると、許容する濃度ずれ量を把握しつつ濃度ずれ補正用パターンの形成条件を設定できる。
実施形態1に係るプリンタの断面図。 プリンタの電気的構成を簡略化して示すブロック図。 ユーザ管理テーブルを示す模式図。 位置ずれ補正を説明するための模式図。 サンプル画像が印刷された印刷用紙を示す模式図。 許容度受付処理のフローチャート。 画像印刷処理のフローチャート。 印刷を指示したユーザに応じた位置ずれ補正処理のフローチャート。 補正用パターン印刷条件設定処理のフローチャート。 実施形態2に係るサンプル画像及び位置ずれ量検出用画像が印刷された印刷用紙を示す模式図。 相対的位置ずれ量受付処理のフローチャート。 補正用パターン印刷条件設定処理のフローチャート。 実施形態3に係るサンプル画像が印刷された印刷用紙を示す模式図。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図9によって説明する。
(1)プリンタの構成
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る画像形成装置としてのプリンタ1の構成について説明する。プリンタ1はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄)、K(黒)の4色のトナーを用いて印刷用紙などの被記録媒体にカラー画像を印刷する直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタである。トナーは着色剤の一例である。
プリンタ1は、筐体10、用紙収容部20、搬送部30、画像形成部40、光学センサ70などを備えて構成されている。
筐体10は上方に向かって開口する開口13を有する略箱状に形成されており、開口13を開閉する開閉カバー11が連結されている。
用紙収容部20は、印刷用紙Mが積載される用紙トレイ21を有している。
搬送部30はベルトユニット32や各種の搬送ローラを有しており、用紙収容部20に収容されている印刷用紙Mを1枚ずつ搬送経路Tに沿って搬送する。
ベルトユニット32は、駆動ローラ33、従動ローラ34、駆動ローラ33と従動ローラ34とに掛け回されている無端状の搬送ベルト35、駆動ローラ33を回転駆動する図示しない駆動モータなどを備えている。搬送ベルト35は回転体の一例である。
搬送ベルト35の回転方向は図1において右回りである。印刷用紙Mは搬送ベルト35によって左から右に搬送される。以降の説明では印刷用紙Mの搬送方向を副走査方向という。また、図1において紙面垂直方向は搬送ベルト35の回転軸方向である。以降の説明では搬送ベルト35の回転軸方向のことを主走査方向という。
画像形成部40は、複数の露光部41、プロセスカートリッジ42、複数の転写ローラ43、及び、定着器44を備えている。
露光部41は、複数のLEDが主走査方向に直線状に配列されたLEDヘッド41aを有している。露光部41は制御部80(図2参照)から出力された画像信号に従ってそれらのLEDを発光させることにより、感光体ドラム42cの外周面を露光する。
なお、露光部41は光源、光源から出射された光を偏光するポリゴンミラー、ポリゴンミラーによって偏光された光を感光体ドラム42cの表面に結像させる光学系などによって構成されてもよい。
プロセスカートリッジ42は、カートリッジフレーム42a、4つの帯電器42b、及び、4つの感光体ドラム42cを備えている。
カートリッジフレーム42aはプリンタ1に着脱可能に装着されている。カートリッジフレーム42aには、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄)、K(黒)の4色のトナーカートリッジ60(60C、60M、60Y、60K)が着脱可能に装着される。
帯電器42bは例えばスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム42cの外周面を一様に正に帯電させる。
帯電器42bによって感光体ドラム42cの外周面が帯電された後、露光部41から出射された光によって感光体ドラム42cの外周面が露光されることにより、感光体ドラム42cの外周面に静電潜像が形成される。感光体ドラム42cの外周面に形成された静電潜像はトナーカートリッジ60から供給されるトナーによって現像され、感光体ドラム42cの表面にトナー像が担持される。
複数の転写ローラ43は、搬送ベルト35を挟んで各感光体ドラム42cと対向する位置にそれぞれ設けられている。ベルトユニット32によって搬送されている印刷用紙Mが感光体ドラム42cと転写ローラ43との間の転写位置を通る間に、転写ローラ43に印加される負極性の転写バイアスにより、各感光体ドラム42cの表面に担持されたトナー像が印刷用紙Mに順次転写される。
定着器44は印刷用紙Mに転写されたトナー像を印刷用紙Mに熱定着させる。
トナー像が熱定着された印刷用紙Mは、開閉カバー11によって構成されている排紙トレイ上に排出される。
光学センサ70は、印刷用紙Mの搬送方向下流側において搬送ベルト35の外周面に向かって光を出射する発光部70a(図4参照)と、発光部70aから出射され搬送ベルト35の外周面によって反射された光を受光する受光部70b(図4参照)とを有し、受光部70bによって受光した光量に応じた出力信号を制御部80に出力するセンサである。
図1では光学センサ70を一つしか示していないが、プリンタ1は光学センサ70として左側光学センサ70L(図2参照)と右側光学センサ70R(図2参照)とを備えている。これら二つの光学センサ70は図1において紙面に垂直な主走査方向に互いに離間して配置されている。
(2)プリンタの電気的構成
次に、図2を参照して、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1は、制御部80、搬送部30、画像形成部40、操作部81、記憶部82、左側光学センサ70L、右側光学センサ70Rなどを備えて構成されている。搬送部30、画像形成部40、左側光学センサ70L、及び、右側光学センサ70Rについては前述した通りであるので説明は省略する。
制御部80はCPU80a、ROM80b、RAM80c、及び、ASIC80dを備えて構成されている。CPU80aはROM80bや記憶部82に記憶されている各種の制御プログラムを実行することによってプリンタ1の各部を制御する。ROM80bにはCPU80aによって実行される制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。RAM80cはCPU80aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
操作部81は液晶ディスプレイや各種の操作ボタンなどを備えている。ユーザは操作部81を操作することによって各種の操作を行うことができる。
