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JP6036512B2 - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成システム Download PDF

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JP6036512B2 JP2013088037A JP2013088037A JP6036512B2 JP 6036512 B2 JP6036512 B2 JP 6036512B2 JP 2013088037 A JP2013088037 A JP 2013088037A JP 2013088037 A JP2013088037 A JP 2013088037A JP 6036512 B2 JP6036512 B2 JP 6036512B2
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Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成システムに関する。
従来、ダイレクトメールや明細書等の宛名等が印刷単位(例えば、印刷ページ)毎に異なる印刷物を生成するために印刷単位毎に印刷内容を変えるバリアブル印刷を行う画像形成装置が存在する。ここで、宛名等の印刷単位毎に異なる部分をバリアブルデータといい、複数の印刷単位において共通する部分をフォームデータという。近年の画像形成装置では、One to One マーケティングとして顧客の嗜好やニーズを反映させて印刷することが必要となってきており、バリアブル印刷では、単純に、印刷単位毎に宛名等を変更するだけでなく、顧客に応じて、データの色変換処理を行うことも求められている。
そこで、例えば、特許文献1(特開2008−277897号公報)では、印刷単位毎のバリアブルデータのカラープロファイルの変更が可能な画像形成装置が開示されている。
特開2008−277897号公報
特許文献1に開示の画像形成装置では、バリアブルデータのカラープロファイルを印刷単位毎に変更することはできるが、フォームデータのカラープロファイルは固定である。このため、この画像形成装置では、顧客毎に応じた色変換処理の対応に限界があると考えられる。
そこで、本発明の課題は、より柔軟に顧客毎に応じた色変換処理を行うことができる画像形成装置及び画像形成システムを提供することにある。
第1発明に係る画像形成装置は、取得部と、カラープロファイル変更判断部と、適用判断部と、適用部と、色変換処理部と、を備える。取得部は、印刷データと、フォームデータのカラープロファイルと、バリアブルデータのカラープロファイルと、を取得する。印刷データは、フォームデータと、バリアブルデータと、を含む。フォームデータは、複数の印刷ページで共通する固定のデータである。バリアブルデータは、複数の印刷ページのそれぞれで異なるデータである。カラープロファイル変更判断部は、所定の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルが、前の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断する。適用判断部は、カラープロファイル変更判断部が、所定の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する。適用部は、適用判断部の判断に基づいて、所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。色変換処理部は、フォームデータのカラープロファイル及びバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、フォームデータ及びバリアブルデータの色変換処理を行う。また、取得部は、印刷紙の種類をさらに取得する。また、適用判断部は、所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更したか否かを判断することによって、所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する。適用判断部が所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更したと判断する場合に、適用部は、所定の印刷ページにおける全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。また、色変換処理部は、所定の印刷ページにおいて、適用部が適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、全ての属性のフォームデータの色変換処理を行う。
ここで、例えば、印刷紙の種類が異なるにも関わらず、同じカラープロファイルを適用したとすると、ユーザーが望む色の印刷物が得られないことが懸念される。
そこで、第1発明に係る画像形成装置では、所定の印刷ページと前の印刷ページとにおいて印刷紙の種類が異なっている場合は、所定の印刷ページのフォームデータのカラープロファイルとしてその所定の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルを適用している。これにより、印刷媒体の種類に合わせてカラープロファイルを設定でき、適切なカラーマネッジメントを行うことができる。よって、ユーザーの意図した通りの色味で印刷物を出力することができる。従って、顧客毎に応じた色変換処理を行うことができる。
第2発明に係る画像形成装置は、第1発明に係る画像形成装置であって、取得部は、フォームデータにおいて全ての属性のうちフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する一部の属性の情報をさらに取得する。適用判断部が所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更していないと判断する場合に、適用部は、所定の印刷ページにおいて、取得部が取得した一部の属性のフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。
第2発明に係る画像形成装置では、バリアブルデータのカラープロファイルの前の印刷ページからの変更が、印刷紙の種類の変更によるものでない場合、取得部が取得した一部の属性のフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。すなわち、フォームデータのカラープロファイルを属性毎に変更することが可能になる。従って、細やかな色変換処理を行うことができる。
第3発明に係る画像形成装置は、第1発明に係る画像形成装置であって、取得部は、バリアブルデータにおいて全ての属性のうち切替属性の情報をさらに取得する。切替属性とは、フォームデータのカラープロファイルの変更判断に用いられる属性である。そして、適用判断部は、さらに、所定の印刷ページのバリアブルデータの属性が切替属性と一致するか否かを判断することによって、所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する。そして、適用判断部が、所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更していないと判断する場合であって、所定の印刷ページにおけるバリアブルデータの属性が切替属性と一致すると判断する場合に、適用部は、所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。
第3発明に係る画像形成装置では、バリアブルデータの属性に応じて、フォームデータのカラープロファイルを変更することができる。
第4発明に係る画像形成装置は、取得部と、カラープロファイル変更判断部と、適用判断部と、適用部と、色変換処理部と、を備えている。取得部は、印刷データと、フォームデータのカラープロファイルと、バリアブルデータのカラープロファイルと、を取得する。フォームデータは、複数の印刷単位で共通する固定のデータである。バリアブルデータは、複数の印刷単位のそれぞれで異なるデータである。カラープロファイル変更判断部は、所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断する。適用判断部は、カラープロファイル変更判断部が、所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する。適用部は、所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。色変換処理部は、フォームデータのカラープロファイル及びバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、フォームデータ及びバリアブルデータの色変換処理を行う。また、取得部は、フォームデータにおいて全ての属性のうちフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する一部の属性をさらに取得する。また、適用判断部が所定の印刷単位における全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用しないと判断する場合に、適用部は、所定の印刷単位において、取得部が取得した一部の属性のフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。そして、色変換処理部は、所定の印刷単位において、適用部が適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、取得部が取得した一部の属性のフォームデータの色変換処理を行う。
第4発明に係る画像形成装置では、フォームデータのカラープロファイルを属性毎に変更することが可能になる。よって、細やかな色変換処理を行うことができ、顧客毎に応じた色変換処理を行うことができる。
第5発明に係る画像形成装置は、第2発明又は第4発明に係る画像形成装置であって、ユーザーによる入力を受け付ける入力部をさらに備える。そして、取得部は、ユーザーが入力部を介してフォームデータの一部の属性の情報を入力することによって、フォームデータの一部の属性の情報を取得する。
第5発明に係る画像形成装置では、ユーザーが、カラープロファイルを変更するフォームデータの属性を決定できる。すなわち、ユーザーが所望する属性のフォームデータの色変換処理を行うことができる。
第6発明に係る画像形成装置は、取得部と、色変換処理部と、第1適用制御部と、第2適用制御部と、切替部と、を備える。取得部は、印刷データと、フォームデータのカラープロファイルと、バリアブルデータのカラープロファイルと、を取得する。印刷データには、フォームデータとバリアブルデータとが含まれる。フォームデータは、複数の印刷単位で共通する固定のデータである。バリアブルデータは、複数の印刷単位のそれぞれで異なるデータである。色変換処理部は、フォームデータのカラープロファイル及びバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、フォームデータ及びバリアブルデータの色変換処理を行う。第1適用制御部は、第1適用制御を実行する。第1適用制御とは、所定の印刷単位においてフォームデータの全ての属性のカラープロファイルとして所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルを適用する制御である。第2適用制御部は、第2適用制御を実行する。第2適用制御は、所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断することによって、所定の印刷単位のフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルを適用する制御である。切替部は、第1適用制御部に第1適用制御を実行させるか第2適用制御部に第2適用制御を実行させるかを切り替える。
