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JP6019598B2 - 光送信器および光変調器のバイアス制御方法 - Google Patents

光送信器および光変調器のバイアス制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光送信器および光送信器内の光変調器のバイアスを制御する方法に係わる。
次世代の長距離・大容量通信システムを実現するために、光送信器において、デジタル信号処理を利用して送信信号を生成する技術が研究および開発されてきている。例えば、デジタル信号処理を利用して、分散予等化信号、変調信号などの所望の光信号波形を生成することができる。
図1は、光送信器の一例を示す図である。図1に示す光送信器は、光源(LD)11、光変調器12を有する。光変調器12は、マッハツェンダ型のLN変調器であって、IアームおよびQアームを有する。さらに、光変調器12は、IアームとQアームとの間に位相差π/2を与えるための位相シフト器を有する。
光源11により生成される連続(CW:Continuous Wave)光は、光スプリッタにより分岐されて、光変調器12のIアームおよびQアームに導かれる。また、光変調器12のIアームおよびQアームには、それぞれデータ信号Iおよびデータ信号Qが与えられる。データ信号Iおよびデータ信号Qの振幅は、例えば、2Vπである。Vπは、LN変調器の駆動電圧対光強度特性の半周期に相当する電圧(すなわち、半波長電圧)である。Iアームにおいて、データ信号Iで連続光が変調されてIアーム変調光信号が生成される。同様に、Qアームにおいて、データ信号Qで連続光が変調されてQアーム変調光信号が生成される。そして、Iアーム変調光信号およびQアーム変調光信号を合波することにより、QPSK変調光信号が生成される。
上記構成の光送信器において、品質のよい光信号を生成するためには、IアームおよびQアームのバイアス電圧がそれぞれ適切に制御される。そして、光送信器は、光変調器12のバイアス電圧を制御するために、制御部13、受光器(PD)14、検出部15を有する。
制御部13は、光変調器12のバイアス電圧に低周波信号を重畳する。以下、f0は、低周波信号の周波数を表す。光変調器12から出力される変調光信号は、低周波信号の周波数成分(すなわち、f0成分)を含む。受光器14は、光変調器12から出力される変調光信号を電気信号に変換する。検出部15は、受光器14により生成される電気信号に基づいて、変調光信号に含まれているf0成分の強度および位相を検出する。そして、制御部13は、変調光信号に含まれているf0成分がゼロに近づくように、IアームおよびQアームのバイアス電圧をフィードバック制御する。この結果、IアームおよびQアームのバイアス電圧が最適化され、品質のよい光信号が生成される。上述のフィードバック制御は、自動バイアス制御(ABC:Automatic Bias Control)と呼ばれることがある。
なお、光送信器において低周波信号を利用して光変調器のバイアスを制御する方法は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2000−162563号公報
光変調器の駆動信号(図1では、データ信号I、データ信号Q)の振幅は、温度または経年により変化することがある。しかし、温度または経年による駆動信号の振幅の変化は小さい。よって、従来の光送信器においては、通信システムの運用中は、駆動信号の振幅はほぼ一定である。
これに対して、デジタル信号処理を利用して送信信号を生成する光送信器においては、通信システムの運用中に、変調方式の変更および/または予等化量の変更が行われることがある。そして、変調方式および/または予等化量が変更されると、光変調の駆動信号の振幅が変わることがある。
例えば、図2(a)は、光送信器がQPSK変調を行うときの駆動信号の波形を示し、図2(b)は、光送信器が16QAM変調を行うときの駆動信号の波形を示す。この例では、QPSK変調において、駆動信号の振幅は約2Vπである。また、16QAM変調では、駆動信号の振幅は約0.6Vπである。このように、変調方式が変わると、駆動信号の振幅も変化する。
図2(c)は、光送信器がQPSK変調を行い、且つ予等化を実施しているときの駆動信号の波形を示す。この場合、駆動信号の振幅は、Vπよりも小さい。なお、予等化は、送信器と受信器との間の光伝送路の波長分散を補償するように、送信器において信号波形に予め歪みを与えることにより実現される。また、予等化は、デジタル信号処理により実現される。
このように、近年または将来の光送信器においては、変調方式の変更等に応じて、光変調器の駆動条件(上述の例では、駆動信号の振幅)が大きく変わることがある。そして、駆動条件が変わると、光変調器のバイアスが適切に制御されず、光送信器が品質の良い光信号を生成できないことがある。以下、図1に示す構成を参照しながら、従来のバイアス制御についての課題を説明する。
図3は、駆動振幅Vd>Vπであるときのバイアス制御を説明する図である。この動作状態は、たとえば、図2(a)に示すQPSK変調で光信号が生成されるケースに相当する。図4は、駆動振幅Vd’<Vπであるときのバイアス制御を説明する図である。この動作状態は、たとえば、図2(b)に示す16QAM変調または図2(c)に示す予等化に相当する。
なお、図3および図4において、光変調器のバイアス電圧Vbは、最適点に対して低電圧側にずれているものとする。また、バイアス電圧Vbには、低周波信号f0が重畳されている。
Vd>Vπであるときは、図3に示すように、駆動信号の一方のエッジにおいてf0成分Aが生成され、駆動信号の他方のエッジにおいてf0成分Bが生成される。f0成分Aおよびf0成分Bは、周波数f0の光信号成分であり、変調光信号に含まれる。したがって、変調光信号は、f0成分C(C=A+B)を含む。
この例では、f0成分Bの振幅は、f0成分Aの振幅よりも大きい。よって、f0成分Cの位相は、f0成分Bの位相と同じである。ここで、f0成分Bは、駆動電圧対光強度特性の傾きが正である領域で生成されている。したがって、この例では、変調光信号から検出されるf0成分Cの位相は、バイアス電圧に重畳された低周波信号の位相と同じである。
この場合、光変調器のバイアス電圧は、下記規則(a)〜(c)基づいて制御される。
(a)f0成分Cの位相が、バイアス電圧に重畳された低周波信号と同じであれば、バイアス電圧を高くする。
(b)f0成分Cの位相が、バイアス電圧に重畳された低周波信号と逆であれば、バイアス電圧を低くする。
(c)f0成分Cの強度がゼロであれば、バイアス電圧を維持する。(ゼロは、十分に小さい閾値よりも小さい状態を含む)
これに対して、Vd’<Vπであるときには、図4に示すように、駆動信号の一方のエッジにおいてf0成分A’が生成され、駆動信号の他方のエッジにおいてf0成分B’が生成される。f0成分A’およびf0成分B’は、周波数f0の光信号成分であり、変調光信号に含まれる。よって、変調光信号は、f0成分C’(C’=A’+B’)を含む。
