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JP6029300B2 - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像データを送信する画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
従来、画像処理装置が受信した画像データを、予め設定された転送先に自動転送することが知られている。画像データを受信する方法としては、ファクスやIファクス(インターネットファクス)が知られている。また、画像データを転送する方法としては、ファクス、Iファクス、電子メールの他に、ファイル送信が知られている。ファイル送信とは、例えばSMB(Server Message Block)やFTP(File Transfer Protocol)などの送信プロトコルで画像データを送信することを意味する。
画像データをファイル送信するには、宛先の装置を示すホスト名や画像データの格納先となるフォルダのパス情報に加え、宛先の装置にアクセスするための認証情報(ユーザ名及びパスワード)が必要である。
ところで、ファイル送信で画像データを転送するための設定を行う際に、上述した様々な情報を入力するのに手間がかかるという問題がある。この問題に対処すべく、特許文献1では、画像処理装置に前もって登録されているファイル送信の宛先情報を参照して転送設定を行うことが示されている。これにより、転送設定時のユーザの手間を軽減することが可能となっている。
特開2003−323330号公報
近年、アドレス帳に登録されているファイル送信の宛先を選択して送信実行の指示(スタートボタンの押下)をした後に、認証情報(ユーザ名及びパスワード)を入力するための画面を表示することも考えられている。この画面を介してユーザが認証情報を入力すると、入力された認証情報を用いて宛先の装置に接続し、画像データが送信される。このように、送信を指示したユーザ自身に認証情報を入力させることにより、認証情報の不正使用(他人が登録している認証情報を無断で使用すること)を防止することができる。
また更に、画像処理装置のアドレス帳にファイル送信の宛先を登録する際に、「送信時に入力」のON/OFFを設定することが知られている。「送信時に入力」をONにすると、宛先を選択して送信実行の指示(スタートボタンの押下)をした後に、上述した画面が表示され、認証情報の入力が求められる。一方、「送信時に入力」をOFFにすると、上述した画面が表示されることなく、アドレス帳に登録されている認証情報を用いて宛先の装置に接続し、画像データが送信される。
しかしながら、「送信時に入力」がONに設定された宛先を、画像データの転送先として設定すると、次のような課題がある。画像データの転送は、画像データを受信したときに自動的に実行されるものであるため、必ずしもユーザが画像処理装置の前に居るとは限らない。しかしながら、転送先として設定された宛先の「送信時に入力」がONであれば、認証情報を入力するための画面が表示され、ユーザが操作するまで転送が行われないまま放置されてしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された宛先が、画像データの転送先として設定されないようにする仕組みを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の画像処理装置は、ファイル送信の宛先を登録する登録手段と、前記登録手段により登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択手段と、受信した画像データを転送先に自動的に転送する転送手段と、前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された宛先が、前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されないようにする制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、ファイル送信の宛先を登録する登録手段と、前記登録手段により登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択手段と、受信した画像データを転送先に自動的に転送する転送手段と、前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されている宛先について、前記認証情報を送信時にユーザが入力しないと選択された状態から前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された状態に変更することを禁止する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、ファイル送信の宛先を登録する登録手段と、前記登録手段により登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択手段と、受信した画像データを転送先に自動的に転送する転送手段と、前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されている宛先について、前記認証情報を送信時にユーザが入力しないと選択された状態から前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された状態に変更された場合に、前記転送先として前記宛先が設定された転送設定に従った前記画像データの前記転送手段による転送をしないようにする制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された宛先が、画像データの転送先として設定されないようにすることができる。これにより、認証情報を入力するための画面が表示され、ユーザが操作するまで転送が行われないまま放置されてしまうことを回避することができる。
