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JP6142530B2 - 尿素scr用尿素水消費量診断装置 - Google Patents

尿素scr用尿素水消費量診断装置 Download PDF

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JP6142530B2 JP2012288068A JP2012288068A JP6142530B2 JP 6142530 B2 JP6142530 B2 JP 6142530B2 JP 2012288068 A JP2012288068 A JP 2012288068A JP 2012288068 A JP2012288068 A JP 2012288068A JP 6142530 B2 JP6142530 B2 JP 6142530B2
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Description

本発明は、エンジンの排ガス中のNOxを尿素水を用いて選択還元する尿素SCRシステムに係り、特に、ドージングバルブで噴射した尿素水の尿素水量を的確に診断できる尿素SCR用尿素水消費量診断装置に関するものである。
ディーゼルエンジンの排気ガス中のNOxを浄化するための排気ガス浄化システムとして、選択還元触媒を用いた選択触媒還元(Selective Catalytic Reduction)システム(SCRシステム)が開発されている。
このSCRシステムは、尿素水タンクに貯留された尿素水をSCR装置の排気ガス上流に供給し、排気ガスの熱で尿素水を加水分解してアンモニアを生成し、このアンモニアによってSCR装置内の触媒でNOxを還元して浄化するものである。尿素水は、SCR装置の上流側に設けられたドージングバルブから噴射されることで、SCRの排気ガス上流に供給される。
ドージングバルブへの尿素水の供給は、サプライモジュールポンプ(SMポンプ)や尿素水圧力センサなどを備えたサプライモジュールによってなされる。サプライモジュールは、吸込ラインを介して尿素水タンクと接続されており、尿素水タンクから吸込ラインを通じて吸い上げた尿素水を、サプライモジュールとドージングバルブとを接続する圧送ラインを通じてドージングバルブに供給する。ドージングバルブは、DCU(ドージングコントロールユニット)により制御され、SCR装置の下流に設けたNOxセンサの検出値に応じてドージングバルブが開閉制御されて尿素噴射量が調整される。
尿素水タンク内の尿素水のレベルは、尿素水タンク内に設けた尿素水センサで検出され、尿素水センサで検出した尿素水のレベルから尿素水の残存量を検出し、尿素水の補充の目安としている(例えば特許文献1,2参照)
特開2011−247137号公報 特開2012−2061号公報
ところで、尿素水をNOx触媒内に噴射するドージングバルブ内、およびそこに至る圧送ライン内が異物により詰まりが生じた場合、それを検出する手段がない。またドージングバルブが異物等の固着により、開状態で固着した場合にも同様に検出する手段がない問題がある。
この尿素水の消費量については、尿素水タンク内の尿素水センサのレベル変化を検出すれば、その消費量はおおよそ推測できる。
そこで、尿素水のDCUでの指示噴射量と、その指示に従って実際に噴いた量、すなわち尿素水センサの検出値に基づく消費量との差をモニタし、その差でドージングバルブでの噴射の異常の有無を検出できるが、尿素水センサの検出精度は、尿素レベルを段階的に検出するもので、検出精度が悪い問題がある。
本発明者等は、消費量が尿素水センサの誤差範囲以上のレベル変化したときの値を判定量とし、他方DCUで指示噴射量を積算し、その積算指示噴射量が判定量を超えたときに、積算指示噴射量と尿素水センサから求めたレベル変化による消費量との差を比較し、その差が閾値を超えた場合、消費量異常と判定することにより、尿素水センサの検出精度が悪くても以上の有無を判定できる診断装置を発明した。
