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JP6147097B2 - 内視鏡及び内視鏡システム - Google Patents

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JP6147097B2 JP2013115914A JP2013115914A JP6147097B2 JP 6147097 B2 JP6147097 B2 JP 6147097B2 JP 2013115914 A JP2013115914 A JP 2013115914A JP 2013115914 A JP2013115914 A JP 2013115914A JP 6147097 B2 JP6147097 B2 JP 6147097B2
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Description

本発明は、色フィルタが取り付けられた撮像素子を有する内視鏡及び内視鏡システムに関する。
内視鏡システムは、カラー画像を撮像する内視鏡と、内視鏡からカラー画像を受信して画像処理を行うプロセッサとを備える。内視鏡は、撮像素子の撮像面上に色フィルタを設けてカラー画像を得る。色フィルタは特定の色空間に対応した複数の色を有し、カラー画像を構成する画像信号は、その色空間に対応した値をとる。色フィルタの種類は内視鏡によって異なるため、内視鏡の種類によって出力する画像信号の色空間が異なる。また、プロセッサは、特定の色空間の画像信号のみを処理可能に設計されているため、プロセッサが処理可能な色空間と異なる色空間により定義される画像信号を処理すると、得られる画像は色が崩れて観察しがたいものとなる。すなわち、色空間が異なる内視鏡とプロセッサとを接続すると、観察可能な画像を得ることができない。この問題を解決するため、プロセッサが内視鏡から機種情報を取得し、機種情報に応じてカラーフィルタの種類を特定して、特定したカラーフィルタの種類に応じて画像信号に色空間補正処理を施す構成が知られている(特許文献1)。
特開2006−115963号公報
しかしながら、色フィルタは種類によって分光感度特性が異なる。より詳しく説明すると、色フィルタは複数の色の画素から成り、色毎に光の波長に対する感度が異なる。そのため、分光感度特性を配慮せず、単純に色空間を補正しただけでは、補正されて得られる画像を成す各色の輝度が、補正前の画像と異なることになる。そのため、補正されて得られる画像の色が崩れて観察しがたいものとなるおそれがある。さらにプロセッサが記憶していない機種情報を受信した場合、カラーフィルタの種類を特定することができず、色空間を補正できなくなるおそれがある。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、もとの画像に対して忠実であって、異なる色空間に対応した画像を作成する内視鏡及び内視鏡システムを得ることを目的とする。
本願第1の発明による内視鏡は、第1の色空間により定義される透過光を出力する第1のフィルタを用いて撮像された画像信号を処理するプロセッサに取り付け可能な内視鏡であって、観察対象からの反射光を透過して、第1の色空間とは異なる第2の色空間により定義される透過光を出力する第2のフィルタと、透過光を撮像して第2の画像信号を出力する撮像素子と、第1の色空間により定義される第1の画像信号に第2の画像信号を変換する色変換部とを備え、色変換部は、第1のフィルタの分光感度特性と第2のフィルタの分光感度特性とに基づいて第2の画像信号を第1の画像信号に変換することを特徴とする。
内視鏡はプロセッサに接続可能であって、プロセッサが処理可能な色空間を判別する判別部をさらに備え、プロセッサが処理可能な色空間が第1の色空間であると判別部が判断した場合に、色変換部は第2の画像信号を第1の画像信号に変換して第1の画像信号を出力することが好ましい。
