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JP6011289B2 - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関を駆動力源として搭載している車両の駆動力を制御する装置に関し、特に加速要求があった場合の駆動力を制御する装置に関するものである。
車両の駆動力源として内燃機関(以下、エンジンと記す)が広く用いられており、最近ではエンジンとモータとが駆動力源として併用されるようになってきている。これらいずれの形式の車両であっても、エンジンの出力は、駆動要求を満たし、また燃費が可及的に良好になるように制御される。一方、エンジンの回転数はその出力側に連結されている変速機の変速比によって制御することができ、最近では、変速比を無段階に変化させることのできる無段変速機を使用して、エンジン回転数を燃費が良好になる回転数に制御することが行われている。また、モータあるいはモータ・ジェネレータによってエンジンの回転数を連続的に変化させることのできるハイブリッド車においても、エンジン回転数を燃費が良好になる回転数に制御することが行われている。
しかしながら、エンジン回転数の制御として燃費を優先した制御を常時行うとすると、例えば、アクセルペダルが踏み込まれて加速要求が生じた場合、エンジン回転数あるいはその出力の増大が緩慢になって加速感が損なわれる場合がある。そこで、例えば特許文献1に記載された発明では、無段変速機を搭載した車両において、急加速要求があった場合の加速フィーリングを向上させるとともに、十分な駆動力を確保することを目的として、無段変速機の目標入力回転数を所定量増大させる加速時ダウンシフトを実行して加速し、その入力回転数がアクセルペダルの踏み込み量に応じた上限回転数に達した際に目標入力回転数を所定量低下させる制御を行い、このような目標入力回転数の増大と、入力回転数が上記の上限回転数に達したことによる回転数の低下とを繰り返し行うこととしている。
特開2004−125072号公報
上記の特許文献1に記載されている装置では、急加速要求があった場合、一旦は入力回転数を増大させるが、入力回転数が上限回転数に達した後に目標入力回転数を低下させるから、その入力回転数に対応しているエンジン回転数が一旦増大した後に低下する。運転者が抱く加速感は、体感する加速度だけでなくエンジン音からも得ているから、エンジン回転数を上記のように増減させると、加速初期に加速感を得られるとしても、その直後に、エンジン回転数と併せて出力トルクが低下することにより加速感が減少し、もしくは得られなくなる可能性がある。
このような状況は、モータでエンジン回転数を制御できるハイブリッド車や変速比を連続的に変化させることのできる無段変速機を搭載した車両においても同様である。すなわち、この種の車両は、モータや無段変速機によってエンジン回転数を制御できる利点を生かして、燃費の良い運転点の回転数を目標回転数とし、その目標回転数と実回転数との偏差に基づいてエンジン回転数をフィードバック制御している。そのため、加速要求に基づいて目標回転数を設定し、実回転数がその目標回転数に達する過程で、エンジン回転数がオーバーシュートすると、新たに生じた回転数偏差に基づいて、エンジン回転数を低下させることになる。実回転数のオーバーシュートはエンジン回転数を低下させる場合にも生じることがあり、その結果、エンジン回転数の増大制御と低下制御とが繰り返し生じ、その低下制御が行われることにより加速感が損なわれる可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、エンジン回転数を目標回転数に追従させるフィードバック制御を行うように構成されている駆動力制御装置であって、加速要求があった場合の加速感を損なうことのない駆動力制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、エンジンとモータもしくはモータ・ジェネレータとが動力分配機構によって連結されたハイブリッド駆動装置を備えた車両における加速要求に基づいて前記エンジンの目標回転数を設定し、前記エンジンの実回転数が前記目標回転数に追従して変化するように前記モータのトルクをフィードフォワード制御するとともに前記実回転数と前記目標回転数との偏差に基づいて前記モータもしくはモータ・ジェネレータのトルクをフィードバック制御する、車両の駆動力制御装置において、電子制御装置を備え、前記電子制御装置は、加速要求があった場合に、