JP6096469B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents
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例えば、特許文献2には、透明感のある仕上がりが得られ、従来の界面活性剤によるべたつきを生じない油中水型のベースメーキャップ化粧料として、揮発性油分、疎水性粉末、及び両親媒性会合性増粘剤(疎水変性ポリエーテルウレタン)を配合した化粧料が開示されている。
しかしながら、配合する成分の種類や量によっては、べたつきを生じたり、上塗りされるパウダリーファンデーション等の仕上がりに問題を生ずる場合があった。
(a)ポリメタクリル酸メチル粉末及びシリコーン樹脂粉末を含む球状樹脂粉末;
(b)ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン;
(c)疎水化処理微粒子酸化チタンと揮発性油とから調製されるペースト;及び
(d)ミリスチン酸イソプロピルを含む油分
を含有することを特徴とする、油中水型乳化化粧料を提供する。
ポリメタクリル酸メチル球状粉末(「a1成分」ともいう)は、架橋型ポリメタクリル酸(PMMA)を主成分とする球状粉末であり、数質量%以下の他の成分、例えばシリカ等を含んでいてもよい。
市販品としては、ポリメチルシルセスキオキサン球状粉末(トスパール2000B;モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、架橋型シリコーン末(トレフィルE−506 東レ・ダウコーニング社製)等があり、これらの1種又は2種以上の混合物を使用することもできる。
本発明の化粧料におけるラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(成分b)の配合量は、1〜5質量%、好ましくは2〜5質量%、より好ましくは3〜5質量%である。配合量が1質量%未満であるとなめらかな使用性が得られず、5質量%を越えて配合するとべたつきを生じる場合がある。
このペースト(成分c)としては、好ましくは、表面疎水化処理された微粒子酸化チタンをビーズミルを用いて揮発性油に分散させて得られるペーストが用いられる。
微粒子酸化チタンの表面処理は、例えば、アルミニウムステアレートやジンクミリステートなどによる脂肪酸石鹸処理、キャンデリラロウやカルナバロウなどによるワックス処理、メチルポリシロキサン、環状シリコーンオイルなどによるシリコーン処理、パルミチン酸デキストリンなどによる脂肪酸デキストリン処理、ミリスチン酸、ステアリン酸などによる脂肪酸処理などが挙げられる。
揮発性シリコーン油として、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、またはカプリリルメチコン等が例示される。
また、本発明に用いられる揮発性の炭化水素油として、直鎖状、分岐状のいずれのものを用いてもよい。このような揮発性の炭化水素ベース油としては、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカン等のC8−C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られる)等が例示される
調製されるペーストに含まれる表面疎水化処理微粒子酸化チタンは、ペースト全量の1〜70質量%、好ましくは10〜60質量%、より好ましくは20〜50質量%である。
例えば、揮発性油分としては、常温で揮発性を有する油分であって、低沸点(常圧での沸点が260℃以下)の、イソパラフィン系炭化水素油やシリコーン油等が好ましく用いられる。
他の任意成分としては、例えば、有機変性粘度鉱物などの増粘剤、イソステアリンサンなどの分散剤、水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、保湿剤、色剤、粉末(ただし、上記成分a、c以外)、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等が挙げられる。
<評価基準>
◎:優れていると評価したのが10名中7名以上。
○:優れていると評価したのが10名中5名以上7名未満
△:優れていると評価したのが10名中3名以上5名未満
×:優れていると評価したのが2名以下
<評価基準>
◎:仕上がりが美しいと評価したのが10名中7名以上。
○:仕上がりが美しいと評価したのが10名中5名以上7名未満
△:仕上がりが美しいと評価したのが10名中3名以上5名未満
×:仕上がりが美しいと評価したのが2名以下
なお、各表におけるペースト等の組成は次の通りである。
・ペースト(1):疎水化処理微粒子酸化チタン(4質量%):揮発性油分(シクロメチコン)(8.5質量%):PEG−10ジメチコン(0.5質量%)を、ビーズミルを用いて分散させて調製したペースト(ペースト中の酸化チタンの割合:約31質量%)。
・ペースト(2):疎水化処理微粒子酸化チタン(6質量%):揮発性油分(シクロメチコン)(8.5質量%):PEG−10ジメチコン(0.5質量%)を、ビーズミルを用いて分散させて調製したペースト(ペースト中の酸化チタンの割合:約46質量%)。
・ペースト(3):揮発性油分(シクロメチコン)(8.5質量%):PEG−10ジメチコン(0.5質量%)の混合物(酸化チタンを含まない)。
・ペースト(4):疎水化処理微粒子酸化チタン(4質量%):不揮発性油分(セバシン酸ジイソプロピル)(8.5質量%):PEG−10ジメチコン(0.5質量%)を、ビーズミルを用いて分散させて調製したペースト(ペースト中の酸化チタンの割合:約31質量%)。
実施例5:油中水型乳化日焼け止め化粧料(サンスクリーン)
(配合成分) (質量%)
(1)水 残余
(2)エタノール 5
(3)グリセリン 5
(4)EDTA−3Na 0.2
(5)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.5
(6)シリコーン油(*1) 15
(7)(d)ミリスチン酸イソプロピル 2
(8)(b)ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 3.5
(9)イソステアリン酸 0.5
(10)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
(11)(c)ペースト(1) 13
(12)疎水化処理酸化亜鉛 6.5
(13)疎水化処理酸化鉄 1
(14)(a2)シリコーン樹脂球状粉末(*2) 5
(15)(a1)ポリメタクリル酸メチル球状粉末(*3) 5
(*1)エキセコールD−5(信越シリコーン社製)
(*2)トスパール2000B(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
(*3)ガンツパールGMX−0810(ガンツ化成社製)とマイクロスフェアー M−330(松本油脂製薬社製)の混合物
Claims (2)
- (a)0.1〜10質量%のポリメタクリル酸メチル粉末及び0.1〜10質量%のシリコーン粉末を含む球状樹脂粉末;
(b)1〜5質量%のラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン;
(c)疎水化処理微粒子酸化チタンと揮発性油とからなるペースト;及び
(d)0.1〜10質量%のミリスチン酸イソプロピルを含む油分
を含有することを特徴とする、油中水型乳化化粧料。 - 前記(c)ペーストが、疎水化処理微粒子酸化チタンが揮発性油中に分散しているペーストである、請求項1に記載の化粧料。
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