記憶部82はハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリを用いて各種のプログラムやデータを記憶する装置である。記憶部82にはユーザ管理テーブル90(図3参照)、補正用パターン印刷条件、CMYK各色について、画像形成部40の画像印刷位置を示す数値などが記憶されている。記憶部82は記憶装置の一例である。
(3)ユーザ管理テーブル
次に、図3を参照して、記憶部82に記憶されているユーザ管理テーブル90について説明する。ユーザ管理テーブル90には各ユーザのユーザ情報が登録される。ユーザ情報はユーザID、許容度、及び、累積印刷回数からなる情報である。
ユーザIDはユーザを一意に識別するための情報である。ユーザIDはプリンタ1の管理者によって登録される。なお、実施形態1では後述する許容度受付処理においてユーザにユーザIDを入力させる。このとき入力されたユーザIDがユーザ管理テーブル90に登録されていなければCPU80aがそのユーザIDをユーザ管理テーブル90に登録してもよい。
許容度はそのユーザが許容する位置ずれ量を示すものであって、高、中、低のいずれかが登録される。許容度についての説明は後述する。
累積印刷回数はそのユーザが印刷を実行させた累積の回数である。ユーザが印刷を実行させるとCPU80aはそのユーザの累積印刷回数に1を加算する。
(4)位置ずれ補正
プリンタ1では駆動モータの回転による振動や搬送ベルト35の回転による振動などにより、画像形成部40によって印刷される画像の位置が本来印刷されるべき位置からずれる所謂位置ずれが生じる。位置ずれ補正はその位置ずれを補正するための処理である。
一般に累積の印刷枚数が増えるとそれだけ振動する機会が多くなるので、位置ずれ量も大きくなる。そこで、プリンタ1は累積の印刷枚数が予め設定されている設定枚数に達すると、その後に最初に印刷が指示されたときに位置ずれ補正を実行する。
図4を参照して、位置ずれ補正について具体的に説明する。CPU80aは画像形成部40を制御して搬送ベルト35の外周面に位置ずれ補正用パターン100を印刷させる。
図4において点線102は搬送ベルト35の外周面において光学センサ70によって測定される領域を模式的に示している。図4に示すように、CPU80aは光学センサ70毎に位置ずれ補正用パターン100を印刷させる。以降の説明では左側光学センサ70Lによって測定される位置ずれ補正用パターン100のことを左側位置ずれ補正用パターン100Lといい、右側光学センサ70Rによって測定される位置ずれ補正用パターン100のことを右側位置ずれ補正用パターン100Rという。
そして、CPU80aは、左側光学センサ70Lから出力された出力信号と、右側光学センサ70Rから出力された出力信号とに基づいて、CMYK各色の主走査方向の位置ずれ量とCMY各色のKに対する副走査方向の位置ずれ量とを検出する。
そして、CPU80aは、CMYK各色について、記憶部82に記憶されている画像印刷位置を示す数値を、検出した位置ずれ量に応じて書き換える。これにより、主走査方向及び副走査方向の位置ずれが補正される。主走査方向及び副走査方向の位置ずれの補正は画像形成動作の補正の一例である。
(5)許容度
次に、図5を参照して、前述した許容度、すなわち許容する位置ずれ量について説明する。CPU80aはサンプル画像110を印刷用紙Mに印刷させることによってユーザから許容度の設定を受け付ける。サンプル画像110は互いに色が異なる二つの画像からなる画像であり、一方の色の画像に対する他方の色の画像の主走査方向の相対的な位置によって主走査方向の位置ずれ量を表している。図5に示す例の場合は「ABC」という文字列が一つの画像である。
より具体的には、サンプル画像110cは一方の色の画像の位置と他方の色の画像の位置とが一致している画像であり、位置ずれ量が0であることを表している。サンプル画像110b及び110dは一方の色の画像に対して他方の色の画像が主走査方向の右側あるいは左側に2ドットずれている画像であり、位置ずれ量が2であることを表している。サンプル画像110a及び110eは一方の色の画像に対して他方の色の画像が主走査方向の右側あるいは左側に4ドットずれている画像であり、位置ずれ量が4であることを表している。
ここで、サンプル画像110はC(シアン)、M(マゼンタ)、K(黒)のうち任意の二色を用いて印刷される。Y(黄)は人が見て視認し難い色であるので用いないことが望ましい。本実施形態ではC(シアン)とM(マゼンタ)を用いるものとする。
また、各サンプル画像110の左側にはそのサンプル画像110の画像番号111が印刷される。
CPU80aは、サンプル画像110を印刷すると、操作部81を制御して画像番号111の選択を受け付けるための画面を表示させる。
ユーザは印刷されたサンプル画像110を参照して自身が許容する位置ずれ量を決定する。そして、ユーザは操作部81を操作して、当該決定した位置ずれ量を表すサンプル画像110の画像番号111を選択する。
CPU80aはユーザから画像番号111の選択を受け付けると、ユーザ管理テーブル90において、当該ユーザのユーザIDが登録されているユーザ情報の許容度に、ユーザが選択した画像番号111に対応する許容度を登録する。
具体的には、画像番号111として3を選択した場合は許容度として高が登録され、画像番号111として2又は4を選択した場合は許容度として中が登録され、画像番号111として1又は5を選択した場合は許容度として低が登録される。
なお、2と4とは同じ許容度が登録され、1と5とは同じ許容度が登録されるので、サンプル画像110d、及び、サンプル画像110eは印刷しないようにしてもよい。
(6)補正用パターン印刷条件
次に、補正用パターン印刷条件について説明する。補正用パターン印刷条件は、位置ずれ補正を実行する頻度、位置ずれ補正用パターン100を構成するマークの数、当該マークの主走査方向の幅などを規定するものである。補正用パターン印刷条件は形成条件の一例である。
ここで、位置ずれ補正を実行する頻度は、位置ずれ補正用パターン100を印刷する頻度と言い換えることができる。実施形態1では、補正用パターン印刷条件として、位置ずれ補正用パターン100を印刷する頻度を例に説明する。
CPU80aは、位置ずれ補正用パターン100を印刷する頻度を、ユーザによって選択された許容度に応じて設定する。具体的には、CPU80aは、ユーザが選択した許容度に応じて前述した位置ずれ補正の設定枚数を設定することにより、位置ずれ補正用パターン100を印刷する頻度を設定する。
例えば許容度として高が設定されている場合は、CPU80aは設定枚数として100を設定し、中が設定されている場合は500を設定し、低が設定されている場合は1000を設定する。
上述した100、500、1000などの設定枚数は、位置ずれ補正が実行されてからの印刷枚数であり、設定枚数の範囲内であれば、ユーザの許容する位置ずれ量よりも位置ずれ量が小さく収まることが実験などによって確認されたものである。