この積算消費量が、判定量に達する間に、尿素水タンクへ尿素水の補充が行われた場合、その補充量を算出消費量に加える必要がある。補充量を検出する際、車両の傾きによる液面上昇、センサー自体の持つ設計誤差分等を考慮し、この両者の誤差範囲以上の値K1よりも多い変化があった時を補充と認識し、尿素水センサで検出した消費量に補充量を加算する必要がある。
しかし、値K1より少ない量の補充が行われた場合、その量は検出誤差となり、補充量とは見なされず、これが繰り返されると、実際に消費される消費量の誤差量が大となり誤判定となる問題を残す。
この対策として、NOxセンサによるNOx値が正常か否かをモニタし、積算指示噴射量に対して積算消費量が少なく、その乖離量が大のとき、NOx値が正常であれば、少量補充が繰り返されたと判断して判定を行わず、NOx値が異常時のみ尿素水噴射経路に詰まり等の異常があったと判断し、尿素水消費量異常と判定することを提案している。
しかし、尿素水センサが固着している場合は、積算消費量に変化がなく、積算指示噴射量と消費量の乖離量が大となるケースもある。
このケースの場合、ドージングバルブが開状態で固着し、尿素水が噴きっぱなしになったときには、NOx値が正常であり、NOxセンサの検出値で異常の有無を判定することはできない問題を残す。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、尿素水タンクに補充される尿素水量変化を検出できなく、その実消費量を検出できなくとも、圧送ラインやドージングバルブが異物により詰まったり固着した状態、或いはドージングバルブで尿素水が噴きっぱなしになった状態を検出できる尿素SCR用尿素水消費量診断装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、尿素水タンク内の尿素水を、サプライポンプにて吸い込み、これを圧送ラインを介してSCR装置の上流側に設けたドージングバルブから噴射するための尿素SCR用尿素水消費量診断装置において、前記尿素水タンク内の尿素水のレベルを検出する尿素水センサと、前記尿素水センサから入力される検出値から積算消費量を算出する消費量算出手段と、排ガス中のNOxに応じて前記ドージングバルブから噴射する尿素水量を指示する噴射量指示手段と、前記噴射量指示手段で指示した指示噴射量を積算して積算指示噴射量を算出する指示噴射量積算手段と、前記尿素水センサのスタックの有無を判定する異常診断手段とを備え、
前記異常診断手段は、積算指示噴射量が判定量に達する前に、積算指示噴射量が、尿素水センサ出力に変化がでる値に相当し且つ前記判定量より小さい設定値に達したとき、車速がゼロでない走行時における前記尿素水センサのレベル変化を所定値と比較して前記尿素水センサのスタックの有無を判定し、
前記異常診断手段は、前記尿素水センサのレベル変化が前記所定値より小さいとき前記尿素水センサがスタックしたと判定することを特徴とする尿素SCR用尿素水消費量診断装置である。
前記SCR装置の下流側に設けられたNOxセンサをさらに備え、
前記異常診断手段は、前記尿素水センサのレベル変化が前記所定値以上のとき前記尿素水センサがスタックしてないと判定し、
前記異常診断手段は、前記尿素水センサがスタックしてないと判定したとき、前記積算指示噴射量が前記判定量に達したときの当該積算指示噴射量と前記積算消費量とを比較して前記ドージングバルブによる尿素水噴射が正常か異常かを判定し、
前記異常診断手段は、前記積算消費量に対して前記積算指示噴射量が一定量を超えたとき、NOxセンサの検出値が正常のときは、尿素水タンクに少量ずつ尿素水が補充されたと判断して尿素水噴射を正常と判定し、NOxセンサの検出値が異常のときは、尿素水噴射を異常と判定するのが好ましい。
前記異常診断手段は、前記積算指示噴射量に対して前記積算消費量が一定量を超えたとき、NOxセンサの検出値によらず尿素水噴射を異常と判定するのが好ましい。
本発明の他の態様は、尿素水タンク内の尿素水を、サプライポンプにて吸い込み、これを圧送ラインを介してSCR装置の上流側に設けたドージングバルブから噴射するための尿素SCR用尿素水消費量診断装置において、
