JP6094981B1 - Cipアダプタ及びcipシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ロータリアトマイザの原液パイプを簡単かつ安全に洗浄することが可能となり、工場内の衛生レベルの向上と、作業員の肉体的及び精神的な労力の軽減とを図ることができるCIPアダプタを提供する。【解決手段】ディスクが取り外された状態のロータリアトマイザに取り付けられ、ロータリアトマイザ内の原液パイプ14を定置洗浄するためのCIPアダプタ30であって、中央に挿通孔31aを有する環状の底壁部31と、挿通孔31aを包囲するように底壁部31に設けられた内壁部32と、内壁部32を包囲するように底壁部31に設けられた外壁部33と、底壁部31、内壁部32及び外壁部33によって画定される環状空間34と、環状空間34に連通する排液パイプ35と、を含む構成としてある。【選択図】図2
Description
本発明は、ロータリアトマイザ内の原液パイプを定置洗浄するためのCIPアダプタ、及びCIPアダプタを用いたCIPシステムに関する。
従来から粉末状の食品、医薬品、その他の産業製品の製造には、スプレードライヤ又はスプレークーラが用いられている。スプレードライヤは、原液を乾燥室内に噴霧し、連続的に熱風に接触させることで、瞬時に粒子を生成する乾燥設備である。噴霧の方式には、一般に、ノズル方式又はロータリーアトマイザ方式が採用される。一方、スプレークーラは、スプレードライヤの技術を応用した装置であり、加熱溶融した原料を冷却室内に噴霧し、連続的に冷風(常温を含む)に接触させることで、瞬時に粒子を生成する冷却設備である。
従来のロータリアトマイザ方式を採用したスプレードライヤとして、例えば、特開2006−326398号公報(特許文献1)の図1に開示された噴霧乾燥機10がある。特許文献1の図1において、噴霧乾燥機10は、原液を液滴状にして噴霧するとともに、液滴状にした原液を乾燥固化することによって、原液から微細な粒子を得るためのものである。この噴霧乾燥機10は、噴霧乾燥室12と、噴霧乾燥室12の頂部に設けられた噴霧装置14と、噴霧装置14の周辺から噴霧乾燥室12内に熱風(高温ガス)を供給するガス供給手段16とを備えている。
噴霧乾燥室12内において、噴霧装置14から噴霧された液滴は、ガス供給手段16から吹き込まれた熱風により乾燥固化される。これにより、粉末状の製品である粒子が得られる。粒子は、噴霧乾燥室12の底部に設けられた回収ポケット18に回収される。一方、ガス供給手段16から供給された熱風は、排気口20から排気される。排気口20は、排気管22を介して、サイクロン24に接続されている。サイクロン24において、排気された熱風に含まれる粒子の分離及び回収が行われる。
ここで、特許文献1の図2には、ロータリアトマイザである噴霧装置14の構成が示されている。噴霧装置14は、モータ30と、モータ30によって回転される回転軸32と、回転軸32の下端部に設けられた噴霧盤(ディスク)34と、噴霧盤34に原液を供給する複数本の原液供給管(原液パイプ)36とを備えている。
このような構成からなる噴霧装置14では、モータ30によって回転される噴霧盤34に対して、原液供給管36から原液が供給されると、遠心力により噴霧盤34から原液の液滴が水平方向に噴霧される。
一般に、スプレードライヤ又はスプレークーラでは、前製品から次製品に製造を切り替える際に、設備全体を洗浄して、前製品の残留物や臭いが次製品に移行することを防いでいる。この場合、ロータリアトマイザは、乾燥室から分離された状態で定置洗浄(Cleaning In Place)される。
従来のロータリアトマイザの定置洗浄は、次のようにして行われていた。まず、チェーンブロックを用いて、ロータリアトマイザを乾燥室から吊り上げ、工場内の所定の場所に搬送する。この場所で、ロータリアトマイザを専用のスタンドに載置する。ロータリアトマイザの下方にバケツなどの容器を置き、原液パイプの入口から洗浄液を供給する。この洗浄液によって、原液パイプ内が洗浄される。原液パイプ内を通過した洗浄液は、原液パイプの出口から排出され、ロータリアトマイザの下方に置かれた容器内に回収される。容器内が洗浄液で満杯になった場合には、洗浄液の供給を一旦停止させ、容器内の洗浄液を排出しに行くか、空の容器に交換する。その後、洗浄液の供給を再開させる。洗浄液が水ではなく、アルカリ性又は酸性の薬液の場合は、そのまま廃棄することができず、廃棄前に中和処理を行う必要がある。