その加速要求を満たすようにその加速要求量に基づいてエンジン回転数閾値を設定し、前記加速要求に基づいて増大させられるエンジン回転数が前記エンジン回転数閾値を上回った場合に、エンジンの回転数を目標回転数に追従させる前記モータもしくはモータ・ジェネレータのトルクについてのフィードバック制御を行わずに、前記エンジンの実回転数を前記目標回転数を上回った回転数以上の回転数に設定する前記モータもしくはモータ・ジェネレータのトルクについてのフィードフォワード制御を行うように構成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記エンジン回転数閾値は、前記加速要求に基づいて定まりかつ前記エンジンの回転数を増大させるための所定回転数に、設計上定めた所定値を加算した回転数であることを特徴とする車両の駆動力制御装置である。
この発明に係る駆動力制御装置は、駆動要求量に応じてエンジンの目標回転数を設定し、エンジンの実回転数がその目標回転数に追従して変化するように、モータもしくはモータ・ジェネレータのトルクのフィードフォワード制御およびフィードバック制御を行う。したがって、加速要求があった場合、その要求に応じた目標回転数が設定され、それに伴ってエンジンの実回転数が増大させられる。また、加速要求量に基づいていエンジン回転数閾値が設定される。そして、エンジンの実回転数が、加速要求に基づく目標回転数になるようにモータもしくはモータ・ジェネレータのトルクのフィードフォワード制御およびフィードバック制御により増大する過程でエンジンの実回転数がエンジン回転数閾値を上回った場合、フィードバック制御が行われなくなり、エンジンの実回転数は、エンジン回転数閾値を上回った回転数以上の回転数に設定される。なお、エンジン回転数閾値は、加速要求を満たすように加速要求量に基づいて設定されており、したがって加速要求に基づいて設定されるエンジン目標回転数に近い回転数とすることができる。そのため、加速要求に基づいてエンジン回転数を増大させている過程でエンジンの実回転数が引き下げられることが回避もしくは抑制されるので、エンジン回転数の低下やそれに伴うエンジントルクの低下などが生じず、加速感が損なわれることを回避もしくは抑制することができる。
また、この発明によれば、フィードバック制御を止めてフィードフォワード制御によってエンジンの実回転数を上記のように制御するので、エンジン回転数閾値を上回った回転数を引き下げることがなく、あるいは目標回転数の増大勾配に応じて実回転数を増大させることができるので、加速感が良好になる。
そして、この発明によれば、ハイブリッド車の加速応答性あるいは加速感を改善することができる。
この発明に係る駆動力制御装置によって実行される制御の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示す制御を行った場合のエンジン回転数の変化を示すタイムチャートである。 この発明を適用できる車両の一例を模式的に示すブロック図である。 そのハイブリッド駆動装置を説明するためのスケルトン図である。 そのハイブリッド駆動装置の基本的な制御を説明するためのブロック図である。
この発明で対象とする車両は、駆動力源としてガソリンエンジンやディーゼルエンジなどのエンジンを備えており、そのエンジンの回転数を連続的に変化させて適宜の回転数に制御できるように構成されている。そのような回転数の制御は、いわゆる無段変速機構によって行うことができ、その無段変速機構の具体的な例は、ベルト式あるいはトロイダル型などの無段変速機であり、あるいはエンジンとモータもしくはモータ・ジェネレータとを差動機構からなる動力分配機構によって連結したハイブリッド駆動装置である。以下の具体例では、ハイブリッド車に適用した例について説明する。図3はそのハイブリッド駆動システムの概略的なブロック図であり、エンジン1がハイブリッド駆動装置2に連結され、そのハイブリッド駆動装置2から出力された動力を駆動輪3に伝達して走行するように構成されている。