前記尿素水タンク内の尿素水のレベルを検出する尿素水センサと、前記尿素水センサから入力される検出値から積算消費量を算出する消費量算出手段と、排ガス中のNOxに応じて前記ドージングバルブから噴射する尿素水量を指示する噴射量指示手段と、前記噴射量指示手段で指示した指示噴射量を積算して積算指示噴射量を算出する指示噴射量積算手段と、前記尿素水センサのスタックの有無を判定する異常診断手段とを備え、
前記異常診断手段は、積算指示噴射量が判定量に達する前に、積算指示噴射量が、尿素水センサ出力に変化がでる値に相当し且つ前記判定量より小さい設定値に達したとき、車速がゼロでない走行時における前記尿素水センサのレベル変化を所定値と比較して前記尿素水センサのスタックの有無を判定し、
前記異常診断手段は、前記尿素水センサのレベル変化が前記所定値以上のとき前記尿素水センサがスタックしてないと判定し、
前記異常診断手段は、前記尿素水センサがスタックしてないと判定したとき、前記積算指示噴射量が前記判定量に達したときの当該積算指示噴射量と前記積算消費量とを比較して前記ドージングバルブによる尿素水噴射が正常か異常かを判定することを特徴とする尿素SCR用尿素水消費量診断装置である。
本発明は、積算指示噴射量が、判定量に達する前に、尿素水センサの出力変化がでる値に相当し且つ判定量より小さい設定値に達したとき、車速がゼロでない走行時における尿素水センサのレベル変化を所定値と比較して尿素水センサのスタックの有無を判定し、その上で積算指示噴射量が判定量に達したときの積算指示噴射量と積算消費量とを比較することにより、ドージングバルブや圧送ラインの詰まり、及びドージングバルブ開固着による噴きっぱなしの不具合の検出が可能となる。
本発明におけるSCRシステムの概略図である。 本発明の尿素SCR用尿素水消費量診断装置の消費量診断のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、SCRシステムの概略を示したもので、ディーゼルエンジン(図示せず)の排気管10には、SCR装置11が接続され、そのSCR装置11の上流側に尿素水を噴射するドージングバルブ12が設けられ、SCR装置11の下流側には、NOxセンサ13が設けられる。
NOxセンサ13の検出値はDCU(ドージングコントロールユニット)14に入力され、その検出値に基づいて、NOx浄化率が所定の範囲内になるようにDCU14によりドージングバルブ12が開閉制御される。
ドージングバルブ12から噴射される尿素水Uは、尿素水タンク15に溜められ、サクションライン16からサプライモジュール17のサプライポンプ18に吸引され、サプライポンプ18からフィルタ19を通して異物が除去され、圧送ライン20にてドージングバルブ12に圧送される。また余剰の尿素水Uは、フィルタ19の吐出側の圧送ライン20から戻しライン21にて尿素水タンク15内に戻される。
尿素水タンク15内には、尿素水センサ22が設けられ、尿素水センサ22が尿素水タンク15内の尿素水のレベルを計測し、DCU14へ送信する。また圧送ライン20には尿素水の供給圧力を検出する尿素水圧力センサ23が設けられ、その検出圧力がDCU14へ送信される。
DCU14は、SCR装置11へ尿素水を噴射する量、タイミングを算出し、サプライポンプ18を駆動させ尿素水を規定圧まで高め、ドージングバルブ12の開閉を制御し、適切な量を適切なタイミングで噴射する。
NOxセンサ13は、ドージングバルブ12から尿素水が適切に噴射されていることにより、SCR装置11の下流の排ガス中のNOx値が定常となっていることをモニタするために、DCU14へ計測値を送信する。
DCU14には、主に燃料噴射制御を行うECM(エンジンコントロールモジュール)26と接続される。ECM26には、車速、パーキングブレーキスイッチ、その他の運転情報が入力され、これらがECM26からDCU14へ送信される。
また、DCU14には、バッテリー24が接続されると共にイグニッションキー25のON、OFF信号が入力される。