内視鏡はプロセッサに接続可能であって、プロセッサが処理可能な色空間を判別する判別部をさらに備え、プロセッサが処理可能な色空間が第2の色空間であると判別部が判断した場合に、色変換部は第2の画像信号を変換せず、内視鏡は第2の画像信号をプロセッサに出力することが好ましい。
分光感度特性は、各色空間を構成する複数の色成分毎に感度特性を有し、色変換部は、第1の色空間を構成する複数の色成分のうち1つの色成分を用いて、第1の色空間を構成する他の色成分を正規化し、かつ第2の色空間を構成する複数の色成分のうち1つの色成分を用いて、第2の色空間を構成する他の色成分を正規化し、正規化して得られた値を用いて第2の画像信号を第1の画像信号に変換することが好ましい。
第1のフィルタは補色系フィルタであって、第2のフィルタは原色系フィルタであり、第1の色空間は補色系色空間であって、第2の色空間は原色系色空間であることが好ましい。
本願第2の発明による内視鏡システムは、第1の色空間により定義される透過光を出力する第1のフィルタを用いて撮像された画像信号を処理するプロセッサと、観察対象からの反射光を透過して、第1の色空間とは異なる第2の色空間により定義される透過光を出力する第2のフィルタと、透過光を撮像して第2の画像信号を出力する撮像素子と、第1の色空間により定義される第1の画像信号に第2の画像信号を変換する色変換部とを有し、プロセッサに取り付け可能な内視鏡とを備え、色変換部は、第1のフィルタの分光感度特性と第2のフィルタの分光感度特性とに基づいて第2の画像信号を第1の画像信号に変換することを特徴とする。
本発明によれば、異なる色空間に対応した画像を作成する内視鏡及び内視鏡システムを得る。
内視鏡システムを示す図である。 画素補間について概略的に示した図である。 色空間の変換について概略的に示した図である。 原色系フィルタの分光感度特性を示したグラフである。 補色系フィルタの分光感度特性を示したグラフである。 表色系変換処理を示したフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態による内視鏡システム100について添付図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて内視鏡システム100の概略について説明する。内視鏡システム100は、内視鏡200とプロセッサ300とモニタ306とを備える。
内視鏡200は、撮影用光学系201と、照明用光学系202と、撮像素子211と、原色系フィルタ(第2のフィルタ)212と、ドライブ/プロセス回路220とを主に備える。
照明用光学系202は、後述する照明光を照明光ファイバ204を介してプロセッサ300から受光して、観察対象に対して照射する。照明光は観察対象により反射される。撮影用光学系201は、1以上の光学レンズを有し、観察対象からの反射光を原色系フィルタ212及び撮像素子211に向けて透過すると共に、撮像素子211に結像させる。原色系フィルタ212は、原色系の色空間(第2の色空間)により定義される複数の赤色フィルタ、複数の緑色フィルタ、及び複数の青色フィルタを有する。各色フィルタは特定の波長帯の光のみを撮像素子211に向けて透過する。撮像素子211は、複数の撮像画素を有し、原色系フィルタ212からの透過光を撮像して、原色系の色空間から成る画像信号をドライブ/プロセス回路220へ出力する。原色系の色空間から成る画像信号を原色系画像信号(第2の画像信号)と呼ぶ。原色系画像信号は、赤色、緑色、及び青色の輝度を各々示す輝度値から成る。
ドライブ/プロセス回路220は、色変換部221と信号処理部222とシステム判別部(判別部)223とを主に備える。
システム判別部223は、プロセッサ300が処理可能な画像信号の色空間を特定する。本実施形態による内視鏡システム100は、原色系色空間及び補色系色空間という2つの色空間に対応する。すなわち、システム判別部223は、原色系色空間及び補色系色空間のどちらにプロセッサ300が対応しているかを特定する。詳細については後述される。