本発明の実施形態における画像処理システムの全体図である。 本発明の実施形態におけるMFP101及び102の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるファイルサーバ103の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の操作画面を示す図である。 本発明の実施形態における宛先管理テーブルを示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるMFP101の操作画面を示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の操作画面を示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の操作画面を示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における転送設定管理テーブルを示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における宛先管理テーブルを示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるMFP101の操作画面を示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の操作画面を示す図である。 本発明の実施形態における宛先管理テーブルを示す図である。 本発明の実施形態におけるMFP101の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、画像処理システムの全体図である。LAN(Local Area Network)100上には、MFP(Multifunction Peripheral)101及び102、ファイルサーバ103が互いに通信可能に接続されている。MFP101及び102は、画像処理装置の一例である。ファイルサーバ103は、ファイル管理装置の一例である。
MFP101及び102は、ファイルサーバ103内のフォルダを宛先としてSMBやFTPを用いて画像データのファイル送信を行うことができるが、ファイルサーバ103以外にも、図示しないクライアントPC内のフォルダを宛先とすることもできる。また、MFP101及び102は、図示しないメールサーバを介して画像データを電子メールで送受信することができる。また、MFP101及び102は、PSTN(公衆電話回線網)110に接続され、MFP101及び102の間、または図示しないファクス装置との間でファクス送受信を行うことができる。
なお、画像処理システムは、MFP101及び102、ファイルサーバ103を含むものとするが、MFP101及びファイルサーバ103のみ、或いはMFP101のみを画像処理システムと称することもできる。
図2は、MFP101の構成を示すブロック図である。CPU211を含む制御部210は、MFP101全体の動作を制御する。CPU211は、ROM212に記憶された制御プログラムを読み出して読取制御や送信制御などの各種制御を行う。RAM213は、CPU211の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。なお、MFP101の場合は、1つのCPU211が1つのメモリ(RAM213またはHDD214)を用いて後述する図6、10、12、14、18のフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUや複数のRAMまたはHDDを協働させて図6、10、12、14、18のフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
HDD214は、画像データや各種プログラムを記憶する。操作部I/F215は、操作部220と制御部210を接続する。操作部220には、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられている。
プリンタI/F216は、プリンタ221と制御部210を接続する。プリンタ221で印刷すべき画像データはプリンタI/F216を介して制御部210から転送され、プリンタ221において記録媒体上に印刷される。
スキャナI/F217は、スキャナ222と制御部210を接続する。スキャナ222は、原稿上の画像を読み取って画像データ(画像ファイル)を生成し、スキャナI/F217を介して制御部210に入力する。MFP101は、スキャナ222で生成された画像データ(画像ファイル)をファイル送信またはメール送信することができる。
モデムI/F218は、モデム223と制御部210を接続する。モデム223は、制御部210(MFP101)をPSTN110に接続する。モデム223は、PSTN110上のファクス装置との間でファクス送受信を実行する。
ネットワークI/F219は、制御部210(MFP101)をLAN100に接続する。ネットワークI/F219は、LAN100上の外部装置(MFP102やファイルサーバ103など)に画像データや情報を送信したり、LAN100上の外部装置から各種情報を受信したりする。
なお、MFP102の構成は、MFP101と同様であるため、説明は省略する。
図3は、ファイルサーバ103の構成を示すブロック図である。CPU311を含む制御部310は、ファイルサーバ103全体の動作を制御する。CPU311は、ROM312に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM313は、CPU311の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD314は、画像データや各種プログラムを記憶する。
ネットワークI/F315は、制御部310(ファイルサーバ103)をLAN100に接続する。ネットワークI/F315は、LAN100上の他の装置との間で各種情報を送受信する。
図4は、操作部220に表示される操作画面の一例を示す図である。図4に示す操作画面は、ファイル送信のための宛先をアドレス帳に登録するときに表示される。なお、アドレス帳への宛先の登録は、限られたユーザにのみ許可されたものであり、図4の画面を表示させるためにセキュリティーコードの入力が求められる。