第6発明に係る画像形成装置では、複数の制御(ここでは、第1適用制御及び第2適用制御)を切り替えることができる。よって、状況に応じた色変換処理を行うことができる。
第7発明に係る画像形成装置は、第6発明に係る画像形成装置であって、取得部は、印刷紙の種類をさらに取得し、印刷単位は印刷ページであり、第2適用制御部は、紙種判断部と、適用部と、を有する。紙種判断部は、所定の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更したか否かを判断する。適用部は、紙種判断部が所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更したと判断する場合に、所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。色変換処理部は、所定の印刷ページにおいて、適用部が適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、フォームデータの色変換処理を行う。
ここで、例えば、印刷紙の種類が異なるにも関わらず、同じカラープロファイルを適用したとすると、ユーザーが望む色の印刷物が得られないことが懸念される。
そこで、第7発明に係る画像形成装置では、第2適用制御が行われる場合、所定の印刷ページと前の印刷ページとにおいて印刷紙の種類が異なることによってバリアブルデータのカラープロファイルが変更しているときに、フォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルが適用される。これにより、適切なカラーマネッジメントが可能になり、印刷物がユーザーの意図した通りの色味で出力される。従って、顧客毎に応じた色変換処理を行うことができる。
第8発明に係る画像形成装置は、第6発明に係る画像形成装置であって、取得部は、フォームデータにおいて全ての属性のうちフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する一部の属性をさらに取得する。第2適用制御部は、適用判断部と、適用部と、を有する。適用判断部は、所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する。適用部は、所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。色変換処理部は、所定の印刷単位において、適用部が適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、取得部が取得した一部の属性のフォームデータの色変換処理を行う。
第8発明に係る画像形成装置では、第2適用制御を行う場合、フォームデータのカラープロファイルを属性毎に変更することが可能になる。よって、細やかな色変換処理を行うことができる。
第9発明に係る画像形成装置は、第4発明に係る画像形成装置であって、記憶部と、RIP部と、抽出部と、容量推定部と、容量判断部と、をさらに備える。記憶部は、印刷データを記憶する。RIP部は、フォームデータ及びバリアブルデータのRIP処理を行う。抽出部は、カラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルが適用されるフォームデータを変更データとして抽出する。容量推定部は、変更データを含む全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理後のデータの容量を推定する。容量判断部は、容量推定部によって推定された全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理後のデータの容量が、記憶部の変換処理データ用の記憶領域の容量よりも小さいか否かを判断する。RIP部及び色変換処理部は、容量判断部が、容量推定部によって推定された全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理後のデータの容量が記憶部の変換処理データ用の記憶領域の容量よりも小さいと判断する場合に、バリアブルデータのRIP処理及び色変換処理を行う前に、全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理を行う。
第9発明に係る画像形成装置では、記憶部の所定の記憶領域の容量が、全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理後のデータを記憶できる容量である場合には、予め、全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理を行う。これにより、フォームデータの色変換処理を最小限に抑えることができる。
第10発明に係る画像形成システムは、第1発明〜第9発明のいずれかに係る画像形成装置と、画像形成装置に対して、印刷データを少なくとも送信する印刷データ送信装置と、を備える。
第10発明に係る画像形成システムでは、印刷データ送信装置から送信された印刷データに基づいて、画像形成装置が第1発明〜第9発明に係る画像形成装置で説明した動作と同様の動作を行うことによって同様の効果を奏する。
本発明では、顧客毎に応じた色変換処理を行うことができる。
画像形成システムの全体構成図。 クライアント装置のハードウェア構成図。 画像形成装置のハードウェア構成図。 画像形成装置のプリンターコントローラーのハードウェア及び機能構成図。 PPMLデータの構成の概念図。 オブジェクトデータが描画されたPDFデータの構成の概念図。 バリアブル設定ルールの一例を示す図。 カラープロファイルデータの一例を示す図。 カラープロファイルデータの別例を示す図。 バリアブル印刷用データ(印刷データ)の一例を示す図。 画像形成装置における適用属性設定画面の一例を示す図。 色変換処理情報の一例を示す図。 画像形成装置におけるバリアブル印刷処理を示すフローチャート。 変形例Aに係る適用属性設定画面を示す図。 変形例Bに係る画像形成装置のプリンターコントローラーのハードウェア及び機能構成図。 変形例Bに係る適用属性設定画面の一例を示す図。 変形例Cに係る画像形成装置のプリンターコントローラーのハードウェア及び機能構成図。 変形例Cに係る画像形成装置におけるバリアブル印刷処理を示すフローチャート。 変形例Dに係る画像形成装置のプリンターコントローラーのハードウェア及び機能構成図。 変形例Dに係る色変換テーブルの一例を示す図。 変形例Dに係る画像形成装置におけるバリアブル印刷処理を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る画像形成システム100について説明する。
(1)画像形成システムの全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム100の全体構成図である。画像形成システム100は、図1に示すように、主として、画像形成装置10と、クライアント装置30(印刷データ送信装置に相当)と、を備えている。画像形成システム100は、画像形成装置10が、クライアント装置30から送信される印刷データ、印刷設定のデータ、カラープロファイル等(後述する)に基づいて、電子写真方式やインクジェット方式により画像形成を行うシステムである。画像形成装置10とクライアント装置30とは、ネットワーク5を介して、互いに通信可能に接続されている。ネットワーク5は、LANやインターネット等の通信回線を介したネットワークである。尚、図1では、1つの画像形成装置10を示し、3つのクライアント装置30を示しているが、数はこれに限られるものではない。画像形成装置10は、コピー機能、スキャナー機能、FAX機能、プリンター機能、データ通信機能、サーバー機能等を有するMFPである。クライアント装置30は、ネットワーク5を介して、画像形成装置10に対して、各種のデータの送信を行うクライアントコンピューターである。以下、画像形成システム100を主として構成する画像形成装置10及びクライアント装置30について、クライアント装置30について説明してから、画像形成装置10について説明する。
(2)クライアント装置
図2は、クライアント装置30のハードウェア構成図である。クライアント装置30は、印刷データを生成して、画像形成装置10(具体的には、画像形成装置10のプリンターコントローラー20(後述する))に対して、印刷データを送信することで印刷指示を行う装置である。
具体的には、クライアント装置30は、図2に示すように、主として、通信部31と、入力部32と、出力部33と、記憶部34と、制御部35とを有している。
(2−1)通信部
通信部31は、クライアント装置30をネットワーク5に接続するためのネットワークインターフェースである。
(2−2)入力部
入力部32は、マウス、キーボード、操作ボタン等から構成されており、ユーザーからのクライアント装置30に対する入力を受け付ける。
(2−3)出力部
出力部33は、ディスプレイから構成されており、各種の操作画面等を表示する。
(2−4)記憶部
記憶部34は、主として、RAM、ROM及びハードディスクから構成されており、各種プログラムやデータを記憶する。具体的には、記憶部34には、原稿データ生成アプリケーションやプリンタードライバーが格納されている。原稿データ生成アプリケーションは、文字、写真、図形等から成る原稿データを生成するためのプログラムである。プリンタードライバーは、原稿データを、画像形成装置10が解釈可能なPDL(Page Description Language)で記述された印刷データに変換するためのプログラムである。また、プリンタードライバーは、原稿データを印刷データに変換するだけでなく、原稿データの印刷設定を行い、印刷設定のデータを画像形成装置10が解釈可能なPJL(Print Job Language)データに変換する。尚、プリンタードライバーは、印刷設定のデータを、PJLデータの代わりにJDFデータに変換してもよい。
ユーザーは、入力部32を介して、上述の原稿データ生成アプリケーションやプリンタードライバーを利用可能となっている。具体的には、原稿データ生成アプリケーションは、入力部32を介したユーザーによる操作に基づいて、原稿データを生成したり、生成した原稿データを記憶部34の所定の記憶領域に格納したりする。プリンタードライバーは、入力部32を介したユーザーによる操作に基づいて、所定の記憶領域に格納された原稿データを印刷データに変換したり、変換した印刷データを画像形成装置10に対して送信したりする。また、プリンタードライバーは、入力部32を介したユーザーによる操作に基づいて、原稿データの印刷設定を行ったり、印刷設定のデータをPJLデータに変換して印刷データと共に画像形成装置10に対して送信したりする。そして、プリンタードライバーは、印刷データ、印刷データに対応する印刷設定のデータ及び印刷設定のデータを変換したPJLデータを、記憶部34の所定の記憶領域に格納する。ここで、印刷設定とは、印刷媒体に対する印刷条件(種類、サイズ、片面/両面印刷等)である。印刷媒体とは、画像形成装置10において印刷(画像形成)が行われる媒体であり、例えば、印刷紙である。
また、原稿データ生成アプリケーションには、バリアブル印刷用アプリケーションが含まれる。以下、バリアブル印刷用アプリケーションについて説明する。
(バリアブル印刷用アプリケーション)
