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JP6141117B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、内釜とこれを収容する本体の内ケースとの間の隙間から熱が外部へ放出されるのを阻止するシールユニットを備えた炊飯器に関する。
従来の炊飯器において、内釜とこれを収容する本体の内ケースとの間の隙間から炊飯時及び保温時に熱が外部へ放出されるのを抑制して、省エネルギー化を図るようにしたものがある。例えば、本体の内ケースの開口部の周縁部における左右2個所に、それぞれ2列の円弧状突起によって溝を形成し、これら溝内には、それぞれ熱絶縁性を有する弾性部材を堤状に配置している。そして、弾性部材は、その上部を円弧状突起よりも上方に突出させて内釜のフランジ下面に当接できるようにしている。これによって、内釜と内ケースとの間の隙間から外部への放熱を抑制している。
このようなものにおいて、弾性部材の固定は、この弾性部材の複数個所に設けたアンカー部を、溝の底部の複数個所に形成した取り付け孔に差し込むことで行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特許第4822915号公報(図5〜図7)
このように、従来は、本体側の溝の底部の複数個所に形成した取り付け孔に、弾性部材の複数個所に設けたアンカー部をそれぞれ差し込むことで、弾性部材を内ケースに固定するようにしているので、弾性部材の取付作業が煩わしく、組立性が悪かった。
また、本体側の取り付け孔に、弾性部材を直接取り付けるようにしているので、本体組立ライン以外での弾性部材のサブ組立ができず、本体組立ラインの簡素化が図れなかった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、弾性部材の組立性がよく、かつ本体組立ライン以外でのサブ組立もできるようにすることを目的とする。
本発明に係る炊飯器は、上部に開口部を有する内ケースを備えた本体と、内ケースの開口部の周縁部に載置されるフランジを有しこの内ケースに出し入れ自在に収納される内釜と、内ケースの開口部の周縁部に装着されて内釜のフランジの下面をシールするシールユニットとを備え、シールユニットは、内釜のフランジの下面に当接する熱絶縁性を有するリング状の弾性部材と、弾性部材を挟み固定する第一の保持リング及び第二の保持リングとを備え、第一の保持リングと第二の保持リングとは、何れか一方に設けた爪によって互いに係合し固定されているものである。
本発明の炊飯器によれば、内釜のフランジ下面をシールする部品をシールユニットとして構成し、このシールユニットは、内釜のフランジの下面に当接する熱絶縁性を有するリング状の弾性部材と、弾性部材を挟み固定する第一の保持リング及び第二の保持リングとを備え、第一の保持リングと第二の保持リングとは、何れか一方に設けた爪によって互いに係合し固定されるようにしているので、弾性部材の組立性がよく、かつ本体組立ライン以外でのサブ組立もでき、本体組立ラインの簡素化が図れる。
本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す側面視の概略断面図である。 図1のA部の拡大断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す側面視の詳細断面図である。 図3のB部の拡大断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器を蓋体を開けた状態で示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器のシールユニットの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の第一の保持リング(上リング)と第二の保持リング(下リング)との係合部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)と内ケースとの係合部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の弾性部材仮固定部用の突起と内釜心出し用の突部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る炊飯器の第一の保持リング(上リング)と第二の保持リング(下リング)との係合部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