この例では、f0成分A’の振幅は、f0成分B’の振幅よりも大きい。したがって、f0成分C’の位相は、f0成分A’の位相と同じである。ここで、f0成分A’は、駆動電圧対光強度特性の傾きが負である領域で生成されている。よって、この例では、変調光信号から検出されるf0成分C’の位相は、バイアス電圧に重畳された低周波信号の位相と逆である。
この場合、もし、光送信器1が規則(a)〜(c)を使用するものとすると、バイアス電圧は最適点に近づくようには制御されない。すなわち、規則(a)〜(c)によれば、図4に示すように、f0成分C’の位相がバイアス電圧に重畳された低周波信号の位相と逆であるときは、バイアス電圧を低くする制御が行われる。そうすると、バイアス電圧は、最適点に対する誤差が大きくなる方向に制御されてしまう。この結果、バイアス電圧を最適化するためのフィードバック制御は発散してしまう。
このように、従来技術においては、光変調器の駆動条件が変わる場合には、バイアス電圧を適切に制御できないことがある。そして、光変調器のバイアス電圧が適切に制御されないと、光送信器から送信される光信号の品質が劣化する。
本発明の目的は、光変調器の駆動条件が変化した場合にも品質の良い光信号を生成できる光送信器を提供することである。
本発明の1つの態様の光送信器は、入力データから駆動信号を生成する駆動信号生成器と、印加される電圧に対して出力光の強度が変化する電圧対光強度特性を有し、前記駆動信号に対応する光信号を生成する光変調器と、前記駆動信号と前記光信号を表す電気信号とを掛け合わせる乗算器と、前記乗算器の出力に基づいて前記光変調器のバイアス電圧を制御する制御部と、を有する。
上述の態様によれば、光変調器の駆動条件が変化した場合にも品質の良い光信号を生成できる光送信器が実現される。
光送信器の一例を示す図である。 光変調器に印加される駆動信号の波形の例を示す図である。 光変調器のバイアス制御について説明する図(Vd>Vπ)である。 光変調器のバイアス制御について説明する図(Vd’<Vπ)である。 実施形態に係る光送信器が使用される通信システムの一例を示す図である。 第1の実施形態の光送信器の構成を示す図である。 バイアス電圧のずれに対するモニタ信号の変化についてのシミュレーション結果を示す図である。 第1の実施形態のバイアス制御方法を示すフローチャートである。 バイアス電圧のずれに対するモニタ信号のパワーについてのシミュレーション結果を示す図である。 第1の実施形態の他のバイアス制御方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態の光送信器の他の構成を示す図である。 第1の実施形態の光送信器のさらに他の構成を示す図である。 第2の実施形態の制御部の構成を示す図である。 第3の実施形態の光送信器の構成を示す図である。 バイアス電圧のずれに対するモニタ信号の変化についてのシミュレーション結果を示す図(その1)である。 バイアス電圧のずれに対するモニタ信号の変化についてのシミュレーション結果を示す図(その2)である。 バイアス電圧のずれに対するモニタ信号のパワーについてのシミュレーション結果を示す図である。 第3の実施形態のバイアス制御方法を示すフローチャートである。 第3の実施形態の光送信器の他の構成を示す図である。 第3の実施形態の光送信器のさらに他の構成を示す図である。 第4の実施形態の光送信器の構成を示す図である。
図5は、実施形態に係る光送信器が使用される通信システムの一例を示す。図5に示す通信システムは、複数の光ノード100A〜100C、およびネットワーク管理システム101を有する。
実施形態の光送信器1は、図5では、光ノード100Aに設けられている。ただし、光ノード100B、100Cも、同様の光送信器を有する。また、各光ノード100A〜100Cは、光信号を受信する光受信器を有する。各光ノード100A〜100Cは、光ファイバを介して他の光ノードへ光信号を送信することができる。
ネットワーク管理システム101は、通信システムを管理し、光ノード100A〜100Cに対して指示および制御情報を与える。たとえば、ネットワーク管理システム101は、データの送信元ノードおよび送信先ノードに対して、使用すべき変調方式を指示することができる。変調方式は、たとえば、BPSK、QPSK、DP−QPSK、16QAM、256QAM等の中から選択される。また、ネットワーク管理システム101は、光信号の伝送距離に応じて、光伝送路の波長分散量を送信元ノードに通知できる。さらに、偏波多重光信号が伝送される場合には、ネットワーク管理システム101は、送信元ノードに対して偏波回転角度を通知してもよい。
光送信器1は、ネットワーク管理システム101から受信する指示および/または制御情報に従って、光信号を生成する。たとえば、光送信器1は、ネットワーク管理システム101から指示された変調方式でデータ信号から駆動信号を生成する。また、光送信器1は、ネットワーク管理システム101から指示された波長分散量/偏波回転角度に応じて予等化を施した駆動信号を生成してもよい。そして、光送信器1の光変調器は、このようにして生成される駆動信号で変調光信号を生成する。
このように、図5に示す例では、光送信器1は、ネットワーク管理システム101から受信する指示および/または制御情報に従って、光変調器の駆動信号を生成する。すなわち、光送信器1において、光変調器の駆動条件(ここでは、駆動信号の振幅)は、ネットワーク管理システム101から受信する指示および/または制御情報に応じて変化することがある。
<第1の実施形態>
図6は、第1の実施形態の光送信器の構成を示す。第1の実施形態の光送信器1Aは、図6に示すように、デジタル信号処理部21、D/Aコンバータ22i、22q、増幅器23i、23q、光源(LD)24、光変調器25、制御部26、受光器(PD)27、スイッチ28、乗算器29、検出部30を有する。
デジタル信号処理部21は、送信データから駆動信号Iおよび駆動信号Qを生成する駆動信号生成部21aを有する。送信データは、例えば、不図示のアプリケーション層で生成される。或いは、送信データは、クライアントにより生成されてクライアント回線を介して光送信器1Aに入力される。
デジタル信号処理部21は、例えば、プロセッサおよびメモリを利用して実現される。また、デジタル信号処理部21は、駆動信号を生成する機能(すなわち、駆動信号生成部21a)に加えて、他の機能を提供することもできる。
駆動信号生成部21aは、ネットワーク管理システム101から受信する指示および/または制御情報に基づいて、送信データから駆動信号Iおよび駆動信号Qを生成する。すなわち、駆動信号生成部21aは、例えば、指示された変調方式に応じて駆動信号Iおよび駆動信号Qを生成する。なお、駆動信号Iおよび駆動信号Qは、光変調器25の駆動信号として使用される。
D/Aコンバータ22iおよび22qは、それぞれ、駆動信号生成部21aにより生成される駆動信号Iおよび駆動信号Qをアナログ信号に変換する。増幅器23iおよび23qは、それぞれ、D/Aコンバータ22iおよび22qから出力される駆動信号Iおよび駆動信号Qを増幅する。増幅器23iおよび23qにより増幅された駆動信号Iおよび駆動信号Qは、光変調器25のIアームおよびQアームに印加される。各増幅器23i、23qは、電気信号を増幅する電気増幅器である。また、各増幅器23i、23qは、利得制御信号を受信する利得制御端子を有している。
