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JP6099628B2 - 眼内レンズの挿入器具 - Google Patents

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JP6099628B2 JP2014504908A JP2014504908A JP6099628B2 JP 6099628 B2 JP6099628 B2 JP 6099628B2 JP 2014504908 A JP2014504908 A JP 2014504908A JP 2014504908 A JP2014504908 A JP 2014504908A JP 6099628 B2 JP6099628 B2 JP 6099628B2
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Description

本発明は、眼内レンズを患者の眼球内に挿入するための眼内レンズの挿入器具に関する。
従来から、白内障等の手術においては、眼球における角膜(鞏膜)や水晶体前嚢部分などの眼組織に切開創を設け、この切開創を介して、嚢内の水晶体を摘出、除去し、その後に、水晶体に代替する眼内レンズを、前記切開創より眼内に挿入して嚢内に配置させる処置が行われている。
特に近年においては、眼内レンズを切開創より眼球内に挿入する際に、以下に示すような挿入器具が用いられる場合が多い。すなわち、器具本体の先端部に設けられた挿入筒部の先端開口を切開創を通じて眼球内に挿し入れると共に、眼内レンズを器具本体内で小さく変形せしめた状態で挿入筒部の先端開口から棒状のプランジャによって押し出すことにより、眼内レンズを眼球内に挿入する(例えば、特許文献1〜5を参照。)。このような挿入器具を用いることにより、水晶体の摘出除去のために形成した切開創を利用して眼内レンズを簡単に眼球内に挿入できるので、手術を簡略化することができ、手術後の乱視の発生や感染症の発生を抑制することができる。
ところで、上記の眼内レンズの挿入作業においては、手術時の患者の負担を低減するために、切開創の大きさをより小径化することが求められており、挿入器具における挿入筒部の先端については、より小さくすることが求められている。しかしながら、挿入筒部の先端が小型化すると、眼内レンズが通過時により圧縮されるため、押し出し時にプランジャに作用する抵抗がより強くなる傾向がある。その結果、操作者が眼内レンズを挿入器具から押し出す際により強い力によってプランジャを押圧する必要があった。
さらに、眼内レンズが挿入筒部から放出された際には急激に抵抗が減少するため、挿入筒部からプランジャの先端を勢いよく突出させてしまう場合があった。
特開2009−160153号公報 特開2009−183367号公報 特開2009−28223号公報 特開2009−160151号公報 特開2010−57767号公報
本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、眼内レンズを挿入器具から押し出した後に、プランジャが挿入筒部から勢いよく突出することを抑制し、眼内レンズの挿入動作をより円滑化できる技術を提供することである。
本発明は、眼球組織に形成された切開創口より器具本体の挿入筒部を眼球内に挿入し、器具本体へプランジャを押し込むことで、挿入された挿入筒部の先端から変形可能な眼内レンズを眼球内に放出させる、眼内レンズの挿入器具についてのものである。そして、挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される時点またはその後に、器具本体へのプランジャの押し込み抵抗を増加させる抵抗増加手段を備えることを最大の特徴とする。
より詳しくは、眼球組織に形成された切開創口に挿入される挿入筒部を有し略筒状に形成された器具本体と、
前記器具本体に一体または別体に設けられ眼内レンズを収納することで前記眼内レンズを前記器具本体の内に配置可能な収納部と、
前記器具本体に押し込まれて前記収納部に収納された前記眼内レンズを先端で押圧することで前記眼内レンズを前記挿入筒部から眼球内に放出するプランジャと、
を備え、
前記切開創口より眼球内に挿入された前記挿入筒部の先端から変形可能な眼内レンズを眼球内に放出することで眼内レンズを眼球内に挿入する眼内レンズの挿入器具であって、
前記挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される時点またはその後に、前記器具本体への前記プランジャの押し込み抵抗を増加させる抵抗増加手段をさらに備えることを特徴とする。
