JP6093138B2 - Daylighting structure - Google Patents
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Description
本発明は太陽光を建物内に取り込む採光構造に関する。 The present invention relates to a lighting structure for taking sunlight into a building.
省エネルギーの観点から、太陽光を建物内の照明として有効利用することが望まれている。しかしながら、直射日光をそのまま導入するとグレアなどの原因となり室内照明としては必ずしも適さないので、グレア等の問題を防ぎつつ太陽光を照明として利用するため様々な工夫が行われる。 From the viewpoint of energy saving, it is desired to effectively use sunlight as lighting in a building. However, if direct sunlight is introduced as it is, it causes glare and the like and is not necessarily suitable for indoor lighting. Therefore, various measures are taken to use sunlight as lighting while preventing problems such as glare.
例えば、特許文献1の採光構造では、上下の窓の間に外方に向かって張り出す採光調整板を設けるとともに、上の窓にルーバーを設け、これにより直射日光を遮蔽しつつ太陽光を拡散反射させて取り込んで照明として用いている。また、特許文献2では、太陽光の照明利用を行うとともに直射日光を遮るために、ガラス等のパネルと庇を設けた例が記載されている。
For example, in the daylighting structure of Patent Document 1, a lighting adjustment plate that projects outward is provided between upper and lower windows, and a louver is provided on the upper window, thereby diffusing sunlight while shielding direct sunlight. Reflected to capture and use as illumination.
しかしながら、上記のような太陽光の照明利用と直射日光の遮蔽は太陽光を操作する上では相反するので、従来の例ではこれらを両立するために大きな構造となったり複雑になったりしがちであった。これにより、施工やメンテナンスの手間がかかったり、室内からの眺望が遮られて建物内の人間に閉塞感を与える場合があった。 However, the use of sunlight as described above and the shielding of direct sunlight are contradictory in operating sunlight, and in the conventional example, it tends to be a large structure or complicated in order to achieve both. there were. As a result, it may take time for construction and maintenance, and the view from the room may be obstructed, resulting in a blockage of people in the building.
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、室内の人間に閉塞感を与えることなく、簡易な構成で太陽光の照明利用と直射日光の遮蔽を両立できる採光構造を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and provides a daylighting structure that can achieve both sunlight illumination and direct sunlight shielding with a simple configuration without giving a sense of blockage to an indoor person. With the goal.
前述した目的を達成するための第1の発明は、建物の外周部に取り付けられ、上下に複数設けられた第1のガラス体と、下にある前記第1のガラス体から前記建物の外側へ離間して、下にある前記第1のガラス体の上部を覆うように取り付けられる、可視光を拡散して透過させる第2のガラス体と、を有し、前記第1のガラス体は、下方に向かって前記建物の外側へ傾斜するように取り付けられ、上にある前記第1のガラス体と前記第2のガラス体は、下方に向かって前記建物の外側へ傾斜するように、同じ傾斜で連続して設けられることを特徴とする採光構造である。 1st invention for achieving the objective mentioned above is attached to the outer peripheral part of a building, and the 1st glass body provided with two or more up and down, and the said 1st glass body below to the outside of the said building A second glass body that diffuses and transmits visible light, and is attached so as to cover the upper portion of the first glass body that is spaced apart, and the first glass body has a lower side The first glass body and the second glass body on the upper side are inclined at the same inclination so as to be inclined downward toward the outside of the building. The daylighting structure is characterized by being provided continuously.
本発明では、建物の外周部の第1のガラス体と、第1のガラス体の外側で第1のガラス体の上部を覆うようにして取り付けた第2のガラス体によって採光構造を構成する。第2のガラス体は可視光の拡散透過性を有するので、建物内への直射日光を遮蔽する庇の役割を果たすとともに、第2のガラス体に入射した直射日光を拡散して透過させ、照明光として有効利用することができる。
このように拡散透過性を有する第2のガラス体によって太陽光の照明利用と直射日光の遮蔽を両立させることにより、簡易な採光構造によって窓周りの光環境を最適化することができ、施工やメンテナンスの手間もかからない。また、第2のガラス体の拡散透過率等を調整することである程度の眺望も確保でき、第1のガラス体の下部からも外景が見えるので、閉塞感を軽減することができる。
In the present invention, the daylighting structure is constituted by the first glass body at the outer peripheral portion of the building and the second glass body attached so as to cover the upper portion of the first glass body outside the first glass body. Since the second glass body has a diffusive transmittance for visible light, it plays a role of shielding direct sunlight into the building and diffuses and transmits the direct sunlight incident on the second glass body for illumination. It can be used effectively as light.