)と内ケースとの係合部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る炊飯器の弾性部材仮固定部用の突起と内釜心出し用の突部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)に設けた第一の保持リング(上リング)のバックアップ部を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る炊飯器を説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。
なお、以下の説明において、理解を容易にするために位置を表す用語(例えば「上」、「下」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す側面視の概略断面図である。図2は図1のA部の拡大断面図である。図3は本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す側面視の詳細断面図である。図4は図3のB部の拡大断面図である。図5は本発明の実施形態1に係る炊飯器の外観を示す斜視図である。図6は本発明の実施形態1に係る炊飯器を蓋体を開けた状態で示す斜視図である。
本発明の実施形態1に係る炊飯器100は、図1、図3、図5及び図6に示すように、本体1と、本体1にヒンジ2で結合されてラッチ3と解除ボタン4とによって開閉される蓋体5とを備えている。また、炊飯器100は、本体1内に、上部に開口部6aを有しコイル台となる樹脂製の内ケース6を備えており、内ケース6には、内釜7が出し入れ自在に収容される。内ケース6の底部外周には、内釜7を電磁誘導加熱する加熱コイル8が配置されている。また、内ケース6には、その底部中央に、貫通穴が形成され、この貫通穴に、内釜7の下面に接触して内釜7の温度を検出する温度センサー9が出没自在に設置されている。加熱コイル8は、電源基板11に実装された駆動部によって高周波電力が供給され内釜7を電磁誘導加熱する。すなわち、駆動部は、商用交流電源からの交流電圧を、図示しない整流部で一旦直流に変換し、その後、スイッチング素子のスイッチングによって高周波に変換し、この高周波電流を加熱コイル8に供給する。
本体1の前部には、冷却水を貯留したタンク10が着脱自在に設置されている。また、蓋体5には、図6に示すように、内釜7とタンク10との間に介在して調理中に内釜7内の被加熱物から発生する蒸気をタンク10内に導いて冷却水中に放散させ復水させる蒸気導管13が設けられている。
内釜7は、その上端にフランジ7aが形成され、このフランジ7aが内ケース6への収納時に、内ケース6の開口部6aの周縁部に載置されて支持される。また、内釜7は、内ケース6の開口部6aの周縁部に載置される際、この開口部6aの周縁部に配置されたシールユニット20によって、フランジ7aの下面がシールされる。
シールユニット20は、図2及び図4に示すように、内釜7のフランジ7aの下面に継ぎ目無く密着する熱絶縁性を有するシリコンゴム製のリング状の弾性部材21と、弾性部材21を上下から挟み固定する第一の保持リング(以下、「上リング」という)22及び第二の保持リング(以下、「下リング」という)23とを備えている。上リング22と下リング23とは、いずれも同一の耐熱樹脂材料(例えばナイロン樹脂)で構成されている。
弾性部材21は、内釜7のフランジ7aの下面に当接するリング状の基部21aと、リング状の基部21aから全周に亘って外向きに張り出す張出部21bとを有する。弾性部材21の内側には下リング23が配置され、弾性部材21の外側には、上リング22が配置されている。上リング22と下リング23とは、弾性部材21の張出部21bを上下から挟み固定している。
また、下リング23における弾性部材21の張出部21bと対向する部位には、弾性部材位置決め用の環状の突条23cが設けられている。一方、弾性部材21における下リング23の環状の突条23cと対向する張出部21bには、環状の突条23cが嵌入できる環状の溝21cが設けられている。つまり、弾性部材21は、環状の溝21cの底部が上リング22と環状の突条23cとの間に挟まれて固定される。
このように、シールユニット20は、フランジ7aの下面を全周に亘ってシールすることで、内ケース6の内周面と内釜7の外周面との間の隙間gを閉塞する。つまり、炊飯時及び保温時には、隙間gが蓄熱空間として構成される。さらに、内釜7は、蓋体5の閉時に、蓋体5側に設けたパッキン12がフランジ7aの上面に押圧されることによって密閉される。これによって、炊飯効率やその後の保温性能が向上する。