これによれば、挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される時点またはその後に、器具本体へのプランジャの押し込み抵抗を増加させることができるので、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出された後に、眼内レンズを変形させつつ押し出す抵抗が一気になくなることによって、プランジャが勢いよく器具本体(挿入筒部の先端)から突出することを抑制できる。その結果、眼内レンズの挿入作業をより円滑または安全なものにすることが可能である。なお、この場合、抵抗増加手段は、挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される時点またはその後に、押し込み抵抗のピークがくるように設定されるとよい。そうすれば、プランジャが勢いよく動いては困るタイミングで、押し込み抵抗を急峻に増加させることができ、より確実に、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出された後に、プランジャが勢いよく器具本体(挿入筒部の先端)から突出することを抑制できる。
また、本発明においては、前記抵抗増加手段は、前記プランジャまたは器具本体の一方に設けられた羽根状の部材を有し、前記挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される前後に、前記羽根状の部材が、前記プランジャまたは器具本体の他方に当接し、該羽根状の部材が変形することにより前記押し込み抵抗を、前記挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される時点またはその後に増加させることとしてもよい。
そうすれば、プランジャまたは器具本体のいずれか一方に設けられた羽根状の部材がプランジャまたは器具本体の他方に当接開始するタイミングを、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出される前後の適切なタイミングに合わせることで、より容易に、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出される時点またはその後に、プランジャの押し込み抵抗を増加させることが可能となる。
また、本発明においては、前記プランジャまたは器具本体の一方に設けられた羽根状の部材が、前記プランジャまたは器具本体の他方に当接して変形した後、該羽根状の部材は、プランジャの押し込み動作に伴い、前記プランジャまたは器具本体の他方に対して変形した状態で摺動するようにしてもよい。
ここで、通常、プランジャまたは器具本体の一方に設けられた羽根状の部材が、プランジャまたは器具本体の他方に当接して変形する際にはプランジャの押し込み抵抗は急峻に増加する。そして、その後さらに、その変形した状態を維持しつつ、前記プランジャまたは器具本体の他方に対して変形した状態で摺動することで、仮に羽根状の部材を変形させる力と比較すると弱いとしても、より強い押し込み抵抗を摩擦力により得ることが可能となる。
そうすれば、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出される時点またはその後に、プランジャの押し込み抵抗を一旦増加させ、さらにプランジャを押し込んだ際にも強い押し込み抵抗を維持することが可能となる。その結果、より確実に、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出された後に、プランジャが納入筒部の先端から勢いよく突出してしまうことを抑制できる。
また、本発明においては、前記プランジャまたは前記器具本体の内壁の一方の一部を盛り上げ、該盛り上げた部分が前記プランジャまたは前記器具本体の内壁の他方に当接することによって前記器具本体への前記プランジャの押し込み抵抗を増加させる第二抵抗増加手段をさらに備えるようにしてもよい。
これによれば、所定の位置よりさらにプランジャを器具本体に押し込んだ際に押し込み抵抗を増加させることができる。そして、これを、前記抵抗増加手段と組み合わせることで、より高い自由度で、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出される前後におけるプランジャの押し込み抵抗を制御することができる。
例えば、第二抵抗増加手段によって、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出される前からプランジャの押し込み抵抗をある程度増加させておいてもよい。これにより、眼内レンズが挿入筒部から放出される際のプランジャの動きをより精密に制御することができ、眼内レンズの飛出しを抑制することができる。
あるいは、第二抵抗増加手段によって、眼内レンズが挿入筒部の先端から放出される時点またはその後における、プランジャの押し込み抵抗を増加させてもよい。そうすれば、抵抗増加手段と第二抵抗増加手段の協働によって、眼内レンズが挿入筒部から放出される時点またはその後のプランジャ押し込み抵抗をより大きなものにすることができる。
また、本発明においては、前記眼内レンズの挿入器具は、製造工程で予め眼内レンズが前記収納部に収納され、該眼内レンズが収納された状態で流通する、プリセット型挿入器具としてもよい。これによれば、より迅速に、そしてより円滑または安全に、眼内レンズを患者の眼球内に挿入することが可能となる。
なお、上記した本発明の課題を解決する手段については、可能なかぎり組み合わせて用いることができる。
本発明によれば、眼内レンズを挿入器具から押し出した後に、プランジャが挿入筒部から勢いよく突出することを抑制することができ、眼内レンズの挿入動作をより円滑化できる。
