JP6028898B2 - 血圧計測装置、血圧推定パラメーター校正方法及び血圧計測方法 - Google Patents
血圧計測装置、血圧推定パラメーター校正方法及び血圧計測方法 Download PDFInfo
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Description
本実施形態では、末梢動脈の拡張期血圧を計測する血圧計測を複数回行う。また、中枢動脈の拡張期血管径を計測する血管径計測を複数回行う。そして、血圧計測及び血管径計測の計測結果を用いて、中枢動脈の血管径から中心血圧を推定する血圧推定処理に係るパラメーターを校正する。
P=Pd・exp[β(D/Dd−1)]・・・(1)
但し、β=ln(Ps/Pd)/(Ds/Dd−1)
図1(2)から明らかなように、血管径が大きい領域ほど、相関式の相違が血圧の大きな変化に直結することを示している。つまり、点線で囲った部分P1では、同一の血管径に対する血圧の差が大きいが、点線で囲った部分P2では、その差は小さい。
最初に、末梢動脈の拡張期血圧を計測する血圧計測と、中枢動脈の拡張期血管径を計測する血管径計測とを同時に実行する(ステップS1)。次いで、所定回数計測を実行したか否かを判定し(ステップS3)、実行していないと判定した場合は(ステップS3;No)、ステップS1に戻る。
次に、被検者の橈骨静脈を末梢動脈とし、頸動脈を中枢動脈として、上記の原理に従って中心血圧を計測する中心血圧計測装置の実施例について説明する。
図3は、本実施例における超音波血圧計1の概略構成図である。超音波血圧計1は、上記の血圧推定パラメーター校正方法を用いて、中心血圧を推定する血圧推定処理に係るパラメーターを校正し、当該パラメーターを用いて中心血圧を計測する中心血圧計測装置の一種である。
図4は、超音波血圧計1の機能構成の一例を示すブロック図である。超音波血圧計1は、超音波プローブ10と、本体装置20とを有し、加圧血圧計2とケーブル接続して加圧血圧計2の計測結果を入力可能に構成されている。
血管径計測データ840は、血管径計測部120により計測された血管径の計測結果のデータである。拡張期血管径と収縮期血管径とがこれに含まれる。
中心血圧計測データ850は、中心血圧計測部130が血管径から中心血圧を推定する血圧推定処理を実行して中心血圧を計測した計測結果のデータである。
図5は、処理部100が、記憶部800に記憶されているメインプログラム810に従って実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。
β=ln(Pd2/Pd1)/(Dd2/Dd1−1) ・・・(2)
拡張期血圧は、中枢動脈でも末梢動脈でも値がほとんど変わらない性質がある。また、中枢動脈の血圧を非侵襲に計測することは困難であるが、末梢動脈の血圧を計測することは容易である。そこで、中枢動脈の拡張期血圧を計測する代わりに、末梢動脈の拡張期血圧を計測する血圧計測を複数回行う。また、中枢動脈の拡張期血管径を計測する血管径計測を複数回行う。そして、血圧計測及び血管径計測の計測結果を用いて、中枢動脈の血管径から中心血圧を推定する血圧推定処理に係るパラメーターを校正する。
本発明を適用可能な実施例は、上記の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。以下、変形例について説明する。
上記の実施形態では、血管径を血管断面指標値とする場合の実施形態について説明したが、血管断面積を血管断面指標値としてもよい。血管断面積と血圧との相関特性は、式(1)において血管径「D」を血管断面積「S」に置き換えることで同様に定義することができる。血管断面積は、例えば、Bモード画像からトレースして求めたり、カラードップラー法の血流表示から求めるなどすることができる。
上記の実施形態では、血管径の計測方法を、超音波を利用した計測方法として説明したが、血管径の計測方法はこれに限られないことは勿論である。例えば、発光素子から所定波長の光を対象動脈に向けて照射した際の対象動脈からの反射光を受光し、信号処理することで、対象動脈の血管径を計測する手法を採用してもよい。
上記の実施形態では、超音波血圧計1の本体装置20を被検者の首からぶら下げて使用するタイプの装置として説明したが、これは一例に過ぎない。例えば、被検者の上腕部に巻き付けて使用する本体装置を構成してもよいし、被検者の手首部に装着して使用する本体装置を構成してもよい。また、超音波プローブと本体装置とは必ずしも別体である必要はなく、超音波プローブと本体装置とを同一筐体内に設けた超音波血圧計を構成してもよい。
