JP6011367B2 - 蛍光光度計及び蛍光光度計用試料容器 - Google Patents
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Description
蛍光測定によって試料の同定や定量を行うには、目的物質が蛍光物質である場合に限られるので、汎用性に欠けるとも言える。しかしながら、近年、目的物質を蛍光色素より成る試薬(蛍光試薬)で標識する蛍光標識法が開発されており、様々な物質について各々蛍光試薬が市販されている。このため、様々な目的物質について蛍光測定による同定や定量が可能になってきており、新薬や新材料の研究開発、プラントにおけるプロセス監視、環境評価など、多くの分野での応用が検討されている。
税関における禁止薬物取締には、いわゆる麻薬犬の活動が広く知られているが、大量の手荷物を隈無く検査するには限界があるし、仮に禁止薬物と疑われる物質が見つかったとしても、最終的に摘発を行って法的措置を取るには、発見された物質を科学的に分析して同定しなければならない。このためには、当該手荷物を一時的に取り置き、発見された物質を検査機関に送るなどの措置を取ることが必要で、通関が一時的に保留にされた状態となる。仮に、禁止薬物の取締を行う現場で迅速に発見物質の同定ができれば、通関を一時的に保留にして旅行者を長時間留め置くような面倒はなく、すぐさま摘発や逮捕が行える。したがって、オンサイト(現場)で使用できる実用的な蛍光光度計が必要になってくる。
オンサイトでの蛍光測定ということを考慮すると、測定がされる環境が問題になる。実験室や測定室といった特別の施設で蛍光測定を行う場合、清浄な環境で測定を行うことで測定精度の低下が無いようにすることが可能である。しかしながら、オンサイトでの測定では、塵又は埃等の異物(以下、ダストと総称する)が存在する環境で測定することが避けられず、ダストが光度計に侵入することで測定精度が低下してしまうことがあり得る。
試料が投入された試料容器を保持する容器保持部と、
容器保持部に保持された試料容器内の試料に励起光を照射する光源と、
励起光の照射により励起された試料からの蛍光を捉える検出器と、
光源からの励起光を試料に導き、試料からの蛍光を検出器に導く光学系と、
容器保持部、光源、検出器及び光学系が内部に配置されたケーシングと
を備えており、
ケーシングには、試料容器を容器保持部に装着するための開口が形成されており、
ケーシング内には、開口からケーシング内に侵入したダストが溜まる凹部状のダストトラップが設けられており、ダストトラップは、検出器から見通せない位置に配置されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記試料容器は細長い形状のものであって、前記容器保持部は、前記試料容器の試料を収容した箇所が前記光学系の光軸上の位置になるように前記試料容器を保持するものであるとともに、前記容器保持部は、前記試料容器の長さ方向が前記光学系の光軸に対して交差する姿勢で前記試料容器を保持するものであり、
前記ダストトラップは、前記容器保持部のうち前記光学系の光路を外れた位置に位置する部位であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記ダストトラップは、前記ケーシングから取り出し可能な状態で設けられており、前記ケーシングには前記ダストトラップを取り出すための取り出し口が形成されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1、2又は3の構成において、前記検出器から出力される測定値を処理する演算処理部が設けられており、演算処理部は、二つの測定値の比を算出して測定結果とすることが可能なものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記ケーシングは人が手で持てる程度の大きさであって、携帯型であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項2に記載の蛍光光度計に使用される試料容器であって、試料が内部に収容される収容部と、前記容器保持部に保持された際に前記ダストトラップに当接する脚部が設けられており、脚部は、前記ダストトラップに当接した際、収容部が前記光軸上に位置し且つ前記ダストトラップから離間した位置に位置する長さを有しているという構成を有する。