バリアブル印刷用アプリケーションは、バリアブル印刷用データを生成するためのプログラムである。ユーザーが入力部32を介してバリアブル印刷用アプリケーションを起動すると、出力部33にバリアブル印刷用データを生成するための画面が表示される。そして、ユーザーが出力部33に表示された画面に基づいて各種の情報(具体的には、バリアブル印刷用データの生成を実行させる指示情報等)を入力することにより、バリアブル印刷用アプリケーションによってバリアブル印刷用データが生成される。バリアブル印刷用アプリケーションが使用されると、原稿データとしてバリアブル印刷用データが生成され、バリアブル印刷用データが印刷データに変換されて画像形成装置10に対して送信される。ここで、バリアブル印刷用データとは、複数の印刷単位のそれぞれで共通する固定のフォームデータと、複数の印刷単位のそれぞれで異なるバリアブルデータと、を含むデータである。また、印刷単位とは、印刷処理の単位である。具体的には、印刷媒体が印刷紙である場合、1の印刷ページに画像形成装置10において1のレコード(後述する)に対応する画像データが出力される場合は、その印刷ページが印刷単位であり、1の印刷ページに対して、複数のレコードに対応する複数の画像データが画像形成装置10において出力される場合(すなわち、画像形成装置10において集約印刷(Nin1印刷)がされる場合)は、その複数のレコードの各々に対応する各画像データが出力される各領域が印刷単位である。
より具体的には、バリアブル印刷用アプリケーションは、PPMLデータに基づいて、各種の処理を行って、バリアブル印刷用データを生成する。以下、PPMLデータ及びバリアブル印刷用アプリケーションの各種の処理について説明する。
(a)PPMLデータ
図5は、PPMLデータの構成の概念図である。
PPMLデータは、記憶部34の所定の記憶領域に記憶されるデータである。PPMLデータには、図5に示すように、顧客の氏名、年齢、性別等の顧客の属性や住所等が記述された顧客レコードと、オブジェクトデータと、が含まれている。オブジェクトデータは、文字、写真、図形等を示すデータである。オブジェクトデータは、図6に示すように、PDFデータの各ページに1つずつ描画されている。尚、図6は、オブジェクトデータが描画されたPDFデータの一例を示す図である。また、PPMLデータでは、オブジェクトデータの種類情報が記述されている。オブジェクトデータの種類情報とは、フォームデータ及びバリアブルデータのいずれであるかを示す分類情報である。また、オブジェクトデータは固定のフォームデータであるか可変のバリアブルデータであるかがXMLデータによって分類されている。
(b)第1関連付け処理
バリアブル印刷用アプリケーションは、第1関連付けルールに基づいて、PPMLデータに含まれる顧客レコード及びオブジェクトデータを関連付ける。第1関連付けルールは、記憶部34の所定の記憶領域に記憶されており、顧客レコードとオブジェクトデータとを関連付けるためのルールである。関連付けルールは、例えば、顧客の年齢が20〜29歳であって性別が女性であれば、PDFデータのページナンバーが1のオブジェクトデータを用い、年齢が30〜39歳であって性別が女性であれば、PDFデータのページナンバーが2のオブジェクトデータを用いる、というルールである。ここで、上述のように、オブジェクトデータのうち顧客の属性に応じて異なるデータがバリアブルデータである。他方、オブジェクトデータのうち、顧客の属性とは関係なく複数の顧客に渡って共通するデータがフォームデータである。フォームデータとしては、例えば、定型のフォーマット等が挙げられる。
(c)第2関連付け処理
また、バリアブル印刷用アプリケーションは、第2関連付けルールに基づいて、顧客レコードと、印刷媒体の種類とを関連付ける。ここで、印刷媒体の種類とは、例えば、普通紙や上質紙(コート紙等)であり、画像形成装置10において印刷可能な印刷媒体の種類である。第2関連付けルールは、記憶部34の所定の記憶領域に記憶されており、顧客レコードと、印刷媒体の種類とを関連付けるためのルールである。例えば、顧客レコードに各顧客が常連か常連でないかを示す属性の情報が含まれている場合に、第2関連付けルールでは、顧客が常連の場合は上質紙を用い、常連でない場合は普通紙を用いる、というルールが記述されている。尚、第1関連付け処理及び第2関連付け処理によって、顧客レコードと、オブジェクトデータ(具体的には、バリアブルデータ)と、印刷媒体の種類との3者が関連付けられる。
(d)カラープロファイル設定処理
さらに、バリアブル印刷用アプリケーションは、オブジェクトデータのカラープロファイルを設定する。まず、バリアブル印刷用アプリケーションは、フォーム設定ルールに基づいて、全ての印刷単位に共通するフォームデータに対して1のカラープロファイルを設定する。フォーム設定ルールは、記憶部34の所定の記憶領域に記憶されており、フォームデータと、フォームデータに設定するカラープロファイルとの対応関係を規定したものである。ここで、カラープロファイルとは、入力色の画素値と出力色の画素値との対応関係を規定するものであり、例えば、ルックアップテーブル(LUT)である。本実施形態では、カラープロファイルとして、RGB/CMYKソースプロファイル、ディスティネーションプロファイル及びデバイスリンクプロファイルの3種類を使用している。但し、カラープロファイルの種類はこれらに限られるものではなく、これらのカラープロファイルの一部のみを使用しても構わないし、その他のカラープロファイルを代用/追加しても構わない。
さらに、バリアブル印刷用アプリケーションは、バリアブル設定ルールに基づいて、各印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを設定する。バリアブル設定ルールは、記憶部34の所定の記憶領域に記憶されており、バリアブルデータ及び印刷媒体の種類に対応するカラープロファイルを設定するためのルールである。バリアブル設定ルールの一例を図7に示す。図7において、Profile1A〜1C及び2A〜2Cはカラープロファイルであり、4〜6は、バリアブルデータ(オブジェクトデータ)が描画されるPDFデータのページナンバーである。図7の例によれば、印刷媒体の種類が上質紙であり且つバリアブルデータのPDFデータのページナンバーが4である場合は、カラープロファイルは、Profile1Aとなり、印刷媒体の種類が普通紙であり且つバリアブルデータのPDFデータのページナンバーが6である場合は、カラープロファイルは、Profile2Cとなる。図7におけるその他の組み合わせの説明は省略する。
(e)データ作成処理
バリアブル印刷用アプリケーションは、カラープロファイルデータを生成し、記憶部34の所定の記憶領域に記憶する。
カラープロファイルデータは、オブジェクトデータに関する情報(オブジェクトデータのPDFデータのページナンバー情報、種類情報及び属性情報)と、オブジェクトデータに対して設定されたカラープロファイル情報とを対応付けたデータである。ここで、オブジェクトデータの属性情報とは、オブジェクトデータの属性を識別するための情報である。オブジェクトデータの属性としては、文字を表す「Text」、写真を表す「Image」、及び、図形を表す「Graphics」の3種類ある。尚、属性は3つに限定されず、他の属性が含まれていてもよいし、上述の3つのうちの一部のみであってもよい。
カラープロファイルデータは、第1カラープロファイルデータと、第2カラープロファイルデータとを有する。
第1カラープロファイルデータは、オブジェクトデータのうちフォームデータに関するカラープロファイルの設定が記述されたデータである。具体的には、第1カラープロファイルデータでは、フォームデータのPDFデータのページナンバー情報と、フォームデータに分類するためのオブジェクトデータの種類情報と、フォームデータの属性情報と、カラープロファイル情報とが対応付けられている。
第2カラープロファイルデータは、図8に一例を示すように、オブジェクトデータのうちバリアブルデータに関するカラープロファイルの設定が印刷単位毎に記述されたデータである。具体的には、第2カラープロファイルデータでは、印刷単位毎(図8における印刷ページ毎)に、その印刷単位におけるバリアブルデータのPDFデータのページナンバー情報と、バリアブルデータに分類するためのオブジェクトデータの種類情報と、バリアブルデータ(オブジェクトデータ)の属性情報と、カラープロファイル情報と、印刷媒体の種類情報とが対応付けられている。
図8の例によると、例えば、所定の印刷単位としての印刷ページ1は、印刷紙の種類が上質紙であり、オブジェクトデータとしてPDFデータのページナンバー4のデータが使用され、オブジェクトデータの種類がバリアブルデータであり、オブジェクトデータの属性がGraphicsであり、オブジェクトデータのカラープロファイルがProfile1Aであることがわかる。
ここで、フォームデータは全ての印刷単位において共通のデータであるので、フォームデータのカラープロファイルについては、第1カラープロファイルデータとして、クライアント装置30から画像形成装置10に対して1回送信される。他方、バリアブルデータのカラープロファイルについては、印刷単位毎に複数回に分けて送信することもできるが、本実施形態では、各印刷単位のバリアブルデータを第2カラープロファイルデータとしてまとめて1回で送信している。
尚、クライアント装置30から画像形成装置10に対して送信されるカラープロファイルデータは、上述のように、第1カラープロファイルデータと、第2カラープロファイルデータとを別々に有しているものに限られず、図9に示すように、第1カラープロファイルデータと第2カラープロファイルデータとが結合されたデータであってもよい。すなわち、カラープロファイルデータは、オブジェクトデータに関する情報(PDFデータのページナンバー情報、種類情報及び属性情報)と、オブジェクトデータに設定されるカラープロファイル情報と、印刷媒体の種類情報と、を印刷単位毎に対応付けるデータであってもよい。尚、図9は、カラープロファイルデータの一例である。
(f)合成処理
最後に、バリアブル印刷用アプリケーションは、フォームデータ及びバリアブルデータを合成してバリアブル印刷用データ(図10を参照)を生成する。尚、図10は、バリアブル印刷用データの一例を示す図である。
そして、以上の処理を終えてバリアブル印刷用データが生成されると、ユーザーは、プリンタードライバーを起動して、バリアブル印刷用データの印刷指示を行う。
尚、上記では、PPMLデータ、第1及び第2関連付けルール、フォーム設定ルール、バリアブル設定ルール等が、記憶部34に記憶されていると述べたが、これに限られるものではない。例えば、クライアント装置30とネットワーク5を介して接続される外部の記憶装置(図示せず)に記憶されていてもよい。つまり、クライアント装置30が、上記の各種の情報を取得可能であれば、これらの情報はどこに記憶されていてもよい。
(2−5)制御部
制御部35は、主として、CPUから構成されており、記憶部34に記憶されている各種のプログラムを読み出して実行することにより、各種の機能部として機能する。具体的には、原稿データ生成アプリケーションを読み出して実行することにより、原稿データを生成し生成した原稿データを記憶部34に記憶する原稿データ生成部として機能する。尚、原稿データ生成アプリケーションに含まれるバリアブル印刷用アプリケーションを使用する場合は、原稿データ生成部は、原稿データとしてバリアブル印刷用データを生成し、生成した印刷用データを記憶部34に記憶する。また、この場合、制御部35は、第1関連付け部、第2関連付け部、カラープロファイル設定部、データ作成部、合成部等として機能する。第1関連付け部は、上述の第1関連付け処理を行う。第2関連付け部は、上述の第2関連付け処理を行う。カラープロファイル設定部は、上述のカラープロファイル設定処理を行う。データ作成部は、上述のデータ作成処理を行う。合成部は、上述の合成処理を行う。