色変換部221は、後述する画素補間処理を実行するとともに、システム判別部223が特定した色空間により定義される画像信号に、撮像素子211が出力した画像信号を変換する。すなわち、システム判別部223が特定した色空間が補色系色空間である場合には、補色系色空間により定義される画像信号に原色系画像信号を変換して、信号処理部222に伝送する。他方、システム判別部223が特定した色空間が原色系色空間である場合には、原色系画像信号を変換せずに信号処理部222に伝送する。補色系色空間により定義される画像信号を補色系画像信号(第1の画像信号)と呼ぶ。補色系画像信号は、マゼンタ色、シアン色、イエロー色、及びグリーン色の輝度を各々示す輝度値から成る。原色系画像信号を補色系画像信号に変換する処理を表色系変換処理という。
信号処理部222は、色変換部221、システム判別部223、及びプロセッサ300と電気的に接続され、内視鏡200とプロセッサ300との通信を制御する。
プロセッサ300は、システムコントロール回路301と、映像信号処理部302と、ROM303と、パネルスイッチ304と、ランプ制御回路311と、絞り駆動部313とを主に備え、補色系色空間(第1の色空間)により定義される透過光を出力する補色系フィルタ(第1のフィルタ)を用いて撮像された補色系画像信号を処理するように構成される。
システムコントロール回路301は、映像信号処理部302、ランプ制御回路311、絞り制御部、ROM303、及びパネルスイッチ304と電気的に接続され、ROM303に記憶されているファームウェアを読み出して動作し、これらの要素の動作を制御する。
映像信号処理部302は、補色系画像信号を画像処理するように構成されており、信号処理部222から補色系画像信号を受信して所定の処理を行い、作成した表示画像をモニタ306に送信する。
ランプ制御回路311は、システムコントロール回路301からの指示に応じてランプ312の光量を制御する。ランプ312は、ランプ制御回路311からの指示に応じて照明光を発光するとともに、光量を変化させる。絞り駆動部313は、システムコントロール回路301からの指示に応じて絞り314の開度及びタイミングを制御する。絞り314は、絞り制御部からの指示に応じて、開度及びタイミングを変化させる。これにより、照明光の発光タイミング及び発光期間が調整される。ランプレンズ315は、照明光を照明光ファイバ204に入射させる。
パネルスイッチ304は複数のスイッチを備える。スイッチはユーザによって操作され、操作されたスイッチに応じた信号をシステムコントロール回路301に送信する。システムコントロール回路301は受信した信号に応じて、プロセッサ300を制御する。
モニタ306は表示画像を表示する。これにより、ユーザは観察対象を観察することができる。
次に、図2を用いて画素補間処理について説明する。配列21に原色系フィルタ212の一部を示す。原色系フィルタ212は、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタをいわゆるベイヤー配列で並べた光学フィルタである。赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタの各々は撮像画素1つ1つに対応する。そのため、撮像素子211が出力する信号において、1つの画素は1つの色の輝度値しか持たない。他方、表示画像では、1つの画素は赤、緑、青の輝度値を持つ必要がある。そこで、隣接する画素の輝度値を用いて、輝度値を補間する必要がある。輝度値を補間する処理を画素補間処理という。
配列22を用いて、赤色の輝度値を補間する処理について説明する。配列22は、実際に撮像された赤色画素R11、R13、R31、及びR33等と、実際に撮像されていない赤色画素R12、R21、及びR22等とを示す。画素補間処理を実行する前において、実際に撮像された赤色画素は、撮像して得られた輝度値を有するが、実際に撮像されていない赤色画素は輝度値を有さない。赤色画素R11、R13、R31、及びR33は輝度値BR11、BR13、BR31、及びBR33をそれぞれ有する。これらの赤色画素を用いて赤色画素R12、R21、及びR22の輝度値BR12、BR21、及びBR22を作成する。この処理を補間と呼ぶ。輝度値BR12、BR21、及びBR22は以下の式により求められる。