また、請求項2又は6記載の発明によれば、上記効果に加え、ダストトラップは、容器保持部のうち光学系の光路を外れた位置に位置する部位であるので、ダストトラップ上のダストに光源からの励起光が直射されることがなく、ダストがノイズの発生源となることがない。このため、より精度の高い蛍光測定が行える。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、ダストトラップがケーシングから取り出し可能なので、大量にダストトラップが溜まってしまって問題(ダストの舞い上がり等)を生じる前にダストを取り除くことができる。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、二つの測定値の比を算出して測定結果とすることが可能なものであるので、免疫反応を利用して試料の同定又は定量等を行う際に好適なものとなる。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、携帯型であるので、試料が採取される現場又はそれに近い場所で蛍光測定を行う際に好適なものとなる。
図1は、本願発明の第一の実施形態に係る蛍光光度計の斜視概略図である。図2は、図1に示す蛍光光度計の正面断面概略図である。
図1及び図2に示す蛍光光度計は、測定室や実験室といった特別の部屋に常時設置されるものではなく、携帯型の蛍光光度計となっている。また、この蛍光光度計は、液相状態の試料(以下、液相試料)において発生する蛍光の強度を測定するものであり、液相試料を測定位置に保持するための容器(以下、試料容器)を使用して測定するものである。
扁平なほぼ直方体の箱状のケーシング1の上面には、開口11が形成されており、開口11には開閉蓋12が設けられている。ケーシング1内には容器保持部5が設けられており、開閉蓋12を開けると、容器保持具5の上端の挿入孔50が露出するようになっている。図1中不図示の試料容器は、挿入孔50から容器保持具5に挿入され、容器保持具5に保持されることでケーシング1内の所定位置に装着されるようになっている。この他、ケーシング1の前面には、測定に必要な情報や測定結果を表示するためのディスプレイ13、測定ボタン141を含む各種操作ボタン141〜146等が設けられている。
図3は、実施形態の蛍光光度計用試料容器の概略図であり、(1)は外観概略図、(2)は正面断面概略図である。図3に示す試料容器は、図1及び図2に示す蛍光光度計に使用される容器である。
試料容器8の上端は開口となっており、この開口にはキャップ状の蓋86が設けられている。試料の投入の際には、蓋86が開けられる。尚、試料容器8が容器保持部5に正しく保持されて装着されると、第一の収容部81が測定位置に位置した状態となる。
光学系4は、光源2からの光を集光する集光レンズ41と、光路の折り曲げと光の選択を行うためのダイクロイックミラー42と、光路上に配置されたフィルタ43,44等から構成される。光源2は、下方に向けて光を放出する姿勢となっており、ダイクロイックミラー42は、光源2の下方において斜め45°の角度で配置されている。ダイクロイックミラー42は、励起光の波長の光を反射するとともに、測定する蛍光の波長の光を透過するものである。
但し、筐体7のうち、容器保持部5との境界部分は、測定用開口70となっており、筐体7内の空間と容器保持部5内の空間とは測定用開口70を通して連通している。試料容器8内の試料に励起光を照射し、また発生した蛍光を捉えるため、測定用開口70が必要となる。
尚、ケーシング1は、光源2の冷却や制御ボックス60内の電子部品の冷却のために通気口を有する場合がある。この通気口からもダストが侵入し得る場合があるが、通気口にフィルタを設けることでかなり防げる他、通気口からダストが侵入したとしても、筐体内に侵入するのは難しいので、光学系4の要素に付着することは少ない。
測定値の比を取るだけでは除去できないノイズの代表的なものは、バックグラウンドノイズである。例えば、検出器3において、全く蛍光が入射していないにもかかわらず僅かながら出力が現れてしまうことがある。また、ケーシング1内に存在する迷光のうち蛍光の波長と範囲が重なるものが蛍光用フィルタ44を透過して検出器3に入射しまうノイズもある。これらノイズは、検出器3からの出力に重畳した形になるので、その大きさを予め調べておき、測定結果から差し引くことで除去することができる。