このSCRシステムにおいて、DCU14は、ECM26の情報を基にNOxセンサ13の検出値が定常となるようドージングバルブ12から噴射する尿素水の噴射指示量を決定し、その決定値に基づいてドージングバルブ12を開閉制御する。
先ず、尿素水消費の異常診断においては、DCU14に、ECM26の情報とNOxセンサ13の検出値に基づいてドージングバルブ12から噴射する尿素水量を指示する噴射量指示手段30と、噴射量指示手段30で指示した指示噴射量を積算する指示噴射量積算手段31と、尿素水センサ22から入力される検出値から積算消費量Dを算出する消費量算出手段32と、指示噴射量積算手段31からの積算指示噴射量Pと消費量算出手段32からの積算消費量Dを比較してドージングバルブ12による尿素水噴射が正常か異常かを判定する異常診断手段33とを備える。
異常診断を開始するときには、指示噴射量積算手段31の積算指示噴射量Pをゼロにリセットし、同時に、消費量算出手段32は、尿素水センサ22で検出されたレベルをレベル(S0)として記憶する。その後、車両が走行し、ドージングバルブ12から尿素水が噴射されたとき、指示噴射量積算手段31は、噴射量指示手段30による指示噴射量を順次積算し、積算指示噴射量Pを記憶する。
異常診断手段33での尿素水噴射が正常か異常かを検出するには、ある程度尿素水を消費(例えば消費量が数Lから十数L)したときでなければ、検出精度が高くならないため、車両走行が何回か行われたとき、すなわちイグニッションキー25がON・OFFを繰り返し、指示噴射量積算手段31での積算指示噴射量Pが判定量L(例えば15L)を超えたときに、消費量算出手段32での積算消費量Dと積算指示噴射量Pとを比較し、|D−P|>K1かどうかを判断する。
この判断において、尿素水が適正に噴射されていれば、積算消費量Dと積算指示噴射量Pとは同じであり、尿素水センサ22のレベル測定の誤差範囲で決まる値K1以下であれば、正常と診断し、K1以上であれば異常と判断する。この際、両者の差の絶対値で比較することで、異物等で噴射がないときにはD≪Pで、D−Pはマイナスとなり、ドージングバルブ12が噴きっぱなしとなればD≫Pで、D−Pはプラスとなり、そのプラス・マイナスから固着による詰まりと、ドージングバルブ12の噴きっぱなしが判断できる。
また、尿素水タンク15には、尿素水の補充があるため、キースイッチのON・OFFのタイミングで尿素水センサ22によるレベルセンサのレベルを検出してその変化から消費量算出手段32が補充量を判断する。すなわち消費量算出手段32は、制御開始から診断時までその補充量を積算し、実際のレベル変化にその積算補充量を足して尿素水の積算消費量Dを求める。
しかし、DCU指示噴射量がある量に達しても尿素水センサの出力に変動がない場合、二つのケースがある。一つは尿素水センサの検出部(フロート)が固着している場合、もう一つはDCUが補充と認識できない少量の補充が行われた場合である。
尿素水センサ22の固着については、特許文献1で検出が可能であるが、圧送ライン20が閉塞したり、ドージングバルブ12が固着状態で噴きっぱなしとなったときには、これらを検出できず、また少量補充された場合には、閉塞を検出できない。
そこで、本発明は、先ず、異常診断手段33が、積算指示噴射量が、判定値に達する前に、尿素水センサ22が確実にレベル変化がでる値(例えば、2〜5L)に相当する積算指示噴射量を設定値Aとし、その設定値Aに達したときの尿素水センサ22のレベル変化を判定することで、尿素水センサ22が固着してスタックしたことを検出するものである。
次に、異常診断手段33は、尿素水センサ22のスタックと区別するために、車速がゼロでない時に、すなわち走行中に、尿素水センサ22の出力がある値以上の変化を示すかどうかを判断する。この変化は、尿素水タンク15内の尿素水Uのレベルが揺れ動いた結果であり、この場合はスタックなしで、少量補充が行われレベルセンサの出力変化がなかったと判断し、その上でNOxセンサ13の検出値やNOx浄化率から異常の有無を判定する。この場合、NOxセンサ13の値(又はNOx浄化率)が正常のときは消費量異常と判定せず、NOx値等が異常のときには異常と判定する。
