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JP6009375B2 - 揮散装置 - Google Patents

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JP6009375B2 JP2013039789A JP2013039789A JP6009375B2 JP 6009375 B2 JP6009375 B2 JP 6009375B2 JP 2013039789 A JP2013039789 A JP 2013039789A JP 2013039789 A JP2013039789 A JP 2013039789A JP 6009375 B2 JP6009375 B2 JP 6009375B2
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Description

本発明は、芳香剤や消臭剤等の揮散剤を揮散させる揮散装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような揮散装置が知られている。この揮散装置は、側周壁と底壁とを有する容器体と、側周壁の開口端に突設されたフランジと、フランジに接着された揮散板と、揮散板の上面に貼着されたシール材と、を備えている。この揮散装置では、シール材を揮散板から剥離することにより、揮散板に穿設された揮散孔を通して容器体の内部に収容された芳香剤や消臭剤等の揮散剤を外部に揮散させる。
特開2009−208798号公報
しかしながら、前記従来の揮散装置では、シール材を揮散板から剥離した状態でこの揮散装置を放置しておくと、揮散剤を揮散させる必要がなくなった場合でも揮散剤が揮散され続けるため、このような無駄な揮散剤の揮散を抑制することについて改善の余地がある。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、無駄な揮散剤の揮散を抑制することができる揮散装置を提供することにある。
本発明の揮散装置は、送風口に取り付けられる揮散装置であって、通気孔が設けられた背面壁部と、該背面壁部に設けられる前記送風口への取付け部とを備えた支持部材と、揮散剤を収容する容器本体と該容器本体に収容された揮散剤を吐出する吐出ヘッドとを備え、前記背面壁部を挟んだ前記取付け部とは反対側において前記支持部材に支持される吐出容器と、前記吐出ヘッドの外周を覆うとともに前記背面壁部に隣接配置され、前記吐出ヘッドのノズルから吐出された揮散剤を含浸する円筒状の含浸体と、前記容器本体の口部に装着される装着キャップに設けられて前記含浸体の軸方向の一端部を収容し、前記吐出ヘッドのノズルから吐出された揮散剤の外部への漏れ出しを防止する環状溝と、を有することを特徴とする。
上記構成においては、前記環状溝と前記含浸体との間に径方向に隙間が設けられるのが好ましい。
上記構成においては、前記含浸体の軸方向に沿って延びる複数のリブが前記環状溝の径方向外側を向く内周面に周方向に並べて設けられ、該リブの径方向外側に前記含浸体が配置されるのが好ましい。
上記構成においては、前記含浸体に、該含浸体の一部を全周に亘って径方向内側に向けて突出させた環状突出部を設けるのが好ましい。
本発明によれば、揮散装置を取付け部により送風口に取り付け、吐出容器の吐出ヘッドから吐出した揮散剤を含浸体に含浸させることにより、含浸体に含浸された揮散剤を送風口から背面壁部の通気孔を通して流れる空気によって効率的に揮散させることができる。このように、吐出容器内に収容されている揮散剤ではなく、吐出容器から吐出された揮散剤を揮散させるようにしたので、この揮散装置を放置したとしても、吐出容器から吐出された分よりも多くの量の揮散剤が揮散させることがないので、この揮散装置からの無駄な揮散剤の揮散を抑制することができる。また、容器本体の口部に装着される装着キャップに含浸体の軸方向の一端部を収容する環状溝を設けたことにより、吐出ヘッドのノズルから垂れ落ちた揮散剤や含浸体に含浸しきれない量の揮散剤を環状溝に収容することができるので、当該揮散剤の外部への漏れ出しを防止することができる。