これら蛍光物質であるダストは、前述したようにケーシング1内に侵入し、光学系4の要素に付着する。例えば、集光レンズ41の表面に付着する。このダストによって励起光や蛍光が遮られることによるノイズは、前述した通り測定値の比を取ることで除去できる。しかしながら、ダストが蛍光物質であり、且つ発生蛍光の波長が測定波長と範囲が重なっている場合(蛍光用フィルタ44を透過してしまう場合)、検出器3からの出力にそのダスト由来の蛍光が含まれてしまうことになる。
このような光学系4の要素に付着したダストが蛍光物質である場合のノイズは、バックグラウンドノイズと同種のものであり、比を取るだけでは除去できない。したがって、二つの測定を行い、その比を取っているだけでは、この種の測定精度低下は防止できない。
また、実験では、ダスト侵入の影響を把握するため、ダストを意図的に挿入孔50からケーシング1内に投入し、測定を行った。最初に、ダストを投入しない状態で上記2回の測定(液相試薬a,bについての測定)を行った(第一測定セット)。次に、少量のダストを挿入孔50から投入した上で、同様に2回の測定を行った(第二測定セット)。さらに、ダストを追加した上でさらに2回同様に測定を行った(第三測定セット)。ダストは特別なものではなく、日常的に屋内に存在するものをかき集めて投入した。
液相試薬a,bの組合せにおいて、濃度比は5倍であるので、計算上の蛍光強度比は5倍である。各測定セットにおいて同一の液相試薬a,bの組み合わせが使用されているため、測定結果(蛍光強度比)も同じように5倍程度でなければならないが、図5に示すように、測定結果は不安定に変動している。各回の測定は、時間的に連続して行われているので、光源2の出力変動といった、ダストの意図的な導入以外の変動要因は考えにくい。仮に、各セットの測定のインターバルの間に光源2の出力変動等が生じたとしても、比を取っているので、影響は出ない筈である。また、光学系4へのダストの侵入量が異なるので、バックグラウンドノイズが変動するが、オフセット値として予め測定され、測定値から差し引かれるので、影響は除去される筈であるが、蛍光強度比は変動している。
また、第一測定セットと第二測定セットとを比べると、オフセット値は、第二測定セットの方が15.5mV程度大きくなっているのにも拘わらず、測定値A,B(オフセット減算する前の測定値)は、第二測定セットの方が小さい。これは、光学系4に侵入したダストが、蛍光発生源となりつつも、励起光や試薬からの蛍光を遮蔽する作用を多く生じさせているものと考えられる。
このように、ケーシング1内にダストが侵入すると、不安定に測定結果が変動する。そして、その変動の影響を除去した測定をすることは困難である。実施形態の蛍光光度計は、このような課題を考慮し、ケーシング1内にダストトラップ9を備えている。
図2に示すように、ダストトラップ9はこのような光路を外れた位置にあり、また検出器3からは見通せない位置となっている。容器保持部5は、有底筒状の形状であり、その底部がダストトラップ9となっている。光学系4の光路から見ると、ダストトラップ9は、筐体7から下方の突出した部位となっており、上方から落下するダストを受ける凹部状となっている。尚、検出器3からダストトラップ9が見通せないとは、検出器3の受光領域の各点とダストトラップ9の底面の各点とを直線で結んだ際、いずれの直線も筐体7等の部材によって遮蔽されるということである。
また、容器保持部5に試料容器8が正しく装着されると、図3(1)に示すように、光学系4の光軸Axが一対の脚部87の間のちょうど真ん中を貫いて第一の収容部81に達する状態となる。即ち、一対の脚部87は、光源2からの励起光を遮蔽せず、また第一の収容部81内の液相試料からの蛍光を遮蔽しない姿勢となる。
脚部87が設けられないか又は脚部87が短くて、第一の収容部81の底面がダストトラップ9内に入り込んで底面に当接するような構造でも実施可能であるが、第一の収容部81は少なくとも光学系の光軸Ax上を占める必要がある。このため、第一の収容部がダストトラップ9内に入り込んでしまうと、第一の収容部を不必要に大きくし、液相試料を不必要に多くせざるを得なくなってしまう問題がある。また、第一の収容部81にダストトラップ9内のダストが付着し易くなったり、第一の収容部81がダストトラップ9内のダストを舞い上げてしまったりする問題も生じる。このような問題を未然に防止する意義を、脚部87は有している。