また、プリンタードライバーを読み出して実行することにより、原稿データを変換して印刷データを生成し生成した印刷データを記憶部34に記憶する印刷データ生成部、印刷設定のデータを変換してPJLデータを生成し生成したPJLデータを記憶部34に記憶するPJLデータ生成部、印刷データを、PJLデータ及びカラープロファイルデータと共に画像形成装置10に対して送信して印刷指示を行う印刷指示部等として機能する。
以上のように、クライアント装置30では、ユーザーによってバリアブル印刷用アプリケーションを含む原稿データ生成アプリケーションを用いて生成された原稿データは、ユーザーによってプリンタードライバーを用いて印刷設定やカラープロファイル設定を含む印刷指示の実行が行われることにより、原稿データや印刷設定のデータがプリンタードライバーによって画像形成装置10が解釈可能な印刷データやPJLデータに変換される。そして、変換された印刷データ及びPJLデータとカラープロファイルデータとがネットワーク5を介して画像形成装置10に対して送信されることにより、クライアント装置30が画像形成装置10に対して印刷指示を行っている。
(3)画像形成装置
図3は、画像形成装置10のハードウェア構成図である。画像形成装置10は、クライアント装置30から各種のデータが送信されることにより又は所定の位置に載置された原稿を読み取ることにより、プリンター、コピー、スキャナー、FAX等の各種機能を実現する。具体的には、画像形成装置10は、クライアント装置30からネットワーク5を介して印刷指示があると、プリンターとして機能し、送信された印刷データに基づいて、印刷媒体に画像を形成して印刷を行う。そして、画像が形成された印刷媒体を外部に排出する。ここで、上述したように、クライアント装置30で原稿データの印刷設定や原稿データに含まれる各オブジェクトデータに対してカラープロファイルの設定がされている場合は、画像形成装置10は、クライアント装置30から送信された印刷データ、PJLデータ及びカラープロファイルデータに基づいた印刷を行う。
画像形成装置10は、図3に示すように、主として、画像読取部11と、画像形成部12と、印刷媒体供給部13と、印刷媒体排出部14と、表示部15と、入力部16と、通信部17と、記憶部18と、エンジン制御部19と、プリンターコントローラー20と、から構成されている。
(3−1)画像読取部
画像読取部11は、画像形成装置10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。
(3−2)画像形成部
画像形成部12は、画像読取部11で生成された画像データ又はクライアント装置30から送信される原稿データに基づいて、トナー等の色材を使用して印刷媒体に画像を形成する。
(3−3)印刷媒体供給部
印刷媒体供給部13は、印刷媒体を収容し、画像形成部12に対して、画像を形成させるために印刷媒体の給紙を行う。
(3−4)印刷媒体排出部
印刷媒体排出部14は、画像形成部12において画像が形成された印刷媒体を排出する。
(3−5)表示部及び入力部
表示部15は、画像形成装置10のON/OFF状態や、動作状態(実行されているモード等)を表示する。入力部16は、ユーザーによる入力を受け付ける。具体的には、画像形成装置10のON/OFFの入力を受け付けたり、画像形成装置10の各種機能の選択や各種機能における設定を受け付けたりする。尚、表示部15と入力部16とは、タッチパネル式ディスプレイとして一体的に構成されていてもよい。
(3−6)通信部
通信部17は、画像形成装置10をネットワーク5に接続するためのネットワークインターフェースである。クライアント装置30も通信部31を介してネットワーク5に接続されているため、画像形成装置10とクライアント装置30とがネットワーク5を介して通信可能になっている。
(3−7)記憶部
記憶部18は、ハードディスク、RAM、ROM等から構成され、各種データやプログラムを記憶する。具体的には、記憶部18には、所定の間隔で、エンジン制御部19によって制御される各種の処理部(画像読取部11、画像形成部12、印刷媒体供給部13、印刷媒体排出部14等)の運転情報等が記憶される。
(3−8)エンジン制御部
エンジン制御部19は、プリンターコントローラー20との間でデータの送受信を行うことによって、画像読取部11、画像形成部12、印刷媒体供給部13、印刷媒体排出部14等に対して各種の印刷処理を行うように指示する。
(3−9)プリンターコントローラー
図4は、プリンターコントローラー20のハードウェア及び機能構成図である。図4では、実線でハードウェア構成を示し、破線により、対応するハードウェアにより実現される機能的な構成を示している。図4に示すように、プリンターコントローラー20は、ハードウェア構成として、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを含む。
(3−9−1)通信部
通信部21は、エンジン制御部19とデータの送受信を可能にするためのインターフェースである。
(3−9−2)記憶部
記憶部22は、RAM、ROM、ハードディスク等から構成されており、各種のプログラムやデータが記憶されている。具体的には、記憶部22は、取得情報記憶領域22aと、生成情報記憶領域22bと、色変換処理情報記憶領域22cと、を有している。
(3−9−2−1)取得情報記憶領域
取得情報記憶領域22aには、情報取得部23a(後述する)によって取得された情報が記憶されている。具体的には、取得情報記憶領域22aには、クライアント装置30から受信した印刷指示の情報や、入力部16を介してユーザーによって入力された入力情報が記憶される。印刷指示の情報には、上述したように、印刷データ(バリアブル印刷用データ)、印刷データに対応する印刷設定(具体的には、印刷媒体の種類等の設定)を記述したPJLデータ、印刷データを構成する各オブジェクトデータとカラープロファイルと印刷媒体の種類とが対応付けられたカラープロファイルデータ等が含まれる。取得情報記憶領域22aには、印刷データ、PJLデータ及びカラープロファイルデータが、ユーザー名や指示日時と関連付けられて記憶される。
(3−9−2−2)生成情報記憶領域
生成情報記憶領域22bには、RIP部23b(後述する)及び色変換処理部23c(後述する)によってRIP処理及び色変換処理がされた後の印刷データが記憶されている。
(3−9−2−3)色変換処理情報記憶領域
色変換処理情報記憶領域22cには、適用部23f(後述する)によって生成された色変換処理情報が記憶されている。色変換処理情報の詳細については、(5)の画像形成装置10の内部処理の箇所で説明する。
(3−9−3)制御部
制御部23は、主として、CPUから構成されている。制御部23は、記憶部22に記憶されている各種のプログラムを読み出して実行することにより、情報取得部23a、RIP部23b、色変換処理部23c、カラープロファイル変更判断部23d、印刷媒体種判断部23e、適用部23f、合成部23g、データ生成完了判断部23h、印刷実行部23i等として機能する。
(3−9−3―1)情報取得部(取得部に相当)
情報取得部23aは、クライアント装置30から送信された印刷指示の情報をネットワーク5を介して取得する。また、情報取得部23aは、入力部16を介してユーザーによって入力された入力情報を取得する。そして、これらの印刷指示の情報や、ユーザーによる入力情報を、上述の取得情報記憶領域22aに格納する。
(3−9−3−2)RIP部
RIP部23bは、取得情報記憶領域22aに記憶されている印刷指示の情報に基づいて、印刷データ(バリアブル印刷用データ)を翻訳し、ビットマップ形式の画像データに展開するためのRIP処理を行う。そして、RIP部23bは、RIP処理した印刷データ(バリアブル用印刷データ)を、上述の生成情報記憶領域22bに格納する。ここで、取得情報記憶領域22aに印刷データとしてバリアブル印刷用データが記憶されている場合、RIP部23bは、まず、バリアブル印刷用データのうちフォームデータのRIP処理を行い、その次に、バリアブルデータのRIP処理を行う。
(3−9−3−3)色変換処理部
色変換処理部23cは、印刷データとしてバリアブル印刷用データがクライアント装置30から送信された場合に、フォームデータ及びバリアブルデータのそれぞれのカラープロファイルに基づいて、フォームデータ及びバリアブルデータの色変換処理を行う。具体的には、詳細については後述するが、色変換処理部23cは、取得情報記憶領域22aに記憶されているカラープロファイルデータ又は色変換処理情報記憶領域22cに記憶されている色変換処理情報に基づいて、生成情報記憶領域22bに記憶されているRIP処理後のフォームデータ及びバリアブルデータの色変換処理を行う。すなわち、本実施形態では、RIP部23bによるRIP処理の実行に続いて、色変換処理部23cが、RIP処理後のフォームデータ及びバリアブルデータの色変換処理を行っている。
(3−9−3−4)カラープロファイル変更判断部
カラープロファイル変更判断部23dは、印刷データとしてバリアブル印刷用データがクライアント装置30から送信された場合に、所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断する機能部である。
ここで、カラープロファイルの変更は、バリアブルデータの変更以外に、印刷媒体の種類の変更にも起因する。印刷媒体の種類の変更とは、上述したように、例えば、普通紙及び上質紙(例えば、コート紙)間での変更である。
例えば、図9に示すようなカラープロファイルデータの例によれば、所定の印刷単位である印刷ページ2のバリアブルデータのカラープロファイルがProfile2Bであり、印刷ページ2の前の印刷単位である印刷ページ1のバリアブルデータのカラープロファイルがProfile1Aであるので、カラープロファイル変更判断部23dは、印刷ページ2のバリアブルデータのカラープロファイルは、前の印刷ページ1のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断することになる。
(3−9−3−5)印刷媒体種判断部
印刷媒体種判断部23eは、カラープロファイル変更判断部23dが、所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、その所定の印刷単位の印刷媒体の種類が前の印刷単位の印刷媒体の種類から変更したか否かを判断する。
(3−9−3−6)適用部
適用部23fは、印刷媒体種判断部23eの判断に基づいて、所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして、その所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。そして、適用部23fは、色変換処理情報を生成して、上述の色変換処理情報記憶領域22cに記憶する。適用部23fによる適用動作及び色変換処理情報の詳細については、後述する。
(3−9−3−7)合成部
合成部23gは、生成情報記憶領域22bに記憶されている、RIP処理及び色変換処理がされたフォームデータ及びバリアブルデータを合成して、RIP処理及び色変換処理がされたバリアブル印刷用データ(以下、印刷出力データという)を生成する。そして、印刷出力データを、生成情報記憶領域22bに格納する。
(3−9−3−8)データ生成完了判断部
データ生成完了判断部23hは、クライアント装置30から送信された印刷データ(バリアブル印刷用データ)に対応する印刷出力データの生成が完了したか否かを判断する。すなわち、全ての顧客レコードに対応する全ての印刷単位の印刷出力データの生成が完了したか否かを判断する。
(3−9−3−9)印刷実行部
印刷実行部23iは、データ生成完了判断部23hの判断に基づいて、通信部21を介して、エンジン制御部19に対して、各種の処理部に、生成情報記憶領域22bに格納されている印刷出力データの印刷処理を行うように指示させる。この結果、上述の処理部によって印刷処理が行われ、印刷が実行される。