また、本発明によれば、環状溝と含浸体との間に径方向に隙間を設けることにより、含浸体に含浸しきれない量の揮散剤を当該隙間に収容して、揮散剤の外部への漏れ出しをさらに確実に防止することができる。
さらに、本発明によれば、含浸体の軸方向に沿って延びる複数のリブを上記環状溝の径方向外側を向く内周面に周方向に並べて設け、これらのリブの径方向外側に含浸体を配置することにより、吐出ヘッドのノズルから垂れ落ちた揮散剤を確実に環状溝に収容させることができるので、ノズルから垂れ落ちた揮散剤を確実に含浸体に含浸させることができる。また、吐出ヘッドのノズルから垂れ落ちた揮散剤を確実に環状溝に収容させることにより、吐出容器の環状溝よりも内側部分に揮散剤が垂れ落ちることを防止することができるので、吐出容器の機構部等に揮散剤が付着するのを防止して、その作動信頼性を高めることができる。
さらに、本発明によれば、含浸体に、該含浸体の一部を全周に亘って径方向内側に向けて突出させた環状突出部を設けることにより、吐出ヘッドのノズルから垂れ落ちた揮散剤を含浸体の環状突出部で受け止めて、当該揮散剤を確実に含浸体に含浸させることができる。これにより、吐出ヘッドのノズルから吐出容器の環状溝よりも内側部分に揮散剤が垂れ落ちるのを防止することができるので、吐出容器の機構部等に揮散剤が付着するのを防止して、その作動信頼性を高めることができる。
本発明の一実施形態である揮散装置の部分断面図である。 図1に示す揮散装置の背面図である。 図1に示す揮散装置の要部を拡大して示す部分断面図である。 図1に示す揮散装置の操作レバーを開放した状態における平面図である。 図4に示す揮散装置の変形例であって、環状溝に複数のリブを設けた場合の部分断面図である。 図4に示す揮散装置の変形例であって、含浸体に環状突出部を設けた場合の部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である揮散装置1は、例えば芳香剤、消臭剤、殺虫剤、忌避剤、除菌剤等の揮発性を有する液状の揮散剤を揮散させるものである。
図1に示すように、揮散装置1は、例えば自動車の車室内に設けられたエアコンディショナー等の空調機器の送風口2に着脱自在に取り付けられる。この送風口2には互いに平行且つ間隔を空けて水平配置される複数のフィン(ルーバー)3が設けられ、これらのフィン3に沿って図1中において右側から左側へ向けて空気を吹き出すことができる。各フィン3は回動自在となっており、フィン3を回動させてその向きを変えることにより、送風口2から吹き出す空気の流れ方向を調整することができる。
図1、図2に示すように、揮散装置1は支持部材4を備え、この支持部材4は矩形で平板状の背面壁部5を備えている。背面壁部5にはその略中央部から図中下方側となる下端に向けて延びる装着溝5aが設けられ、この装着溝5aに係合する係合片6により背面壁部5には取付け部7が装着されている。図1に示すように、取付け部7はフィン3を挟持可能なクリップとして構成されており、この取付け部7を何れかのフィン3に係合させることにより、支持部材4つまり揮散装置1を送風口2に着脱自在に取り付けることができる。
図2に示すように、背面壁部5には複数の通気孔5bが設けられている。これらの通気孔5bはそれぞれ装着溝5aと平行に図中上下方向に延びる長孔として形成されており、背面壁部5を表裏に貫通している。なお、背面壁部5に設ける通気孔5bの個数や形状は任意に設定することができる。例えば、背面壁部5に複数の円形の通気孔5bを設けることもできる。
揮散装置1が取付け部7により送風口2に取り付けられると、背面壁部5の少なくとも一部が送風口2の正面に配置される。そして、送風口2から吹き出される空気は、通気孔5bを通って背面壁部5を通過し、背面壁部5の取付け部7に対する裏側に達することができる。
取付け部7には支持体8が一体に設けられている。この支持体8は背面壁部5に沿って下方に向けて延びる連結片8aとこの連結片8aの下端に垂直に連なる支持片8bとを備え、支持片8bは背面壁部5の下端に当接している。この支持体8により取付け部7に対する支持部材4の装着強度を高めて、送風口2に取り付けられた取付け部7により支持部材4を確実に支持することができる。