また尿素水が少量ずつ補充された場合と尿素水センサがスタックした場合との区別については、NOxセンサ13によるNox浄化率を、NOx浄化率判定手段34がモニタし、NOx浄化率が正常範囲内で規定値Q以上、積算指示噴射量に対して積算消費量が少ないときは、少量補充が繰り返され、DCU指示噴射量と尿素水センサによる尿素水消費量に乖離が生じたと判断する。よって、NOx値が規定値Q未満で、かつ、積算指示噴射量に対して積算消費量が閾値を超えた場合のみ、消費量異常と判定する。
また、積算指示噴射量に対して積算消費量が大きな乖離率プラス側の消費量異常については、NOx浄化率によらず、積算指示噴射量と積算消費量の乖離のみで消費量異常と判定する。
このNOx浄化率判定手段34の浄化率の判定を説明する。
噴射量指示手段30は、NOxセンサ13の検出値が定常の範囲となるように尿素水の指示噴射量を決定する。しかし、NOxセンサ13は、SCR装置11の下流側のNOx濃度は検出できても、SCR装置11内に流入する排ガス中のNOx濃度は検出できない。
NOx浄化率判定手段34は、この噴射量指示手段30での指示噴射量とNOxセンサ13で検出されたNOx濃度から浄化率を求めるもので、その浄化率が規定値Q以上かどうかを判定するものである。
すなわち、尿素((NH22CO)の1モルが加水分解されると、2モルのアンモニア(NH3)が生成し、このアンモニアがNOx(NO、NO2)と反応して窒素と水に脱硝されるため、噴射した尿素量と、NOxセンサで検出したNOx濃度には相関があり、噴射量からSCR装置11の入口側のNOx濃度が推定でき、この入口側のNOx濃度と出口側のNOx濃度から浄化率を求めることができる。よってNOx浄化率判定手段34は、指示噴射量から入口側のNOx濃度を求め、この求めた入口NOx濃度とNOxセンサで検出したNOx濃度から浄化率を求める。この場合、入口NOx濃度はエンジンの運転状態により変動するものの、排気管10から放出されるNOx値が法規制値以下であればよいため、浄化率の規定値Qを、エンジンの特性にあわせて、例えば90%以上に設定しておく。
これを図2のフローチャートにより説明する。
ステップS1で診断が開始され、キースイッチがONされたとき(ステップS2)、尿素水センサで初期のレベルセンサ位置(S0)を読み込み、記憶する(ステップS3)。次にステップS4で、車速=0km、パーキングブレーキスイッチONかどうかを判断し、車両が停止状態のとき(Yes)は、繰り返しレベルセンサ位置(S0')を読み込み、その停止中に尿素水の補充があればそのレベルS0'を最大値として記憶更新する(ステップS5)。このステップS4で車両が走行したとき(No)、ステップS6の判断で、最初に記憶したレベルS0と停止中に記憶したレベルS0'の差(S0'−S0)が、尿素水センサの検出精度以上又は誤差範囲以上の値(K1)に対して大きいかどうか(S0'−S0>K1)を判断する。このステップS4の判断で、誤差範囲以上にレベルが上昇していたならば(Yes)、S0'−S0=Rp1とし、その補充量を積算補充量RΣに加算(ステップS7)して、指示噴射量積算開始のステップS8に移行し、また、レベルS0'が最初のレベルS0に対して誤差範囲であれば(No)、ステップS8に移行する。この指示噴射量積算開始のステップS8では、ステップS9のキースイッチOFFまで指示噴射量を積算すると共に尿素水はレベルS0として記憶する。
次に、ステップS9で、積算指示噴射量の判断を行い、その積算指示噴射量が、尿素水センサ22が確実にレベル変化がでる値に相当する設定値Aに達したとき(Yes)、ステップS10の判断で、尿素水センサの入力変化量をチェックし、尿素水変化量が、最初のレベルS0にレベル変化の値を足した値B以上かどうか、又は尿素水センサ22が走行中の揺れで変動しているかどうかを判断し、最初のレベルS0と変化がないときや、尿素水センサ22によるレベル変化を検出できないとき(No)は、尿素水センサがスタックしたと判定(ステップS11)し、積算指示噴射量をリセット(ステップS12)して、ステップS3の上流に戻す。この際、尿素水センサ22がスタックしていることを運転者に警告ランプ等で警告する。