従来の眼内レンズの挿入器具の概略構成を示す図である。 従来の眼内レンズの概略構成を示す図である。 従来のノズル本体の概略構成を示す図である。 従来の位置決め部材の概略構成を示す図である。 従来のプランジャの概略構成を示す図である。 本発明の実施例1における眼内レンズの挿入器具の斜視図である。 本発明の実施例1における羽根部の作用を説明するための図である。 本発明の実施例1における羽根部のバリエーションを示す図である。 本発明の実施例2におけるプランジャの斜視図である。 本発明の実施例2におけるノズル本体の部分断面図である。 本発明の実施例2における接触部と盛上がり部の作用を説明するための図である。 本発明の実施例2におけるプランジャの押し込み量と押し込み抵抗との関係を示すグラフである。 本発明の実施例2における盛上がり部のバリエーションを示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
〔実施例1〕
図1には、従来の眼内レンズの挿入器具1(以下、単に、挿入器具1ともいう。)の概略構成を示す。図1(a)は平面図、図1(b)は側面図を示している。挿入器具1は、断面略矩形の筒状に形成されており片側は大きく開口し(以下、大きく開口した側を後端部10bという。)、別の片側端部には細く絞られた挿入筒部としてのノズル部15及び斜めに開口した先端部10aを備える器具本体としてのノズル本体10と、ノズル本体10に挿入され往復運動可能なプランジャ30とを備えている。なお、以下において、ノズル本体10の先端部10aから後端部10bへ向かう方向またはその逆方向を前後方向、図1(a)において紙面に垂直方向を上下方向、図1(b)において紙面に垂直方向を左右方向とする。
ノズル本体10の後端部10b付近には、板状に迫り出し、使用者がプランジャ30をノズル本体10の先端側に押し込む際に指を掛けるホールド部11が一体的に設けられている。また、ノズル本体10におけるノズル部15の後端側には、眼内レンズ2をセットする収納部としてのステージ部12が設けられている。このステージ部12は、ステージ蓋部13を開蓋することでノズル本体10の上側(図1(a)における紙面垂直手前側)が開放されるようになっている。また、ステージ部12には、ノズル本体10の下側(図1(a)における紙面垂直奥側)から位置決め部材50が取り付けられている。この位置決め部材50によって、使用前(輸送中)において、ステージ部12内で眼内レンズ2が安定して保持されている。
すなわち、挿入器具1においては、製造時に、ステージ蓋部13が開蓋し位置決め部材50がステージ部12に取り付けられた状態で、眼内レンズ2がステージ部12にセットされる。そして、ステージ蓋部13を閉蓋させた後出荷、販売される。さらに、使用時には使用者がステージ蓋部13を閉蓋したままで位置決め部材50を取り外し、その後プランジャ30をノズル本体10の先端側に押し込む。このことで、プランジャ30によって眼内レンズ2を押圧し、先端部10aより眼内レンズ2を押し出す。なお、挿入器具1におけるノズル本体10、プランジャ30、位置決め部材50はポリプロピレンなどの樹脂の素材で形成される。ポリプロピレンは医療用機器において実績があり、耐薬品性などの信頼性も高い素材である。
図2は、眼内レンズ2の概略構成を示した図である。図2(a)は平面図、図2(b)は側面図を示す。眼内レンズ2は、所定の屈折力を有するレンズ本体2aと、レンズ本体2aに設けられ、レンズ本体2aを眼球内で保持するためのヒゲ状の2本の支持部2b、2bとから形成されている。支持部2b、2bは本実施例においてレンズ保持部に相当する。レンズ本体2aは可撓性の樹脂材料から形成されている。
図3にはノズル本体10の平面図を示す。前述のようにノズル本体10においては、眼内レンズ2はステージ部12にセットされる。そして、その状態でプランジャ30によって押圧されて先端部10aから眼内レンズ2が押し出される。なお、ノズル本体10の内部にはノズル本体10の外形の変化に応じて断面形状が変化する貫通孔10cが設けられている。そして、眼内レンズ2が押し出される際は、眼内レンズ2は、ノズル本体10内の貫通孔10cの断面形状の変化に応じて変形し、患者の眼球に形成された切開創に入り易い形に変形した上で押し出されることになる。
ステージ部12には、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径より僅かに大きな幅を有するステージ溝12aが形成されている。ステージ溝12aの前後方向の寸法は、眼内レンズ2の両側に延びる支持部2b、2bを含む最大幅寸法よりも大きく設定されている。また、ステージ溝12aの底面によってセット面12bが形成されている。セット面12bの上下方向位置(図3の紙面に垂直方向の位置)は、ノズル本体10の貫通孔10cの底面の高さ位置よりも上方(図3の紙面に垂直方向手前側)に設定されており、セット面12bと貫通孔10cの底面とは底部斜面10dによって連結されている。