情報401は、登録する宛先の名称を示す情報である。情報402は、画像データの送信に用いる送信プロトコルを示す情報である。MFP101では、SMB及びFTPのいずれかを選択可能であるものとするが、これら以外の送信プロトコルが選択肢として含まれていても良い。例えば、WebDAV(Distributed Authoring and Versioning protocol for the WWW)などが考えられる。ユーザは、ドロップダウン形式で表示される選択肢から、所望の送信プロトコルを選択することができる。
情報403及び404は、画像データの宛先となるフォルダを特定するための情報(ホスト名及びパス)である。情報405及び406は、情報403及び404によって特定されるフォルダにアクセスするために必要な認証情報(ユーザ名及びパスワード)である。
操作キー407及び408は、「送信時に入力」のONまたはOFFを選択するための操作キーである。操作キー407によって「ON」が選択されると、送信実行の指示(スタートボタンの押下)をした後に、認証情報(ユーザ名及びパスワード)を入力するための画面が表示される。操作キー408によって「OFF」が選択されると、認証情報(ユーザ名及びパスワード)を入力するための画面が表示されることなく、情報405及び406として登録されている認証情報を用いて画像データの送信が行われる。
図5は、HDD214に記憶されている宛先管理テーブル500(アドレス帳)を示す図である。図4の画面を介して入力された宛先情報は、宛先毎に区別して宛先管理テーブル500にて管理される。情報501は、宛先管理テーブル500で管理されている宛先を一意に示す情報である。情報502乃至507は、それぞれ図4を用いて説明した情報401乃至406に対応する。情報508は、図4の操作キー407及び408を用いて行われた選択の結果を示すものであり、操作キー407が操作された場合はONが格納され、操作キー408が操作された場合はOFFが格納される。
図6は、アドレス帳に登録された宛先を選択し、画像データをファイル送信する動作を説明するフローチャートである。図6のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
ステップS601では、ユーザからの指示に応じて宛先一覧を表示する。アドレス帳の内容が図5に示すものであれば、宛先一覧画面には「Suzuki」、「Tanaka」、「Sato」、「Kato」、「Yamada」が表示される。ステップS602では、ユーザからの宛先の選択を受け付ける。ステップS603では、ユーザからの送信実行の指示(スタートボタンの押下)があったか否かを判定する。判定の結果、送信実行の指示があった場合はステップS604に進み、なければステップS602に戻る。
ステップS604では、ユーザによって選択された宛先の「送信時に入力」の設定がONであるか否かを判定する。判定の結果、「送信時に入力」がONであればステップS605に進み、認証情報入力画面(図7)を表示する。
図7は、操作部220に表示される操作画面の一例を示す図である。図7に示す操作画面は、ユーザによって選択された宛先の「送信時に入力」がONになっている場合に表示される。
情報701は、図4の情報402として選択された送信プロトコルを示す情報である。情報702は、図4の情報403として入力されたホスト名を示す情報である。情報703は、図4の情報404として入力されたパスを示す情報である。情報701乃至703は、図7の確認画面では変更することができないため、網掛け表示となっている。
情報704及び705は、図4の情報405及び406に対応するものであり、情報702及び703によって特定されるフォルダにアクセスするために必要な認証情報(ユーザ名及びパスワード)である。図7の画面では、情報704及び705は空欄の状態で表示されるため、ユーザは、情報704及び705を入力する必要がある。このように、「送信時に入力」をONにすることによって、画像データを送信する毎にユーザに認証情報を入力させるようにすることができる。これにより、認証情報を知り得ないユーザが勝手にアドレス帳を参照し、他人が登録した認証情報を使用して不正にファイル送信することを防止することができる。
情報704及び705を入力したユーザが、図示しないOKボタンまたはスタートボタンを押下すれば、ステップS606に進む。なお、ステップS604における判定の結果、「送信時に入力」がOFFであれば、ステップS605をスキップしてステップS606に進む。この場合、認証情報を入力するためのユーザの手間が省かれるため、簡単な操作でファイル送信を行うことができる。
ステップS606では、画像データのファイル送信を実行する。スキャナ222が原稿を読み取って生成する画像データを送信する場合は、ステップS606で原稿の読み取りを行う。ファイル送信の具体的な処理としては、図7の情報702のホスト名に対応するファイルサーバ103に情報701の送信プロトコルで接続し、情報704及び705の認証情報を用いてファイルサーバ103へのログイン(フォルダへのアクセス)を行う。ファイルサーバ103へのログインが成功すると、画像データをファイルサーバ103へ送信(情報703が示すフォルダへ格納)する。
次に、MFP101が受信した画像データを、予め設定された転送先に自動的に転送するための転送設定について説明する。図8は、操作部220に表示される操作画面の一例を示す図である。図8に示す操作画面は、転送設定を行うときに表示される。なお、転送設定の登録は、限られたユーザにのみ許可されたものであり、図8の画面を表示させるためにセキュリティーコードの入力が求められる。
情報801は、どのような受信方法で画像データを受信したときに転送を実行するかを示す情報である。MFP101は、ファクスまたはIファクスで画像データを受信することができ、ユーザは、ドロップダウン形式で表示される選択肢から、所望の受信方法を選択することができる。
情報802は、どのような条件で受信したときに転送を実行するかを示す情報である。情報801でファクスを選択すると、情報802には、例えば「発信元番号が03−1234−5678」という条件を設定することができる。この場合、03−1234−5678というファクス番号の装置から画像データを受信した場合に、画像データの転送が実行される。情報801でIファクスを選択した場合は、例えば「発信元アドレスがabc@bbb.co.jp」という条件を設定することができる。