支持部材4は背面壁部5に加えて底面壁部9と一対の側面壁部10とを備えている。底面壁部9は背面壁部5に対して垂直な平板状に形成され、背面壁部5の下端から背面壁部5に対して取付け部7とは反対側に向けて延びている。一対の側面壁部10はそれぞれ背面壁部5や底面壁部9に対して垂直な平板状に形成され、背面壁部5および底面壁部9の側端に一体に連ねられている。なお、この支持部材4は、例えば樹脂材料によりこれらの壁部5,9,10を一体成形した構成とすることができる。
支持部材4には吐出容器11が取り付けられている。この吐出容器11は容器本体12と吐出ヘッド13とを備えている。容器本体12は有底円筒形状の胴部12aの上端に胴部12aよりも小径の円筒状の口部12bを備えた構成となっており、その胴部12aの内部に揮散剤を収容することができる。
容器本体12の口部12bには装着キャップ14が固定されている。この装着キャップ14は円筒状の装着筒部15を備え、この装着筒部15の内周面に設けられた雌ねじ15aを口部12bの外周面に設けられた雄ねじ12cにねじ結合することにより、装着キャップ14は当該口部12bにねじ付けられている。なお、装着キャップ14は、口部12bに対してねじ付け固定される構成に限らず、アンダーカット等の他の手段により固定される構成とすることもできる。
装着筒部15の内周面の軸方向中間部分には当該装着筒部15に対して径方向内側に向けて延びる連結壁16が一体に設けられ、この連結壁16の内側には環状且つ断面U字形状の保持部17が一体に設けられている。保持部17はポンプ機構18を保持しており、このポンプ機構18のポンプ本体18aは容器本体12の内部に収容されている。また、装着キャップ14の保持部17の内側にはポンプ本体18aに接続されたステム18bが装着キャップ14と同軸且つ軸方向に移動自在に支持されており、このステム18bの装着キャップ14から突出する先端部分に吐出ヘッド13が装着されている。
図3に示すように、吐出ヘッド13は円筒状の側壁13aとこの側壁13aの上端を閉塞する天壁13bとを備えており、また、その側壁13aには径方向外側に向けて突出するノズル13cが設けられている。このノズル13cはステム18bに連通されるとともにその吐出方向が吐出ヘッド13の径方向外側に向けられている。
吐出ヘッド13が容器本体12の側に向けて押し下げられると、ステム18bを介してポンプ本体18aが駆動される。ポンプ本体18aが駆動されると、容器本体12に収容される揮散剤がステム18bを介して吐出ヘッド13に圧送され、吐出ヘッド13のノズル13cから揮散剤が径方向外側に向けて吐出される。このように、吐出ヘッド13を押下げ操作することにより、吐出ヘッド13の径方向外側に向けてノズル13cから揮散剤を吐出させることができる。図2に示すように、ポンプ本体18aの内部にはバネ部材18cが設けられ、吐出ヘッド13の押下げ操作が解除されると、このバネ部材18cのバネ力により吐出ヘッド13は容器本体12から離れる方向に移動して、その初期位置に復帰する。
図3に示すように、装着キャップ14の連結壁16には装着筒部15と同軸の円筒状に形成されるとともに吐出ヘッド13の側に向けて突出するガイド壁19が一体に設けられている。一方、吐出ヘッド13の側壁13aの下端側外周部には径方向外側に向けて突出する環状の被ガイド部13dが一体に設けられ、この被ガイド部13dがガイド壁19の内周面に対向配置されている。これにより、吐出ヘッド13を押下げ操作したとき、被ガイド部13dがガイド壁19に案内されて、吐出ヘッド13を確実に押下げ操作することができる。
図4に示すように、支持部材4の底面壁部9には容器本体12の口部12bが嵌合可能な嵌合孔9aと、この嵌合孔9aの一部を開放する開放溝9bとが設けられている。吐出容器11は、底面壁部9を弾性変形させながら容器本体12の口部12bの根元部分を開放溝9bに通して嵌合孔9aに嵌合させることにより、支持部材4に着脱自在に装着される。底面壁部9の嵌合孔9aに口部12bが嵌合されると、吐出容器11は容器本体12の胴部12aと装着キャップ14との間に底面壁部9を挟み込んだ状態で、背面壁部5を挟んで取付け部7とは反対側において支持部材4に支持される。
また、装着キャップ14には、装着筒部15、連結壁16およびガイド壁19に区画された環状溝20が漏れ出し防止部として設けられている。この環状溝20は装着キャップ14と同軸の環状に形成され、吐出ヘッド13の側に向けて開口している。