光源24は、例えば、レーザダイオードを含むレーザ素子であり、CW光を生成する。光源24により生成されるCW光は、光変調器25に入力される。
光変調器25は、この実施例では、マッハツェンダ型のLN変調器である。すなわち、光変調器25は、印加される電圧に対して出力光の強度が周期的に変化する電圧対光強度特性を有する。また、光変調器25は、光スプリッタ25a、Iアーム、Qアーム、位相シフト器25b、光コンバイナ25cを有する。
光スプリッタ25aは、入力CW光を分岐してIアームおよびQアームに導く。Iアームは、Iアーム光導波路およびIアーム光導波路の近傍に形成されるIアーム信号電極を含む。Iアーム光導波路の屈折率(すなわち、光学的なパス長)は、Iアーム信号電極に印加される電圧に応じて変化する。ここで、Iアーム信号電極には、駆動信号Iが印加される。したがって、Iアームにおいては、駆動信号IでCW光が変調され、光信号Iが生成される。
なお、この例では、Iアームは、1組の光導波路を有する。1組の光導波路には、それぞれ信号電極が設けられている。この場合、特に限定されるものではないが、駆動信号Iは差動信号であってもよい。
Qアームの構成は、実質的にIアームと同じである。すなわち、Qアームは、Qアーム光導波路およびQアーム信号電極を含む。ただし、Qアーム信号電極には、駆動信号Qが印加される。したがって、Qアームにおいては、駆動信号QでCW光が変調され、光信号Qが生成される。
位相シフト器25bは、IアームとQアームとの間に位相差π/2を与える。位相シフト器25bは、例えば、Iアームおよび/またはQアームの光学的なパス長を調整するための電極により実現される。この場合、この電極に印加される電圧は、光変調器25から出力される光信号を利用して制御される。
光コンバイナ25cは、Iアームで生成される光信号IおよびQアームで生成される光信号Qを合波する。これにより、光変調器25は、変調光信号(例えば、QPSK変調光信号)を生成する。
制御部26は、光変調器25のバイアス電圧を制御する。このとき、制御部26は、Iアームのバイアス電圧およびQアームのバイアス電圧を個々に制御する。なお、制御部26は、例えば、ソフトウェアを利用して実現される。或いは、制御部26は、ソフトウェアおよびハードウェア回路で実現される。ソフトウェアの動作は、プロセッサおよびメモリを利用して実現される。
受光器27は、光変調器25において生成される変調光信号を電気信号に変換する。すなわち、受光器27は、光変調器25において生成される変調光信号を表す電気信号を出力する。受光器27は、例えば、フォトダイオードで実現される。また、受光器27は、光変調器25の出力側に設けられる。この場合、受光器27は、光変調器25から出力される変調光信号を電気信号に変換する。なお、光変調器25が変調光信号をモニタするための受光器を内蔵している場合には、その受光器を受光器27として使用してもよい。
スイッチ28は、制御部26の制御に従って、D/Aコンバータ22iから出力される駆動信号IまたはD/Aコンバータ22qから出力される駆動信号Qを選択する。なお、制御部26は、Iアームのバイアス電圧を制御するときは、スイッチ28に駆動信号Iを選択させる。また、制御部26は、Qアームのバイアス電圧を制御するときは、スイッチ28に駆動信号Qを選択させる。
乗算器29は、受光器27から出力される電気信号とスイッチ28により選択された駆動信号とを掛け合わせる。ここで、この電気信号は、上述したように、光変調器25において生成される変調光信号を表す。よって、スイッチ28により駆動信号Iが選択されたときは、乗算器29は、光信号を表す電気信号と駆動信号Iとを掛け合わせる。また、スイッチ28により駆動信号Qが選択されたときは、乗算器29は、光信号を表す電気信号と駆動信号Qとを掛け合わせる。なお、乗算器29は、例えば、アナログミキサにより実現される。
検出部30は、乗算器29の出力信号を平均化する。この場合、検出部30は、入力信号を平均化する平均化器を有する。或いは、検出部30は、乗算器29の出力信号のパワーを検出する。この場合、検出部30は、例えば、入力信号を積分する積分器またはRFパワーディテクタにより実現される。
そして、制御部26は、検出部30の出力信号に基づいて、光変調器25のバイアス電圧を制御する。すなわち、制御部26は、駆動信号と光信号を表す電気信号とを掛け合わせることで得られる信号に基づいて、光変調器25のバイアス電圧を制御する。
尚、光送信器1Aは、特に限定されるものではないが、数Gbit/s〜数10Gbit/sの光信号を送信する。この場合、駆動信号I、Qは、非常に高速な信号である。そうすると、D/Aコンバータ22i、22qから出力される駆動信号I、Qを乗算器29へ導く配線パターンの設計が難しく、また、帯域の広い高価な乗算器29が必要となる。
この問題に対処するため、光送信器1Aは、帯域フィルタ(LPF)31i、31qを有するようにしてもよい。LPFのカットオフ周波数は、乗算器29の性能などに応じて決めることができ、例えば、数MHz〜1GHz程度である。
帯域フィルタ31iは、D/Aコンバータ22iから出力される駆動信号Iをフィルタリングする。帯域フィルタ31qは、D/Aコンバータ22qから出力される駆動信号Qをフィルタリングする。この場合、スイッチ28は、帯域フィルタ31iによりフィルタリングされた駆動信号Iまたは帯域フィルタ31qによりフィルタリングされた駆動信号Qを選択する。
同様に、光送信器1Aは、受光器27から出力される電気信号をフィルタリングする帯域フィルタ31aを有するようにしてもよい。帯域フィルタ31aは、例えば、帯域フィルタ31i、31qと同等なLPFである。
上記構成の光送信器1Aにおいて、駆動信号生成部21aは、データ信号から駆動信号Iおよび駆動信号Qを生成する。光変調器25は、駆動信号Iおよび駆動信号Qで変調光信号を生成する。制御部26は、光変調器25のIアームおよびQアームのバイアス電圧を制御する。
Iアームのバイアス電圧を制御するときは、制御部26は、スイッチ28に駆動信号Iを選択させる。そうすると、乗算器29は、光信号を表す電気信号と駆動信号Iとを掛け合わせる。そして、制御部26は、この状態における乗算器29の出力に基づいてIアームのバイアス電圧を制御する。一方、Qアームのバイアス電圧を制御するときは、制御部26は、スイッチ28に駆動信号Qを選択させる。そうすると、乗算器29は、光信号を表す電気信号と駆動信号Qとを掛け合わせる。そして、制御部26は、この状態における乗算器29の出力に基づいてQアームのバイアス電圧を制御する。なお、Iアームのバイアス電圧制御およびQアームのバイアス電圧制御は、実質的に互いに同じである。
図7は、バイアス電圧のずれに対するモニタ信号の変化についてのシミュレーション結果を示す。なお、このシミュレーションは、以下の条件で実施された。変調方式は、QPSKである。光送信器1Aにおいて光伝送路の波長分散を補償(すなわち、予等化)するために、10000ps/nmに相当する波形歪みが与えられる。即ち、波長分散10000ps/nmが補償されるように、駆動信号生成部21aにおいて駆動信号に対して波形歪みが与えられる。そして、図7では、バイアス電圧が最適点に制御されている状態、バイアス電圧が最適点から+0.2Vπだけシフトしている状態、およびバイアス電圧が最適点から−0.2Vπだけシフトしている状態が記載されている。