情報803は、画像データの転送先を示す情報である。ユーザが情報803の入力欄をタッチすると図9に示す転送先選択画面が表示される。図9は、操作部220に表示される操作画面の一例を示す図である。図9の画面には、画像データの転送先として選択可能な宛先のみが表示され、アドレス帳に登録されている宛先であっても、転送先として選択されるべきでない宛先は表示されない。
図10は、転送先選択画面を表示する動作を説明するフローチャートである。図10のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。図10のフローチャートは、ユーザが情報803の入力欄をタッチしたことに応じて開始される。
ステップS1001では、宛先管理テーブル500で管理している宛先を1つ取り出す。ステップS1002では、取り出した宛先の情報508を参照し、「送信時に入力」がONであるか否かを判定する。判定の結果、「送信時に入力」がONでなければ、ステップS1003に進み、取り出した宛先を転送先候補に追加する。一方、「送信時に入力」がONであれば、ステップS1003をスキップしてステップS1004に進む。つまり、取り出した宛先は転送先候補に追加されない。
ステップS1004では、宛先管理テーブル500に他の宛先が有るか否かを判定し、有ればステップS1001に戻り、なければステップS1005に進む。ステップS1005では転送先候補を一覧表示する(図9)。図5の宛先管理テーブル500では、「Suzuki」、「Sato」、「Kato」の3件は、「送信時に入力」がOFFになっているため、図9の画面に転送先候補として表示される。一方、「Tanaka」、「Yamada」は、「送信時に入力」がONになっているため、図9の画面には表示されない。図9の画面を介してユーザが選択した転送先は、図8の情報803として設定される。
このように、本実施形態では、転送先を選択するための画面に、「送信時に入力」がOFFになっている宛先を表示し、「送信時に入力」がONになっている宛先を表示しないようにしている。これにより、「送信時に入力」がONになっている宛先が転送先として選択されることを防止することができる。つまり、受信した画像データを自動的に転送する際に、ユーザが居ないにも関わらず図7の画面が表示され、転送されないまま放置されてしまうことを防止することができる。なお、ここでは「送信時に入力」がONになっている宛先を表示しない例を説明したが、「送信時に入力」がONになっている宛先を選択不可能な状態で表示するようにしても構わない。
図8の説明に戻り、情報804は、転送設定が有効であるか無効であるかを示す情報である。情報804を有効としていれば、情報802を満たす形で画像データを受信したときに、情報803が示す転送先への画像データの自動転送が実行される。情報804を無効としていれば、情報802を満たす形で画像データを受信したとしても、画像データの転送は実行されない。ユーザは、画像データの転送を一時的に中止したい場合に情報804を無効とする。
図11は、HDD214に記憶されている転送設定管理テーブル1100を示す図である。図8の画面を介して入力された宛先情報は、転送設定管理テーブル1100にて管理される。情報1101は、転送設定管理テーブル1100で管理されている転送設定を一意に示す情報である。情報1102乃至1105は、それぞれ図8を用いて説明した情報801乃至804に対応する。
図12は、受信した画像データを転送する動作を説明するフローチャートである。図12のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
ステップS1201では、画像データを受信する。ステップS1202では、転送設定管理テーブル1100で管理している転送設定を1つ取り出す。ステップS1203では、取り出した転送設定の情報1105を参照し、転送設定が有効であるか否かを判定する。判定の結果、転送設定が有効であればステップS1204に進み、転送設定が無効であればステップS1206に進む。
ステップS1204では、取り出した転送設定の情報1103を参照し、ステップS1201での受信が情報1103の条件に合致するか否かを判定する。判定の結果、ステップS1201での受信が情報1103の条件に合致する場合はステップS1205に進み、そうでなければステップS1206に進む。
ステップS1205では、ステップS1201で受信した画像データのファイル送信による転送を実行する。ファイル送信の具体的な処理としては、図5の情報504のホスト名に対応するファイルサーバ103に情報503の送信プロトコルで接続し、情報506及び507の認証情報を用いてファイルサーバ103へのログイン(フォルダへのアクセス)を行う。ファイルサーバ103へのログインが成功すると、画像データをファイルサーバ103へ送信(情報505が示すフォルダへ格納)する。
ステップS1206では、転送設定管理テーブル1100に他の転送設定が有るか否かを判定し、有ればステップS1202に戻り、なければ処理を終了する。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、アドレス帳に登録されている宛先の編集を行う場合に、転送設定によって参照されている(転送先として指定されている)宛先については、「送信時に入力」をOFFからONに変更できないようにする。なお、上述した第1の実施形態と同様の構成については詳細な説明は省略する。
図13は、図5に対応するものであり、HDD214に記憶されている宛先管理テーブル1300(アドレス帳)を示す図である。情報501乃至508は図5で説明したものと同様である。図5と図13を比較すると、情報1301が新たに追加されていることが分かる。
情報1301は、各宛先が転送設定によって参照されている数を示す。例えば、図11に示す例では、001、002、004の転送設定で、転送先が「Suzuki」となっている。つまり、「Suzuki」は3件の転送設定によって参照されており、情報1301の値は3となる。同様に、003、005の転送設定で、転送先が「Kato」となっている。つまり、「Kato」は2件の転送設定によって参照されており、情報1301の値は2となる。一方、「Tanaka」、「Sato」、「Yamada」は、いずれの転送設定からも参照されていないため、情報1301の値は0となる。