Thus, by making the use of sunlight illumination and shielding of direct sunlight by the second glass body having diffuse permeability, the light environment around the window can be optimized with a simple lighting structure, There is no need for maintenance. In addition, by adjusting the diffuse transmittance of the second glass body, a certain degree of view can be secured, and an outside scene can be seen from the lower part of the first glass body, so that the feeling of blockage can be reduced.
また第1のガラス体と第2のガラス体を連続的に形成することで、より簡易な構成となり、施工やメンテナンスがさらに容易になる。 Moreover, it becomes a simpler structure by forming the 1st glass body and the 2nd glass body continuously, and construction and maintenance become still easier.
また、前記採光構造は、前記第1のガラス体の近傍に取り付けられる、羽根板の角度が調整可能なブラインドを更に有することが望ましい。
これにより、太陽高度の低い時期などでは、必要に応じてブラインドを用いて直射日光を遮蔽することができる。
The daylighting structure preferably further includes a blind attached in the vicinity of the first glass body and capable of adjusting an angle of a blade.
Thereby, a direct sunlight can be shielded using a blind as needed at the time of a low solar altitude.
前記ブラインドが、前記第2のガラス体に対応する位置にある上部と、その下にある下部とで前記羽根板を異なる角度に調整可能であることが望ましい。
これにより、例えば日射量が大きい場合などでは、必要に応じて上部の羽根板は略水平として第2のガラス体からの拡散光を室内に導入し照明光として有効利用しつつ、下部の羽根板は略垂直として直射日光等を外側に反射して遮蔽することなどが可能である。
It is desirable for the blind to be able to adjust the blades at different angles between an upper part at a position corresponding to the second glass body and a lower part below the upper part.
Thus, for example, when the amount of solar radiation is large, the upper blade plate is substantially horizontal as required, and diffused light from the second glass body is introduced into the room and effectively used as illumination light, while the lower blade plate is used effectively. Is substantially vertical and can be shielded by reflecting direct sunlight or the like to the outside.
本発明により、室内の人間に閉塞感を与えることなく、簡易な構成で太陽光の照明利用と直射日光の遮蔽を両立できる採光構造を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a daylighting structure capable of achieving both sunlight illumination and direct sunlight shielding with a simple configuration without giving a sense of blockage to a person in the room.
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[第1の実施形態]
(採光構造10の構成)
図1は、第1の実施形態の採光構造10を示す図である。図1(a)は図1(b)の線A−Aに沿った断面構成を示す図である。図1(b)は採光構造10を建物1の外側から見た図である。
[First Embodiment]
(Configuration of daylighting structure 10)
FIG. 1 is a diagram illustrating a
図に示すように、採光構造10は、第1のガラス体11、取付部12、第2のガラス体13、ブラインド14等を有する。また、採光構造10は、柱部30間において建物1のカーテンウォールを構成し、各階において水平方向に複数取り付けられる。また、上下階の間で採光構造10の水平方向の位置が対応する。
As shown in the drawing, the
第1のガラス体11は、建物1の外周部において、上下階のフロア2の間に取り付けられる透明のガラス体である。なお、第1のガラス体11としては可視光を透過させればよく、この限りにおいて様々な部材を使用可能である。単層ガラスで構成されるか複層ガラスとして構成されるかなども特に問わない。このような第1のガラス体11の例としては、熱線吸収ガラスやLow−Eガラス等が挙げられる。
The
取付部12は、第2のガラス体13を取り付けるためのものである。取付部12は、フロア2の高さにおいて、建物1の外周部から建物1の外側へと張り出すように設けられる。
The
第2のガラス体13は、第1のガラス体11から建物1の外側へ離間して、取付部12の先端から垂下するように設けられる。第2のガラス体13の下端部は、第1のガラス体11の所定の高さまで達し、第1のガラス体11の上部を覆うようになっている。この下端部は、側方にある柱部30に取り付けられる。
The