図2、図3に示すように、吐出容器11には含浸体21が取り付けられている。含浸体21は吐出ヘッド13よりも大径の円筒状に形成され、その軸方向の一端部が環状溝20に収容された状態で吐出容器11に取り付けられている。
図2に示すように、含浸体21の内周面はガイド壁19の外周面に接触しており、含浸体21の外周面と装着筒部15の内周面つまり環状溝20の径方向内側を向く内周面との間には径方向に隙間が設けられている。また、含浸体21は、その一端が連結壁16つまり環状溝20の底面に接触するとともに、その他端(上端)は吐出ヘッド13の天壁13bの上面と略同一の高さにまで延びている。これにより、吐出ヘッド13はその外周が全周に亘って含浸体21により覆われている。また、吐出容器11が支持部材4に取り付けられた状態においては、含浸体21は背面壁部5に隣接して配置され、送風口2から通気孔5bを通って背面壁部5を通過した空気は含浸体21の周りを流れるようになっている。
なお、環状溝20と含浸体21との間の径方向の隙間は、含浸体21の外周面と装着筒部15の内周面との間に限らず、含浸体21の内周面とガイド壁19の外周面との間に設けることもでき、また、含浸体21の外周面と装着筒部15の内周面との間と、含浸体21の内周面とガイド壁19の外周面との間の両方に設けることもできる。
含浸体21は揮散紙により形成されており、吐出ヘッド13のノズル13cから吐出された揮散剤を含浸することができる。なお、含浸体21は揮散紙に限らず、例えば濾紙やスポンジ等の多孔質材により形成することができる。
一方、環状溝20は吐出ヘッド13のノズル13cに対して容器本体12の側つまり下方側に配置されているので、吐出ヘッド13のノズル13cから吐出されたが含浸体21に含浸されずにノズル13cから垂れ落ちた揮散剤は、この環状溝20の内部に収容されることになる。
また、環状溝20には含浸体21の一端部が収容されているので、吐出容器11から含浸体21に含浸しきれない量の揮散剤が吐出されても、その含浸しきれない過剰な揮散剤を環状溝20の内部に収容し、当該揮散剤が外部に漏れ出すことを防止することができる。このように、環状溝20は、吐出容器11から吐出された揮散剤の外部への漏れ出しを防止する漏れ出し防止部として機能することができる。
図1に示すように、支持部材4の背面壁部5の上端部分には操作部材22が回動自在に連結されている。この操作部材22は背面壁部5にヒンジ23を介して連なる頂面壁部22aとこの頂面壁部22aに対して斜め下方に向けて延びる操作壁部22bとを有している。また、操作部材22の両側部には、それぞれ頂面壁部22aと操作壁部22bの側部に連なる一対の側面壁部22cが一体に設けられている。操作部材22は、これらの側面壁部22cが支持部材4の側面壁部10の外側に隣接するように支持部材4に上方から被せられ、吐出容器11の吐出ヘッド13の部分を覆っている。つまり、支持部材4と操作部材22との間の収容空間に支持部材4に支持された吐出容器11が配置されている。
操作部材22の頂面壁部22aの吐出ヘッド13の側を向く下面には押下げ凸部24が一体に設けられ、この押下げ凸部24は吐出ヘッド13の天壁13bに当接可能となっている。操作部材22の操作壁部22bが吐出容器11の側つまり背面壁部5の側に向けて押されると、ヒンジ23を中心として操作部材22が回動し、頂面壁部22aに設けられた押下げ凸部24により吐出ヘッド13が下方に向けて押し下げられる。
次に、この揮散装置1の使用について説明する。
揮散装置1を取付け部7により送風口2に取り付け、操作部材22を操作して吐出容器11の吐出ヘッド13を押し下げることにより、吐出ヘッド13のノズル13cから揮散剤を吐出させて含浸体21に揮散剤を含浸させることができる。つまり、吐出ヘッド13の外周は円筒状の含浸体21により覆われているので、吐出ヘッド13のノズル13cから揮散剤が吐出されると、当該揮散剤は含浸体21の内周面に吹き付けられて含浸体21に含浸される。このとき、含浸体21は円筒状に形成されて吐出ヘッド13の外周を全周に亘って覆っているので、吐出ヘッド13が装着キャップ14の保持部17を軸心として回転して吐出ヘッド13のノズル13cの向きが周方向にずれても、吐出ヘッド13から吐出された揮散剤を確実に含浸体21に吹き付けて含浸体21に含浸させることができる。