図14は、アドレス帳に登録されている宛先を編集する動作を説明するフローチャートである。図14のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。なお、アドレス帳の宛先の編集は、限られたユーザにのみ許可されたものであり、図14のフローチャートを開始するためにセキュリティーコードの入力が求められる。
ステップS1401では、ユーザからの指示に応じて宛先一覧を表示する。アドレス帳の内容が図13に示すものであれば、宛先一覧画面には「Suzuki」、「Tanaka」、「Sato」、「Kato」、「Yamada」が表示される。ステップS1402では、ユーザからの宛先の選択を受け付ける。
ステップS1403では、情報1301を参照することにより、ユーザによって選択された宛先の参照数が0より大きい値であるか否かを判定する。参照数が0より大きい値であればステップS1405に進み、参照数が0より大きい値でなければ(参照数が0であれば)ステップS1404に進む。
図15は、操作部220に表示される操作画面の一例を示す図である。図15に示す宛先編集画面は、ステップS1404で表示される。図15の情報1501乃至1508は、それぞれ図4の情報401乃至408に対応するものである。ユーザは、図15の画面を介して情報1501乃至1508の内容を変更することができる。
図16は、操作部220に表示される操作画面の一例を示す図である。図16に示す宛先編集画面は、ステップS1405で表示される。図16の情報1501乃至1506は、それぞれ図15の情報1501乃至1506と同じものである。ユーザは、図16の画面を介して情報1501乃至1506の内容を変更することができる。
但し、図15の画面では、「送信時に入力」のONまたはOFFを選択可能となっているが、図16の画面では、操作キー1507が表示されず、「送信時に入力」のONを選択できないようになっている。これにより、転送設定によって参照されている宛先の「送信時に入力」がOFFからONに変更されることを禁止することができる。
ステップS1406では、図15または16の画面を介した宛先設定の編集が完了したか否かを判定し、完了していればステップS1407に進む。ステップS1407では、図15または16の画面を介したユーザからの指示に従って、宛先管理テーブル1300の内容を更新する。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、アドレス帳に登録されている宛先の「送信時に入力」がOFFからONに変更された場合に、その宛先を参照している転送設定を無効に変更する。なお、上述した第1の実施形態と同様の構成については詳細な説明は省略する。
図17は、図5に対応するものであり、HDD214に記憶されている宛先管理テーブル1700(アドレス帳)を示す図である。情報501乃至508は図5で説明したものと同様である。図5と図17を比較すると、情報1701が新たに追加されていることが分かる。
情報1701は、各宛先を参照している転送設定を示す。例えば、図11に示す例では、001、002、004の転送設定で、転送先が「Suzuki」となっているため、「Suzuki」の情報1701には、001、002、004が格納されている。同様に、003、005の転送設定で、転送先が「Kato」となっているため、「Kato」の情報1701には、003、005が格納されている。一方、「Tanaka」、「Sato」、「Yamada」は、いずれの転送設定からも参照されていないため、情報1701は空欄となっている。
図18は、アドレス帳に登録されている宛先を編集する動作を説明するフローチャートである。図18のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。なお、アドレス帳の宛先の編集は、限られたユーザにのみ許可されたものであり、図18のフローチャートを開始するためにセキュリティーコードの入力が求められる。
ステップS1801では、ユーザからの指示に応じて宛先一覧を表示する。アドレス帳の内容が図17に示すものであれば、宛先一覧画面には「Suzuki」、「Tanaka」、「Sato」、「Kato」、「Yamada」が表示される。ステップS1802では、ユーザからの宛先の選択を受け付ける。
ステップS1803では、図15に示す宛先編集画面を表示する。ステップS1804では、図15の画面を介した宛先設定の編集が完了したか否かを判定し、完了していればステップS1805に進む。ステップS1805では、図15の画面を介したユーザからの指示に従って、宛先管理テーブル1700の内容を更新する。
ステップS1806では、編集された内容が「送信時に入力」をOFFからONに変更するものであるか否かを判定する。判定の結果、編集された内容が「送信時に入力」をOFFからONに変更するものでればステップS1807に進み、そうでなければ処理を終了する。
ステップS1807では、編集された宛先が転送設定によって参照されているものであるか否かを判定する。判定の結果、編集された宛先が転送設定によって参照されているものである場合はステップS1808に進み、そうでなければ処理を終了する。図17の例では、編集された宛先が「Suzuki」または「Kato」であれば、ステップS1808に進むことになる。
ステップS1808では、編集された宛先を参照している転送設定を無効に変更する。図11の例では、編集された宛先が「Suzuki」であれば、001、002、004の転送設定が無効に変更される。これにより、「送信時に入力」がONとなっている宛先を参照する転送設定が無効となるため、ユーザが居ないにも関わらず図7の画面が表示されてしまうことを防止することができる。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
101 MFP
210 制御部
211 CPU
212 ROM
213 RAM
214 HDD

Claims (11)

  1. ファイル送信の宛先を登録する登録手段と、
    前記登録手段により登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択手段と、