第2のガラス体13は、可視光を拡散して透過させる拡散透過性を有するものであり、この限りにおいて様々な部材を使用することが可能である。単層ガラスであるか合わせガラスであるかなども特に問わない。また、必ずしも第2のガラス体13の全面が拡散透過性を有していなくともよい。
このような第2のガラス体13の一例としては、乳白ガラスや、タペストリー加工のような拡散効果のある仕上げ加工が施された特殊ガラスがある。また、拡散透過性を有する乳白色など半透明の仕上げ用ガラスシート膜をガラス表面に貼り付けた単層ガラスや合わせガラスも使用できる。その他、拡散透過性を有する特殊中間膜や樹脂層を、2枚の透明のガラスで挟んで形成された合わせガラスなども使用できる。
The
Examples of the
また、第2のガラス体13への入射光に関し、拡散して透過する透過光の割合(拡散透過率)と、入射方向が維持される透過光の割合は様々に調整することが可能であり、これにより外部の眺望をある程度確保することができる。例えば乳白ガラスの場合、乳白の濃度を調整するとよい。
In addition, regarding the incident light to the
ブラインド14は、第1のガラス体11の上端部近傍の建物内部側に設けられる。ブラインド14は上下に伸縮可能であり、必要に応じて伸長、収縮する。ブラインド14は通常時には収縮した状態であるが、伸長させると下端部が第1のガラス体11の下端部まで達するようになっている。また、ブラインド14は羽根板の角度が調整可能である。
The blind 14 is provided on the building interior side near the upper end of the
(採光構造10による太陽光の照明利用と直射日光の遮蔽)
次に、採光構造10による太陽光の照明利用と直射日光の遮蔽について、図2を参照しながら説明する。
(Use of sunlight by the
Next, the use of sunlight illumination and the shielding of direct sunlight by the
図2(a)に示すように、取付部12を介して建物1の外側に設けられた第2のガラス体13は、建物内への直射日光20を拡散させ、建物内への直射日光20の到達を防ぐ庇としての役割をする。第2のガラス体13の下端部の位置は、例えば、夏季等の日中に直射日光20が建物内に到達しないように太陽高度等を考慮し、外部の眺望も鑑みた上で決定することができる。
As shown in FIG. 2A, the
また、第2のガラス体13に当たった直射日光20は拡散光21として透過し、建物内の照明として有効利用することができる。さらに、第2のガラス体13の拡散透過率等を調整することである程度の眺望も確保でき、第1のガラス体11の下部からも外景が見えるので、室内の人間に閉塞感を与えることもない。
Further, the
一方、図2(b)に示すように、冬季等、建物内に直射日光22が入り、グレア等の不快感が生じるのを防ぐためには、必要に応じてブラインド14を降ろして羽根板の角度を調整すればよい。これにより直射日光22を遮蔽し拡散光23として反射させ、不快感を与えるのを防ぐことができる。
On the other hand, as shown in FIG. 2 (b), in order to prevent
なお、ブラインド14は上記のような場合に限らず必要に応じて使用され、この際、第2のガラス体13に対応する位置にあるブラインド14の上部と、その下にあるブラインド14の下部とで、羽根板の角度を異なるものとすることも可能である。
例えば日射量が大きい場合では、図2(c)に示すように、ブラインド14の上部の羽根板は略水平として第2のガラス体13からの拡散光21を点線24に例示するように室内へ到達させ照明利用を図る一方、ブラインド14の下部の羽根板は略垂直とし直射日光22等を外側に反射させ遮蔽することが可能である。
The blind 14 is not limited to the above case, and is used as necessary. At this time, the upper part of the blind 14 at a position corresponding to the
For example, when the amount of solar radiation is large, as shown in FIG. 2 (c), the slats of the upper part of the blind 14 are substantially horizontal, and the diffused light 21 from the
以上説明したように、本実施形態によれば、建物1の外周部の第1のガラス体11と、第1のガラス体11の外側で第1のガラス体11の上部を覆うようにして取り付けた第2のガラス体13によって採光構造10を構成する。第2のガラス体13は可視光の拡散透過性を有するので、建物内への直射日光20を遮蔽する庇の役割を果たすとともに、第2のガラス体13に入射した直射日光20を拡散して透過させ、照明光として有効利用することができる。
As described above, according to the present embodiment, the
このように拡散透過性を有する第2のガラス体13によって太陽光の照明利用と直射日光の遮蔽を両立させることにより、簡易な採光構造10によって窓周りの光環境を最適化することができ、施工やメンテナンスの手間もかからない。また、第2のガラス体13を直射日光の遮蔽に用いることで窓周りの温熱環境の最適化も可能になり、これらの最適化によって建物1の省CO2・省エネルギー性能を向上させることができる。
Thus, by making the use of sunlight illumination and shielding of direct sunlight by the
さらに、第2のガラス体13の拡散透過率等を調整することである程度の眺望も確保できる。また、第1のガラス体11の下部からも外景が見えるので、閉塞感を軽減することができ、光環境等の最適化とも相まって建物内の人間の知的生産性向上も可能になる。
Furthermore, a certain degree of view can be secured by adjusting the diffuse transmittance of the
加えて、羽根板の角度が調整可能なブラインド14により、冬季等、太陽高度の低い時期などでは、必要に応じてブラインド14を用い直射日光22を遮蔽することができる。
In addition, the
また、ブラインド14は、第2のガラス体13に対応する位置にある上部と、その下にある下部とで羽根板を異なる角度に調整可能とすることで、例えば日射量が大きい場合などでは、上部の羽根板は略水平として第2のガラス体13からの拡散光21を室内に導入し照明光として有効利用しつつ、下部の羽根板は略垂直として直射日光22等を外側に反射して遮蔽することなどが可能である。