例えばユーザが許容度として高を選択したとする。そして、累積の印刷枚数が100を超えると高に対応する位置ずれ量よりも大きくなることが実験によって確認されたとする。この場合は高に対応する設定枚数として100以下の枚数が設定される。
このようにすると、例えば設定枚数として500を設定した場合は、ユーザが許容する位置ずれ量より大きくならない範囲で、100を設定した場合に比べて、位置ずれ補正用パターン100を印刷する頻度が1/5に抑制される。すなわち、許容度が中の場合は、許容度が高の場合に比べて位置ずれ補正用パターン100が印刷される頻度が少ないという意味で位置ずれ補正用パターン100の印刷が抑制される。
同様に、1000を設定した場合は、ユーザが許容する位置ずれ量より大きくならない範囲で、500を設定した場合に比べて位置ずれ補正用パターン100を印刷する頻度が1/2に抑制される。
(7)累積印刷回数
複数のユーザがプリンタ1を共有する場合、各ユーザが異なる許容度を選択すると、CPU80aは何れの許容度に従って設定枚数を設定すればよいか判断できない。
そこで、CPU80aは、ユーザ毎に累積印刷回数を計数し、累積印刷回数が最も多いユーザIDに対応付けられている許容度に対応する印刷枚数を補正用パターン印刷条件として設定する。詳しくは後述するが、この設定は印刷ジョブが表す画像を印刷する毎に行われる。
(8)CPUによる処理
次に、制御プログラムを実行するCPU80aによって実行される処理についてより具体的に説明する。
(8−1)許容度受付処理
先ず、図6を参照して、許容度受付処理について説明する。本処理はユーザが操作部81を操作してサンプル画像110の印刷指示を入力すると開始される。サンプル画像110の印刷指示は出力指示の一例である。また、CPU80aが操作部81を介してユーザからサンプル画像110の印刷指示を受け付ける処理は出力指示受付処理の一例である。
ここではサンプル画像110の印刷指示を受け付けるとサンプル画像110を印刷する前に位置ずれ補正を実行する場合を例に説明する。これは、位置ずれ補正を実行せずにサンプル画像110を印刷すると、画像形成部40の画像印刷位置がずれている場合に、本来表すべき位置ずれ量とは異なる位置ずれ量を表すサンプル画像110が印刷されてしまうからである。
S101では、CPU80aはサンプル画像110の印刷指示を入力したユーザのユーザIDを取得する。具体的には例えば、CPU80aはユーザIDを入力するための画面を操作部81に表示させてユーザにユーザIDを入力させる。なお、プリンタ1を利用するためにユーザが予めプリンタ1にユーザIDを入力してログインしておく必要がある場合は、現在ログインしているユーザのユーザIDを取得してもよい。
なお、前述したように、S101で入力されたユーザIDがユーザ管理テーブル90に登録されていない場合は、CPU80aは当該入力されたユーザIDをユーザ管理テーブル90に登録してもよい。
S102では、CPU80aは位置ずれ補正を実行する。
S103では、CPU80aは画像形成部40を制御して印刷用紙Mにサンプル画像110を印刷させる。S103は出力処理の一例である。
S104では、CPU80aは画像番号の選択を受け付けるための画面を操作部81に表示させる。そして、CPU80aはユーザによって画像番号が選択されたか否かを一定時間間隔で判断し、選択された場合はS105に進む。S104は第1の受付処理の一例である。
S105では、CPU80aはユーザ管理テーブル90においてS101で取得したユーザIDと同じユーザIDが登録されているユーザ情報の許容度に、S104で受け付けた画像番号に対応する許容度を登録する。S105は記憶処理の一例である。
(8−2)画像印刷処理
次に、図7を参照して、画像印刷処理について説明する。本処理はパーソナルコンピュータ(PC)や携帯情報端末などの外部の装置から通信ネットワークを介してCPU80aが印刷ジョブを受信すると開始される。CPU80aが通信ネットワークを介して印刷ジョブを受信する処理は形成指示受付処理の一例である。ここで、印刷ジョブにはユーザIDが格納されているものとする。
S201では、CPU80aは位置ずれ補正フラグがオンであるか否かを判断する。位置ずれ補正フラグは前回本処理を実行したときに後述するS209又はS210で設定されたものである。CPU80aは、位置ずれ補正フラグがオンである場合(S201:YES)はS202に進み、オフである場合(S201:NO)はS203に進む。
S202では、CPU80aは位置ずれ補正を実行する。S202は測定処理、及び、補正処理の一例である。
S203では、CPU80aは「印刷を指示したユーザに応じた位置ずれ補正処理」を実行する。この処理についての説明は後述する。
S204では、CPU80aは画像形成部40を制御して印刷ジョブが表す画像を印刷用紙Mに印刷させる。S204は画像形成制御処理の一例である。
S205では、CPU80aはS204で印刷した印刷用紙Mの枚数を累積の印刷枚数に加算する。
S206では、CPU80aはユーザ管理テーブル90において印刷ジョブに格納されているユーザIDと同じユーザIDが登録されているユーザ情報の累積印刷回数に1を加算する。S206は計数処理の一例である。
S207では、CPU80aは補正用パターン印刷条件設定処理を実行する。詳しくは後述するが、CPU80aは、補正用パターン印刷条件設定処理において、累積印刷回数が最も多いユーザIDに対応付けられている許容度に応じて位置ずれ補正の設定枚数を設定する。補正用パターン印刷条件設定処理は設定処理の一例である。
S208では、CPU80aは累積の印刷枚数が、S207で設定した設定枚数に達しているか否かを判断し、達している場合(S208:YES)はS209に進み、達していない場合(S208:NO)はS210に進む。
S209では、CPU80aは位置ずれ補正フラグをオンにする。位置ずれ補正フラグをオンにした場合は、次回印刷ジョブを受信したときに前述したS201で補正フラグがオンであると判断され、S202において位置ずれ補正が実行される。
S210では、CPU80aは位置ずれ補正フラグをオフにする。
なお、ここでは説明を省略しているが、位置ずれ補正を実行した場合は、CPU80aは累積の印刷枚数を0(零)にリセットするものとする。
(8−3)印刷を指示したユーザに応じた位置ずれ補正処理
次に、図8を参照して、S203で実行される「印刷を指示したユーザに応じた位置ずれ補正処理」について説明する。「印刷を指示したユーザに応じた位置ずれ補正処理」は、印刷される画像の位置ずれ量が、印刷ジョブを送信したユーザに対応付けられている許容度に対応する位置ずれ量より大きくなってしまわないようにするための処理である。