図4にはそのハイブリッド駆動装置2の一例を模式的に示してあり、ここに示す例は、第1モータ・ジェネレータ(MG1)4と第2モータ・ジェネレータ(MG2)5との二つのモータを備えたいわゆるツーモータ式の装置である。第1モータ・ジェネレータ4によってエンジン1の回転数を制御するために、これら第1モータ・ジェネレータ4およびエンジン1が、差動機構から構成されている動力分配機構6に連結されている。この動力分配機構6は、サンギヤ7と、そのサンギヤ7に対して同心円上に配置されたリングギヤ8と、これらサンギヤ7とリングギヤ8とに噛み合って自転かつ公転するピニオンギヤを保持しているキャリヤ9とを備えている。そのキャリヤ9がエンジン1の動力を入力される入力要素となっており、またサンギヤ7が第1モータ・ジェネレータ4に連結されて反力要素となっており、さらにリングギヤ8が駆動輪3に向けて動力を出力する出力要素であってこのリングギヤ9に第2モータ・ジェネレータ5が連結されている。したがって、この動力分配機構6は、車速が一定とした場合、エンジン1が動力を出力しかつ車速が一定で走行している場合に、第1モータ・ジェネレータ4を発電機として機能させ,あるいはモータとして機能させてサンギヤ7の回転数を大小に変化させることによりエンジン回転数を適宜に制御できるようになっている。したがって、上記の動力分配機構6および第1モータ・ジェネレータ4は無段変速機構として機能する。
また、各モータ・ジェネレータ4,5は、インバータおよび蓄電装置を含むハイブリッドコントローラ(HVコントローラ)11に電気的に接続されており、これらのモータ・ジェネレータ4,5のいずれかに蓄電装置から電力を供給してモータとして機能させ、あるいはこれらのモータ・ジェネレータ4,5のいずれかを発電機として機能させて発生した電力を蓄電装置に充電し、さらに第1モータ・ジェネレータ4で発生した電力を第2モータ・ジェネレータ5に供給するように構成されている。
上記の各モータ・ジェネレータ4,5を含むハイブリッド駆動装置2やHVコントローラ11ならびにエンジン1を制御する電子制御装置(ECU)12が設けられている。この電子制御装置12はマイクロコンピュータを主体として構成され、入力された各種のデータや予め記憶しているデータを利用して演算を行い、その演算の結果を制御指令信号としてエンジン1やハイブリッド駆動装置2あるいはHVコントローラ11などに出力するように構成されている。その入力されるデータは、エンジン回転数センサ13による検出信号(エンジン回転数)やアクセル開度センサ14によるアクセル開度(駆動要求量)、車速などである。
上記のハイブリッド駆動装置2の基本的な制御もしくは定常的な制御を図5にブロック図で示してある。所定のアクセル開度PAPで走行している状態で、そのアクセル開度PAPおよび車速Vに基づいて要求駆動力Fが求められる。その要求駆動力Fは、予め用意したマップから求めることができる。ついで、その要求駆動力Fと車速Vとに基づいてエンジン1の目標出力Ptが演算される。その目標出力Ptに基づいて、一方で、目標エンジン回転数NEtが演算される。これは、目標出力Ptを最適燃費で出力する運転点の回転数として求めることができ、予め用意したマップを利用することができる。また他方で、目標エンジン回転数NEtと目標出力Ptとから目標エンジントルクとなる目標スロットル開度θthが求められる。そして、エンジン1の実回転数が上記の目標エンジン回転数NEtとなるように第1モータ・ジェネレータ4のトルクあるいは回転数が制御され、その制御は、目標エンジン回転数NEtと実エンジン回転数との偏差に基づくフィードバック制御によって行われる。なお、アクセルペダルが踏み込まれるなどの加速操作が行われた場合には、過渡的に、その加速要求に応じて、上記の最適燃費となる運転点を離れた運転点が設定され、その運転点でのエンジン回転数を目標回転数とする制御が実行される。したがって、その目標回転数に達するためのフィードフォワード制御値が設定され、かつ実エンジン回転数がその目標回転数に一致するようにフィードバック制御が実行される。
この発明に係る駆動力制御装置は、図5に示す燃費優先のフィードバック制御に加えて、加速要求があった場合に加速感を損なわないようにする制御が実行される。その制御の一例を図1にフローチャートで示してある。図1に示すルーチンは、アクセルペダルが踏み込まれるなどの加速要求があった場合に、所定の短時間毎に繰り返し実行され、先ず、加速要求を満たすための第1モータ・ジェネレータ4のトルクTGinerが演算される(ステップS1)。このトルクTGinerは、図1のルーチンを1回繰り返す時間(サイクルタイム)の間にエンジン回転数を増大させるためのトルクであり、したがって目標エンジン回転数増加量dNEtag が読み込まれ、これを利用して演算が行われる。ここで、目標エンジン回転数増加量dNEtag は、加速要求に基づいて定まる目標回転数に増大させる過程で、図1のルーチンのサイクルタイムの間に増加させるべき量である。言い換えれば、目標エンジン回転数増加量dNEtag は、エンジン回転数を増大させる場合の予め定めた目標勾配を、図1のルーチンの1サイクルタイムあたりの増加量に換算した値である。したがって、この目標エンジン回転数増加量dNEtag は、角加速度であるから、第1モータ・ジェネレータ4のトルクTGinerは、この目標エンジン回転数増加量dNEtag に、第1モータ・ジェネレータ4およびエンジン1のイナーシャモーメントを掛け合わせ、さらに第1モータ・ジェネレータ4の軸トルクに変換するための変換係数を掛けて求められる。