含浸体21に含浸された揮散剤は空気中に揮散する。このとき、送風口2から吹き出された空気が背面壁部5の通気孔5bを通過して含浸体21の周りを流れるので、含浸体21に含浸された揮散剤を空気の流れにより効率よく揮散させることができる。
このように、本発明の揮散装置1では、吐出容器11の容器本体12の内部に収容されている揮散剤ではなく、吐出容器11から吐出した揮散剤を含浸体21に含浸させ、この含浸体21に含浸された揮散剤を揮散させるようにしているので、吐出容器11から吐出した揮散剤だけを揮散させることができる。したがって、この揮散装置1を放置したとしても、吐出容器11から吐出された分よりも多くの量の揮散剤が揮散することがないので、所望の量の揮散剤を吐出容器11から吐出させることにより、所望の量の揮散剤のみを揮散させて、この揮散装置1からの無駄な揮散剤の揮散を抑制することができる。
また、この揮散装置1では、吐出ヘッド13のノズル13cに対して容器本体12の側つまりノズル13cの下方側に漏れ出し防止部として環状溝20を設け、この環状溝20に含浸体20の軸方向の一端部を収容するようにしているので、吐出容器11から含浸体21に含浸しきれない量の揮散剤が吐出されても、その含浸しきれない過剰な揮散剤を環状溝20の内部に収容して外部に漏れ出すことを防止することができる。特に、含浸体21と環状溝20との間に隙間を設けた場合には、この隙間の分だけ多くの揮散剤を収容して、さらに確実に過剰な揮散剤の外部への漏れ出しを防止することができる。
図5は図4に示す揮散装置の変形例であって、環状溝に複数のリブを設けた場合の部分断面図である。なお、図5においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図5に示す変形例では、円筒状のガイド壁19は保持部17の上面に設けられ、吐出ヘッド13の側壁13aの内側において当該側壁13aの内周面に対向している。そして、漏れ出し防止部としての環状溝20は、保持部17、連結壁16および装着筒部15により区画形成されている。つまり、本変形例においては、環状溝20は吐出ヘッド13のノズル13cの先端部分よりも径方向内側にまで広げられている。
環状溝20の径方向外側を向く内周面つまり保持部17の外周面には、含浸体21の軸方向に沿って延びる複数のリブ25が周方向に並べて一体に設けられている。含浸体21は、その一端部が環状溝20の内部に配置されるとともに、その内周面はこれらのリブ25の径方向外側端に当接している。したがって、環状溝20の内周面と保持部17の外周面との間にはリブ25と含浸体21とで区画された複数の隙間部分が形成される。このような構成とすることにより、環状溝20を吐出ヘッド13のノズル13cの先端部分よりも径方向内側にまで広げつつ、円筒状の含浸体21をリブ25により確実に環状溝20に保持することができる。
このように、この変形例では、環状溝20は吐出ヘッド13のノズル23cの先端部分よりも径方向内側にまで広げられ、その広げられた部分に複数の隙間部分が形成されるので、揮散剤を吐出するノズル13cから垂れ落ちた揮散剤が環状溝20の複数の隙間部分に落ちるようにして、当該揮散剤を確実に環状溝20に収容することができる。したがって、吐出ヘッド13のノズル13cから垂れ落ちた揮散剤を、環状溝20を介して含浸体21に確実に含浸させて、当該揮散剤が外部に漏れ出すことを防止することができる。また、吐出ヘッド13のノズル13cから垂れ落ちた揮散剤が吐出容器11の環状溝20よりも内側部分に垂れ落ちることを防止して、ポンプ機構18等の機構部分に揮散剤が付着するのを防止することができる。
また、吐出容器11から含浸体21に含浸しきれない量の揮散剤が吐出された場合には、その過剰な揮散剤を、環状溝20の内部の含浸体21の径方向外側の隙間と径方向内側の隙間とに収容することができるので、当該過剰な揮散剤の外部への漏れ出しを防止することができる。