ステージ部12とステージ蓋部13とは一体に形成されている。ステージ蓋部13はステージ部12と同等の前後方向の寸法を有している。ステージ蓋部13は、ステージ部12の側面がステージ蓋部13側に延出して形成された薄板状の連結部14によって連結されている。連結部14は中央部で屈曲可能に形成されており、ステージ蓋部13は、連結部14を屈曲させることでステージ部12に上側から重なり閉蓋することができるようになっている。
ステージ蓋部13において、閉蓋時にセット面12bと対向する面には、ステージ蓋部13を補強し、眼内レンズ2の位置を安定させるためにリブ13a及び13bが設けられている。また、プランジャ30の上側のガイドとして案内突起13cが設けられている。
ステージ部12のセット面12bの下側には、位置決め部材50が取外し可能に設けられている。図4に、位置決め部材50の概略構成を示す。図4(a)は平面図を示し、図4(b)は側面図を示している。位置決め部材50はノズル本体10と別体として構成されており、一対の側壁部51、51が連結部52で連結された構造とされている。それぞれの側壁部51の下端には、外側に向けて延出して広がる保持部53、53が形成されている。
そして、それぞれの側壁部51、51の上端部には、上方から見た形状が円弧形状であり上側に突出した一対の第一載置部54、54が形成されている。さらに、第一載置部54の上端面における外周側には、第一位置決め部55、55が突出して形成されている。第一位置決め部55の内径どうしの距離は、眼内レンズ1のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
また、連結部52の前後方向の両端には、上方から見た形状が矩形状であり上側に突出した一対の第二載置部56、56が形成されている。第二載置部56の上面の高さは、第一載置部54の上面の高さと同等になっている。更に、第二載置部56、56の上面において外側の部分には、第二載置部56の左右方向の全体に亘って上側にさらに突出する第二位置決め部57、57が形成されている。第二位置決め部57内側どうしの離隔は、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。加えて、第二載置部56の上端部には左右方向の全体に亘り、前後方向に僅かに突出した係止爪58、58が形成されている。
本実施例では、上記の位置決め部材50が、ノズル本体10のセット面12bの下側から組み付けられる。ノズル本体10のセット面12bには、厚さ方向にセット面12bを貫通するセット面貫通孔12cが形成されている。セット面貫通孔12cの外形は、位置決め部材50の第一載置部54および第二載置部56を上側から見た形状に対し僅かに大きな略相似形状とされている。そして、位置決め部材50がノズル本体10に取り付けられる際には、第一載置部54、54および第二載置部56、56が、セット面12bの下側からセット面貫通孔12cに挿入され、セット面12bの上側に突出する。
その際、第二位置決め部57、57に設けられた係止爪58、58がセット面貫通孔12cを介してセット面12bに突出し、セット面12bの上面に係止される。このことによって、位置決め部材50がノズル本体10の下側から組み付けられ、第一載置部54、54および第二載置部56、56がセット面12bから突出した状態で固定される。そして、眼内レンズ2がセット面12bにセットされる際には、レンズ本体2aの外周部底面が、第一載置部54、54および第二載置部56、56の上面に載置される。また、レンズ本体2aは第一位置決め部55、55及び第二位置決め部57、57によって水平方向に対して位置規制される。
図5にはプランジャ30の概略構成を示す。プランジャ30は、ノズル本体10よりもやや大きな前後方向長さを有している。そして、円柱形状を基本とした先端側の作用部31と、矩形ロッド形状を基本とした後端側の挿通部32とから形成されている。そして、作用部31は、円柱形状とされた円柱部31aと、円柱部31aの左右方向に広がる薄板状の扁平部31bとを含んで構成されている。
作用部31の先端部分には、切欠部31cが形成されている。この切欠部31cは、図5から分かるように、作用部31の上方向に開口し左右方向に貫通する溝状に形成されている。また、図5(b)から分かるように、切欠部31cの先端側の溝壁は作用部31の先端側に行くに連れて上方に向かう傾斜面で形成されている。
一方、挿通部32は、は全体的に概略H字状の断面を有しており、その左右方向および上下方向の寸法は、ノズル本体10の貫通孔10cよりも僅かに小さく設定されている。また、挿通部32の後端には、上下左右方向に広がる円板状の押圧板部33が形成されている。
挿通部32の前後方向の中央より先端側の部分には、挿通部32の上側に向けて突出し、プランジャ30の素材の弾性により上下に移動可能な爪部32aが形成されている。そして、プランジャ30がノズル本体10に挿入された際には、ノズル本体10の上面において厚さ方向に設けられた図3に示す係止孔10eと爪部32aが係合し、このことにより初期状態におけるノズル本体10とプランジャ30との相対位置が決定される。なお、爪部32aと係止孔10eの形成位置は、係合状態において、作用部31の先端が、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2aの後方に位置し、レンズ本体2aの後方の支持部2bを切欠部31cが下方から支持可能な場所に位置するよう設定されている。