駆動信号は、上述のように、波長分散を補償するための波形歪みが与えられている。したがって、駆動信号は、アイパターンの開口が無い状態である。また、この例では、駆動信号の振幅は、0.4×2Vπである。なお、図7に示す駆動信号は、駆動信号Iまたは駆動信号Qの一方を示している。
光信号は、上記駆動信号によって生成される。したがって、光信号の波形においても、アイパターンの開口が無い
モニタ信号は、乗算器29の出力信号を表す。すなわち、モニタ信号は、スイッチ28により選択された駆動信号(例えば、駆動信号I)と光信号を表す電気信号とを掛け合わせるにより得られる。ここで、バイアス電圧が最適点に制御されているときは、モニタ信号の中心は「ゼロ」である。なお、図7に示すモニタ信号は、電圧波形を表している。
バイアス電圧が最適点からずれると、モニタ信号の中心も「ゼロ」からシフトする。この例では、バイアス電圧が最適点よりも大きいときは、モニタ信号の中心は、「ゼロ」に対して+電圧側にシフトしている。これに対して、バイアス電圧が最適点よりも小さいときは、モニタ信号の中心は、「ゼロ」に対して−電圧側にシフトしている。なお、この傾向は、図7に示すように、光送信器1Aが帯域フィルタ31a、31i、31qを有しているときも同じである。
図7に示す例では、バイアス電圧が最適点よりも大きいときにモニタ信号の中心が+電圧側にシフトし、バイアス電圧が最適点よりも小さいときにモニタ信号の中心が−電圧側にシフトしている。ただし、光送信器の構成によっては、バイアス電圧が最適点よりも大きいときにモニタ信号の中心が−電圧側にシフトし、バイアス電圧が最適点よりも小さいときにモニタ信号の中心が+電圧側にシフトする。しかしながら、いずれのケースであっても、バイアス電圧が最適点からずれると、そのずれの方向に応じてモニ信号の中心もシフトする。
よって、光送信器1Aは、検出部30を用いてモニタ信号の中心レベルを検出する。この場合、検出部30は、入力信号の電圧を平均化する平均化器である。すなわち、モニタ信号の電圧を平均化することにより、モニタ信号の中心レベルが検出される。そして、制御部26は、検出部30により得られるモニタ信号の中心レベルがゼロに近づくように、バイアス電圧を制御する。すなわち、モニタ信号を利用したフィードバック制御が行われる。このフィードバック制御によりモニタ信号の中心レベルがゼロに近づくと、光変調器25のバイアス電圧は最適点に近づき、光信号の品質が向上する。
図8は、第1の実施形態の光送信器1Aにおいて光変調器25のバイアス電圧を制御する方法を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、制御部26によって実行される。また、このフローチャートの処理は、光送信器1Aが光信号を送信しているときに実行される。ただし、制御部26は、光送信器1Aが光信号を送信していないときにこのフローチャートの処理を実行してもよい。この場合、駆動信号生成部21aは、ダミー駆動信号を生成してもよい。なお、検出部30は、モニタ信号(すなわち、乗算器29の出力信号)の平均電圧を出力するものとする。
S1において、制御部26は、IアームおよびQアームのバイアス電圧をそれぞれ初期値に設定する。初期値は、特に限定されるものではないが、例えば、0ボルトである。この場合、光変調器25のIアームおよびQアームには、バイアス電圧としてそれぞれ0ボルトが与えられる。
S2において、制御部26は、バイアス電圧を制御する対象として、Iアームを選択する。このとき、制御部26は、スイッチ28に駆動信号Iを選択させる。そうすると、スイッチ28は、駆動信号Iを選択する。そして、乗算器29は、駆動信号Iと光信号を表す電気信号とを掛け合わせてモニタ信号を生成する。
S3において、制御部26は、モニタ信号の平均電圧(または、中心レベル)の符号を検出する。このとき、モニタ信号は、駆動信号Iと光信号を表す電気信号との乗算結果であり、そのモニタ信号の平均電圧は検出部30により得られる。
S4において、制御部26は、モニタ信号の平均電圧に基づいて、Iアームのバイアス電圧を制御する。たとえば、モニタ信号の平均電圧がゼロよりも大きければ、制御部26は、Iアームのバイアス電圧VdiをΔVだけ小さくする。ΔVは、光変調器25のVπに対して十分に小さいものとする。一方、モニタ信号の平均電圧がゼロ以下であれば、制御部26は、Iアームのバイアス電圧VdiをΔVだけ大きくする。すなわち、制御部26は、モニタ信号の平均電圧がゼロに近づくように、Iアームのバイアス電圧Vdiを制御する。図8に表記されているSmは、モニタ信号の平均電圧を表す。
S5〜S7の処理は、実質的にS2〜S4と同じである。ただし、S5〜S7では、Qアームのバイアス電圧が制御される。すなわち、S5において、制御部26は、Qアームを選択する。これにより、スイッチ28は、駆動信号Qを選択し、乗算器29は、駆動信号Qと光信号を表す電気信号とを掛け合わせてモニタ信号を生成する。S6において、制御部26は、モニタ信号の平均電圧の符号を検出する。そして、S7において、制御部26は、モニタ信号の平均電圧に基づいて、Qアームのバイアス電圧を制御する。例えば、モニタ信号の平均電圧がゼロよりも大きければ、制御部26は、Qアームのバイアス電圧VdqをΔVだけ小さくする。一方、モニタ信号の平均電圧がゼロ以下であれば、制御部26は、Qアームのバイアス電圧VdqをΔVだけ大きくする。すなわち、制御部26は、モニタ信号の平均電圧がゼロに近づくように、Qアームのバイアス電圧Vdqを制御する。そして、S8において、制御部26は、位相シフト器25bの位相を制御する。なお、位相シフト器25bの位相を最適化する方法は、特に限定されるものではないが、公知の技術により実現可能である。よって、位相シフト器25bの位相を制御する方法についての詳しい説明は省略する。
制御部26は、S2〜S8の処理を定期的に繰り返し実行する。したがって、光変調器25のIアームのバイアス電圧およびQアームのバイアス電圧は、それぞれ、常に、最適化または略最適化される。
S2〜S4が実行されている期間は、Qアームのバイアス電圧は維持される。同様に、S5〜S7が実行されている期間は、Iアームのバイアス電圧は維持される。
なお、S4においてモニタ信号の平均電圧がゼロまたはほぼゼロであったときは、制御部26は、Iアームのバイアス電圧Vdiを維持してもよい。同様に、S7においてモニタ信号の平均電圧がゼロまたはほぼゼロであったときは、制御部26は、Qアームのバイアス電圧Vdqを維持してもよい。
S8おいて位相シフト部25bを制御する処理は、必須ではなく、省略してもよい。さらに、制御部26は、Iアームのバイアス電圧を制御する前に、Qアームのバイアス電圧を制御してもよい。
図8に示すフローチャートでは、図7に示すシミュレーション結果に対応する制御が記載されている。ただし、バイアス電圧が最適点よりも大きいときにモニタ信号の中心レベルが−電圧側にシフトし、バイアス電圧が最適点よりも小さいときにモニタ信号の中心レベルが+電圧側にシフトする構成では、S4およびS7において上述と異なる制御が行われる。すなわち、この場合、モニタ信号の平均電圧がゼロよりも大きければ、制御部26は、バイアス電圧をΔVだけ大きくする。一方、モニタ信号の平均電圧がゼロ以下であれば、制御部26は、バイアス電圧をΔVだけ小さくする。