図6は図4に示す揮散装置の変形例であって、含浸体に環状突出部を設けた場合の部分断面図である。なお、図6においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図6に示す変形例では、円筒状の含浸体21の軸方向の中間部分となる一部を、その全周に亘って径方向内側に向けて湾曲させることにより、含浸体21に径方向内側に向けて突出する環状突出部21aを設けるようにしている。そして、この環状突出部21aにより。吐出ヘッド13のノズル13cから垂れ落ちた揮散剤を含浸して、当該ノズル13cからの揮散剤の垂れ落ちを防止するようにしている。
含浸体21に設けられた環状突出部21aは、ガイド壁19の上端部よりも吐出ヘッド13のノズル13cの側において、吐出ヘッド13の側壁13aに向けてノズル13cの先端部分よりも径方向内側にまで突出している。つまり、含浸体21の環状突出部21aは吐出ヘッド13のノズル13cに対して容器本体12の側つまり下方側に配置されている。
これにより、揮散剤を吐出する吐出ヘッド13のノズル13cから揮散剤が垂れ落ちたときには、この垂れ落ちた揮散剤を含浸体21に設けた環状突出部21aで受け止めることができるので、吐出ヘッド13のノズル13cから垂れ落ちた揮散剤を確実に含浸体21に含浸させることができる。これにより、吐出ヘッド13のノズル13cから垂れ落ちた揮散剤が吐出容器11のガイド壁19(環状溝20)よりも内側部分に垂れ落ちることを防止して、ポンプ機構18等の機構部分に揮散剤が付着するのを防止することができる。
なお、本変形例の環状突出部21aを備えた含浸体21は、図5に示すリブ25を備えた環状溝20を有する揮散装置1に適用することもできる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、吐出容器11としてポンプ機構18により揮散剤を吐出させる構成のものを例示しているが、これに限らず、吐出ヘッド13のノズル13cから揮散剤を吐出することができるものであれば、例えばスプレータイプやエアゾールタイプ等の他の形式の吐出容器11を用いることもできる。
また、揮散剤としては前記実施の形態に記載されたものに限定されることなく、用途に応じて種々の揮散剤を用いることができる。
1 揮散装置
2 送風口
3 フィン
4 支持部材
5 背面壁部
5a 装着溝
5b 通気孔
6 係合片
7 取付け部
8 支持体
8a 連結片
8b 支持片
9 底面壁部
9a 嵌合孔
9b 開放溝
10 側面壁部
11 吐出容器
12 容器本体
12a 胴部
12b 口部
12c 雄ねじ
13 吐出ヘッド
13a 側壁
13b 天壁
13c ノズル
13d 被ガイド部
14 装着キャップ
15 装着筒部
15a 雌ねじ
16 連結壁
17 保持部
18 ポンプ機構
18a ポンプ本体
18b ステム
18c バネ部材
19 ガイド壁
20 環状溝(漏れ出し防止部)
21 含浸体
21a 環状突出部
22 操作部材
22a 頂面壁部
22b 操作壁部
22c 側面壁部
23 ヒンジ
24 押下げ凸部
25 リブ

Claims (4)

  1. 送風口に取り付けられる揮散装置であって、
    通気孔が設けられた背面壁部と、該背面壁部に設けられる前記送風口への取付け部とを備えた支持部材と、
    揮散剤を収容する容器本体と該容器本体に収容された揮散剤を吐出する吐出ヘッドとを備え、前記背面壁部を挟んだ前記取付け部とは反対側において前記支持部材に支持される吐出容器と、
    前記吐出ヘッドの外周を覆うとともに前記背面壁部に隣接配置され、前記吐出ヘッドのノズルから吐出された揮散剤を含浸する円筒状の含浸体と、
    前記容器本体の口部に装着される装着キャップに設けられて前記含浸体の軸方向の一端部を収容し、前記吐出ヘッドのノズルから吐出された揮散剤の外部への漏れ出しを防止する環状溝と、を有することを特徴とする揮散装置。
  2. 前記環状溝と前記含浸体との間に径方向に隙間が設けられる請求項1に記載の揮散装置。
  3. 前記含浸体の軸方向に沿って延びる複数のリブが前記環状溝の径方向外側を向く内周面に周方向に並べて設けられ、該リブの径方向外側に前記含浸体が配置される請求項1または2に記載の揮散装置。
  4. 前記含浸体に、該含浸体の一部を全周に亘って径方向内側に向けて突出させた環状突出部を設ける請求項1〜3の何れか1項に記載の揮散装置。
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