上記のように構成された挿入器具1の使用前においては、プランジャ30がノズル本体10に挿入されて初期位置に配置される。また、位置決め部材50が、前述のように、セット面12bの下方からノズル本体10に取り付けられる。これにより、位置決め部材50の第一載置部54および第二載置部56がセット面12bに突出した状態に保持される。
次に、眼内レンズ2のレンズ本体2aが支持部2b、2bをノズル本体10の前後方向に向けた状態で第一載置部54および第二載置部56の上面に載置され位置決めされる。この状態において、眼内レンズ2は、レンズ本体2aの外周部分が第一載置部54および第二載置部56に接触しているので、中央部分は非負荷状態で支持されている。また、この状態において、眼内レンズ2の支持部2bは、第一位置決め部55に設けられた溝部55a及びプランジャ30の切欠部31cの底面によって支持されている。
挿入器具1を用いて眼内レンズ2を眼球内に挿入する場合には、先ず、位置決め部材50をノズル本体10から取り外す。これにより、眼内レンズ2のレンズ本体2aを支持していた第一載置部54および第二載置部56がセット面12bから後退し、眼内レンズ2がセット面12b上に移動可能に載置される。
続いて、眼組織に設けた切開創に、ノズル本体10のノズル部15における先端部10aを挿入する。ここにおいて、先端部10aは斜めの開口形状を有しているので、切開創への挿入を容易に行なうことができる。そして、切開創にノズル部15を挿入した後に、その状態で、プランジャ30の押圧板部33をノズル本体10の先端側に押し込む。これにより、セット面12aにセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2a外周にプランジャ30の作用部31の先端が当接し、プランジャ30によって眼内レンズ2が先端部10aに向けて案内される。
上記で説明したような眼内レンズの挿入器具1を用いて、患者の眼球内に眼内レンズ2を挿入させる手術に関して、近年は、患者の負担を軽減するために、ノズル本体10の先端部10a付近の寸法をより小型化し、切開創の径をより小径で済むようにする要求がある。そうした場合、プランジャ30によって眼内レンズ2が押圧されてノズル本体10内を前方に移動すると、眼内レンズ2のつぶれ率がより高くなるので、眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから押し出される際には、より大きな押し込み力でプランジャを押し込む必要がある。
そして、眼内レンズ2が先端部10aから放出された後、プランジャ30の押出し抵抗が急激に減少するため、プランジャ30がノズル本体10の先端部10aから勢い余って突出してしまう危険性があった。なお、眼内レンズ2が先端部10aから放出された後に、プランジャ30を先端部10aからゆっくりと突出させ、プランジャ30の先端で眼球内の眼内レンズ2の位置を微調整する必要があるので、機構的にプランジャ30が先端部10aから突出不可能としてしまうことは避ける必要がある。
これに対し、本実施例では、プランジャ30に、眼内レンズ2が先端部10aから飛び出した後、プランジャ30の押出し抵抗を増加させる抵抗増加手段を備えることとした。
図6には、本実施例における挿入器具1についての斜視図を示す。図6において、上記した従来例との相違点についてのみ説明し、従来例と同等の構成については従来例を同じ符号を付して説明を省略する。本実施例においてはプランジャ30の挿通部32の側面にプランジャ30との一体成型により形成された羽根部35が設けられている。この羽根部35は、プランジャ30の素材の弾性を利用して弾性変形が可能である。また、羽根部35は挿通部32における羽根部35より後側における挿通部32の側面が横方向に延設されることで形成されており、挿通部32の側面との結合部の角度は90度以下の鋭角となっている。
また、羽根部35は、眼内レンズ2の挿入動作を行なう前の状態(初期状態)では、ノズル本体10の後端部10bよりも後方に位置しており、ノズル本体10とは接触していない。そして、眼内レンズ2の眼球への挿入動作において、眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから放出される前後(放出直前、放出時点または放出後)に、この羽根部35がノズル本体10の後端部10bに当接する。この状態ではプランジャ30の先端は先端部10aから突出していない。この状態からさらにプランジャ30が押し込まれた場合には羽根部35が変形することでプランジャ30の押し込み抵抗が急峻に増加する。
図7には、眼内レンズ2の眼球への挿入動作において、眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから放出される前後の羽根部35の作用の詳細について示す。図7(a)は、プランジャ30が使用者によって押し込まれているが、羽根部35が後端部10bに達していない状態を示す。図7(b)は、羽根部35が後端部10bの側面に当接し、さらにプランジャ30が押し込まれることにより、羽根部35が変形しその倒れ角が増加している状態を示す。さらに図7(c)は、羽根部35の変形が終了した状態でさらにプランジャ30が押し込まれ、羽根部35が貫通穴10cの内壁に接しつつ摺動している状態を示す。