累積印刷回数が最も多いユーザに対応付けられている許容度を用いると、印刷ジョブを送信したユーザに対応付けられている許容度が、累積印刷回数が最も多いユーザに対応付けられている許容度より小さい場合に、印刷された画像の位置ずれ量が、印刷ジョブを送信したユーザに対応付けられている許容度に対応する位置ずれ量より大きくなってしまう虞がある。ここで中は低より許容度が小さく、高は中より許容度が小さいとする。
そこで、CPU80aは、印刷を実行する前に、現時点で画像形成部40に画像を印刷させた場合の画像の位置ずれ量を推定する。そして、CPU80aは、推定した位置ずれ量が、印刷ジョブを送信したユーザに対応付けられている許容度に対応する位置ずれ量より大きくなってしまう場合は、S204で画像形成部40に画像を印刷させる前に、位置ずれ補正を実行する。以下、具体的に説明する。
S301では、CPU80aは印刷ジョブからユーザIDを読み出す。
S302では、CPU80aはS301で読み出したユーザIDと同じユーザIDが登録されているユーザ情報に許容度が登録されているか否かを判断し、登録されている場合(302:YES)はS303に進み、登録されていない場合(S302:No)はS304に進む。
なお、S301で読み出したユーザIDと同じユーザIDが登録されているユーザ情報がユーザ管理テーブル90に登録されていない場合もある。その場合は、CPU80aはS301で読み出したユーザIDがユーザ管理テーブル90に登録されていないとしてS304に進むものとする。
S303では、CPU80aはユーザ管理テーブル90からS301で読み出したユーザIDに対応付けられている許容度を読み出す。
S304では、CPU80aはROM80bからデフォルトの許容度を読み出す。
S305では、CPU80aは現時点で画像形成部40に画像を印刷させたとした場合の位置ずれ量を推定する。具体的には、前述したように累積の印刷枚数が増えるとそれだけ振動する機会が多くなるので、位置ずれ量も大きくなる。つまり、累積の印刷枚数と位置ずれ量とには正の相関がある。そこで、CPU80aは累積の印刷枚数から現時点における位置ずれ量を推定する。
S306では、CPU80aはS305で推定した位置ずれ量が、S303あるいはS304で読み出した許容度に対応する位置ずれ量より大きいか否を判断し、大きい場合(S306:YES)は位置ずれ補正処理を実行するとしてS307に進み、当該位置ずれ量以下である場合(S306:NO)は位置ずれ補正処理を実行しないとして画像印刷処理に戻る。
S307では、CPU80aは位置ずれ補正を実行する。
(8−4)補正用パターン印刷条件設定処理
次に、図9を参照して、S207で実行される補正用パターン印刷条件設定処理について説明する。
S401では、CPU80aはユーザ管理テーブル90から累積印刷回数が最も多いユーザIDを選択する。
S402では、CPU80aはユーザ管理テーブル90からS401で選択したユーザIDに対応付けられている許容度を読み出す。
S403では、CPU80aはS402で読み出した許容度が高であるか否かを判断し、高である場合(S403:YES)はS404に進み、中及び低のいずれか一方である場合(S403:NO)はS405に進む。
S404では、CPU80aは設定枚数として100を設定する。
S405では、CPU80aはS402で読み出した許容度が中であるか否かを判断し、中である場合(S405:YES)はS406に進み、低である場合(S405:NO)はS407に進む。
S406では、CPU80aは設定枚数として500を設定する。
S407では、CPU80aは設定枚数として1000を設定する。
(9)実施形態の効果
許容できる位置ずれ量をユーザに選択させる場合、高、中、低などのように位置ずれ量の大きさを表す文字を選択肢として表示すると、ユーザはそれらが具体的にどの程度の位置ずれ量であるかを直感的に把握し難い。
プリンタ1によると、二つの画像の相対的な位置のずれによって位置ずれ量を表すサンプル画像110を印刷するので、ユーザは許容する位置ずれ量を把握しつつ補正用パターン印刷条件を設定できる。
更に、プリンタ1によると、受け付けられたサンプル画像110が表す位置ずれ量が大きいほど位置ずれ補正用パターン100を印刷する頻度を少なくするので、ユーザが許容する位置ずれ量が大きい場合に、位置ずれ補正用パターン100を印刷する頻度が過剰になってしまうことを抑制できる。
更に、プリンタ1によると、互いに異なる位置ずれ量を表す複数のサンプル画像110を印刷用紙Mに印刷するので、ユーザは印刷されたサンプル画像110の中から自身が許容する位置ずれ量を選択できる。
更に、プリンタ1によると、サンプル画像110は互いに色が異なる二つの画像の相対的な位置ずれ量を表す画像であるので、ユーザは自身が許容する位置ずれ量を把握しつつ位置ずれ補正用パターン印刷条件を設定できる。
更に、プリンタ1によると、サンプル画像110は一方の色の画像に対して他方の色の画像の位置が主走査方向にずれている。搬送ベルト35の回転方向である副走査方向は主走査方向に比べて回転むらの影響を受け易い。このため、サンプル画像110を構成している二つの画像を副走査方向にずらすと、本来表すべき位置ずれ量とは異なる位置ずれ量を表すサンプル画像110が印刷されてしまう可能性が高くなる。プリンタ1によると、サンプル画像110は一方の色の画像に対して他方の色の画像の位置が主走査方向にずれているので、本来表すべき位置ずれ量とは異なる位置ずれ量を表すサンプル画像110が印刷されてしまうことを抑制できる。
更に、プリンタ1によると、黄色以外の色のトナーを用いてサンプル画像110を印刷させる。黄色は人が見た場合に視認し難い色であるので、黄色を用いるとサンプル画像110が表す位置ずれ量を人が把握し難くなる。プリンタ1によると、サンプル画像110を黄色以外の色で印刷するので、人が位置ずれ量を把握し難くなってしまうことを抑制できる。
更に、プリンタ1によると、ユーザからサンプル画像110の印刷指示を受け付けると、サンプル画像110を印刷する前に位置ずれ補正を実行し、その後にサンプル画像110を印刷するので、本来表すべき位置ずれ量とは異なる位置ずれ量を表すサンプル画像110が印刷されてしまう可能性を低減することができる。
更に、プリンタ1によると、印刷される画像の位置ずれ量が、プリンタ1に画像を印刷させた回数が最も多いユーザが許容する位置ずれ量より大きくならないようにすることができる。
更に、プリンタ1によると、印刷を実行する前に、現時点で画像形成部40に画像を印刷させた場合の画像の位置ずれ量を推定し、推定した位置ずれ量が、印刷ジョブを送信したユーザに対応付けられている許容度に対応する位置ずれ量より大きくなってしまう場合は、画像形成部40に画像を印刷させる前に位置ずれ補正を実行するので、画像形成部40によって印刷される画像の位置ずれ量が、画像形成部40に画像を印刷させたユーザが許容する位置ずれ量より大きくなってしまわないようにすることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図10ないし図12によって説明する。