図5は、第二の実施形態の蛍光光度計の正面断面概略図である。第二の実施形態の蛍光光度計は、ダストトラップ9の構造や配置位置が第一の実施形態と異なっている。この実施形態のダストトラップ9は、ケーシング1から取り出し可能な状態で設けられている。
具体的に説明すると、ケーシング1には、開閉蓋12で開閉される開口11とは別に取り出し口が設けられている。取り出し口は、容器保持部5の長さ方向の延長上の位置にある。ケーシング1を垂直な姿勢とした場合、取り出し口は、開閉蓋12で開閉される開口11の直下の位置となる。図5に示すように、容器保持部6は、取り出し口付近の位置まで長さが延長されている。
尚、容器保持部5は、測定用開口70より少し下方の位置に突起51を有している。突起は、容器保持部5の内面に沿って周状に延びている。図5に示すように、試料容器8は、突起51の上に載ることで容器保持部5に保持される。
また、ダストトラップ9は、取り出し口から取り外すことができ、凹部に溜まったダストをケーシング1から取り出すことができる。このため、ダストがダストトラップ9に大量に溜まってしまって問題(ダストの舞い上がり等)を生じる前にダストを取り除くことができる。
尚、容器保持部5が試料容器8を保持する構造としては、試料容器8の上端部分に鍔状の部分を設け、この鍔状の部分が容器保持部5の上端開口の縁に引っ掛かる構造でも良い。
上記各実施形態では、ケーシング1の開口11は開閉蓋12で開閉される構造であったが、開閉蓋12が無く、試料容器が開口11を塞ぐ蓋も兼ねる構造であっても良い。即ち、試料容器の上端部分に、開口11の形状に適合した鍔状の部分を設け、試料容器を容器保持部5に装着すると鍔状の部分が開口11を塞ぐ構造も採用し得る。
2 光源
3 検出器
4 光学系
5 容器保持部
6 制御ボックス
7 筐体
8 試料容器
9 ダストトラップ
Claims (6)
- 試料が発生させた蛍光の強度を測定する蛍光光度計であって、
試料が投入された試料容器を保持する容器保持部と、
容器保持部に保持された試料容器内の試料に励起光を照射する光源と、
励起光の照射により励起された試料からの蛍光を捉える検出器と、
光源からの励起光を試料に導き、試料からの蛍光を検出器に導く光学系と、
容器保持部、光源、検出器及び光学系が内部に配置されたケーシングと
を備えており、
ケーシングには、試料容器を容器保持部に装着するための開口が形成されており、
ケーシング内には、開口からケーシング内に侵入したダストが溜まる凹部状のダストトラップが設けられており、ダストトラップは、検出器から見通せない位置に配置されていることを特徴とする蛍光光度計。 - 前記試料容器は細長い形状のものであって、前記容器保持部は、前記試料容器の試料を収容した箇所が前記光学系の光軸上の位置になるように前記試料容器を保持するものであるとともに、前記容器保持部は、前記試料容器の長さ方向が前記光学系の光軸に対して交差する姿勢で前記試料容器を保持するものであり、
前記ダストトラップは、前記容器保持部のうち前記光学系の光路を外れた位置に位置する部位であることを特徴とする請求項1記載の蛍光光度計。 - 前記ダストトラップは、前記ケーシングから取り出し可能な状態で設けられており、前記ケーシングには前記ダストトラップを取り出すための取り出し口が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の蛍光光度計。
- 前記検出器から出力される測定値を処理する演算処理部が設けられており、演算処理部は、二つの測定値の比を算出して測定結果とすることが可能なものであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の蛍光光度計。
- 前記ケーシングは人が手で持てる程度の大きさであって、携帯型であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の蛍光光度計。
- 請求項2に記載の蛍光光度計に使用される試料容器であって、試料が内部に収容される収容部と、前記容器保持部に保持された際に前記ダストトラップに当接する脚部が設けられており、脚部は、前記ダストトラップに当接した際、収容部が前記光軸上に位置し且つ前記ダストトラップから離間した位置に位置する長さを有していることを特徴とする蛍光光度計用試料容器。
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