ステップS10の判断で、尿素水センサのスタックがないとき(Yes)はそのまま走行して、指示噴射量積算を継続する。
次に、ステップS13でキースイッチがOFFとされたときに、制御開始から一回目の走行後のレベルセンサ位置S1を読み込み、そのときの尿素水の積算消費量D(=S1−S0)を記憶する(ステップS14)。
次に、ステップS15で、キースイッチがONとされたとき、ステップS16の判断で、その前の走行による積算指示噴射量Pが判定量Lに達したかどうか(P≧L)を判定する。この判定量Lは、積算指示噴射量の設定値に相当する値Aより大きな、数L〜十数Lの範囲で、例えば15Lに設定する。
このステップS16の判断で、尿素水の積算指示噴射量Pが判定量Lに達していないとき(No)、ステップS17に移行して、レベルセンサ位置(S1+n)を読み込んで記憶する。次にステップS18の判断で、その記憶したレベル(S1+1)とステップS15でキースイッチがONとされる前のレベルS1とを比較し、S1+n−S1>K1かどうかを判断して尿素水の補充の有無を判断し、補充がなければ(No)、ステップS21に移行し、補充があれば(Yes)、ステップS19で、S1+n−S1=R1を計算し、R1を補充量として記憶した後、ステップS20で補充量R1を積算補充量RΣに加算し、ステップS21に移行し、そのステップS21で、指示噴射量積算を継続する。その後ステップS22でキースイッチがOFFされたならば、ステップS23でレベルセンサ位置(S2+n)を読み込み、そのレベル(S2+n)を基に積算消費量D(=S2+n−S1)を計算して記憶すると共にステップS15の上流側に戻す。
次に、ステップS15でキースイッチがONとされたとき、ステップS16で、再度尿素水の積算指示噴射量Pが判定量Lに達したかどうかを判断する。積算指示噴射量Pが判定量Lに達していないときには、上述したステップS17〜S123から、ステップS15に戻して指示噴射量の積算を継続する。
このステップS16の判断で、積算指示噴射量Pが判定量Lに達したとき(Yes)、ステップS24で積算補充量RΣ=0かを判断し、補充がないとき(Yes)は、ステップS26で、|D−P|>K1を判断し、補充があるとき(No)は、ステップS25で、補充時のDの訂正(D=S2+1−S1+RΣ)を行ってステップS26の判断に戻す。
このステップS26の判断で、ドージングバルブからの尿素水の噴射が正常であれば、積算消費量Dと積算指示噴射量Pとは略同じで0であり、検出誤差値K1以内であるため(No)、ステップS27で消費量正常と判定し、制御を終了(ステップS32)する。
ステップS26の絶対値(|D−P|)とK1の比較判断で、絶対値がK1より大きければ(YES)、ステップS28で、積算消費量D>積算指示噴射量Pかどうかを比較判断する。
このステップS28で、ドージングバルブが開固着で噴きっぱなしのときは、積算指示噴射量Pに対して積算消費量Dが十分に大きいため(Yes)、ステップS30で消費量異常と判定する。
また積算指示噴射量Pに対して積算消費量Dが小さいときは、ステップS29にてNOx浄化率の範囲が規定値Q以上かどうかを判断し、規定値Q未満の浄化率のとき(No)は、ドージングバルブ等が固着しているため、ステップS30で消費量異常と判定する。
また、ステップS29の判断で、規定値Q以上(Yes)ときは、補充量が積算消費量Dに加算されなかったときであり、異常では無いため、積算指示噴射量をリセット(ステップS31)した後、制御を終了(ステップS32)する。
なお、上述のフローでは、NOx浄化率で、閉塞の有無を判定する例で説明したが、NOxセンサ13の検出値を基に閉塞の有無を判定するようにしてもよい。
10 排気管
11 SCR装置
12 ドージングバルブ
13 NOxセンサ
15 尿素水タンク