BR12=(BR11+BR13)/2
BR21=(BR11+BR31)/2
BR22=(BR11+BR13+BR31+BR33)/4
配列23を用いて、緑色の輝度値を補間する処理について説明する。配列23は、実際に撮像された緑色画素G12、G21、G23、及びG32等と、実際に撮像されていない緑色画素G11及びG22等とを示す。画素補間処理を実行する前では、実際に撮像された緑色画素は、撮像して得られた輝度値を有するが、実際に撮像されていない緑色画素は輝度値を有さない。緑色画素G12、G21、G23、及びG32は輝度値BG12、BG21、BG23、及びBG32をそれぞれ有する。これらの緑色画素を用いて緑色画素G11及びG22の輝度値BG11及びBG22を作成する。輝度値BG11及びBG22は以下の式により求められる。
BG11=(BG12+BG21)/2
BG22=(BG12+BG21+BG23+BG32)/4
配列24を用いて、青色の輝度値を補間する処理について説明する。配列24は、実際に撮像された青色画素B22、B24、B42、及びB44等と、実際に撮像されていない青色画素B23、B32、及びB33等とを示す。画素補間処理を実行する前では、実際に撮像された青色画素は、撮像して得られた輝度値を有するが、実際に撮像されていない青色画素は輝度値を有さない。青色画素B22、B24、B42、及びB44は輝度値BB22、BB24、BB42、及びBB44をそれぞれ有する。これらの青色画素を用いて青色画素B23、B32、及びB33の輝度値BB23、BB32、及びBB33を作成する。輝度値BB23、BB32、及びBB33は以下の式により求められる。
BB23=(BB22+BB24)/2
BB32=(BB22+BB42)/2
BB33=(BB22+BB24+BB42+BB44)/4
これにより、表示画像に含まれる全ての画素が、赤色、緑色、及び青色の輝度値を有することになる。すなわち、原色系画像信号が作成される。
図3−5を用いて表色系変換処理について説明する。表色系変換処理は、原色系フィルタ212の分光感度特性と補色系フィルタの分光感度特性とに基づいて原色系画像信号を補色系画像信号に変換する処理である。
図3の配列31に補色系フィルタの一部を示す。補色系フィルタは、マゼンタ色フィルタMg、シアン色フィルタCy、イエロー色フィルタYe、及びグリーン色フィルタGnを並べた光学フィルタである。補色系フィルタが取り付けられた撮像素子211から輝度値を読み出す場合、インタレース読出が行われる。インタレース読出では、第1フィールドと第2フィールドの読出を交互に行う。第1フィールドでは、N1ラインにおける合成輝度値Wr及び合計輝度値Gbと、N2ラインにおける合成輝度値Wb及び合計輝度値Grとを読み出す。ここでの合成輝度値Wrは、N1ラインのマゼンタ色画素の輝度値BMg及びイエロー色画素の輝度値BYeとを加算した値、合成輝度値Gbは、N1ラインのグリーン色画素の輝度値BGn及びシアン色画素の輝度値BCyとを加算した値、合成輝度値Wbは、N2ラインのマゼンタ色画素の輝度値BMg及びシアン色画素の輝度値BCyとを加算した値、合成輝度値Grは、N2ラインのグリーン色画素の輝度値BGn及びイエロー色画素の輝度値BYeとを加算した値である。次の第2フィールドでは、N2ラインにおける合成輝度値Wb及び合計輝度値Grと、N3ラインにおける合成輝度値Wr及び合計輝度値Gbとを読み出す。合成輝度値Wrは、N2ラインのマゼンタ色画素の輝度値BMg及びイエロー色画素の輝度値BYeとを加算した値、合成輝度値Gbは、N2ラインのグリーン色画素の輝度値BGn及びシアン色画素の輝度値BCyとを加算した値、合成輝度値Wbは、N3ラインのマゼンタ色画素の輝度値BMg及びシアン色画素の輝度値BCyとを加算した値、合成輝度値Grは、N3ラインのグリーン色画素の輝度値BGn及びイエロー色画素の輝度値BYeとを加算した値である。そして、全てのラインに対して合計輝度値を読み出す。ここで、マゼンタ色画素の輝度値BMg、シアン色画素の輝度値BCy、イエロー色画素の輝度値BYe、及びグリーン色画素の輝度値BGnは、赤色の輝度値RB、緑色の輝度値GB、及び青色の輝度値BBを用いて以下の式により表される。