前述した実施形態1に係るプリンタ1は、ユーザからサンプル画像110の印刷指示が入力されると、サンプル画像110を印刷する前に位置ずれ補正を実行する。これに対し、実施形態2に係るプリンタ1は、ユーザからサンプル画像110の印刷指示が入力されると、位置ずれ補正を実行することなくサンプル画像110を印刷する。
位置ずれ補正を実行することなくサンプル画像110を印刷すると、サンプル画像110の印刷指示を入力してからサンプル画像110の印刷が完了するまでのユーザの待ち時間を短縮できる。
しかしながら、サンプル画像110を印刷する前に位置ずれ補正を実行しないので、本来表すべき位置ずれ量とは異なる位置ずれ量を表すサンプル画像110が印刷されてしまう虞がある。例えば一方の色の画像の位置と他方の色の画像の位置とが一致するサンプル画像110cの場合、位置ずれが生じていることにより、一方の色の画像に対して他方の色の画像が主走査方向に1ドットずれてしまうといったことが起こり得る。
そこで、CPU80aは、サンプル画像110を印刷するとき、次に説明する複数の位置ずれ量検出用画像を、サンプル画像110と同じ印刷用紙Mに印刷する。なお、サンプル画像110と複数の位置ずれ量検出用画像とは別々の印刷用紙Mに印刷されてもよい。
(1)位置ずれ量検出用画像
図10を参照して、複数の位置ずれ量検出用画像について説明する。ここで、以降の説明では図10において左側をマイナス側、右側をプラス側として説明する。
位置ずれ量検出用画像120は互いに色が異なる二つの画像の相対的な位置のずれによって位置ずれ量を表す画像である。なお、図10では一部の位置ずれ量検出用画像についてのみ符号を付している。
複数の位置ずれ量検出用画像120は、一方の色の画像に対する他方の色の画像の主走査方向の位置が互いに異なっている。各位置ずれ量検出用画像120の右側に印刷されている数字は一方の色の画像に対する他方の色の画像の主走査方向の位置ずれ量、及び、位置ずれの方向をドット数で示している。
具体的には例えば、位置ずれ量検出用画像120aは二つの画像の位置が完全に一致している。位置ずれ量検出用画像120aよりも搬送方向下流側の位置ずれ量検出用画像120は下流側に行くにつれて一方の色の画像に対する他方の色の画像の位置ずれ量が右側に1ドットずつ大きくなっている。位置ずれ量検出用画像120aよりも搬送方向上流側の位置ずれ量検出用画像120は上流側に行くにつれて一方の色の画像に対する他方の色の画像の主走査方向の位置ずれ量が左側に1ドットずつ大きくなっている。
主走査方向の位置ずれがない状態で位置ずれ量検出用画像120を印刷した場合は各位置ずれ検出画像120が表す位置ずれ量とその右側に印刷されているドット数とが一致する。これに対し、主走査方向の位置ずれが生じている場合は、各位置ずれ量検出用画像120が表す位置ずれ量とその右側に印刷されているドット数とが一致しない。
例えば、画像形成部40が画像を印刷するとき一方の色に対して他方の色の画像が主走査方向の右側に4ドットずれるとする。この場合は、位置ずれ量検出用画像120bにおいて一方の色の画像の位置と他方の色の画像の位置とが一致することになる。
このような位置ずれが生じている状態で、ユーザがサンプル画像110eの画像番号である5を選択したとする。この場合、一方の色に対して他方の色の画像が主走査方向の右側に4ドットずれると、サンプル画像110eは一方の色の画像の位置と他方の色の画像の位置とが一致している画像となる。すなわち、ユーザは許容する位置ずれ量として0ドットを選択したことになる。
この場合、ユーザが選択した画像番号は5であるので、その画像番号に対応する許容度である低を設定してしまうと、印刷される画像の位置ずれ量が、ユーザが許容する位置ずれ量よりも大きくなってしまう。
そこで、実施形態2に係るCPU80aは、サンプル画像110の画像番号に加えて、ユーザから一方の色の画像の位置と他方の色の画像の位置とが一致している位置ずれ量検出用画像120のドット数の選択を受け付ける。
そして、CPU80aは、受け付けた画像番号に対応する位置ずれ量と受け付けたドット数が表す位置ずれ量との相対的位置ずれ量を算出し、算出した相対的位置ずれ量より小さい位置ずれ量となる範囲で補正用パターン印刷条件を設定する。相対的位置ずれ量は、具体的には画像番号に対応する位置ずれ量と受け付けたドット数が表す位置ずれ量との差の絶対値である。
(2)ユーザ管理テーブル
先ず、実施形態2に係るユーザ管理テーブル90について説明する。実施形態2に係るユーザ管理テーブル90は、実施形態1に係るユーザ管理テーブル90の許容度に替えて、サンプル画像110の画像番号に対応する位置ずれ量と選択されたドット数が表す位置ずれ量との相対的位置ずれ量が登録される。
例えば、ユーザがサンプル画像110eを選択したとする。サンプル画像110eは位置ずれ量が−4である。そして、ユーザは一方の色の画像の位置と他方の色の画像の位置とが一致している位置ずれ量検出用画像120のドット数として−4を選択したとする。この場合、CPU80aは、ユーザ管理テーブル90の相対的位置ずれ量に0(=|(−4)−(−4)|)を登録する。つまり、この場合はサンプル画像110eにおいて一方の色の画像の位置と他方の色の画像の位置とが一致し、ユーザは許容する位置ずれ量として0ドットを選択したことになる。
また、例えば、ユーザがサンプル画像110aを選択したとする。サンプル画像110aは位置ずれ量が+4である。そして、ユーザはドット数として+2を選択したとする。この場合、CPU80aは、ユーザ管理テーブル90の相対的位置ずれ量に2(=|(+4)−(+2)|)を登録する。つまり、この場合、サンプル画像110aは一方の色の画像に対して他方の色の画像が右に2ドットずれている画像となり、ユーザは許容する位置ずれ量として2ドットを選択したことになる。
また、例えば、ユーザがサンプル画像110bを選択したとする。サンプル画像110bは位置ずれ量が+2である。そして、ユーザはドット数として−1を選択したとする。この場合、CPU80aは、ユーザ管理テーブル90の相対的位置ずれ量に3(=|(+2)−(−1)|)を登録する。つまり、この場合のサンプル画像110bは一方の色の画像に対して他方の色の画像が右に3ドットずれている画像となり、ユーザは許容する位置ずれ量として3ドットを選択したことになる。
(3)補正用パターン印刷条件
次に、実施形態2に係る補正用パターン印刷条件について説明する。実施形態2では補正用パターン印刷条件として、位置ずれ補正用パターン100を印刷するトナーの量を例に説明する。
具体的には、実施形態2に係るCPU80aは、ユーザが何れの相対的位置ずれ量を設定した場合も位置ずれ補正を実行する設定枚数は同じにする。その替わりとして、CPU80aは、位置ずれ補正用パターン100の印刷に用いるトナーの量を相対的位置ずれ量に応じて設定する。