図7〜図8に示す例では、制御部26は、モニタ信号の中心レベル(すなわち、モニタ信号の平均電圧)に基づいてバイアス電圧を制御する。これに対して、以下の例では、制御部26は、モニタ信号のパワーに基づいてバイアス電圧を制御する。
図9は、バイアス電圧のずれに対するモニタ信号のパワーについてのシミュレーション結果を示す。このシミュレーションは、以下の条件で実施された。変調方式は、QPSKである。帯域フィルタ(31a、31i、31q)のカットオフ周波数は、1GHzである。予等化で補償される波長分散は、図9(a)、図9(b)、図9(c)においてそれぞれ、ゼロ、3000ps/nm、10000ps/nmである。
図9に示す各グラフの横軸は、バイアス電圧の最適点に対するずれ量を表す。また、縦軸は、モニタ信号(すなわち、乗算器29の出力信号)のパワー(平均パワー)を表す。
図9(a)〜図9(c)において、特性Aは、駆動信号の振幅が0.8×Vπであるときのモニタ信号のパワーを表す。また、特性Bは、駆動信号の振幅が1.6×Vπであるときのモニタ信号のパワーを表す。
図9(a)〜図9(c)に示すように、光変調器25のバイアス電圧が最適点に制御されているときは、モニタ信号のパワーは最小である。また、最適点に対してバイアス電圧のずれ量が大きくなると、モニタ信号のパワーは大きくなる。
この傾向は、図9(a)〜図9(c)に示す3つのケースにおいて共通している。すなわち、予等化で補償される波長分散の量が変化しても、バイアス電圧が最適点に制御されているときに、モニタ信号のパワーは最小である。また、図9(a)〜図9(c)において、特性Aおよび特性Bの双方とも、バイアス電圧が最適点に制御されているときにモニタ信号のパワーが最小になっている。すなわち、駆動信号の振幅が変化しても(駆動信号の振幅がVπよりも大きいかVπよりも小さいかにかかわらず)、バイアス電圧が最適点に制御されているときに、モニタ信号のパワーは最小である。
したがって、光送信器1Aは、モニタ信号のパワーに基づいて、光変調器25のバイアス電圧を適切に制御することができる。この場合、検出部30は、モニタ信号のパワーを検出するために、例えば、積分回路またはRFパワー検出器で実現される。そして、制御部26は、検出部30により得られるモニタ信号のパワーを小さくするように、バイアス電圧を制御する。すなわち、モニタ信号を利用したフィードバック制御が行われる。このフィードバック制御によりモニタ信号のパワーが最小化または略最小化されると、光変調器25のバイアス電圧は最適点の近づき、光信号の品質が向上する。
従来技術においては、駆動信号の振幅が変わると、光変調器のバイアス電圧を適切に制御できないことがあった。例えば、図3〜図4に示す例では、駆動信号の振幅がVπよりも大きいときに使用されるバイアス制御方法は、駆動信号の振幅がVπよりも小さい動作状態に適用することは出来ない。これに対して、本発明の実施形態においては、駆動信号の振幅がVπよりも大きいかVπよりも小さいかにかかわらず)、光変調器のバイアス電圧を適切に制御することができる。したがって、デジタル信号処理で所望の光信号を生成する光送信器において、1つのバイアス制御アルゴリズムで光変調器のバイアス電圧を適切に制御できる。
図10は、第1の実施形態の光送信器1Aにおいて光変調器25のバイアス電圧を制御する他の方法を示すフローチャートである。なお、制御部26がこのフローチャートを使用するときは、検出部30は、モニタ信号(すなわち、乗算器29の出力信号)のパワーを出力するものとする。
S11〜S18の処理は、図8に示すS1〜S8と類似している。ただし、S13およびS16において、制御部26は、モニタ信号のパワーを検出する。また、S14において、制御部26は、S13で検出したモニタ信号のパワーを小さくするように、Iアームのバイアス電圧を制御する。同様に、S17において、制御部26は、S16で検出したモニタ信号のパワーを小さくするように、Qアームのバイアス電圧を制御する。
制御部26は、S12〜S18の処理を定期的に繰り返し実行する。したがって、光変調器25のIアームのバイアス電圧およびQアームのバイアス電圧は、それぞれ、常に、最適化または略最適化される。
以上、第1の実施形態について説明したが、光送信器1Aは、図6に示す構成に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、1つのデバイス(ここでは、デジタル信号処理部21)の中に、駆動信号処理部21aおよびD/Aコンバータ22i、22qを実装してもよい。或いは、1つのデバイスの中に、駆動信号処理部21a、D/Aコンバータ22i、22q、および帯域フィルタ31i、31qを実装してもよい。
また、図12に示すように、1つのデバイス(ここでは、デジタル信号処理部21)の中に、駆動信号処理部21a、D/Aコンバータ22i、22q、およびスイッチ28を実装してもよい。或いは、1つのデバイスの中に、駆動信号処理部21a、D/Aコンバータ22i、22q、帯域フィルタ31i、31q、およびスイッチ28を実装してもよい。
さらに、IアームおよびQアームそれぞれに対して乗算器29および検出部30を設けてもよい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態の光送信器の構成は、第1の実施形態と実質的に同じである。即ち、第2の実施形態は、図6、図11、図12に示す構成に適用可能である。ただし、第2の実施形態では、パイロット信号を利用して光変調器25のバイアス電圧が制御される。パイロット信号は、光信号のシンボルレートに対して十分に低速な低周波信号であり、バイアス電圧に重畳される。
図13は、第2の実施形態の光送信器が有する制御部30の構成を示す図である。第2の実施形態の制御部30は、図13に示すように、バイアス電圧計算器41、パイロット信号生成器42、スイッチ43、重畳器44i、44q、同期検波器45を有する。
バイアス電圧計算器41は、光変調器25のIアームバイアス電圧およびQアームバイアス電圧を計算する。パイロット信号生成器42は、パイロット信号を生成する。パイロット信号は、例えば、正弦波信号である。この場合、正弦波の周波数は、光信号のシンボルレートと比較して十分に低いものとする。スイッチ43は、重畳器44iまたは44qへパイロット信号を導く。重畳器44iおよび44qは、Iアームバイアス電圧およびQアームバイアス電圧にパイロット信号を重畳する。
Iアームバイアス電圧の制御時には、スイッチ43は、パイロット信号を重畳器44iに導く。そして、重畳器44iは、Iアームバイアス電圧にパイロット信号を重畳する。このとき、Qアームバイアス電圧にはパイロット信号は重畳されない。一方、Qアームバイアス電圧の制御時には、スイッチ43は、パイロット信号を重畳器44qに導く。そして、重畳器44qは、Qアームバイアス電圧にパイロット信号を重畳する。このとき、Iアームバイアス電圧にはパイロット信号は重畳されない。