図7(a)の状態は、眼内レンズ2が先端部10aから放出される前の状態であり、眼内レンズ2の変形に起因してプランジャ30の押し込み抵抗が増加しているが、羽根部35は押し込み抵抗には寄与していない。次に、図7(b)の状態は、まさに眼内レンズ2が先端部10aから放出される時点の前後である。この時点で、眼内レンズ2自体に起因する押し込み抵抗は弱まりまたは消滅している。この状態においては、使用者がプランジャ30をノズル本体10内に押し込むに当たり、羽根部35を変形させながらプランジャ30がノズル本体10内に進入していくこととなるので、押し込み抵抗が急峻に増大する。そして、図7(c)の状態では、眼内レンズ2は先端部10aから完全に放出されている。この時点で、眼内レンズ2自体に起因する押し込み抵抗は消滅している。羽根部35が基の状態に戻ろうとする復元力によって貫通穴10cの内壁に強く当接した状態でプランジャ30がノズル本体10内に進入していくので、羽根部35に起因するプランジャ30の押し込み抵抗は、図7(b)の状態と比較すると小さくなるものの、図7(a)の状態よりは大きくなる。
このような羽根部35の作用により、眼内レンズ2が先端部10aより眼球内に放出された前後にプランジャ30の押し込み抵抗が一旦急峻に増加し、眼内レンズ2が先端部10aより眼球内に放出された時点またはその後にプランジャ30の押し込み抵抗を充分に増加させることができる。そして、その後、若干減少するものの押し込み抵抗がなお高い状態を継続させることができる。その結果、使用者が眼内レンズ2を眼球内に放出させた後に、プランジャ30の先端が先端部10aから勢い良く突出し、眼球を傷付けるなどの不都合を抑制することができる。
なお、上記の実施例1においては抵抗増加手段としての羽根部35は、羽根部35の後側におけるプランジャ30から延設され羽根部35とプランジャ30の挿通部32との間の角度は90度未満の鋭角となっている例について示した。しかしながら、羽根部35の構造はこれに限定されない。図8には羽根部の構造のバリエーションを示す。図8(a)は上記の実施例1で説明した構造、図8(b)は、羽根部35がプランジャ30の挿通部32における羽根部35の前側から延設され羽根部35とプランジャ30の挿通部32との間の角度は90度以上の鈍角となっている例である。また、図8(c)に示すように、羽根部16はノズル本体10側に設け、プランジャ30の挿通部32において幅が増加する増幅部33に当接することでプランジャ30の押し込み抵抗が増加するようにしても構わない。
さらに、上記の実施例1においては羽根部35がプランジャ30またはノズル本体10と一体成型で形成された例について説明したが、これを別部品で形成して接着、ねじ止め、樹脂の弾性を利用した固定法などでプランジャ30またはノズル本体10に固定しても構わない。さらに、羽根部35の材質はプランジャ30、ノズル本体10と同じ(例えば、ポリプロピレン)である必要はなく、例えばりん青銅、銅、SUSなどの金属であってもよい。
〔実施例2〕
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例においては、抵抗増加手段としての羽根部35に加えて、プランジャ30の作用部31の所定位置より後側に盛上がり部31eを設けて盛り上がるような構造とし、また、貫通穴10cにはプランジャ30の盛上がり部31eより前側においてはプランジャ30の作用部31に接触せず、盛上がり部31eには接触するような接触部10gを設けた例について説明する。なお、本実施例において接触部10g及び、プランジャ30の盛上がり部31eは第二抵抗増加手段を構成する。
図9には、本実施例におけるプランジャ30について説明する。図9においては、上述した実施例1に係るプランジャ30と同等の構成については従来例と同じ符号を用いて説明を省略する。図9において、プランジャ30の作用部31には、途中より上方向の高さが増加した盛上がり部31eが設けられている。この例では、盛上がり部31eの先端側はテーパ状の斜面31fが設けられており、盛上がり高さは後方へいくにつれて徐々に高くなるようになっている。
図10には、本実施例におけるノズル本体10についての部分断面図を示す。本実施例のノズル本体10においては、貫通孔10cの天井面の、ステージ部12の後側の部分に断面楔状の接触部10gが、貫通穴10cの天井面から下側に向けて形成されている。そして接触部10gの先端高さは、プランジャ30の作用部31における斜面31fの前側には接触しないが、斜面31fより後方の盛上がり部31eには接触するように設定されている。
図11には、本実施例における第二抵抗増加手段の作用について説明する。図11(a)は、使用者がプランジャ30を押し込んでいる状態において、盛り上がり部31eと接触部10gが接触する前の状態を示す。図11(b)は、プランジャ30がより前方に移動し、接触部10gが盛り上がり部31eの斜面31fとの接触が生じた状態を示す。図11(c)は、さらにプランジャ30が前方に移動し、接触部10gが完全に盛り上がり部31fに乗り上げつつ両者が摺動している状態を示す。