シールユニット20について、図7〜図10に基づき図1〜図4を参照しながら更に詳述する。図7は本発明の実施形態1に係る炊飯器のシールユニットの分解斜視図である。図8は本発明の実施形態1に係る炊飯器の第一の保持リング(上リング)と第二の保持リング(下リング)との係合部を示す縦断面図である。図9は本発明の実施形態1に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)と内ケースとの係合部を示す縦断面図である。図10は本発明の実施形態1に係る炊飯器の弾性部材仮固定部用の突起と内釜心出し用の突部を示す縦断面図である。
シールユニット20は、図8のように上リング22の複数個所に設けた爪22aが、下リング23の複数個所に設けた孔23aのエッジとそれぞれ係合することで、互いに固定(仮固定)される。そして、このように弾性部材21と上リング22と下リング23とが組み付けられたシールユニット20は、図9のように下リング23の複数個所に設けた爪23iが、内ケース6に設けた孔6bの一側から垂下する係合用片6cの下端と係合することで、本体1側に固定(仮固定)される。なお、爪22aとこれが係合する孔23aのエッジとの位置関係、及び爪23iとこれが係合する係合用片6cとの位置関係は逆でもよい。
弾性部材21は、下リング23の内周壁23bの外側に基部21aが取り付けられ、図10のように内周壁23bの外面から突出する複数の突起23dに食い込むことで、仮固定されている。
また、上リング22には、図7のように径方向幅の狭い部位22bを両側に設け、これによって図6のように内釜7の両側のフランジ7aの下方に指を挿入できるフランジ把持空間が形成されるようにしている。そのため、内釜7の出し入れが容易となっている。
一方、上リング22の径方向幅の狭い部位22bは、他部位と比較して強度が弱く、変形し易いところである。そのため、上リング22の径方向幅の狭い部位22bの外周側には、図7のように下リング23から補強用のリブ23fを突出させて設けている。
また、下リング23の内周壁23bの内面の周方向複数個所に、図7及び図10に示すように、内釜心出し用の突部23eを設け、内釜7の心出しができるようにしている。
また、上リング22には、図4及び図7に示すように手前側と奥側の左右に、それぞれ外向きに張り出すダボ形成部22dが設けられ、各ダボ形成部22dに下方へ突出するダボ22cが形成され、各ダボ22cにねじ挿通孔が設けられている。また、下リング23には、上リング22のダボ形成部22dに対応する位置に、それぞれダボ穴形成部23hが設けられ、そこに上リング22のダボ22cが嵌入できるダボ穴23gが設けられている。また、内ケース6の開口部6aの周縁部には、下リング23の各ダボ穴23gに対応する位置に、それぞれねじ穴(図示せず)が形成されている。すなわち、シールユニット20は、上リング22と下リング23との間に弾性部材21が挟みこまれ、各ダボ22cと各ダボ穴23gによって互いに位置決めされ、図8のように上リング22の爪22aによって互いに組み付けられ、仮固定される。そして、このように各部品が組み付けられて仮固定されたシールユニット20は、図9及び図10に示すように、下リング23の爪23iによって内ケース6に仮固定される。そして、内ケース6に仮固定されたシールユニット20は、各ダボ22cと各ダボ穴23gに挿通して内ケース6の各ねじ穴に螺合する複数のねじ(図示せず)によって本体1側に本締めされ、固定される。
次に、本発明の実施形態1に係る炊飯器100の動作を図1〜図10に基づき説明する。
使用者によって操作部からの設定に基づく炊飯指示等の加熱開始の指示がなされると、制御部は、駆動部の制御を開始する。駆動部は、商用交流電源からの交流電圧を、整流部で一旦直流に変換し、その後、スイッチング素子のスイッチングによって高周波に変換し、この高周波電流が加熱コイル8に供給される。加熱コイル8に高周波電流が流れると、加熱コイル8からは交番磁界が発生し、これによって内釜7に磁束が与えられる。これによって内釜7には渦電流が発生し、この渦電流と内釜7の電気抵抗によってジュール熱が発生し、内釜7が加熱され、炊飯が行われる。
炊飯動作中は、パッキン12でシールされた内釜7の内側と、弾性部材21でシールされた内釜7の外側、つまり内ケース6の内周面と内釜7の外周面との間の隙間gも相当の高温となる。