バイアス電圧にパイロット信号が重畳されると、光変調器25から出力される光信号はパイロット信号の周波数成分を含む。そうすると、乗算器29により生成されるモニタ信号は、パイロット信号の周波数成分を含む。ここで、検出部30は、モニタ信号のパワーを検出するものとする。この場合、制御部26の入力信号(すなわち、モニタ信号のパワーを表す信号)もパイロット信号の周波数成分を含んでいる。
同期検波器45は、入力信号にパイロット信号を掛け合わせることによって、モニタ信号のパワーを表す信号からパイロット信号成分を検出する。そして、バイアス電圧計算器41は、同期検波器45により検出されたパイロット信号成分に基づいて、バイアス電圧を制御する。例えば、バイアス電圧計算器41は、検出されたパイロット信号成分を小さくするように、バイアス電圧を制御する。このとき、バイアス電圧計算器41は、パイロット信号生成器42により生成されるパイロット信号の位相と、検出されたパイロット信号成分の位相とを比較することで、バイアス電圧を大きくすべきか小さくすべきかを判定することができる。
なお、第2の実施形態において、異なる周波数を持つ2つのパイロット信号(パイロット信号生成器および同期検波器)を利用してバイアス電圧を制御してもよい。この場合、各パイロット信号がそれぞれIアームバイアス電圧およびQアームバイアス電圧に重畳される。この構成によれば、Iアームバイアス電圧およびQアームバイアス電圧を同時にまたは並列に制御できる。
第2の実施形態によれば、モニタ信号の検出感度が高くなる。この結果、光変調器25のバイアス電圧が精度よく制御される。
<第3の実施形態>
図14は、第3の実施形態の光送信器の構成を示す。第3の実施形態の光送信器1Bは、偏波多重光信号を送信する。
光送信器1Bは、図14に示すように、デジタル信号処理部21、D/Aコンバータ22Xi、22Xq、22Yi、22Yq、増幅器23Xi、23Xq、23Yi、23Yq、光源(LD)24、光変調部50、制御部26、受光器(PD)27X、27Y、スイッチ28X、28Y、乗算器29X、29Y、検出部30X、30Yを有する。
デジタル信号処理部21は、駆動信号生成部21aを有し、駆動信号XI、XQ、YI、YQを生成する。駆動信号XI、XQは、D/Aコンバータ22Xi、22Xqによりアナログ信号に変換され、さらに増幅器23Xi、23Xqにより増幅された後、光変調部50に与えられる。同様に、駆動信号YI、YQは、D/Aコンバータ22Yi、22Yqによりアナログ信号に変換され、さらに増幅器23Yi、23Yqにより増幅された後、光変調部50に与えられる。
光変調部50は、光変調器25X、25Y、および偏波ビームコンバイナ(PBC)51を有する。光変調器25X、25Yは、それぞれ、第1の実施形態の光変調器25と実質的に同じである。ただし、光変調器25Xは、駆動信号XI、XQで光信号Xを生成する。また、光変調器25Yは、駆動信号YI、YQで光信号Yを生成する。そして、偏波ビームコンバイナ51は、光信号Xおよび光信号Yを偏波多重して偏波多重光信号を生成する。
受光器27X、スイッチ28X、乗算器29X、検出部30Xは、第1の実施形態の受光器27、スイッチ28、乗算器29、検出部30と実質的に同じである。ただし、受光器27X、スイッチ28X、乗算器29X、検出部30Xは、駆動信号XIと光信号Xを表す電気信号との乗算結果(モニタ信号XI)、および駆動信号XQと光信号Xを表す電気信号との乗算結果(モニタ信号XQ)を出力する。
受光器27Y、スイッチ28Y、乗算器29Y、検出部30Yも、第1の実施形態の受光器27、スイッチ28、乗算器29、検出部30と実質的に同じである。ただし、受光器27Y、スイッチ28Y、乗算器29Y、検出部30Yは、駆動信号YIと光信号Yを表す電気信号との乗算結果(モニタ信号YI)、および駆動信号YQと光信号Yを表す電気信号との乗算結果(モニタ信号YQ)を出力する。
制御部26は、モニタ信号XIに基づいて光変調器25XのIアームのバイアス電圧を制御し、また、モニタ信号XQに基づいて光変調器25XのQアームのバイアス電圧を制御する。同様に、制御部26は、モニタ信号YIに基づいて光変調器25YのIアームのバイアス電圧を制御し、また、モニタ信号YQに基づいて光変調器25YのQアームのバイアス電圧を制御する。
なお、光送信器1Bは、駆動信号XI、XQ、YI、YQをそれぞれフィルタリングするための帯域フィルタ(LPF)を有してもよい。また、光送信器1Bは、受光器27X、27Yの出力信号をそれぞれフィルタリングするための帯域フィルタ(LPF)を有してもよい。
図15および図16は、第3の実施形態においてバイアス電圧のずれに対するモニタ信号の変化についてのシミュレーション結果を示す。このシミュレーションの条件は、以下の通りである。
変調方式:DP−QPSK
偏波回転:30度
駆動信号の振幅:0.8×Vπ
波長分散(図15):ゼロ
波長分散(図16):10000ps/nm
図15および図16において、駆動信号は、駆動信号XI、XQ、YI、YQの中の1つ(例えば、駆動信号XI)を示している。また、光波形は、光信号Xまたは光信号Yの一方(例えば、光信号X)の波形を示している。モニタ信号は、乗算器29Xまたは29Yの一方(例えば、乗算器29X)の出力信号を示している。
図15〜図16に示すように、第3の実施形態においても、バイアス電圧が最適点に制御されているときは、モニタ信号の中心レベルは「ゼロ」である。また、バイアス電圧が最適点からずれると、モニタ信号の中心レベルも「ゼロ」からシフトする。このとき、モニタ信号の中心レベルがシフトする方向は、バイアス電圧がずれている方向に依存する。これらの傾向は、予等化を行う場合、および予等化を行わない場合の双方で同じである。
したがって、第3の実施形態の光送信器1Bは、第1の実施形態と同様に、モニタ信号の中心レベルがゼロに近づくように、バイアス電圧を制御する。すなわち、モニタ信号を利用したフィードバック制御が行われる。そして、このフィードバック制御により各モニタ信号の中心レベルがゼロに近づくと、光変調器25X、25Yのバイアス電圧はそれぞれ最適点に近づき、偏波多重光信号の品質が向上する。
図17は、第3の実施形態においてバイアス電圧のずれに対するモニタ信号のパワーについてのシミュレーション結果を示す。このシミュレーションの条件は、以下の通りである。
変調方式:DP−QPSK
偏波回転:30度
帯域フィルタ(LPF)のカットオフ周波数:1GHz
駆動信号の振幅:0.8×Vπ、1.6×Vπ
波長分散(図17(a)):ゼロ
波長分散(図17(b)):3000ps/nm
波長分散(図17(c)):10000ps/nm
図17(a)〜図17(c)に示すように、いずれのケースにおいても、光変調器のバイアス電圧が最適点に制御されているときに、モニタ信号のパワーは最小である。また、最適点に対してバイアス電圧のずれ量が大きくなると、モニタ信号のパワーは大きくなっている。
したがって、第3の実施形態の光送信器1Bは、第1の実施形態と同様に、モニタ信号のパワーを小さくするように、バイアス電圧を制御する。すなわち、モニタ信号を利用したフィードバック制御が行われる。そして、このフィードバック制御により各モニタ信号のパワーが最小化または略最小化されると、光変調器25X、25Yのバイアス電圧はそれぞれ最適点に近づき、光信号の品質が向上する。