上述した従来のロータリアトマイザの定置洗浄は、原液パイプの洗浄に用いられた汚れた洗浄液が工場内に飛散し、製品の製造環境が汚染されるおそれがある。例えば、製品が粉末状の食品である場合は、洗浄液の飛沫に含まれる粒子の成分(タンパク質、油脂、糖など)が微生物の餌となり、微生物を増殖させる要因となる。微生物の増殖は、異臭、腐敗臭、食中毒等の原因となり兼ねない。
また、上述した従来のロータリアトマイザの定置洗浄は、作業員が、汚れた洗浄液の溜まった容器を交換したり、洗浄液の供給を停止及び再開させたりしなければならず、洗浄に伴う作業員の労力が過大であった。特に、作業員は、汚れた洗浄液の監視や取り扱いに多大な注意力を要していた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ロータリアトマイザの原液パイプを簡単かつ安全に洗浄することが可能となり、工場内の衛生レベルの向上と、作業員の肉体的及び精神的な労力の軽減とを図ることができるCIPアダプタ及びCIPシステムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明のCIPアダプタは、ディスクが取り外された状態のロータリアトマイザに取り付けられ、前記ロータリアトマイザ内の原液パイプを定置洗浄するためのCIPアダプタであって、中央に挿通孔を有する環状の底壁部と、前記挿通孔を包囲するように前記底壁部に設けられた内壁部と、前記内壁部を包囲するように前記底壁部に設けられた外壁部と、前記底壁部、前記内壁部及び前記外壁部によって画定される環状空間と、前記環状空間に連通する排液パイプと、を含み、前記挿通孔は、前記ロータリアトマイザのスピンドルの下端側を挿通することが可能な直径を有し、前記内壁部又は前記外壁部の少なくとも一方には、前記ロータリアトマイザの構成部品と結合可能な連結手段が設けられ、前記内壁部及び前記外壁部には、前記連結手段が前記ロータリアトマイザの構成部品に結合されたときに、前記環状空間を液密に封止するためのシール手段が設けられ、前記環状空間は、前記連結手段が前記ロータリアトマイザの構成部品に結合されたときに、前記原液パイプの出口に直接又は間接的に連通する構成としてある。
(2)好ましくは、上記(1)のCIPアダプタにおいて、前記連結手段が、前記内壁部の外周面に設けられた雄ねじであり、前記雄ねじは、前記ロータリアトマイザのスピンドルの下端側を包囲する雌ねじに螺合される構成にするとよい。
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)のCIPアダプタにおいて、前記内壁部のシール手段が、前記内壁部の外面に取り付けられたOリングである構成にするとよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかのCIPアダプタにおいて、前記外壁部のシール手段が、前記外壁部の端面に取り付けられたOリングである構成にするとよい。
(5)好ましくは、上記(1)〜(4)のいずれかのCIPアダプタにおいて、前記排液パイプの出口にフランジ状接続部が設けられた構成にするとよい。
(6)上記目的を達成するために、本発明のCIPシステムは、ロータリアトマイザ内の原液パイプを定置洗浄するためのCIPシステムであって、前記原液パイプの洗浄液と、前記洗浄液を貯蔵するためのタンクと、前記洗浄液を前記原液パイプに供給するためのポンプと、上記(1)〜(5)のいずれかのCIPアダプタと、前記タンク、前記ポンプ、前記原液パイプ及び前記CIPアダプタに前記洗浄液を循環させるための循環路と、を含む構成としてある。