BMg=BR+BB
BCy=BB+BG
BYe=BR+BG
BGn=BG
よって、合成輝度値Wr、合計輝度値Gb、合成輝度値Wb、及び合計輝度値Grは、以下の式により表される。
Wr=BMg+BYe=(BR+BB)+(BR+BG)=2BR+BG+BB
Gb=BGn+BCy=BG+(BB+BG)=2BG+BB
Wb=BMg+BCy=(BR+BB)+(BB+BG)=BR+BG+2BB
Gr=BGn+BYe=BG+(BR+BG)=R+2BG
すなわち、原色系色空間の輝度値を加算することにより補色系色空間の輝度値を得ることができる。
図4は原色系フィルタ212の分光感度特性を示すグラフである。赤色の分光感度特性を赤色分光感度特性Rp(λ)、緑色の分光感度特性を緑色分光感度特性Gp(λ)、青色の分光感度特性を青色分光感度特性Bp(λ)で示す。λは波長を示す。各色の分光感度特性は、所定の波長を中心とした略同じ形状の山形を成す。
図5は補色系フィルタの分光感度特性を示すグラフである。シアン色の分光感度特性をシアン色分光感度特性Cyc(λ)、マゼンタ色の分光感度特性をマゼンタ色分光感度特性Mgc(λ)、イエロー色の分光感度特性をイエロー色分光感度特性Yec(λ)、グリーン色の分光感度特性をグリーン色分光感度特性Gc(λ)で示す。各色の分光感度特性は、それぞれ異なる形状を有する。
原色系フィルタ212の分光感度特性は補色系フィルタの分光感度特性と異なるため、原色系色空間を補色系色空間に変換する際に高い色再現性を実現するためには、原色系フィルタ及び補色系フィルタの分光感度特性を考慮しなければならない。前述したように原色の輝度値を単純に加算しても補色の輝度値を得られるが、原色系フィルタ212の分光感度特性は補色系フィルタの分光感度特性と異なるため、単純に加算しただけでは高い色再現性を実現できない。そこで、原色系フィルタ及び補色系フィルタが有する色のうちの1色を基準として他の色の感度比率を算出し、感度比率を用いて変換係数を求め、変換係数を用いて各色の輝度値を補正する。これにより各フィルタどうしの分光感度特性の相違を補正して高い色再現性を実現する。以下、これについて詳細に説明する。
まず、原色系フィルタ及び補色系フィルタが有する色のうちの1色を基準として他の色の感度比率を算出する。すなわち、原色系フィルタ212の緑色と補色系フィルタのグリーン色を用いて他の色の分光感度特性を正規化する。これにより得られた値が感度比率である。以下に、原色系フィルタ212における赤色の感度比である赤色感度比Ratio_p(R/G)及び青色の感度比である青色感度比Ratio_p(B/G)を示す。
Figure 0006147097
次に、補色系フィルタにおけるマゼンタ色の感度比であるマゼンタ色感度比Ratio_c(Mg/Gn)、イエロー色の感度比であるイエロー色感度比Ratio_c(Ye/Gn)、及びシアン色の感度比であるシアン色感度比Ratio_c(Cy/Gn)を示す。
Figure 0006147097
次に、正規化された感度比を用いて補正係数を求める。赤色の輝度値をマゼンタ色の輝度値に変換するときに用いる補正係数W_r2mg、青色の輝度値をマゼンタ色の輝度値に変換するときに用いる補正係数W_b2mg、赤色の輝度値をイエロー色の輝度値に変換するときに用いる補正係数W_r2ye、緑色の輝度値をイエロー色の輝度値に変換するときに用いる補正係数W_g2ye、緑色の輝度値をグリーン色の輝度値に変換するときに用いる補正係数W_g2gn、青色の輝度値をシアン色の輝度値に変換するときに用いる補正係数W_b2cy、緑色の輝度値をシアン色の輝度値に変換するときに用いる補正係数W_g2cyの各算出式を以下に示す。
W_r2mg=k(Ratio_c(Mg/Gn)/Ratio_p(R/G)