図18は、第3の実施形態のバイアス制御方法を示すフローチャートである。このフローチャートは、光送信器1Bの制御部26によって実行される。
S21において、制御部26は、バイアス電圧の初期値を設定する。初期値は、たとえば、0ボルトである。この場合、制御部26は、光変調器25XのIアームおよびQアームのバイアス電圧をゼロに設定すると共に、光変調器25YのIアームおよびQアームのバイアス電圧をゼロに設定する。
S22において、制御部26は、光変調器25Xのバイアス電圧を制御する。S23において、制御部26は、光変調器25Yのバイアス電圧を制御する。なお、S22およびS23を実行する順番は、特に限定されるものではなく、S22の前にS23を実行してもよい。
S22、S23は、それぞれ、例えば、図8に示すS2〜S8により実現される。この場合、S22において、光変調器25Xに対してS2〜S8の処理が実行される。また、S23において、光変調器25Yに対してS2〜S8の処理が実行される。
あるいは、S22、S23は、それぞれ、図10に示すS12〜S18で実現してもよい。この場合、S22において、光変調器25Xに対してS12〜S18の処理が実行される。また、S23において、光変調器25Yに対してS12〜S18の処理が実行される。
光送信器1Bの制御部26は、S22〜S23の処理を定期的に繰り返し実行する。これにより、光変調器25Xおよび25Yのバイアス電圧は、常に、最適化または略最適化される。この結果、光送信器1Bから送信される偏波多重光信号の品質が良好な状態に維持される。
以上、第3の実施形態について説明したが、光送信器1Bは、図14に示す構成に限定されるものではない。例えば、図19に示すように、1つのデバイス(ここでは、デジタル信号処理部21)の中に、駆動信号処理部21aおよびD/Aコンバータ22Xi、22Xq、22Yi、22Yqを実装してもよい。或いは、1つのデバイスの中に、駆動信号処理部21a、D/Aコンバータ22Xi、22Xq、22Yi、22Yq、および対応する帯域フィルタ(LPF)を実装してもよい。
また、図20に示すように、1つのデバイス(ここでは、デジタル信号処理部21)の中に、駆動信号処理部21a、D/Aコンバータ22Xi、22Xq、22Yi、22Yq、スイッチ28X、28Yを実装してもよい。或いは、1つのデバイスの中に、駆動信号処理部21a、D/Aコンバータ22Xi、22Xq、22Yi、22Yq、対応する帯域フィルタ(LPF)、スイッチ28X、28Yを実装してもよい。
さらに、検出部30X、30Yを1つの検出部30で実現してもよい。この場合、検出部30の入力側に、乗算器29X、29Yの出力信号を選択するスイッチを設ける。そして、検出部30には、スイッチにより選択されたモニタ信号が入力される。
さらに、駆動信号XI、XQ、YI、YQを選択するスイッチ、および受光器27X、27Yの出力信号を選択するスイッチを設ければ、1つの乗算器および1つの検出部で各バイアス電圧を制御することができる。
なお、第2の実施形態および第3の実施形態は、組み合わせることが可能である。すなわち、第3の実施形態光送信器1Bは、第2の実施形態のパイロット信号を利用して各バイアス電圧を制御してもよい。
<第4の実施形態>
第4の実施形態の光送信器は、1/f雑音を抑制する機能を備える。この機能は、第1の実施形態の光送信器および第2の実施形態の光送信器に適用可能である。以下では、第1の実施形態の光送信器に1/f雑音を抑制する機能を加えた構成について説明する。
図21は、第4の実施形態の光送信器の構成を示す。図21に示す光送信器1Cは、図6、図11、または図12に示す光送信器1Aの各要素に加えて、チョッパ信号生成部61、変調用チョッパ器62i、62q、復調用チョッパ器63を有する。
チョッパ信号生成部61は、所定の周波数のチョッパ信号を生成する。このチョッパ信号の周波数は、帯域フィルタ(LPF)31i、31qのカットオフ周波数よりも低いことが好ましい。
変調用チョッパ器62iは、帯域フィルタ31iによってフィルタリングされた駆動信号Iをチョッパ信号で変調する。このとき、変調用チョッパ器62iは、チョッパ信号の周期で、駆動信号Iをオン/オフする。また、変調用チョッパ器62qは、帯域フィルタ31qによってフィルタリングされた駆動信号Qをチョッパ信号で変調する。このとき、変調用チョッパ器62qは、チョッパ信号の周期で、駆動信号Qをオン/オフする。
スイッチ28は、制御部26の指示に従って、変調された駆動信号Iまたは変調された駆動信号Qを選択する。よって、Iアームのバイアス制御時には、乗算器29は、変調された駆動信号Iと光信号を表す電気信号を掛け合わせてモニタ信号を生成する。また、Qアームのバイアス制御時には、乗算器29は、変調された駆動信号Qと光信号を表す電気信号を掛け合わせてモニタ信号を生成する。そして、復調用チョッパ器63は、乗算器29から出力されるモニタ信号をチョッパ信号で復調する。
検出部30は、復調用チョッパ器63によって復調されたモニタ信号のパワーを検出する。そして、制御部26は、検出部30の出力に基づいて光変調器25のバイアス電圧を制御する。
上記構成によれば、光変調器25のバイアス電圧を制御するフィードバック系において1/f雑音の影響が抑制される。したがって、光変調器25のバイアス電圧がより精度よく制御され、生成される光信号の品質が向上する。
<他の実施形態>
第1〜第4の実施形態において、光変調器25(25X、25Y)のバイアス電圧を制御する制御部26は、デジタル信号処理部21の一部として実現してもよい。この構成によれば、光送信器のサイズを小さくできる。
1(1A、1B、1C) 光送信器
21 デジタル信号処理部
21a 駆動信号生成部
24 光源(LD)
25 光変調器
26 制御部
27 受光器(PD)
28 スイッチ
29 乗算器
30 検出部
31a、31i、31q 帯域フィルタ(LPF)
62i、62q 変調用チョッパ器
63 復調用チョッパ器

Claims (10)

  1. 入力データからIアーム駆動信号およびQアーム駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
    Iアーム、Qアーム、および前記Iアームと前記Qアームとの間に所定の位相差を与える位相シフト器を含み、印加される電圧に対して出力光の強度が変化する電圧対光強度特性を有し、前記Iアーム駆動信号および前記Qアーム駆動信号に対応する光信号を生成する光変調器と、
    前記光変調器により生成される光信号を表す電気信号を出力する受光器と、
    前記Iアーム駆動信号または前記Qアーム駆動信号を選択するスイッチと、
    前記スイッチにより選択されるIアーム駆動信号またはQアーム駆動信号と前記光信号を表す電気信号とを掛け合わせる乗算器と、
    前記乗算器の出力に基づいて前記光変調器のバイアス電圧を制御する制御部、を備え、
    前記制御部は、
    前記スイッチに前記Iアーム駆動信号を選択させ、前記Iアーム駆動信号と前記電気信号との乗算結果が最適化されるように前記Iアームのバイアス電圧を制御する第1の処理、