(7)好ましくは、上記(6)のCIPシステムにおいて、前記CIPアダプタよりも下流の前記循環路に、前記洗浄液を前記循環路から排出するための排出路を接続した構成にするとよい。
(8)好ましくは、上記(6)又は(7)のCIPシステムにおいて、前記洗浄液が、水、アルカリ性薬液又は酸性薬液のいずれかである構成にするとよい。
本発明のCIPアダプタ及びCIPシステムによれば、ロータリアトマイザの原液パイプを簡単かつ安全に洗浄することが可能となり、工場内の衛生レベルの向上と、作業員の肉体的及び精神的な労力の軽減とを図ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るCIPアダプタ及びCIPシステムの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<ロータリアトマイザ>
本実施形態のCIPアダプタは、ロータリアトマイザ内の原液パイプを定置洗浄するためのものである。まず、本実施形態のCIPアダプタが適用されるロータリアトマイザの構成について、図1を参照しつつ説明する。図1は、スプレードライヤ又はスプレークーラの乾燥室から分離されたロータリアトマイザ10を示す。単体となったロータリアトマイザ10は、専用のスタンド20に載置された状態で定置洗浄される。
本実施形態のCIPアダプタは、ロータリアトマイザ内の原液パイプを定置洗浄するためのものである。まず、本実施形態のCIPアダプタが適用されるロータリアトマイザの構成について、図1を参照しつつ説明する。図1は、スプレードライヤ又はスプレークーラの乾燥室から分離されたロータリアトマイザ10を示す。単体となったロータリアトマイザ10は、専用のスタンド20に載置された状態で定置洗浄される。
図1において、ロータリアトマイザ10は、ベースプレート11の上方に取り付けられたモータ12を備える。モータ12の回転軸は、スピンドル13に連結される。スピンドル13は、ベースプレート11の中央を垂直に貫通する。スピンドル13の下端側は、下部フランジ15の軸受に回転可能に保持される。一方、ベースプレート11の図中右側には、原液パイプ14が斜めに貫通する。原液パイプ14の上端は、原液の入口14aとなっている。原液パイプ14の下端は、原液の出口14bとなっている。原液パイプ14の出口14bは、下部フランジ15に設けられた貫通孔15aに連通する。
下部フランジ15の下面には、リキッドディストリビュータ16が取り付けられる。下部フランジ15の内周面には、スピンドル13の下端側を包囲する雌ねじ15bが設けられる。リキッドディストリビュータ16は、この雌ねじ15bに螺合される。スピンドル13の下端側は、リキッドディストリビュータ16の中央を貫通し、さらに下方へ突出する。リキッドディストリビュータ16を貫通したスピンドル13の下端部には、ディスク17が取り付けられる。一方、リキッドディストリビュータ16内には、下部フランジ15の貫通孔15aを通じて、原液パイプ14の出口14bから原液が供給される。リキッドディストリビュータ16は、供給された原液を、ディスク17内に均一に分散させる。ディスク17は、モータ10によって回転され、遠心力により原液の液滴を水平方向に噴霧させる。
なお、ロータリアトマイザ10におけるベースプレート11の下側からリキッドディストリビュータ16までの構成要素は、逆円錐台形のジャケットスカート18に覆われる。ジャケットスカート18の内部空間には、保温材が充填される。
<CIPアダプタ>
次に、本実施形態に係るCIPアダプタについて、図2及び図3(a)、(b)を参照しつつ説明する。図2は、ロータリアトマイザ10に取り付けられた状態のCIPアダプタ30を示す。図2に示すように、本実施形態のCIPアダプタ30は、リキッドディストリビュータ16及びディスク17が取り外された状態のロータリアトマイザ10に取り付けられる。一方、図3(a)、(b)は、単体のCIPアダプタ30の構成を示す。