(4)フォームデータのカラープロファイルの適用範囲の設定
画像形成装置10では、フォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する処理を、フォームデータの属性毎に行うことができるようになっている。具体的には、カラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルが適用されるフォームデータの属性を、予め、ユーザーが入力部16を介した操作を行うことによって設定している。ここで、本実施形態のフォームデータの全ての属性である「Image」、「Graphics」及び「Text」のうちフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する設定がされる属性を適用属性という。
情報取得部23aは、ユーザーによって適用属性が設定される度に、適用属性の情報を取得し、取得情報記憶領域22aに格納する。そして、所定の条件を満たす場合に、ユーザーが設定する適用属性の情報に基づいて、適用部23fが、ユーザーによって設定された適用属性のフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用している。
適用属性の設定処理について説明すると、まず、ユーザーが、入力部16を介して画像形成装置10に対して所定の操作を行うと、画像形成装置10の表示部15には、フォームデータの適用属性を設定するための適用属性設定画面が表示される。ここで、適用属性設定画面の一例を図11に示す。そして、ユーザーは、入力部16を介して、適用属性設定画面上で、フォームデータの適用属性を入力することによってフォームデータの適用属性を設定する。具体的には、適用属性設定画面上には、フォームデータの各属性を示す「Image」、「Graphics」及び「Text」と、各属性に対応するチェックボックスとが対応付けられて表示されている。ユーザーは、適用属性設定画面において、フォームデータの各属性に対応するチェックボックスにチェックを付けることにより、フォームデータの適用属性を選択する。ここで、図11の適用属性設定画面の例では、バリアブルデータのカラープロファイルが適用されるフォームデータの適用属性として「Image」が選択されている。よって、この例では、適用部23fは、所定の条件を満たす場合に、属性が「Image」のフォームデータのカラープロファイルとして、バリアブルデータのカラープロファイルを適用する。
(5)画像形成装置の内部処理
画像形成装置10の制御部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、図13のフローチャートに示すバリアブル印刷処理を実行する。以下では、図13を用いて、画像形成装置10において、クライアント装置30から、印刷データとしてバリアブル印刷用データが送信される場合を例に挙げて説明する。
まず、ステップS11では、プリンターコントローラー20の情報取得部23aが、クライアント装置30からネットワーク5を介して送信される印刷指示の情報を取得する。そして、取得した印刷指示の情報を、取得情報記憶領域22aに格納する。ここで、上述したように、印刷指示の情報には、印刷データとしてのバリアブル印刷用データ、バリアブル印刷用データの印刷条件が記述されたPJLデータ及びカラープロファイルデータが含まれる。
ステップS11においてクライアント装置30から印刷指示の情報を取得すると、ステップS12において、RIP部23bが、取得情報記憶領域22aに記憶されている印刷指示の情報に基づいて、カラープロファイルデータを抽出する。そして、抽出したカラープロファイルデータに基づいて、RIP部23b及び色変換処理部23cが、バリアブル印刷用データのうちフォームデータのRIP処理及び色変換処理を行う。具体的には、まず、RIP部23bが、取得情報記憶領域22aに記憶されている印刷指示の情報に基づいて、フォームデータのRIP処理を行う。そして、RIP処理したフォームデータを生成情報記憶領域22bに格納する。続いて、色変換処理部23cが、取得情報記憶領域22aに記憶されているカラープロファイルデータに基づいて、生成情報記憶領域22bに格納されたRIP処理後のフォームデータの色変換処理を行う。そして、色変換処理したフォームデータを、生成情報記憶領域22bに格納する。ここで、フォームデータは、全ての印刷単位に共通するデータであるので、ステップS12では、バリアブル印刷用データに含まれる全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理を一括して行う。
次に、ステップS13において、RIP部23b及び色変換処理部23cが、バリアブル印刷用データのうちバリアブルデータのRIP処理及び色変換処理を行う。具体的には、まず、RIP部23bが、取得情報記憶領域22aに記憶されている印刷指示の情報に基づいて、バリアブルデータのRIP処理を行う。そして、RIP処理したバリアブルデータを生成情報記憶領域22bに格納する。続いて、色変換処理部23cが、取得情報記憶領域22aに記憶されているカラープロファイルデータに基づいて、生成情報記憶領域22bに格納されたRIP処理後のバリアブルデータの色変換処理を行う。そして、色変換処理したバリアブルデータを、生成情報記憶領域22bに格納する。ここで、バリアブルデータは、各印刷単位において異なるデータであるので、ステップS13では、所定の印刷単位におけるバリアブルデータのRIP処理及び色変換処理を行う。
次に、ステップS14において、カラープロファイル変更判断部23dは、取得情報記憶領域22aに記憶されたカラープロファイルデータに基づいて、ステップS13においてRIP処理及び色変換処理を行ったバリアブルデータのカラープロファイルが、前の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断する。ステップS14において、変更したと判断する場合、ステップS15に移行し、他方、変更していないと判断する場合は、ステップS20に移行する。
ステップS15では、印刷媒体種判断部23eが、取得情報記憶領域22aに記憶されているカラープロファイルデータに基づいて、印刷媒体の種類が変更したか否かを判断する。すなわち、ステップS15では、ステップS14において、カラープロファイル変更判断部23dが、所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、印刷媒体種判断部23eが、印刷媒体の種類が変更したか否かを判断している。そして、ステップS15において、印刷媒体の種類が変更したと判断する場合は、ステップS16に移行し、他方、印刷媒体の種類が変更していないと判断する場合は、ステップS18に移行する。
ステップS16では、適用部23fが、フォームデータのカラープロファイルとして、バリアブルデータのカラープロファイルを適用する。ここで、ステップS16では、印刷媒体の種類が変更したと判断されているので、全ての属性のフォームデータ、すなわち、属性「Text」のフォームデータ、属性「Image」のフォームデータ及び属性「Graphics」のフォームデータのカラープロファイルとして、バリアブルデータのカラープロファイルを適用する。そして、適用部23fは、色変換処理情報を新たに生成して、色変換処理情報記憶領域22cに格納する。ここで、色変換処理情報とは、取得情報記憶領域22aに記憶されているカラープロファイルデータをベースに、適用部23fの判断に基づいて、フォームデータに適用するカラープロファイルを変更したものである。具体的には、適用部23fがバリアブルデータのカラープロファイルを適用すると判断したフォームデータについて、適用されるカラープロファイルを、バリアブルデータに適用されるカラープロファイルと同一のものに変更した(書き換えた)ものである。色変換処理情報の一例を図12に示す。図12は、図9に示すカラープロファイルデータが取得情報記憶領域22aに記憶されており且つ図11に示す設定がされている場合の色変換処理情報である。ここで、図12を見ると、所定の印刷単位である印刷ページ2の印刷媒体の種類が、印刷ページ2の前に印刷単位である印刷ページ1の印刷媒体の種類から変更している。よって、印刷ページ2の全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとして、印刷ページ2のバリアブルデータのカラープロファイル(Proifile2B)が適用されている。
このように、ステップS16では、印刷媒体種判断部23eが所定の印刷単位の印刷媒体の種類が前の印刷単位の印刷媒体の種類から変更したと判断する場合に、適用部23fが、所定の印刷単位における全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとして、その所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用している。
そして、ステップS17において、ステップS16で色変換処理情報記憶領域22cに格納された色変換処理情報に基づいて、色変換処理部23cが、生成情報記憶領域22bに記憶された、前回の印刷単位の印刷データ生成に利用した色変換処理後のフォームデータに対し色変換処理を行う。すなわち、ここでは、色変換処理部23cは、適用部23fがフォームデータのカラープロファイルとして適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、全ての属性のフォームデータについて色変換処理を行う。そして、ステップS20へ移行する。尚、色変換処理部23cは、前回の印刷単位の印刷データの生成に利用した色変換処理後のフォームデータに対し色変換処理を行うのではなく、取得情報記憶領域22aに記憶されたクライアント装置30から取得したフォームデータに対し色変換処理を行ってもよい。
ステップS18では、適用部23fが、取得情報記憶領域22aに記憶されているフォームデータの適用属性の情報に基づいて、ユーザーによって設定された適用属性のフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。そして、適用部23fは、上述したように、色変換処理情報を新たに生成して、色変換処理情報記憶領域22cに格納する。図12を見ると、所定の印刷単位である印刷ページ3のバリアブルデータのカラープロファイルは、印刷ページ3の前の印刷単位である印刷ページ2のバリアブルデータのカラープロファイルから変更しているが、印刷媒体の種類は変更していない。よって、印刷ページ3においては、図11で設定された「Image」の属性のフォームデータのカラープロファイルとして、印刷ページ3のバリアブルデータのカラープロファイル(Profile2C)が適用されている。尚、本実施形態では、バリアブルデータのカラープロファイルが適用されない属性のフォームデータについては、前の印刷単位における同じフォームデータのカラープロファイルが引き継がれる。図12の例で言うと、印刷ページ3では、バリアブルデータのカラープロファイルが適用されない属性「Text」及び属性「Graphics」のそれぞれのフォームデータのカラープロファイルは、前の印刷単位である印刷ページ2のそれぞれのフォームデータのカラープロファイルである「Profile2B」が適用される。
ここでは、所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断される場合であって、印刷媒体の種類が前の印刷単位から変更していない場合に、ユーザーによって設定されたフォームデータの適用属性の情報に基づいて、ユーザーによって設定された適用属性のフォームデータのカラープロファイルとして、バリアブルデータのカラープロファイルを適用している。