22 尿素水センサ
23 尿素水圧力センサ
30 噴射量指示手段
31 指示噴射量積算手段
32 消費量算出手段
33 異常診断手段
34 NOx浄化率判定手段

Claims (4)

  1. 尿素水タンク内の尿素水を、サプライポンプにて吸い込み、これを圧送ラインを介してSCR装置の上流側に設けたドージングバルブから噴射するための尿素SCR用尿素水消費量診断装置において、
    前記尿素水タンク内の尿素水のレベルを検出する尿素水センサと、前記尿素水センサから入力される検出値から積算消費量を算出する消費量算出手段と、排ガス中のNOxに応じて前記ドージングバルブから噴射する尿素水量を指示する噴射量指示手段と、前記噴射量指示手段で指示した指示噴射量を積算して積算指示噴射量を算出する指示噴射量積算手段と、前記尿素水センサのスタックの有無を判定する異常診断手段とを備え、
    前記異常診断手段は、積算指示噴射量が判定量に達する前に、積算指示噴射量が、尿素水センサ出力に変化がでる値に相当し且つ前記判定量より小さい設定値に達したとき、車速がゼロでない走行時における前記尿素水センサのレベル変化を所定値と比較して前記尿素水センサのスタックの有無を判定し、
    前記異常診断手段は、前記尿素水センサのレベル変化が前記所定値より小さいとき前記尿素水センサがスタックしたと判定することを特徴とする尿素SCR用尿素水消費量診断装置。
  2. 前記SCR装置の下流側に設けられたNOxセンサをさらに備え、
    前記異常診断手段は、前記尿素水センサのレベル変化が前記所定値以上のとき前記尿素水センサがスタックしてないと判定し、
    前記異常診断手段は、前記尿素水センサがスタックしてないと判定したとき、前記積算指示噴射量が前記判定量に達したときの当該積算指示噴射量と前記積算消費量とを比較して前記ドージングバルブによる尿素水噴射が正常か異常かを判定し、
    前記異常診断手段は、前記積算消費量に対して前記積算指示噴射量が一定量を超えたとき、NOxセンサの検出値が正常のときは、尿素水タンクに少量ずつ尿素水が補充されたと判断して尿素水噴射を正常と判定し、NOxセンサの検出値が異常のときは、尿素水噴射を異常と判定する請求項記載の尿素SCR用尿素水消費量診断装置。
  3. 前記異常診断手段は、前記積算指示噴射量に対して前記積算消費量が一定量を超えとき、NOxセンサの検出値によらず尿素水噴射を異常と判定する請求項記載の尿素SCR用尿素水消費量診断装置。
  4. 尿素水タンク内の尿素水を、サプライポンプにて吸い込み、これを圧送ラインを介してSCR装置の上流側に設けたドージングバルブから噴射するための尿素SCR用尿素水消費量診断装置において、
    前記尿素水タンク内の尿素水のレベルを検出する尿素水センサと、前記尿素水センサから入力される検出値から積算消費量を算出する消費量算出手段と、排ガス中のNOxに応じて前記ドージングバルブから噴射する尿素水量を指示する噴射量指示手段と、前記噴射量指示手段で指示した指示噴射量を積算して積算指示噴射量を算出する指示噴射量積算手段と、前記尿素水センサのスタックの有無を判定する異常診断手段とを備え、
    前記異常診断手段は、積算指示噴射量が判定量に達する前に、積算指示噴射量が、尿素水センサ出力に変化がでる値に相当し且つ前記判定量より小さい設定値に達したとき、車速がゼロでない走行時における前記尿素水センサのレベル変化を所定値と比較して前記尿素水センサのスタックの有無を判定し、
    前記異常診断手段は、前記尿素水センサのレベル変化が前記所定値以上のとき前記尿素水センサがスタックしてないと判定し、
    前記異常診断手段は、前記尿素水センサがスタックしてないと判定したとき、前記積算指示噴射量が前記判定量に達したときの当該積算指示噴射量と前記積算消費量とを比較して前記ドージングバルブによる尿素水噴射が正常か異常かを判定することを特徴とする尿素SCR用尿素水消費量診断装置。
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