次に、本実施形態に係るCIPアダプタについて、図2及び図3(a)、(b)を参照しつつ説明する。図2は、ロータリアトマイザ10に取り付けられた状態のCIPアダプタ30を示す。図2に示すように、本実施形態のCIPアダプタ30は、リキッドディストリビュータ16及びディスク17が取り外された状態のロータリアトマイザ10に取り付けられる。一方、図3(a)、(b)は、単体のCIPアダプタ30の構成を示す。
これら図面において、CIPアダプタ30は、金属材料、例えば、耐食性に優れたAISI316(SUS316)などのステンレス鋼からなる。CIPアダプタ30は、主として、円形の本体に排液パイプ35を溶接した構成となっている。
CIPアダプタ30の本体は、例えば、金属材料を切削加工することにより形成された底壁部31、内壁部32及び外壁部33を備える。底壁部31は、中央に挿通孔31aを有する環状となっている。内壁部32は、挿通孔31aを包囲するように、底壁部31の内周縁に沿って設けられる。外壁部33は、内壁部32を包囲するように、底壁部31の外周縁に沿って設けられる。これらの底壁部31、内壁部32及び外壁部33によって、CIPアダプタ30の本体内には、環状空間34が形成される。排液パイプ35は、環状空間34に連通する。
CIPアダプタ30の挿通孔31aは、ロータリアトマイザ10のスピンドル13の下端側を挿通することが可能な直径を有する。また、CIPアダプタ30の内壁部32の外周面は、段差状となっており、外周面の上側には、ロータリアトマイザ10との連結手段である雄ねじ32aが設けられる。上述したように、ロータリアトマイザ10の構成部品である下部フランジ15には、リキッドディストリビュータ16を取り付けるための雌ねじ15bが設けられる。図2に示すように、CIPアダプタ30をロータリアトマイザ10に取り付ける場合には、内壁部32の雄ねじ32aが、下部フランジ15の雌ねじ15bに螺合される。このとき、CIPアダプタ30の環状空間34は、下部フランジ15の貫通孔15aを通じて、原液パイプ14の出口14bに間接的に連通する。
ここで、CIPアダプタ30の内壁部32には、シール手段であるOリング32bが装着される。内壁部32のOリング32bは、内壁部32の段差と雄ねじ32aとの間に設けられた円形の溝に装着される。一方、CIPアダプタ30の外壁部33にも、シール手段であるOリング33aが装着される。外壁部33のOリング33aは、外壁部33の上端面に沿って形成された円形の溝に装着される。内壁部32の雄ねじ32aが、下部フランジ15の雌ねじ15bに螺合されたときに、2つのOリング32b、33aは、下部フランジ15に密接し、環状空間34を液密に封止する(図2を参照)。
後に詳述するが、ロータリアトマイザ10を定置洗浄する場合には、原液パイプ14に洗浄液が供給される。原液パイプ14を通過した洗浄液は、CIPアダプタ30の環状空間34に流入し、排液パイプ35から排出される。排液パイプ35の出口には、フランジ状接続部35aが設けられる。このフランジ状接続部35aを介して、種々の直径の配管を排液パイプ35の出口に接続することが可能である。
<CIPシステム>
次に、本実施形態に係るCIPシステムについて、図4を参照しつつ説明する。図4は、上述したCIPアダプタ30を用いた本実施形態のCIPシステム40を示す。図4に示すように、CIPシステム40は、主として、洗浄液供給源41と、タンク42と、ポンプ43と、圧力指示計44と、流量指示計45と、CIPアダプタ30と、循環路46と、排出路47とを備える。CIPシステム40によって定置洗浄されるロータリアトマイザ10は、下部フランジ15にCIPアダプタ30が取り付けられた状態で、スタンド20に載置される。
次に、本実施形態に係るCIPシステムについて、図4を参照しつつ説明する。図4は、上述したCIPアダプタ30を用いた本実施形態のCIPシステム40を示す。図4に示すように、CIPシステム40は、主として、洗浄液供給源41と、タンク42と、ポンプ43と、圧力指示計44と、流量指示計45と、CIPアダプタ30と、循環路46と、排出路47とを備える。CIPシステム40によって定置洗浄されるロータリアトマイザ10は、下部フランジ15にCIPアダプタ30が取り付けられた状態で、スタンド20に載置される。