ついで、エンジン回転数をフィードフォワード制御によって増加させるとした場合の第1モータ・ジェネレータ4のトルクTGffが求められる(ステップS2)。これは、その時点におけるエンジン回転数を維持するために必要とする第1モータ・ジェネレータ4のトルクであるベース値TGbaseに、上記のステップS1で求められた、1サイクルタイム中にエンジン回転数を増大させるために必要とする第1モータ・ジェネレータ4のトルク増加分TGinerを加算して求めることができる。したがって、ここで求められるトルクの増加分TGinerは、エンジン回転数を加速要求に基づいて所定の勾配で増大させるトルクに相当する。
ついで、エンジン回転数のフィードバック制御の作動判定が行われる(ステップS3)。この判定は、エンジン回転数のフィードバック制御を実行するか否かの判定であって、駆動要求量が大きい場合、すなわち加速要求が大きい場合に、加速感を損なわないようにするためにフィードバック制御の中止を判定するためのものである。具体的には、エンジン回転数NE が予め定めた閾値NEsh より大きいか否かが判断される。そのエンジン回転数閾値NEsh は、加速要求に基づいてエンジン回転数NE を増大させている過程で、エンジン回転数NE の増大の程度が加速要求に対して不足したり、あるいはエンジン回転数NE が低下したりすることを回避するために設定する値であり、これらの観点から実験あるいはシミュレーションなどに基づいて、加速要求量に応じた値として予め定めておくことができる。具体的には、加速要求量に基づいて決めることのできるエンジン回転数NE の増大量に、設計上定めた所定の値を加算した回転数とすることができる。
加速要求に基づいて目標エンジン回転数が設定された場合、その時点ではフィードバック制御が実行されているので、エンジン回転数NE の目標値と実際値との偏差に応じて、エンジン回転数NE を増大させる制御が実行される。前述したハイブリッド駆動装置2を搭載している車両にあっては、エンジン回転数NE を増大させるのに要する第1モータ・ジェネレータ4のトルクTGfb が計算される(ステップS4)。前述した動力分配機構6を構成している差動機構における各回転要素のトルクの関係は、そのギヤ比(サンギヤ7の歯数とリングギヤ8の歯数との比)などに基づいて幾何学的に決まるから、これを利用して第1モータ・ジェネレータ4のトルクTGfb を求めることができる。そして、第1モータ・ジェネレータ4のトルク指令値TG として、上記のステップS2で求められたフィードフォワード制御によるトルクTGff と、このステップS4で求められたフィードバック制御によるトルクTGfb とを加算した値が求められる(ステップS5)。これは、通常の制御である。
一方、上記のステップS3で肯定的に判断された場合、すなわちエンジン回転数NE が閾値NEsh を超えた場合、実エンジン回転数を目標回転数に一致もしくは近づけるフィードバック制御が中止される(ステップS6)。この制御は、具体的には、実エンジン回転数と目標回転数との偏差に基く回転数フィードバック制御により求められる第1モータ・ジェネレータ4のトルクTGfb が、フィードバック制御による演算値に関わらず「0」に設定することにより行われる。ついで、前述したステップS5に進み、したがってこの場合に求められる第1モータ・ジェネレータ4のトルクTGは、フィードバック制御による値TGfb が「0」であることにより、結局、フィードフォワード制御のみによる値TGff になる。
上記の図1に示す制御を行った場合のエンジン回転数NE の変化を図2にタイムチャートで示してあり、ここに示す例は、アクセルペダルが戻されて開度が「0」になっている状態からアクセルペダルが踏み込まれて加速する場合の例であり、T1 時点にアクセルペダルが踏み込まれ、その開度がフィードバック制御の実行・不実行の判定のための閾値PAP0 を超えていると、目標エンジン回転数NE とエンジン回転数についての前述した閾値NEsh とが、アクセル開度に基づいて設定される。それに伴って実エンジン回転数NE を目標回転数に一致もしくは近づけるようにフィードバック制御が実行され、第1モータ・ジェネレータ4のフィードバック制御量(F/Bトルク)が増大する。また、実エンジン回転数を目標回転数に引き上げるようにフィードフォワード制御が実行され、第1モータ・ジェネレータ4のトルクを増大させるフィードフォワード制御量(F/Fトルク)が求められる。