そして、ステップS19では、ステップS18で色変換処理情報記憶領域22cに格納された色変換処理情報に基づいて、色変換処理部23cが、フォームデータの色変換処理を行う。すなわち、ここでは、適用部23fが適用属性のフォームデータのカラープロファイルとして適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、適用属性のフォームデータの色変換処理を行う。そして、ステップS20へ移行する。
ステップS20では、合成部23gが、色変換処理がされたフォームデータ及びバリアブルデータの合成を行って、印刷出力データを生成する。そして、印刷出力データを、生成情報記憶領域22bに格納する。
ステップS21では、データ生成完了判断部23hが、生成情報記憶領域22bに格納された印刷出力データに基づいて、バリアブル印刷用データの色変換処理が全て完了したか否かを判断する。すなわち、全ての顧客レコードに対応する全ての印刷単位の印刷出力データの生成が全て完了したか否かを判断している。完了したと判断する場合は、ステップS22へ移行して、印刷実行部23iが、印刷出力データの印刷を実行する。他方、完了していないと判断する場合は、次の印刷単位におけるバリアブルデータの処理を行うために、ステップS13に戻ってステップS13からの処理を行う。
以上のように、本実施形態では、印刷媒体種判断部23eは、所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する適用判断部として機能している。そして、この適用判断部としての印刷媒体種判断部23eの判断に基づいて、適用部23fが、所定の印刷単位において、一部又は全部の属性のフォームデータのカラープロファイルとして、バリアブルデータのカラープロファイルを適用している。
(6)特徴
(6−1)
本実施形態の画像形成システム100では、まず、クライアント装置30から画像形成装置10に対して印刷指示の情報が送信される。そして、この印刷指示の情報に基づいて、画像形成装置10が印刷を行う。ここで、本実施形態のクライアント装置30では、バリアブル印刷用アプリケーションがインストールされている。よって、クライアント装置30から送信される印刷指示の情報の中には、印刷データとしてのバリアブル印刷用データが含まれている。
ここで、上述したように、顧客の嗜好やニーズを反映させて印刷を行うことが必要となってきており、バリアブル印刷では、単純に、印刷単位毎に宛名等を変更するだけでなく、顧客に応じて、データの色変換処理を行うことも求められている。そこで、例えば、特許文献1(特開2008−277897号公報)では、印刷単位毎のバリアブルデータのカラープロファイルの変更が可能な情報処理装置が開示されている。しかし、特許文献1に開示の画像形成装置では、バリアブルデータのカラープロファイルを印刷単位毎に変更することはできるが、フォームデータのカラープロファイルは固定である。このため、この画像形成装置では、顧客毎に応じた色変換処理の対応に限界があると考えられる。
また、例えば、印刷媒体の種類が異なるにも関わらず、同じカラープロファイルを適用したとすると、ユーザーが望む色の印刷物が得られないことが懸念される。
そこで、本実施形態では、画像形成装置10において、カラープロファイル変更判断部23dが、所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合、印刷媒体種判断部23eが、印刷媒体の種類が前回から変更したか否かを判断している。印刷媒体の種類が変更していた場合は、適用部23fが、全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。そして、色変換処理部23cが、適用部23fによる適用後、全ての属性のフォームデータの色変換処理を行う。他方、印刷媒体の種類が変更していない場合には、適用部23fが、ユーザーによって設定された適用属性のフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する。そして、色変換処理部23cが、適用属性のフォームデータの色変換処理を行っている。
このように、本実施形態では、印刷媒体の種類の変更によってバリアブルデータのカラープロファイルが前回から変更している場合、フォームデータの全ての属性のフォームデータの色変換処理を行うことで、印刷媒体の種類に合わせてカラープロファイルの設定ができるようになっている。よって、適切なカラーマネッジメントが可能になり、印刷物がユーザーの意図した通りの色味で出力される。一方で、印刷媒体の種類の変更によってバリアブルデータのカラープロファイルが前回から変更していない場合には、ユーザーが設定した適用属性のフォームデータの色変換処理を行っている。すなわち、フォームデータの属性毎に色変換処理を行うことができている。よって、ユーザーが所望する属性のフォームデータのみの色変換処理を行うことができている。
以上のように、本実施形態の画像形成装置10では、顧客毎に応じた色変換処理を行うことができる。
(6−2)
本実施形態では、ユーザーが、入力部16を介して、表示部15に表示される適用属性設定画面上で各属性に対応するチェックボックスにチェックすることにより、フォームデータの適用属性を入力できる構成となっている。
このように、本実施形態では、ユーザーが、簡易に、所定の条件が満たされたときに所望する属性のフォームデータのみの色変換処理が行われるように、適用属性を設定できる。
(7)変形例
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、上記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(7―1)変形例A
図14は、変形例Aに係る適用属性設定画面を示す図である。
上記実施形態では、図11に示すように、適用属性設定画面上に、設定項目として、フォームデータの各属性に対応するチェックボックスのみを表示するものとしたが、本発明の形態はこれに限られるものではない。
例えば、図14に示すように、適用属性設定画面上に、上記実施形態のフォームデータのカラープロファイルをバリアブルデータのカラープロファイルに適用する適用制御を行うか否かを決定する制御実行切替ボタン(ON/OFFのラジオボタン)15aが表示されてもよい。ユーザーは、制御実行切替ボタンにおいて、適用制御を行う場合は、ONを選択し、適用制御を行わない場合は、OFFを選択する。そして、ONが選択された場合は、上記実施形態の図13に示すバリアブル印刷処理が行われ、OFFが選択された場合は、図13のバリアブル印刷処理のうちステップS14〜ステップS19の処理を飛ばした処理が行われる。
本変形例Aでは、フォームデータの色変換処理を行いたくない場合、ユーザーが適用属性設定画面上で制御実行切替ボタンを用いてOFFを選択すればいいだけなので、ユーザーは、簡易に、所望する制御を画像形成装置に対して実行させることができる。
(7―2)変形例B
上記実施形態以外にも、画像形成装置におけるバリアブル印刷処理の形態は考えられる。
例えば、画像形成装置は、上記実施形態の図13に示すステップS14〜ステップS19の制御が他の制御に切り替えられるように構成されていてもよい。ここで、他の制御としては、所定の印刷単位における全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとして、常に、その所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルを適用する制御がある。この制御を第1適用制御と呼ぶことにする。また、ここでは、上記実施形態の図13のステップS14〜ステップS19の制御、すなわち、所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断することによって、所定の印刷単位のフォームデータのカラープロファイルとしてその所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルを適用する制御を、第2適用制御と呼ぶことにする。
以下、第1適用制御と第2適用制御とが切替可能な画像形成装置110について図15及び図16を用いて説明する。図15は、本変形例Bに係る画像形成装置110のプリンターコントローラー120のハードウェア及び機能構成図である。図15では、実線でハードウェア構成を示し、破線により、対応するハードウェアにより実現される機能的な構成を示している。図16は、本変形例Bに係る適用属性設定画面の一例を示す図である。尚、上記実施形態と同様の構成については、同じ番号を付して説明を省略する。
画像形成装置110は、プリンターコントローラー120以外は、上記実施形態の画像形成装置10と同様の構成を有している。よって、ここでは、プリンターコントローラー120の構成についてのみ図15を用いて説明する。
図15に示すように、プリンターコントローラー120は、主として、通信部21と、記憶部22と、制御部123と、から構成されている。
制御部123は、主として、CPUから構成されている。制御部123は、記憶部22に記憶されている各種のプログラムを読み出して実行することにより、情報取得部23a、RIP部23b、色変換処理部23c、第1適用制御部25、第2適用制御部26(カラープロファイル変更判断部23d、印刷媒体種判断部23e及び適用部23f)、切替部27、合成部23g、データ生成完了判断部23h、印刷実行部23i等として機能する。
第1適用制御部25は、上述の第1適用制御を実行する。
第2適用制御部26は、主として、カラープロファイル変更判断部23d、印刷媒体種判断部23e及び適用部23fから構成されており、上述の第2適用制御を実行する。
切替部27は、第1適用制御部25に第1適用制御を実行させるか第2適用制御部26に第2適用制御を実行させるかを切り替える。具体的には、切替部27は、ユーザーによる切替設定に基づいて、第1適用制御を実行させるか第2適用制御を実行させるかを切り替える。以下、ユーザーによる切替設定について図16を用いて説明する。
ユーザーが操作部16を介して所定の操作を行うと、図16に示す適用属性設定画面が表示される。適用属性設定画面上には、上記実施形態におけるチェックボックスや変形例Bで説明した制御実行切替ボタン15aが表示されている。さらに、適用属性設定画面上には、複数の制御(ここでは、第1適用制御及び第2適用制御)の中から画像形成装置110において実行したい1の制御を選択するためのプルダウンメニュー15bが表示されている。そして、ユーザーがプルダウンメニュー15bから、第1適用制御又は第2適用制御に対応するメニューを選択すると、上記実施形態の図13に示すステップS13に続く制御として、第1適用制御又は第2適用制御が設定される。そして、このユーザーによる切替設定に基づいて、切替部27が、第1適用制御と第2適用制御とを切り替える。
本変形例Bでは、ユーザーがフォームデータの色変換処理の方法を複数の中から選択できるので、ユーザーが所望する制御を画像形成装置110に対して実行させることができる。また、適用属性設定画面上でプルダウンメニュー15bを用いて簡易に複数の制御の中から1つを選択できるので、ユーザーにとって利便性がある。
尚、本変形例Bの構成において、画像形成御装置110が第1適用制御及び第2適用制御以外の制御をさらに有しており、ユーザーがプルダウンメニュー15bから選択できる構成であってもよい。
(7―3)変形例C