本発明の実施形態1に係る炊飯器100は、弾性部材21が、これを保持する上リング22及び下リング23と共にシールユニット20として構成されているので、弾性部材21の組立性がよく、かつ本体組立ライン以外でのサブ組立もでき、本体組立ラインの簡素化が図れる。
また、内ケース6の開口部6aの周縁部に、内釜7のフランジ7aの下面に継ぎ目無く密着してシールする弾性部材21を設けているので、炊飯時及び保温時に内釜7と内ケース6との間の隙間gから外部への放熱を阻止できる。このため、炊飯器100が炊飯時及び保温時に消費するエネルギーを減少させることができる。
また、弾性部材21には、内釜7のフランジ7aの下面に当接するリング状の基部21aと、リング状の基部21aから全周に亘って外向きに張り出す張出部21bとを設け、張出部21bが上リング22と下リング23とで上下から挟まれて固定されているので、弾性部材21の浮き上がりが防止される。
また、下リング23における弾性部材21の張出部21bと対向する部位には、弾性部材位置決め用の環状の突条23cを設け、弾性部材21の張出部21bには、環状の突条23cが嵌入できる環状の溝21cを設けているので、製造時の組立作業が容易となる。
また、弾性部材21は、基部21aが下リング23の内周壁23bの外側に設けた突起23dに食い込むことで仮固定されるので、組立作業時のズレが防止され、作業が容易になる。
また、弾性部材21は、環状の溝21cの底部が下リング23の環状の突条23cと上リング22との間に挟まれて固定されるので、上リング22と下リング23は、小さな押付力(保持力)で弾性部材21を保持することができる。
また、上リング22と下リング23は、いずれも同一の耐熱樹脂材料で構成されているので、炊飯中の熱に伴う膨張や炊き上がり後の収縮が同一となり、熱に伴う変形が抑制される。
また、上リング22の径方向幅の狭い部位22bの外周側に、下リング23からリブ23fを突出させて設けているので、上リング22の取付時の変形(広がり)を防止できる。
また、下リング23の内周壁23bの内面の周方向複数個所に、内釜心出し用の突部23eを設け、内釜7の心出しをできるようにしているので、内釜7の外周面と内ケース6の内周面との間の空間(隙間g)が均一になり温度ムラが無くなる。さらに、蓋体5側のパッキン12との心出しもできる。
実施形態2.
図11は本発明の実施形態2に係る炊飯器の第一の保持リング(上リング)と第二の保持リング(下リング)との係合部を示す縦断面図である。図12は本発明の実施形態2に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)と内ケースとの係合部を示す縦断面図である。図13は本発明の実施形態2に係る炊飯器の弾性部材仮固定部用の突起と内釜心出し用の突部を示す縦断面図である。図14は本発明の実施形態2に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)に設けた第一の保持リング(上リング)のバックアップ部を示す縦断面図である。各図中、前述の実施形態1のものに相当する部分には同一符号を付してある。なお、炊飯器100の本体1、蓋体5、蒸気導管13、及びタンク10は、前述の実施形態1のものと同一構成となっているため説明を省略する。
本発明の実施形態2に係る炊飯器は、図11〜図14に示すように、シールユニット20Aの下リング23Aの高さを変えて、薄肉の内釜7Aすなわち薄肉のフランジ7aに対応させたものである。下リング23Aは、その内ケース6への載置部から弾性部材21を挟持する部位までの高さ寸法が、前述の実施形態1の下リング23よりも大きくなっている。一方、弾性部材21と上リング22とは、前述の実施形態1のものと同じである。
したがって、本発明の実施形態2に係る炊飯器においては、内釜7Aのフランジ7aを載置する高さ位置、換言すれば弾性部材21と上リング22を載置する高さ位置が高くなっている。そのため、図11のように上リング22の爪22aが係合する下リング23の孔23aのエッジは、爪22aの長さに合わせて下リング23の前記高さ寸法の途中の位置に配置してある。それ以外の下リング23Aの構成、つまりシールユニット20Aの構成は前述の実施形態1のものと同一である。
このように、本発明の実施形態2に係る炊飯器は、シールユニット20Aの下リング23Aの高さを変えるだけで、内釜7Aの厚さの違いに対応させることができる。なお、高さの異なる下リング23Aは、予め複数種用意され、製品に付けられて出荷され、使用者によって選択的に使用されるものである。また、高さの異なる下リング23Aは、製造段階で使用されてもよいものである。この場合、シールユニット20Aの下リング23A以外の部品の共通化が図れる。