図4において、循環路46は、洗浄液41aを流すための配管であり、タンク42から原液パイプ14の入口14aまでを繋ぐ往路と、CIPアダプタ30の排液パイプ35の出口からタンク42の回収口42aまでを繋ぐ復路とを形成する。ポンプ43、圧力指示計44及び流量指示計45は、往路を形成する循環路46にそれぞれ接続されている。
洗浄液供給源41は、洗浄液41aをタンク42に供給する。原液パイプ14を洗浄するための洗浄液41aとして、例えば、水、アルカリ性薬液又は酸性薬液を用いることができる。タンク42は、洗浄液供給源41から供給された洗浄液41aを貯蔵する。ポンプ43は、循環路46を介して、タンク42内の洗浄液41aを原液パイプ14の入口14aに供給する。圧力指示計44は、循環路46を流れる洗浄液41aの圧力を示す。一方、流量指示計45は、循環路46を流れる洗浄液41aの流量を示す。ロータリアトマイザ10の定置洗浄を行う作業員は、圧力指示計44及び流量指示計45を監視することにより、最適な圧力、流量の洗浄液41aを原液パイプ14に流入させることができる。
原液パイプ14に流入した洗浄液41aは、原液パイプ14内に付着する前製品の原液を洗い流す。原液パイプ14を通過した洗浄液41aは、CIPアダプタ30の環状空間34に流入し、その後、排液パイプ35を通って、復路を形成する循環路46に排出される。洗浄に用いられた洗浄液41aは、循環路46を通って、タンク42の回収口42aに戻される。このようにして、タンク42内に貯蔵された所定量の洗浄液41aが、循環路46を循環し、原液パイプ14の洗浄に繰り返し用いられる。最終的に、原液パイプ14の洗浄に用いられた洗浄液41aは、復路を形成する循環路46に接続された排出路47から外部に排出される。
以下、本実施形態のCIPシステム40を用いた洗浄方法の具体例について説明する。
<具体例1>
例えば、洗浄液41aに水を用いる場合は、タンク42内に貯蔵した所定量の水を循環路46に循環させて、原液パイプ14内を洗浄する。その後、洗浄によって汚れた所定量の水を排出路47から外部へ排出する。次いで、タンク42内に貯蔵した所定量の新しい水を循環路46に循環させて、再度、原液パイプ14内を洗浄する。このような汚れた水の排出と、新しい水の供給とを繰り返し、最終的に、循環路46を循環する水が汚れなくなった時点で、CIPシステム40を用いた洗浄を終了させる。
例えば、洗浄液41aに水を用いる場合は、タンク42内に貯蔵した所定量の水を循環路46に循環させて、原液パイプ14内を洗浄する。その後、洗浄によって汚れた所定量の水を排出路47から外部へ排出する。次いで、タンク42内に貯蔵した所定量の新しい水を循環路46に循環させて、再度、原液パイプ14内を洗浄する。このような汚れた水の排出と、新しい水の供給とを繰り返し、最終的に、循環路46を循環する水が汚れなくなった時点で、CIPシステム40を用いた洗浄を終了させる。
<具体例2>
例えば、洗浄液41aに水を用いる場合は、洗浄液供給源41から一定量の水をタンク42内に供給し続けて、循環路46を循環させてもよい。作業員は、タンク42内の水の貯蔵量を監視し、余分な水は、タンク42に設けられた排水口から外部に排出する。最終的に、循環路46を循環する水が汚れなくなった時点で、CIPシステム40を用いた洗浄を終了させる。
例えば、洗浄液41aに水を用いる場合は、洗浄液供給源41から一定量の水をタンク42内に供給し続けて、循環路46を循環させてもよい。作業員は、タンク42内の水の貯蔵量を監視し、余分な水は、タンク42に設けられた排水口から外部に排出する。最終的に、循環路46を循環する水が汚れなくなった時点で、CIPシステム40を用いた洗浄を終了させる。
<具体例3>