W_b2mg=k(Ratio_c(Mg/Gn)/Ratio_p(B/G)
W_r2ye=k(Ratio_c(Ye/Gn)/Ratio_p(R/G)
W_g2ye=k・Ratio_c(Ye/Gn)
W_g2gn=k
W_b2cy=k(Ratio_c(Cy/Gn)/Ratio_p(B/G)
W_g2cy=k・Ratio_c(Cy/Gn)
ここでkは、撮像素子211どうしのGとGnとの感度比であり、以下の式により求められる。
Figure 0006147097
次に、補正係数を各色の輝度値に乗じることにより各色の輝度値を補正する。そして補正された輝度値を用いて、合成輝度値Wr、合計輝度値Gb、合成輝度値Wb、及び合計輝度値Grを求める。これにより得られる合成輝度値Wr、合計輝度値Gb、合成輝度値Wb、及び合計輝度値Grは、以下の式により表される。
Wr=BMg+BYe=(W_r2mg・BR+W_b2mg・BB)+(W_r2ye・BR+W_g2ye・BG)
Gb=BGn+BCy=W_g2gn・BG+(W_b2cy・BB+W_g2cy・BG)
Wb=BMg+BCy=(W_r2mg・BR+W_b2mg・BB)+(W_b2cy・BB+W_g2cy・BG)
Gr=BGn+BYe=W_g2gn・BG+(W_r2ye・BR+W_g2ye・BG)
これにより、各フィルタどうしの分光感度特性の相違を補正して原色系色空間の輝度値を補色系色空間の輝度値に変換し、高い色再現性を実現する。
図6を用いて表色系変換処理の流れについて説明する。表色系変換処理は、内視鏡200により実行される処理であって、内視鏡200がプロセッサ300に接続されたときに実行される。
初めのステップS61では、システム判別部223が、プロセッサ300が処理可能な画像信号の色空間を特定する。補色系色空間にプロセッサ300が対応していると判断した場合、処理はステップS62に進み、原色系色空間にプロセッサ300が対応していると判断した場合、処理はステップS65に進む。
ステップS61において補色系色空間にプロセッサ300が対応していると判断した場合、ステップS62において、撮像素子211が、原色系フィルタ212からの透過光を撮像して、原色系画像信号を色変換部221へ出力する。
次のステップS63では、色変換部221が画素補間処理を実行する。これにより、全ての画素に対して輝度値が求められる。
次のステップS64では、色変換部221が表色系変換処理を実行する。これにより、補色系色空間により定義される画像信号に原色系画像信号が変換され、信号処理部222に伝送される。
ステップS61において原色系色空間にプロセッサ300が対応していると判断した場合、ステップS65において、撮像素子211が、原色系フィルタ212からの透過光を撮像して、原色系画像信号を色変換部221へ出力する。
次のステップS66では、色変換部221が画素補間処理を実行する。これにより、全ての画素に対して輝度値が求められる。
次のステップS67では、プロセッサ300に対して原色系画像信号又は補色系画像信号を送信する。
次のステップS68では、映像信号処理部302が補色系画像信号を処理し、これにより得られた表示画像をモニタ306が表示する。そして処理が終了する。
本実施形態によれば、内視鏡200が備える撮像素子211が撮像する画像信号の色空間と、プロセッサ300が処理可能な画像信号の色空間とが異なっても、内視鏡200をプロセッサ300に接続して使用可能となる。また、撮像素子211に取り付けられたフィルタの分光感度特性と、プロセッサ300が想定するフィルタの分光感度特性とを考慮することにより、被写体像の色に対して忠実かつ高い色再現性を持つ画像をモニタ306に表示できる。
なお、撮像素子211が出力する画像信号は、原色系画像信号に限定されず、補色系色空間や、他の色空間により定義される画像信号であってもよい。
また、プロセッサ300が処理可能な画像信号の色空間は補色系色空間に限定されず、他の色空間であってもよい。このとき、内視鏡200はプロセッサ300に適合した色空間により定義される画像信号に、撮像素子211が出力した画像信号を変換して出力する。