    受信した画像データを転送先に自動的に転送する転送手段と、
    前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された宛先が、前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されないようにする制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像データの転送先候補を表示する表示手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された宛先を、前記表示手段に表示しないようにすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されている宛先について、前記認証情報を送信時にユーザが入力しないと選択された状態から前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された状態に変更することを禁止することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されている宛先について、前記認証情報を送信時にユーザが入力しないと選択された状態から前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された状態に変更された場合に、前記転送先として前記宛先が設定された転送設定に従った前記画像データの前記転送手段による転送をしないようにすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. ファイル送信の宛先を登録する登録手段と、
    前記登録手段により登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択手段と、
    受信した画像データを転送先に自動的に転送する転送手段と、
    前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されている宛先について、前記認証情報を送信時にユーザが入力しないと選択された状態から前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された状態に変更することを禁止する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. ファイル送信の宛先を登録する登録手段と、
    前記登録手段により登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択手段と、
    受信した画像データ転送先に自動的に転送する転送手段と、
    前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されている宛先について、前記認証情報を送信時にユーザが入力しないと選択された状態から前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された状態に変更された場合に、前記転送先として前記宛先が設定された転送設定に従った前記画像データの前記転送手段による転送をしないようにする制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記転送手段は、SMB、FTP、またはWebDAVを用いて前記画像データを転送することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. ファイル送信の宛先を登録する登録工程と、
    前記登録工程で登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択工程と、
    受信した画像データを転送先に自動的に転送する転送工程と、
    前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された宛先が、前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されないようにする制御工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  9. ファイル送信の宛先を登録する登録工程と、
    前記登録工程で登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択工程と、
    受信した画像データを転送先に自動的に転送する転送工程と、
    前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されている宛先について、前記認証情報を送信時にユーザが入力しないと選択された状態から前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された状態に変更することを禁止する制御工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  10. ファイル送信の宛先を登録する登録工程と、
    前記登録工程で登録する宛先毎に、ファイル送信に必要な認証情報を送信時にユーザが入力するか否かを選択する選択工程と、
    受信した画像データを転送先に自動的に転送する転送工程と、
    前記画像データが自動的に転送される前記転送先として設定されている宛先について、前記認証情報を送信時にユーザが入力しないと選択された状態から前記認証情報を送信時にユーザが入力すると選択された状態に変更された場合に、前記転送先として前記宛先が設定された転送設定に従った前記画像データの前記転送工程における転送をしないようにする制御工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  11. 請求項8から10のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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