例えば、洗浄液41aにアルカリ性薬液を用いる場合は、タンク42内に貯蔵した所定量のアルカリ性薬液を循環路46に循環させて、原液パイプ14内を洗浄する。その後、洗浄によって汚れた所定量のアルカリ性薬液を排出路47から外部へ排出する。次いで、タンク42内に貯蔵した所定量の酸性薬液を循環路46に循環させて、原液パイプ14及びCIPシステム40に残留するアルカリ性薬液を中和する。その後、タンク42内に貯蔵した所定量の水を循環路46に循環させて、原液パイプ14及びCIPシステム40を最終的に洗浄する。
例えば、洗浄液41aにアルカリ性薬液を用いる場合は、タンク42内に貯蔵した所定量のアルカリ性薬液を循環路46に循環させて、原液パイプ14内を洗浄する。その後、洗浄によって汚れた所定量のアルカリ性薬液を排出路47から外部へ排出する。次いで、タンク42内に貯蔵した所定量の酸性薬液を循環路46に循環させて、原液パイプ14及びCIPシステム40に残留するアルカリ性薬液を中和する。その後、タンク42内に貯蔵した所定量の水を循環路46に循環させて、原液パイプ14及びCIPシステム40を最終的に洗浄する。
<具体例4>
例えば、洗浄液41aに酸性薬液を用いる場合は、タンク42内に貯蔵した所定量の酸性薬液を循環路46に循環させて、原液パイプ14内を洗浄する。その後、洗浄によって汚れた所定量の酸性薬液を排出路47から外部へ排出する。次いで、タンク42内に貯蔵した所定量のアルカリ性薬液を循環路46に循環させて、原液パイプ14及びCIPシステム40に残留する酸性薬液を中和する。その後、タンク42内に貯蔵した所定量の水を循環路46に循環させて、原液パイプ14及びCIPシステム40を最終的に洗浄する。
例えば、洗浄液41aに酸性薬液を用いる場合は、タンク42内に貯蔵した所定量の酸性薬液を循環路46に循環させて、原液パイプ14内を洗浄する。その後、洗浄によって汚れた所定量の酸性薬液を排出路47から外部へ排出する。次いで、タンク42内に貯蔵した所定量のアルカリ性薬液を循環路46に循環させて、原液パイプ14及びCIPシステム40に残留する酸性薬液を中和する。その後、タンク42内に貯蔵した所定量の水を循環路46に循環させて、原液パイプ14及びCIPシステム40を最終的に洗浄する。
<作用効果>
本実施形態のCIPアダプタ30及びCIPシステム40によれば、原液パイプ14の洗浄に用いられる洗浄液41aの供給、循環及び排出をコントロールすることが可能となる。これにより、汚れた洗浄液41aが工場内に飛散することがなく、製品の製造環境が汚染される心配がない。また、CIPアダプタ30及びCIPシステム40によれば、1人又は少人数の作業員によって、ロータリアトマイザ10の原液パイプ14を簡単かつ安全に洗浄することができる。したがって、工場内の衛生レベルの向上と、作業員の肉体的及び精神的な労力の軽減とを図ることができる。
本実施形態のCIPアダプタ30及びCIPシステム40によれば、原液パイプ14の洗浄に用いられる洗浄液41aの供給、循環及び排出をコントロールすることが可能となる。これにより、汚れた洗浄液41aが工場内に飛散することがなく、製品の製造環境が汚染される心配がない。また、CIPアダプタ30及びCIPシステム40によれば、1人又は少人数の作業員によって、ロータリアトマイザ10の原液パイプ14を簡単かつ安全に洗浄することができる。したがって、工場内の衛生レベルの向上と、作業員の肉体的及び精神的な労力の軽減とを図ることができる。
さらに、本実施形態のCIPアダプタ30は、原液パイプ14を通過した洗浄液41aを、環状空間34に流入させる構成となっている。このため、下部フランジ15に対する原液パイプ14の出口14bの位置が異なる場合でも、原液パイプ14の出口14bと環状空間34とを連通させることが可能である。これに加え、例えば、特許文献1に開示されているような複数本の原液パイプが設けられている場合でも、複数本の原液パイプの各出口と環状空間34とを連通させることができる。つまり、環状空間34を有するCIPアダプタ30は、原液パイプの出口の位置や原液パイプの本数が異なる、種々の構成のロータリアトマイザに適用することが可能である。
10 ロータリアトマイザ
11 ベースプレート
12 モータ
13 スピンドル
14 原液パイプ
14a 入口
14b 出口
15 下部フランジ
15a 貫通孔