上記実施形態の画像形成装置10に代えて画像形成装置210を採用することもできる。画像形成装置210のハードウェア及び機能構成図を、図17に示す。図17では、実線でハードウェア構成を示し、破線により、対応するハードウェアにより実現される機能的な構成を示している。尚、画像形成装置210と画像形成装置10とは、プリンターコントローラー220の構成が異なるのみであるので、以下では、プリンターコントローラー220についてのみ説明し、上記実施形態と同様の構成については、同じ番号を付して説明を省略する。また、図18は、本変形例Cに係る画像形成装置210におけるバリアブル印刷処理を示すフローチャートであり、ステップS11〜ステップS22は、上記実施形態と同様の処理であるため、説明を省略する。
図17に示すように、プリンターコントローラー220は、主として、通信部21と、記憶部22と、制御部223と、から構成されている。
制御部223は、主として、CPUから構成されている。制御部223は、記憶部22に記憶されている各種のプログラムを読み出して実行することにより、情報取得部23a、RIP部23b、色変換処理部23c、カラープロファイル変更判断部23d、印刷媒体種判断部23e、適用部23f、合成部23g、データ生成完了判断部23h、印刷実行部23i、属性判断部28等として機能する。
属性判断部28は、所定の印刷単位におけるバリアブルデータの属性が、バリアブルデータの切替属性と一致するか否かを判断することによって、所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する適用判断部として機能している。切替属性とは、フォームデータのカラープロファイルの変更判断に用いられる属性であり、ユーザーによる操作部16を介した入力により設定される。例えば、ユーザーが「Text」の属性を持つバリアブルデータのカラープロファイルとフォームデータのカラープロファイルとを一致させることを望む場合には、ユーザーは、切替属性として「Text」の属性を設定する。尚、ユーザーによって設定された切替属性は、情報取得部23aによって取得されて取得情報記憶領域22aに格納される。
図18に示すように、属性判断部28が、所定の印刷単位におけるバリアブルデータの属性が切替属性と一致すると判断する場合は(ステップS220のYES)、適用部23fは、全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する(ステップS16)。他方、属性判断部28が、所定の印刷単位におけるバリアブルデータの属性が切替属性と一致しないと判断する場合は(ステップS220のNO)、適用部23fが、ユーザーによって設定された適用属性のフォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する(ステップS18)。
このように、本変形例では、バリアブルデータの属性に基づいて、フォームデータのカラープロファイルを変更するか否かを判断できている。
尚、本変形例の構成は、上記に限られず、例えば、属性判断部28が、所定の印刷単位におけるバリアブルデータの属性が切替属性と一致しないと判断する場合は、適用部23fは、フォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用しない構成をとってもよい。
(7―4)変形例D
上記実施形態の画像形成装置10に代えて画像形成装置310を採用することもできる。画像形成装置310のプリンターコントローラー320のハードウェア及び機能構成図を、図19に示す。図19では、実線でハードウェア構成を示し、破線により、対応するハードウェアにより実現される機能的な構成を示している。尚、画像形成装置310と画像形成装置10とは、プリンターコントローラー320の構成が異なるのみであるので、以下では、プリンターコントローラー320についてのみ説明し、上記実施形態と同様の構成については、同じ番号を付して説明を省略する。
(構成)
図19に示すように、プリンターコントローラー320は、主として、通信部21と、記憶部322と、制御部323と、から構成されている。
記憶部322は、RAM、ROM、ハードディスク等から構成されており、各種のプログラムやデータが記憶されている。具体的には、記憶部322は、取得情報記憶領域22aと、生成情報記憶領域22bと、色変換処理情報記憶領域22cと、色変換テーブル記憶領域322dと、を有している。
色変換テーブル記憶領域322dには、変更データ抽出部325(後述する)によって生成された色変換テーブルが記憶されている。変更データ及び色変換テーブルについては、後述する。
制御部323は、主として、CPUから構成されている。制御部323は、記憶部322に記憶されている各種のプログラムを読み出して実行することにより、情報取得部23a、RIP部23b、色変換処理部23c、カラープロファイル変更判断部23d、印刷媒体種判断部23e、適用部23f、合成部23g、データ生成完了判断部23h、印刷実行部23i、変更データ抽出部325、容量推定部326、容量判断部327等として機能する。
変更データ抽出部325は、取得情報記憶領域22aに記憶されているカラープロファイルデータに基づいて、カラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルが適用されるフォームデータを変更データとして抽出する。そして、色変換テーブルを生成し、生成した色変換テーブルを色変換テーブル記憶領域322dに記憶する。ここで、色変換テーブルとは、取得情報記憶領域22aに記憶されているカラープロファイルデータをベースに、変更データ抽出部325が抽出した変更データのカラープロファイルを変更したテーブルである。すなわち、色変換テーブルでは、変更データ(フォームデータ)のカラープロファイルが、バリアブルデータのカラープロファイルに変更されている。
色変換テーブルについては、一例を図20に示す。尚、図20は、図9のカラープロファイルデータに基づいて生成された色変換テーブルである。容量推定部326は、変更データを含む全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理後の容量を推定する。容量判断部327は、容量推定部326によって推定された全てのフォームデータのRIP処理後及び色変換処理後のデータの容量が、記憶部322の変換処理データ記憶領域の容量よりも小さいか否かを判断する。ここで、変換処理データ記憶領域とは、フォームデータの変換処理(RIP処理及び色変換処理)後のデータを記憶する領域である。
(処理)
図21は、画像形成装置310におけるバリアブル印刷処理のフローチャートである。以下、図21を用いて、画像形成装置310におけるバリアブル印刷処理について説明する。尚、ステップS11、ステップS20−22については、上記実施形態と同様の処理を行うため、説明を省略する。
ステップS312では、変更データ抽出部325が、取得情報記憶領域22aに記憶されているカラープロファイルデータに基づいて、カラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルが適用されるフォームデータを変更データとして抽出する。そして、変更データ抽出部325は、色変換テーブルを生成する。
図9の例で言えば、印刷ページ2は印刷ページ1と印刷媒体の種類が異なることによりバリアブルデータのカラープロファイルがProfile1AからProfile2Bへ変更しているので、印刷ページ2における全ての属性のフォームデータのカラープロファイルは、印刷ページ2におけるバリアブルデータのカラープロファイルに更新される。よって、印刷ページ2の全ての属性のフォームデータは、変更データとして抽出される。そして、変更データ抽出部325は、抽出した変更データ(印刷ページ2の全ての属性のフォームデータ)のカラープロファイルとして印刷ページ2のバリアブルデータのカラープロファイル(Profile2B)に更新した色変換テーブル(図20を参照)を生成する。
ステップS313では、容量推定部326が、全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理後のデータの容量を推定する。そして、ステップS314へ移行する。
ステップS314では、容量判断部327が、ステップS313で推定された全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理後のデータの容量が記憶部322の変換処理データ記憶領域の容量よりも小さいか否かを判断する。小さいと判断する場合は、ステップS315へ移行し、他方、小さくないと判断する場合は、ステップS317へ移行する。
ステップS315では、RIP部23b及び色変換処理部23cが、フォームデータのRIP処理及び色変換処理を行う。
ステップS316では、RIP部23b及び色変換処理部23cが、バリアブルデータのRIP処理及び色変換処理を行う。
ステップS317では、全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理を行えないとして、通常処理を行う。通常処理とは、上記実施形態の図13のステップS14〜ステップS19に示すように、バリアブルデータのRIP処理及び色変換処理を行った後に、そのバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断して、バリアブルデータのカラープロファイルが適用されるフォームデータの色変換処理を新たに行う処理である。
以上のように、本変形例では、記憶部の変換処理用の記憶領域の容量が、全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理後のデータを記憶できる容量である場合には、予め、全てのフォームデータのRIP処理及び色変換処理を行う。これにより、フォームデータの色変換処理を最小限に抑えることができる。
(7−5)変形例E
上記実施形態では、画像形成装置10はMFPであると説明したが、これに限られるものではない。画像形成装置10は、プリンターの機能、FAX機能、コピー機等のうちいずれかの機能を有する装置であっても、これらの機能及びスキャナーの機能のうち複数の機能を有する装置であってもよい。
(7−6)変形例F
上記実施形態の画像形成システム100では、エンジン制御部19と、プリンターコントローラー20とが別である構成を有しているが、エンジン制御部19と、プリンターコントローラー20とは、同一のハードウェアで動作する構成を有していてもよい。
(7−7)変形例G
上記実施形態では、画像形成装置10を備える画像形成システム100について説明したが、これに限られるものではなく、画像形成装置10において上述のような処理を実行させるための画像形成プログラムであってもよい。この画像形成プログラムは、CD−ROM、ROM、RAM及びメモリカード等のコンピューターが読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラムであってもよいし、ネットワークを介したダウンロードによって提供されるプログラムであってもよい。
10,110,210,310 画像形成装置
22,322 記憶部
23b RIP部
23c 色変換処理部
23d カラープロファイル変更判断部
23e 印刷媒体種判断部(紙種判断部、適用判断部)
23f 適用部
25 第1適用制御部
26 第2適用制御部
27 切替部
28 属性判断部(適用判断部)
30 クライアント装置(印刷データ送信装置)
100 画像形成システム
325 変更データ抽出部(抽出部)
326 容量推定部
327 容量判断部

Claims (10)

  1. 複数の印刷ページで共通する固定のフォームデータと、前記複数の印刷ページのそれぞれで異なるバリアブルデータと、を含む印刷データと、前記フォームデータのカラープロファイルと、前記バリアブルデータのカラープロファイルと、を取得する取得部と、