例えば、ユーザが相対的位置ずれ量として0を設定したとする。この場合、CPU80aは、補正用パターン印刷条件として、前述した図4に示す位置ずれ補正用パターン100が印刷される補正用パターン印刷条件を設定する。以降の説明では図4に示す位置ずれ補正用パターン100のことを基準位置ずれ補正用パターン100という。
基準位置ずれ補正用パターン100は、印刷枚数が設定枚数に達しても位置ずれ量が0ドットより大きくならないように精度よく補正される位置ずれ補正用パターンであるとする。つまり、相対的位置ずれ量が0である場合は、位置ずれが精度よく補正されることにより、累積の印刷枚数が設定枚数に達しても位置ずれ量が0より大きくならない。
これに対し、例えば相対的位置ずれ量が1である場合は、CPU80aは、補正用パターン印刷条件として、基準位置ずれ補正用パターン100に比べてマークの数が少なく、且つ、マークの主走査方向の幅が短い位置ずれ補正用パターンが印刷される補正用パターン印刷条件を設定する。マークの数を少なくしたりマークの主走査方向の幅を短くしたりすると、トナーの量を少なくできる反面、位置ずれ補正の精度が低下する。このため、印刷枚数が設定枚数に達したとき、相対的位置ずれ量として0が設定されている場合に比べて位置ずれ量は多くなる。
ただし、相対的位置ずれ量が1の場合に印刷される位置ずれ補正用パターンは、印刷枚数が設定枚数に達しても位置ずれ量が1より大きくならない範囲で位置ずれが補正される位置ずれ補正用パターンであるとする。
具体的には、位置ずれをある程度精度よく補正すれば、印刷枚数が設定枚数に達する前に位置ずれ量が1に達しないようにすることができる。相対的位置ずれ量が1の場合に印刷される位置ずれ補正用パターンは、そのように印刷枚数が設定枚数に達する前に位置ずれ量が1に達しない程度に位置ずれが精度よく補正されるものであるとする。印刷枚数が設定枚数に達しても位置ずれ量が1より大きくならないマークの数やマークの主走査方向の幅は実験などによって適宜に決定することができる。
つまり、相対的位置ずれ量が1ドットの場合は、相対的位置ずれ量が0の場合に比べ、ユーザの許容する位置ずれ量を下回らない範囲でトナーの量を少なくすることができる。言い換えると、相対的位置ずれ量が1の場合は、相対的位置ずれ量が0の場合に比べて位置ずれ補正用パターン100の印刷に用いられるトナーの量が少ないという意味で位置ずれ補正用パターン100の印刷が抑制される。
ただし、設定枚数が大きいとどれだけ精度よく補正しても印刷枚数が設定枚数に達する前に位置ずれ量が1より大きくなってしまう。このため、設定枚数は、位置ずれ量が1の場合に設定される位置ずれ補正用パターンを用いて補正した場合には印刷枚数が設定枚数に達する前に位置ずれ量が1に達しない程度に小さい設定枚数であるとする。これは他の相対的位置ずれ量についても同様であり、設定枚数は、ユーザが設定した相対的位置ずれ量に対応する位置ずれ補正用パターンを用いて補正した場合には印刷枚数が設定枚数に達する前に位置ずれ量がその相対的位置ずれ量に達しない枚数であるとする。
(4)相対的位置ずれ量受付処理
図11を参照して、相対的位置ずれ量受付処理について説明する。相対的位置ずれ量受付処理は実施形態1の許容度受付処理に替えて実行される処理である。
S501では、CPU80aはサンプル画像110の印刷指示を入力したユーザのユーザIDを取得する。
S502では、CPU80aは画像形成部40を制御して印刷用紙Mにサンプル画像110を印刷させる。
S503では、CPU80aはサンプル画像110の画像番号の選択を受け付けるための画面を操作部81に表示させる。そして、CPU80aはユーザによって画像番号が選択されたか否かを一定時間間隔で判断し、選択された場合はS105に進む。S503は第1の受付処理の一例である。
S504では、CPU80aは一方の色の画像の位置と他方の色の画像の位置とが一致している位置ずれ量検出用画像120のドット数の選択を受け付けるための画面を操作部81に表示させる。そして、CPU80aはユーザによってドット数が選択されたか否かを一定時間間隔で判断し、選択された場合はS505に進む。S504は第2の受け付け処理、及び、位置ずれ量判断処理の一例である。
S505では、CPU80aはS503で受け付けたサンプル画像110の画像番号とS504で受け付けたドット数とから相対的位置ずれ量を算出する。
S506では、CPU80aはユーザ管理テーブル90においてS501で取得したユーザIDと同じユーザIDが登録されているユーザ情報の相対的位置ずれ量に、S505で算出した相対的位置ずれ量を登録する。
すなわち、CPU80aはS503で受け付けたサンプル画像110の画像番号とS504で受け付けたドット数が表す位置ずれ量との相対的位置ずれ量を表すサンプル画像110が受け付けられたとみなし、そのサンプル画像110が表す位置ずれ量を登録する。
(5)補正用パターン印刷条件設定処理
次に、図12を参照して、実施形態2に係る補正用パターン印刷条件設定処理について説明する。
S601では、CPU80aはユーザ管理テーブル90から累積印刷回数が最も多いユーザIDを抽出する。
S602では、CPU80aはユーザ管理テーブル90からS601で抽出したユーザIDに対応付けられている相対的位置ずれ量を読み出す。
S603では、CPU80aは画像印刷処理のS203で実行される位置ずれ補正に用いる位置ずれ補正用パターン100として、S602で読み出した相対的位置ずれ量に対応する位置ずれ補正用パターン100を設定する。
(6)実施形態の効果
以上説明したプリンタ1によると、相対的位置ずれ量が表す位置ずれ量が大きいほど位置ずれ補正用パターン100の印刷に用いるトナーの量を少なくするので、相対的位置ずれ量が表す位置ずれ量が大きい場合、すなわちユーザが許容する位置ずれ量が大きい場合に、トナーを多く用いることによって位置ずれが精度よく補正される位置ずれ補正用パターン100が印刷されることによってトナーが過剰に多く用いられてしまうことを抑制できる。
<実施形態3>
次に、実施形態3を図13によって説明する。
前述した実施形態1では一つの位置ずれ補正用パターン100を用いて主走査方向の位置ずれ量も副走査方向の位置ずれ量も補正する場合を例に説明した。これに対し、実施形態3に係るCPU80aは、主走査方向の位置ずれ補正を行うための位置ずれ補正用パターン100と、基準色に対する他の色の副走査方向の相対的な位置ずれ量を補正するための位置ずれ補正用パターン100とを別々に印刷し、それぞれ独立して位置ずれ量を補正する。
具体的には、実施形態3に係るCPU80aは、図13に示すように、一方の色の画像に対する他方の色の画像の相対位置が主走査方向にずれている複数のサンプル画像200と、一方の色の画像に対する他方の色の画像の相対位置が副走査方向にずれている複数のサンプル画像210とを印刷させる。