15b 雌ねじ(連結手段)
16 リキッドディストリビュータ
17 ディスク
18 ジャケットスカート
20 スタンド
30 CIPアダプタ
31 底壁部
31a 挿通孔
32 内壁部
32a 雄ねじ(連結手段)
32b Oリング(シール手段)
33 外壁部
33a Oリング(シール手段)
34 環状空間
35 排液パイプ
35a フランジ状接続部
40 CIPシステム
41 洗浄液供給源
41a 洗浄液
42 タンク
42a 回収口
43 ポンプ
44 圧力指示計
45 流量指示計
46 循環路
47 排出路
11 ベースプレート
12 モータ
13 スピンドル
14 原液パイプ
14a 入口
14b 出口
15 下部フランジ
15a 貫通孔
15b 雌ねじ(連結手段)
16 リキッドディストリビュータ
17 ディスク
18 ジャケットスカート
20 スタンド
30 CIPアダプタ
31 底壁部
31a 挿通孔
32 内壁部
32a 雄ねじ(連結手段)
32b Oリング(シール手段)
33 外壁部
33a Oリング(シール手段)
34 環状空間
35 排液パイプ
35a フランジ状接続部
40 CIPシステム
41 洗浄液供給源
41a 洗浄液
42 タンク
42a 回収口
43 ポンプ
44 圧力指示計
45 流量指示計
46 循環路
47 排出路
Claims (8)
- ディスクが取り外された状態のロータリアトマイザに取り付けられ、前記ロータリアトマイザ内の原液パイプを定置洗浄するためのCIPアダプタであって、
中央に挿通孔を有する環状の底壁部と、
前記挿通孔を包囲するように前記底壁部に設けられた内壁部と、
前記内壁部を包囲するように前記底壁部に設けられた外壁部と、
前記底壁部、前記内壁部及び前記外壁部によって画定される環状空間と、
前記環状空間に連通する排液パイプと、を含み、
前記挿通孔は、前記ロータリアトマイザのスピンドルの下端側を挿通することが可能な直径を有し、
前記内壁部又は前記外壁部の少なくとも一方には、前記ロータリアトマイザの構成部品と結合可能な連結手段が設けられ、
前記内壁部及び前記外壁部には、前記連結手段が前記ロータリアトマイザの構成部品に結合されたときに、前記環状空間を液密に封止するためのシール手段が設けられ、
前記環状空間は、前記連結手段が前記ロータリアトマイザの構成部品に結合されたときに、前記原液パイプの出口に直接又は間接的に連通する、
ことを特徴とするCIPアダプタ。 - 前記連結手段が、前記内壁部の外周面に設けられた雄ねじであり、前記雄ねじは、前記ロータリアトマイザのスピンドルの下端側を包囲する雌ねじに螺合される、請求項1に記載のCIPアダプタ。
- 前記内壁部のシール手段が、前記内壁部の外面に取り付けられたOリングである、請求項1又は2に記載のCIPアダプタ。
- 前記外壁部のシール手段が、前記外壁部の端面に取り付けられたOリングである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のCIPアダプタ。
- 前記排液パイプの出口にフランジ状接続部が設けられた、請求項1〜4のいずれか1項に記載のCIPアダプタ。
- ロータリアトマイザ内の原液パイプを定置洗浄するためのCIPシステムであって、
前記原液パイプの洗浄液と、
前記洗浄液を貯蔵するためのタンクと、
前記洗浄液を前記原液パイプに供給するためのポンプと、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のCIPアダプタと、
前記タンク、前記ポンプ、前記原液パイプ及び前記CIPアダプタに前記洗浄液を循環させるための循環路と、を含むCIPシステム。 - 前記CIPアダプタよりも下流の前記循環路に、前記洗浄液を前記循環路から排出するための排出路を接続した、請求項6に記載のCIPシステム。
- 前記洗浄液が、水、アルカリ性薬液又は酸性薬液のいずれかである、請求項6又は7に記載のCIPシステム。
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