撮像素子211は、撮像素子211が補色系色空間により定義される画像信号を出力するとき、前述の式の逆変換式を用いることにより、補色系画像信号を原色系画像信号に変換することも可能である。
原色系フィルタの配列はベイヤー配列に限定されず、表色系フィルタの配列は、前述の配列に限定されない。
100 内視鏡システム
200 内視鏡
201 撮影用光学系
202 照明用光学系
204 照明光ファイバ
211 撮像素子
212 原色系フィルタ
220 ドライブ/プロセス回路
221 色変換部
222 信号処理部
223 システム判別部
300 プロセッサ
301 システムコントロール回路
302 映像信号処理部
303 ROM
304 パネルスイッチ
306 モニタ
311 ランプ制御回路
312 ランプ
313 絞り駆動部
315 ランプレンズ

Claims (4)

  1. 第1の色空間により定義される透過光を出力する第1のフィルタを用いて撮像された画像信号を処理するように構成されたプロセッサに取り付け可能な内視鏡であって、
    観察対象からの反射光を透過して、前記第1の色空間とは異なる第2の色空間により定義される透過光を出力する第2のフィルタと、
    前記透過光を撮像して第2の画像信号を出力する撮像素子と、
    前記第1の色空間により定義される第1の画像信号に前記第2の画像信号を変換する色変換部と
    前記プロセッサが処理可能な色空間を判別する判別部とを備え、
    前記プロセッサが処理可能な色空間が前記第1の色空間であると前記判別部が判断した場合に、前記色変換部は前記第1のフィルタの分光感度特性と前記第2のフィルタの分光感度特性とに基づいて前記第2の画像信号を前記第1の画像信号に変換して前記第1の画像信号を出力し、
    前記プロセッサが処理可能な色空間が前記第2の色空間であると前記判別部が判断した場合に、前記色変換部は前記第2の画像信号を変換せず、前記第2の画像信号を出力する内視鏡。
  2. 前記分光感度特性は、各色空間を構成する複数の色成分毎に感度特性を有し、
    前記色変換部は、前記第1の色空間を構成する複数の色成分のうち1つの色成分を用いて、前記第1の色空間を構成する他の色成分を正規化し、かつ前記第2の色空間を構成する複数の色成分のうち1つの色成分を用いて、前記第2の色空間を構成する他の色成分を正規化し、正規化して得られた値を用いて前記第2の画像信号を前記第1の画像信号に変換する請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記第1のフィルタは補色系フィルタであって、前記第2のフィルタは原色系フィルタであり、前記第1の色空間は補色系色空間であって、前記第2の色空間は原色系色空間である請求項1または請求項2に記載の内視鏡。
  4. 第1の色空間により定義される透過光を出力する第1のフィルタを用いて撮像された画像信号を処理するように構成されたプロセッサと、
    観察対象からの反射光を透過して、前記第1の色空間とは異なる第2の色空間により定義される透過光を出力する第2のフィルタと、前記透過光を撮像して第2の画像信号を出力する撮像素子と、前記第1の色空間により定義される第1の画像信号に前記第2の画像信号を変換する色変換部と、前記プロセッサが処理可能な色空間を判別する判別部とを備え、前記プロセッサが処理可能な色空間が前記第1の色空間であると前記判別部が判断した場合に、前記色変換部は前記第1のフィルタの分光感度特性と前記第2のフィルタの分光感度特性とに基づいて前記第2の画像信号を前記第1の画像信号に変換して前記第1の画像信号を出力し、前記プロセッサが処理可能な色空間が前記第2の色空間であると前記判別部が判断した場合に、前記色変換部は前記第2の画像信号を変換せず、前記第2の画像信号を出力する前記プロセッサに取り付け可能な内視鏡とを備える内視鏡システム。
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