そして、CPU80aは、主走査方向の位置ずれ量を補正する位置ずれ補正用パターン印刷条件と、副走査方向の位置ずれ量を補正する位置ずれ補正用パターン印刷条件とを独立して設定する。これにより、主走査方向の位置ずれ補正と副走査方向の位置ずれ補正とが別々のタイミングで独立して実行される。
実施形態3はその他の点において実施形態2と実質的に同一である。
以上説明したプリンタ1によると、主走査方向の位置ずれ補正と副走査方向の位置ずれ補正とが別々のタイミングで独立して実行できる。
<他の実施形態>
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では一つの印刷用紙Mに互いに異なる位置ずれ量を表す複数のサンプル画像110を印刷する場合を例に説明した。これに対し、印刷するサンプル画像110は一つだけでもよい。
例えば、CPU80aは、ユーザが操作部81を操作してサンプル画像110の印刷指示を入力すると、サンプル画像110としてサンプル画像110cだけを印刷し、許容する位置ずれ量としてサンプル画像110cが表す位置ずれ量を設定するか否かをユーザに選択させる画面を操作部81に表示させてもよい。そして、ユーザが許容する位置ずれ量として設定する選択をした場合はサンプル画像110cが表す位置ずれ量に対応する許容度をユーザ管理テーブル90に登録し、許容する位置ずれ量として設定しないという選択をした場合は、サンプル画像110bを印刷してもよい。このように、許容する位置ずれ量をユーザが選択するまでサンプル画像110を一つずつ順に印刷してもよい。
(2)上記実施形態1では一方の色の画像に対する他方の色の画像の相対位置が主走査方向にずれているサンプル画像110を例に説明した。これに対し、一方の色の画像に対する他方の色の画像の相対位置が副走査方向にずれているサンプル画像110を用いてもよい。
(3)上記実施形態2では、相対的位置ずれ量が大きい場合は、相対的位置ずれ量が小さい場合に比べてマークの数が少なく、且つ、マークの主走査方向の幅が短い位置ずれ補正用パターン100を設定する場合を例に説明した。これに対し、マークの数を少なくするか、又は、マークの主走査方向の幅を短くするかのどちらか一方のみであってもよい。
(4)上記実施形態では位置ずれを補正する場合を例に説明した。これに対し、濃度ずれを補正してもよい。その場合は、例えば完全な黒を基準濃度とし、黒に対する濃度ずれ量が互いに異なる複数のサンプル画像110を印刷し、許容する濃度ずれ量をユーザに選択させる。そして、画像形成部40によって印刷される画像の基準濃度に対する濃度ずれ量がユーザによって選択されたサンプル画像110が表す濃度と基準濃度とのずれ量より大きくならない範囲で、当該サンプル画像110が表す濃度ずれ量より小さい濃度ずれ量を表すサンプル画像110が受け付けられた場合に比べて濃度ずれ補正用パターンの印刷が抑制される印刷条件を設定してもよい。
(5)上記実施形態ではサンプル画像110を印刷用紙Mに印刷することによって出力する場合を例に説明した。これに対し、サンプル画像110を操作部81に表示させることによって出力してもよいし、サンプル画像110をPC等の外部の装置に送信することによって出力し、外部の装置にサンプル画像110を表示させてもよい。
ただし、表示装置の1ピクセルの大きさとプリンタ1の1ドットの大きさとは必ずしも一致しないので、サンプル画像110を表示させる場合は、一方の色の画像に対する他方の色の画像が1ドットずれるサンプル画像110であるとすると、プリンタ1の1ドットに対応するピクセル数分ずらして表示することが望ましい。これは表示されたサンプル画像110を見てユーザが許容した位置ずれ量とプリンタ1で印刷される画像の位置ずれ量とがずれてしまわないようにするためである。なお、このようなずれを生じないようにするために、サンプル画像110はプリンタ1で印刷することが望ましい。
(6)上記実施形態では複数のユーザがプリンタ1を共有する場合に、累積印刷回数が最も多いユーザが設定した許容度を用いる場合を例に説明した。これに対し、例えば、累積印刷回数は最も多くなくても直近の1カ月間の印刷回数が最も多いユーザの許容度を用いてもよい。言い換えると、直近の1カ月における印刷頻度が最も高いユーザの許容度を用いてもよい。なお、この期間は1カ月に限られるものではなく適宜に設定できる。あるいはユーザに優先度を設定し、最も優先度の高いユーザの許容度を用いてもよい。
(7)上記実施形態では画像形成装置として直接転写タンデム方式のプリンタを例に説明した。これに対し、画像形成装置は中間転写ベルトを用いる中間転写方式のプリンタであってもよい。その場合は中間転写ベルトが回転体の一例である。
(8)上記実施形態では画像形成装置として単機能のプリンタを例に説明した。これに対し、画像形成装置は印刷機能、画像読取機能、ファクシミリ機能などを備える所謂複合機であってもよい。
(9)上記実施形態ではCPU80aによって各処理が実行される場合を例に説明した。これに対し、これらの処理の一部はASIC80dによって実行されてもよい。また、制御部80はASIC80dを備えていなくてもよい。また、制御部80は複数のCPUを備え、上述した処理を複数のCPUによって分担して実行してもよい。
1・・・プリンタ、35・・・搬送ベルト、40・・・画像形成部、70・・・光学センサ、80・・・制御部、81・・・操作部、82・・・記憶部、100・・・位置ずれ補正用パターン、110・・・サンプル画像、120・・・位置ずれ量検出用画像、200・・・サンプル画像、210・・・サンプル画像、M・・・印刷用紙

Claims (11)

  1. 回転体と、
    複数の色の着色剤を用いて前記回転体に画像を形成する画像形成部と、
    前記回転体に形成された画像を測定するセンサと、
    操作部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    予め設定されている形成条件に基づいて前記画像形成部を制御して前記回転体に位置ずれ補正用パターンを形成させ、形成された前記位置ずれ補正用パターンを前記センサに測定させる測定処理と、
    前記測定処理によって測定された測定値を用いて、前記画像形成部の画像形成動作を補正する補正処理と、
    互いに色が異なる複数の画像の相対的な位置によって位置ずれ量を表すサンプル画像を出力させる出力処理と、
    前記操作部を介して、前記出力処理によって出力された前記サンプル画像に対する選択を受け付ける第1の受付処理と、
    前記第1の受付処理によって受け付けられた選択に応じて、前記サンプル画像が表す位置ずれ量が大きいほど前記位置ずれ補正用パターンの形成が抑制される前記形成条件を設定する設定処理と、