上記の実施形態では、オシロメトリック法を用いて血圧を計測するカフ型血圧計を血圧計測装置の一例として説明したが、血圧計測装置がこれに限られないことは勿論である。例えば、連続法の一種であるトノメトリー法や容積補償法を用いて血圧を計測する血圧計としてもよいし、間欠法の一種である聴診法(コロトコフ法)を用いて血圧を計測する血圧計を血圧計測装置としてもよい。
上記の実施形態では、血管径と血圧との相関特性を表す相関式として、式(1)で表される相関式を適用する場合を例に挙げて説明した。しかし、式(1)の相関式は一例として記載したものに過ぎず、これ以外の相関式を適用してもよいことは勿論である。相関式の種類は線形/非線形を問わない。
P=E×D+B・・・(3)
但し、E=(Ps−Pd)/(Ds−Dd)
B=Pd−E×Dd
上記の実施形態では、超音波血圧計1と加圧血圧計2との接続を有線によって行ったが、超音波血圧計1と加圧血圧計2とにそれぞれ無線通信部を設け、無線通信を利用して加圧血圧計2から血圧の計測値を取得する構成としてもよい。
上記の実施形態では、ある決められた時刻のタイミングで校正処理を行うものとして説明したが、この校正タイミングは適宜設定可能である。例えば、急激な気温の変化により、被検者の対象動脈の性状が変化する場合がある。そこで、血圧計測時の気温を記憶することとし、前回計測時の気温と今回計測時の気温の温度差が所定の閾値を超えたタイミングを校正タイミングとして校正処理を実行することとしてもよい。
上記の実施例において、超音波血圧計1が実行する校正処理は、中心血圧推定パラメーターを校正するための処理の一例に過ぎない。この校正処理の変形例について以下説明する。
第1血圧計測が終了すると、超音波血圧計1には、加圧血圧計2から拡張期血圧が入力される。
この間、処理部100は、血管径計測部120によって計測された拡張期血管径(以下、「計測拡張期血管径」と称す。)と基準拡張期血管径との差の絶対値が所定の閾値を超えたか否かを判定し続ける(ステップC7)。このステップC7の条件は、拡張期血管断面指標値に対する所定の差違条件の一例である。
20 本体装置、 23 首掛けストラップ、 24 操作ボタン、
25 液晶表示器、 26 スピーカー、 40 入力部、 100 処理部、
200 操作部、 300 表示部、 400 音出力部、 500 通信部、
600 時計部、 800 記憶部
Claims (4)
- 第1動脈の血管径又は血管断面積(以下、「血管径」又は「血管断面積」のことを包括して「血管断面指標値」と称す。)を計測する血管断面指標値計測部と、
前記血管断面指標値から血圧を推定する血圧推定処理を行う血圧計測部と、
第2動脈の拡張期血圧を入力する入力部と、
前記血管断面指標値計測部により第1時期および第2時期に計測された拡張期の前記血管断面指標値と前記入力部により前記第1時期および前記第2時期に入力された拡張期血圧とを用いて、前記血圧推定処理に係るパラメーターを校正する校正部と、を備え、
前記第1時期における拡張期の前記血管断面指標値と前記第2時期における拡張期の前記血管断面指標値とが所定の差異条件を満たしている、
ことを特徴とする血圧計測装置。 - 第1動脈の血管径又は血管断面積を計測する血管断面指標値計測部と、
前記血管断面指標値から血圧を推定する血圧推定処理を行う血圧計測部と、
第2動脈の拡張期血圧を入力する入力部と、
前記血管断面指標値計測部により第1計測位置および第2計測位置に計測された拡張期の前記血管断面指標値と前記入力部により前記第1計測位置および前記第2計測位置に入力された拡張期血圧とを用いて、前記血圧推定処理に係るパラメーターを校正する校正部と、を備え、
前記校正部が前記第1計測位置と第2計測位置との高低差に基づいて前記拡張期血圧を補正する、
ことを特徴とする血圧計測装置。 - 第1動脈の拡張期における血管径又は血管断面積を第1時期および第2時期に計測する血管断面指標値計測を行うことと、
第2動脈の拡張期血圧を第1時期および第2時期に計測する血圧計測を行うことと、
前記血圧計測及び前記血管断面指標値計測の計測結果を用いて、前記第1動脈の血管断面指標値から血圧を推定する血圧推定処理に係るパラメーターを校正することと、を含み、
前記第1時期における拡張期の前記血管断面指標値と前記第2時期における拡張期の前記血管断面指標値とが所定の差異条件を満たしている、
ことを特徴とする血圧推定パラメーター校正方法。 - 請求項3に記載の血圧推定パラメーター校正方法を実行して前記パラメーターを校正することと、
第1動脈の血管断面指標値を計測することと、
前記計測された血管断面指標値に基づき、前記校正されたパラメーターを用いた血圧推定処理を実行することと、
を含む血圧計測方法。
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