In addition, the blind 14 can adjust the blades at different angles between the upper part at a position corresponding to the
ただし、本発明はこれに限ることはない。例えば、取付部12の先端に通気孔を設けることにより排熱を行い、第1のガラス体11と第2のガラス体13の間の熱だまりを防ぐことも可能である。
However, the present invention is not limited to this. For example, it is possible to exhaust heat by providing a vent hole at the tip of the mounting
加えて、室内に外気を取り込んで自然換気を行うために、第1のガラス体11に換気装置を設けることもできる。
In addition, a ventilation device can be provided on the
このように、本発明の採光構造は第1の実施形態で説明したものに限らない。次に、第1のガラス体11や第2のガラス体13の構成が異なる例を、第2の実施形態として説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
Thus, the daylighting structure of the present invention is not limited to that described in the first embodiment. Next, the example from which the structure of the
[第2の実施形態]
図3は、第2の実施形態の採光構造10aについて示す図である。図3(a)は図3(b)の線B−Bに沿った断面構成を示す図である。図3(b)は採光構造10aを建物1の外側から見た図である。
[Second Embodiment]
FIG. 3 is a diagram illustrating the
図に示すように、第2の実施形態では、第1のガラス体11が下方に向かって建物1の外側へ傾斜するように設けられる。また、第2のガラス体13が、第1のガラス体11の下端部から同じ傾斜で連続するように設けられる。この第2のガラス体13は、下階の第1のガラス体11から建物1の外側へと離間し、その上部を覆うようになっている。なお、第1のガラス体11と第2のガラス体13は、連続していればその傾斜を異なるものとすることも可能である。
As shown in the drawing, in the second embodiment, the
第2の実施形態では、第1のガラス体11と、この第1のガラス体11の上部を覆い、上階の第1のガラス体11から連続する第2のガラス体13、および第1の実施形態と同様のブラインド14などが、採光構造10aを構成している。
In 2nd Embodiment, the
この採光構造10aにおいても、第2のガラス体13が、第1の実施形態と同様の役割を果たす。従って、第2の実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第2の実施形態では第1のガラス体11と第2のガラス体13を連続させるので、より簡易な構成となり、施工やメンテナンスがさらに容易になる。
Also in the
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described referring an accompanying drawing, the technical scope of this invention is not influenced by embodiment mentioned above. It is obvious for those skilled in the art that various modifications or modifications can be conceived within the scope of the technical idea described in the claims, and these are naturally within the technical scope of the present invention. It is understood that it belongs.
1:建物
10、10a:採光構造
11:第1のガラス体
12:取付部
13:第2のガラス体
14:ブラインド
20、22:直射日光
21、23:拡散光
1:
Claims (3)
下にある前記第1のガラス体から前記建物の外側へ離間して、下にある前記第1のガラス体の上部を覆うように取り付けられる、可視光を拡散して透過させる第2のガラス体と、
を有し、
前記第1のガラス体は、下方に向かって前記建物の外側へ傾斜するように取り付けられ、
上にある前記第1のガラス体と前記第2のガラス体は、下方に向かって前記建物の外側へ傾斜するように、同じ傾斜で連続して設けられることを特徴とする採光構造。 A first glass body that is attached to the outer periphery of the building and is provided in plurality above and below;
A second glass body that diffuses and transmits visible light, is attached to cover the upper portion of the first glass body below the first glass body that is spaced apart from the lower first glass body. When,
Have
The first glass body is attached to be inclined downward toward the outside of the building,
The daylighting structure, wherein the first glass body and the second glass body on the upper side are continuously provided at the same inclination so as to incline downward toward the outside of the building .
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