    を実行する、画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記出力処理において、前記画像形成部を制御して複数の前記サンプル画像を被記録媒体に形成させる、画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記出力処理において、前記画像形成部を制御して互いに異なる前記位置ずれ量を表す複数の前記サンプル画像を形成させる、画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記操作部を介して前記サンプル画像の出力指示を受け付ける出力指示受付処理を実行し、
    前記出力指示受付処理によって前記出力指示が受け付けられた場合に、前記出力処理を実行し、
    前記出力処理において、前記サンプル画像と、互いに色が異なる二つの画像の相対的な位置のずれによって位置ずれ量を表す複数の位置ずれ量検出用画像とを前記被記録媒体に形成させ、
    前記出力処理によって出力された前記複数の位置ずれ量検出用画像の中から前記操作部を介していずれかの前記位置ずれ量検出用画像の選択を受け付ける第2の受付処理と、
    を実行し、
    前記設定処理において、前記第1の受付処理によって受け付けられた前記サンプル画像が表す位置ずれ量と前記第2の受付処理によって受け付けられた前記位置ずれ量検出用画像が表す位置ずれ量との相対的位置ずれ量より小さい位置ずれ量となる範囲で前記形成条件を設定する、画像形成装置
  2. 回転体と、
    複数の色の着色剤を用いて前記回転体に画像を形成する画像形成部と、
    前記回転体に形成された画像を測定するセンサと、
    操作部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    予め設定されている形成条件に基づいて前記画像形成部を制御して前記回転体に位置ずれ補正用パターンを形成させ、形成された前記位置ずれ補正用パターンを前記センサに測定させる測定処理と、
    前記測定処理によって測定された測定値を用いて、前記画像形成部の画像形成動作を補正する補正処理と、
    二色を用いるサンプル画像であって、一方の色の画像と他方の色の画像との相対的な位置によって前記一方の色の画像と前記他方の色の画像との相対的な位置ずれ量を表すサンプル画像を出力させる出力処理と、
    前記操作部を介して、前記出力処理によって出力された前記サンプル画像に対する選択を受け付ける第1の受付処理と、
    前記第1の受付処理によって受け付けられた選択に応じて、選択された前記サンプル画像が表す前記一方の色の画像と前記他方の色の画像との相対的な位置ずれ量が大きいほど前記位置ずれ補正用パターンの形成が抑制される前記形成条件を設定する設定処理と、
    を実行する、画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記サンプル画像は文字列である、画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記設定処理において、前記第1の受付処理によって受け付けられた前記サンプル画像が表す前記位置ずれ量が大きいほど、前記位置ずれ補正用パターンを形成する頻度が少ない前記形成条件を設定すること、及び、当該受け付けられたサンプル画像が表す前記位置ずれ量が大きいほど、前記位置ずれ補正用パターンの形成に用いる着色剤の量が少ない前記形成条件を設定することの少なくとも一方を実行する、画像形成装置。
  5. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記出力処理において、前記画像形成部を制御して複数の前記サンプル画像を被記録媒体に形成させる、画像形成装置。
  6. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記出力処理において、前記画像形成部を制御して互いに異なる前記位置ずれ量を表す複数の前記サンプル画像を形成させる、画像形成装置。
  7. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記出力処理において、前記画像形成部を制御して前記回転体の回転軸方向に前記位置ずれ量の異なる前記サンプル画像を形成させる、画像形成装置。
  8. 請求項又は請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記出力処理において、前記一方の色と前記他方の色として、黄色以外の色の着色剤を用いて前記サンプル画像を形成させる、画像形成装置。
  9. 請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記操作部を介して前記サンプル画像の出力指示を受け付ける出力指示受付処理と、
    前記出力指示受付処理によって前記出力指示が受け付けられた場合に、前記測定処理、及び、前記補正処理を実行し、その後に前記出力処理を実行する、画像形成装置。
  10. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記操作部を介してユーザから前記サンプル画像の出力指示を受け付ける出力指示受付処理と、
    前記第1の受付処理で受け付けられた前記サンプル画像が表す位置ずれ量と前記出力指示を行ったユーザとを対応付けて記憶装置に記憶させる記憶処理と、
    画像を形成する画像形成指示を受け付ける形成指示受付処理と、
    前記形成指示受付処理によって前記画像形成指示が受け付けられた場合に、前記画像形成部を制御して、前記画像形成指示によって形成が指示された画像を被記録媒体に形成させる画像形成制御処理と、
    前記画像形成指示を受け付けた回数をユーザ毎に計数する計数処理と、
    を実行し、
    前記設定処理において、前記画像形成指示を受け付けた回数が最も多いユーザに対応付けられている位置ずれ量より小さい位置ずれ量となる範囲で前記形成条件を設定する、画像形成装置。
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記操作部を介してユーザから前記サンプル画像の出力指示を受け付ける出力指示受付処理と、
    前記第1の受付処理で受け付けられた前記サンプル画像が表す位置ずれ量と前記出力指示を行ったユーザとを対応付けて記憶装置に記憶させる記憶処理と、
    画像を形成する画像形成指示を受け付ける形成指示受付処理と、
    前記形成指示受付処理によって前記画像形成指示が受け付けられた場合に、前記画像形成部を制御して、前記画像形成指示によって形成が指示された画像を被記録媒体に形成させる画像形成制御処理と、
    現時点で前記画像形成部に画像を形成させた際の推定位置ずれ量が、前記画像形成指示を行ったユーザと対応付けて前記記憶装置に記憶されている前記サンプル画像が示す位置ずれ量よりも大きいと判断した場合、前記画像形成指示に基づく画像の形成前に、前記測定処理を実行する、画像形成装置。
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