    所定の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルが、前の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断するカラープロファイル変更判断部と、
    前記カラープロファイル変更判断部が、前記所定の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、前記所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する適用判断部と、
    前記適用判断部の判断に基づいて、前記所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する適用部と、
    前記フォームデータのカラープロファイル及び前記バリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、前記フォームデータ及び前記バリアブルデータの色変換処理を行う色変換処理部と、
    を備え、
    前記取得部は、印刷紙の種類をさらに取得し、
    前記適用判断部は、前記所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページと印刷紙の種類から変更したか否かを判断することによって、前記所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断し、
    前記適用判断部が前記所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページと印刷紙の種類から変更したと判断する場合に、前記適用部は、前記所定の印刷ページにおける全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用し、前記色変換処理部は、前記所定の印刷ページにおいて、前記適用部が適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、全ての属性のフォームデータの色変換処理を行う、画像形成装置。
  2. 前記取得部は、前記フォームデータにおいて全ての属性のうち前記フォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する一部の属性の情報をさらに取得し、
    前記適用判断部が、前記所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更していないと判断する場合に、前記適用部は、前記所定の印刷ページにおいて、前記取得部が取得した前記一部の属性のフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記取得部は、前記バリアブルデータにおいて全ての属性のうち前記フォームデータのカラープロファイルの変更判断に用いられる切替属性の情報をさらに取得し、
    前記適用判断部は、さらに、前記所定の印刷ページのバリアブルデータの属性が前記切替属性と一致するか否かを判断することによって、前記所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断し、
    前記適用判断部が、前記所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更していないと判断する場合であって、前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータの属性が前記切替属性と一致すると判断する場合に、前記適用部は、前記所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 複数の印刷単位で共通する固定のフォームデータと、前記複数の印刷単位のそれぞれで異なるバリアブルデータと、を含む印刷データと、前記フォームデータのカラープロファイルと、前記バリアブルデータのカラープロファイルと、を取得する取得部と、
    所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断するカラープロファイル変更判断部と、
    前記カラープロファイル変更判断部が、前記所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、前記所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する適用判断部と、
    前記適用判断部の判断に基づいて、前記所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する適用部と、
    前記フォームデータのカラープロファイル及び前記バリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、前記フォームデータ及び前記バリアブルデータの色変換処理を行う色変換処理部と、
    を備え、
    前記取得部は、前記フォームデータにおいて全ての属性のうち前記フォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する一部の属性の情報をさらに取得し、
    前記適用判断部が所定の印刷単位における全ての属性のフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用しないと判断する場合に、前記適用部は、前記所定の印刷単位において、前記取得部が取得した前記一部の属性のフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用し、前記色変換処理部は、前記所定の印刷単位において、前記適用部が適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、前記取得部が取得した前記一部の属性のフォームデータの色変換処理を行う、画像形成装置。
  5. ユーザーによる入力を受け付ける入力部、をさらに備え、
    前記取得部は、ユーザーが前記入力部を介して前記フォームデータの一部の属性の情報を入力することによって、前記フォームデータの一部の属性の情報を取得する、
    請求項2又は4に記載の画像形成装置。
  6. 複数の印刷単位で共通する固定のフォームデータと、前記複数の印刷単位のそれぞれで異なるバリアブルデータと、を含む印刷データと、前記フォームデータのカラープロファイルと、前記バリアブルデータのカラープロファイルと、を取得する取得部と、
    前記フォームデータのカラープロファイル及び前記バリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、前記フォームデータ及び前記バリアブルデータの色変換処理を行う色変換処理部と、
    所定の印刷単位において前記フォームデータの全ての属性のカラープロファイルとして前記所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルを適用する第1適用制御を実行する第1適用制御部と、
    所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したか否かを判断することによって、前記所定の印刷単位のフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルを適用する第2適用制御、を実行する第2適用制御部と、
    前記第1適用制御部に前記第1適用制御を実行させるか前記第2適用制御部に前記第2適用制御を実行させるかを切り替える切替部と、を備える、画像形成装置。
  7. 前記取得部は、印刷紙の種類をさらに取得し、
    前記印刷単位は、印刷ページであり、
    前記第2適用制御部は、
    所定の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷ページのバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、前記所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更したか否かを判断する紙種判断部と、
    前記紙種判断部が前記所定の印刷ページの印刷紙の種類が前の印刷ページの印刷紙の種類から変更したと判断する場合に、前記所定の印刷ページにおけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷ページにおけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する適用部と、
    を有し、
    前記色変換処理部は、前記所定の印刷ページにおいて、前記適用部が適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、前記フォームデータの色変換処理を行う、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記取得部は、前記フォームデータにおいて全ての属性のうち前記フォームデータのカラープロファイルとしてバリアブルデータのカラープロファイルを適用する一部の属性の情報をさらに取得し、
    前記第2適用制御部は、
    前記所定の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルが前の印刷単位のバリアブルデータのカラープロファイルから変更したと判断する場合に、前記所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用するか否かを判断する適用判断部と、
    前記適用判断部の判断に基づいて、前記所定の印刷単位におけるフォームデータのカラープロファイルとして前記所定の印刷単位におけるバリアブルデータのカラープロファイルを適用する適用部と、
    を有し、
    前記色変換処理部は、前記所定の印刷単位において、前記適用部が適用したバリアブルデータのカラープロファイルに基づいて、前記取得部が取得した前記一部の属性のフォームデータの色変換処理を行う、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記印刷データを記憶する記憶部と、
    前記フォームデータ及び前記バリアブルデータのRIP処理を行うRIP部と、
    カラープロファイルとして前記バリアブルデータのカラープロファイルが適用されるフォームデータを変更データとして抽出する抽出部と、
    前記変更データを含む全ての前記フォームデータの前記RIP処理及び前記色変換処理後のデータの容量を推定する容量推定部と、
    前記容量推定部によって推定された前記全てのフォームデータの前記RIP処理及び前記色変換処理後のデータの容量が、前記記憶部の変換処理データ用の記憶領域の容量よりも小さいか否かを判断する容量判断部と、
    をさらに備え、
    前記RIP部及び前記色変換処理部は、前記容量判断部が、前記容量推定部によって推定された前記全てのフォームデータの前記RIP処理及び前記色変換処理後のデータの容量が前記記憶部の前記変換処理データ用の記憶領域の容量よりも小さいと判断する場合に、前記バリアブルデータの前記RIP処理及び前記色変換処理を行う前に、前記全てのフォームデータの前記RIP処理及び前記色変換処理を行う、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置に対して、前記印刷データを少なくとも送信する印刷データ送信装置と、
    を備える、画像形成システム。
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