本発明の実施形態2に係る炊飯器は、前述の実施形態1が持つ機能を全て備えている。すなわち、弾性部材21が、これを保持する上リング22及び下リング23Aと共にシールユニット20Aとして構成されているので、弾性部材21の組立性がよく、かつ本体組立ライン以外でのサブ組立もでき、本体組立ラインの簡素化が図れる。
なお、高さの異なる下リング23A相互の色、又は高さの異なる下リング23Aを有するシールユニット20A相互の色を、異ならせてもよい。これによって、間違えて組立られるのを防止できる。
1 本体、2 ヒンジ、3 ラッチ、4 解除ボタン、5 蓋体、6 内ケース、6a 開口部、6b 孔、6c 係合用片、7,7A 内釜、7a フランジ、8 加熱コイル、9 温度センサー、10 タンク、11 電源基板、12 パッキン、13 蒸気導管、20,20A シールユニット、21 弾性部材、21a リング状の基部、21b 張出部、21c 環状の溝、22 第一の保持リング(上リング)、22a,23i 爪、22b 径方向幅の狭い部位、22c ダボ、22d ダボ形成部、23,23A 第二の保持リング(下リング)、23a 孔、23b 内周壁、23c 環状の突条、23d 突起、23e 突部、23f リブ、23g ダボ穴、23h ダボ穴形成部、100 炊飯器、g 隙間。

Claims (9)

  1. 上部に開口部を有する内ケースを備えた本体と、
    前記内ケースの前記開口部の周縁部に載置されるフランジを有し該内ケースに出し入れ自在に収納される内釜と、
    前記内ケースの前記開口部の前記周縁部に装着されて前記内釜の前記フランジの下面をシールするシールユニットとを備え、
    前記シールユニットは、
    前記内釜の前記フランジの下面に当接する熱絶縁性を有するリング状の弾性部材と、
    前記弾性部材を挟み固定する第一の保持リング及び第二の保持リングとを備え、
    前記第一の保持リングと前記第二の保持リングとは、何れか一方に設けた爪によって互いに係合し固定されていることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記弾性部材は、前記内釜の前記フランジの下面に当接するリング状の基部と、該リング状の基部から外向きに張り出す張出部とを有し、
    前記第一の保持リングと前記第二の保持リングとは、前記弾性部材の前記張出部を上下から挟み固定していることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記弾性部材は、前記張出部を下方から挟む前記第二の保持リングの内周壁の外側に取り付けられ、前記第二の保持リングは前記内周壁の外面から突出する突起を備えていることを特徴とする請求項2記載の炊飯器。
  4. 前記張出部を上方から挟む前記第一の保持リングの一部に、前記内釜の前記フランジの下部にフランジ把持空間を形成する径方向幅の狭い部分を設け、該径方向幅の狭い部位の外周側に、前記第二の保持リングから補強用のリブを突出させて設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の炊飯器。
  5. 前記張出部を下方から挟む前記第二の保持リングは、高さの異なるものが複数種用意され、前記内釜の前記フランジの厚さに応じて選択的に使用されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の炊飯器。
  6. 高さの異なる前記第二の保持リング相互、又は高さの異なる前記第二の保持リングを有する前記シールユニット相互の色を異ならせたことを特徴とする請求項5記載の炊飯器。
  7. 前記張出部を下方から挟む前記第二の保持リングの周壁の内面の周方向複数個所に、内釜心出し用の突部を設けたことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の炊飯器。
  8. 前記第一の保持リングと前記第二の保持リングとは、いずれも同一の耐熱樹脂材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の炊飯器。
  9. 前記弾性部材を、前記内釜の前記フランジの下面に継ぎ目無く密着させたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の炊飯器。
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