このような第1モータ・ジェネレータ4についてのフィードフォワード・フィードバック制御が実行されることにより実エンジン回転数が次第に増大する。その過程で、目標エンジン回転数の増加勾配が緩やかになるので、それに併せてフィードフォワード制御によるトルク値(F/Fトルク)が低下される。そして、実エンジン回転数NE が前述した閾値NEsh に達すると(T2 時点)、フィードバック制御が中止され、その制御量(F/Bトルク)が「0」に設定される。すなわち、実エンジン回転数を目標回転数に一致もしくは近づける制御が行われなくなり、また前述したエンジン回転数についての閾値NEsh は、加速要求量に基づいて決められたエンジン回転数の増大量(引き上げ量)に、設計上定めた所定の値を加算した値であるから、実エンジン回転数が目標回転数に向けて低下することはなく、前記閾値NEsh もしくは目標回転数より高い回転数に設定され、維持される。
フィードフォワード制御による制御量は、前述したように、エンジン回転数増加分TGinerをベース値TGbaseに加算した量であるから、フィードバック制御が中止されてフィードフォワード制御が継続されることにより、実エンジン回転数は目標回転数の増加勾配と等しい勾配もしくは近似した勾配で増大する。そして、アクセルペダルが戻されてその開度が「0」に向けて減じられ、その過程でアクセル開度についての閾値PAP0 以下になると(T3 時点)、目標回転数がアクセル開度に応じた回転数に減じられ、またフィードバック制御が再開され、それに伴って第1モータ・ジェネレータ4のフィードバック制御量およびフィードフォワード制御量が負の制御量に減じられる。
このように、この発明に係る制御装置によれば、加速要求があった場合、その加速要求を満たすようにエンジン回転数が増大させられ、その過程で実エンジン回転数が目標回転数に近い所定値(閾値)を超えた場合には、実エンジン回転数を目標回転数に一致もしくは近づけるフィードバック制御が中止される。その結果、この発明の駆動力制御装置によれば、加速途中で、実エンジン回転数が目標回転数を超えた後に実エンジン回転数が低下することがないので、加速感が損なわれることを回避もしくは抑制することができる。
1…エンジン、 2…ハイブリッド駆動装置、 3…駆動輪、 4…第1モータ・ジェネレータ(MG1)、 6…動力分配機構、 7…サンギヤ、 8…リングギヤ、 9…キャリヤ、 11…ハイブリッドコントローラ(HVコントローラ)、 12…電子制御装置(ECU)。

Claims (2)

  1. エンジンとモータもしくはモータ・ジェネレータとが動力分配機構によって連結されたハイブリッド駆動装置を備えた車両における加速要求に基づいて前記エンジンの目標回転数を設定し、前記エンジンの実回転数が前記目標回転数に追従して変化するように前記モータのトルクをフィードフォワード制御するとともに前記実回転数と前記目標回転数との偏差に基づいて前記モータもしくはモータ・ジェネレータのトルクをフィードバック制御する、車両の駆動力制御装置において
    電子制御装置を備え、
    前記電子制御装置は、加速要求があった場合に、その加速要求を満たすようにその加速要求量に基づいてエンジン回転数閾値を設定し、前記加速要求に基づいて増大させられるエンジン回転数が前記エンジン回転数閾値を上回った場合に、エンジンの回転数を目標回転数に追従させる前記モータもしくはモータ・ジェネレータのトルクについてのフィードバック制御を行わずに、前記エンジンの実回転数を前記目標回転数を上回った回転数以上の回転数に設定する前記モータもしくはモータ・ジェネレータのトルクについてのフィードフォワード制御を行うように構成されていることを特徴とする車両の駆動力制御装置。
  2. 前記エンジン回転数閾値は、前記加速要求に基づいて定まりかつ前記エンジンの回転数を増大させるための所定回転数に、設計上定めた所定値を加算した回転数であることを特徴とする請求項1に記載の車両の駆動力制御装置。
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