    前記スイッチに前記Qアーム駆動信号を選択させ、前記Qアーム駆動信号と前記電気信号との乗算結果が最適化されるように前記Qアームのバイアス電圧を制御する第2の処理、
    前記位相シフト器の位相を最適化する第3の処理、
    を所定の順番で繰り返し実行する
    ことを特徴とする光送信器。
  2. 前記Iアーム駆動信号および前記Qアーム駆動信号をフィルタリングする第1の帯域フィルタと、
    前記電気信号をフィルタリングする第2の帯域フィルタと、をさらに有し、
    前記乗算器は、前記第1の帯域フィルタによってフィルタリングされたIアーム駆動信号またはQアーム駆動信号と前記第2の帯域フィルタによってフィルタリングされた電気信号とを掛け合わせて出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  3. 前記乗算器の出力信号を平均化する平均化器をさらに有し、
    前記制御部は、前記平均化器の出力に基づいて前記光変調器のバイアス電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  4. 前記制御部は、前記平均化器の出力をゼロに近づけるように、前記光変調器のバイアス電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光送信器。
  5. 前記乗算器の出力信号のパワーを検出するパワー検出器をさらに有し、
    前記制御部は、前記パワー検出器の出力に基づいて前記光変調器のバイアス電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  6. 前記制御部は、前記パワー検出器により検出されるパワーを小さくするように、前記光変調器のバイアス電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光送信器。
  7. 前記光変調器のバイアス電圧にパイロット信号を重畳する重畳器をさらに有し、
    前記制御部は、前記乗算器の出力信号に含まれている前記パイロット信号の周波数成分に基づいて、前記光変調器のバイアス電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  8. 前記Iアーム駆動信号および前記Qアーム駆動信号を所定の周波数で変調する変調回路と、
    前記乗算器の出力信号を前記所定の周波数で復調する復調回路と、をさらに有し
    前記乗算器は、前記変調回路によって変調されたIアーム駆動信号またはQアーム駆動信号と前記光信号を表す電気信号とを掛け合わせ、
    前記制御部は、前記復調器によって復調された前記乗算器の出力信号に基づいて前記光変調器のバイアス電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  9. 入力データから第1のIアーム駆動信号、第1のQアーム駆動信号、第2のIアーム駆動信号、および第2のQアーム駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
    Iアーム、Qアーム、および前記Iアームと前記Qアームとの間に所定の位相差を与える位相シフト器を含み、印加される電圧に対して出力光の強度が変化する電圧対光強度特性を有し、前記第1のIアーム駆動信号および前記第1のQアーム駆動信号に対応する第1の光信号を生成する第1の光変調器と、
    Iアーム、Qアーム、および前記Iアームと前記Qアームとの間に所定の位相差を与える位相シフト器を含み、印加される電圧に対して出力光の強度が変化する電圧対光強度特性を有し、前記第2のIアーム駆動信号および前記第2のQアーム駆動信号に対応する第2の光信号を生成する第2の光変調器と、
    前記第1の光信号および前記第2の光信号を多重化して偏波多重光信号を生成するコンバイナと、
    前記第1の光信号を表す第1の電気信号を出力する第1の受光器と、
    前記第2の光信号を表す第2の電気信号を出力する第2の受光器と、
    前記第1のIアーム駆動信号または前記第1のQアーム駆動信号を選択する第1のスイッチと、
    前記第2のIアーム駆動信号または前記第2のQアーム駆動信号を選択する第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチにより選択される第1のIアーム駆動信号または第1のQアーム駆動信号と前記第1の光信号を表す第1の電気信号とを掛け合わせる第1の乗算器と、
    前記第2のスイッチにより選択される第2のIアーム駆動信号または第2のQアーム駆動信号と前記第2の光信号を表す第2の電気信号とを掛け合わせる第2の乗算器と、
    前記第1の乗算器の出力に基づいて前記第1の光変調器のバイアス電圧を制御すると共に、前記第2の乗算器の出力に基づいて前記第2の光変調器のバイアス電圧を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1のスイッチに前記第1のIアーム駆動信号を選択させ、前記第1のIアーム駆動信号と前記第1の電気信号との乗算結果が最適化されるように前記第1の光変調器のIアームのバイアス電圧を制御する第1の処理、
    前記第1のスイッチに前記第1のQアーム駆動信号を選択させ、前記第1のQアーム駆動信号と前記第1の電気信号との乗算結果が最適化されるように前記第1の光変調器のQアームのバイアス電圧を制御する第2の処理、
    前記第1の光変調器の位相シフト器の位相を最適化する第3の処理、
    前記第2のスイッチに前記第2のIアーム駆動信号を選択させ、前記第2のIアーム駆動信号と前記第2の電気信号との乗算結果が最適化されるように前記第2の光変調器のIアームのバイアス電圧を制御する第4の処理、
    前記第2のスイッチに前記第2のQアーム駆動信号を選択させ、前記第2のQアーム駆動信号と前記第2の電気信号との乗算結果が最適化されるように前記第2の光変調器のQアームのバイアス電圧を制御する第5の処理、
    前記第2の光変調器の位相シフト器の位相を最適化する第6の処理、
    を所定の順番で繰り返し実行する
    ことを特徴とする光送信器。
  10. Iアーム、Qアーム、および前記Iアームと前記Qアームとの間に所定の位相差を与える位相シフト器を含み、印加される電圧に対して出力光の強度が変化する電圧対光強度特性を有し、入力データから生成されるIアーム駆動信号およびQアーム駆動信号に対応する光信号を生成する光変調器のバイアスを制御するバイアス制御方法であって、
    前記Iアーム駆動信号と前記光信号を表す電気信号との乗算結果が最適化されるように前記Iアームのバイアス電圧を制御する第1の処理、
    前記Qアーム駆動信号と前記光信号を表す電気信号との乗算結果が最適化されるように前記Qアームのバイアス電圧を制御する第2の処理、
    前記位相シフト器の位相を最適化する第3の処理
    を所定の順番で繰り返し実行する
    ことを特徴とするバイアス制御方法。
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