なお、本実施例において、盛り上がり部31eの斜面31fと、接触部10gとは、眼内レンズ2が、ノズル本体10の先端部10aから排出される手前で接触を開始するように、各々の位置が設定されている。これにより、眼内レンズ2が眼球内に排出された手前から徐々にプランジャ30の押し込み抵抗が増加し、その後、押し込み抵抗が高い状態を継続させることができる。その結果、使用者が眼内レンズ2を眼球内に放出させる際に、プランジャ30の先端を徐々に前進させることができ、眼内レンズ2が先端部10aより勢い良く飛び出すことを抑制できる。
また、本実施例では、実施例1で説明した羽根部35に加えて、盛り上がり部31eと接触部10gとを設けている。従って、これらの組合せにより、眼内レンズ2が先端部10aから排出される前後のプランジャ30の押し込み抵抗をより高い自由度で設定することができる。
図12には、本実施例における抵抗増加手段である羽根部35と、第二抵抗増加手段である盛上がり部31e及び接触部10gとを作用させた場合の、プランジャ30の押し込み抵抗について示す。一方、破線で示すのは羽根部35、盛上がり部31e、接触部10gがない従来例における押し込み抵抗である。また、D1は、眼内レンズ2が先端部10aより出始めるプランジャ押し込み量、D2は、眼内レンズ2が先端部10aより放出された際のプランジャ押し込み量を示す。
図12を見て分かるように、従来例によれば、眼内レンズ2が先端部10aから出始める直前あたりで、眼内レンズ2の変形量が増加するので、プランジャ押し込み抵抗は最大となり、眼内レンズ2が先端部10aから出始めると抵抗が低くなる。これにより、眼内レンズ2が先端部10aより飛び出し、さらにプランジャ30が先端部10aより勢いよく突出してしまうという不都合が生じるおそれがあった。
それに対して、本実施例におけるプランジャ押し込み抵抗は、プランジャ押し込み量がD1を超えたあたりから急峻に増加し始め、プランジャ押し込み量がD2となるあたりでピークを迎えている。そして、その後プランジャ押し込み抵抗は若干低下するが、さらに増加するように推移している。ここで、プランジャ押し込み抵抗は、プランジャ押し込み量がD1を超えたあたりから急峻に増加し始めるのは、盛上がり部31eと接触部10gが接触を始めたことによる効果である。また、プランジャ押し込み抵抗が、プランジャ押し込み量がD2となるあたりでピークを迎え、若干低下することは、羽根部35がそのタイミングで変形し、その後摺動動作に移ったことによる効果である。
このように、本実施例においては、羽根部35、盛上がり部31e、接触部10gを組合せ、換言すると抵抗増加手段と第二抵抗増加手段とを組み合わせることにより、眼内レンズ2が先端部10aから放出される手前からプランジャ押し込み抵抗を急峻に増加させ、眼内レンズ2が先端部10aから放出されるタイミングにプランジャ押し込み抵抗のピークを持ってくることができた。
これにより、より確実に、眼内レンズ2が先端部10aから放出された後にプランジャ30が先端部10aから勢いよく突出することを抑制できる。また、同時に、眼内レンズ2の放出時に、眼内レンズ2が先端部10aから飛び出してしまうことを抑制できる。なお、図12のグラフでは、眼内レンズ2が先端部10aから放出されるタイミングにプランジャ押し込み抵抗のピークを持ってきたが、本発明はこれに限定されるものではない。ピークを、眼内レンズ2が先端部10aから放出されるタイミングの若干後に設定しても構わない。そうすることで、眼内レンズ2が先端部10aから放出された後に、プランジャ30が先端部10aから勢いよく突出しかけた際に、押し込み抵抗のピークを合わせ、より確実に、プランジャ30の突出を抑制することが可能となる。
なお、上記の実施例においては、盛り上がり部31eは斜面31fの後方は一定の高さを有するものとした。これに対し、盛り上がり部の高さを適宜変化させて、盛上がり部に起因するプランジャ押し込み抵抗を制御するようにしてもよい。図13には盛り上がり部の形状のバリエーション例を示す。図13(a)は上記の実施例における盛上がり部31eである。図13(b)に示した盛上がり部31gにおいては、斜面31fの後方で一旦盛り上がり部の高さがピークを迎え、その後低下した後に一定高さになるようになっている。こうすれば、第二抵抗増加手段においても、抵抗増加手段と同様、眼内レンズ2が先端部10aから排出される前後にプランジャ30の押し込み抵抗を一旦急峻に増加させ、その後、若干押し込み抵抗を減少させて継続させるなどの制御が可能となる。
また、図12(c)に示すように、等間隔で突起状の盛り上がり部31hを設けることで、眼内レンズ2が先端部10aから放出される時点または放出された後に、使用者がプランジャ30をさらに押し込む際にクリック感を伴う抵抗を与えることも可能である。
なお、本実施例においては、抵抗増加手段として羽根部、第二抵抗増加手段として盛上がり部と接触部の組合せを用いた。しかしながら、本発明はこの組合せに限定されるものではない。例えば、抵抗増加手段として、プランジャの挿通部に盛上がり部を図13(b)に示したような突起状に盛上がらせて形成し、ノズル本体の内壁にやはり突起状に接触部を形成したものを用いてもよい。この機構によれば、突起状の盛上がり部と突起状の接触部とが接触するタイミングで、プランジャ押し込み抵抗のピークを生じさせることができる。また、プランジャの突起状の盛上がり部の後方をある程度の高さで盛り上げておくことで、ピークの後の押し込み抵抗を増加させることも可能である。
また、本発明における抵抗増加手段は、上記のように弾性力や摩擦抵抗を用いたものに限られない。例えば、眼内レンズ2が先端部10aから放出される時点またはその後に、オイルダンパを働かせる、粘着性の突起部をノズル本体に接触させるなど、物質の粘性や粘着力を用いることで抵抗増加手段を構成しても構わない。
なお、上記の各実施例においては眼内レンズの挿入器具に予め眼内レンズが装填されたいわゆるプリセットシステム(プリセット型挿入器具を含む)について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、眼内レンズの挿入器具と眼内レンズを別々に保管しておき、眼球内への挿入作業の直前に眼内レンズを装填するためのいわゆるセパレートインサータについても適用され得る。また同様に、各実施例では、挿入する眼内レンズを、レンズ本体(光学部)と支持部が別の材料で作られるいわゆるスリーピース型を使用する例で説明したが、レンズ本体(光学部)と支持部が一体成型される、いわゆるワンピース型眼内レンズを挿入するための挿入器具にも、本発明を適用することができる。また、上記の実施例では挿入器具1の材質としてポリプロピレンを例にとって説明したが、挿入器具1の材質はこれに限られない。他の材質によって形成された挿入器具にも適用可能である。
1・・・挿入器具
2・・・眼内レンズ
10・・・ノズル本体
10a・・・先端部
10b・・・後端部
10f・・・ガイド部
10g・・・接触部
12・・・ステージ部
12b・・・セット面
13・・・ステージ蓋部
13a・・・リブ
13b・・・リブ
13c・・・案内突起
15・・・挿入筒部
30・・・プランジャ
31・・・作用部
31a・・・円柱部
31b・・・扁平部
31e、31g、31h・・・盛上がり部
31f・・・斜面
35・・・羽根部
50・・・位置決め部材

Claims (5)

  1. 眼球組織に形成された切開創口に挿入される挿入筒部を有し略筒状に形成された器具本体と、
    前記器具本体に一体または別体に設けられ眼内レンズを収納することで前記眼内レンズを前記器具本体の内に配置可能な収納部と、
    前記器具本体に押し込まれて前記収納部に収納された前記眼内レンズを先端で押圧することで前記眼内レンズを前記挿入筒部から眼球内に放出するプランジャと、
    を備え、
    前記切開創口より眼球内に挿入された前記挿入筒部の先端から変形可能な眼内レンズを眼球内に放出することで眼内レンズを眼球内に挿入する眼内レンズの挿入器具であって、
    前記挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される時点またはその後であって前記プランジャが前記器具本体に最も押し込まれるよりも前に、前記器具本体への前記プランジャの押し込み抵抗を増加させピークを迎えさせる抵抗増加手段を
    さらに備えることを特徴とする眼内レンズの挿入器具。
  2. 前記抵抗増加手段は、前記プランジャまたは器具本体の一方に設けられた羽根状の部材を有し、前記挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される前後に、前記羽根状の部材が、前記プランジャまたは器具本体の他方に当接し、該羽根状の部材が変形することにより前記押し込み抵抗を、前記挿入筒部の先端から眼内レンズが眼球内に放出される時点またはその後に増加させピークを迎えさせることを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズの挿入器具。
  3. 前記プランジャまたは器具本体の一方に設けられた羽根状の部材が、前記プランジャまたは器具本体の他方に当接して変形した後、該羽根状の部材は、プランジャの押し込み動作に伴い、前記プランジャまたは器具本体の他方に対して変形した状態で摺動することを特徴とする請求項2に記載の眼内レンズの挿入器具。
  4. 前記プランジャまたは前記器具本体の内壁の一方の一部を盛り上げ、該盛り上げた部分が前記プランジャまたは前記器具本体の内壁の他方に当接することによって前記器具本体への前記プランジャの押し込み抵抗を増加させる第二抵抗増加手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の眼内レンズの挿入器具。
  5. 前記眼内レンズの挿入器具は、製造工程で予め眼内レンズが前記収納部に収納され、該眼内レンズが収納された状態で流通する、プリセット型挿入器具であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の眼内レンズの挿入器具。
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